◆病名別分類(医療用医薬品<成分名>)ー早めの予防・治療を!◆
※このページでは病名についての簡単な解説と使用されるお薬の成分について記載しています。医師・薬剤師の指示に従って、早めの予防・治療を心がけましょう!(
記載内容につきましては担当の医師・薬剤師にご確認の上、判断なさるようお願いいたします)
★肝炎★
肝臓は、からだの右側の横隔膜の下、肋骨弓(あばら骨)の後ろのところにあります。体内にある実質臓器のなかで脳とならんでいちばん重い臓器で、成人男性で1〜1.5キログラム、成人女性で0.9〜1.3キログラムの重さをもち、体重の45分の1〜50分の1の重量を占めています。
肝臓は,栄養素などの生産工場、貯蔵倉庫、集配センター、処理場といった都市を管理する中枢部のような複雑なはたらきをしています。
我が国でいちばん多い肝臓の病気は肝炎ウイルスの感染でおこるウイルス肝炎で、肝炎ウイルスには、A型、B型、C型、D型、E型などがあり、A型・E型肝炎ウイルスは主に水や食べ物を介して感染し、B型・C型・D型肝炎ウイルスは主に血液・体液を介して感染します。
アルコールは、からだにとっては弱いながらも毒物の一つで、肝臓で水とアセトアルデヒドに分解されます。アルコールの飲みすぎで肝臓のはたらきが低下するものをアルコール性肝障害,毒物で肝臓が障害されるものを中毒性肝障害といいます。
薬剤も肝臓で分解されますが、薬剤でも人によっては肝臓に障害をおこすことがあり、これを薬剤性肝障害といいます。
肝炎が半年以上つづくのが慢性肝炎、線維がのびて結節状になった肝細胞をとり囲み、肝臓の構造がまったく変わってしまうのが肝硬変です。
◆肝炎の治療
肝炎の治療の基本は、安静と食事療法です。薬剤が原因の場合は薬剤の中止、アルコールが原因の場合は禁酒が原則です。
<使用される薬物>
1.肝庇護剤;肝臓の血液量を増加させて、肝臓の機能を改善します。;ウルソデスオキシコール酸、グリチルリチン製剤、小柴胡湯
2.インターフェロン;ウイルスの増殖を抑える働きがあります。;インターフェロンα、インターフェロンβ
3.副腎皮質ステロイド剤;炎症を抑える作用と免疫を抑える作用があります。;デキサメタゾン、酢酸コルチゾン、トリアムシノロン、パラメタゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、ベタメタゾン、メチルプレドニゾロン
4.抗ウイルス剤;エンテカビル、ラミプジン、アデホビル、テノホビル、リバビリン、シメプレビル、ダクラタスビル、アスナプレビル
お薬などの成分
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