1999年 10月
レポート16の続き。ショックアブソーバーの交換。
購入したメーカーはMONROE 製 Sensa.Trac。
164のショックは他にビルシュタインやコニー、そして純正のボーゲ製が有るがモンローを採用した理由はいたって簡単。価格が安いからである(笑)。1本1万5千円と定価そのものも安いが、横浜の都筑にある通販のショップでは4本4万5千円と更に安く購入できた。ショップの詳細は以下の通り。
ライド プロ インポート 横浜市都筑区仲町台1−7−1 佐藤ビル303 TEL 045(929)3459 FAX 045(929)3599
安かろう悪かろうじゃ結局損をするが、164オーナーズクラブのメンバー情報ではなかなか評判がよい。ものはためしと今回採用する事にした。
ショック交換と同様にリアーショックブーツも交換する。こちらはコーンズより入手。
1個1,910円 計3,820円
さて作業の内容は以下の通り。今回ブレーキ交換と同時におこなった為作業内容は重複する個所が多い。どこの工程でショックの脱着をおこなったかというとディスクローターを外したところからである。ハブにキャリパーやローターが付いていない為比較的作業がしやすい。そこまでの作業内容は割愛するとしてフロントショックの脱着から説明する。
左図の通りフロントショックはハブに4点でボルトどめされている。これを外す。はずせたら次はアッパー部のナットを外しボディーからショックを抜き取る。ボンネットを開けタイヤハウス上部にあるラバーのカバーを外すと3点で固定されているのがわかる(右図)。3点のナットを外すとショックは落ちる。その際ブレーキホースやドライブシャフトブーツにぶつからない様に注意。
左図はスプリングコンプレッサーでスプリングを縮めた図。このあたりは力作業。コンプレッサーをかませる位置は左右均等になるべく長い距離を挟む。また締め付けも交互におこなう事が重要。左右のバランスが崩れるとビョョ〜ン!と外れる。インパクトレンチで一気に締め付けるとすごく楽チン。ある程度縮むとアッパープレートに遊びが出てくる。そうしたら次の作業に移る。
ピストンとアッパープレート(スプリングシート)を固定しているセンターナットを外す。
19mmのボックスレンチで外す訳であるが大抵はピストンが供回りして緩まない。プライヤーでピストンを挟み固定させた状態で緩めれば良いがピストンに傷がつくので要注意。あまり勧められない方法であるがインパクトレンチを使い外すのが楽(左図)。
センターナットが外れたら新しいショックにそれぞれの部品を移し替えて再びセンターナットを締め付ける。この際、完全に締め付けること。締付けが中途半端の状態のまま走行すると危険だし、路面の段差を超えるとゴトゴト異音が発生する。そしてスプリングを伸ばす作業。注意したいのが均等に伸ばすこと。またアッパープレートとスプリングの位置がずれない様注意したい。次にリアーショックの交換。
リアーショックは左図の通り2点でハブに固定されている。今回ブレーキの交換と同時におこなったがはっきり言ってキャリパーは邪魔である。なるべく同時におこなうことが好ましい。
さて、2本のボルトをハブから抜きショックを外すわけであるがかなり力が要る作業。プラハンで叩くとか、右図の様に下からジャッキで荷重を与えてプライヤー等で抜くことがコツ。また抜く前にワッシャーの順番をメモしておくこと。厚みの異なる3種類のワッシャーが挟まっているので順番を忘れてしまうとアライメントに影響する恐れが有るので忘れずに!。
次はアッパープレートをボディーから外す。どこに有るかというとトランクのフエルトの内装を外すとある。左右の図がそれである。クリアランス不足の為13mmボックス&ラチェットを使い手探りでカリカリ回して外す。フロント同様ナットが外れるとショックが落ちるので注意。
後はフロント同様スプリングコンプレッサーでスプリングを縮めセンターナットを外しショックの交換をおこなう。今回ブーツは新しい物と交換した(左下図)。
さて毎度お馴染み交換後のインプレッション。
まず外観から言うと車高が少し上がった。写真で比較できないのが残念であるが交換前後で計ったところ、リアーは約1cm、フロントについては2cm上がっていた。以前より同じ164オーナーから小生の164は車高が幾分低い気がすると指摘されていたが、どうやら予想通りショックが原因していたようである。個人的には低いほうがよかったのであるが・・・。
運転して感じたことはかなりシャキッとした感じに変わった。新しく、そしてインチダウンしたタイヤに履き替えたときのように柔らかく弾力がある硬質ゴムを車と地面の間に挟んだような感じである。今までの地面のわずかな段差を超える際に発生した「ガタッ」という突き上音と衝撃がまったく感じられなくなり悪路も気にならない。ゆっくり走るとまさしく高級車に乗っているように滑らかに走る。よく言う柔らかいか硬いかという表現で比較すると以前より少し柔らかい。そのくせ高速走行ではどうかというと結構硬い感じである。スピードを出しても不安感はなくある程度急なハンドルにもすばやく応答してくれる。不思議なショックである。箱根のような道はまだ経験していないのでロール量やストローク量、それに伸び側縮み側の特性などまだまだ掴めないことが多いが価格的にはまずまずのショックであると思う。
ただ車高が変わった為であろうか多少ハンドルが左に取られぎみである。また直進性についても多少不安になった。アライメントを取り直す必要が有りそうである。
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