ワインに目覚めて八年。

おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。

自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。


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今までの金賞ワインたち


評価の一応の目安は、
GOLD・・・探してでも買うべし SILVER・・・売ってたら買うべし BRONZE・・・お金があったら買うべし
NOTE・・・飲みたい日なら買うべし SKELTON・・・買うべからず


2005年

 

3月30日

BRONZEMonasterio de Santa Ana 2003/Syrah/Jumilla(モナステリオ・デ・サンタ・アーニャ/シラー/フミーヤ)

カーサ・デ・ラ・エルミタが作る廉価版と思しきもの。3月は贅沢ワインが続いたのでリハビリにどうかと思っていたところ、これのモナストレルを光弘さんが誉めていたので開けてみる。シラーという品種よりここの作りが個性的にでている。プルーンの種のような苦味がベースにありつつ、表面はおいしい干しぶどうという感じでCPはとても高い。若いのにちゃんと飲めるし、しっかりしてるがチリほどしつこくない。75点。お手軽ワイン館で1025円(2005/1/17)。さっそく2003年産モナストレル種のも買いました。

 

3月28日

SILVERA.R.Lenoble/Champagne(ルノーブル/シャンパーニュ)

これを買えば送料無料になるということであまり期待せずに買ったが、当たり。泡こそ大きめで荒いけれどシュワシュワ感は十分だし、フレッシュで酸味と甘味のバランスがいい。味はやや濃い目、というかしっかりしているけれど重くない。シャンパーニュはヴィンテージものやプレステージもの(といってもさほど知らないが)より、3000円以下のノン・ヴィンテージが口に合う気がする。83点。オーケストラワインショップで3150円(2005/3/26)

 

3月26日

NOTENicodemi 2000/Montepulciano d'Abruzzo(ニコデミ/モンテプルチアーノ・ダブルッツォ)

ほどほどに濃くとほどほどに重いという意味でバランスがいいけれど、味の面ではいろんな要素がごたまぜのまま視界不良。いくら噛んでも味の出て来ない茎のような苦味が今のところ勝っている。飲み頃が来たらほぼ確実に別の印象になるだろうけど。すでにすごい量の澱がある。68点。お手軽ワイン館で1134円(2005/1/17)。

 

3月22日

SILVER Louis Roederer/Champagne(ルイ・ロデレール/シャンパーニュ)

乾杯用にシャンパーニュのハーフを。他の選択肢はクリュッグだったので迷うことなく。モノがいいのかシチュエーションがいいのかわからないけど、とてもいいボトル。ほんのり甘味がありつつ、酸味がしっかり効いている。どっしり目で正統派シャンパーニュという基本はそのままながら華やかでコクがある。ノン・ヴィンテージといってもできのよい年中心のものとそうでないものでは違うのでしょう。これは明らかに前者。85点。神戸のレストラン「ルセット」で4500円(ハーフ)。

GOLDChateau Lafite Rothschild 86/Pauillac(シャトー・ラフィット・ロトシルド/ポイヤック)

まだ飲み頃に達していないとは思いつつも、ラフィットの中でも出来のよいものとのことで神戸のレストラン「ルセット」に持ち込ませてもらって飲む。とてもよく熟したぶどうの香りが広がるも、はじめはいろんな要素がばらばらでボワンと朧げな味わい。重いとかタンニンがきついとかではなく、むしろ軽い感じ。だけどとても固い。デキャンタしてもらうとゆっくりゆっくり開いていって、最後はばしりと焦点が合う。細かい部品がボトルからばらばらに出てきて宙をさまよいぐるぐるしていると最後に一つの形となったような。若いのだか円熟味があるのだかよくわからない年令不詳。でもその姿は端正である意味ワインのお手本という感じ。穏やかさの中に凄みがある。さすが。95点。エノテカで34800円(2001/7/15)。

 

3月20日

SILVERChateau Grand Puy Ducasse 86/Pauillac(シャト・グランピュイ・デュカス/ポイヤック)

抜栓直後はタンニンが荒々しく、19年前のものとはとても思えない若さと力強さ。もう峠は過ぎたかも?と思いながら開けたのでとてもびっくり。でもふた口目はまるで別のワイン。いい具合に熟成して表面は丸く、でもしっかりとした核があって風格を感じさせる。3時間くらいかけて飲んだが最後の方は少し澱も混ざってかざくろ色のかなりな古酒の雰囲気。味や香り云々より、このワインから出てくる時間の流れを味わうだけでうっとり満足。これだけ変化を楽しめるワインはアンリ・ジャイエ以来。87点。8年前にさとなおさんからいただいたもの。

 

3月15日

BRONZEInca 2003/Tannat(インカ/タナ)

アルゼンチンの「インカ」シリーズ。今回の品種はタナ。白熱電球のようなぼんやりとした黄色の光が照る感じのするところがシリーズ共通の特徴か。タナといえば毒のある押しが荒削りで強いという印象がある。これは濃いながらもこなれていて、粒子が隙間なく密集しているのではなく面と面の間の隙間がいい意味であいている。そのため飲みやすくなっている。辛口ぶどうジュースのような雰囲気もある。76点。お手軽ワイン館で5本セット5200円(2005/1/17)。

 

3月14日

SILVERChateau Faugeres 99/St-Emilion(シャトー・フォジェール/サンテミリオン)

前に熟してないこのワインを飲んであれれ?だったけど、これは期待通り。ミディアムボディーで味としては煮詰めたブラックベリー系のジャム、そしてグミのような弾力性のある噛みごごちがこのシャトーの特徴だと思っているけどそれがきれいに出ている。まだすこし曇っているのでまだ熟成は続きそう。82点。お手軽ワイン館で3129円(2005/1/17)。

 

3月13日

NOTEChateauneuf du Pape 2001/Guigal(シャトーヌフ・デュ・パプ/ギガル)

2000年産が果実味たっぷりで好印象だったので夢よ再び!ということであけたけど、ワインはやっぱり飲み頃が大事。これはまだまだ早くて典型的な閉じているローヌ。雑草とか材木とかハーブとかごちゃごちゃたくさんつまっているけど、口に含むと煙たすぎて閉口。綿菓子のような焦げる寸前のふわふわ砂糖の甘味が最後の方に出て来たから、飲むべき時まで待てば甘さ控えめのイチゴジャムのような大人のフルーツ爆弾が炸裂することでしょう。きっと。73点。悟空で3024円(2005/2/19)。

 

3月10日

SILVERDom Perignon 96/Champagne(ドン・ペリニョン/シャンパーニュ)

ドンペリとしては過去最高の出来という声もある96年産。大粒の泡が荒くドン、ドンと上がってきてあれれ?というのが第一印象。だけど中味はとっても素敵。粒子が滑らかで粘り強くすきまなく高密度。マンゴーやパパイヤを焦がして甘味をなくして作った上品なデザートみたい。余韻に残る酸味が味の輪郭をくっきりさせている。84点。酒自慢まつうらで8999円(2004/12/17)。

GOLDChateau Petrus 94/Pomerol(ペトリュス/ポムロール)

抜栓直後は焦点がぼやけていて生温いお茶のような雰囲気。フルボディーで攻めのワインを予想していたこともあって「ただのワインじゃん(←その通り!)」と少々がっかり。でもペトリュスの凄いのはこれから。樽とか靄とかがゆっくり広がりつつその向こうに見えてきたのは開けたてとは全然違う姿。穏やかな雰囲気をかもし出す人当たりのいい、それでいて鋭い視点を内にもっている学者さんタイプ。とても柔軟で奥行きがひろい。しかもしっかりした骨格をもつ立体感がある。ここまで身体に気持ちよくしみわたるワインを知らない。でもやっぱり高すぎ。本人評価額は2万円というところ。91点。エノテカで49800円!(2001/9/4)。

以上、娘の東大合格記念ワインでした。

 

3月8日

SILVERBourgogne 2002/Robert Arnoux(ブルゴーニュ/ロベール・アルヌ)

果実味たっぷりかつ華やか。樽の香りも少しするしキャラメルっぽい苦味もある。元気があるのはもちろんバランスも抜群。舌が少し痺れるのが難点だけど他の味や香りに隠れて気にならない。おみごとなACブルゴーニュ。ヴェリタスで2604円(2005/2/11)

 

3月6日

BRONZEBourgogne Hautes Cotes de Beaune 2002/Jayer-Gilles(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ボーヌ/ジャイエ・ジル)

おいしく若のみできるブルゴーニュの2002年。樽の強いジャイエ・ジルには早いかなと思いつつ東京でたくさん飲んで急性アルコール依存症になった勢いであける。作りが変わったのかと思うほどフレッシュ感と酸味と果実味がよくでてる。その意味では02年産らしくジャイエ・ジルらしくない。味の層は厚く、ゆっくり飲むと奥の方からゴムとか火薬とか10年後に花開きそうなしかけが見えてきた。タンニンのざらざらも少し残っているので開けるのがやや早かったかなという印象。79点。みちのく岩手のワイン屋竹澤で3129円(2005/1/10)。

 

3月5日

昨日店を出たすぐに友だちがくらっとして倒れたので心配で夜も眠れず(ということはなかったけど)。朝から電話すると元気なので「オ・デリス・ド・本郷」でランチをすることに。

BRONZEGeverey Chambertin 2002/Bouchard Pere et Fils(ジュヴレ・シャンベルタン/ブシャール・ペール・エ・フィス)

赤のハーフの選択肢はボルドー3つブルゴーニュ3つの計6種類。魚介系の前菜にもあうものということでオーソドックスなブルゴーニュを薦められる。2002年産は99年と同じく優良年ながら早くも飲めるありがたいヴィンテージ。期待どおりフレッシュ。早く開かせるためにデキャンタージュしてくれたけど十分開ききっていなかったのか果実味はやや控えめ。元気のよさと優しさをともにもちながら後者がややまさるという感じ。77点。オ・デリス・ド・本郷で4000円(ハーフ)。

 

3月4日

東京出張二日目は高校時代の友だちとコース料理もボトルワインも3990円均一を売りにしている田崎真也のお店「レストランS」へ。

NOTEDelamotte/Champagne(ドゥラモット/シャンパーニュ)

パリのマキシムのハウスシャンパーニュ「サロン」のセカンド的ブランドといわれるシャンパーニュ。こことかここで飲んだことがある。繊細系という印象があったけどこれは軽くなくしっかり系。にがみもある。このお店のグラスシャンパーニュだったら回転もいいし仕入れ先もいいのだからもっと新鮮さがあってもいいのでは、と思うのは無い物ねだりか。でももう少し華やかであってもいいかなと思う。75点。レストランSで1050円(グラス)。

BRONZEEtchart 2003/Privado/Torrontes(エチャート/プリバド/トロンテス)

ワインリストにはボーモン2001とかカーサ・デ・ラ・エルミタ2001とかマルケス・デ・ムリエータのネオナート99など代表的な安旨ワインがずらりとある。だけど予想以上に種類が多く、産地も品種もヴィンテージもさまざま。普通に買えるものは面白くないので白1本赤1本という条件でソムリエールにお任せ。
で、出て来た白はアルゼンチン。品種がトロンテス。アルコールは13,5%と高め。一口目の印象はハテナ。安いボルドーACの白に似た焦点のボケたいがいがさ。でも開いてくるとコクが出てきてとても華やか。この違いは何?というほど最後まで上り調子でパワフルさが続いた。78点。レストランSで3990円。

SILVERSakar 1996/Merlot(サカル/メルロ)

2本目も変化球でブルガリアの赤。銅板のようなエチケットには「セラー・マスターズ・ボトルド・リザーヴ」「スペシャルセレクション」「リミティッド・リリース」と、怪しげなことが満載。
飲んでみると、腰が抜けるほどとはいわないけどかなりびっくりなおいしさ。ブランデーみたいな琥珀色の香りにブルゴーニュ的果実味がある。その上熟成感もあって角のない落ちついた深い味わい。もう落ちているんじゃないかと心配だったけど今こそ飲み頃。ソムさんの選択ブラヴォーでした。80点。レストランSで3990円。

BRONZEYarra Ridge 2003(ヤッラ・リッジ)

せっかくだからとチーズも食べることにしてもう一杯。グラスワインの候補にはボルドーのランジェラス98(1500円)があったりして食指が動いたけれどオーストラリアのピノがあったのでこちらに。ブルゴーニュと違って樽香はないし果実味もない。でも花火の爆発のような眩しいくらいのインパクトがある。とはいってもとげとげしさはなく表面は滑らかで好感がもてた。78点。レストランSで740円(グラス)。

料理はそこそこ(十分おいしかったけど)ながら、ワインは期待以上。こういうお店ではお薦めにしたがうのが一番ということを確認した一夜でした。

 

3月3日

東京出張なのでどこかレストランをと思い、光弘さん&マダームにおつきあいいただく。場所は最近評判の高いオ・デリス・ド・本郷。ワインリストは一部HPと違っていたけど、期待以上のお店。ソムさんのお薦めにしたがっていろいろ飲みました。

BRONZESadi Malot/Champagne(サディ・マロ/シャンパーニュ)

まずは乾杯でシャンパーニュ。繊細ながらしっかり。輪郭がはっきりしてながら軽やかというRMらしい手作りの味。これが続けばすごかったけど、ゆっくり飲んだからか終わりの方は気が抜けてきて白ワインのようになってしまった。75点。オ・デリス・ド・本郷で1300円(グラス)。

SILVERMarsanney 2001/Louis Trapet(マルサネ/ルイ・トラペ)

赤2本を飲むことにして、1本目がこれ。いやいや本格的ブルゴーニュで香り高い。ブラインドだったらエシェゾー?なんて答えてたかも。ミディアムボディーでどっしりさより作りのきれいさが目立つ。比較的若いワインということになるけど味は落ちついていて、それがこのワインの飲み頃の特徴かもしれない。さすがに味の変化はあまりなかったけど、ワインリストから自分で決めていたら選択していたかったと思うので、ソムさんに感謝。82点。オ・デリス・ド・本郷で6200円。

BRONZEChateau Joanin Becot 2001/Cotes de Castillon(シャトー・ジョアナン・ベコ/コート・ドゥ・カスティヨン)

ボルドーの方も自分では選びそうもないもの。サンテミリオン特別級ボー・セジュール・ベコの娘さんがつくってるもの。メルロー100%とのことで柔らかいものを想像していたけどローヌ的な酒質の強さが印象的。広がりはないものの重みがありエレガント。潜在力はあるけど開ききる前に飲み終わってしまったかも。80点。オ・デリス・ド・本郷で6200円。

BRONZEClos Uroulat 2001/Jurancon(クロ・ウルラ/ジュランソン)

デザートにあわせて甘口白。トロピカルフルーツやシトラスの香りがいろいろでてくる。ねっとりさがないところ以外ソーテルヌと区別つかない。貴腐ワインとしては若飲みということになるけど、最近はすぐ飲めるように作っているのか薄いという印象は全然なく十分に飲み頃。78点。オ・デリス・ド・本郷で1200円(グラス)。

光弘さんが頼んだ20年ものヴィンテージ・ポート(グラス2000円)を一口飲ませてもらったがこれまた熟成したワインに勝るとも劣らぬ奥行きの深いもの。おいしすぎてつい飲みすぎてしまいそう。

料理がよく、ワインも安い価格帯でおいしいすぐれものを揃えているとてもいいレストランでした。

 

3月1日

BRONZEDehu Pere et Fils/Brut Tradition/Champagne(デウ・ペール・エ・フィス/ブリュット・トラディション/シャンパーニュ)

ぶどう栽培から醸造まで一貫しておこなう家族経営のいわゆるRM(レコルタン・マニピュラン)のシャンパーニュ。柔らかく繊細なタイプを想像してたら全然違って硬派だった(泡も)のが意外。シャンパーニュではめずらしく一口目に甘さがあって、それだけでなぜか贅沢な気持ちになる。後半は普通に酸味中心のバランスのいい味に変化。80点。ヴェリタスで2814円(2005/2/11)

 

2月28日

NOTELouis Roederer/Champagne(ルイ・ロデレール/シャンパーニュ)

はじめかなり酸味が強く、次に苦味がでてきてくせが強すぎると思ったが、時間とともに穏やかになる。ある意味、状態がよくフレッシュで味が凝縮しているからはじめのような印象になったのではないかということで納得。75点。「サクラ」で5775円(ハーフ)。

 

2月26日

NOTEBourgogne Hautes Cotes de Nuits 2002/Francois Lamarche(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/フランソワ・ラマルシュ)

中に果実がパンパンに詰まっているのはわかるけど、表にでてくるのは固さと苦味。プレゼンテーションが下手なので損しているような気がする。生真面目に思えるのはまだ飲み頃がきていないからかもしれないけど。72点。ヴェリタスで1921円(2005/2/11)。

 

2月22日

BRONZEChateau Pontet-Canet 99/Pauillac(シャトー・ポンテ・カネ/ポイヤック)

一週間前に半分飲んだけど、なぜか再び風邪(インフルエンザじゃないよ)をひいたのでそのまま放置。飲まなきゃ飲まないで大丈夫。ワイン代もかからないから「病気もいいな」なんて思う。とはいえ元気になって飲みはじめるとまた常習性が出てくるのでしょう。これってアルコール依存症?
初日はガシガシでトラディショナルなポイヤク。カメムシのような変な香りがしたのは熱が出る前だったからか。でも7日たつとさすがまーるくなってちゃんと飲める。気も少し抜けているけど。鰹ぶしっぽい暖かい木の香りと縁日で売っているチュ−チュ−吸うハッカのようなつーんとした冷たさが共存。味は賛否両論だろうけど、立派なフルボディー。80点。みちのく岩手のワイン屋竹澤で3579円(2005/1/10)

 

2月11日

NOTEInca 2003/Shiraz(インカ/シラーズ)

3年ぶりくらいに本格的な風邪をひいたのでワインをしばらくお休みしてました。復活戦はまたもや「インカ」シリーズ。最近飲むシラー(ズ)のワインはどちらかというと洗練されていて土やスパイスくささがあまりなかったけど、これは別の意味で品種の個性がいま一歩。というか作りがはっきりしているというべきか。角はなくて飲みやすく、味としてはボジョレ的なイチゴっぽさが特徴かも。買って「損」ではない。けど積極的に「おいしい」とはいえない。病み上がりだからかもしれないけど。69点。お手軽ワイン館で5本セット5460円(送料込み)。単品だと1024円(2005/1/17)。

 

2月2日

BRONZEInca 2003/Barbera Merlot(インカ/バルベーラ・メルロ)

メルロというにはややタンニンが強いけれど、角が丸いのでそれはそれで楽しめる。少しクレヨンの芯のようなクリーミーなあぶらっこさがある←意味不明。でも果実味いっぱいで舌全体にひろがるまったりさはなかなかのもの。十分濃いけど濃すぎず、知らず知らずに杯が進むワイン。72点。お手軽ワイン館で5本セット5460円(送料込み)。単品だと1024円(2005/1/17)。

 

1月30日

NOTEChateau Aiguilloux 2002/Corbieres/Lemarie(シャトー・エグイユ/コルビエール/ルマリエ)

もわ〜んとした煙たさの中からボジョレによくあるようなイチゴジャムの香りが出て来て期待値があがる。が、中味はやぼったい南仏もののそれ。味の核はしっかりしているのだから、それを包むまわりの旨味をもう少し工夫して欲しい。ってその結果人工的になるとつまらないし、またどうなるものでもないものなのかもしれないけれど。楽しさが足りない。68点。赤穂のフォーティーセブンリカーズで1100円。

 

1月28日

NOTEInca 2004/Torrontes Chardonnay(インカ/トロンテス・シャルドネ)

アルゼンチンの2004年産白ワイン。ヴィンテージみて驚いたけど南米だから収穫は去年の3月頃なのかな。トロンテスというのはもちろん品種のことでしょうが初耳。独特な雰囲気をもっている。アルザスとハンガリーのフルミントをまぜたような、水に濡れた電線の香りのような(←なんじゃ、そりゃ?)。少し饐えた感じがあるのが特徴。果実味酸味ともに突出することなく飲みやすい。牡蠣でもばっちり。ただ「攻め」や「決め手」には欠け、どちらかというと欠点を見つけづらいタイプ。70点。お手軽ワイン館で5本セット5460円(送料込み)。単品だと1024円(2005/1/17)。

 

1月27日

NOTEBarbaresco 2000/Morando(バルバレスコ/モランド)

安いので「なんちゃってバルバレスコ」かと思って飲むとズバリその通り。色はややレンガ色がかっていて古酒っぽくてきれい。だけど味が・・・。タンニンが膜のようになっているのは若さだとして、その内側がどうも雑な作り。よくいえば素朴だけど、およそ飲みやすさというのを考えずに作っているようでざらざら。楽しめない。ぶどうと土壌がそれなりだから飲めなくはないけれど。少しは最近の南米ワインを見習って欲しい。65点。お手軽ワイン館で1409円(2005/1/17)。

 

1月25日

BRONZEInca 2003/Cabernet Malbec(インカ/カベルネ・マルベック)

アルゼンチンはアンデス/カルチャキ(Calchaqui?)渓谷のワイン。荒削りながらストレート。塩味がちょうどよいくらいで少し生ぬるい海水で泳いでるような気持ちよさ。長く飲んでいると少し疲れるかな?いや、1本飲むくらいならぎりぎり逃げ切れるか。いいワインです。71点。お手軽ワイン館で5本セット5460円(送料込み)。単品たと1024円(2005/1/17)。

 

1月21日

BRONZEChateau Chasse Spleen 2001/Moulis(シャトー・シャス・スプリーン/ムーリス)

抜栓直後はメドックらしい樽をきかせた渋く落ちついた煙たい香りが広がったが、その後香水の材料にするような(といっても臭くない)明るい春の花の花粉やなめし革の香りに変わる。ということで香りを楽しめるのがさすがボルドー。味はそこそこだが、格付け級のワインとしては優等生的でレヴェルには達しながらも個性に欠け、(ヴィンテージのせいか)水っぽさもある。角がとれていて滑らか。だけど、もうちょっと元気がいい方が魅力的。78点。みちのく岩手のワイン屋竹澤で2709円(2005/1/10)。コストパフォーマンス的にはとんとん。

 

1月19日

SILVERSwagaroo 2002/Shiraz(スワガルー/シラーズ)

去年メルロを飲んで好印象だったオーストラリアの赤。今回はシラーズ。カラメル、ヴァニラの香りと煮詰めたジャムをベースにたっぷりとした果実味を味わわせてくれる。でも出過ぎず濃すぎずの優れもの。去年のメルロも同じような味だったと思うので、品種の違いはあまりないような気がする。「伸び」とか「変化」とか香りなんかは「高級ワイン」と歴然とした差があるが、味だけなら3000円レベルのワインに引けをとらない。78点。お手軽ワイン館で924円(2005/1/17)。

 

1月16日

SILVERLanson/Champagne(ランソン/シャンパーニュ)

ランソンのスタンダード品、ブラックラベル。おいしい酸味があって私にとってある意味理想的なシャンパーニュ。ステレオタイプといえばいえるけれど、シャンパーニュともなるとそれが軽やかで優雅で満足できる。泡も香りも色も文句なし。81点。酒自慢まつうらで2499円(2004/12/17)。

 

1月15日

BRONZEChateau D'Issan 2001/Margaux(シャトー・ディッサン/マルゴー)

マルゴー村3級ながら長らく格付けに値するかどうか疑問視されてたらしいワイン。でも最近復活したのか、悪くはない。力で押すタイプではなくおっとり上品系。若いのに角は完全にとれていて、タンニンはとけこんでいる。基本的な資質は十分備えているけれどインパクトは残念ながら薄い。バナナの香りが印象的。78点。岩手のワイン屋竹澤で2982円(2005/1/10)。

 

1月14日

BRONZECondado de Haza 2001/Ribera del Duero(コンダド・デ・アサ/リベラ・デル・ドゥエロ)

ヴォリュームは中程度ながら飲み下すと口の中にぶどうの世界が広がるような余韻がある。タンニンがまだ少しとんがっているけど酒質は滑らか。ていねいに造ったのがわかるような品のよさがある。エルミタとは違った意味で魅力あるワイン。80点。お手軽ワイン館で2079円(2004/12/25)。

 

1月10日

SILVERCasa de la Ermita 2001/Jumilla(カーサ・デ・ラ・エルミタ/フミーヤ)

おなじみのエルミタ。2001産を飲むのは三回目だけど、毎回変らぬ質の高さ。どっしりとしたボディーの重さには今さらながら驚かされる。大柄な体躯でなかみもつまっている、だけど変に濃さを感じさせない←こう書くとまるでボルドーのグランヴァンの特徴。舌触りがややざらざらしているのが違いだけど、値段を考えたら驚くべく立派なワイン。探してまで買うほどじゃないけど、お店で見つけたら買わなきゃ損!80点。お手軽ワイン館で1344円(2004/12/25)。

 

1月5日

NOTECastano Hecula 2002/Yecla(カスターニョ・ヘクラ/イエクラ)

スペインワイン。1年若いものを1年前に飲んだ。モナストレルという品種のせいかどうか「原種」というイメージ。よくいえば素朴で力強い。別の言葉でいえば荒削りでがさつ。チェリーの皮を煮詰めてとったアクの雰囲気。66点。お手軽ワイン館で1239円(2004/12/25)。

 

1月3日

SILVERPavillon Rouge du Chateau Margaux 2001/Margaux(パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー/マルゴー)

コルクをぬくと香りが部屋中に広がり、連続金賞かな?と思ったけれど、後があまり伸びなかった。ワインとしては立派。ここちよい重みがあり、酒質はとても滑らかだけど、若さが少し固さとなってあらわれていた。ヴァニラ、なめし革の紳士系ながら華やかさもある。85点。みちのく岩手のワイン屋竹澤で3850円(2004/4/27)。

 

1月1日

GOLDChateau Rieussec 2001/Sauternes(シャトー・リューセック/ソーテルヌ)

新年の1本目はソーテルヌ。いやはや驚いた。若いのにソーテルヌ特有のどろりとした舌触りは既にあり、滑らかで柔らかいながらもとぎれなく強靱な弾力性がある。味以前にそうした口腔内感触で十分満足。味香りは私の表現語彙外。パイナップルや桃、その他トロピカルフルーツなど香り爆発。上品な甘味は上質な甘露のごとく。熟成したらどうなるのでしょう?いつもソーテルヌを飲むのは食後のデザートとしてで、既に酔っているからあの甘味もおいしいのかもと思っていたが、これは食前からはじめて最後までいけるのであっという間になくなった。そのうえ余韻は30秒どころか30分も続いた。96点。タカムラで4305円(ハーフ)(2004/10/30)。

GOLDRichebourg 1999/Gros Frere & Soeur (リシュブール /グロ・フレール・エ・スェール)

とうとう飲んだよリシュブール。力強さを想像してたがむしろ繊細系。おっとり穏やかな語り口の中、何と含蓄の深い味わい。じんわりと甘さがにじみでてくる。おいしいワインは土とかぶどうの実を自然と想像させる。リシュブールの畑でとれたぶどうからとどうしてこの味がでるのだろう。作り方も普通のワインよりていねいなのかなぁ。アルコールの中からいろんな粒子が跳ね上がり、香るだけでうっとりとしてしまう。93点。タカムラで13650円(2004/12/4)。


 

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