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2000.6.5〜6.30

6月30日「リプリー」
最近雑誌でやたらとイタリアの特集が組まれ、必ずといっていいほど宣伝されている「リプリー」 マット・デイモン、グウィネス・パルトロウ、ジュード・ロウ、ケイト・ブランシェットと、 名前と顔とが一致しない私でさえ分かる(ジュード・ロウは知らなかったんですが)、 旬の人そろい・・・そりゃ話題にもなるか。

嘘をつくこと、人の物まねをすること・・が得意な貧しいリプリー。ある日イタリアにいったまま戻らない 息子ディッキーを戻すように説得してくれという仕事の以来を受ける。
報酬は目をむくばかり・・・
イタリアについたリプリーは、うまいことディッキーに近づき、一応父親からの伝言を伝える。そして、 そまま、ディッキーと仲良くなりそこに住み着いてしまう。
ディッキーは、金持ちのお坊ちゃんで明るくていつも人の輪の中心にいるタイプ。金持ちの生活は、リプリーにとって 初体験ばかりだった・・
そんな楽しい日々が続くが、そのうちディッキーの興味がリプリーから他の人に移った・・ 離れて行くディッキーをリプリーは・・・
リプリーがディッキーの人生を生きることになるって展開は知っていてどういう風に、摩り替わるのか興味があったが・・・
けっこ・・まわりがお間抜けだったりして(笑)・・←特に警察(ーー;)

アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」の原作のリメイクと 解説してくれた。といっても知らないので^_^;何の意味もないが、ただ、有名な曲から単純に 恋愛映画だと思っていた私・・・そんなんじゃなかったのねぇって笑)
ラストまでみてまず出た言葉が「怖かった・・」。別に恐怖映画でもなんでもないんですけどねぇ〜撮り方や 音楽の使い方がじわぁ〜って・・・。 で、ちょっと苦手なタイプの映画だった^_^;。
どーもね、をつくっていうのが、主人公の行動の主になっている映画は、 みているのが嫌になる。もうやめてよぉ〜って(笑)小心モンだわ(ーー;)
嘘が嘘をよび・・積重ねられて動けなくなる・・。その様子をみているのがとても辛いもの。
「他人の人生を欲しいと思ったことはありますか。」これがキャッチコピー。
うらやましいと思ったことはいっぱいあるけどねぇ・・・^_^;ってな私。
ただ、リプリーは同性愛者となんだが、離れてくディッキーを感じてから、 この計画が立てられたのか、それともイタリアに来る前から立てられていたものなのかどうか・・・ この点が疑問です。
ディッキーの友人(リプリーといい仲になってしまってる)との会話で、 「ディッキーが人を殺したとしたら平気でいられないんじゃないかな」「嫌な過去は心の 奥深くに閉じ込めて鍵をかけてしまえばいい・・僕はそうする」っていうのがあって、 背筋が寒くなりました。
だって・・真顔です(ーー;)。それまでも、じぃーっと人を観察する目がなんともいえなくて・・ おそるべしマットディモンですか・・
でも、ディッキーかっこよかったんですよ。かなり男前・・・それも爽やか系で(笑)、 ちょっと見惚れてしまった。
気ままでつかみどころのないディッキー、友人のことをどう思っているのか・・
人の忠告なんか聞かない男。リプリーに辛くあたりはじめるところはなんてやつって思ったけど・・ 育ちの良い人特有の、悪気のなさがにじみでていて・・
リプリーがストーカーにみえてくる(笑)
ディッキーがね、もっとみていてイヤーなヤツだったら・・リプリーの生き方も応援できたかなぁ〜

6月28日「ディガームービー/プーさんの贈り物」
ちょいと童心に返ってプーさんの映画をみてきました。さすがに・・・子連ればっか(笑)・・。 できるだけ大人の固まっている場所探して・・・^_^;。
話はいつも飛び跳ねているトラのディガーは、みんなに一緒に飛び跳ねて欲しがる・・が・・・やっぱり 他の仲間達は、そんなに付き合ってられない。孤独をかんじてしまったディガーは、ある日自分の「家族がどこかにいるはずだ」と、家族の木(ここいらの 発想がおかしいんだわ)を探しはじめる。
結局、ディガーには家族はみつからないが、たくさんの仲間が近くにいていつも、 心配してくれていることの幸せに気付く・・って話。

映画の前の解説を聞いていて、プーさんのことって知らないよなァ〜と自覚(笑)。
これは元は絵本でそれをディズニーがキャラクター化したとのこと・・映画の画風も通常のディズニー映画 よりも、原作に近いものがあります。ぬいぐるみのイメージしかない私には、ちょっと違和感も最初感じました。
今までのビデオは短篇ばかりだそうで、今回はじめて長編にしたとのこと・・
しかし、短篇を集めて1つにしたほうが良かったかなァ〜と思った。1時間19分という長さに するには話がむちゃくちゃ単純だから、途中中だるみしちゃう。
「ロッタちゃん」の映画思い出して、ああいう形の方がいいのではないかなぁ〜
それでもね、ラストにゃ、仲間の輪になんだか感動してうるうるしちゃったりして・・・よかったぁ〜と、 大人に思わせる手腕はさすがです。
プーさんが動くのもはじめてなんですが・・・。ああいうキャラだったのね(笑)。そらまっ機敏に 動くとは思っていなかったけど・・・。頭の中蜂蜜のことばっか(笑)。
どのキャラクターもちょいとおまぬけなところが、かわいいの。
この話はティガーが一応主人公なんだけど・・・カンガルーの子供のルーが大活躍でした。 しかし、カンガルーの親子で母親が「カンガ」で子供が「ルー」とは・・このキャラクターの命名の仕方にゃ ストレート過ぎて笑える・・。
他にうさぎの「ラビット」、オウムの「オウル」、ぶたの「ピグレット」、ロバの「イーヨー」って・・・ そのまんまやないの(笑)。これって日本語に訳す時にそうなったのかしら・・・???
プーさんのビデオみたくなっりました(∩-∩)

話の進め方がお母さんが子供に絵本を読んでいるような感じと、もろディズニーアニメって映像が混ざり合ってて冷静にみると ちょっとおもしろいかも・・・
私も字を覚えるまでにゃ本とか読んでもらっていたのかしら・・(^^ゞ。覚えてからはいらんとかって生意気に 独りで読んでた記憶あるが・・・(笑)

6月27日「連鎖」
真保裕一さんの小説です。この間の「奇跡の人」がおもしろかったんで探してもみたらかなりの作品数が 文庫化されていました。そのなかでおすすめいただいた「連鎖」を・・・
かなり堅いお話で読み応えありっす^_^;。元食品衛生監視員の羽川が、友人の不可解な自殺と同時に起った、 食品に農薬がばらまかれる事件をきっかけに、汚染食品の横流しの真相究明にほんぽうするお話。
輸入検査が・・・チェルノブイリ原発が・・と・・頭がうにゃ〜ってなってくるので、 その辺りの詳しい話は、さらーっと読んでいたのですが(笑)・・・、やはり人物の描き方がおもしろいので、 引きつけられます。
かなり一気にいっちゃいましたもの。
もちろん、輸入食品の汚染に関する時事的なことも描きたかったのであろうが、 人の恨み・・が食物連鎖のように繋がって行く・・そういう意味の『連鎖』なのだろう。
汚染された牛肉をつかって営業していた会社のトップがあるジャーナリストによってそれを暴かれ、 自殺する。そのジャーナリストに復讐しようとする少女がでてくる。
話の内容にどっぷり関わってくるわけではないが・・この子の存在がすごく大切なことは最後まで読むと わかる。そういうとこもなんか好きだったりする・・
あとがき読んでいると、どっちかっいうとこういう社会派的な雰囲気のものが主流らしい、 「奇跡の人」は風変わり?なのかなと思った。他にも「取引」とか「震源」とか・・小難しさを 想像させるような題名の本が並んでいたが・・・また読んでみたいと思った。

そう・・もうひとつびっくりしたのは、この方、「笑うせぇるすまん」の演出されていたそうな・・・ 。なつかしいなぁ〜あれなんか好きだったよなァ〜

6月25日「舞姫」
佐々木丸美さんの小説です。この方の本入手困難状態で・・・その中でも文庫化されていないこの作品。 題名からして引かれるものがあって(笑)読みたかったのだけれど、めぐり合えなかった。
今回幸運にも読めることになりとぉーっても嬉しかった。
副題(っていうのかなこういうの)恋愛今昔物語とある。この方の他の著書で「恋愛今昔物語」 「新・恋愛今昔物語」というのがあるが(この2冊もしらないんだ)そのシリーズものなのだろう。
有名な昔話・・・「鶴の恩返し」を元にしてファンタジックな1冊になっている。
舞台創作をめざすの黎のところに、ふらりとやってきた夕香という少女。「お世話になります」と・・
まるで天女のような風貌で・・天から降ってきたみたいに・・・
追い出すわけにもいかず、黎は苦し紛れに「歌手志望でひきとった」といいわけをし、 自分の下宿におくことにする。
そのうちに部屋にあるレコードを聞き、夕香は歌い出す・・そして、踊り出す・・
その歌と踊り・・を使ったら・・・黎の夢、仲間の夢はかなうかもしれない・・ただ、 身元不明の不思議な少女。過去の過ちを2度と犯さないためにも大切に・・大切に・・

時代設定は、テレビが出始めたころでしょうねぇ。当時の夢をおいかける貧しい生活、 下宿のまわりのうるさい伯母様方とのやりとりがなかなかリアルで面白い。
自主制作の映画で夕香は注目を浴びるようになると、 昔の恋人であった政屋恵記子が夕香の踊りに普通でないものを感じ、夕香の過去をあばこうとする。
それは意地であり嫉妬であったかもしれない・・なんかね、 そういう人間の自然な感情を書くのがうまいなぁ〜って思うの。
どの作品を読んでいても、みんな純粋なんだけれど、ちゃんとドロドロとした部分も 書いてある・・だから、いじらしくて悲しい・・・
劇中のための詩だろうか・・・詩がでてくる。 それが、そのまま黎の夕香の・・そして、その回りの人達の思いを伝えてくれる。ちょいと 中傷的でわかりにくいけど・・
韻を踏んでいて独特のテンポ・・これはどの作品も かわらない。佐々木さんは小説化というよりも詩人なのかもしれない・・と、今まで以上に 思った作品でした。

6月22日「レイン・ディアゲーム」
「レイン・ディアゲーム」の試写に行ってきました。ちょっと前に1度あたって行けなかったので、 人に譲ったんですが(今回は譲ってもらったのぉ〜、おおきにぃ〜)、 その時きた葉書を見たときにね、この映画何者ぉ〜 って(笑)思った。
ベン・アフレックとシャリーズ・セロン(この間のサイダーハウスルールから連チャンだぁ〜)が、 いい感じで抱き合って(るのだと思うのだが・・)その後に不気味なサングラス男^_^;。
おまけにタイトル文字はギザってるし・・銃を持ったサンタさんが5人・・・
あやしいぞぉ〜〜って

実際見ちゃうとね、なっとくしちゃうんですけどね(笑)
あと2日で刑務所を出るっていうルーディとニックは、文通相手のアシュリーと出所したら会うと、 晴やかなお顔。しかし、ニックは食堂での争いにまきこまれ刺されてしまう・・
出所の日、ニックを迎えに来ていたアシュリーに、ルーディは自分はニックだと言ってしまう・・
このルーディってさ、けっこ小心者っていうか・・かなり素朴なやつだったりするんだよなぁ。 楽しいふたりの時間もつかの間。アシュリーの兄のガブリエルが、現われ力づくで、カジノ強盗の仲間に 引き入れてしまう。
狙う場所はニックの元努め先!!
嘘をついてアシュリーに近づいたルーディだったが・・本当ははめられていた??はめたのはガブリエル? それとも、アシュリーも合意の上??

ラストはすっごい爽やかな笑顔で終わる・・しかし、途中はねぇ^_^;。きつねとたぬきの化かしあいっていうか・・ なんかガブリエルやってる(ちらしの不気味なサングラス男はコイツだァ〜)、ゲイリー・シニーズの表情が 怖くて・・・すごい不快感があった。
上手すぎ・・^_^;。アシュリーもねぇ、一体君はどこまで本当のことをルーディに言っているんだァ〜って。 君は、ニックが本物だと思ってるのか、思ってないのかすっごい分からなくて・・ いらいらしてた。
ビデオだときっと途中でやめてただろぉなぁ〜(笑)。でも最後は壮快でしたわ。ちょいとつっこみたかったけどね。
はらはら、ドキドキ感を味わいたいって人にはお勧めです。

6月20日「スチュアート・リトル」
NYのセントラルパーク近くの小さな家に住むリトル家・・・ここの夫妻が養護施設に息子のジョージの 弟を探しにやってきた・・・
走りまわる子供達の中から、選ぶようにっていうけど・・・たくさんいすぎてわからない。
ふと目に止まったのが白ネズミ・・・夫婦はこのねずみと養子縁組をし”スチュアート”と名づけて、 家族に迎える・・・

なんというか・・・むっちゃばかばかしいっいうか・・・でもものすごーくかわいくて笑える。
ほんと真面目な顔して養護施設の先生は「同じ人間の中で養子縁組をするように、人間じゃないのは 問題が多いのです」なーんておっしゃるし・・・。 生みの親を探してくれと頼まれてちゃんとみつけてくるし・・・最初はねずみには戸籍なんてないんで難しい・・ なーんて真顔でおっしゃる^^;
体長7.5pっていうちっちゃなスチュアートは、 ちゃんと人間の言葉しゃべって服着て・・人間用のおっきなベットで布団かぶってねちゃうの。
ジョージと一緒に、歯磨きして・・・
もぉね・・かわいいったらありゃしないヽ(´▽`)/。
面白くないのは飼い猫のスノーベル。ねずみが家族だとぉ〜〜・・・ねずみがご主人様だなんて、 他の猫に知られたら笑われるぅ〜と大慌て・・・
でもって、最初はうまくいかなかったジョージとも仲良くなってしまったもんでおもしろくない。 追い出してやろうと作戦をたてるわけだ・・・
でも、結局みーんな仲良しこよしの笑顔のラスト・・・ちょっとジーンときたよかったねぇ・・って
とぉってもほっこりできますよぉ〜・・・。子供だましなんて言っちゃダメ。 素直にかわいいって楽しんじゃいましょぉ〜〜・・
ジョージ君もかわいくてねぇ・・こんな仲の良い気持ちの優しい夫婦に育てられたらいい子が育つだろなぁ〜
ジョージ君とスチュアートの友情もほのぼのしてます。
スチュアートの表情がねなんともいえないの・・・ものすごくよくできて・・SFXの技術ってものすごいなぁ〜 ほんまに演技しているようでしたもの。あと手がね可愛いの・・・ねずみの手って5本の指があるんだねぇ。 人の手のミニチュアみたい。
ちなみに日本語吹替え版もあって、こちらのスチュアートの声は藤原達也クンだそーです。

6月19日「夏と花火と私の死体」
ふらぁ〜っと本屋に入って。。。帯のところに最近はまってる小野不由美氏激賞ってな文字にひかれて 買っちまった・・・(笑)。
なんとも不思議な後味の残る、同名小説と「優子」の2編。作者は乙一(おついちさんなそな・・・^^;)
「夏と花火・・・」はねぇ・・幼い兄弟の無邪気な無邪気なコワイ話・・・。ちょっとした嫉妬心から 友達を殺してしまった妹と、それをかばおうとする兄。その死体を隠そうと必死になる・・
殺しちまった妹も妹なんだが・・・兄ちゃんの方がねェ・・・菩薩の顔してなんとやら・・ この状況を楽しんでいるのが怖いんだわさ。おもちゃ隠す感覚なんじゃないかしら・・・。
そして、その事柄が死体であるはずの゛私゛の視点で書かれていて・・・ なんだか一見ファンタジックかぁ〜って(笑)、しかし、よーく考えるとものすごくコワイっていう、 変なカンジ。
結末もまた・・・ヾ(・・;)ォィォィ・・ってかんじでボソッとおわってしまう・・(ーー;)。 やられたぁ〜って思うか、なんなんやって思うかは人次第だろう。ちょっと人をおちょくった部分あるなぁ〜(笑)
その部分は「優子」にも出てきている。広いお屋敷で優しい旦那様に仕える娘。その家の奥様は 絶対にその娘の前に顔を出さない。
そして、人形・・・
日本情緒的なホラーっぽいが・・最後まで読むと本当のこわさはそこじゃなかったりする・
そして、そりゃ反則だぁ〜〜とって言いたくなるような、そして、奇妙な書きぶり・・
どんどん引きこまれ、期待していたのとははぐらかされ・・なんか変(笑)。でもおもしろい・・
変な本を読んで私の感想も・・変・・(・。・)

6月17日「サイダーハウスルール」
孤児院で生まれたホーマー。ここのラーチ院長は、望まれない子供の出産をしそして、里親を探している産婦人科の 医者でもあった。そして、時には当時法律で禁止されている堕胎手術も内緒で行っていた。
孤児院といっても心優しいラーチ院長の人柄があふれ、家庭的な匂いのする優しい場所。 それでも子供達は、親を求めている。子供をもらいにきた夫婦に気に入られようと一生懸命に、 笑顔をつくる子供達が痛々しい・・・
ホーマーも幾度となく、里子にだされたが戻されてきた。ラーチ院長はホーマーの頭の良さを見こみ、 自分の後継者にしようと医術を伝授してきた。しかし、ホーマーはその仕事に 疑問を感じはじめ、自分は医者ではない・・といいはる。
そんな時、キャンディとウィリーというカップルが訪れる。違う世界に興味を持ってしまったホーマーは、 ホーマーは自分も連れていってくれと頼む・・・
そして、ウィリーの実家であるりんご農園で働くことになる。

とても優しい話だった・・・人の為になることをする・・そんな信念を持つラーチ院長。
ホーマーにとっては父のような存在であったのだろう。そして親離れをする時期だったのかもしれない。
りんご農園で働く人々をみながら、知らなかった世界のことをいろいろと学んで行くホーマー。 なだらかに成長する彼のようすがよくわかる。
また、規則というものの矛盾を考えさせてくれる映画でもある。嘘をつくことは悪いことだと、 ひとくくりには言ってしまえない現実・・・
映画の題名の「サイダーハウスルール」とは、農園で働く人々に対してつくられた規則のこと。 しかし、それは働く彼らが作ったものではなく、なんの意味も示さないことは明かだった。
彼がどうしても馴染めなかった堕胎手術という行為・・ラーチ先生がずっと言っていたことの意味も 体で理解していくホーマー、彼が自分の仕事を確認した時の笑顔がとてもよかった。

試写会場でくばられたアンケート用紙に○この映画をみて泣きましたか、っていうのがあった。 泣きましたかっていう問いもなんだなぁ〜って思うけど。
人のやさしさゆえの嘘にジーンとくるそんな映画でした。

6月10日「グラディエーター」
ラッセルクロウ主演の「グラディエーター」の試写行ってきました。ちらしをみた時にこれは絶対に いくぞぉ〜って思っていたので、試写状譲っていただいたときは嬉しかった。
すっごい迫力でした・・・前でみたら酔います(笑)・・

ローマ帝国が栄えていた時代、ローマ軍を率いていた将軍マキシマス。時の皇帝アウレリウスの信頼あつく、 次の皇帝にと指名されようとするが、それを知った息子、コモドゥスは父親を暗殺し、 権力を手に入れた。
コモドゥスはマキシマスを落し入れ、殺そうとする。その追ってから逃げ切り、故郷に帰った マキシマスのみたものは、無残な姿になった妻と息子のなきがらだった・・・
生きる気力をなくしたマキシマスだったが、次に目覚めた時には奴隷として売られていた。
剣闘士として生きることになったマキシマス・・・ひとつの思いを胸に次から次と目の前の敵を殺しつづけ・・・ そして、ついにコモドゥスとの再会を果たす・・・

インサイダーでやっていた、普通の男とは断然の差・・(笑)最初は同一人物かと目を疑ってしまいましたよ。 まあ、あんまり記憶力に自信もないんですが・・・
かっこよかったんです。ほんまに・・・
前をしっかりと見ている目・・・一番大切なことを見失わない目・・・そして、 妻や子供を思う時の優しい目・・・惚れましたね(笑)。
真のヒーローは人を見極めるもの・・・前の皇帝はすばらしい心の持ち主だったのだろう。 その皇帝にローマに自分をささげていた男・・・ただ、コモドゥスを憎んでの復讐だけでないところに 心を動かされる。
まぁ、それだったら、最初に再会した時にブスリとやっちまったらすむんだもんねぇ・・・^^;。
民衆を見方につけるのだ・・って教えたおっちゃんはえらかった(笑)・・成功する人はやっぱどっか 器がちゃうのさぁ〜^^;
マキシマスが、ローマの首都にやっとこさ入って、昔の仲間にマキシマスが大切にしていた、 木彫りの人形を渡されて、それを眺める姿・・感動でした・・
コモドゥスと2人・・・並ぶともう勝負は最初からきまってるんだよぉ〜って迫力がいい。
まあ、コモドゥスも父親に愛されていないとおもいつづけたねじれた心にゃちょいとばかし、 同情しないでもないが・・やっぱ、ファコンのシスコンだわなぁ〜所詮皇帝としての器量はないのだろう。
前の皇帝は国は立派にしたが子育てには失敗したね。頭いいし・・うまくうけばいい皇帝に なっていたかもとおもわせるものはないこともなかったから・・・
コモドゥスの姉のルッシラとマキシマスの関係がちょっと説明不足からなぁ、そこまでルッシラが マキシマスに執着する理由もちやんと見て見たかった。
戦争のシーン、剣闘試合のシーン・・とにかく血がいっぱい(ーー;)。 この時代のローマ人って過激すぎるぞぉ〜
壮大なコロシアム劇場・・・これを作るのにはものすごい数の人々の血と汗がながされてたのだろうなぁ〜(ーー;)

「偉大なローマ」というイメージに酔いしれる人達・・・だからローマは闘いつづけなきゃいけなかった・・ そんな台詞がでてくるが・・・国どおしの戦争なんて最初はやはりそういう満足を得るがために やってきただけのものなんだろうなぁ〜
そして、それで幾度となく失敗して学んできているはずなのに・・繰り返されている現実・・ 人は学習する生き物じゃなかったのかなぁ〜って思ってしまうわ。
なんか、そんなマジなこともちょっと考えしまいました。

6月9日「奇跡の人」
彼は病院で「奇跡の人」と呼ばれていた。
事故をおこし、一時は脳死状態か、よくても植物人間というところから、多少足に不自由さが残るものの リハビリを終えて、社会復帰するところから始まる。
8年の闘病生活の間に彼の母はガンにかかって死んでしまっていて、独り暮しになるが、 何度も外泊で帰っていた家に帰ってきた。
職場も決まり、周りの人達の助けで生活を始める。
ただ、彼は気が付いてしまった・・その家のどこを探しても彼の卒業証書など、彼の過去を示すようなものが ないということに・・・

記憶を失った人が、その原因について疑問を持ち不安になる、実際その原因が殺人事件に絡んでいたり、 人に追われていたり・・とか、脳移植をしたら移植したもとの持ち主の 人格が出てきて騒動が起きるってな話はよくあるサスペンスだ(たまにオカルトになるなぁ^^;)。
ひとくりにしちゃうとそんな中に埋没しちゃうかもしれないが、この話はそんな中の際立った話だと思う。
淡々と語られている。だがその口調とあまりのおだやかさに不気味さを感じる。
とりたてて大きな事件が起こるわけでもない。
あたたかい新しい職場の人達、8年間も入院していた入院先の仲間、 隣人達の誤解、母親の警戒心・・そんな日常的なことが進んで行く。
ただ、順調に見えてただ1点の黒い点・・それがゆるやかに大きくなり、物語の世界を飲み込んで いくような印象だ・・・
ところどころに、彼の母親が書いた看病日誌を読んでいる既述がでてくるのだが、 これもまた謎めいたものに思えてくるのが不思議だ。
唐突にでてくるのだ・・・最後まで読むとちゃんと意味が通じるのだが。。ちょっといらいらしてしまう。
これは作者の思うツボなのかもしれない・・・

1度死んだ脳・・・医学的に見て過去の記憶は戻らないといわれた・・。新たな人生を 歩きはじめたはずだった・・
それを打ち砕いたのは・・潜在意識の中にある「愛する心」・・(なんか言葉にするとちゃちぃなぁ〜^^;) って分けだ・・知らなくていいことを知ってしまうことになるのは予測できたのだろうが、 知らずには生きていけなかったのだろう・・・
違和感を感じること・・人はこれは無視できない動物なんだろなぁ〜

作者の真保裕一さんの作品ははじめてでした。なんでも「ホワイトアウト」っていう作品の映画化が決まっているらしいから 、人気のある作家さんなのだろうなぁ〜。しらなかったけどぉ(笑)・・・。
違う作品も読んでみたいです。

6月7日「千里眼」
アメリカ基地からミサイルが発射た。そしてことの実態を付き止めようとする自衛官 はが基地に出向くと、テロ集団「ミドリの猿」の独りが、次のミサイルを発射しようとしているところだった。
そこに「千里眼」を持つといわれるカウンセラーの友里佐知子(黒木瞳)が呼ばれ犯人の説得にあたるが、 あと少しのところで、彼は自殺してしまう。ミサイルをとめるためのパスワードを握ったまま・・・
彼女は、犯人の表情からそのパスワードを連想し、見事発射を食い止めた。
その現場にかけつけた自衛官の岬美由紀(水野美紀)が、友里に真髄していてどんどん影響を受けて行き、 思わぬ方向から「ミドリの猿」の真相をあばこうとする物語。

いきなりの出だしにびっくりしましたね。サイコホラーという分類にゃこの映画は当てはまらないよって 解説してくれたアナウンサーが言ってたけど・・ホラーじゃないわ。 しかし、なんといっていいのか・・まあ、別に分類する必要があるわけじゃないけど・・
でも、いきなりカンフー映画かぁ〜ってな格闘シーン(水野美紀のアクションはすばらしかったが・・) がでてきたり、マインドコントロールされた人々が狂った表情でコトを起こしたり、舞台は自衛隊は絡んでくるし、 アメリカの基地は絡んでくるし・・・^_^;
たいくつはしませんでしたものすごくのめり込めた。ただ、見終わった時にゃいったいなんの映画なんだろぉ〜っていうのが 正直な感想かなぁ。別に何かを感じようとおもって映画をみなきゃいけないわけじゃないけど、 それにしてはテーマが重いよな気がする。
おもしろかったんだからいいか・・^^;

病院がでてくるんですが・・みるからにおかしいんですよ。正気でみると・・でもすごい人が集まってくる。 そして、その医院長の友里を神様のように扱うし、マスコミは女神のように扱う・・
あれだけの事件を起こしたオウム真理教に今さら入会する人がいることはこういうことなのかなぁ〜 って・・救いを求めてる・・・カウンセリングというなにやら、 救われそうな行為をに救いを求めなければならない人が増えているの日本の現状を怖く思った。
カウンセリングの技術自体はすごいことだし、 お願いだから・・その行為を悪用しないでねェ〜そして、この映画をお手本にして動く人なんかでないでねぇ〜 って感じです^^;。
あと、素朴な疑問なんだけど・・・いくらすごい能力をもっていても、いきなり米軍の基地で 指揮をとって、機械を操作するっていうのは・・無茶じゃないかと・・そんなことできたら怖すぎですもの・・・ って見た人にしかわからないな(笑)。
黒木さんと水野さんの冷静なやりとりはすごーく見ごたえありでした。柳葉さんの狂った縁起も(∩-∩)

6月5日「クロスファイア」
主人公「青木淳子」は、パイロキネシス(意のままに炎を操ることのできる念力発火能力)を持つ女性。 ちいさな頃からその力故に人とあまり交わらないように生きてきた。
同じ会社の多田一樹という男性と知り合いになりそんな彼女の生活の中に変化が起きるが、 多田の妹が、連続殺人事件に巻き込まれてしまう。
その犯人は残虐な手口で女子高校生を殺していた。つかまった少年は、有力者の父を持ち無罪を主張。 警察のあまりの展開に淳子は憤りを覚える。
そして、その事件の裏には黒幕がいた・・・

宮部みゆきさんの「クロスファイア」とその姉妹編「鳩笛草」をミックスした映画です。 クロスファイアの方は読んでから時間が経っているので詳細なことは覚えていないのですが、 読んだ時になんとも言えない淋しさを感じ、宮部作品のなかでもお気に入り度の高いものでした。
それだけに、映画化される気いたときは複雑な気持ち・・・
そして、主演が矢田亜希子さんと聞いたときにゃぁ〜・・・(~_~;)でした(笑)。 彼女のことはあまり知らないけど、もっとたくましいイメージがあったのです。ですが、 実際にみてみると・・・そうだよなぁ〜別に「青木淳子」は、 普通の女性なんだと妙に納得しちまいました。
だから普通でない力を持って生まれてきてしまったものの孤独感が浮き掘りになるのかなぁと・・・ 登場人物の第一印象にあまり違和感を感じなかったことは、原作を読んでの映像化を見るにあたって 助かりましたが・・・・
「鳩笛草」をおりこんだことで、多田とのラブロマンス色が濃くなっていますが、 あまりに多田さん情けなくて・・・ねぇ(笑)。この方しっかりしてくれてっと、もうちっとラストが感動的だったかも しれないなぁ〜
あと、超能力をもつ青年木戸浩一の存在も最後が中途半端なのが残念かな。
そして、桃井かおりさんが刑事の役ででてますが・・・キャラ立ちすぎて・・・個人的にゃ好きだし、 笑わせていただいたけど・・ええんかいなって感じ。なんでかいつも浅田飴のカンカンもってんだよなぁ〜(笑)
「ミンナモエテシマエ・」そんなキャッチフレーズ ついてますが、私は彼女は怒りにまかして人を焼いたわけじゃないんだと言いたい。 反対に人を助け様として、やってしまったのだと・・・燃えてしまえなんて思ってなかったと・・・
ただ助けたかった・・・「1度人を焼いてしまったら泥沼なんだよ」って同じ力を持つ少女に話しかけるシーンが 印象的でした。

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