2000.7.4〜7.31
- 7月31日「地上(ここ)より何処かで」
- スーザン・サランドンとナタリー・ポートマンが母娘を演じているドラマです。何があるっていうわけでない、地味めな映画ですがけっこう好きです。
都会で派手な生活を夢見る母親と、それを冷めた目でみている娘・・・よくある設定ではありますが、 血のつながりって理屈じゃないし、それもまた・・・よしかなぁ〜なんて考えちゃう映画でしたね。
娘を女優にしたがり、ビバリーヒルズにあこがれ、たいくつな生活はいやなのよぉ〜とアバンチュールを求める。あり金はたいて、ベンツ買って・・・
娘は、おだやかな生活をもとめているものだから、そんな母親が嫌でしかたがない。別に女優になんかなりたくないし、住みなれた場所から引っ越したくも無い。でも、母親がいくっていうのなら いかなしゃーない14歳。
こりゃぁ〜娘もいやがるでぇ〜と多少は同情してしまいそな、とんでるおかあちゃんをサンドラ・ブロックがやってんのにびっくりしましたねぇ。
まあ、タフっていえば聞こえはいいけれど、なりふりかまわずって感じもあり、潔癖的な娘には耐えなら無いだろうなぁ〜。
いろんな母と娘の関係があって・・こんな母親ちょっと嫌だけれど、ストレートにぶつかるふたりをみているとうらやましかったりもしますね。お国柄もあるんでしょうが、ここまでは言えないよなぁ〜ってぐらいストレートですから。
対照的なふたりですが、気の強さはいっしょです(笑)
この2人の仲の危機に、よいタイミングでばったり出会う警官がいいんです。 でていこうとする娘には、「帰らない決心がついてから出ていきなさい」と言い、娘の自立が認められない母親には・・・結局は娘が幸せなら私はなんでもする・・っと気付かせてくれる。
結局のところ親子って基本的には理屈じゃないところでつながっていて、どんなに嫌だと思っていても 許してしまう部分があったりするはずなんですよねぇ・・・
どんなに勝手なことしていても、子供の幸せを考えない親はいないだろうし、どんなに勝手な親でほっとこうとおもっても、気にならないはずはない・・・
・・・のはずなんだが・・最近のニュースみてるとそれが信じられなくなってきている現実がコワイ(~_~;)- 7月27日「ミュージックオブ・ハート」
- 音楽っていいなぁ〜とか、楽しいなぁ〜とかってものすごい実感として襲ってきた。
NYイーストハーレムで、子供達にバイオリンを教えつづけた女性、ロベルタガスパーリの物語。 実際にあったっていうから・・・アメリカってほんと夢はかなえるものってそして、かなうものって 感じさせてくれる国なんだねぇ
きっかけは、離婚。息子二人との生活の為に公立の小学校で、 臨時教員としてバイオリンのクラスを持つ。
2人の息子か生き生きとした目をしてバイオリンを弾く姿をみた校長の、自分の学校の 子供にもこんな目を欲しいいうおもい、それと 彼女の「子供ならだれでも弾けるようになる」という言葉で、そのクラスは始まった。
ここの学校の生徒は、それまでロベルタが住んでいたところの子供に比べるとかなりかなりやんちゃ。
どちらかというと、子供と先生の戦いのようになってしまうクラス。それでも、 音楽というものの魅力と、ロベルタの妥協を許さない姿勢は、次第にうちとけられ。 最初の発表会では、楽しそうにきちんとバイオリンの音を鳴らす子供達がいた。
そして、それから10年市の方針で、資金がうちかれ、彼女のクラスが廃止になることになってしまった。 今や大人気のこのクラス、なくしてしまうものかと立ちあがるなんかね、あっちこっちでじわぁ〜って感動するの。ひとつひとつの子供の表情とか、 ちょっとした成功とか・・もちろんおっきな成功もあるけれど・・・
子供の成長をみまもるってことは、これと我慢の繰返しなんだろなぁ〜って。 最初は夫に出ていかれて泣いてばっかりだったロベルタが、段々と自信をつけていくのも なんだか素敵だ。たくましくってあこがれる。どんなに汚い言葉つかっても^^;、そこに愛情があるから ひとは彼女に惹かれて行く・・・。メリルストリープは、そんな女性にぴったりだった。
イーストハーレムっていうから、きっとあまり治安の良い場所じゃないんだろう。アメリカの人種差別とか、 いろんな問題も混ぜてある。私には想像しかないけれど、ここの子供達がぁ〜っていう 感動も当地の人達にはあったのは違いないと思う。
ラストはカーネギーホール。いろんなアクシデントが彼女達をそこに向かわせたのだけれど・・・ いいよぉ〜このシーンは。ほんと音楽って楽しいんだぁ〜って思うわ。
これには、本物の演奏家の方々も出演してらっしゃるのだけど、その顔がね。子供達以上に楽しいそうで・・・それみてたら、こっちも幸せになるそんな笑顔。
クラッシックっていうののイメージを一新するっていうか・・・私も嫌いじゃないけれど、バイオリンの演奏会とかって堅苦しそうだし、敬遠してしまっていた部分がなんか間違いだったかなぁ〜と 実感しました。
あったかい気持ちになる素敵な映画でした- 7月26日「英雄の条件」
- 中東イエメンでアメリカ大使館が包囲された。その鎮圧に向かったのはチルダーズが率いる海兵隊。 現地の状況は悪く、アメリカ大使および家族を救出したあと、 暴徒化した市民に向かって発砲した・・ 84名の死者と100名あまりの負傷者を出す大惨劇となってしまった。
アメリカに戻ったチルダースは、軍法会議に掛けられる。 大惨劇写真は世界中を駆け巡り、アメリカに対しても批判が強まっていたのだ。
はたして、゛銃撃゛の命令は、正規の軍事行動なのか、それとも部下を殺されたことに怒りを覚えた チルダーズが行なった殺人行為か・・
チルダーズは市民が武装して、銃を向けたという・・ しかし、それをみたものは既に死亡した監視兵と、チルダーズのみ。 存在するはずのビデオテープも隠されたまま・・
弁護を受持ったのはかつての戦友で、ベトナム戦争後、弁護士として勤めてきたヘイズ大佐。 優秀な弁護士ではないとというヘイズに、「戦争の体験があるから」と頼み込むが・・みていてなんだか辛くなりました。実際に市民が武装していたかどうかは、中盤までわからないので、 このチルダーズの言うことをうのみにしてもよいのかどうかわからないんですよ・・ ずぅーっと旗色悪いし(笑)。
銃撃されたあとの状況はものすごく・・きっとこれを新聞でみていたら、 アメリカってひどい・やりすぎだ・・なんて怒っているだろうなと思う。
チルダーズがほんとうにりっぱな軍人で、国の為に正義をもって行動し ているということはとてもよくわかるし、チルダーズ個人に責任をおいかぶせ、 事件を終わらせようという、上官のやり方にも腹が立つ。
映画の最初にベトナム戦争の映像が出る。その時、ヘイズはチルダーズに命を助けられる。 ヘイズがこの裁判を引きうける理由でもあるのですが、それと、その時にヘイズの部隊をたすけるために、 敵の指揮者の前で無線兵を殺すというエピソードがあります。
この行為に対して、裁判でもチルダーズの人格を問うために使われますが、証言台に立ったその指揮者に、 ヘイズは「あなたが同じ立場だったら同じことをしますね」と問う。なんか、軍 人として戦争に出た経験者だけに通じるものがみえて…よけいにラストは本当にジーンと来ました。
裁判ものの映画ですが、裁判の弁論を聞いていていったい何にが決め手で陪審員が結論を出したのかちょっと謎でしたね。 それよりも軍人の誇りをかけた人達の生き様に見ごたえを感じました。- 7月22日「ロッタちゃんと赤いじてんしゃ」
- がんこで、いじっぱりのキュートなロッタちゃんのシリーズです。
前作よりもなんだかパワーアップしちゃったかなぁ・・ロッタちゃん。さすがのお母さんも ちょいともてあまし気味、お父さんはあいかわらず呑気もので(笑)タジタジです(ピアノ上手だったの)。 でも、両親としての顔と夫婦としての顔がどちらもすごくいいパランスででてきているように見えて、 好きです!!
今回はロッタちゃんは、お誕生日を迎えてました。んで、他の方の年齢も判明^^;、お兄ちゃんが10歳でお姉ちゃんが8歳、ロッタちゃんが5歳。 おまけにお母さんは37歳・・・(笑)。
今日は何の日?特別な日、ロッタちゃんの誕生日・・って言いながら、ケーキ持ってロッタちゃんを起こしにいく 家族・・・朝っぱらから楽しそうやわぁ〜
こんな風に朝を迎えられたら、誕生日ってなんだかほんまにスペシャルな一日って気がするよねぇ。 今更、やってほしいとは思わないが(笑)。
ロッタちゃんは、 思ったことはどこでもところかまわず口にだしちゃう。子供ってみんななんだろうけど、ある程度は 大人の顔色うかがってしゃべったりするよなぁ・・でもそれがないらしい、非常にストレート。 お母さんは苦笑するしかないよなぁ〜^^;
大好きなパムセはいつもいっしょだけれど、何かに夢中になるとここにいていてねって 置いておいちゃって・・・川にはまって釣られちゃうわ、置いてけぼりにされちゃうわで大変(笑)。 きっとおっきくなって、どんなにボロボロになっても手放せないだろうね。
しかし、末っ子ってこういう感じなのかなぁ〜。はやくお兄ちゃん達と同じようになりたくて・・ 背伸びばっかりしてる(雨とこやしにするための牛の糞は、ものが大きくなるのに必要って聞いて 牛の糞の上で雨にあたってる姿はなんとも・・・かわいいよぉ〜。おかーちゃん達は、大変そうだったけど )。上の子って無理矢理お兄ちゃんお姉ちゃんにならされるから(笑)けっこうずっと 子供でいたかったりするけど・・・(笑)
そのくせちっちゃいから何やってもある程度は許してもらえることもちゃーんと分かっている ちゃっかりものだったりするのね^^;。
あの顔で「ゆるしてくれる?」なーんていわれたら、お昼寝の合間に勝手に納屋から大人用の自転車 をもちだされても、おこれないよねぇ・・となりのおばあちゃんも(この方がとぉっても 優しくてゆったりと、お隣の子供達をみているのがいいなって思う)。
ロッタちゃんはもちろんなんだけれど、お兄ちゃんたちもとにかく走りまわってる。 なーんにもおもちゃがなくても、とぉってもたのしそう・・のどかな映像です。
私がみていてもね、多少ロッタちゃんのかんしゃくってイライラしちゃう部分ってあったりすんだけど、 このぐらいむこう気が強くて、自分の我を通す強さってたくましいなぁ〜とうらやましく思うわ(笑)。
ちゃんと謝ることも知ってるしなぁ〜
- 7月21日「タイタンAE」
- 「アナスタシア」と同じチームが作ったSFアニメです。
未来の話、トレッジ・エイリアンによって地球がほろぼされてしまう。 それから15年、地球から脱出した人類は、エイリアンたちに迫害されながら生きぬいていた。 地球脱出当時まだ子供だったケールも・・・
ある日父親のかたみである指輪が、伝説の宇宙船タイタン号の鍵を握っている、そのタイタン号を 探し出すと、地球を甦らせることができるのでタイタン号をいっしょに探そうという人物が 現れる。
ケールはその話に希望を託すが、同時にトレッジ・エイリアンからの襲撃に遭う。いきなり西暦3000年って出た時には、あぁ〜もうそんな時代の話になるんだなぁってしみじみしちゃった(笑)。
話自体は、とりたててめずらしくもないけれど、画像がものすごい迫力だぁ〜。3DとCGIを使ったという 映像は、ものが自分にあたりそうで・・こわいよ(笑)。流星やらつららやらが 向ってくんだもの^_^;
昔、宇宙戦艦ヤマトや999、ガンダムなんかにはまっていた時期があったよなぁ〜と、この前の 「死者の学園祭」じゃないけどちょいと、なつかしかった。
でも、お国柄っていうか・・・時代っていうか・・・あんなに緻密な感じはしないわなぁ〜。 とにかく迫力で押してくる。でもって今の宇宙船は、ワープなんぞしなくてもひとっ飛びで星と星とを 行き来するらしい・・・(笑)
キャラクターがぁちょぃとグロテスク(ーー;)。中にはそれがかわいらしく見えてくるものも いたけれど、人間をしいたげるエイリアンの中で、 食事をつくるキャラが私にはゴキ○○にみえて・・・おまけにつくってるもんがなんか生きてるもので・・
いきなり最初っから嫌悪ぉ〜〜
途中からは、そのタイタン号を探しにいく舟に乗った6人とトレッジぐらいしかでてこないから、 助かった(^_^;)。
トレッジとの戦いと、お約束ってんかんじ?の裏切り行為がっあったりするが、筋は地味かも・・・。 戦いもけっこあっけなくって・・・「ミッショントゥマーズ」の方がドキドキしたし、あれもアニメにも 負けないぐらいの映像だったよ。
で・・・トレッジって何者??なんでそんなに人類を滅亡させようとするのか・・・ ヘッドのけったいな生き物しかしゃべってるのみてないしなぁ・・・(笑)
とりあえず、行く手をはばむものとして登場してきたみたいでこの辺の 設定が物足りなかったな- 7月20日「天守物語」
- 昼間テレビで歌舞伎の「天守物語」をみていた。
ちゃーんと歌舞伎をみるのなんて、高校の時の催し以来じゃないかなぁ〜。 天守物語は、題名だけ知っていて中身知らなかったので興味がわいた。 出演者が玉三郎さんだってこともあったかな。
玉三郎さんは歌舞伎じゃない舞台を TVでみたり、友人の持っていた写真集(豪華なドレス姿だった) なんかで見てはいたけど歌舞伎しているのは初めてだった。
なにやら浮世場慣れした お姫様がふたり、のどかにしゃべっているのを聞いていた。 その口調とは裏腹に、内容がかなり過激で・・・。(笑)
そのうち、殿様の首だけがでてきて、老婆がながーい下で血を舐め出した時にゃ〜 この人達何者??って ぜんっぜん分からないので、最初はかなり謎が多くて、誰か筋を説明してくれぇ〜 とうなりながらみていた(笑)。
そのうち姫様の一人が、それでは・・とかって退場。おいおい帰っちまうんか・・と思っていたら かっこよい殿様登場して・・
だんだん怪談話なんかぁ〜とわかってきた。
最初はおやまの方の声の通りが悪く、どれだけ音量を上げても言葉がききとりにくかったのだけれど、 それも段々になれてきて・・・おもしろくなってきた。
ラストは・・・ちょいと、それで終わりかいなって(笑)。多少ひょうし抜けしたが
歌舞伎もなかなかおもしろいかもなぁ〜
主人公ケールの声が、マッド・ディモン。ケールがまるで彼を漫画にしたような顔しているので、 さいしょっからイメージして作ったのかなぁ〜なんて思ってしまいました。- 7月19日「パーフェクトストーム」
- ものすごい迫力のパニック映画という先入観を持ち、ちょいと、警戒しながらみてきましたぁ〜。 できるだけ直面しないよに、ちょいと後めのはしっこに席陣取って・・・(笑)
後に座ったのは正解だったかも・・・前だと本当に自分も波に飲まれるような気がするような迫力ですもの。
太平洋で3つの嵐が激突してうまれた大嵐・・・これは、実際にあった出来事がもとになってる。
かじきマグロの漁船「アンドレア・ゲイル」にのった6人の男達は、漁の帰りにその嵐に直撃する。
なんだか不吉な漁のはじまりだった・・魚が食いつかない日がつづき、ケンカがおこったり、海に落ちるという 事故があったり・・・やっと遠くまで行き大漁だとおもったら、製氷機がこわれていた・・
まるで運命が、嵐と対面させるように・・・
このアンドレア号が話の主ですが、同時に空軍の救助ヘリコプターが小さなヨットから人 を命がけで救助している様子がうつされる。パニック映画は苦手で、予告を見た段階で劇場には足を運ばなかったでしょうが、見て良かったとおもっている (こういうパターンが最近多いから、見ずぎらいはいけないなと思う)。
逃げる人々というよりも、戦う男達を堪能させていただいたっかな(笑)。
最初にアンドレア号にのっていた6人が、その船にのるまでのプライベートが話されるのだけれど、 不覚にも・・寝てしまって(ーー;)。これをちゃんとみておけばまた、港でただ待つしかない 女達との共感が生まれてもっと感動できたかも・・
やはり海の男達は冷静でたくましい・・
ただねぇ。「グラディエーター」を見た時にも思ったけれど、前に突っ込むだけがいいってもんじゃないよぉ〜って(笑)。 今回も、命を落とす可能と、この大漁の魚を持って帰るという夢をはかりにかけて、嵐に突っ込んでいくんだもの。 まあ、そんな巨大な嵐だとはおもっていなかっただろうし、自信と経験がそうさせるのだろうが・・ 待っている女はたまったもんじゃないぜ^^;と、やっぱり思っちゃうね。わたしゃ
でもって、いつ転覆するかわからない嵐になってもなんだか楽しそうで・・・ まあぁったくぅ〜って(笑)。嵐に立ち向かうことに快感を覚えている。まるでテレビゲームのシュミレーションで 戦っているみたいに・
救助ヘリの方は、人の命を助けるということで、かなりの緊迫感がみられる。こっちはかなりリアルだ。 アンドレア号の方は架空の話で、こちらの話は本当に実際に行なわれていた話なのかもしれない。
見ている途中から涙がとまらなかった。別に悲しいとか怖いとかじゃないんだけれど・・・ うわぁ〜〜って^^;。バックに流れている音楽もとても良かったです。
ジョージ・クルーニの声にも一度、惚れなおしてきましたっ(∩-∩)- 7月16日「死者の学園祭」
- 深田恭子ちゃん主演の映画の試写会に行って来ましたぁ(笑)。
とある学園に伝わる伝説・・学園長の娘と美術教師をしていた先生との 反対された二人は彼女は毎日講堂のピアノでドビッシーの月の光を弾き、 美術教室でそれを聴いていたという・・・・悲しく切ないラブ・ストーリー。
演劇部は、その物語を春燈祭で上演しようとしてた矢先、その脚本を書いた少女が自殺する。 そして、続けて謎の事故が起こりはじめる。
その伝説の裏には、生々しい現実があったのだった・・1時間40分という比較的短めの映画だったんですが・・・正直長く感じてしまいました。 なんというか、1時間ぐらいですっきりまとまるお話なんじゃないかと・・・^^;
あんまりにも裏がなくて・・・話が進まないったら・・
原作は赤川次郎。読みやすいってことで絶大なる人気のある作家さんだけにあんまりにも ストレートなのねぇって変なことになっとくしちゃいましたよ。 (私も、最近はあまり読まないけれど一時期すごくよんでました)。
深田恭子ちゃんはかわいかったですよぉ〜、普通っぽいんですが、なんかの表情が他の女子高校生の 役している子たちとは全然ちがっていて、スター性っていうんでしょうね、こういうの。
あこがれる先生の加藤雅也はスタイルよくて・・かっこいいしぃ・・。 あまりにさわやかな役だったので、かなり新鮮でした(笑)。
あとのキャスティンクがなかなか笑えました。だって園長先生がなんて筒井康隆さん・・・ はまってたんですが・・こわかった。美術教師にセイン・カミュ・・・←役者はやめたほうがいいかも^^;。
男子高校生は、全体的に影うすかったですが、幼かったなぁ〜。
見終わってからなつかしぃ〜って、御同行してくださった方と声そろえちゃったんですよ。 私は、薬師丸ひろ子さんの「探偵物語」を、その方は原田知世ちゃんの映画を 思い起こしながら・・・みてたんです(笑)。こういう映画を素直にみて楽しんでいた のよねぇ・・って。なんか一気に年感じた^^;
どれもKADOKAWAなんかぁ・・・- 7月14日「S・O・S−誰かがあなたを探している−」
- 吉元由美さんの小説です。
エリートで厳格な父親を持ち、家庭の中でやすらぎを感じることができなかったシュミ。 そのシュミが、大人になり家をでて、モエという女性と1軒家に同居しているお話。
展開自体は、生活の様子が描かれていて、シュミの現在の彼氏のユージンと昔の彼のリュウとの関係とか が靜かに話されている。行動よりも、心の動きが主。
なんていうんだろう・・・SOSっていう題名とおり、孤独感をひとよりも持つ彼女たち。 幸せになろうと、やすらぎをもとめようともがいている図・・・
昔歌の中に「人は哀しみが多い程人には優しくできるのだから・・」って歌詞があったのを思い出した。
そして、「誰かと一緒にいられるってことは、強さと弱さをちゃんと知っているということ」っていう 言葉が心に残る・・・繊細な優しさを持った文章と人の想い・・・・
私は、読んでいて、内側にどんどん入って いってしまってちょっとしんどかったんだけれど・・^^;。
人はこの話を、へこんでいる精神状態の時に読むと・・どうなるんだろ。もっと落ち込むのか、 それとも癒されて楽になれるのか・・
- 7月11日「風(fuu)〜背反の寓話〜」
- 館形比呂一ダンスパフォーマンスに行って来ました。ソロの舞台は3度目、今までの中で私は一番好き。
今までは何にこんなに惹かれて見続けているのか、自分でもよくわからなかったんですが、今回は、 これをもう一度みたい!!と強く思ってしまいました。事情が許さなかったけど(ーー;)
舞台に、白いカーテンを集めてつくったブランコのようなセット・・・いつも通り静寂から はじまる・・・しかしねぇ・・ベルもなく・・・時間になると遠くから音が聞こえてきて・・ その音がぁぁ〜〜・・もぉねはよはじめてくれって(笑)(はじまっているのだけど)、叫びたかったよ。 すごい不快な音・・・黒板をギィーってやったときに感じるような不快感をおよぼすような 音がしているの・・・
あれは何を狙って・・・の音か・・・(笑)、後にそれを物体にしたような存在が登場するが、 その暗示かしら・・・
すべてを解釈づけるのは不可能で無意味だとおもうけど・・・
風を起こしてはいけないといわれていたのに、つい風を起こしてしまった男・・・
最初は、新鮮でおもしろくてたわむれていた(ふぅって一瞬だけど笑顔がみえたの) のだけれど、だんだんと存在が大きくなって、今度はそれが襲ってくるようになる。
いけないと、収めようとするがそれはとても強くて手におえず・・・なんとか 押さえた時には力尽きてしまった・・・
なーんて物語を感じたのだが・・・
家に帰ってみたちらしには、第1章から第5章までそれぞれ誘(天帝の悪戯)、寓(硝子の封印)、痛(冷めた晩酌)、 趨(逆凛への接吻)、空(罅割れた嗤い声)と名づけてあって、これまた抽象的な表現なんだけれど、 私が受け取ったメッセージはまるっきり的外れではなかったかな?。まあ、私の頭の中は ずっとずっと幼稚だけど・・・今回は、暗黒舞踏集団大駱駝艦の4名のダンサーと一緒でした。
この方々また・・・すごいんだわ・・・ビジュアル的にも、なんか地獄絵巻から抜け出てきたようで・・ 怖いっていうか気持ち悪いっていうか・・・
でも、タテさんの世界のなかにピターっとはまっていてね、前回の共演者さんとの間に感じた距離は全然なく、 音楽と、セットと、出演者が一枚の絵になってみえた。
タテさん自身も、自分の世界の中だけで客席を意識せずに踊っていたのが、ちょっと間口をひろげて 空間をもって、舞台をつくっていたように感じたし、4名の方とのつながりを大切にしているように感じた。
やっとお客さんを意識して作るようになったかぁ〜(笑)(えらそーな)。
だってね、いつもおいてけぼりくらったような気がしていたから・・・
そう、その大駱駝艦の方々の何がすごいって・・・体が人じゃないみたい(笑)。特にね、 腰の位置を変えないで走るのにびっくりした。タテさんの周りを3人でくるくると周って、 その周りを一人が反対方向に走るっていうようなシーンがあったんですが、 これがもぉね、ディズニーランドのカリブの海賊で、鶏を包丁もって追っかけてまわっている 人形があるんですが、それみたいなんですよ。なんか腰に棒がついていて、 それを軸に動いているみたいな・・・(変な例えだなぁしかし・・(ーー;))
またまたおそわれたり、追っかけられたりするのが好きなんですが(笑)、恐怖というよりも、 嫌悪という表情が今回、すごく印象的。直接触れられているのではなく、漂う不快な空気を うしろからの気配を感じてぞわぁ〜って感じ。嫌だぁ〜って
また、追っかけている4人がほんまに気持ち悪いメイクと存在なんだわ。センターの前列で見た方は 夢みそうなんじゃないかしら・・後半激しい動きもありますが、やはり静の動きが主流。しかし、 激しい時のほうが楽なんじゃないかしら・・・ものすごい不自然なポーズの連続で・・・
鍛えられた肉体を密かに見たような気がしました。
なんだか、まだまだ魅せてくれそうな予感がするから・・・次に期待です。- 7月10日「ターン」
- 北村薫さんの「ターン」を読みました。以前に読んだ「スキップ」と同種の物なのかしらと勝手に思っていたのだけれど、 受ける印象は全然違いました。
あちらのほうがほのぼのとしてますね。こっちはちょいと状況が切実なもんで・・ひんやりとした空気が 漂っていて、ミステリー風。 奇妙な感覚をのこしながらほわっと終わって・・もう1度読みなおしたいって気分(別に理解できないっていうんじゃない)。
29歳の版画家の女性真希。ある日事故に合うのだが気が付くと家で寝ていた。そして、1日がはじまるのだが、 それは昨日自分が行なった1日・・・
どうゆうこと?と思う間もなく、ある一定の時間になると、どこにいても家の居間で寝ている状態。 そして、外には人ひとりいない・・・
そんな日々が150日続いた頃家の電話が鳴った・・・周りの人間がいなくなってたった独りになった状態で、人はいったいどうするのだろう・・・。 事故にあったことは覚えていて、それでも体はなんともない。死んだわけでもなさそうだ・・・。
しかし、いったい真希は誰としゃべっているのか・・まるで天の声をあおぐように・・最初は、 誰でもやる自己確認の心うちかと思ったけれど・・・そうでもない
人っ子ひとりいない家で、謎の声としゃべってる図。最初はそれになんだか薄ら寒い感覚を覚えるのだが、 それに慣れてしまったところに、今度は電話。
実際に動いている世界からの一本の電話。真希の版画を見て、自分の作品に使いたいと電話してきた男性。 母の声もラジオの音も受話器の向うからは聞こえないのに、 彼の声だけは聞こえる。
到底あり得ない話なのだが、すんなりと入り込んでしまうのが不思議だ。
真希の思考回路が気に入った(笑)。 カレンダーがめくられることなく、ずっと同じ日が続く・・・それを、 「くるりん」と名づけるの・・・このあたりの言葉の表現がなんとも好きなんだわ。毎日が くるんと戻ってしまうから「くるりん」ってね。
あと、年のわりに老けて見える人は、このくるりんを私らが1日を過ごす間に何度も繰返してくるんだとさ、 で、だから、人よりも体が動いているから老けているとか・・・(笑)。 子供が考えそうな柔軟な心。こんなことを書く北村さんてすごいなぁ。
後半その男性やお母さんが出てくるところぐらいから、人が一番大切なものとか、親と子の結び付きとかちょっと 考えさせられるところもあるが・・・
そんなことよりも、この声と奇妙な関係になった男性との会話を楽しむとおもしろいのじゃないかなと思う。- 7月4日「燃える男」
- 訳している物語は殆どよまないのだが(だって、人の名前と地名とがごっちゃになって、 頭の中ぐちゃぐちゃになるんだもん。地理もわからんし、名前も覚えづらいし)、 おもしろいよと教えていただいて、貸していただいて読んでみた・・・(^ー^)。
とっかかりさえつかめば、ええってことね。ごちゃごちゃゆうとらんでよむべしか(笑)A.Jクィネル氏の「燃える男」・・・その題名があらわすように一人の男のお話。でも、 燃えているのは心の中ね・・・
ジャンルわけされると冒険小説ということらしい。外人部隊に所属し、戦いを生き抜いてきた クリーシィ。イタリア人実業家にボディーガードとして雇われる。
守るのは11歳の娘ピンタ・・子供には無縁の人生・・最初は彼女のお守をしにきたのではないと、 必要以上にそっけなく接するが・好奇心旺盛で、無邪気でかしこいピンタに惹き込まれ、 50歳を超えて、先行きに虚無感じて酒びたりだったクリーシィだったが、 彼女といる生活に幸せを感じるようになり、生きる活力を見出す。
しかし、ピンタは誘拐され、殺されてしまう。瀕死の重傷から生還したクリーシィは、 復讐を決意する。クリーシィの復讐劇のようだが、ピンタとの出逢いから、心を通わせるまでが丁寧に書かれているし、 彼の周りの人との距離感というものが、彼女との出逢いによって変ったという のが、その後もいたるところに表現されているので、それだけに復讐をしようという 彼の心情が痛々しく感じて応援してしまう。
でまた、ピンタの描かれたがかわいくてたまらんのですわ(笑)。ちょいと大人びているけど、 子供らしい無邪気さが失われていない、クリーシィにちかづこうと、頭の中でいろーんな 策略を立てているのがかわいいよぉ〜。
一人一人の人物像がとぉってもいとおしさいっぱいで・・・愛着感じちゃう
彼の友人のグィドーとの友情はほんまにうらやましいぐらいだ。いつも彼が一番いいようにと考え合って 悪いと分かっていることでも、気持ちが理解できれば止めないし、時には捕まると分かっていても 止めにはいる・・自分の立場、命関係なく・・
こんな極端な関係は、そうそうできないだろうけど、人のつながりっていいなぁって思わせてくれる 話だった。ただねぇ・・ラストが・・・(ーー;)。いったいクリーシィはどうなったん??ってなんかはっきりせんの がちょっと嫌(`ヘ´) 。 ナディアはいったいどういうつものなんだろうか・・と・・
続編があるらしいが・・・それでひっぱってるっわけぇ〜??あのエピローグはいらんぞ(笑)
●過去のDiary ☆97’10.23〜12.30 / ☆98’1.3〜3.30 /☆98' 4.5〜5.30☆98' 6.7〜7.28 /☆98’7.29〜8.30 /☆98’9.1〜10.30 ☆98’11.1〜11.29 /☆98’12.4〜12.31 /☆99’1.4〜1.30 ☆99’2.3〜2.26 /☆99’3.3〜3.29 /☆99’4.7〜4.27 ☆99’5.2〜5.31 /☆99’6.5〜6.25 /☆99’7.4〜7.30 ☆99’8.1〜8.24 /☆99’9.4〜9.29 /☆99’10.2〜10.29 ☆99’11.5〜11.27 /☆99’12.2〜12.31 /☆2000.1.1〜1.31 ☆2000’2.1〜2.29 /☆2000.3.4〜3.31 /☆2000.4.1〜4.30 ☆2000’5.1〜5.30 /☆2000.6.5〜6.30