ワインに目覚めて12年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
こちらまで最新の記録はこちら
評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
12月31日
Alfred Gratien/Epernay/Champagne(アルフレード・グラシアン/エペルネ/シャンパーニュ)
かなり好みのシャンパーニュ。今回も期待とおり。しっかりした味と軽やかさ、華麗さ、儚さを兼ね備えていて、料理のサポートとしては理想的。ちなみに本日はてっさとてっちり。クリーミーさのレヴェルは一級。味のバランスはよく、酸味も苦味もは十分にあるけれど主張しすぎない。あえていえば、レモンよりリンゴ系の味。つかもうとすると儚く溶けて消えてしまうようなところが魅力的。85点。ワイン&地酒TODAで4399円(2009/12/26)。
ではみなさま、来年もよろしくお願いいたします!
12月28日
Miss Harry 2006/Barossa Valley/Hewitson(ミス・ハリー/バロッサ・ヴァリィ/ヒュイーットソン)
グルナッシュ、シラー、ムールヴェドルからなるオーストリアの赤。トルブレックと同じ系統で、とてもよく熟したフルーツでいっぱい。干したいちじくや梅、あんずなどとても魅力的な甘酸っぱさがおいしい。しかも濃さはミディアムで過剰じゃないのが好印象。80点。お手軽ワイン館で2090円(2009/12/1)。
12月27日
Chateau Chasse Spleen 2004/Moulis en Medoc(シャトー・シャス・スプリーン/ムリス・アン・メドック)
抜栓するとすぐにチョコレートの香りがたちのぼる。続いてブランデー、なめし革、たばこなどつぎつぎに。口に含むと重さや濃さはミディアムなのに厚みがあり、ビロードの滑らかさ。まだ若いので少し収斂性が残っているけれど、今飲んで楽しめるし、今後の熟成もみこまれる。どこからみてもブルジョワ級の枠にはいらない格付け級ワイン。だからエクセプショネルなんでしょうが。澱もたっぷり。82点。リカーワールドで3266円(2008/7/26) 。
12月26日
Santa Herminia 2008/Cabernet Sauvignon/Maule Valley(サンタ・エルミニア/カベルネ・ソヴィニョン/マウレ・ヴァリィ)
チリに似合わず過剰に濃いことなく、重すぎず軽すぎず、ヴォリュームのバランスはとてもいい。カベソらしく種を割って出てくるような苦さがしっかりありつつ、タンニンは丸いので飲みやすい。しかも500円以下。ということでバランスシート的にはいい点になるんだけど、味に魅力がなくて、飲んでて楽しさがない。ないものねだりではあるんだけど。居酒屋でこれが出ればすごく満足すると思う。68点。ノムリエ・ザ・ネットで(2009/11/28)498円。
12月24日
Philippe Lamarliere "Grande Reserve"/Romery/Champagne(フィリップ・ラマルリエール "グランド・レゼルヴ"/ロメリ/シャンパーニュ)
クリスマスイヴは恒例なのでシャンパーニュ。今年飲むのはは師範のサイトで知った久々に2000円以下で手に入れられたもの。とても重いボトル。かなり個性的で一口飲むととても固く、口腔内の水分を吸い取られるような酸味。厚紙のような立体感というか厚みというか薄さというか。ヴォリュームは比較的軽め。でもクリーミーでイースト香がいっぱい。青りんご、干しぶどうなど果実味もたっぷり。バランスは少しいびつながらシャンパーニュとして立派で個性的。2000円以内のワインとしてはめったにないほど秀逸。80点。ノムリエ・ザ・ネットで1989円(2009/11/28)。
12月21日
Gevrey Chambertin Vieilles Vignes 2007/Gabriel Tortochot(ジュヴレ・シャンペルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ/ガブリエル・トルトショ)
久々に飲む村名ブルゴーニュ。樽の香りがバンと出てくるところからして貫禄がある。味は赤い実の熟成感と酸味が中心で立体的。それだけでも普段飲みには十分だが、それ以上の個性のないのが村名の限界?なんて贅沢な望みをいいたくなる。2007年産の村名ブルゴーニュ、もう普通に飲めるんですね。77点。お手軽ワイン館でブルゴーニュ5本セット10500円(単品価格2604円。2009/12/1)。
12月20日
Gladium 2008/Joven/La Mancha(グラディウム/ホベン/ラ・マンチャ)
スペインの安ワインという前提で飲んだら「意外に滑らかで口当たりがいい」というのが第一印象。味は教科書とおり()!?醤油っぽい大味。ちゃんと味わってみると酸がたちすぎているし、粗いしといろいろあらはあるが、値段を考えれば立派なワイン。お約束とおりボトルは重いし。67点。ワインダールで551円(2009/10/25)。
12月18日
Bourgogne 2006/Francois Lamarche(ブルゴーニュ/フランソワ・ラマルシュ)
続けてACブルゴーニュ赤。ヴィンテージは2007年で作り手は定評あるラマルシュ。エティケットはヒゲ文字で高級ワインっぽいみかけ。一口含むと果実味がひろがり、その奥に苦味がまあるく包まれて存在するという、マニャンと似たような印象。ただ、味がやや薄く、やや軽く、骨格がややゆるい。ヴィンテージのせいか、作りの違いかわからないけれど。といっても2000円台クラスの若くまっとうなACブルゴーニュは値段だけの価値ありという印象です。74点。お手軽ワイン館でブルゴーニュ5本セット送料込10500円(単品だと2480円。2009/12/1)。 本年3月にヴィンテージ違いを飲んでます。
ちなみに本日は学生との忘年会(教授会忘年会は16日にあったけれど、本年はパス)。場所は当然居酒屋。飲み放題つきのコースについているワインは意外と飲めるものが多いのだけど、今回は久々に「勘弁してよ」というレヴェル。弱いし甘いしすっぱいしという三重苦。グラスで赤2杯、白1杯飲んだけどそれ以上はさすがに身体が受け付けないので熱燗を飲みました。忘年会は20時からなので、ここに書いたのはその前に飲んだワインです。
12月12日
Bourgogne 2006/Michel Magnien(ブルゴーニュ/ミシェル・マニャン)
いいワインを飲んだあとに何を選ぶかはいつも経験する難題。今回はブルゴーニュ赤の在庫がだぶつき気味なので果実味系のはっきりしていそうなものをと、これをあける。予想以上に熟した感じが強く、オーストラリア産とは違った意味でのフルーツ爆弾。甘さそのものは控えめで、酸味が甘い。表面のタンニンはまるくその中に苦味が凝縮されている。閉店50%セールで買ったのでお得感でいっぱいだが、元の値段は3000円を超す。品質的にはAOCの格付けがどうのということ関係なしに優良ブルゴーニュだと思うが、さすがにそれは高すぎ。78点。 気まぐれワイン蔵の閉店セール50%引きで1669円(2009/10/29)。
12月10日
Chateau Lafite Rothschild 89/Pauillac(シャトー・ラフィット・ロトシルド/ポイヤック)
古酒を飲むと、痛んでいないかあける瞬間までびくびくものだけど、健康な香りがしてまずは安心。ただ口に含むと一口めはやけに酸味が強く少し心配に。なめし皮、クローブ、土などの落ち着いた香りをかぎつつ少々待つと、がらりと変わる。酸味は後ろに退き、絹のような柔らかい舌触りのミディアムなワインに。俺が俺が!的な押し出しの強さは少しもなく、繊細で優しく、とても落ち着いたバランスのいいワイン。味や香りはどこといって際立った特徴がなく、ブラインドで飲めば名もない優良ワインと間違えてしまうかもしれない。名ピアニストが難局をさらりと弾くと自分でも弾けるんじゃないかと勘違いすることがあるが、それに似て、完成し尽くされているので単純なワインに思えてしまうのかもしれない。身体全体にしみわたる素敵なワイン。85点。中西屋で18900円(2002/1/18)。リヨン・ペラーシュで(持ち込み料1653円)。
12月9日
Delamotte Brut/Le Mesnil-sur-Oger/Champagne(ドゥラモット・ブリュット/ル・メニル・スュル・オジェ/シャンパーニュ)
半年以上、家の普通の冷蔵庫の最上段で保存。変な香りはまったく移ってなく、コルクを開けただけでイースト香が部屋にひろがる。色も味も濃く、煮詰めたりんごのよう。甘みの上を酸味がやわらかくかつしっかりとコーティング。雑味がなくかなりの透明感がある。シャンパーニュは酒屋に届くまでの保存状態で味がかなり左右されると思うが、これはレストランが仕入れるレヴェルに近く、かなりいい方。81点。ウメムラでシャンパーニュ4本セット送料込13167円(2009/3/27)。
12月6日
L'Epinet 2006/Vire-Clesse/Jean Rijckaert(レピネ/ヴィレ・クレセ/ジャン・リケール)
リケールのワインは何回か飲んだことがあるが、ヴィレ・クレセというマコンのAOCはお初。色は薄いが、味にはしっかりとした個性がある。べっこうあめのような焦がした甘い香りと、オイリーで弾力性のある酒質。割引価格で購入したのでお得感があるが、元値だとがっかりだったかも。74点。気まぐれワイン蔵の閉店セール50%引きで1564円(2009/10/29)。
12月1日
Chateau Le Haut de Miaille 2005/Bordeaux(シャトー・ル・オ・ドゥ・ミアイユ/ボルドー)
2005年産のACボルドー。ちょうど飲み頃。苦味中心で力強さがありながら、タンニンの角はまるいのでとても飲みやすい。タバコのほこりっぽさややザクロのような熟した赤い実の香りも。ということで、ACボルドーとしては出色の出来だけど、想定内だし、味に特別の魅力がないのが残念。3桁ワインだから下駄をはかせたいけれど、70点。お手軽ワイン館で992円(2009/12/1)。
11月30日
Shiraz Reserve 2006/Jacob's Creek(シラーズ・リザーヴ/ジェイコブズ・クリーク)
オーストラリアの代表的安ワイン。と思って飲んだけれど、オーストラリア的な果実味たっぷり感はあまりなく、ストイックとはいわないでもスリム。角がなく、積極的なマイナス面はないけれど、普通においしいだけだとなんとなくつまらない。69点。ワインダールで1386円(2009/10/25)。
11月24/28日
Campo Ceni 2007/Ricasoli/Toscana(カンポ・チェニ/リカーゾリ/トスカーナ)
家でイタリアワインを飲むのは久々。サンジョヴェーゼに少しメルロを加えたものだそうです。元気のいいイタリアワインで2007年産。若すぎだからか味は固く、また、香りが全然でてこないので珍しくデキャンタージュ。少しは飲みやすくなったけれど、10%くらいしか現れてこない感じ。・・・で半分残したらそのあと風邪気味でしばらくおあずけ。
中3日おいて残りを味わう。今度はダメになっていないか心配しつつだったのだけど、よく開いていていかにもイタリアらしい華やかさ。キャラメルっぽく酒質もとても柔らかく全く別のワインみたい。さすがに香りは抜けていたので、飲み頃にまた飲んでみたい。70点。Liquor Worldで1554円(2009/11/4)。
11月22日
Le Haut-Medoc de Giscours 2005/Haut-Medoc(ル・オメドック・ドゥ・ジスクール/オ・メドック)
師範のサイトを参考に購入。今までヴィンテージ違いを何回か飲んだが、潜在力はそれほどなく、ジスクールの名前のおかげで売れているワインという印象だった。でも、ヴィンテージの恵みを十分にうけたこれは、まるで別物。いままさに飲み頃で、ボルドーの入門ワインとして広告塔になったらワインファンが増えそうな実力とわかりやすさ。酒質がとてもよく、力強いとまではいかないが、十分な張力をもち、舌ざわりがとても滑らか。現時点で、2005年産オ・メドックでここまでタンニンが丸いワインはあまりないのでは?味はたばこや土壌系ではなくて優美なメルローっぽさが優勢でこれまた飲みやすい。ヴォリュームや力強さ、それに味・香りの幅はそれなりだけど、AOCオ・メドックとして好ワイン。78点。ワインダールで1890円(2009/10/25)。
11月19日
Merlot 2006/Vin de Pays d'Oc/La Tourboisee(メルロ/ヴァン・ドゥ・ペイ・ドック/ラ・トゥールボワゼ)
14〜5年前によく飲んだドメーヌ。現代的でスタイリッシュなエティケット。抜栓直後は若いワインらしくタンニンが攻撃的に暴れていた(といっても振れ幅はさほど大きくない)が、すぐにまとまってくる。そうなるとヴァンドゥペイながら粗さは全くなく、中身は端正で洗練されたもの。個性の強い料理と合わせると埋もれてしまうかもしれないが、普段飲みとしては安定した優良ワイン。73点。ワインダールで1428円(2009/10/25)。
11月15日
Plan de Dieu 2005/Domaine des Pasquiers/Cotes du Rhone Villages(プラン・ドゥ・デュ/ドメーヌ・デ・パスキエ/ロート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ)
おいしいワインを飲んだあとに何を飲むか毎年迷うわけだけど、今年選んだのは2005年産のローヌのヴィラージュ。予想とおりパワー満点。はじめ思ったよりヴォリュームが軽かったり、少しざらついていたりしたが、時間がたつにつれて滑らかになり、ローヌだけあってスパイシー。果実味が底の方に隠れていたのは残念だけど、若さがそれを補って余りある。リハビリワインとしてはもったいないくらい。75点。ワインダールで1722円(2009/10/15)。
11月13日
年に一度のワイン会。メンバーは幹事の光弘さんとマダーム、さとなおさん、安ワイン道場師範、磯子さん、とびさん、そして私。今年の会場は日本橋高島屋近くのメルヴェイユ。
Joseph Perrier "Cuvee Royal" Brut/Chalons-en-Champagne(ジョセフ・ペリエ "キュヴェ・ロワイヤル" ブリュット/シャロン・アン・シャンパーニュ)
1本目はお店から。香りはあまりたたずあれれ?と思ったけれど、味ははっきり。酸味がかなり強くアミューズに出たレバームースが霞んでしまうほど。どっしりさと華やかな軽やかさが同居していてしっかりとシャンパーニュしていた。終わりの方には鼈甲飴のような少し焦げた甘さ。79点。
Nikolaihof "Vom Stein" 2006/Riesling/Smaragd/Wachau(ニコライホフ "フォム・シュタイン"/リースリング/スマラクト/ヴァッハウ)
2本目は私が持参したものでオーストリア産の白。スマラクトとはヴァッハウ地方独自の品質表示で辛口のシュペートレーゼにあたるもの。香りはソーテルヌ的なところがあり、飲むまで甘くないか心配だったけれど、しっかり辛口。干しぶどうをとても上手に辛口ワインに仕立てたような感じで、強くはないけれど、赤ワインを飲んだあとでもOKな底力があった。83点。ワイン&地酒TODAで4399円(2009/9/11)。
Bourgueil 2007 "Jour de Soif"/Gauthier Pierre et Rodolphe(ブルグイユ "ジュール・ドゥ・ソワフ"/ゴティエ・ピエール・エ・ロドルフ)
3本目はとびさんから。若いワインだけど古びたレンガ系。少々スパイシーで大鋸屑っぽさも。カベルネフランらしい主張のあるしっかりした味だけど、一本調子ではあった。76点。
Sancerre "Les Culs de Beaujeu" 2001/Francois Cotat(サンセール "レ・キュル・ドゥ・ボージュー"/フランソワ・コタ)
4本目はさとなおさんから。オリーヴやハーブの香りむんむん。かなりインパクトがあり、とても豊か。オーストラリアの赤ワインにあるような押し出しの強さ。澱粉粉のようなほんのりとした甘さがある。白ワイン対決として存在感はこちらの方が上。8年たったとは思えない若々しさでした。81点。
Barbera d'Asti "Ai Suma" 97/Braida/Piemonte(バルベーラ・ダスティ "アイ・スマ"/ブライダ/ピエモンテ)
5本目は磯子さんから。香りからしてとても高級そうなワイン。ビターチョコ。味は香りと違って、「熟した感」がたっぷり、でも甘さ一辺倒ではなく底から苦味や酸味が重なって構成されている。果物がよく熟して一番おいしい時のよう。89点。
Corton Bressandes 2001/La Pousse d'Or(コルトン・ブレッサンド/ラ・プス・ドール)
6本目は師範から。さすがブルゴーニュの特級らしく、とてもオーセンティック。いろんなワインを飲む会で、後半にこういうのがあると締まります(同じことを師範が1日前に書いてますね)。ボルドーでいえばラフィット的。ミディアムでお淑やかなのに存在感がしっかりあるタイプ。85点。
Chateau de Fieuzal 99/Pessac Leognan(シャトー・ドゥ・フューザル/ペサック・レオニャン)
トリの2本はボルドーで、光弘さんから。革とか腐葉土とか、嗅ぐだけでボルドーをわかるほどはっきりした香り。香りにくらべて飲み口はやや軽く、ミディアム。下のワインと同時に飲んだので歩が悪かったけれど、いままさに飲み頃の紳士的ワイン。81点。
Chateau Branaire Ducru 96/Saint-Julien(シャトー・ブラネール・デュクリュ/サンジュリアン)
上のワインは素敵だけど、こちらは立派。ヴィンテージのおかげか重みが違う。このクラスの96が飲み頃になると、ボルドー1級ワインと同格かそれ以上。しっかりした骨格と緻密な構造。味の細かい点についてどうこういうレヴェルじゃありません。85点。
という会でした。また来年もよろしくお願いします<みなさま
11月12日
Grover "La Reserve" 2006/Nandi Hills(グローヴァー "ラ・レゼルヴ"/ナンディ・ヒルズ)
カベルネとシラーズを使ったミシェル・ロラン監修のインド産ワイン。果実味は厚いけれどライトボディー。誰にでもおいしいというのをめざしているからか、よく言えばバランスがよく、悪く言えば特徴がない。全体的に控えめながら、ちゃんとしたワインでした。68点。新宿のインド料理店サムラートで2500円。
11月11日
Petit Chablis 2007/Joelle Vrignaud(プチ・シャブリ/ジョエル・ヴリニョ)
お店で一番安い白。香りがほとんどないんだろうなと想像しつつ注文したけれど、実際に色は薄く味もかすか。それでも時間がたち温度が上がってくれば…でんぷん粉っぽいほんのりとした甘さやミネラル分、その向こうに酸味が見えてきた。安いならいいかなというワイン。71点。レ・ザンファン・ギャテで6132円。
Les Fiefs de Lagrange 2005/Saint-Julien(レ・フィエフ・ドゥ・ラグランジュ/サンジュリアン)
セカンドワインとはいえラグランジュで2005年。まだ早くない?とソムリエ氏に聞くと大丈夫というので注文。抜栓したらソム氏がやはり固いというのでデキャンタージュ。なめし革や甘草などボルドー王道の香りがジェット気流のように立ち上がってくる。少し収斂性があるけれどタンニンは丸く飲みやすい。芳醇でとても豊かなワイン。84点。レ・ザンファン・ギャテで8662円。
11月10日
Yakut 2007/Kavaklidere/Okuzgozu d'Elazig(ヤクート/カヴァクリデレ/オクズギョズ・エラツィグ)
トルコのワイン。品種はカリニャンとアリクンテ。アリカンテは初耳だけど、スペインやトスカーナで使われているようです。赤レンガ系でむっつり。そこそこ重みもあり、飲み頃に飲めば重量級のトルコ料理によさそう。68点。池尻大橋のトルコ料理店「ボドルム」で3150円。
Angora "Cinsault de Thrace" 2008/Kavaklidere(アンゴラ "サンソ・ドゥ・トラス"/カヴァクリデレ)
これもカヴァクリデレ・ワイナリーのもの。セパージュはカリニャン、アリカンテ、メルロー、カベソ。軽めかつとてもフルーティー。飲み頃なのでするするといける。とても作りのよいボジョレといったところ。71点。池尻大橋のトルコ料理店「ボドルム」で2835円。
11月7日
Mas Monistrol/Rose Brut/Cava(モニストロル/ロゼ・ブリュット/カバ)
定評のあるカバ。ブリュットでロゼだけあって赤い実の香りと味がほんのりと。といっても白とロゼと味に質的な違いはないし、値段の差もなし。ほんのりとした甘さというロゼの分のプラスαをとってつけたようなスパークリングは少し苦手。ボトルはかなり重い。70点。リカーワールドで1449円(2009/10/5)。
11月5日
Parallele 45 2006/Cotes du Rhone/Paul Jaboulet Aine(パラレル 45/コート・デュ・ローヌ/ポール・ジャブレ・エネ)
ローヌらしいローヌ。味の層が厚く、そう簡単には中身を見せてくれなさそうで、ほんのり草の香りがするやぼったいワイン。69点。ワインダールで1596円(2009/10/25)。
11月2日
Chateau des Rochers 2005/Lussac Saint-Emilion(シャトー・デ・ロシェ/リュサック・サンテミリオン)
2005年という恵まれたヴィンテージの恩恵を得ているワイン。コシがあり、表面は滑らかで既に飲み頃。味そのものは10年くらい前までのベーシッククラスのボルドーにあったような血とか鉛筆とか枯葉とかで、飲みなれた人が好むデイリーワイン。悪くはないけど、よくもない。地元ではいくら位なんだろう?1000円を切ってるなら納得。70点。ワインダールで1680円(2009/10/25)。
10月31日
Chateau d'Aiguilhe 2004/Cotes de Castillon(シャトー・デギーユ/コート・ドゥ・カスティヨン)
やっぱりボルドーのいいところの若いワインは違う。シルクの舌触り。おっとりとした余裕と品格がある。ブランデーのような香り。無駄に濃すぎることもなく、ミディアムボディーなのに存在感抜群。といってもこのAOCはボルドーの東のはずれでサンテミリオンの隣。チリワインとくらべると「やっぱり生まれは重要だなぁ」と思うし、メドックとくらべると「作りは重要だなぁ」と思う。80点。Liquor Worldで2394円(2009/6/21)。
半年前にも同じような感想を書いてました。
10月28日
Cono Sur Reserva 2008/Cabernet Sauvignon/Maipo Valley(コノスル・レセルバ/カベルネ・ソヴィニョン/マイポ・ヴァリ)
コノスルの中級ワイン。どろり感はないが、どっしりしている。ブラインドで飲めばボルドーのいいところの若いワインと間違えてしまうかも。というくらい、タバコや黒コショウ、鉛筆や黒い土を思わせる苦く煙たい複雑な味。しかもこれらが複雑に溶け込んでいて、視界が悪く中身がみえない。飲み頃に飲んだらかなり素敵なワインなのだろうけど、飲み頃を見極めるのが難しそうでもある。71点。Liquor Worldで1155円(2009/10/5)。
10月24日
Cote de Nuits Villages 2005/Chauvenet-Chopin(コート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュ/ショヴネ・ショパン)
黒っぽい深いルビー色。若いのに落ち着いていておだやか。味の厚みや大きさは感じられるけれど、味のおいしい部分は奥にしまわれていて、3000円近くのワインとしてはもの足りない。開けるのが早すぎたんだけど。これからのワイン。でも開花時期の予想が難しそう。72点。ヴェリタスで2919円(2008/12/3)。
10月20日
Domaine de la Petite Cassagne 2006/Costieres de Nimes(ドメーヌ・ドゥ・ラ・カサーニュ/コスティエール・ドゥ・ニム)
少々朽ちた赤レンガを想像してしまうような、素朴で古風なつくり。積極的にアピールせず、もし気に入ったなら飲んでという感じ。と思ってゆっくり飲んでたら、熟したジャムのような甘みがでてきて驚く。シラーというよりグルナッシュ。こういうの結構好きです。74点。ワイン&地酒TODAで1386円(2009/9/11)。
10月17日
Raices 2000/Gran Reserva/Valdepenas(ライセス/グラン・レセルバ/バルデペニャス)
2000年産でグラン・レセルバで3けたワイン。なんか裏がありそうだけど、安ワイン好きには買わずにはいられない。いやいや驚き。とてもしっかりしたワイン。テンプラニーヨの味がはっきりあらわれ、塩味を除いたしょうゆっぽさがしっかり。スペインの2000年はどうなのか知らないけれど、いい年だったことをうかがわせる力強さ。といっても、もう頂点を越えていて、壮年期の落ち着きがある。もちろんじっくり味わうタイプではないが、日常の食事のお供には十分。71点。セラー専科で830円(2009/9/23)。
10月14日
Collerione 2007/Chianti(コッレリオーネ/キアンティ)
イタリア産にしては中庸というか硬派というか、よい意味で落ち着いたワイン。いかにも太陽を浴びましたというような甘さがなく、苦味中心でバランスがいい。ヴォリュームもミディアム。73点。恵比寿のセネガル料理店Terangaで4000円。
Copperidge 2007/Cabernet Sauvignon(コパリッジ/カベルネ・ソヴィニョン)
カリフォルニアワイン。キャラメル香り全開。しかし味はちゃんとカベソで、甘さはあまりなし。お店のハウスワインとのことで、よい選択してます。72点。Terangaで4000円。
Barolo 2004/Fontanafredda(バローロ/フォンタナフレッダ)
上の2本と同じくらいの値段のワインを頼んだら品切れ。赤ワインはこれしか残っていないということで、値引きしていただく。Parkerの本ではガヤの前に説明されている(Alphabet順なので)、バローロでは著名な、歴史ある生産者。さすがに厚みがあり、ボルドーの由緒あるシャトーで時々感じられるような硫黄香も少し。だけど若いからかこなれていなくて、味のまとまりが悪いし、味がまだはっきりと出てこなかったのが残念。67点。Terangaで7000円のところ5500円。
10月13日
Sieur d'Arques 2005/Cremant de Limoux(スィユ・ダルク/クレマン・ドゥ・リム)
ウエルカムスパークリング。酸と苦味がしっかりとあり、クリーミー。ヴィンテージ入りだからか(!?)固め。しっかりとした存在感があり、たくさんの選択肢のあるディナーメニューを選ぶお口のお供としては、するする飲めるタイプよりいい。よく考えてあります。73点。カードの付帯サーヴィスで無料。「ブノワ東京」で。
Vin de Corse Porto-Vecchio 2006/Torraccia(ヴァン・ドゥ・コルス・ポルト・ヴェッキオ/トラッチア)
コルシカの白。どういう感じがまったく想像がつかずに値段で選んだ。意外なことにスモーキーでオイリー。飲み終わる頃にはミネラル感も感じた。味はこのようにはっきりと個性があるのに、香りは嗅ごうとすると逃げていくかのように淡い。71点。「ブノワ東京」で6000円。
Saint Joseph "420 Nuits" 2006/Alain Paret(サン・ジョセフ "420 ニュイ"/アラン・パレ)
15000円以上のワインは半額とのことなので、その範疇で一番安いものを選ぶ。ちなみにおいしそうなピュリニ・モンラッシェが14900円で、ジャイエ・ジルのHCN2004が額面16000円。よく考えた値付けです。でも半額だから通常よりかなり安いことは確か。で、このワイン。ローヌなのに、キャラメルのような甘い香りがするのでカリフォルニアワイン?と思ってしまった。スパイシーさは少しもない。若さからくるざらざらとした感じがあるが、味は、さまざまなハーブがうまく溶け込んでいるかのようにまろやかで、とてもきれいなシラー。78点。「ブノワ東京」で7950円(15900円の50%引き)。
10月12日
Vitteaut Alberti/Cremant de Bourgogne(ヴィト・アルベルティ/クレマン・ドゥ・ブルゴーニュ)
少々汗ばむほどの秋晴れのランチ。お水だけにしようかと思っていたけれど、ついつい注文してしまったスパークリング。とてもクリーミーでふくらみのある味。ヴォリュームは軽く味や香りもほのかなんだけど、料理をとてもよくサポートをしてくれた。レストランで飲むには理想的な泡でした。80点。タテル・ヨシノ銀座で6930円。
Jose Michel/Carte Blanche/Moussy(ジョゼ・ミシェル/カルト・ブランシュ/ムスィ/シャンパーニュ)
昼のクレマンと比較すれば、さまざまな要素が含まれていて縦横2倍ずつ複雑さを増している。どっしりとした金属系のはっきりした味。後に続く料理にはこれくらいの方がいいのだろうけれど、少々重すぎの感あり。「ル・マンジュ・トゥー」で5500円(ハーフ)。
Gevrey Chambertin "En Joise" 2002/Harmand Geoffroy(ジュヴレ・シャンベルタン "アン・ジュイス"/アルマン・ジョフロワ)
ワインの値付けは全体的に安め。6月に飲んで好印象だったものを2/3の値段で見つけ、他に「これ!」というものもなかったので再び。はじめはとてもむっつり。厚紙の固さ。色は暗く濃いめのルビー。ボトルが違うと随分違うものだなと思いつつ、ゆっくり飲むと、1時間くらいたってようやくあの華やかできらきらしたブルゴーニュが蘇ってきた。ただ、素晴らしい香りの割りに、味は寡黙。82点。「ル・マンジュ・トゥー」で10780円。
10月10日
Santa Helena 2008/Cabernet Sauvignon(サンタ・ヘレナ/カベルネ・ソヴィニョン)
深みはないけれど、骨格がしっかりとしているチリワイン。果実味あり渋みありでバランスもいい。安い"から"、ではなく安い"のに"十分満足できる品質。70点。ロシア史研究会大会の懇親会で。今回は裏方のお手伝いをしたので参加費無料。
Rawson's Retreat/Penfolds(ローソンズ・リトリート/ペンフォールズ)
実は午後の部が終わった後からはじめた学会事務が長引き、懇親会会場に着いた頃には食べるものがほとんどなくなっていた(追加注文してもらったけど)ので、二次会へ。ビールを飲んだあとに白ワインを飲みたいという方がいたのでお相伴。この銘柄、チリワインと同じく安旨で名高いオーストラリアのはずだけど、飲むのが苦痛なほど甘い。品種はチェックし忘れ。ボトルと中身が違っていたのかな?63点。神楽坂のわたみで、カラフェ999円。
10月9日
Quinta do Espirito Santo 2006(キンタ・ド・エスピリト・サント)
来週に備えて、今週はこの1本のみ。ポルトガルの赤。カーサ・デ・ラ・エルミタを思わせる重いボトルでフルボディー。全体的に地味で渋めなのに果実味全開。荒削りであることは否めないけれど、CPは高い。73点。セラー専科で830円(2009/9/23)。
10月4日
Chateau Tertre de Miot 2000/Bordeaux Superieur(シャトー・テルトル・ドゥ・ミヨ/ボルドー・スュペリウ)
2000年ボルドー。しかも「ただのAOCボルドー」より一つ格上の"Superieux"。そのせいか(否かはわからないけれど)、なめし革とか樽とかの香りがはっきり感じられる。タンニンもしっかりとあり、渋みを味わうべきワイン。だけどおいしいかと言われたらyesと言えない。ザクロとか、渋いリンゴが腐るに腐れなくて変質したような甘さとかがマイナスポイント。といってもこういうのが下位クラスの本物のボルドーの証ではあるのだけど。お金がない時に本物のボルドーを飲みたいとなったら、喜んで買います(フォローになってないのはわかるけど、ほめ言葉のつもり)。エチケットの右下に金文字で"Cuvee Prestige"とあるけれど、それはさすがに言いすぎでしょう。67点。セラー専科で830円(2009/9/23)。
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