Alfa Romeo 164
トラブル&メンテナンスレポート(No.15)


1999年 9月

パワーウインドーの修理と併せてフロントスピーカーを交換した。リアスピーカーを交換した時の感動を再び味わいたかったため予てから交換しようと思ってはいたものの、そのためにはドアーの内装を外す必要があり躊躇していたのである。そんな時に今回のパワーウインドーの故障。こいつはチャンスとばかりに交換することにした。

メーカー名はKENWOOD。品番はKFC−U1791。価格は20,800円。17cmのサイズが純正のものとほぼ同じようである。ツィーターはセパレートタイプではなく一体型。よって純正のツィーターと合せてダブルツィーターとなる。青いパールマイカ振動板はいかにも硬質かつ力強そうなサウンドを聞かせてくれそうであるが、取り付けてしまったらそんな視覚効果はまったく無くなる。つまり厚いドアーの内装の中に埋められ音を出さなければまったく交換したことはわからない。いや、音を出してもわからないかもしれないが・・・。

SPECIFICATIONSは以下の通り
Woofer 170mm Pearl Mica Cone Type
  230g Magnet
Tweeter 25mmP.P.T.A Balanced Dome Type
Peak Power 150Watts
Frequency
Response
28Hz〜30,000Hz
Sensitivity 90dB
作業は前レポートを参照して頂きたいがドアーの内装を外すまでまったく同じである。内装を外すと左図のようにスピーカーが姿を現す。スピーカーはドアーに直接締付けられているのではなく、プラスチックのガイドにマウントされ、そのガイドの四隅がボディーにネジ止めされている。
純正スピーカーと新しいスピーカーを並べた写真。フレームがアルミダイキャストになり肉厚を増している。だからどうなのだとは説明できないが最近の傾向らしい(笑)。またマグネットがかなり大きくなっている。センターに配備されたメン玉(笑)が高音を受け持つツィーター。
フレームの肉厚が増したため今まで使っていたネジはマウントに届かない。4mmパイ、長さが20mmのネジを購入。大き目のワッシャーを使い締付けた(左図)。右図はオリジナルのコネクターを外し平型端子に交換したもの。
最後に端子を接続(くれぐれも+−は間違えないでね)しマウントの四隅をボディーにネジを使い締付けるだけであるが、受け側のネジ山が馬鹿になっていて締付けられない。その為1mm太い5mmのネジを使い強引に締付けた。

取付けは以上である。青く輝くスピーカーは分厚いドアーに埋められ見た目は今までとまったく代わり映えしない。
さて音はどうなのか?
結論からいうと「感動!」である。リアスピーカー交換によって中低音はかなり良くなったが、今回は中高音が大幅にグレードアップされた。分かりやすくいうとボーカルの音がよく通るようになった。重厚でパワー溢れる低音とハイスピードで鋭い切れ味の高音。そして抜けるようにクリアーな中音。低音から高音まですべての音域で音が元気になった感じがする。
じつを言うと今回のスピーカーの交換は妻には内緒でおこなった。理由は簡単。壊れるまで使う主義の妻に質の向上を望み新しいスピーカーを購入するなど理解されるはずがなく、相談した場合けんもほろろに却下されるに違いないからである。「だめッ! 買っちゃ!」と言う具合である。どうせ見た目は分からないし合理主義の妻に音の善し悪しなど分からないだろうと黙って行った作戦であったが結果は見事に失敗に終わった。妻が音を聞くなり「スピーカー替えたでしょ!幾らなの・・・・」という突っ込み。鈍感な妻(ごめんなさい)でも違いがはっきり分かるほど今回の交換は正解である。喜んで良いものか・・・。  久々の星三つという感じである。

決して手軽な作業では無いがスピーカーの交換は是非お勧めする。
アルファエンジンの咆哮に包まれた身体が少し疲れた時、気分を変えるつもりで拘りのデジタルサウンドにつつまれてみてはいかがだろうか・・・。  きっと新たな発見があると思うし、またアルファの良さが再認識できるはずである。


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