最終更新日:2005年7月5日
ワインに目覚めて八年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
cidunyan@cityline.ru過去の記録
97年 11月12月
98年 1月2月 | 3月4月 | 5月6月 | 7月8月 | 9月-12月
99年 1月−3月 | 4月−6月 | 7月−9月 | 10月−12月
00年 1月−3月 | 4月−6月 | 7月−9月 | 10月−12月
01年 1月−3月 | 4月−6月 | 7月−9月 | 10月−12月
02年 1月−3月 | 4月−6月 | 7月−9月 | 10月−12月
03年 1月−3月 | 4月−6月 | 7月−9月 | 10月−12月
04年 1月−3月 | 4月−6月 | 7月−9月 | 10月−12月
05年 1月−3月
評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
7月3日
Quintessence 2000/Cote
du Ventoux(クワンテサンス/コート・デュ・ヴァントゥ)
グルナッシュ60%シラー40%ということで濃いワインを想像していたら、味の厚みがあるので気にならない。タンニンの強いボルドーの格付けワインを丸くしたような上品さと力強さをもち、底の方にタナ種にあるようなプルーンやアンズの種の中の核がもつ果実のエッセンスが詰まっている。78点。Wassy’sで2079円(2005/6/6)。
6月30日
Delamotte/Champagne(ドゥラモット/シャンパーニュ)
今月は前半飛ばしてたくさん飲んだけれど、雨が降らず既に「真夏」となった後半はビールに流れたりして失速。最後は締めとしてシャンパーニュ。ドゥラモットはなぜかゆるんでいるものしか飲んだことなくいい印象がなかったけど、これはすごい。ピンとはりつめた酸味とりんごのような甘い酸味がおたがいを引き立てあうように並存していてしかも手作りの感触のような優しい口ざわり。ノンヴィンテージとはいってもシャンパーニュってできの善し悪しが結構あるような気がする。いうまでもなく輸送経路や保存状態の違いも大きいのでしょう。82点。Yoshiyaで2980円(2005/5/18)。
6月24日
Vitiano 2002/Umbria/Falesco(ヴィティアーノ/ウンブリア/ファレスコ)
これはイタリア産。お香屋さんや呉服屋さんにあるようなすこし和風上品系の香り。凝縮感がありすこし収斂性をもっている。いままで飲んだイタリアワインのイメージとは違って地味ながら真面目な造りの実力派とみたけど、一人で飲むにはあんまり楽しくはないワイン。75点。オーケストラワインショップで1470円(2005/6/9)。
6月23日
Marlborough 2004/Sauvignon Blanc/Kim Crawford(マルボロ/ソーヴィニョン・ブラン/キム・クロフォード)
普段はフランス物中心に飲んでいるのでマンネリを脱すべく今まで試したことない系をいくつか買いました。これはニュージーランド産でスクリューキャップです。買う時はそれなりに説明を注意深く読んで選んでいるけど、年には勝てず、飲む頃には忘れているのでブランドの知識はなしに無心で試飲。オイリーかつトロピカル。アルザスに似ているけど違うのは確か。とはいえシャルドネではないし・・というところでラベルをみるとソーヴィニョン・ブラン。全然当たりません。それなりに筋が通っているけれど薄さは否めず。1000円ちょいならそんなもんでしょと思って値段を調べると・・・高い!表面の味は悪くないけど中身をもっと詰めて欲しいですな。72点。Wassy'sで2184円(2005/6/6)。
6月15日
Peter Lehmann 2002/Barossa(ピーター・レーマン/バロッサ)
この価格帯の若いシラー種はいがいがしていて口の中におさまりきれない野生味があるのが多いけれど、これはよくこなれて、飼い慣らされた丸みを帯びている。いかにもパーカーが好みそうな適度な濃さで口あたりはいい。でもハンバーガーとかピザとか万人受けするアメリカンテイスト。たまにはいいけど、すぐに飽きそう。74点。Wassy'sで1806円(2005/6/9)。
6月13日
Belcore 2001/Toscano/I Giusti&Zanza(ベルコーレ/トスカーノ/イ・ジュスティ・エ・ツァンザ)
キャラメルの香りだけど中身はボルドー的ななめし革系。滑らかなつくりを狙ったような気はするが若いからかぶどうの質のせいかざらざらしたところが残っている。咽にくる甘いタンニンをもったワインを飲むのは久々。73点。Wassy'sで2310円(2005/6/6)。
6月12日
Prosecco/Vino Frizzante/Riondo(プロセッコ/ヴィノ・フリザンテ/リオンド)
ヴィノ・フリザンテとは「ちくりと刺すワイン」という意味で発泡性のもののこと。だけど冷蔵庫に長く入れておいたからかあんまり刺してくれず、気の抜けたスパークリングという感じ。バランスよく口腔に沁みわたるおもむきだけど味はたいして個性的ではない。70点。セラー専科で979円(2005/4/25)。
グルジア文字で書いてありエチケットが読めません。グルジアワインは素朴で無骨なので舌ではなく心で飲むとおいしいというのがこれまでの印象。これは86年産で途中の保存状態がわからないため50%位の確率で落ちていると思いつつ抜栓。で、あっと驚いた。まだ枯れてないどころかとても若々しい。濃いめの茶褐色でとても深みのある味。これは舌で飲んで十分おいしいし、なめし革の香りも楽しめる。まだまだ熟成しそう。ヨーロッパのワイン通がグルジアワインを誉める意味がようやくわかった。岩田さんがトビリシのバレエコンクールでグランプリを取った時のお土産ワイン。85点。
Les Forts de Latour 2002/Pauillac(レ・フォール・ドゥ・ラトゥール/ポイヤク)
今までに飲んだレフォールとだいぶ違う印象。それもいい意味で。とげとげしたところにおいしさが潜んでいた今までと違ってとってもきれいにつくられたボルドー。滑らかで艶やかで澄んでいる。見た目はグラスの向こう側が見えないほど濃い色だけど。02年産の若い力とラトゥールのコクとが合わさった理想的なワイン。飲み頃!86点。Yoshiyaで5565円(2005/5/18)。
6月11日
Touraine 2003/Sauvignon/Jean-Marie(トゥレーヌ/ソーヴィニョン/ジャン・マリ)
シャンパーニュが1050円と安いので心動かされるが、グラスワインが白赤ともに650円。後者を選ぶ。ソーヴィニョン・ブランです。インパクトある�Zいめの味。ミネラル分が絶妙のバランスだからか内に力がこもっていながら表面では口当たりが優しく飲み頃。72点。デッサンで650円(グラス)。ボトルだと3600円。
Santa Duc/Heritage/Yves Gras(サンタ・デュック/エリタージュ/イヴ・グラス)
このお店は小さいけれど力持ち。マダムは身軽でとっても感じがいいし、シェフの腕も確か。そのうえ値段は安いし、きわめつけはこのワイン。これはコート・デュ・ローヌの格落ちヴァン・ドゥ・ターブルということでノン・ヴィンテージだけど味は確か。フルボディーで力強く、作り手の本拠地ジゴンダスのワインそのもの。芳醇でバランスよく、酸味の先に甘味がある。ぶどうのエッセンスが十分にこもっているワイン。78点。デッサンで650円(グラス)。
6月10日
Mumm/Champagne(マム/シャンパーニュ)
グレープフルーツを想像させるとてもすっきり爽やか、それでいて華やかなシャンパーニュ。買い付け先がいいのだろうか。いつものマムと印象が違う。82点。フルートグラスになみなみと注いでくれて1000円(グラス)。
Geverey Chambertin 2002/Louis Jadot(ジュヴレ・シャンベルタン/ルイ・ジャド)
ボトル確認もなく抜栓した後に「テイスティングを」といわれ、ラベルをみるとジュヴレの02。シャンボール・ミュジニ01を頼んだんだけどな。作り手同じだし02年産の方がおいしいかもと思いクレームはつけなかった。少し暗いけどきれいなルビー色。フレッシュ感は十分だけど果実味はおとなしめ。やや閉じ気味のようでした。請求はシャンボールの値段。注文を受けた人とついでくれた人の連携がうまくいってないけ�ヌ、それは事前に聞いていたとおりだったから笑えた。料理は抜群だったし不満はなし。77点。ハーフで5350円。
6月9日
Viognier 2004/Cono Sur(ヴィオニエ/コノ・スル)
ヴィオニエは実は好みの品種だけどコンドリューだと高いのでコノスルのこのボトルはありがたい。ちゃんとヴィオニエの品種らしい白い花のような饐えた香りとライチのような味は健在。と書くとアルザスにありそうな品種(たとえばゲヴュルツトラミネール)っぽいけどローヌなんですね、これは。リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリンソナタのような弦がぴーんとはったダリが原色を使いまくって絵をかいたような、あるいは次世紀の機械のようでありながら人間味が通っている音色に通じるものがある(わけのわからない例えですみません)。今回は期待しすぎたからかなんとなく薄いような気もするがそれはヴォリュームの問題で、味は味でちゃんとある。値段を考えるととてもお得。71点。Yoshiyaで691円(2005/5/18)。
6月6日
Bourgogne 2002/Vezelay(ブルゴーニュ(赤)/ヴェズレー)
作り手は協同組合で亜硫酸塩をほとんど使っていないのがウリらしい。といっても何の事かわからず。自然派ということでしょうか。飲んでみても普通のワインとの違いは全くわからず。変わっていたといえば澱がとても多かったことくらい。そして気のせいか田舎くさい。ワインの中身としてはなかなかいける。ACブルゴーニュとしては比較的厚みがあり、果実味は固まりながらも豊かな方。少々むっつり気味だったけど。75点。オーケストラワインショップで1890円(2005/5/28)。
6月4日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2002/Gros Frere et Soeur(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/グロ・フレール・エ・スェール)
これはいつも安心でして飲めるブルゴーニュ。はじめにくるのは煙っぽい黄土色の味。ミシェル・グロだとそれで終わって土くさく、地味で堅くて暗い感じで終わってしまうが、このドメーヌのものは知らないうちに華やかさが出てくるところが違う。その上2002年産ということでいつにも増して果実味豊か。若さゆえのとがったところもないし、日常に飲むブルゴーニュとして一押し。いままでこことここで飲んで82点とある。今回も文句なくおいしいけど、頭うちはあるなという気もするので80点。ヴェリタスで1974円(2005/2/11)。
6月3日
Chateau Cissac 94/Haut-Medoc(シャトー・シサック/オ・メドック)
先日好印象だった一本。今回は少しイカレかけたのか黄色い酸味が目立ち、メドックの奥深さが感じられない。ただの大人しい古酒という風情。さらに2本追加で買ったのを悔やんだ。半分残して翌日飲んだら今度は熟しきって腐る寸前のざくろのような魅力がじわじわとたちあがってくるようで、10年の時を感じさせるいいお酒になっていた。二匹目のどじょうは隠れていたみたい。74点。オーケストラワインショップで1890円(4/23)。
6月1日
Gardet/Champagne(ガルデ/シャンパーニュ)
家族経営の会社のシャンパーニュだけど自社畑利用だけではなく契約農家からもぶどうを購入しているとのことなのでレコルタン・マニュピュランとは違うのかも。色がとても濃く黄金というより黄色っぽい。香りはお約束のイースト香がむんむん。肝心の味はとても苦い。ドライではなくビター。四角くがっちりした構成というかごつごつしているというか、なんとなくダサい系。今年もシャンパーニュの季節到来(まだ早いか)ということで風呂上がりに一杯としゃれこんだのは正解。フレンチレストランにふさわしい華やさはなく、中年オヤジに似合うタイプだから。たしかに田舎の家族企業の手になる味ではある。72点。評価はちょっと厳しすぎかな。ワインセラー専科で2680円(2005/4/25)。
5月26日
Chateau de Rayne Vigneau 95/Sauternes(シャトー・ドゥ・レーヌ・ヴィニョ/ソーテルヌ)
久々に魚正に行ったけど予算の関係でお酒は我慢して、家に帰ってからこれをあける。食べながらだとどうかわからないけどお寿司の食後酒にソーテルヌというのは意外とばっちりかも。違和感ないというか、余韻がより豊かになる感じ。このワインがその役どころに適しているということもあるだろうけど。10年もののソーテルヌはまだ早いかなと思ったがそんなことはなく、とろとろ感も出てきている。味はお約束通り桃やアンズのコンポート、蜂蜜、それにすこしトロピカルフルーツの酸味が加わった立派な甘さ。ミントの香りも中からわきでてくる。カラメルっぽい焦がした煙りっぽさもあったかも。立派なソーテルヌ1級。85点。ウメムラで1896円(ハーフ)(2004/11/11)。
5月25日
Cono sur 2004/Cabernet Sauvignon(コノスル/カベルネ・ソヴィニョン)
若いのでカベルネはどうかと思ったんだけど、予想より柔らかくちゃんと飲めるようにつくってある。コノスルはピノ・ノワールのチェリーっぽさが好きだけど、これにも同じような雰囲気があるので造りの特徴かも。とはいえやはり品種が違うのは如何ともしがたく、味の主流はタナにあるようなワイルドなむきだしの土とか岩とかのごつごつした感じ。値段以上の価値はあると思う。69点。Yoshiyaで690円(2005/5/18)。
5月21日
Chateau Faugeres 2001/St-Emilion Grand Cru(シャトー・フォジェール/サンテミリオン・グランクリュ)
おなじみのフォジェール。最近保守化して新規開拓より定評あるものばかり選ぶようになってしまいました。これは去年3月に飲んでます。黒いベリーやヴァニラ系で下のワインとタイプは似ているけれど、産地とグレードの差の分だけごてごてしたものがなく、角が丸くエレガント。でもまだ飲むにはやや早いかも。甘味苦味も十分あるようだけど��ノこもっていて、それがいいのか悪いのか。フレッシュさが売りの段階はとっくに過ぎているけど、熟成感を味わえるのはまだまだ遠い先のこと。76点。お手軽ワイン館で2887円(2005/3/28)。
5月19日
Monasterio de Santa Ana 2003/Monastrell/Jumilla(モナステリオ・デ・サンタ・アーナ/モナストレル/フミーヤ)
カーサ・デ・ラ・エルミタの廉価版。ぶどうのエキスたっぷりで黒いベリーを煮詰め、さらに焦がしたくらい凝縮感でいっぱい。むせかえる。アルコールも14%!と、たっぷり分には文句ないが、味、重み、香り、ヴォリュームとどの要素も過剰気味。なのに飽きずに一本飲ませるところはチリとの違いかも。75点。ワインセラー専科で1029円(2005/4/25)。
5月17日
Beaune 90/Bernard Delagrange(ボーヌ/ベルナール・ドゥラグランジュ)
お手ごろな値段の90年産ブルゴーニュ。さぞやきれいに熟成してると思いきや、ボーヌは若くても古くてもムッツリがトレードマークなのかいな?もちろん「果実味」なんていう味の明解な要素は溶けこんで跡形もなく、あるのは酸味と苦味が化学変化したえもいわれぬ大人の味。料理に合わせたらばっちりということもあるのだろうけど、ワイン単独で味わうと「あ〜あ、果実味が落ちちゃった。もっと早く飲めばよかったのに」という感じ。古酒というには若いし、そもそも熟成させるにはポテンシャルが足りなかったのかも。と、きついこと書いたけどワイン全体としてはまだ現役。74点。