2000.2.1〜2.29
- 2月29日 「破線のマリス/トイストーリー2」
- 「ピュアインゼリー」のドリンクもらっちゃいましたぁ(笑)。映画が終わってから、原作・脚本の野沢さんと、井坂監督 の対談ありの試写会に行って来ました。
遠藤瑶子は、「事件検証」のコーナーの編集をしているTV局の編集ウーマン。事件の真相を追究すべく映像は人気があった。 ある日瑶子個人宛に賄賂事件がらみで自殺した官僚の死についての疑惑のテープを渡される。スクープと感じた 彼女は、自分の第一印象独断でそれを流す。
流れた映像には、死について警察で取調べを受け、そのあとふてぶてしい笑いをする男、麻生 の姿が写っていた。だか、これは誰かがしかけた完全な罠だった・・・ 麻生の生活は、このことでめちゃくちゃになり、それを謝罪すべく瑶子につけまわす。
彼女を落とし入れたのは、誰なのか・・御職の犯人は本当に麻生なのか・・・これまたかなり衝撃的というか・・娯楽性の薄い社会派ドラマで、なり見ごたえアリ!!でしたね。 ニュースの素材を編集する場面があるのですが、それをみていると 何気にみていた報道番組なんて、 いくらでもおもわせぶりな映像が作れてしまう・・それもすごく簡単に。
今私達の目にうつる情報は、結局どこかでそれを作った人の意図を反映してから、でてるものなんですもの・・ これって真剣に怖い話かもしれないなぁ〜そんな現実的なこととは別にしても、こわかったんですよねぇ〜^^;。「富江」よりもよっぽど(笑)
2秒間の笑顔を取られて、遠藤に謝罪をもとめるべく付きまとう麻生は、ストーカー行為に走っちゃうし(これを演じる 陣内さんがねぇ・もうむっちゃはまっていて、こわすぎんの、野沢さん゛日本で一番笑顔の怖い人゛とかいってましたっけ(笑))、 編集の魔力にとりつかれたような女性を演じる黒木さんは血走ってるし^^;。
最初は誰が彼女をはめたのかなぁって思ってたのですが、だんだん途中ででてくる彼女の日常をずっと撮り続けているビデオ は誰がとったんだぁ〜ってことの方に気持ちがぜーんぶいっちゃってましたね(笑)←これって監督の思うツボだったらしい(~_~メ)
ラストは悲しいよ・・・ほんとに。かなり意外な方向にいっちゃってます。この原作は、江戸川乱歩賞をとっている。通常この賞を受賞すると、テレビ局にて映像化されることが決まっているのだか、 内容のために映像化されなかったらしい。今回のこの映画もTV局関係はほとんど無関係で、この映画がお茶の間で流れることはないだろうから、 是非劇場にきてください・・とのことでした(笑)
その訳ってんのが結構、そんなことでぇ〜っていうもので、TV局もいろいろあるのだなぁって二人の話を聞きながら思いました。原作とは ラストが代えてあるらしい。話されいてた原作のラストは私がぼんやりと想像していたものだったが、映画のようなラストにして よかったような気がする。以前はトイ・ストーリーにゃ全然興味なくて、みたこともなかったの。でも、最近予告をみまして、もしかてこれはものすごーくよいのではないのかと・・・180度転換って感じですっごくみたくなりまして、試写会行って来ました。
場所はめずらしく、ドラマシティ。5日にもここくんだよなぁ〜とかおもいながら・・・(笑)。
トイストーリーはおもちゃ達のお話なんですね。人間が見ていない時にはおもちゃは自分たちで遊んでいる。ちっちゃくてかわいいよぉ〜。目がたまらん。
こりゃ子供がよろこぶの無理ないなァ〜と納得。ほんとにかわいいんだもん。
お話は、ウッディが実はプレミアがつくほどマニアが欲しがる人形で、おもちゃ屋かそれに目をつけ、バザーの時にウッディを連れ去ってしまう。
ウッディを救出するんだぁ〜と仲間はウッディ救出に向けて外に飛び出す!!。人間の何分の1しかない人形が外をテクテクあるくの。自動ドアをひらけるためにいちにのさんってみんなで超え合わせてトンってとんでねぇ・・すごく知恵が回るっていうか・・・(笑)
かわいくって笑いっぱなしだったんだけど、自分が昔遊んでいた人形のこと思い出してちょいとノスタルジー(^_^;)。そうだよねぇ、人間は大人になるにつれてどんなに大切にしていたおもちゃも、いらなくなってしまう・・
人形も人間に友情を感じてる・・・あんまり考えたことなかったけど、そう思うといらなくなったからって邪険にしちゃいけないね。
ラストはすごく嬉しい終わり方してくれちゃったんで、ひさしぶりになんだかほっこりよい気分だけを感じた映画でしたね。やはりディズニー夢がありますよ(∩.∩)- 2月28日 「シラノ・ド・ベルジュラック」
- 今回は「シラノ・ド・ベルジュラック」シェークスピアとかの作品に比べて、ドロドロしていないぶんわかりやすかった。 この話って確か数年前に宝塚でやったよねぇ・・と記憶をたどってみるが、 どうやら舞台は観てなかったんだった。ってことはマリコ(麻路)しゃんがシラノ??。どないな話になってたんだろ みとけばよかったなとちと後悔。
幕が開くと、あちこちで声がする。この劇場(ドラマシティ)って出演者が客席に降りてきやすいのかしら・・ よくこういう演出をみるなぁ〜とおもいつつも、どっこみていいか良くわからずに、私の首は右往左往しちまった(笑)。
大きな鼻を持つ男シラノは、いとこのロクサアヌのことが好きだったのに、 自分の容姿に自信がないため打ち明けられずにいた。そんな時、ロクサアヌの方から是非話があるといってくる。 シラノはもしやぁ〜と一抹の期待をもってロクサアヌとの約束の場所にいくが・・・ロクサアヌの話とは、クリスチャンに惚れてしまったから 仲をとりもってくれっていうもの・・ありゃりゃ〜ですわ。見てるほうは、シラノがむっちゃくちゃ喜んでんの わかるからねぇ〜
クリスチャンもまたロクサアヌのこと好きだったりすんだけど、どーにもこの人口が上手くないらしい・・甘いマスクとは裏腹に 甘い言葉はでてこーへん無骨物。そう悩む彼に、美しい詩を作るのはめっぽう得意なシラノは、「美しい肉体を貸してくれ、 その代わりに、僕が詩を教えよう」と、持ちかける。そうして、シラノはロクサアヌへの思いを、クリスチャンの口を借りて 告げることに、クリスチャンはシラノの言葉を借りてロクサアヌに接することに・・・
ロクサアヌは、シラノの恋文だとはしらずに、どんどんとクリスチャンへの思いを膨らませる。クリスチャンは、自分の言葉じゃない手紙で ロクサアヌが酔いしれて行くのがだんだん不安になる。彼女が恋しているのは僕ではない・・かもしれない・・と
戦争になり二人は戦場へいく、代筆といい熱い手紙をロクサアヌに送りつづけるシラノ・・その手紙にそそられて、ロクサアヌは戦場まで やってきてしまう。そして「始めは貴方の美しさに惚れましたの、でも今は・・・貴方がどんな風貌でも愛していますわ・・」 「僕がどんなに醜くても・・」なーんてやりとりするうちに、たまらなくなったクリスチャンは本当のことをシラノに話すように言う・・
その矢先・・・クリスチャンは銃弾に倒れてしまう・・。シラノが書いた最後の手紙を胸に抱きながら・・この時代の男の人は大変だったんだよねェ・・強くなければならない。愛の言葉を雅に語らなければならない・・・そして、美しくなければならない ・・と。日本じゃ丁度源氏物語の世界もうそうですけど。女性はひたすらその言葉を待ってるの。「愛しています」なんの飾りもつけずに こう言ったんでは相手にされない・・・ハァ〜優雅なもんだ。
じゃ女性はどうだったんだろう・・やはりその優雅な詩をちゃんと分かって、 受け答えができる才女が望まれたんだろうか・・・
えーい周りくどい!!はやく要件言ってよぉ〜なんて言っちゃだめなんだ(笑)。昔の人は ささやかなことでも大切に楽しんでいたんだなぁ・・・しみじみシラノが押込めていた思いを吐き出すかのように語る闇夜のバルコニーシーンはロマンチック。 クリスチャンの口を借りてではなく、自分の口で(シラノとしてではないけれど)思いを 伝えることができる喜びをかみ締めている シラノがむちゃくちゃ愛しかった^_^;。こうやって闇はいくつもの恋を演出したのだろうなぁ・・
あと、 クリスチャンは、手紙を書いたのは自分じゃないなのにこの人の幸せを奪っていいものなのだろうかと、 シラノは、このことをロクサアヌにばらしてクリスチャンの幸せをうばっていいものなのだろうかと悩む場面があって・・ なんて真っ直ぐな人達なんだとキュンとしちゃいました。
結局、シラノはクリスチャンが先に死んでしまったことによって、 本当のことを言い出せなかった・・・そう、死ぬ際まで・・・
戦場から戻って、ロクサアヌは修道院で最後を迎えるシラノ・・ きっと最後まで黙りとおそうとおもっていただろうに・・・何故かロクサアヌが クリスチャンの最後の手紙をもってくる。彼女はシラノに死期がせまっているとこを知らないのに・・・やはり何か感じるものがあったのかな。
字なんてみえるはずのない夕暮れ・・・すらすらと読むシラノにロクサアヌがすべてのことを悟るの 「手紙を書いていたのは貴方でしたのね・・」と・・(T_T)。14年だよぉ〜もっと早くに告げていればっておもわずにゃいられなかった。やはりここいらへんはものすごく感動!!でもね、シラノしゃん死にかけてからながくって・・・(笑)。すっごい決め台詞のようなものがいっぱいでてくっから、これでさいごかぁ〜って何度おもったことか・・・^_^;。
ちょい疲れてしまいました。シラノの平さんはもうしゃべりどおしで・・・すごかった。心優しいシラノの哀愁がただよっててなんともいえないぐらいよかった。ロクサアヌのうたこさん(剣)は、ちょいと好奇心旺盛で、美しい恋の歌を心待ちにしながら目を輝かせている様子がかわいかったな。
悲劇的な話ですが、やりとりがとてもコミカルで、くすっと笑えるところがとても観ていてとても楽でした。
幹の会公演は、十二夜につづいて2度目です。次は「冬物語」やるとか・・よしこちゃん(麻乃)も出るらしい・・・大阪くるかなぁ。 この手の古典芝居(っていうのかな)好きなもんで、定期的にみられると嬉しいなっ。- 2月26日 「シュリ」
- 待望のシュリを見てきました。しかし、元来休日は、家で寝てようって人なのに、わざわざ大阪まで映画を見に行くとは・・・私もたいがいはまりこんでると実感(笑)。
すっすごかったです^_^;。何がって・・冒頭シーンから血がぁ〜〜・・・この迫力はいったいになんなんでしょうか。昨日の「守ってあげたい」の自衛隊の訓練シーンを思い出し、あまりの違いにちょいと笑ってしまいました。
大きな場所でみたらどうかはわかりませんが、とりあえず、銃の音と血の雨にびびってしまった私^_^; そーいえば予告を見た時に、こりゃぁ〜って1度は見たいリストから外れていた作品だったことを思い出した。しかし、それだけじゃない!!だからヒットしたのでしょう。
北朝鮮のテロリストと、韓国の情報機関の対決。韓国情報部員は、謎の美女を追っていた。何が目的でテロ活動をするのか・・・あと1歩のところで、重要な人物が殺されて行く。
新型の爆弾CTXがテロリストにより略奪された・・・何の為に何にそれを使おうとするのか・・・その情報機関に勤める情報員の恋。こちらがもうひとつの主題。自分の彼女が自分が追っていたテロリストだっただなんて・・・
早い段階でそのことに気付くし、展開も見えてはくるのだけれど・・・いつそれに彼が気付くのかハラハラしながらみてしまう。たぶん、彼女はプロジェクトのために彼に近づいたのだろうけれど、彼女は、彼との生活が本当に続くような錯覚をもっいていた・・いや続くことを夢見ていたのだろう。
つがいでしか生きれらないという魚(名前はながったらしくて覚えられん)に込められた彼女の思いが痛々しかった。
激しい撃ち合いのシーンとは対照的に水槽と水槽の間のラブシーンは、ものすごく綺麗だった。
クライマックスは、せまりくる時間の中での行き詰まる対決!あまりの残虐なシーンに、身を堅くしながらも、もぉ涙なしではみれないっ(;_;)。朝鮮の南北間の対立についてあまり詳しくないものは、最初の設定だんかいですこし辛いかもしれない。現に隣にいたかたはそれでギブアップして眠りにはいったようだ(笑)。
同じ民族が北と南に分断される。北のテロリスト達がいう、南北戦争から50年、ずっと待っていたが、南でハンバーガーやポテトを食べている時に、北では、死んだ子供の肉を食べなければいけない親がいると・・・
それが事実なのかどうかはわからないが、いいのだろうか・・ここまで過激な表現をしてしまって・・・この北のテロリスト達の描き方も・・・^_^;
韓国での北朝鮮の人に対する意識はこれが普通なのだろうか・・・(・_・")?帰り道本屋で原作を購入。やはりはまってしまったらしい・・(笑)ラストに流れていた曲も よかったなぁ〜
- 2月25日 「守ってあげたい」
- 菅野美穂主演の「守ってあげたい」。今回は男性多かったですねェ〜やっぱりといおうか・・・試写会であんなに女性トイレがすいていたのははじめてですもの(笑)。
軽い気持ちで自衛隊に入隊しちゃった安西サラサが、いやいやなながらも訓練を続け、何かをつかみとるっていうお話。
サラサが配属された教育3班は、落ちこぼればかりを集めた班。ミニタリーオタク、落ちぶれたお嬢サマ、元レディースのリーダーやプロレスラーになりきれなかったという個性派ぞろい。
どうみても、自衛官に向いてなさそな面々がそろった裏にはその班を教育する班長を落し入れようとするたくらみがある。しかし、なんでその班長が男の上司からうとまれてるんか全然わからんので、 上司のいやみったらしい顔ばかりがきになる(笑)。
他の人もそうなんだけれど、一応個性としての設定があり、なんとなくはわかるのだが、それだけ・・・だからなんでそこに彼女らがいるのか・・その背景がみえてこないので、かなりだらけた彼女らが、戻るところがないって がんばりはじめる部分に疑問をもってしまう。
ほんと、前半はかなりダラダラしててぇ〜班長じゃなくても、何考えてんだァ〜きみらっていいたくなり、正直みてるのつらかった。その部分がけっこう長かったし・・・^_^;
ただ、中盤サラサが班長の過去にふれ、ただ厳しい鬼のようなやつって思っていた班長にも、いろんな過去があるんだなぁっておもい始めるところぐらいから、なんとなく気持ちがはいってきて、 クラスマックス部分は力いれて応援していた私(笑)。
やはり、一生懸命にがんばる姿っていうのは見ていて惹きつけられる。内気で 声を前に出すことができなかった隊員が最後、大声をはりあげて命令をだす(なんでか、隊長にされてたんだわ)とこなっかジーントきちゃったものね。サラサが最初に自衛隊って何やっているんですかぁって、聞く場面があるの。そーいえば自衛隊ってどんなところなんだろう・・って私も考えちゃった。もちろん漠然とはわかっているけれど、 かなりあいまいだよなぁ〜。いいんだろうか・・・ただ、この映画みてもそのことはわからんかった。ちと残念(笑)
- 2月24日 「ヒマヤラ杉に降る雪」
- ヒマヤラ杉は・・工藤夕貴さんがでていることで、話題になっている映画です。
ハツエとイシュマエルは、ワシントンの北西部にある小さな島で一緒に育ち、愛をはぐくんでいた。 それが第2次世界対戦中に、ハツエが日本人収容所に送られるのをきっかけに離れ離れに・・そして、 9年が過ぎハツエは、日系の男性と結婚し、 イシュマエルは戦争で戦い、新聞記者になっていた。
そして、ハツエの夫の裁判のための裁判所での再開・・・イシュマエルは2階の傍聴席から、 妻として夫の無実を信じるハツエを熱い思いでみつめていた。冷たい雪が降る中すすめられる裁判。雪が音を消すかのごとく深々とした雰囲気につつまれ、 話が展開していく。
ハツエの夫は、霧の中の漁で起こった猟師の死について殺人罪に問われているもので、 被害者との間には、土地をめぐってトラブルがあった。
もともとそのトラブルは、戦争と 人種差別がからんだものであり裁判では、その感情がネックになっていた。
老弁護士と、人種差別感ありありの若いエリート検事、 。そして、重厚な裁判長。 よくある組合わせですが、この対決の言葉にはすごい重みがあったような気がします。 弁護士の味わいがとてもよく、しみじみしちゃいました。
この事件と同時にイシュマエルとハツエの2人が隠れるように山の中で逢っていた回想シーンが 入ってきます。ずっとハツエを想い続けるイシュマエルの複雑な心の中の葛藤。
この葛藤の中には、愛する女性が夫のために必死になっている姿をみることと、 自分も日本相手の大戦で片手を失ったシーンが回想されるところをみると、 日本人と言うものに対してのこだわりも少しはあったのではないかと思います。
そして、彼の思いがこの事件を大きく変えるわけです。重い話です。かなり、想像力と集中力が必要な映画のような気がします。
人の思いは難しい・・・先日見た「グリーンマイル」の中には、先天的な黒人に対する差別というものが みられましたが、人種差別というものはやっかいなものですね。
人は、先天的に自分とは違うものを排除しようとする気質を持って産まれてきているのかもしれません。 ましてや、大戦中。人が国ごとに敵と味方にわかれていた時期・・・
どこにでもあったであろう敵味方の差別。 でも、 イシュマエルの父親も新聞記者は「この戦争が終わった時に、その人の目を見て自分は 恥じない態度で接した」(多少ちがいます)といえるようにとイシュマエルにいい、日本人をかばうと抗議されながらも 自分の意志を貫いた人だった。
この言葉を聞いた時に昨年に読んだ少年Hの中で、Hの父親もまた、「戦争が終わった時に 恥ずかしくないように」と言っていたのを思い出す。 どこにでもちゃんといろんなことに眼を曇らさずに平等に見られる人もいるもの。 これもまたなんだかほっとする事実なんですね。- 2月23日 「グリーンマイル」
- それじゃ・・あんまりだ(;_;)。ポールは別に悪いことをしたわけじゃないのに… そんな思いが頭の中をぐるぐるまわっている・・・(´〜`)
人の眼というものはどれだけ真実をみることができるのだろうか・・と(;_;) エピローグまでみると・・それはないだろぉ〜とうすら寒い後味が残りました。トム・ハンクス主演の「グリーンマイル」の試写会に行って来ました。 3時間8分という大作ですが、緊迫感溢れる展開に時間の経つのを忘れてしまう力作だ。
トム・ハンクス演じるポールは刑務所の看守主任。ポールのいるE棟は死刑囚が最後を待つ場所。 普通の刑務所とちがって、異様な静けさと緊迫感がある。
そこにジョン・コフィーという新しい囚人がやってきた。とんでもない大男。 少女をふたり殺して、 死刑の判決になった。しかし、みかけとは裏腹に暗闇に恐がり、いつも怯えている・・・。
そして、彼には病気を治すという特殊な能力があったのだ・・・看守のチームワークがすごくよくてね、死刑囚を見張っている人達には見えないの(笑)。 死を目の前にして、怯えている囚人を、脅すこと、びっくりさせることは厳禁なのだ。 刑務所ではあるが、どこか家庭的なつながりを感じてなんだかほっとしてしまう・・・
「愛を利用して人が殺される。毎日苦しみを感じることが耐えられない」というジョンの 罪に疑問を持ちながらも(無実だと信じている) どうすることもできず、最終的には刑を執行しなければならない・・ その時の彼らの顔といったらたまらなかった(T_T)。
彼を恨む人達の前で、涙をこらえて仕事をするポール達。ジョンは彼らに 友情を感じていたはず・・・なのに・・・(・・?)ナゼ?
単なる友情物におわらないのがステーブン・キング原作というものなのだろうかぁ〜〜飄々としてでも、どこかに貫禄がありボスって呼ばれ方がぴったりのトム・ハンクスもよかったが、 その同僚のブルータスがよかったぁ(∩.∩)。ポールの右腕かなぁ〜。 ちょっぴり口下手なポールよりも、ちょっと気の利いたことを言うのです(笑)。 ふたりの間が好きだったなぁ〜。
そして、忘れてはならないのがねずみのミスター・ジングズ アカデミー賞の助演男優賞(メスだったりして^_^;)いけるよぉ〜(笑)- 2月21日 「紫のアリス」
- ウサギが、帽子やが・・・あらわれる。これは夢か幻覚か・・・どこまでが作り話で、 どこまでが現実か・・・
読み終わった時ものすごく不思議な感覚が残った・・・不快なわけではなく、なんだか夢をみていたような。
そしてすごく悲しかった・・・本を抱きしめそうになった・・・
人は忘れることができるから、いろんなことを乗り越えられるという・・・忘れること・・・ すっぽり記憶が無くなるとしたら・・それもまた防衛本能の表れなのだろう。
著者は柴田よしきさん。この人の話しにでてくる主人公はなんだか、いつも自信なさげ。 幸せという言葉からちょいと遠ざかり、 自分の中に閉じこもってしまう思考回路の持ち主が多いような気がする。
ちょっと・・親近感をもっちゃう・・部分があるね。
題名に入っているアリスとは、ルイス・キャロル著の「不思議の国のアリス」から・・・。 なにものかが、アリスの世界を使って主人公紗季に向かってメッセージを送っている。思い出せ と・・・過去に傷ついた人達。余命いくばもない人達・・・みんな悲しくて 優しかった。- 2月20日 「天使に見捨てられた夜」
- 桐野夏生さんの「天使に見捨てられた夜」を読みました。この方の本は初めて、確か昨年にドラマになった OUTの著者でもあるはず・・ちがったかな。賞も受賞してらっしゃるから名前は聞いたことありましたが 、初めてです。
比較的、女性作家の方の本が多いなぁって思うこの頃。女性の描かれ方に願望や、思い込みがないっていうのが 読みやすい理由かもしれませんね(男性の表現については、わたしにゃわかりませんから(笑))。
男性の作家さんでも好きな方はいろいろいますが、たまにどの本を読んでも女性描写の部分がきになってしまう 方がいらっしゃいますものね・・・女性描写女性描写とうるさいですが・・この本も主人公が女性で・・・
その、もろさと強さみたいなものにどこか共感を覚えたわけです。この話の 村野ミロは、かなりハードボイルドタッチの 女性なんで、あくまでも想像の域ですが・・・
私立探偵の村野ミロは「ウルトラレイプ」というアダルトビデオに出演していた゛一色リナ゛という少女を 探して欲しいという依頼を受ける。
依頼者は渡辺という、「アダルトビデオの人権を考える会」というものを作っている女性だった。
そのビデオが実は本当にレイプされたものではないか、それならば一色リナに訴えてほしいと 思っている・・というのが主旨だ。
なんとなく嫌な予感を抱えながらミロは引き受ける。 ビデオに映っていた赤い制服と、土の玉が入った瓶を手がかりに調査をはじめる・・
途中で登場する渡辺の運動の支援者という八田牧子の存在の意味、昔のスター富永洋平の自殺・・・
リナの行方探しから始まるこの事件の行方も、テンポがあってどんどんひきつけられて行く。 中盤以降の展開はちょっと意外だった。それと同時にミロの強さ・・・自分の弱さを知った上で強く生きようとする姿勢がとてもよく。 彼女にまつわる人の描かれ方が好きだ。 隣に住むホモの友部との関係、そして、仕事上で関係をもってはならない人物にどうして惹かれていく 心の中と葛藤と後悔・・・心をむき出して生きる姿がたくましく痛々しい。
同じく、 村野ミロを主人公にした「顔に降りかかる雨」というのがあるらしい・・・これが江戸川乱歩賞をとっている ってことは、こっちが先なのかな?どちらにしても、この方の作品もっとよんでみたいと思いました。
- 2月16日 「アメリカン・ビューティー」
- ある両親に娘一人の普通の家庭。母親は不動産の資格を取りはりきっているし、思春期の娘と 父の意志の疎通はあんまりないよう。ある日娘の親友に父が惚れちゃったところからなんだかおか しくなってくる(笑)。
この映画を見て他の人は何を思うのか・・・それがとぉって知りたくなってしまいました。 って思っていたら、今朝アカデミー賞のノミネート作品が紹介されていて、なんでも 最有力候補だとか・・・うーんわからん(笑)娘の親友に恋し、なんだかみごとにうろたえる姿、筋肉をつけたら素敵だなんて、話しているのを盗み聞き し、突然ワークアウトを始めるわ、隣に越してきた青年にからクスリを手にいれ、なんだかハイになり、 自己主張しだすケビン・スペーシー演じる父親・・・。
そんな父親を軽蔑するような目でみて、その青年と仲良くなって行く娘、だんなとうまくいっていない 欲求不満で、不動産王と呼ばれる男と不倫にはしっちゃう妻。そして、異常なまでに、 青年を束縛する父親と、なんだかすごいところに美学を持っている隣の青年・・・
人が皆、表面をつくろうことをしない様になると、こんなになるんだろうかぁ(笑)って途中思っちゃいましたよ。 みんな、幸せを感じられずにいて、もがいているんだけど・・・
ベースはコメディ。かなりシュールな笑いだけれど・・・・でも、実際父親がいきなり仕事辞めて 今までと違う人のようになってしまったら笑えないよな^_^;
この映画、最初になにやら最後を暗示させるような部分があるらしい・・・らしいっていうのは・・・^_^; わたしゃ寝てたんだなァ・・あぁ〜。後でそういうことを読んでこれはしまったと(笑)。それぞれの願望がはっきりしていて、わかりやすいが、印象としてはばらばらってした感じで、 いったいこれはどこにいくのか・・と。途中はやたらと、サービスシーンのよな艶かしいシーンに薔薇の花びらが 舞ってたりなんかして・・・(笑)
ラスト近くに、幸せはとなりにあったんだぁって、不満はいっぱいあるけれど「幸せだ」と言う、 ケビン・スペーシーの顔がたまらなかったですね。
そう・・ちょっとしたことで人は幸せを感じることができるって気がついたのにね・・・なのにねぇあらら・・^_^;
人の悲しいぐらい滑稽な部分があからさまになっていて、笑えるけれど、ある意味なんだか考えさせられる 映画でした。- 2月13日 「ライフ・イズ・ビューティフル/ノッティングヒルの恋人」
- 11日昨年見逃していた2本立て、よろこんで、普段行かない劇場に足を運んだものの、満員の人で 帰ってきた私。朝一の時間なら大丈夫と聞いて、今日改めて行って来ました(今日は早く着きすぎちゃって・・・ 中にいれてもらえなんだ^_^;)。
「ライフ・イズ・ビューティフル」は、アカデミー賞もとっており普段めったに映画を見ない友人が、 「観てないのぉ〜」と信じられないというような目で見られていたので(笑)、ちょいと期待してた。
本屋をはじめたいと思っているユダヤ系イタリア人グイドが、小学校教師のドーラに出逢いひとめぼれ。 グイドがいろーんな手を使って、ドーラと結婚する。
そして、ジェイドという息子ができ、幸せに暮していたが、第2次世界大戦も押し迫って、 ヒトラーの政策のもと、グイドもまた収容所に送られてしまう。
息子には、ゲームをしているというグイド。そして、1000点を採ったらごほうびに本物の 戦車がもらえると・・・幼い子供に恐怖心を与えず、子供の命を救おうとする。親の子供を守ろうとする心がとても染みてくる。 同時に捕らえられ、別々にされていた妻ドーラに自分の安否を知らせ様と、 放送を通じて呼びかけるシーン、そして、ラストのシーンは涙もの。
グイドの空想力が、子供の命を救ったのだ・・・。この子供がむちゃくちゃかわいいんだなぁ〜 シャワーを浴びたくないって、足を踏みならして怒るところがなんか好き。
しかし、冒頭から結婚するまでがこの映画の半分を占める。その間にジェイコブが、いろーんな ことをするんだが・・・まるで゛さんまちゃん゛の如くしゃべりつづけるグイドにわたしゃ 疲れてしまったの^_^;。会場には笑いが起こっていたけれど、笑う気にもならず・・・ すっごいさめてた。基本的にああいう一見お騒がせ男は苦手なんだ。
最後まで見終わった今、あの冒頭の部分は後の話がうそにならないがためのもの、グイドが ただの騒がしい男ではないってことが理解でき、 映画としては上手くできているなぁって思うのです(笑)。
抑圧されるユダヤ人が描かれている映画にありがちな、残虐なシーンは少ない。でも、 霧の中にみえる、白骨死体の山。駅ではないところにに到着する汽車が、その時代の 暗さをかもし出していた。「ノッティングヒルの恋人」の方は、これはもうリラックスして素直に楽しんできました。
人気の映画女優アナと、旅行書専門の本屋をやっているウイリアムが繰り出す、ラブコメディー。
ジュリアロバーツが無茶苦茶可愛い。「プリティプライド」よりも数段とチャーミングでした。
ウィリアムは、何度も傷つけられているのに、それでもアナのことを忘れられない。 どーみたってひどいことしているんだけれど、その後の表情がすごくさみしそうだから、 可哀想になってくる。
憎めないのは、あの笑顔かなぁ・・笑顔っていえば、ヒューグランドのなんとも言えない 包容力のありそうな面が印象的です。
ウィリアムを囲む友人達も面白い。いつも何かあるっていうと集まって乾杯してる(笑)。 これはお国柄なのかしら。
とぉっても、中が良くていいなぁって思った。
ロンドンの街並みがいっぱいでてくる。あぁ・・ロンドン行きたいな(ココしか海外へは 行ったことがないの)- 2月11日 「レベル7」
- 宮部みゆきさんの長編!!ものすごく読みごたえありました。
この本読んでいないこと自体が不思議だったんですが・・・(笑)。読んでなかったんですよねぇ、 気がついてよかった。
「レベル7までいったら、戻れない」という言葉を残して失踪した少女みさお。その少女を探す真行寺悦子。
目覚めたら、腕に「レベル7」の文字が書きこまれ、記憶をなくしていた男と女。
その二組が同時進行系で時間が流れている。 読んでいるとすごく時間が経過しているような気がするけれど、実際はたったの4日間の出来事。
なんて密な時間かしら・・
男と女に関わる三枝という男性。この男は何者か・・そして、この2組の話がどこでどう まじわってくるのか・・(最初はどこに接点がァってぐらい接点なくてね(笑))。
読み進めるうちにででくる「榊クリニック」と「幸山荘事件」。2本の線が1本になって、 そして、「スルース」ばりのクライマックス^_^;
これ映像化されてそうだなぁ・・してんのだろかどっちかの話だけで、成り立ちそうなぐらい濃い作品だ。そういや「スナーク狩り」も同じような 形で話が進んでいく、宮部さんの得意の手法なんだろうか・・・
頭の中がスクランブルしそうなのに、どんどん先が読みたくなる・・・またこういう長編を書いてほしいなっ!!- 2月7日 「富江」
- 「富江」の試写会に行って来ました。全然予備知識なかったんですよぉ・・ ホラー映画だってことは知ってましたが・・・恐怖マンガの映画化だったんですね。 なんでも楳図かずおさんに憧れて楳図賞とやらをとってらっしゃるらしい・・・とちらしに読んで ちょいと腰ひけたぞぉ〜・・あの手の漫画はあんまり・・・だしな^_^;
おまけな、始まる前に司会の方が、怖い怖いと・・・夜寝られなーいなんて、連発するもんでかなり ドキドキしながら観ました(笑)。
うん・・確かに怖かった・・・びっくりしたし、気味悪かった(^_^メ)。この話はいったいなんだったんだろうねぇ・・って 気持ちの方が大きいなぁ・・・。冷ややかな美貌ゆえに関わった男性を次々に崩壊させていく「富江」。自分を見失った者達は、 富江を殺してしまう。しかし・・・死なないのだ・・・よみがえるんだなぁ・・
「もう壊れちゃったの」と真顔で言うのがコワイヨ(笑)。富江役の宝生舞の鋭い目つきが もぉぴったしでしたね。こわいぐらいに綺麗だった・・。
隣の方がかなり びびってまして・・してすごい敏感に反応してくださるもんで、私はそっちの方にびびってたわ(笑)。
恐さって慣れるものなんだねぇ〜(笑)。。 CGを使った富江の再生シーンや、数々の特殊メイクと音響、カメラワーク・・。生々しいし、グロテスク。 でもだんだん見慣れてくると言うか、すごくためをいれて脅かしてくれるんで、次のカットは 気持ちわるいぞぉ〜と心の準備できちゃうんですわ。
最後の方になってくると・・首だけが笑ってても(^_^;)平気になってる自分が恐かったりして(笑)。
中盤までは、たみかける感じでけっこう面白い展開だったのだけど、ラストがいったい何?って感じで後味 悪い。富江がなんでそういう運命を背負ってるのか、説明不足で物足りない。
ただの化け物化しちゃってましたから・・
愛は強し!!てな展開になるのかと思う場面もあったんだけど(宝塚じゃないしねェ^^;) 、そうでもなく、それならばいっそ。淋しさに共感した由美(富江と戦うんですよこの子)が、 まるめこまれていっちまう・・なんてのの方が本当の意味で恐かったんじゃないかなぁ・・なんて 思ってしまったのでありました。ホラー映画の登場人物って勇気あるよねぇ・・ぜったいにいかないよぉ〜、一人で、使ってない 夜の病院なんて・・(その風景想像する方が恐いぞ)。
単純に恐がりたいぞって方にはお勧めします。- 2月6日 「美神−ミューズ−」
- ひさびさに小池真理子さんの本を読んでみた。なんとも言えないしなだれかかった小説だった (うまくいえんなぁ・・・)^_^;。
「木暮阿佐子」。一目見た時から誰をも魅了するとても綺麗な女性。母親に5歳で死なれ、 後妻となった継母の雪乃(この人もまあ、フェロモン丸出しなんだわ(笑)) とはうまくいかなかったが、連れ子である正美とはとても仲が良い・・・。 そう・・とても・・・←ここが問題
9歳、17歳、22歳、26歳、30歳、35歳・・・彼女と出会った男達の視点で話されて行く・・
すべてがきまったように、気になって仕方がなくなり、惹かれ、惑わされていく・・
そして、悲しい結末・・・なんだかねぇ・・・と思いつつ先を読まずにはいられなかった。(電車の中で夢中で読んでて、 傘忘れちまったんだわさ・・・雨降ってるっていうのに・・・ヤレヤレ ┐(´ー`))
男達の目で語られて行く阿佐子像に私も何気に惹かれていたのかもしれない。 ただ、彼女がどういう気持ちで いろんな行動にでたのか・・・ 男達の勝手な話を総合するとなんとなくみえてくるのが不思議だ。まあ、はっきり聞いてみたい 気もしますがね。
勝手に男が寄ってきて不幸な人の気持ちなんぞちょぃと想像しかねるしぃ・・・そういう話じゃないか(笑)。- 2月5日 「二十世紀」
- 前日に急に思い立ち神戸まで行って来ました。前日予約にかかわらず、2列目中央ブロックでびっくり\(゚o゚;)/ ・・・よく見えましたァ〜。でもって会場に入るまで「二十一世紀」だと思いこんでいた私^_^; まぁったくねぇ・・(笑)
舞台は前にせり出していて奥行きが深くなっていた。向かって右側にグランドピアノ。 気がつくとピアノの音がしていて、いつから、流れていたのかわからないぐらいにさりげなく、それでいて、 時には感情といっしょにドラマチックに鳴り響く・・・。
写真雑誌「ライフ」の表紙を飾った女性写真家マーガレット・バーク=ホワイトの 一生を舞台化されたものでした。厳格な母親に育てられいつもなんだかおびえていた少女時代。父親の死をきっかけに 強くいきる決心をし、写真家を目指し、1枚の写真がもとでどんどんと売れっ子の写真家になっていく マーガレット。自信というものはこんなに 人を変えるのか・・ 登場するたびに衣装が華やかになり、それも最初は華やかにはなれどちぐはぐだったのが、 どんどんと綺麗になる・・・その様は目を見張るよう。
1幕は、何かで名前をのこすような人はやはりどこか細胞がちがうのかなぁ・・なんて思うほど ひらめくままに行動する彼女の姿のみが印象的だった・・・2幕に入ると、時代がどんどんと戦争に向かって行く・・・それと同時に彼女の写真も壮絶なものに・・・
ここまでやるかと言われるほどすごい写真・・通常の神経ならば目をそむけたくなるような現実を 写真に残していく・・・
この戦争のシーンがねぇ・・
うしろに彼女が撮った写真をフィルムで映し出しながら、 ダンスで表現されているのだが・・生々しくて、心底怖かった。へたなホラーよりよっぽど怖いよ。 席が前だったので、本当に銃をつきつけられた気分も味わった。
この振り付けは前田清美さん。2度目の結婚の失敗は彼女を追いつめていく。 彼女がほんの少し幸せというもの、やすらぎというものに触れた一瞬だったんだろう・・・
結婚した彼と出会った頃に撮った、南部の写真が彼女の写真のなかで一番人間味のある写真だという・・・
ふたりの別れのシーンは、仕事と家庭とどちらもを手に入れたいとという女性の心打ちがなんだか、 つらくて・・・かわいそうになった。男性からみたらとんでもないだろうけどね。
そして、晩年・・・
カメラがどんどんと普及して、平和になって・・テレビの時代がやってくる。
彼女は、病気でカメラが使えなくなる・・・
プライドを持つ彼女が、自分と戦っていく姿が・演じられる。麻痺が進み、言語障害がおきてくる・・ みていてすごく辛くなるのだが、彼女は「神様が、不自由さを与えてくれて、幸せ」だという・・・(T_T)
戦って・・・最後まで自分で戦って・・優しい顔で・・1972年67歳死亡。彼女の一生を通すと20世紀の激動の時代がみえてくる・・・「ライフ」という雑誌は耳にしたことぐらい しかないが、出てきた写真の中には見覚えのあるものがいくつかあった。
まさに時代と寝た、20世紀の激動を肌で感じた一生を送った女性といえるのでしょうね。
それと同時に人の幸せというのはやっぱり自然でいられること・・・なのかもしれないなぁって 思いました。そんな女性の生涯を演じた麻実れいさん・・自然に自然にどんどんと変わって行く彼女を演じていた。 なんかね乗り移ったんじゃないだろうかと・・そんな気迫がすごかったよぉ〜(笑)。
壮絶な最後を演じて、死人の顔だったのに、数秒後のコールの時にゃ、病院服の上から、トレンチコートはおって 、かつらつけなおして、口紅ちょこっと塗ると・・いつもの華やかな女優の顔にもどってんのよねぇ・・ なんかええわぁ・・・・
20世紀を語る時、その国の見方によってはかなりの差がでてくるのだろうなぁと、すごく 歴史に興味を持ちました。
途中15分の休憩挟んで3時間弱・・あまりに詰めこまれた内容とあふれるメッセージ。 どれだけ私の頭がメッセージをうけとっているのか疑問だなぁ^_^;
- 2月1日 「エイミー」
- 意を決して見てきましたって大袈裟ですが、これを上映している映画館が私の行動範囲の外にあるもんで、 なかなか行けなかったんですわ^_^;。地図みながら行きましたもん。
父親が死んでから、耳も聞こえず声も出なくなっていたエイミー。母親は医者に見せるけれど、 答えはいつも「時間が必要」と・・・
児童福祉局から母親から保護しようとやったきたふたりから逃れるように、個性的といえば聞こえが言い ちょっと変った人が住む町にやってくる。
その中のヘタクソなミュージシャンロバートの歌に反応し・・エイミーは歌を口ずさんでいた。歌しか 聞こえない、歌でしか話せないエイミーの為に、大人達ががんばって歌おうとするのが微笑ましい。 お医者さんもおまわりさんも、いつも文句いってる叔母ちゃんもみーんな、歌うの。
何も話さないエイミーを過保護なぐらい大切にする母親。ちょっとでも視界から離れると 死に物狂いで探す素の姿が痛々しい反面、病的なものを感じながらみていた。母親もまた夫の死に対してトラウマを 抱えていたんだね。
それだけにエイミーの歌声を始めて母親が聞くシーンは、ちょっとうるっときたなぁ・・
ラストは・・だいぶんと感動するはずの展開・・・だったんですが・・隣で号泣されてしまいましたんで 没頭できず・・・(/--)/。
父親がロックシンガーっていう設定で、いろいろなことがその死に原因があることからか、 彼が歌っているシーンが長いの・・・コトの発端はまだかまだかと待ってしまう・・・
ちょっと全体的にテンポが悪かったように感じるのがの不満かな。
しかし、自動福祉局のふたりにゃびっくり・・もう無理矢理だもん。頭から母親失格の烙印押しちゃって・・ なにもんと、怒ってしまいました。
ミュージカルっぽいって聞いていたのだけれど・・ミュージカルっていうのとはちょっとちがったなぁ・・ でも、なんだか癒されるかわいい作品でした。エイミーの歌声は抜群(^^)v。
- ●過去のDiary
- ☆97’10.23〜12.30
/ ☆98’1.3〜3.30 /☆98' 4.5〜5.30- ☆98' 6.7〜7.28 /☆98’7.29〜8.30 /☆98’9.1〜10.30
- ☆98’11.1〜11.29 /☆98’12.4〜12.31 /☆99’1.4〜1.30
- ☆99’2.3〜2.26 /☆99’3.3〜3.29 /☆99’4.7〜4.27
- ☆99’5.2〜5.31 /☆99’6.5〜6.25 /☆99’7.4〜7.30
- ☆99’8.1〜8.24 /☆99’9.4〜9.29 /☆99’10.2〜10.29
- ☆99’11.5〜11.27 /☆99’12.2〜12.31 /☆2000.1.1〜1.31