Alfa Romeo 164
トラブル&メンテナンスレポート(No.11)


1999年 3月

オートマチックオイルの交換をおこなう。前回交換時から約3万5千キロを走行している。別段汚れた様子も無くまたシフトチェンジ時のショックも交換したての頃と大差無いが、ディーラーは3万キロ交換を推奨しているので交換。自分で交換してみたかったが、なにせ引越しの準備で大忙し。また専用機械(トルコンチェンジャー)で交換しなければ抜ける量は少ないとも聞いていたためコーンズに入院。
工賃4,500円。オイル(メルコン)10L使用し20,900円。合計25,400円
交換後シストチェンジ時のショックは変わり無し。本当に3万キロ交換が必要なのだろうか?

1999年 5月

エンジンオイル交換をおこなう。前回交換時より7,000キロも走ってしまった。その間継ぎ足したオイルの量はなんと1Lのみ。つくづくオイルを食わない車である。フィルターは前回交換した為今回はオイルのみ。銘柄はセレニアレーシングと変わらない。オイルは東京都江東区にあるレーシングアクセサリー&カンパニー(RAC)さんから入手した。価格は3,500円/2Lと個人輸入と変わらない。いや、ここ1、2年でポンドレートが上がった為たぶんこちらの方が安い。使用したオイルの量は7.5Lであった。
交換に際してふと疑問が湧いた。抜けるオイルの量は熱い状態と冷たい状態ではどちらが多く抜けるか?という疑問である。このように書くと熱い状態の時の方がオイルは柔らかく、またエンジンの金属部も同時に熱いのでオイルの滑りが良くなり結果多く抜けるだろうと答えが返ってきそうである。しかしである。そもそもオイル交換とは単純にオイルパンに溜まったオイルの交換なのではないだろうか。だとすれば数日間エンジンをかけず駐車させた状態がそこに一番溜まった状態であり、抜く量を稼げるのではないだろうか。熱いオイルは柔らかく抜けやすいが、熱くするという事は同時にエンジンの細部までオイルを潤滑させる事になる。ポンプによって持ち上げられたオイルはパンに落ちきるまでに時間がかかる。こう考えると、いままでは作業を始める前に車を走らせオイルを熱い状態にまでもって行き抜いたが、抜ける量は冷えた状態、つまり数日間乗らない状態でオイルパンにオイルが落ちきった状態の方が多く抜けるのではないだろうか。
この勝手で素人的な想像はオイルパンに溜まったオイルのみが交換されるという考えに基づき推測しているが、逆にオイルはオイルパンに落ちきるのではなく抜き始めてから落ちていくものだという説も考えられる。であるならば出来る限りエンジン全体を暖めた状態で、そして許す限り時間をかけ抜ききる事がベストであると考えられる。本当のところはどうなのか?。この件についてご意見をお持ちの方はどんどんメールして頂きたい。
結局今回は冷えた状態で作業をおこなった。何がよかったかと言うと火傷をしなかった事であろうか(笑)。

1999年 5月

エアーフィルターの清掃をおこなった。今までレポートしていなかったが現在使用しているフィルターは純正タイプからK&N社製に交換されている。清掃のインターバルは1万キロ毎。今回2回目の清掃になる。清掃キットはフィルタークリーナーが1,600円。フィルターオイルが1,600円。
清掃作業はいたって簡単である。クリーナーで汚れを洗い落とし、乾燥させた後オイルを吹き付ける。注意しなければならない点は、クリーナーで洗い落とした後フィルターが完全に乾ききるまでオイルを吹き付けれない点である。だから乾くまでのあいだ多少時間がかかる。実はその間急用が出来、車を使わなければならなくなった。エアーフィルター無しの状態で走行する事に多少抵抗が有ったが少しの距離なら大丈夫だろうと自分に言い聞かせハンドルを握った。驚いたがエンジンの音が見違えるほどよくなった。ビンテージ車がブリッピングした際に聞かせてくれる、あの「ヴゥァン!」という音がフロントノーズから聞こえてくるではないか・・・!。感動した。いっそこのまま外しちゃおうかなんて思うほどである。エンジンの為に結局後日装着したがフィルター1つでこれほど音が変わる事に驚いた。
ところで交換後の気になるパワーはというとあまり変わらない。今度純正と比べてみようかしら。


1999年 5月

エアコンのマイクロフィルターを交換する。毎年1回夏を迎えるこの時期に交換している。なぜこの時期かというと、交換後は見違えるほど室内へのエアーの吹き出しが良くなるからである。よってエアコンの効率も上がる。作業はいたって簡単。ボンネットを開け助手席側のウォッシャーノズルの根元あたりにフィルターを出し入れする場所がある。作業手順は以下の通り。
まずプラスチックのカバーをゆっくり持ち上げる。全部外す必要はない。割れやすいので注意。外すとエアコンのエバポレーターがありその一番奥に約2センチ幅の蓋(?)がある。この蓋を開ければフィルターが見える。左の写真はその隙間からフィルターを抜き出している写真。後は新しいフィルターを向きを間違えないで差込み、蓋を元どおりに閉めれば完了である。
1年使ったフィルターと新しい物との比較。かなり汚れている。黒くなったフィルターを見るとどうしても黒煙を撒き散らかして加速していくディーゼル車を思い浮かべてしまう。フィルターが無ければあの黒煙をまともに肺ででキャッチしてしまうのであろう。そんな事を考えると5,500円は安いかな・・・と思う。
交換後はエアーの吹き出し量の増加と吹き出し音の低下が極めて顕著に感じられる。これでこの夏もエアコンはバッチリ!


1999年 5月22日

突然パワステが異常。昨年の7月同様ハンドルを切るとパワステモーターの唸る音とハンドルからの振動を感じる。「あっ!ヤバイ」と路肩に停めエンジンルームの下廻りを覗くとやはりフルードの漏れが見られる。漏れ方であるが前回とはまったく違う。前回は一気に漏れ出したが今回はハンドルを切ると漏れる。一気に漏れる場合ホースの亀裂が考えられるが、少量、それもハンドルを切った場合はラックのシール不良と疑ったほうが良いと聞いている。つまりシールから徐々に漏れブーツに溜まり、パンパンに膨れ上がったブーツがハンドルを切ると同時に伸ばされた圧力がかかり吹き出すという具合である。また高圧ホースは替えてから1年も経っていないからなお更ラックを疑ってしまう。「とうとうラックAssyかぁ〜、30万がぁ〜」と半ば諦めた状態でコーンズに入院。
3日後に結果が判明!。なんとまたしても高圧ホースの不良。大事に至らず喜ぶと同時に1年も持たないホースメーカーに怒りを感じる。いっそ交換した部品を前回修理したショップに持ち込み相談しようかと思ったが、今回お世話になったコーンズの小山さんによると部品のクレーム期間は半年だと聞き諦めた。
また、今回気になっていたタペット音についても点検を依頼した。結果は異常無し。原さん曰く「少しくらいカンカン打っていたほうがエンジンは調子が良いんですよ〜」ですって(笑)。また本人まったく気が付かなかったが右フロントのサイドマーカーが死んでいたそうである。これは接触不良。 ん?接触不良の修理だけで1,800円?少し「ムッ!」  
スチームのお風呂にまで入浴させて頂き、なんだか車検後の香りがかすかに漂う車内でふと思った。 やっぱりコーンズでの修理はちゃんとしているワ・・・。 と同時に、同じ修理工場でカウリングを外し真っ裸な状態でリフトアップされていたF50を思い出した。 あれっていったい幾らくらい修理代がかかるんだろうと・・・。   今回の入院費用、総額44,840円(税別)。詳細は以下の通り。 

・P/Sオイル漏れ修理      
  P/S高圧ホース交換 9,000円 ・ワッシャ(2個) 240円
  下廻りスチーム洗浄 4,500円 ・P/S高圧ホース 27,100円
・タペット音点検 異常無し ・メルコン(DEXRON 3)  1L 2,200円
・右Fサイドマーカー不灯修理 1,800円    
修理代合計 15,300円 部品代合計 29,540円


1999年 6月

以前から調子が悪くなったかと思えばまた元どおりに治っていたセンターコンソールの液晶表示が完全に元に戻らなくなった。ここまで表示しないのならいっそ時計を残し完全に消えて欲しいところ。温度調節はLoからHiまでのボタンの回数で推測。確かLoから数えて5個目が22度だったかな・・(笑)
164O.CのBBSによると、修理は結構複雑で費用がかかるらしい。こういう故障はラテンで楽しいと鼻歌混じりに液晶のところを叩いて治らないかなぁ〜と試みる自分がちょっと情けない(笑)

 

走行距離は6月5日現在で66,800キロ。エンジンは相変わらず絶好調であるが足腰の衰えは最近ひしひしと感じる。
次回のメンテは足回り関係。まずF/Rブレーキのローターとパッドの交換。それと出来ればショックの交換を行いたい。
なんと沼津に貸しガレージ屋が有るらしい。今度下見に行ってみよう!

つづく


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