99’11.5〜11.27
- 11月27日 「シックス・センス」
- ようやく話題の「シックス・センス」見てきました。この映画の悪い感想をあまりお目にかからないので、 かなり期待していきましたが、期待をうらぎらない映画でした。
基本はホラーなんでしょうねぇ・・。劇場の休憩中にもなにやら怪しげな音を流して、 ムード満点にされてましたし・・・^_^;。確かにとても気味が悪いというか、怖いという部分もありましたけれど、 それよりも、ブルース・ウィリス扮する児童心理学者のマルコムと、第六感というやっかいな 能力をもった少年コール・シアーの心の触れ合いに涙してきました。
コールの役をしていた少年は、来日していたこともあって、宣伝期間に幾度ととなくみていて、なんちゅう こましゃくれた子供だ(笑)と思っていましたが・・・うまいんだこのコ。脱帽です^_^;。
特殊能力のせいで、傍目にはいつもなにかにおびえているけったいな少年。当然の如く 友達もいなくて、「化け物」って呼ばれてたりする。ここの家庭は母子家庭。子供の異変に 気付いてどうにかして、守ろうとする母親との関係もよかったなぁ。ちと雑だけど(笑) いいおかあちゃんなんだ(∩.∩)
「助けて」というコールの叫び、少年を助けることで自分自身をも取り戻そうとする マルコム(10年前の患者で、 「あんたは僕を救えなかった」と自殺した男を目の前にして自身をうしなってた )の姿が痛々しく、ふたりともが救われるといいなぁと祈りながらみていたような気がする。この映画には「秘密」がある・・・これは他言無用なんだそう(笑)←ブルース・ウイルスの コメント入りだったの。でもって知りたいヒトは劇場にいくべし!!お薦めします。 まあ、秘密自体はあってもなくても大差ないような気もしないでもないけど^_^;。
そう、怖いって言えば・・・
「突然寒気がしたり、毛が逆立ったりするでしょう、そういうときはやつらがそこにいるんだ」 この台詞を帰り道に思い出しちゃって無茶怖かったデシタ。- 11月26日 「シルヴィ・ギエム オン・ステージ」
- ギエムの踊りが生でみれるぅ〜と叫んでいたのにもかかわらず、チケット取ったのは1週間前。 見終わってもうちっとリキいれて前で見ればよかったと後悔^^;。
でもそんなことは、どーでもいいぐらいに興奮して帰ってきました。何にって・・・うーん 一言でいっちゃうと存在でしょうね。
1部は東京バレエ団による「カルメン」、2部はギエムの「ラシーヌ・キュービック」、3部は「シシィ」。 カルメンとシシィですってぇ・・・なんか流行りなんでしょうかねェバレエの公演なんかでも カルメンを取り上げる公演が目につきます。
ふたりの女性、共通点は自由を求めて、自分を貫いたでしょうか・・・「カルメン」タイトルロールを踊るのは斉藤友佳里さん。こちらも私の大好きなバレリーナです。 でもね、斉藤さんがカルメン踊るって聞いてちょっとびっくりした。ずいぶんと長い間 踊っているのをみていなかったのですが、この方のイメージったら正に゛妖精゛でしたから。 この方の「ラ・シルフィード」は絶品でしたもの(^^ゞ。 プログラムをみたらご本人も挑戦だとおっしゃってました。
かなり抽象的に振り付けてある「カルメン」で、お芝居なんかよりはかなり分かりにくいの(笑)。
見ているうちにカルメンの生涯は運命によって導かれていたのだなぁって 思ってしまいました。運命にあやつられていた・・・。
最後の最後まで、カルメンはカルメン。刺された後一瞬「私はカルメンだァ〜」みたいなポーズと 顔にドキリとしました。斉藤さんの踊りは品があって情熱的、足をからませる振りがとても セクシーでした。
ホセの首藤さんは、繊細いでいろっぽかった・・・来春「ニジンスキー」に出演されるとのこと、 こちらも楽しみ(本日予約してきたばっかだったりすんだなぁ〜(∩.∩))ギエムを生で見るのは2度目。以前見た時は「ボレロ」のよさがあまり分からなくて、 ギエムもすごいヒトだなァって程度でした。
今回もね、「キュービック」を見終えた時点では、周りの興奮状態をさめた目でみてたの。 まあ、顔の表情があまり分からなかったせいでもあるのですが、肉体美としてすごいなぁっとはおも えど、騒ぐ気にはなれなかった・・・ほんっとにどっから足出てんのかぁ・・・ それはどういうステップなんだぁって世界なんですよぉ〜
でもね、「シシィ」が始まって、あの「エリザベート」風のドレスを身にまとった姿をみて、 ヤラレタ(笑)。バレエだからあんなドレスずっときてられるわけなく、すぐ脱いじゃうのですが、 もぉ可愛くてねェ・・・
ベジャールの「シシィ」は、自由でいたいと願いそれを楽しむ姿と、それゆえの孤独におびえる姿が交錯 して表現されていました。
一応わかりやすいようにか、台詞なんぞもあったりするのですが、なんてったって日本語じゃないもんで (何語なんだろ)分かったのは「エリザベート」「ルキーニ」というふたつの名前だけ。
医者になったりルキーニになったりする男性はちょっと何者?状態でしたね。
どこまで足が上がるんだってカラダもすごいが、足のつま先が、目のようなんですよ。 意志を持ったつまさきでしたわ。しびれました。
終わった後は興奮状態。出し物がなんであれっていうのはとても失礼な言い方では有るけれども、 「シルヴィ・ギエム」という存在がかもし出す空間にいられたっていう幸せを感じてました。コールのギエムはとてもフレンドリーで、花束を持っていった観客に握手してくれて・・・ 何度目かのコールの時には、前に詰めかけたヒトに握手しだしたから・・・みんな舞台につめよった。 さながらコンサート会場のようになってました(笑)。
帰り道とっても寒かったけど、興奮してたのでルンルン気分で歩いて帰りました。- 11月25日 「ファイト・クラブ」
- 幸運にも試写状を譲っていただけたので、行って来ました。ブラピの映画ってことで、 すごいヒトかなと思っていたが、そうでもなく、この前の「黒い家」の時の方が座れないヒトが いたぐらいすごかったです。
でも、一応何名様って区切っておいて、座れない(はがきにはいつも、人数により 入れないこともあるって書いてあるの)っていうのもなんだかなぁ・・・って、 思っちゃうのですが、当たり前のことなんでしょうか。不思議です。不眠症で悩むエリートのジャックは、出張中の飛行機の中で、タイラーに出会う。 なにやらそれが縁で同居生活をはじめ「ファイト・クラブ」という組織を作り出す。
何をするかって・・・殴り合い^_^;。ひたすらどちらかがまいったというまで殴り合う 過激なストレス解消の場、そして出会いの場かな・・・コレ・・・ハードだ。すごい映画デシタ(笑)。いろーんな意味ですごい。ただ、 血を見ると失神するとかって体質のヒトはやめたほうがいいです。きれーなブラピが好きなヒトも 見ないほうがいい^_^;
アメリカじゃ一応17歳以下はみてはいけないということになっているらしいし・・家族連れも やめたほうがいいかも(笑)。
これも男性と女性とじゃ感じ方違うかもねって思った。
殴り合いをしてすっきりする・・そのこと自体の考え方は分らないでもないけれど、 それなら格闘技のスポーツでやっちくれ・・って・・
あっ格闘技好きなヒトは、途中までならいいかも・・・とにかくみてて痛いのだ。
こわいのは後半、組織がどんどんエスカレートしていく。秘密の部隊として 動くの・・・みんなが一人のカリスマ的存在であるタイナーに真髄して・・・動く。 なんだか新教宗教みたいだったよ・・・(~_~;;;)。こーやってオウムも ふくれて来たのかなぁって・・ちょいと思った。ブラピはとにかくアウトロー的な強い男の象徴みたいな存在。共演のなで肩のにいちゃん エドワード・ノートンもすごかった。「真実の行方」の時も、切れた演技が背筋を凍らせたけど、今回もまた・・・
頼りなげに見えるのに切れるとコワイからよけいに凄みがきくんだよねぇ。ふたりとも すごい鍛えられた体でそっちもまたびっくりでした。
最後はえっていう展開。ちょいと分らなくて私の中で消化不良気味^_^;。 でも、もう一回確認したいとは私は思えないかな。
しかし、何が見せたかったのか・・・二人の奇妙な友情??でも・・二人といってもねぇ・・・- 11月12日 「ソング&ダンス」
- 劇団四季の「ソング&ダンス」。今年の1月に東京の秋劇場でもみましたが、 ずいぶんと選曲や雰囲気が変わっていて、はじめて見たのと同じですね。
あの時は、初日ってこともあり、かなり華やかなメンバーだったのだなと 実感もしましが、さすがにというのか、やはりというのか歌や踊りにおける全体的イメージは人が かわってもそんなに変わりませんね。
ただ大きな違いが・・・(~_~;)。それは、ナレーションが日下さんではなく、野村さんになっていたこと。 これがちと気に入らない(野村さんは好きな女優さんですが・・・)。
明るい笑顔でまるで李香蘭の子供の頃を演じていたのを思い出させるような元気さで゛みてください゛ って言われたひにゃぁ〜「劇団四季の発表会」か「お母さんと一緒」の世界になっちゃったって感じてしまったんだもの・・・ もう少し落着いた声でもっとナチュラルにしゃべってほしかったデス。「アプローズ」ではじまる1幕。「コーラスライン」や「ウエストサイドストーリー」 がなくなって、四季のオリジナルミュージカルからの選曲になっていた。オリジナル ってことは「青い鳥」や「李香蘭」もだろうになんで入ってないんだろ(私はこの2つしか見てないし、好きなんだけとなっ^^;)〜。
そして、ダンスが主流。私の席は3列目のはしっこ。人の息遣いがそのまま伝わるくる席で、 迫力満点です。はしだったので全体の構図は分かりませんが、次から次へと 休む間もなくパワフルに踊るダンサーさんたちに脱帽(^^ゞ。どちらかっていうと女性陣の ほうが見た目バライティに富んでいて(笑)おもしろかった。
鈴木さんと野村さんでふたりで歌っていたのは「夢から覚めた夢」かな。なんか かわいかったよ。声質もぴったりで・・・
「九郎衛門」のシーンではおっきな太鼓がでてきてねぇ・・・力強いことってったら、 確かここで、坂元君が歌ってらして・・あぁなんかこういうニュアンスにはまる人だなぁって 思っちゃいました。
「クレージー・フォー・ユー」のナンバーは物凄くおしゃれで、タップもかっこいい!! 以前見た時、作品的に一度見ればいいかなぁって思ったけど、こうやって曲とか 聞いてるとすごくいいし、今見るとまた違うだろうから、またやって欲しいなぁって気分になって、 そぉかぁ〜こういう狙いもあるのね(笑)って^^;←またみたいぞぉ〜って虫を 起こさせるよ
そして、「美女と野獣」の「Be Our Guest」で盛り上って休憩。ここいらへんは文句なし2幕はロイドウェイバーの作品集。やっぱりこっちの方がいいわ(笑)。 一緒に見ていた友人も2幕だけやったらもう一度見てみたいとのお言葉。
でもね、感動感、一体感っていうのは1月に見た時の方があったように感じる。 歌唱力のぶつかり合いってイメージがあったのが今回はなかった。 ソロが減っていたせい?かなぁ〜。そんな中、パガニーニの曲にのってのダンスは 最高\(^o^)/。もっとみていたかったよぉ〜
ダンスはもちろんのことながら、加藤さんの踊っているお顔がね、ものすごーく幸せこの上ないって表情で。 さいっこうに気持ちよさそうなんだもの。みてるこっちも幸せになっちまう。
しかし、ものすごい汗が飛び散ってたよ。他の人はそんなことなかったんだが・・ 汗っかきなんだろうか。友人は「あの汗飛ばしていた人」と覚えたようだ(笑)
その興奮の後は「ラム・タム・タガー」客席の空気がいっせいに和む。 この歌は楽しいよねぇ・・と思いつつ、 歌っていた荒川さんのお腹まわりがむちゃ気になってしまった。あらら・・^^;
「メモリー」のあと「オペラ座の怪人」の世界へ・・
鈴木さんと、佐野さんの「All Ask of You」にうっとり、ここの演出はやっぱり好き(∩-∩)。 「The Music of the Night」は、村さん。「メモリー」を歌っていた早水さんも、あと野村さんも なんだけど・・・浪々と歌う系の歌がみーんなちょっと浪花節入っていた(笑)。 作品の中の歌じゃないし、いい声で聞かせてくれているのでいいようなもんだけれど、 ゛ため゛ありすぎなのが何故か鼻についてしまった。
そして「エビータ」へ・・・この曲になってくるともぉ俄然乗ってきた私。作品的には「オペラ座」が 一番ですが、曲的には「エビータ」がいいみたい。血が騒ぐんだ(笑)
野村さんのソロから全員で歌う「アルゼンチンよ泣かないで」は、やはり感動もの。 こみあげてくるものがある・・・たくさんのミュージカルナンバーから選ぶのは大変だっだろう。個人的な好みからしてデュエットが減っていたのが 淋しい気もするが、名曲ぞろいそれだけに 聴きごたえあり、みごたえありの贅沢な舞台。 ミュージカルっていいよぉ〜って 人に薦めるもにもいいかも・・・
- 11月9日 「月ー魂に舞う光ー」
- タテさん(館形比呂一)のダンス公演に行ってきました。大阪での最終公演ということもあってか、舞台も 客席もかなり熱くなってました。なんかいコールがあったのだろう・・・
客席はスタンディングで、黄色い声が飛んでました(笑)。
しかし、どれだけの人があの舞台をちゃんと理解しているのかなぁって思っちゃいました。 10年ほど前に夢の遊民社(漢字ちがいましたっけ・・・)の舞台を見た時の感覚を思い出します。 舞台として決しておもしろくないわけじゃない、充分に満足はしましたが、 一応テーマをもって作られているはずの舞台の流れが???なんですもの^^;。
これぞ芸術だぁ〜ってか(笑)「静の中の動を表現したい」とおっしゃっているのを、地元の新聞でみましたが、ほんとうに 息遣いが伝わってくるほど静まり返る舞台のなかの、緊迫感に圧倒されましたね。
音楽が大きくなってそれとともに高揚するというよりも、静寂の中で指先だけがうごいていく のをじっと見ている時のほうが興奮する不思議さ。これは彼独特のもののような気がします。
客席に何かをアピールするというよりは、自分の世界に完全にはいってしまいそれに酔っている。 その姿を異次元からみているような・・・
外に出すエネルギーよりも、そのエネルギーを内に押さえこむことで、あふれでてくる感情がものすごかった。 月をモチーフにしたのはイメージどおりですね(決して太陽じゃないもの・・)。振りつけはご本人。1月の公演の時にこの人の関節は、人よりも多いんじゃないかと思ったんですが、 その関節が1コ1コ、個別に自由に動くんかぁ〜ってあらためて思ったぐらいいろんな形になる手(笑)。
この人の踊りの魅力は足よりも手だねぇ〜・・・長いしぃ(∩.∩)。
今回は、バレリーナ4名を揃えてだというので、そちらとの融合もちょっと期待していたのですが、 こちらはちょっと期待ハズレかなァ〜。どーも自分の世界に入っちゃってますから・・・(笑)。 それが意図されてのものかどうかはわかりませんが。
お衣装もまたかなり個性的^^;。黒と白を基調にタイトでシンプル・・・ これまた彼の感性からくるものなんでしょうかねぇ・・脱皮するように脱いじゃった時にゃびっくりしましたわ。
この先もこういう公演やってくんでしょうかねぇ・・・あればまた行っちゃうだろなゥって思いますが、 寝不足で行くのはやめようと誓いました(笑)←やはり・・・つらいよ。- 11月7日 「娼婦ベロニカ」
- この秋は見たい映画が目白押しで、うまく行かないとみそこねそうだ。
「シックス・センス」と迷ったのですが、2日続けてサスペンス調のものを見るとなん精神上よくないような 気がして、こちらに行ってきました。
初日だったので、初日のプレゼントですとかってチケットかったらなにやらくれた。しかし、 それは化粧品のサンプルで・・・??でした(笑)。16世紀のベネチア。 高級娼婦がもてはやされ、贅沢な日々をおくっていた優雅な時代から話ははじまります。
家が貧しくて持参金がないためマルコと結婚できなかったベロニカは、結婚できないなら高級娼婦となって 彼を手に入れようと決心します。それを選択肢として薦めたのが実は、昔高級娼婦だったという 母親っていうのがちょっとびっくり。
ある意味あこがれられる商売だったのかもしれませんね。日本で言う花魁とかになるのかしら・・・?
ベロニカはどんどんと、売れっ子の娼婦となり稼いでいきます。 宮廷で王の前で詩を披露したり、美貌という点だけでなく人を惹きつけていく術に長けている。
そして、マルコもベロニカに惹かれていく(彼は結婚と遊びは別だというタイプのようですね。)。 最初は気のないフリと巧みな言葉で彼をかわすベロニカ。彼女は彼のことがずっと好きなんだもの とびこんで行きたいはず。それをじらしていたのは、計算か、かれが自分に夢中になっているのを 楽しんでみていたのか・・・。
でも、その姿がとても痛々しくて・・ある事件をきっかけにその壁がくずれてしまう。その時の 顔と言ったら・・たまんなくて泣いちゃいました。この時代の女性は、良い妻になってよい子供を産むことがいちばんよいとされていたようです。 どこの国もいっしょだったんだなぁ・・・
マルコと結婚した女性が、震えながら「よい妻になります」と繰り返し言っていた姿が象徴的でした。
話のクライマックスは思わぬ方向にいっちゃってちょっとびっくりしましたが、 最後まで惹きこまれるようにみてしまいました。
視覚的にもすごく綺麗・・・ベネチアの街並みもすばらしいし、ベロニカをやっている女優さんも みんなが惹きこまれるって設定がうそじゃないぐらい魅力的。衣装も豪華だしねぇ・・
やはりこういうコスチュームがかった映画は見ていて楽しいです。- 11月5日 「黒い家」
- 貴志祐介原作の「黒い家」の試写会に行ってきました。本は既に読んでいたので、 あのなんともいえない気持ち悪さがどーなっているのかと、興味ありましたね。
ここまでやるかァ〜ってお話です。
本ではホラーも平気なんですが、映像ではあまりみたことがなかったので、映画化の話があったときに みたいけど・・どーしょうかなぁって思っていたんですけどねぇ・・・^^;
自分の子供を保険金欲しさに殺す・・・夫の両手を切断してしまう・・・普通では考えられない ことまでして保険金をもらおうとする。考えたくないけれど、たまにあるみたいですねこの話のような 悲惨なことが・・・
原作を読んで勝手に想像しているのが実写になると、ある程度は違和感があるものです。 今回も、主人公であるの若槻さんと、身内を殺して保険金サギを働く菰田幸子のイメージが全然ちがって・・ 最初はちょっとあららって感じでした。
思ったよりも恐くなかったですね。ただし、後味の悪さ、気持ち悪さは残ります。ただ、 本よりもかなり誇張してあるがために、変なところで笑いを誘ってまして・・・ 最後のカットが終わった瞬間になぜか会場からどっと笑いが来てました^^;。まあ、緊張がほぐれてほっとした 笑いも含まれていたと思いますが・・・
前半はほぼ原作とおり、後半のクライマックスが少し違いますが、前半の方が すきかなぁ。恐さをみせようとするあまり、派手な過激さばかりが目立って、菰田幸子の人間的な うすら寒い怖さが薄くなってしまった印象。
もう少し、心理的なものも描いていたとおもうのですが・・・大竹しのぶサン・・・やはり女優ですねぇ・・・あの殺気や「心がない」とまで表現される女性像にぴったりでした。 でも、私がイメージしていたよりはすごく派手だったので、コレなら最初から疑われてもいいんじゃないかなぁって 思ってしまいました。夫に殺されるような妻には見えませんでしたから。
若槻との対決では、この世のものとは思えないぐらいの形相で・・コワイのですが(笑)、 夫の両手を切断し、保険金いくらもらえますかと聞いたあと、それでこの人が死んだら死亡に対するお金が 下りますかと、夫の前でしゃあしゃあと話した時の顔が一番ゾクっときました。
余談ですが・・・会場から出てくる人の中の会話に「あれは本物かァ」って 言う声がおおかったのが・・おかしかったぁ(笑)。私も思った・・・あれは本物??←みたら納得すると思う。
反対に若槻さんの内野サンの方は・・最初っからおどおどしていて、ずーっと情けなかった・・・^^; いかにも弱みを握られそうで・・(笑)。この映画、テレビで放映するのでしょうかねぇ・・あんまりお茶の間でみたい映画ではないですわ。
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