Alfa Romeo 164
トラブル&メンテナンスレポート(No.24)


2000年 8月  走行距離79,100キロ

チューナーデッキを新しくする。別に壊れたからではないが、たまたま会社の倉庫に滞留在庫としてあった一機種前の型落ち商品が特別価格で買えるという事になり交換することに決めた。
新しい機種を説明する前に今まで使ってきたデッキを簡単に説明する。というのも過去のメンテナンスレポートで紹介していないがチューナーデッキは純正品(SONY製)からケンウッド製に交換している。機種はR705である。納車されて間も無い頃交換しているからかれこれ6年前の製品である。本体はラジオとテープの再生が可能ないわゆるカセットレシーバー(こう書くとダサイね)であり、CDを聞く場合はチェンジャーの外付けが必要となる。よって10連CDチェンジャーC705をトランクの中(バッテリーの上部)に固定しCDを聞いていた。それにイコライザー機能としてDSPのP705を接続して音を楽しんだ。164の場合センターコンソールは1DINサイズの為DSPを収納するスペースはなく、考えた末グローブBOXの中に収納した。交換する事が決まってから言うのもなんだがこのシステムは悪くはなかった。本体アンプの出力は30W×4chと今では控えめであるが普通に聞くには十分であるし、パネルの操作性も良かった。またグローブBOXに忍ばせたDSPを使うと、音をアレンジでき結構楽しめた。取り外した一式をこのままお蔵入りさせるのももったいない。普段仕事に使っている営業車にでも移植させようか、それともネットオークションに出品させようか・・・悩むところである。


こんな感じで↑ついていた



PL−002
8インチ ウーファースピーカー ×1
MAX POWER 200W
INPEDANSE  4Ω
F−RESPONSE 45Hz〜1KHz
SENSITIVITY  88db

さて過去のレポート(No.13)でも紹介しているが現在リアースピーカーはデッキのRCAと接続されたパワーアンプで鳴らしている。これがあまり良くない。リアースピーカーから出る音はかなりこもり気味。またボリュームを上げるとスピーカーの容量を越えるのだろうか音が割れてしまう。いつかは対策しなければならない課題であったが今回のデッキ交換がチャンスとばかりにウーファースピーカーを増設する事にした。それに伴いリアースピーカーはデッキのアンプを使い鳴らす事になる。一般的な接続に戻すわけである。
ウーファーを増設する為には市販のウーファーBOXを購入するか、ウーファースピーカー単体を購入しそれに合わせた木箱を自作しなければならない。もちろん後者(自作)の考えは毛頭ない。さりとて市販のウーファーBOXはアンプを内臓するタイプが大半のようである。またアンプが無いタイプを見つけたとしてもサイズがかなり大きく、それほどまでトランクのスペースを犠牲にはしたくはない。そんな事を考えつつこの案は半ば座礁しかかったが、たまたまネットで条件に合うウーファーBOXを見つけた。

  メーカー名  POLARISCO;LTD
          TEL 052(353)0770

スピーカーのサイズは8インチだから約23センチ。アンプはもちろん内蔵していない。採用の決めては何よりもBOXのサイズ。左下写真をご覧頂きたい。この大きさならトランクルームの片隅に置けて荷物の積載量が犠牲になる事は無い。また最大出力が200Wとアンプの出力の容量を越えていない。

さて本題のデッキの紹介に入りたいと思う。メーカーはPanasonic製。品番はCQ−RX555D。この本体でラジオとCDが聞けるようになっている。もちろん外付けでCDやMDチェンジャーが付けられるしRCA出力端子がありパワーアンプも接続可能である。CDチェンジャーも同時に購入を考えたが予算の関係で先送り。今までのケンウッド製との大きな違いは出力が30Wから40Wへアップされている点とパネルデザインやそのイルミネーションが派手になったことか。逆に機能ダウンした点はカセットテープが再生できなくなった事とイコライザー機能が無くなった事である。テープは今までもほとんど聞かなかったから我慢ができるがイコライザー機能が無いのは少し残念。外付けでも付けれれば良いのだが。


この機種のワンランク上にはDSP(イコライザー機能)が内臓らしく、それが滞留在庫になっていれば言う事が無かったのだが・・・(笑)。ちなみに現行機種(RX555SD)との比較はパネルフェイス部にハーフミラーを採用(昼間はパネル全体がメタルの感じに光る)している点のみの違いであり、パネルデザインや機能はまったく同じである。これで諭吉約一枚で買えるのだから文句は言えない(笑)。
さて取り付けは以下の通り。まず今までついていたデッキを新しいものへと交換する作業。デッキとコンソールの隙間を隠す化粧パネルを外し両脇のネジを外せばデッキは手前に抜き出せる訳だが、配線やコネクターがボディーに引っかかり抜き出せない場合が有る。小生の場合助手席側足元のセンターコンソールサイドパネルを外した(左下写真)。手間はかかるが力ずくでデッキを引き抜く事はない。また逆に差し込む場合も楽である。次に配線を新しいものへと移す作業。今回はパワーアンプに接続していたリアースピーカーのラインをデッキの出力に移す作業を行った。各配線が間違っていない事を確認したらデッキをコンソールにはめ込む作業。
次はウーファーBOXの配線を行う。助手席の下に有るパワーアンプから出力されたラインはセンターピラー付け根からドアーサッシのパネル(呼び名が分からない)の下を通り後部座席の下へ抜ける。ここからトランクルームに抜けさせても良いのだがパワーアンプのバックアップラインと同様に反対側(バッテリー側)からトランクルームに抜けさせる。ここまでできたら後部座席の取り付けを行い作業はほとんど終了となる。
さてデッキ交換の際に一番注意しなくてはならない点がスピーカーの前後左右そして+−を間違えないように接続する事である。前後左右は再生して確認すれば分かるが+−の正誤は余程耳の感覚が鋭い人間じゃないと分からないと思う。前後スピーカーの端子からラインを辿れば間違う事も無いがデッキのみの交換の場合、今まで接続していたラインを信用するしかすべはない。イタ車の場合、同じ年式でも製造ラインが異なると違うコードを使う場合が有るの聞いているのであまり参考にならないがコードの識別を下記表にまとめた。
 
フロント
緑/黒ライン 灰/黒ライン
リアー 青/黒ライン 黄/黒ライン
黄/緑ライン 灰/黄ライン

あまり色の違いが分からないよね。ごめんなさい。

赤く引いた線の下にラインを埋め込んだ↑

 

さて音出し。ウーファーの迫力は思ったより控えめ。もっとボディーソニックのように身体がむずがゆくなるかと思いきやそれほどでもない。ただ音圧はさすがに強くボリュームを少しでも上げるとエンジンの音はたちまち消えてなくなる。トランクルームの中でボコボコ鳴るというより、後部座席あたりでベードラを「ダスンッ」と踏みつけるような、またはエレキベースを弾いたような感じで妙にリアルに響く。リアースピーカーはフロントスピーカーほど高音の伸びはないが今までの篭った感じはなくなり中音域を頑張って受持つという感じか。そして中高音はフロントスピーカーが受持っている。全体的に低音が強いからデッキの低音調整を少し絞る。逆に高音をアップ。ラウドネスはやはり効かせたほうが良いみたい。後は前後のバランスであるが、これもリアーの音圧が勝るのでフロントを強めにした。このようなおおざっぱな調整はできるが、イコライザーを使って微妙な調整ができない事が少し残念である。またリバーブ(残響音)などの調整もできずこの点は楽しみに欠ける。今までは音楽ソースに合わせて音をコンサートホールやスタジオ、教会、ディスコ等で鳴らした感じにアレンジできたが今はできない。

全体を通じて今回の交換は◎を付けたい。金曜深夜の大黒埠頭に集合するような大袈裟なスピーカーシステムはアルファにはちょっと似合わないが、この程度のチューニングは適度でとても良いかもしれない。アルファビートとはまったく異なるビートを背中で感じながら深夜の高速をながすのも良いかもしれない。
蛇足だが・・・・イルミはかなりド派手である。今どきの(コ)ギャルにはウケること間違いなし。フフフ(謎笑)。


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