◆病名別分類(医療用医薬品<成分名>)ー早めの予防・治療を!◆



※このページでは病名についての簡単な解説と使用されるお薬の成分について記載しています。医師・薬剤師の指示に従って、早めの予防・治療を心がけましょう!( 記載内容につきましては担当の医師・薬剤師にご確認の上、判断なさるようお願いいたします)



★痛風★

痛風は、血液中に含まれる尿酸という物質が異常に増え、関節や腎臓などに沈着して、痛みをともなった炎症をおこしたり、臓器のはたらきを低下させたりする病気です。

尿酸は、細胞の新陳代謝の結果生じる物質で、いわば、からだの種々の物質をエネルギーとして消費したあとに生じるものです。

◆痛風の原因

血液中の尿酸が多い状態を高尿酸血症といいますが、高尿酸血症の人がすべて痛風になるわけではありません。

高尿酸血症には、痛風をおこしやすい遺伝的な体質によって発病する場合と、高カロリーの摂取やアルコールの過飲、肥満などの環境的要因による場合とがあります。

痛風発作がおこるのは、高尿酸血症のために関節などに尿酸が沈着するためです。

高尿酸血症は、

@遺伝的な体質や環境的要因により、腎臓からの尿酸の排泄が低下しておこる場合

A尿酸が異常に多くつくられておこる場合

B二つの原因が並行しておこる場合

の三つに大別されます。

これらのほかに、高血圧の治療のために降圧利尿剤を長期間服用している人に、高尿酸血症がおこることもあります。

◆痛風の予防

血液中の尿酸が増加する原因は明らかにされていないので、決定的な予防法はありません。

しかし高尿酸血症をおこさないために血液中の尿酸の値をコントロールする必要があります。

特に、肥満にならないように適度な運動や食事の工夫に心がけてください。

◆痛風の治療

医師の指示のもとに、食事療法、運動療法、薬物療法を取り入れた治療により、尿酸値のコントロールを行います。

<使用される薬物>

1.痛風発作治療剤

@コルヒチン;痛風の痛みには優れた効果を発揮しますが、痛風以外の痛みには効かないため、逆にコルヒチンが有効なら痛風にかかっているという、診断の指標となる薬物です。

コルヒチン

A非ステロイド性抗炎症剤;痛風発作の激痛をしずめるために使用されます。痛みがやわらげば使用する必要のない薬物です。

インドメタシン、オキサプロジン、ジクロフェナク、ナプロキセン、フェンブフェン

2.高尿酸血症治療剤

@尿酸生成阻害剤;尿酸が体内で生成されるときに必要な酵素に作用して、尿酸の生成を阻害します。

アロプリノール

A尿酸排泄促進剤;血液中の尿酸は腎臓の糸球体でろ過されたあと、大部分が再び体内に吸収されますが、尿酸排泄促進剤は尿酸が再吸収されるのを抑え、尿中に排泄させます。

プロベネシド、ベンズブロマロン、スルフィンピラゾン



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