◆病名別分類(医療用医薬品<成分名>)ー早めの予防・治療を!◆
※このページでは病名についての簡単な解説と使用されるお薬の成分について記載しています。医師・薬剤師の指示に従って、早めの予防・治療を心がけましょう!(
記載内容につきましては担当の医師・薬剤師にご確認の上、判断なさるようお願いいたします)
★動脈硬化★
健康な動脈は、通常血圧の何倍もの高い血圧に耐えられるほどの弾力性に富んでいます。しかし、加齢、食事、嗜好品、肥満や運動不足などが原因で、動脈系の壁に硬化、損傷、肥厚がみられるようになり、内腔が狭くなったり、つまったりしてきます。このような動脈の状態を総称して、動脈硬化といいます。
◆動脈硬化の種類
動脈硬化には、動脈の内壁におかゆのような性状のかたまり(粥腫・アテローム)ができる粥状動脈硬化(アテローム硬化)、細い動脈に壊死や動脈瘤が発生する細小動脈硬化(血管壊死性動脈硬化)、動脈の中膜にカルシウムが沈着して石灰化をおこす中膜硬化の三種類があります。
◆動脈硬化の予防
動脈硬化の発生、進行は、おこりやすい体質と加齢による動脈の老化が原因と考えられていますが、個人の努力により、特に生活環境の改善によって、ある程度その進行を遅らせることが可能です。
・食事に注意する;HDL(善玉)コレステロールをとり、LDL(悪玉)コレステロールに注意する。食物繊維を多めにとる。
・血圧のチェックを行う
・肥満を防ぐ
・タバコの吸いすぎに注意する
・ストレスを避ける
・適度な運動をする
◆動脈硬化の治療
・動脈硬化の治療の目的は、高脂血症を改善することによって、高血圧、狭心症、心筋梗塞や脳卒中などの疾患を予防することにあります。
・治療基準は、まず2〜3ヶ月の食事療法と生活改善を行い、効果が思わしくない場合には、薬物療法をあわせて行います。
・もっとも大切なのは食事療法で、薬物療法は食事療法の補助として行われます。いずれにせよ、治療にあたっては、根気よく医師の指示のもとに行うようにしましょう!自己判断はお避けください!
<使用される薬物>
1.HMG-CoA還元酵素阻害剤;おもに小腸からのコレステロールの吸収を阻害します。;プラバスタチン、シンバスタチン
2.クロフィブラート系;肝臓において、コレステロールの生合成作用を阻害します;クロフィブラート、クリノフィブラート、シンフィブラート、ベサフィブラート
3.ニコチン酸系;血液や肝臓においてコレステロールの代謝改善作用や胆汁、糞便からの排泄を促進します。;ニコモール、ニセリトロール、ニコチン酸
4.ビオフェノール系;おもにコレステロールの胆汁中への分解排泄を促進し、血液中の過剰なコレステロールを減らします。;プロブコール
5.陰イオン交換樹脂系;腸管において食物中のコレステロールや胆汁酸と結合して、吸収を阻害し、糞便中へ排泄します。また、胆汁酸の排泄を促進する働きもあります。;コレスチラミン
6.小腸コレステロールトランスポーター阻害剤;小腸における胆汁性及び食事性コレステロールの吸収を選択的に阻害することにより,血中のコレステロールを低下させる。;エゼチミブ
7.その他
お薬などの成分
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