◆病名別分類(医療用医薬品<成分名>)ー早めの予防・治療を!◆
※このページでは病名についての簡単な解説と使用されるお薬の成分について記載しています。医師・薬剤師の指示に従って、早めの予防・治療を心がけましょう!(
記載内容につきましては担当の医師・薬剤師にご確認の上、判断なさるようお願いいたします)
★不眠症★
夜なかなか寝つかれない、夜中に目が覚めて、そのあと眠れない、朝早く目が覚めてしまう、といった状態が不眠ですが、この不眠を起こす原因は@睡眠時の外部環境の変化Aからだの病気B薬物による興奮や中毒C高齢Dうつ病や精神病などが考えられます。
ところが、このような不眠をおこす原因がとくにないか、軽いにもかかわらず、全く眠れないという人や、不眠の原因をとり除いてもまだ眠れないとか、まわりからみるとじゅうぶんに眠っていると思えるのに、本人は眠れなかったという人がいます。
この場合には、睡眠の障害は軽いにもかかわらず、主観的に強く不眠をうったえることが多く、眠るということを強く意識するために、かえって眠れなくなるというのを特徴としています。このような不眠は、神経症(ノイローゼ)性の不眠と考えられ、一般の不眠と区別して不眠症と呼ばれます。
不眠症では、ちょっと眠れないことがあると、不安になり、この不安感情が自分のからだのほうに向けられ、さまざまな不安を呼びおこし、このようなことから生じる過剰な睡眠への欲求が、強く睡眠を意識するという不安緊張の悪循環をつくりだすと考えられています。
不眠の種類としては
@入眠困難;寝つきの悪いタイプの睡眠障害で、若い人から中年(四〇歳前後)によくみられ、神経症性の不眠症である場合が少なくありません。
A熟眠障害;眠りの浅い、夜中に何回も起きてしまうタイプで、中年から老年にかけて、またうつ病などでもみられます。
B早期の覚醒(睡眠中断);朝早く目が覚めてしまうタイプで、神経症性のもの、うつ病などによるもの、あるいは高齢者にもみられるものです。
◆不眠症の治療
神経症性とされる不眠症の治療は、そのもとになっている神経症の治療を行うことが大切です。
この場合、専門医によって、精神療法、催眠療法、あるいは自律訓練法などが行われます。また、必要に応じて、薬物療法が行われます。
<使用される薬物>
大脳の神経の端にはGABAの受容体が存在しています。GABAは眠気という刺激を神経細胞へ伝達していく働きをもっています。不眠に使用される薬物は、このGABAの働きを高める作用があります。GABAの受容体が活性化されると同時に不安が消えたり、筋肉をゆるめる働きも起こってきます。
エスタゾラム、エチゾラム、クロチアゼパム、ゾピクロン、ニトラゼパム、ニメタゼパム、ハロキサゾラム、フルニトラゼパム、フルラゼパム、ブロチゾラム、ミダゾラム、リルマザホン、ロルメタゼパム
お薬などの成分
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