Alfa Romeo 164
トラブル&メンテナンスレポート(No.26)


2000年 10月  走行距離81,500キロ

リアースピーカーをBOSEに交換する。
以前純正品をアルパインに交換し音自体はかなりよくなっているが「BOSE」のロゴがどうしても頭の中を離れない。どうやらサブウーファーからBOSEというメーカーに完全にハマってしまったようだ。
機種の選定にあたり大きく分けて埋め込み型と据置一体型があることがわかった。なるべく簡単に設置しようとするならば純正品や現在のアルパインと同様の楕円形の形状(サイズ)を選択すれば良いわけだがBOSEにその形状の機種は無い(2001年カタログには)。それでもあえて埋め込み型に拘るならばBOSEの形状にあわせて土台を加工する必要が生じる。もちろん据置一体型を選んだとしてもスピーカーを外した穴をふさぐ作業は生じるが、どちらが楽かと考えた場合もちろん後者の方が楽である。結論、据置一体型を選択。その据置一体型には2機種ある。ひとつは101RD。そして111RD。101RDはかなり昔からある定番商品。詳しくは知らないが世界的ベストセラーの101MMというモデルを車用にチューンアップしたモデルらしい。一方111RDは最近のモデル。両者性能的にはほとんど変わらないが111RDは101RDに比べ許容入力が15Wほど高く60W(Peakは100Wに対し160W)と少々余裕がある。価格も1,500円高く49,800円(1ペアー)。101RDが四角いBOXであることに比べ111RDはラグビーボールを縦に四分割したようなラウンドフォルムである。背中にはシルバーに光るBOSEのロゴが偉そうに張り付き、後方を走る車にドスをきかせているかのようである。どちらにするかかなり迷ったが、どうせなら一番いい奴をと111RDを選定する。さて実物が手元に届き外観を見た第一印象は結構でかい。正面のスピーカー保護ネットをはずすとたった12cmほどの頼りなさそうなスピーカーが現れる。昨今の国産メーカーのスピーカーは赤色や白色や青色などお洒落に彩られるとともにコーン紙の材質も工夫がなされ、いかにも「いい音出すぞぉ」と気合が入っている一方BOSEはとにかく平凡である。良く言うならば質実剛健?。本当にこんなスピーカーでいい音が出るのかしら?。そんな印象をもつ。詳細なスペックは右表の通り。

BOSE 111RD
 品番   111RD
BOSEのHPはこちら
ユニット 11.5cmフルレンジ×1
周波数特性 70Hz〜17kHz
インピ-ダンス
許容入力 60W-160W
サイズ 320W,136H,194Dmm

切り抜き作業

さて取り付けについてレポートする。据置一体型だから何も考えず無造作に置いて固定しコードを繋げばよいのであるが、どのように置いても今までのスピーカーが埋まっていた楕円形の穴が隠れない。これじゃあまりにも不細工なので穴を塞ぐ作業に取り掛かる。穴を塞ぐといっても楕円形の穴にあわせた蓋を作るわけでは無い。いろいろ考えたが純正スピーカーの保護カバーの底面(長方形)と同じ大きさのパネルを作り、従来のスピーカー保護カバーの替わりにこのパネルを蓋として置いてやるという方法をとった。これが一番手っ取り早く綺麗に仕上がる方法じゃないだろうか・・・。作業過程は右下の写真をご覧いただきたい。またこの保護カバーは運良く土台に少し(約3ミリ)埋もれた状態で付いていたので3ミリ厚のパネルをあてがえば台はフラットになる。パネル製作の手順は次の通り。
まず素材選び。木、アルミ版、ゴム板、アクリルといろいろあった。迷い迷った末加工しやすく耐久性もそこそこあり、そして土台と材質が似ている発砲ウレタンに決める。ホームセンターで購入。1枚950円。保護カバー底面のサイズを測りカッターで切り抜く(左図)。切ったあとは切断部分をペーパーで仕上げる。左右2枚製作。次にそのパネルにスピーカーコードと取り付け金具(スピーカー底からボルトが突き出ている)が通る穴をあける。
インシュレーター作製 パネルが出来上がったら次にスピーカーの振動を土台に伝えにくくするための振動防止版(インシュレーター)の製作。もともとBOSEは設置場所にあまり気を使わなくても良い音を出せると聞いたことがあり、その言葉を信用するならそのまま置いても良いわけであるが折角だから少しこだわった。インシュレーターとなる物は厚紙やスポンジ、ウレタンとこれまたいろいろあるが厚さ3mmのゴム板を選択した。こちらもホームセンターで購入。値段350円×2枚。型抜き作業は111RDに付属していたテンプレート(配線や固定金具の穴あけ位置なども明記されている)をあてがい切り抜いた。先ほどのパネル同様取り付けボルトとコードが通る穴をあける。
購入して切り取る作業中わかったが、この板は結構ゴムくさい。設置してからしばらくの間は車内にゴムくさい臭いが充満して少し困った。
土台のフラット化
完成1 さて材料の準備ができたら車内にて本体の取り付け作業に入る。まず埋め込まれているアルパインのスピーカーをはずす。次に発砲ウレタンでできたパネルをつける。そのまま置いても良いが四方に厚手の両面テープを張り固定した。インシュレーターをその上に敷きスピーカー本体を置けば作業はほとんど終了。固定させるためにはスピーカー底から突き出ている長さ約150mm太さ4mmのボルト2本を土台裏(トランクルーム上部)から200mmのサポートプレートをあてがい蝶ボルト締め付ければよい。右下写真はトランクルームから撮ったもの。これで作業終了。据置一体型のスピーカーの設置は本当に簡単だ。 完成2
設置してから約3ヶ月(レポート作成1月)経つが設置当初からいい音を醸し出してくれている。うまく言表せないが今までの埋め込み型のアルパインと比べると音がはっきりしている。飾らないストレートな音である。スピーカーがフロント方向に向けアップライトしているからだろうか音が前に出てこようとする。今まではフロントとリアーの音のバランスを7:3でフロントよりにし、フロントをメインにしていたが今では3:7でリアーをメインに鳴らしている。もっと言えばリアーだけでも十分気持ちよい。フロントが要らないくらい。音域特性も低音から高音までバランスよく鳴ってくれるが、特に中音域の伸びは気持ちいい。反面高音の伸びは少し足りないか。シャカシャカした感じが好きな方は物足りないかも知れない。低音はたった12センチのスピーカーからは想像できないくらい厚くキレがある音を発する。いろいろなジャンルのソースを鳴らしてみたがアコースティック系は苦手のようである。だからクラシックやジャズというよりロックかポップス系が良いみたい。これがいわゆるアメリカンサウンドなのだろうか・・・。ダイナミックスについても問題なくデッキの音量を上げても歪まず余裕がある。この点は高速道路でのクルージング時に真価を発揮する。今までは4千回転100キロ走行時ではオーディオはまったく意味しなかった(音を大きくしてもよく聞こえなかった)が今では6千回転でもちゃんとかわかる。
最後に111RDのすばらしい音はもちろん後部座席に設置したサブウーファーとの組み合わせによるところが多い。やっぱりすばらしいBOSE。もうイクっきゃないか・・・フロントスピーカー改造(笑)。

固定

 

2000年 11月  走行距離81,750キロ

ワイパーゴム ワイパーゴムの交換。
夏場はあまり気にならなかったが秋雨のシーズンに入り、ワイパーのビビリ音と拭きムラが気になりだした。約1年使ったゴムは右写真の通り先端が寝てしまっている。ブレード本体は純正のまま交換していないから約6年も使い続け、かなりくたびれているが予算の関係上今回もゴムの部分のみ交換。購入したワイパーゴムはオートバックスオリジナル製。品番は164405。価格は950円(1本)。断面の形状は幅6mmの台形。長さは525mmである。ショップに行くといろいろなメーカーから出品されているがこのゴムは結構お勧め。この値段で1年持てば上等!
品番
長さ

 

2000年 12月  走行距離82,900キロ

毎年正月は妻の実家(木曽)に帰省する為、年末恒例作業となりつつあるのがスタッドレスタイヤへの交換。木曽は山奥だからね・・・(笑)。余談であるがマンションの3階バルコニーから4本のタイヤを階段を使い上げ下げする作業は結構こたえる(笑)。だからじゃないが一冬3回ほど帰省しその都度スキー場へも足を運ぶので年末交換後はそのまま3月頃まで履き続ける。こんな冬を今年で7年続けている訳だからスタッドレスも7年目を迎える。一冬仮に3,000キロ走行したと考えると現在約18,000キロ走行した計算になる。スタッドレスはゴム自体がやわらかい故に逆になかなか減らないという説も聞くが右写真の通りさすがに減っている。何よりも7年も経つとゴムの材質が経年変化を起こし硬くなり効きが相当悪くなるのじゃないかと心配である。本当なら新しいスタッドレスを履かせたいが今回の帰省を終えてから考えよう・・・。

スタッドレス

***帰省を終え***
毎年雪なしで往復するが今年は例年に無く雪が多く、木曽付近一歩側道に入ると路面は真っ白。また帰省中2度スキー場に行く。心配された効きはほとんど問題ない。もちろん急ブレーキ急発進は禁物であるが通常走る状況ではちゃんと路面をつかんでくれる。勾配のきつい坂道もまったく問題なし。これだけ走ってくれば今年も大丈夫かもしれない。ただ油断は禁物。スピードは控えて安全運転を心がけよう!。
(右上の写真は交換作業中の164)


さて右の写真は昨年(2000年)7月78,600キロ時に交換し約4,300キロ走行した状態のポテンザRE711。正直なところ新品時の溝の深さをすっかり忘れてしまっているので減りが多いか少ないか判断しがたい(笑)。こんなことなら新品時計測しておけばよかったか・・・。当たり前だがフロントはリアーに比べ減りが多い。特にショルダー部分は差が歴然。写真矢印のスリップサインまでフロントは約3mm。リアーは約4mm。
さて、交換当初気になった走行時発生する路面とのノイズも今ではまったく気にならない。路面段差を超える時の突き上げ感もマイルドそのもの。グリップ力は・・・。最近山に行ってないので分からない(笑)。

164


 

2001年 1月1日  走行距離83,300キロ

 


新年明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

(朝霧高原にて撮影)

 


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