ワインに目覚めて13年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
3月30日
Bourgogne Hates Cotes de Nuits 2006 /Gros Frere et Soeur(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/グロ・フレール・エ・スール)
同じ作り手同じAOCのワインをひと月前に2007年産を飲んだのでよく覚えているが、この銘柄は味が安定していて、その意味ではNVシャンパーニュみたいだけど、やはりヴィンテージの違いもあり、こっちの方が1年分熟成しているのがよくわかる。熟成している分、そしてややヴィンテージがよい分、深く、しかも閉じ気味。今飲むなら2007年産、来年飲むなら2006年産という感じかも。75点。リカーワールドで1661円(2010/2/21)。
3月27日
Les Forts de Latour 95/Pauillac(レ・フォール・ドゥ・ラトゥール/ポイヤック)
この2ヶ月少しずつ積み上げてきた企画が、最後の段階で横から強い力が働いたため結局パーに。気持ちがおさまらないのでやけ酒として。
すごくいいワインなのに、気分の悪い時に飲んでしまっておいしく感じられなかったら、さらに気分が悪くなるので、そこそこおいしく感じられればいいというものを選んだ。その意味では立派に務めを果たしてくれました。セカンドなので圧倒的なパワーはないけれど、骨格がしっかりしているところはやはりラトゥール。ラフィットの柔らかさとは違う。飲み頃としてはどうなんだろう。角はとれているけれど、まだヴェールをかぶっているという意味では早いのかもしれないが、パワーは落ち着いているからそろそろ飲まないと、という感じ。味は西洋杉や血の香りがするニヒルなジェントルマン系。ラトゥールを期待するとちょっと違うが、それでもとても高いジャンプ。84点。リカーワールドで9240円(2009/6/21)。
3月23日
Bourgogne “les Bons Batons” 2007 /Philippe Leclerc(ブルゴーニュ・レ・ボン・バトン/フィリップ・ルクレール)
ワインを飲み始めた頃、よく飲んだ銘柄。最近は(ACブルとしては)値段が高くなってしまって手が出ない。オークションで安く手にいれられたので久々に飲む。このクラスとしては色が濃い。味も香りも力強く、樽香こそないけれど、以前のジャイエ=ジルのよう。若いしインパクトもあるけど、とげとげしてなく、飲み頃。「薄さ」を感じさせないのがすごい。77点。リカーワールドで1732円(2010/3/9)。
3月20日
Chateau d’Armailhac 2004/Pauillac(シャトー・ダルマイヤック/メルロ/ポイヤック)
まだ早いかなと思いつつあけてみた。尖ったところはなく、既に飲める状態ながら、表面はともかくその中がまだこなれておらず、様々な要素が渾然一体となっている。なめし皮の香りがベースにあり、ほぐしていくと中に血やタバコのニュアンス、それに黒ベリー系の果実味がある。まだ熟しきってはいないけれど、ミディアムボディであまり強くないので潜在力がどれほどあるのだろう。飲み頃の見極めが難しそう。80点。リカーワールドで3676円(2009/5/7)。
3月19日
Cristian Senez/Champagne(クリスチアン・セネ/シャンパーニュ)
セネのいわゆるシルバーラベル。青リンゴやトロピカルフルーツの味と香りがいっぱい。張りがあり、弾力的。甘くないのに脳で甘みを感じてしまうほどの果実味。最近飲むシャンパーニュはバランスのよさが売りというのが多かったが、これは味で勝負系。好きな人は好きだと思う。83点。リカーワールドで3255円(2009/12/25)。
3月18日
Santa Herminia 2008/Merlot/Maule Valley(サン・エルミニア/メルロ/マウレ・ヴァリ)
最近口がぜいたくになりつつあるので、あけるタイミングを失っていたワイン。で、料理に使用後に残りを飲む。チリのワインも洗練されてきて、濃すぎ/重すぎというのは少し減ったのかな。しっかりとした手法で作られたワインであることがよくわかる。それで十分。居酒屋の飲み放題コースとしてこれが出れば十分に満足。65点。ノムリエ・ザ・ネットで475円(2009/11/28)。
3月16日
Bin 171/Cabernet Shiraz Merlot/Barokes (Bin 171/カベルネ・シラーズ・メルロ/バロクス)
オーストラリアの缶ワイン。なので熟成しないけれど、1年間セラーに保存。そそいで驚いたのは、赤なのに泡がたっていたこと。よく見るとBubbly Wineと書いてあるので、変質ではなかった。赤ワインの代表的な品種を混ぜ合わせる安直さも面白い。味はいかにもオーストラリアといった、ちょい濃いめ。味は平板なので、泡ものにした工夫は意味があったかも。68点。トレンドで400円。1年前に娘に買ってもらったもの。
3月14日
Dufour “Divins Plaisirs”/Champagne (デュフール・ディヴァン・プレジール/シャンパーニュ)
お疲れさまということでシャンパーニュ。おだやかなタイプ。優しく繊細で、ほんの少し焦がしたような苦みがある。もちろんクリーミーで泡は細かくきれい。82点。リカーワールドで3307円(2009/8/23)。
3月13日
Jadis 2006/Faugeres Jadis(ジャディス/レオン・バラル/フォジェール)
グラスワインはブルゴーニュ、ボルドーそれぞれ2種類、それにこれ。南仏なら安いかなと思って選んだ。その場で抜栓してくれ、すぐに木いちご、カシス、フランボワーズのような香りが高くわきあがる。アタックは強く、そのイガイガ感が口に気持ちいい。酒質は柔らかく、南仏の暖かさが感じられる雰囲気。質の高いラングドック。…と思ったらそれもそのはず。パリのブラインドテイスティング会で1994年産がCh.マルゴーやコスを破ったことのある銘柄だそうです。値段もびっくり!グラスワインは値段がわからないのが怖いですね。77点。タテル・ヨシノ芝で1杯2310円。ボトルでは13000円くらいでした。
3月11日
Valli/Spumante (ヴァッリ/スプマンテ)
乾杯用にぴったりのスプマンテ。色は透明じゃないし、味はブリュットで青リンゴっぽいニュアンスがあるし、泡もたつし。71点。サンルートプラザ新宿内のVillazzaで飲み放題食べ物つき5000円。
Navona 2008/Montepulciano d’Abruzzo(ナヴォナ/モンテプルチアーノ・ダブルッツォ)
赤白ともに同じ銘柄。飲み放題なので、両方飲む。このDOCの白はお初。どちらもいかにもイタリアらしく、太陽をしっかりあびたぶどうからなる楽天的な味。単調なのは仕方ないが、スプマンテもあったし十分に満足。70点。
お店はホテル内のレストランだけあって店員の教育は行き届いているし、内装は落ち着いているし、空間は広い。食べ物はイタリア料理の炭水化物中心だったけれど、ピッツァもパスタもいくつか種類があったので満足。このお店を選んだ幹事さんに乾杯。
3月9日
Drappier “Carte Blanche”/Reims/Champagne (ドラピエ・カルト・ブランシュ/ランス/シャンパーニュ)
レストランで飲むシャンパーニュは状態が良いせいかハズレが少ない。これは家で何回か飲んだことのあるおなじみの銘柄だが、イースト香がしっかりあり口に含むと焼きたてのトーストのよう。泡はとても細かくきらきらと立ち上り、味は酸味より甘みの強いリンゴ、でもきりりとブリュット。完全になかにとけ込んだ苦みが骨格をしっかりと際立たせていた。雪の積もる寒い春の夜だったけれど、乾杯にシャンパーニュを選んでよかった。82点。ミラヴィルで9240円
Santenay Vieilles Vignes 2007/Nikolas Potel(サントネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ/ニコラ・ポテル)
シャンパーニュの後だからか、味も香りもあまりたたず、軽い白ワイン。と思ってたら時間をかけてどんどん開いてきた。基本的に白い花のニュアンス。味も香りも徐々にはっきりしてきて、かすかに苦みのある鼈甲飴というところまでいって飲み干した。77点。ミラヴィルで6820円。
Domaine de Chevalier 2004/Pessac Leognan (ドメーヌ・ドゥ・シュヴァリエ/ペサック・レオニャン)
若く、しっかりとしたボルドー。メドックのワインとは違って、スケールの大きさとブルゴーニュっぽい優美さが同居している。味は開きかけているけれど、まだまだ発育途上。果実の甘い香り、トリュフや腐葉土、たばこっぽさなどいろいろな要素が固まってくっついていたのが残念。それでも酒質は張りがあり口腔ないに気持ちのよいビロードだし、存在感がある。80点。Liquor World Vina Valoria 1968/Rioja (ビーニャ・バロリア/リオハ)
42年もののリオハ。色はまだオレンジや褐色になっておらず、香りも豊か。酸がしっかりしていながら尖っておらず、底から骨格をささえているのがよくわかる。味そのものはまろやか。枯れたニュアンスは微塵もない。さすがに果実味は退いていてあまり感じないものの、現役真っ最中。80点。セラー専科 Chateau Filhot 2001/Sauternes(シャトー・フィロ/ソーテルヌ)
締めにデザートワイン。2001年はソーテルヌの当たり年だけど、というかだからか、まだ熟成が全然足りなくて、とろとろ感がまったくなくさらさら。もちろん独特の甘さはあるけれど、パイナップルや桃やあんずを煮詰めたコンポートにはほど遠かった。久々に幼児虐待してしまった感じ。Liquor World 一年前の「部活」最終回は4人だったけれど、この一年でメンバーが倍増。卒業のみなさま、ごくろうさまでした。現役のみなさんは来年度またよろしく。
3月6日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2006/Francois Lamarche(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/フランソワ・ラマルシュ)
ある意味、予想通り。味は開いてきているけれど、やや固め。果実味はあるにはあるが、なんかむっつりとした表情。ワインには張りがあり、重みもあり、味もブルゴーニュらしいといえばいえるけど、この緊張がとけたときにはもっとおいしくなるだろうなと思わずにはいられない。74点。お手軽ワイン館でブルゴーニュ5本セット10500円(2009/12/1)。単品参考価格は3000円。
3月4日
Chateau Lanessan 2006/Haut-Medoc (シャトー・ラネッサン/オ・メドック)
安定してブルジョワ級中堅のポジションを維持しているワイン。2006年産だとまだ若飲みになるんだろうけど、一回目の飲み頃を迎えていて落ち着いた紳士系の味。味に際立った特徴はないし、ヴォリュームも中庸、でもだからこそ、料理を影から好サポート。最近はずすことはないけれど、たまに飲み頃を間違えると青臭いインクやピーマンぽさいっぱいになる銘柄。このボトルは正解でした。安く手にはいったし。77点。リカーワールドで1575円(2010/2/21)。
3月1日
Brolio 2006/Ricasoli/Chianti Classico(ブローリオ/リカーゾリ/キアンティ・クラシコ)
一口飲んで、ニューウエーヴ系の繊細で優美なボルドーだと思ってしまった。重さはさほどないのに、果実味を還元して洗練させた味わいにインパクトあり。本物のボルドーだと樽の煙たい香りや土壌を感じさせる要素がむしろ男性っぽさを感じさせるんだけど、これは女性っぽい味。しっかり噛みしめて飲みたいワイン。80点。リカーワールドで2079円(2009/11/4) 。
2月25日
Saumur-Champigny 2007 "La Bretonniere"/Langlois-Chateau(ソミュール・シャンピニ・ラ・ブルトニエール/ラングロワ・シャトー)
レンガを積み上げたようなしっかりとした堅実な構造。味を一言でいえば「ほっぺの赤い田舎のおねえちゃん」といったような土臭い素朴さ。果実味もあるが華やかとは正反対で、ちょっと苔むしたレンガのよう。ベーシックなカベルネフランのワインで普段飲みにはぴったり。72点。松澤屋で1250円(2010/1/27)。
2月21日
Cote de Beaune Villages 2001/Parent(コート・ドゥ・ボーヌ・ヴィラージュ/パラン)
とても若々しく凝縮感のあるワイン。といっても青々とした若さではなく、エネルギッシュな壮年の若さ。果実味は退き気味で、酸味よりやわらかい苦みが中心。味そのものは地味。ACブルゴーニュばかり飲んでいるからか、格の違いを感じた。76点。お手軽ワイン館でブルゴーニュ5本セット10500円(2009/12/1)。
2月18日
Joanin Becot 2006/Cotes de Castillon (ジョアナン・ベコ/コート・ドゥ・カスティオン)
激忙期につき更新さぼり気味。記録ということで少しずつ書いてみます。
これは質の高いワイン。ほどよくこなれていていま飲み頃。しっかりした構造と、ボルドーグランヴァンの懐の深さ、そして熟した果実をほんの苦く味付けするようなニューウェイヴっぽさと。80点。Liquor World 2月16日
Don David Chardonnay 2008/Cafayate Valley (ドン・ダヴィド・シャルドネ/カファヤテ・ヴァリ)
代官山駅前の韓国料理店で。リストにはフランス中心ながらよくみると一番安いところにアルゼンチンとかニュージーランド産がある。まずはアルゼンチンの白から。 Culley 2008/Marlborugh (カレイ/マルボロ)
赤はピノノワール。ニュージーランド産の赤はオーストラリアほど過剰な果実味がなく、好印象なことが多い。リスト上では安いほうだけど、そっけなさや痩せたところがなく、ベーシックながら肉付きもほどほど。裾ものブルゴーニュよりいいかも。73点。李南河で6200円。
Los Vascos 2007/Central Valley (ロス・ヴァスコス/セントラル・ヴァリ)
最後はチリの赤。時々飲む銘柄。上のワインより細身だし荒削り。それでも飲みやすいし、味の核となるものをちゃんともっている。70点。李南河で4200円。
お店はワインにも力をいれているみたいで、グラスはシュピゲラウ。ピノにはブルゴーニュ、カベルネにはボルドーグラスを用意してくれる。テイスティングの「儀式」もあり。ただ値付けが高く、小売りの3.5〜4倍。お店はいかにも代官山という感じで落ち着いた雰囲気なのだが、一人(バイト?)の店員がとても感じ悪く、ワインリストをお願いしたら「(同じメンバーの別の人に)もう渡してます」とすげなく断られた。料理はきわめて普通で、コレ!といったものはなし。場所と雰囲気だけがウリという私の苦手なタイプ。ちなみに飲み会の会費は9000円!代官山だから仕方ないかなぁ…。
2月15日
Cremant de Bourgogne/Daniel Jaquesson(クレマン・ドゥ・ブルゴーニュ/ダニエル・ジャクソン)
レストランに来てリストにクレマンがあると嬉しくなります。しかも安いしブルゴーニュ。味はふくよかでクリーミー。白い花の香りがあり、味にミネラル分がたっぷり。シャンパーニュの複雑さはもちろんないけれど、十分に楽しめました。しかも安い。74点。南麻布のル・ブルギニオンで5512円。
Cotes du Rhone Villages “Cuvee des Galets 2004/Les Aphillantes(コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ/レ・ザフィラント)
リストは10000円までの価格帯が充実していて選ぶのが楽しい。サンテミリオン1級のセカンドが7000円台であったりして心を動かされたが、ブルゴーニュかローヌでしょということでいくつか候補を挙げて相談したら、一番安いこれを薦めてくれる。これだけでいいお店と思ってしまう。味も期待に答えてくれて、しっかりしている上にこなれていて飲みやすい。このクラスだとシラーも5年熟成で満開になる感じです。74点。ル・ブルギニオンで5512円。
2月8日
Bourgogne Hates Cotes de Nuits 2007/Gros Frere et Soeur(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/グロ・フレール・エ・スール)
これまたおなじみの味。2007年産なので薄いかなという不安もあったけど、杞憂。いかにも若いブルゴーニュという果実味たっぷりではちきれそうな酒質。若いけど十分に飲み頃。75点。Liquor World 2月6日
Cotes du Rhone 2005/Guigal(コート・デュ・ローヌ/ギガル)
ローヌの入門ワイン。若い草やピーマンっぽさのあるおなじみの味。超優良といわれる2005年産なので、平年作より力強く、味がはっきりしてる。とはいえスパイシーさはほとんどなく、あたりまえだけどヴィンテージよりAOCの規定性の方が大きい。73点。松澤屋で1380円(2010/1/27)。
2月3日
Thunevin-Calvet "Cuvee Constance" 2006/Vin de Pays des Cotes Catalanes(テュヌヴァン―カルヴェ "キュヴェ・コンスタンス"/ヴァン・ドゥ・ペイ・デ・コート・カタラヌ)
フランス最南端ピレネーの東のVdp.きりたつような気品はボルドー、煮詰めたジャムのような果実味はローヌ、ふくよかさはブルゴーニュ、荒々しさはルーション。といった感じでフランス主要産地の特徴をいくつか兼ね備えているワイン。グルナッシュが多いのかな。テュヌヴァンはいうまでもなくヴァランドローのオーナー。AOCにこだわらずいいワイン作りをしてます。レストランでリストアップされていればVdpゆえ高値はつけられないだろうけれど質は確かなので掘り出し物。76点。松澤屋で1750円(2010/1/27)。
2月1日
Higueruela 2008/Almansa(イゲルエラ/アルマンサ)
とっても飲みやすいワイン。アルコールは13%とそこそこあるのに軽く、それでいてコクがある。スミレやヴァニラの明るい香りがしてスペイン版ボジョレという雰囲気。でも、あまり好きじゃない味。69点。Liquor Worldで1071円(2009/11/4)。
1月29日
Cremant d’Alsace/Riefle(クレマン・ダルザス/リフレ)
料理を好サポートするクレマン。ほどほどにクリーミー。口に気持ちのよいイガイガっぽさが味にアクセントをだしており、10%はいっているリースリングがさわやかな酸味を全体の10%ほどだしている。73点。ミラヴィルで6600円。
Cotes du Rhone “Valvigneyre”2007/Alain Paret (コート・デュ・ローヌ “ヴァルヴィニェール”/アラン・パレ)
外に向けた荒々しさはない分、厚紙のような固さが少々。表面はぴかぴかと磨かれていてきれいさがある反面、ローヌっぽい味の濃さや重さはあまりなく、そこがいいけど少々物足りなさも。74点。ミラヴィルでグラス880円。
1月26日
Bourgogne 2006/Parent(ブルゴーニュ/パラン)
色はACブルゴーニュとしては濃いめ。重さもそこそこある。が、味は閉じかけていて若々しさがなくなりつつあり、果実味と酸とが分離しはじめている印象。という感じで、まずくはないけれど積極的においしくはない。1本飲み終わるころにトロピカルフルーツやヴァニラのような甘く魅力的な香りがしたのは嬉しい驚き。71点。お手軽ワイン館でブルゴーニュ5本セット10500円。単品価格は2380円(2009/12/1)。
1月23日
Woodcutter’s Shiraz 2007/Barossa Valley/Torbreck(ウッドカッターズ・シラーズ/バロッサ・ヴァリ/トルブレック)
ぶどう果実の甘みに少し苦みと酸味を加えてぎゅっと絞ったいつもの味。ジュースのようでジュースでないフルーツ爆弾。このワインの飲み頃はリリース後どれくらいなのかわからないが、あと一年くらい熟成させてもいいかも。ワイン&地酒TODA 1月15日
Irouleguy 2007/Herri Mina (イルレギ/エリ・ミナ)
ワインリストを開くと20000円以下のものをみつけるのが大変困難な内容。最安シャンパーニュもサーヴィス料をいれると20000円近く。内心困ったなと思いつつじっくりページをめくりながらリストを読みすすめると、終わりの方に10000円前後の白を発見。ソムリエに尋ねると、質がよいとても面白いワインで積極的に薦められるとのコメントだったので注文。口に含むと酸が強いが優しい感じ。今まで経験したことのない味の組み合わせでとても複雑。しっかりと存在感のある味。あえていえばグルジアの白のような饐えた雰囲気と苦みを感じるはちみつのような。いま調べるとペトリュスの醸造長が作るバスク地方のワイン。年産1200本のレアモノで、レストランならではワインを選んでいたようです。ドメーヌ名はバスク語でノスタルジーを意味する。ぶどうはソーヴィニョン・ブランだと説明された覚えがあるけれど、いま調べるとグロ・マンサン、プティ・クルビュと聞いたことのないもの。これもバスク語?料理と合うかどうかはともかく確かに興味深く、よく味わって飲んでみたいタイプのワインでした。74点。ジョエル・ロブション Gigondas 2003/Les Goubert(ジゴンダス/レ・グベール)
シャトーヌフとジゴンダスで10000円を少し越える値段のものがありソムリエと相談し、ヴィンテージもよいのでこれを選択。まったりと味わえるワイン。熟した果実をじっくり煮詰めたジャムの味をベースに少々スパイシーさがあり、典型的なローヌ味。味はインパクト強いのに過剰な濃さや重さはなく、よくいえば上品だが、もう少々ヴォリュームがあった方が味とつりあうかなと思った。77点。ジョエル・ロブション 1月10日
Auxey Duresses 90/Bernard Delagrange
チリとシャルドネがうまく合体したかのようで端はしっかり。ミネラルたっぷり滋味あふれる白。71点。韓国料理店李南河(リナンハ)で4200円。
成人式なのでそれっぽいヴィンテージのワインをということで。ブルゴーニュとしては立派に古酒の領域にはいっていて赤煉瓦色。熟成感のある甘さがほんのりとある一方で、赤煉瓦のような固さもある。長寿をささえているのはこれだとわかるほど酸がしっかりありながら、酸っぱくない。味そのものとしてはおいしくないかもしれないけれど、古酒独特の時の流れを感じさせる風格がある。74点。Liquor Worldで2362円(2009/6/21)。
1月8日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2007 /Mongeard-Mugneret(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/モンジャール・ミュヌレ)
久留米に持参して残った若いブルゴーニュ赤を飲む。酸味が強く、苦みがあとから出てきてバランス悪し。と思って飲み進めると手品みたいにまとまってきた。といってもいちごや苦いママレードやいくつかの味がでこぼこしていながら、それが心地よいというまとまり方。で、その後、今度は酸味の一人旅でまたバランス悪くなる。この味の変化は、久留米まで車で往復してすぐにあけたからかもしれない。おいしさの頂点に飲めば、AOCに値するレヴェルであり、かつ安いから、かなり満足できる。ワイン&地酒TODAで1932円(2009/12/26)。
1月7日
Chateau Beaumont 2004/Haut-Medoc (シャトー・ボーモン/オ・メドック)
イタリア料理店ながらリストにはフランス産が多く、イタリアものは3000円以下か10000円以上かという感じだったのでよく知ってるこれを選択。意外にまだ若さがあり、はじめは少々ざらついていて固め。でもすぐに濃いコーヒーっぽいいつもの味になる。もちろん樽の香りも。ただヴィンテージのせいか味も香りもヴォリュームも控えめ。75点。久留米のレストランリストランテ サーヤで5600円。
1月5日
Pernand-Vergelesses 1 er cru “Les Vergelesses” 2001/Chandon de Briaillee (ペルナン・ヴェルジュレス 1級“レ・ヴェルジュレス”/シャンドン・ドウ・ブリエレ)
飲み頃のブルゴーニュ。もわっとした森や土、そして樽の香りが優しくわきあがってくる。酸とタンニンはまだ十分に元気でながらやわらかく、しなやか。若さの頂点かもしれない。久留米の中華料理店「春宴」に持込み(無料)。76点。ワイン&地酒TODAで2824円(2009/12/26)。
1月3日
Pichler 2004/Gruner Veltliner Sparagd/Loibner Berg/Wachau (ピヒラー/グリュナー・フェルトリナー・スマラクト/ロイブナー・ベルク/ヴァッハウ)
バレエのお仕事で久留米に来ています。今回から元ボリショイバレエのプリマ、ナタリア・アルヒーポワ先生にお願いしてます。NHK作成DVD『くるみ割り人形』の主役を踊ってる方です。
で、ホテルに着いてさっそく乾杯。ニューイヤーコンサートで景色が出ていましたオーストリアはヴァッハウの産。「お約束」通り、しっかり辛口。オイリーでなめらか。口の中に幅広くワインの波が広がる。ミネラル感がたっぷりなのに、オブラートでくるまれているかのように柔らかく伝わる。重すぎず軽すぎず、存在感がしっかりとあるのに出過ぎない。白もなかなかいいなと思わせるワイン。78点。ワイン&地酒TODAで2709円(2009/12/26)。
1月1日
Mouton Rothschild 90/Pauillac(ムートン・ロトシルト/ポイヤック)
今年も3日から出張仕事なので、元旦にいいワインを飲んでしまいます。ちなみに食べたものは去年に引き続きミラヴィルのお節。家でムートン飲むのは初めてかも。むわっとロースト香りが前面に出てくるところはさすが。賛否両論あるヴィンテージ。実際に飲んでみてなるほどと思った。タンニンたっぷりでまだ余力あるけれど、丸くなっているのでパワーはとてもいい感じにまとまっている。でも酸味が意外に強く、1級ワインとしては正直バランスがよくない。 でもどっしり感や懐の広さ、余裕があり、質の絶対的な十分に高く、するすると飲めてしまう。現在の実勢価格はともかく、購入時15000円弱のワインとしては十分以上に楽しめる。84点。今はガソリンスタンドに変わってしまったしゅらくで14560円(1997/12/8)。