◆病名別分類(医療用医薬品<成分名>)ー早めの予防・治療を!◆
※このページでは病名についての簡単な解説と使用されるお薬の成分について記載しています。医師・薬剤師の指示に従って、早めの予防・治療を心がけましょう!(
記載内容につきましては担当の医師・薬剤師にご確認の上、判断なさるようお願いいたします)
★膠原病★
からだを構成している細胞や組織が、離れてバラバラになってしまうようなことはありません。これは結合組織という線維性の組織(膠原線維)で一つ一つが結び合わされているからです。全身の結合組織にフィブリノイド変性という共通の変化がみられる一群の病気を膠原病といいます。膠原病とは一つの病気の病名ではなくいろいろな病気の総称です。
膠原病とされている病気は次の6つで、いずれも自己免疫でおこると考えられています(自己であるからだの構成成分<細胞や蛋白質など>を非自己と錯覚して、これに対して抗体をつくってしまうことがあります。この抗体を自己抗体、この抗体との間でおこる抗原抗体反応を自己免疫といい、その結果おこってくる病気を自己免疫疾患といいます)
全身性エリテマトーデス;「エリテマ」とは紅斑という意味です。この病気は、顔や手に紅斑がでることからエリテマトーデスと名づけられましたが、単なる皮膚病ではありません。全身性ということばは、紅斑が全身に出るという意味ではなく、全身の臓器に炎症がおこるという意味です。はっきりした原因がわからず、根本的に治せる治療法がないことから、厚生省の特定疾患(難病)の一つにあげられています。二〇〜三〇歳代の女性に多い膠原病の一つです。人口一〇万人あたり七〜一〇人程度の発病率。
全身性硬化症;皮膚がかたくなって、傷つきやすく、治りにくくなります。この皮膚の障害がこの病気の特徴的な症状ですが、単なる皮膚だけの病気ではなく、関節、筋肉、食道を中心とする消化管、肺、心臓、腎臓などにも障害がおこるので、全身性硬化症という病名がついています。厚生省の特定疾患の一つとして指定されています。女性に多く、特に三〇〜五〇歳代の女性に多く発病します。人口一〇万人に対して六人以下の発病率。
多発性筋炎/皮膚筋炎;筋肉、特に首や肩、上腕、腰、臀部、大腿などからだの中心に近い筋肉に炎症や変性がおこり、筋肉に力が入らなくなる病気を多発性筋炎といいます。紅斑がともなう場合を皮膚筋炎といいます。厚生省の特定疾患の一つとして指定されています。男性よりも女性が二〜三倍多く発病します。人口一〇万人あたり五〜六人程度の発病率。
結節性動脈周囲炎;全身には、大血管から細小血管までさまざまな血管が分布しており、さらにこれらは動脈と静脈に分かれます。このうち、おもに中等大の動脈に多発性の炎症(動脈炎)のおきる病気が、結節性動脈周囲炎です。結節が動脈の壁にできると、そこに多数の細胞が集まって壊死がおこります。その結果、動脈の内腔が狭くなり、そこから先へ血液が流れなくなり、内臓の病変が生じるようになります。
慢性関節リウマチ;複数の関節が炎症をおこして痛み、化膿してくることのない関節炎を主な症状とする病気をリウマチと呼びます。しだいに関節が変形してくる全身性の病気で20〜40歳代の女性にもっとも多く発病します。人口の約0.3パーセントの発病率。
リウマチ熱;A型溶血性連鎖球菌(A型溶連菌)という細菌が、おもにのどや扁桃などの上気道に感染し、そのあと二〜四週間くらいして心臓や関節、中枢神経、皮下組織などに炎症がおこり、さまざまな症状が現れてくる病気です。六〜十五歳くらいの子どもに多く発病しますが、まれに二〇歳代以降にもおこります。人口一〇万人あたり二〜八人程度の発病率。
◆使用される薬物
1.非ステロイド性抗炎症剤;アスピリン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ジクロフェナク、チアプロフェン、ナプロキセン、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、プラノプロフェン
2.抗リウマチ剤;@金剤;金チオリンゴ酸ナトリウム、オーラノフィンAペニシラミンBブシラミンCロベンザリットDアクタリット
3.免疫抑制剤;@メトトレキサートAミゾリビンBシクロホスファミド
お薬などの成分
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