2001年 8月
突然であるがクロヨンを手放すことになった。別に調子が悪くなったわけじゃない。もちろん車に飽きたわけじゃないし、一目惚れするような新しい車に出会ったわけでもない。これという確固たる理由はない。タイミングというのか縁と言えばいいのだろうか・・・。 今になってその理由を冷静に考えるのも馬鹿馬鹿しいが、ただなんとなく手放したじゃクロヨンに申し訳ないので少しだけ言い訳をする。沼津の頃毎日通勤に使っていたクロヨンだが、横浜に越してからというもの週末の買い物だけにしか使わなくなった。遠出する機会も急に減った。さらに毎週単身赴任状態で広島に勤務生活する身となった今では、その数少ない週末運転もままならない状況となっている。車は乗ってこそナンボのものだし急に乗らなくなるとあちらこちらヤレてくるとも言う。そんなことを考えると少しだけクロヨンが可愛そうな気になっていた。急に年老いだしたクロヨンを見るのも辛いものがある。
そんな中8月の初め一通のメールが届いた。内容は164を探しているというものであった。どうやら某ショップでクロヨンと同年式の12Vと24Vが売りに出されており、それを購入したいのだがどちらを選択すれば良いだろうかアドバイスいただきたいという内容のメールであった。知っている限り回答した。回答の末筆に書こうか書くまいか悩みに悩んだ末、「ところでクロヨンはいかがですか?」と加筆して返信した。
数日後「売る気があるのですか?」というメールが来た。話はとんとん拍子に進みメールをやり取りした2週間後のお盆にはクロヨンは新しいオーナーに嫁いで行くことになる。試乗のため横浜に来られた日、そのメールの発信者と初めてお会いした。港みらいで試乗していただいた。試乗中車の中でいろいろお話することが出来た。長い間程度の良い164を探されたそうである。この方ならきっと大切に乗り続けていただけそうだ。そんな気がした。試乗の日は真夏だと言うのに朝から雨。試乗する頃は曇り空から幾分太陽も顔を覗かせるほど回復したが、いざキーを渡し新しいオーナーに嫁ぐ頃にはまたしても大雨。今度は雷雨となった。こんな時に雨なんか降るなよなっ!と空を恨み見上げたが、これがクロヨンのとの別れの涙雨なのかと思うと急に泣けてきた。涙は雨と一緒に流れ落ち傘をささずしばらく呆然と立ちすくんだ。
6年と10ヶ月
走行距離87,400キロ本当に楽しかった。ワインディングに持ち込めば1.5トンの重厚なセダンが信じられないほど機敏に鼻先を変えコーナーをトレースしてくれたし、もちろん高速道での走行は得意中の得意。トップスピードではフロントノーズが地面に吸い付くように姿勢を低くし高速走行での不安は微塵も感じさせない。だから長距離運転も疲れを感じさせない。心臓であるアルファ3LのV6はとにかく気持ちいいエンジンだ。4000回転あたりから奏でる咆哮は音の一粒一粒を真綿でくるんだようにすばらしい音だ。偶にヘソを曲げトラブルこそ出たが路上で立ち往生することも無く本当に元気に走ってくれた。
ここに6年10ヶ月、そして87,400キロをともにしたクロヨンに感謝したい。
そしてこのWEBに来場いただきトラブル&メンテナンスレポートを見ていただいた方々にお礼を申し上げたい。ほんとうにありがとうございました。
29回に及ぶアルファロメオ164メンテナンスレポートはここのままの状態でWebにアップさせておきたい。もし万が一貴兄の親愛なる164がヘソを曲げたときの参考になれば幸いである。そんなことを考え少しでも早く検索できるよう下記にトラブルメンテナンスの目次を作成した。ご活用いただければありがたい。
I N D E X
No
年 月
トラブル&メンテナンス内容
1 1994.11 ハンドルのぶれ。ハンドルが左にとられる→サイドスリップ、他調整。
1994.11 レーダーの取り付けの際オーディオデッキのコネクター破損→交換。 1995. 1 左リア−パワーウインドー動作不良→コネクター接点清掃?。 1995. 2 5000Km点検。E/Gオイル交換。ATFオイル交換。 1995. 3 ワイパービビリ音→ブレード交換。助手席のシートベルト固定ボルト緩み→増締。 1995. 4 センターコンソール(クライメイトコントロール)液晶不良→交換。 1995. 6 E/Gオイル交換。 1995. 7 メーターパネル内バルブ切れ。→交換。 1995. 8 エアコンガス補充。マイクロフィルター交換。 1995. 9 プラグホールへオイルリーク→カムカバーガスケット交換。 1995.11 12ヶ月点検。ブレーキフルード交換。ワイパーアーム 2 1996. 2 E/Gオイル交換。 1996. 2 タイベル付近から異音→テンショナーベアリング交換。タイベル交換。 1996. 2 走行時にブレーキ鳴き→ブレーキマスターシリンダー交換。 1996. 2 マイクロフィルター交換。 1996. 3 ウオッシャーノズル交換。 1996. 3 エンジン停止後もクーリングファン止まらない→リレー交換。 1996. 6 リアーパワーウインドー動作不良→コネクター交換。 1996.10 E/Gオイル交換。 1996.11 ATフルード交換。 1996.11 クーリングファンレジスター交換。 1996.11 アクセル踏みつけてもキックダウンせず→キックダウンスイッチ交換。 1996.12 リア−ショックから異音→ショックマウント、プレート交換。
ブレーキパッド、リア−キャリパー、ローター、フルード交換。1997. 1 ワイパーのビビリ音→ブレード交換。 1997. 3 クーラント漏れ→ホースバンド交換。 1997. 5 E/Gオイル交換。 3 1997. 5 ウオッシャーノズル交換。 1997. 8 リア−ショックから異音→ショックマウント、プレート交換。 1997. 9 フエールリーク→ホースバンド増締 1997.11 車検 4 1998. 1 ヘッドライトケース浸水→パッキン補修。 1998. 3 タイヤ交換。 1998. 3 ワイパーゴム交換。 5 1998. 3 アライメント測定および調整。 6 1998. 4 ホイール購入。 1998. 5 E/Gオイル交換。 1998. 6 マイクロフィルター交換。 1998. 7 ヘッドライトケース清掃。 1998. 8 バッテリー交換。 1998. 8 パワステフルードのリーク→パワステ高圧ホース交換。 1998. 8 プラグの交換。 7 1998. 9 プラグコードの交換。 8 1998.10 E/Gオイル交換。 9 1998.10 ナンバー変更。希望ナンバーへ! 1998.10 ボディーカバー購入。 10 1999. 1 ボディーのコーティング実施。 1999. 2 ウインカー点滅しない→リレー修理。 1999. 2 ハブのネジ山をなめる→修理。 11 1999. 3 ATF交換。 1999. 5 E/Gオイル交換。 1999. 5 エアーフィルター清掃。 1999. 5 マイクロフィルター交換。 1999. 5 パワステフルードのリーク→高圧ホース交換。 1999. 6 センターコンソールのクライメイトコントロール液晶のヌケ。そのまま現状維持。 12 1999. 6 ワイパーゴム交換。 1999. 6 CDチェンジャ−レンズ清掃。 1999. 6 リア−スピーカー購入。 13 1999. 7 アンプ購入。 14 1999. 9 パワウインドー動作不良→レギュレーター交換。 15 1999. 9 フロントスピーカー購入。 16 1999.10 フロント、リア−のブレーキパッドおよびディスクローター交換。 17 1999.10 フロント、リア−のショック交換。 18 1999.10 車検(ユーザー車検にチャレンジ) 19 1999.11 E/Gオイル交換。 1999.12 リモコンキーの電池交換。 1999.12 ハンドル回転時に異音→フロントショックのベアリング交換。 2000. 1 アライメント測定、調整。 20 2000. 1 マフラー交換。 21 2000. 3 インパネ照明がつかなくなる→光量調整ダイヤル交換。 2000. 4 フロア−ファン動作不能→クライメイトコントロール交換。 22 2000. 5 タイミングベルト、同テンショナー交換。
タペットが大きい→点検調整。
ラジエターファンスイッチ交換。他コーンズにて点検整備。2000. 6 フュエールホースからリーク→ホースバンド増締。 23 2000. 7 タイベル付近から異音→交換(クレーム処理) 2000. 7 タイヤ交換。 24 2000. 8 オーディオデッキの交換。
ウーファー購入設置。25 2000. 8 BOSEウーファー購入。 2000. 9 E/Gオイル交換。 26 2000.10 BOSEリア−スピーカー購入。 2000.11 ワイパーゴム交換。 2000.12 スタッドレス購入。 27 2001. 2 ATシフトチェンジ不可能→ATシフトレバー交換。 2001. 2 ウインカー点灯しない→リレー修理。 2001. 1 ジャッキ購入。 28 2001. 3 プラグの交換。
インテークマニホールドホース、ブローバイホース、オイルホース交換。2001. 3 マイクロフィルター交換。 29 2001. 5 ホーンのコンプレッサー清掃。 2001. 5 E/Gオイル交換。 2001. 5 エアーフィルター清掃。 2001. 5 リア−ウインドーへスモーク張り。 全体を読み直してふと思ったのだが、時代とともにレポートスタイルが変化している。レポート開始時期は1つ1つの項目が淡々と語られているのに対し後半は詳しくレポートされている。デジカメによる画像のアップもそうである。購入時期から比べると年々話題件数が少なくなり紙片稼ぎの為には詳しくならざるを得ないという事がもっぱらの理由だが、そう考えるとイタ車は安定するまで1、2年はかかるのだろうか…。
今後については時期FXのメンテナンスレポートを継続してゆく予定である。その為にはタイトルページのデザインをリニューアルし新しい「Web ka-bo-」として再スタートを切りたい。しかしながらそこまで行う気力と時間とテクニックが無いのでとりあえずこのままのタイトルページで時期FXのレポートをスタートさせようと思う。
さて気になる時期FXは…。ズバリ「アルファロメオ156」である。選択に際しイタ車はもちろんフラ車、アメ車といろいろ検討したつもりである。しかしながら飽きもせずまた蛇を選択してしまった。よっぽどその毒に冒されているのであろう。購入の理由は新しいWebを見ていただきたい!。164同様にご贔屓いただければ幸いである。
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