◆病名別分類(医療用医薬品<成分名>)ー早めの予防・治療を!◆



※このページでは病名についての簡単な解説と使用されるお薬の成分について記載しています。医師・薬剤師の指示に従って、早めの予防・治療を心がけましょう!( 記載内容につきましては担当の医師・薬剤師にご確認の上、判断なさるようお願いいたします)



★脂質異常症★

血液中には、コレステロール、燐脂質、トリグリセライド(中性脂肪)、遊離脂肪酸という四種類の脂質(脂肪)が存在し、血清脂質と呼ばれています。この血液中の脂質の量が異常に多い状態を脂質異常症といいます。

四種類の脂質のうち、トリグリセライドが多い状態を高トリグリセライド血症といいます。

血液中のコレステロール(血清コレステロール)には、大きく分けてLDLコレステロール(低比重リポたん白)HDLコレステロール(高比重リポたん白)の二種類があって、この二つを合わせたものを総コレステロールといいます。

LDLコレステロールは、肝臓から動脈を介して全身の組織へ分配されるコレステロールで、動脈血中のコレステロールの量が多いと、動脈壁をはじめいろいろな臓器に蓄積し、障害をおこします。このことから、LDLコレステロールを悪玉コレステロールといい、血液中にこのコレステロールが異常に多い状態を高LDLコレステロール血症といいます。

HDLコレステロールは、全身の組織から静脈血を介して肝臓へ回収されているコレステロールで、血液中にこのコレステロールが多いことは、全身の組織から余分なコレステロールがとり除かれていることを意味します。このことから、HDLコレステロールは善玉コレステロールとも呼ばれます。このコレステロールの血液中の量が異常に少ないということは、全身の組織から余分なコレステロールがじゅうぶんにとり除かれていないわけで、この状態を低HDLコレステロール血症といいます。

これらのことより、脂質異常症には高LDLコレステロール血症(≧140mg/dl)低HDLコレステロール血症(<40mg/dl)高トリグリセライド血症(≧150mg/dl)の三つの状態があるということになります。

◆血清脂質の正常値(空腹時採血)

総コレステロール;120〜219mg/dl

トリグリセライド(中性脂肪);30〜149mg/dl

LDLコレステロール;70〜139mg/dl

HDLコレステロール;70〜40mg/dl

                 (*LDLコレステロール=総コレステロールーHDLコレステロールー(トリグリセライド÷5))

                    トリグリセライドが400mg/dl以上の場合は直接測定法にて測定する。

◆メタボリックシンドロームの診断基準

@ウエスト周囲径;男性≧85cm 女性≧90cm

A高トリグリセライド血症;≧150mg/dl

B低HDLコレステロール血症;<40mg/dl

C高血圧;≧130mm/Hg、≧85mm/Hg

D血糖値(空腹時);≧110mg/dl

ウエスト周囲径が@の数値で、A〜Dの項目を二つ以上満たすとき、メタボリックシンドロームと診断される。
           

◆脂質異常症の予防

・食事に注意する;HDL(善玉)コレステロールをとり、LDL(悪玉)コレステロールに注意する。食物繊維を多めにとる。

・血圧のチェックを行う

・肥満を防ぐ         

標準体重=身長(m)×身長(m)×22
        
1日のエネルギー摂取量=標準体重×体重1kgあたりのエネルギー

・タバコの吸いすぎに注意する

・ストレスを避ける

・適度な運動をする

◆脂質異常症の治療

・脂質異常症の治療は、生活の改善、運動療法、食事療法、薬物療法の四つの方法の組み合わせで行います。

・治療基準は、まず2〜3ヶ月の食事療法と生活改善を行い、効果が思わしくない場合には、薬物療法をあわせて行います。

・もっとも大切なのは食事療法で、薬物療法は食事療法の補助として行われます。いずれにせよ、治療にあたっては、根気よく医師の指示のもとに行うようにしましょう!自己判断はお避けください!

<使用される薬物>

1.HMG-CoA還元酵素阻害剤;おもに小腸からのコレステロールの吸収を阻害します。;プラバスタチン、シンバスタチン

2.クロフィブラート系;肝臓において、コレステロールの生合成作用を阻害します;クロフィブラート、クリノフィブラート、シンフィブラート、ベサフィブラート

3.ニコチン酸系;血液や肝臓においてコレステロールの代謝改善作用や胆汁、糞便からの排泄を促進します。;ニコモール、ニセリトロール、ニコチン酸

4.ビオフェノール系;おもにコレステロールの胆汁中への分解排泄を促進し、血液中の過剰なコレステロールを減らします。;プロブコール

5.陰イオン交換樹脂系;腸管において食物中のコレステロールや胆汁酸と結合して、吸収を阻害し、糞便中へ排泄します。また、胆汁酸の排泄を促進する働きもあります。;コレスチラミン

6.小腸コレステロールトランスポーター阻害剤;小腸における胆汁性及び食事性コレステロールの吸収を選択的に阻害することにより,血中のコレステロールを低下させる。;エゼチミブ

7.その他



高血圧 狭心症・心筋梗塞 心不全 不整脈 動脈硬化
胃潰瘍・十二指腸潰瘍 気管支炎・喘息 膵炎 糖尿病 痛風
甲状腺疾患 肝炎 腎臓病 パーキンソン病 てんかん
膠原病 貧血 感染症 皮膚炎 脂質異常症
便秘 下痢 不眠症 アレルギー




お薬などの成分







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