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2000’10.12〜10.31

10月31日「悪いことしましョ」
かっるい映画でしたぁ^_^;。かなり笑えるって聞いていたので、またひとり乗り遅れないか 心配しつつ・・・それなりに楽しんできましたぁ。
かなり、冴えない男のエリオットは、アリソンにベタボレ。「神様、彼女とつきあえるのなら何でもします」と、 のたもうたところ、悪魔かでてきた(笑)。
悪魔は、魂とひきかえに7つの願いことを叶えてあげると・・・
エリオットは、アリソンに愛されたくて、お金持ちのビジネスマン、繊細な男、口の上手な小説家、 最強のバスケット選手と、いろいろな設定でアリソンに迫るが・・・(笑) この悪魔ちゃんがもともとドジなのか、エリオットくんをなんだか気に入って、アリソンに ヤキモチやいているのかどーも上手くいかない。何度も繰返すうちに、 幸せは結果よりも過程だって思いなおすエリオットだけれど、契約は続くのよねぇ・・・

ラストがあっけなくものたりなかったよな気がするかな。
悪魔のエリザベスハーレーがものすごく綺麗で魅力的。いろーんなコスチュームに身をつつんで ご登場(サービスかいなぁ(笑))。エリオットの体験もかなり笑えるけど、 (かなり極端なんだよなぁ^^;)悪魔ちゃんとの会話がおもしろかった。
もともとは「ファウスト」だよねぇ・・・魂と引き換えにできる願いごとなんて・・ あるかなぁ。その願いごとが叶った瞬間に、魂売り渡すんじゃ・・意味ないよなきがするのだけどねぇ

10月30日「漂流街」
この映画は一体(・・;)・・・私の理解の範囲を超えていた(笑)。日本映画だが・・・ブラジル語と中国語が飛び交う。 渋谷の街がでてくる・・・ひとがバタバタころされる・・・警察はそれみてる。 無法地帯(・・;)。
まるで、少年漫画をそのまま映像にしたようなコマ割・・・アップ(笑)。んでもって なんであんなにトイレのシーンが多いんだァ〜〜。
筋は・・中国人マフィアと日本のやくざと、日系ブラジル人が格闘してた・・とでもいっとこうかしらん(笑)。
まぁ、個性的な役者がそろってて・・おかしいったらありしない。
主演のTHAHはこの作品のために監督がひろってきたらしいが・・・濃い顔なんだわ。ほんまに日系ブラジル人か は知らないけれど・・・納得^_^;。強くてかっこいいが、案外まぬけで・・はぁ〜って目が点になってる顔がおかしい
ツボは、ミッチー(及川光博)の中国人マフィアと、ちょっと太った吉川晃司のやくざでしょうか。 ミッチーマフィアは、にあってましたねぇ・・(笑)。目つきの悪さは天下一品!! ケイにほれてて、縛られたフィギアなんぞみながらほくそえむ・・・笑ったわ。
吉川ヤクザもむちゃくちゃでぇ・・強いんだかアホなんだか(笑)・・
話の流れ以外のところでむちゃくちゃウケて帰ってきてしまいました。 男性はともかく女性には向かないと・・思うなぁ〜(笑)(あっミッチーふぁん除く(笑))

10月24日「マイ・ドッグ・スキップ」
いやぁ〜〜よかったです。自然に涙していました。
でも・・この涙はなんなんだぁ??悲しいからってわけじゃない。うれしいからってわけじゃない。 すごく優しい気分なのに・・流れてくんの。
主人公ウィリーは9歳の誕生日に子犬をプレゼントされる。父親はまだ幼いから、 生き物は死ぬし、その時に繊細なウィリーは耐えられない・・そんな思いをさせたくないというが、 母親は「いつまでも現実から隔離しておくつもり?」と強行突破。かくして、 スキップと名前をつけられた子犬は、ウィリーの1番の友達となった。

ウィリー少年は、おとなしくクラスメイトからもからかいの対象になっていた。 ただね、このいじめてるって図がね、どーもそのガキ大将のような存在の少年が ウィリーが気になってしゃーないってかんじでかわいかったりもするんだよなぁ・・・
スキップの存在が心の支えとなってさまざまな経験をしていくウィリー。 友達つくって、フットボールやって、かわいいガールフレンドまで(*^_^*)
このスキップがまた・・・すごいんですわ。子犬は1年でどんどん成長するんですが、 それが自然で本当に大きくなったよう(んなわけないわねぇ・・・ きっと何匹ものスキップがいるんでしょうが。) 。その様子がウィリーの心の中の成長が鏡のようにうつされるって形になってます。 ラストも・・・大人になったウィリーをみとどけるかのように・・・(;_;)。

父親がケビン・ベーコン。この前の狂気(「インビジブル」)とは別人のように、 人生の先輩として、子供を見守っている図がとてもあたたかい。戦争に行って 足を失って帰ってきたという設定なのですが、深みのある人物になってました。
戦争で人を殺すことが恐ろしくなり、戻ってきてしまったという隣人の青年との 会話、狩られたシカを通してウィリーがはじめて死に直面する場面などは秀逸なんではないでしょうか。
全体的には、 もぉかわいいって映画です(^ー^)ノ。でもすごくいろんなことの本質を見せてくれますね。 父親の存在、母親の存在・・・友人・・・さりげなくじーんとくる。お勧めです。

10月15日「グリークス」
壮大な大河ドラマでした。゛通し゛でみるのは辛いなぁと、1部だけ違う日にみる気でいたのですが、 のんびりしすぎていたため^^;、結局゛通し゛で見てきましたが、 これは正解でしたね、根本的にこれは1つのお話。興行的な面から別々にチケットを売っただけ のような気がしましたから。
制作発表の時にはあの出演者達がどのように整理され、板の上にのるのだろうとあまりの 豪華さにびっくりしてしまいましたが、時代を変え、場所を替え・・・あきることなく 舞台は続いていきました。ちょっとお正月にやっている12時間の時代劇を見ていたときの 感覚と似ているなぁ(笑)。

第1部「戦争」・・・
プロローグは、現代、古代の遺跡に見学に来ているって設定らしい・・・しかし、これは あとで知ったこと。そのときはね理解してなかった。 開演前にロビーに出てると、出演者の方々がこれから舞台を見るんじゃないかというような 服装でロビーにいらしたときにゃびつくりしましたよ。
南果歩さんがテンション高くて可愛くて・・・ぼやぁっとみてたら時間になり、 あわててたら「だいじょうぶですよぉ〜いっしょにはいりましょう」って(笑)。 いっしょにはいろって言われてもなぁ・・・と頭の中はなんか混乱してた。
劇場に入ると、みんなが何やら台詞を言ってる。私の席は一番まえだったせいで、 ヤンさん(安寿)さんの目の前にあとから座るハメに^^;・・・。なんなんだぁ・・・ というのが正直。台詞なんぞ頭にはいらん。
そのまま女性たちが、トロイの戦争の原因について語りあってる・・・、 シーンにすんなりと移行する。りんごがどーしたとかetc ここの話が本筋のつかみ、そもそもの戦争の発端なんだが・・・ まだ私の頭の中ギリシャにつかっておらず、 名前が頭を素通りしてつらかった・・・隣のおじ様はいびきかいて寝てるし(ーー;)。 ここだけあとでもいっかいみてみたい。

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ギリシャ軍が、トロイのパリス王子に誘拐されたヘレネ(安寿ミラ)を連れ戻すために(どうやらギリシャのスパルタの王 の妻だったのねヘレネは)、トロイに向って出航するための風をふかすために、 ギリシャ軍の総大将アガネムノン(平幹二郎)は、娘イピゲネイア(宮本裕子)を 生贄として差し出せとアルテミス(神)に要求される。
アガネムノンは、名誉を取るか娘を取るか悩むが、結局その要求をうけいれてしまう。 イピゲネイアは何も知らず、母クリュタイムネストラ(白石加代子)と共に父のところにやってくる・・・

娘を生贄にと言われて、大将としての正義と良心に悩む姿は痛いたしいが、 なんだかちょつと滑稽でもある。平さんの豪快さが私をどんどんギリシャ神話の世界に惹きつけてくれた。
婚礼だといわれて父の元にやってきて、実は。。なんてむごすぎるよなぁ〜。 勇士アキレウス(田辺誠一)との婚礼だと、婚礼衣装を着て踊ってる姿が可憐でね、それが そのまま死に装束になるなんて・・・
クリュタイムネストラの怒りかどんどんの大きくなって白石さんの怒りモードの眉毛が怖い^^;。 運命を受け入れて泣く母を説得する様にゃなんだかちょっとうるうるきちゃう。

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生贄のおかげか、ギリシャはトロイに出発する。そして、10年・・・戦場・・・
アキレウスは自分の側女プリセイス(久世星佳)をアガネムノンに取られたことに腹を立て、 戦列を離れる。おかげで、ギリシャ軍は劣勢になり、友人の命はそのために失われる。 怒ったアキレウスは、戦場に戻り、殺したならば自分も死ぬと予言されていた敵のベクトル を倒す。

田辺さんの独白の部分が長いです。舞台姿ははじめてですが、えらいかっこいいんですよねぇ。 汗だくで怒ってました^^;。 見かけはかっこいいのですが、 妙な意地の張り合いで、たくさんの部下や友人の命をなくしてしまうなんて・・・ そんなことゆーてる場合とちがうやろぉ〜〜ってカツいれたくなりました。
アキレス腱このアキレウスからきてるのねぇと納得・・神であるティティスと 人間の間に生まれた子供。ティティスは聖なる水につけて神に しようとしたのに、その時ティティスが手で押さえていたため、踵だけが弱点として残ってしまったんだと。 結局踵を射られて死んでしまう。
アキレウスの母親ティティスは南果歩さん。 衣装も神々の一族らしくふわふわっとして、万年少女のような軽やかさがぴったりだと 思った。それでいてアキレウスをみる目はやはり母のもの(笑)。 ティティスは予言が出来て、自分の子供がベクトルを倒すと死んでしまうのが分かっていて、 よろいを持ってこなくてはならない・・・やるせないだろうに・・笑顔で 笑うの・・・(;_;)
プリセイスは、自分の身をあわれみながら嫌なことを忘れさせてくれと、 頼むアキレウスのことをつつみこんで いるような気がした。この舞台の女性の中で一番の癒し系かも・・・(キレたの多いから^^;)。 のんちゃん(久世)にゃ母性を感じた

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トロイアは木馬の中に隠れていたギリシャ兵によって征服され10年間の戦争は終わった。 トロイアの王妃ヘカベら女性達は、奴隷としてギリシャにつれていかれることにになる。 王子ヘクトルは殺され、そして、その幼い子供も母親であるアンドロマケと引き離され、 殺される。王女で、アポロンの巫女であるカッサンドラは、アガネムノンのものになる。

このシーンは奴隷となったトロイアの女達が舞台の上から垂れ下がった縄でくくられているの、 捉えられたという悲惨さが強く伝わってくる。赤い色が強烈だ。
「トロイの木馬」そんな形容詞を聞いたことがあるが、ここかきてるのね。断片的に 女たちが話す内容から全体がみえてくるのがなかなか面白い。夫を殺され、 絶望のなか、運命を受け入れて生きていこうとする。自ら死を選ぶという感覚がないようなのは 民族性の現れか。日本人だとどーしても夫に殉じるとかってそんな方向に 話がいっちゃうような気がするものなぁ。
ヘカベは渡辺美佐子さん、この人の諭すような台詞まわしはすき。どんな状況に なっても失わない誇り・・・それがとても美しく見えた。それはアンドロマケの ターコさん(麻実れい)も同じだな。背筋がピーンと伸びている姿っていうのは、育ちを あらわすものなのかもしれない・・・
ここで、この戦争の根源となったヘレネ登場すんだが。。。。とらわれていたのとちがうんかぁ・・・ っと思わずつぶやそうになった(笑)。 そりゃまた華やかなご登場で、白いドレス着てからに・・・
いまいち関係図がみえてなかったから、ヘレネをつれていこうとしていた男がヘカベに、 同じ舟に乗ったらまた許してしまうよっていう意味がわからず、3部を見て納得^^;でした。

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2部「殺人」・・・
帰る風がとまりギリシャ軍は足止めをくっている。それはアキレウスの霊のせいだという。アキレウスは、 トロイアの王女ポリュクセナと婚約した直後に殺されており、その魂がポリュクセナを 呼んでいるというのだ。そのためポリュクセナは生贄として殺される。 トロイアの最後の望みの幼い王子は、あずけ先のトラキア王が裏切ったため殺された。 それを知ったヘカべは、復讐をする。

自分の娘を生贄にして殺してしまったと後悔の念から離れられないはずのアガネムノンなのだが・・ ポリュクセナは生贄にされちまうのね^^;。かなり気位の高い姫らしい姫で・・・ 最後は自らの意志でアキレウスのもとに行く・・・凛としたまなざしと声がとても印象的だった。
目には目を・・そんな言葉どおりに、トラキア王の子供を殺し、目をつぶす。 ギリシャのお話は・・あくまでも残酷です((((((^_^;)。

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アガネムノンはアルゴスに帰ってきた。一見丁重に迎える妻クリュタイムネストラだが、 娘を生贄にしたことに対する復讐を心に決めていた。そして、決行・・ アガネムノンは、連れて帰ってきたカッサンドラと共に、殺害される。

にこやかにやたら丁寧にアガネムノンを迎えるから・・最初っから無気味(笑)。 何も考えずにカッサンドラをうれしそうに見せびらかす姿はただのアホとしかおもえんなぁ(ーー;)。
カッサンドラは、中嶋朋子さん・・・。アポロンの求愛をうけたが、断ったために予言の力を 与えられたにもかかわらず、その予言は誰にも信じてもらえないという呪いをうける女性。
頭の中ではいろいろなことが分かっていて、それを伝えているのに信じてもらえないから・・ 自暴自棄というか、狂気の世界にいっちゃっててんですが・・・それが半端じゃない。 脱帽・・・・^^;
白石クリュタイムネストラは、オノが似合いすぎ^^;。しかし、生贄の件で恨んで殺すか・・・ うーん。アガネムノンも大概だが、理由が理由なだけに・・心ではなく理性で押さえることができなかったんだろうか・・ と思ってしまう。この悲劇がまた・・次の悲劇につながるんだもんなぁ((((((^_^;)。

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アガネムノンの死から7年。アガネムノンの次女エクストラは、クリュタイムネストラとその愛人を 殺そうと、機会をうかがいつつ、弟のオレステスの帰りを待っていた。ふたりは力を 合わせ、ついに父親が殺された時と同じ場所で復讐を遂げる。

このあたりからちょつといいかげんにしてくれぇ・・って雰囲気が私の中に(ーー;)。 あまりにも憎悪ばっかりがはびこっていて、救いがなさすぎ。この2部だけ見た人って ものすごい黒い塊を持って帰ってしまうんじゃないだろうか(笑)。
エクストラもね、母親を憎むことしか考えてないし・・・この時代の女性は、 かよわいものだったんだろうねぇ基本的に。別に弟を巻き込まなくても 頭使えば殺せるだろに・・・自分でやれよ・・って思ってしまった。
確かに不幸だろう・・・でも、自分で不幸だ不幸だってずっと言ってるのを聞いているのは 好きじゃないです^^;。
エクストラは寺島しのぶさん、オレステスは尾上菊之助さん。そして、クリュタイムネストラの 白石さんの対決シーンは、これまたすごかった。熱演・・なんて文字で片付けていいのだろうか・・・。 あれ毎日やってんだよなぁ^^;。
舞台上にツボが何個かあったんですよ。あそこから人がでてきたらおもしろいなぁなんて 隣に座った人がいましたが、その中はなんと水・・・舞台の上は水びたし・・もちろん3人とも・・ それでも、客席にはほとんどこぼれてこないあたり、計算されててすごいなぁと変なとこで感心。
ただ・・やっぱりなかなか死ななくて(笑)・・長かったです。

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3部「神々」・・・
いきなり舞台はギリシャ。トロイアに連れて行かれたヘレネは実は、神々によってつくりだされた ゛まやかし゛でヘレナ自体は戦争が始まる前からずっとこのエジプトにいたんだとさ。
台詞にもあったけど・・なんのための戦争だったのぉ〜〜
ここで、だんなのメネラオスと再会して(この男も7年間漂流してたんだなぁ・・)ギリシャに帰る。

舞台開いたら、ヘレネが寝転んでて・・・果物たべながらぶちぶち文句言ってるの(笑)。 ビールなんかのんでてさぁ〜(ーー;)。言ってることがかなり現代チック。
ヘレネはヤンさん(安寿)。かなり露出度の高いお衣装で(笑)・・きわどいかっこもしてますが、体に 色気ないもんでなんかかわいかったです。1部の終わりにでてきたヘレネさんも真っ赤な口紅して いかにもタカビーでしたが。こちらもなかなか負けていないかもと思わせる。
いつも思うが、こういうなんだかしらんが笑っちゃう゛間゛の取り方ってうまいんだこの方。私の好きなヤンさんで・・・ちょっとうれしかった。
迎えにきてくれたのぉ〜〜って(笑)。まあ、旦那のほうもたいがいだが・・・求婚していたエジプトの王様ころっとだましてめでたくふたりで逃げましたっ。

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クリュタイムネストラを殺したオレステスは、復讐の女神にとりつかれていた。エレクトラとふたり世間からも非難され、どーにもこーにもならなくなっていた。その憎悪がこんどは、 戻ってきたヘレネに向けられ、ヘレネが悪いんだぁ〜とばかりにヘレネ夫婦を殺して、家に 火をつけて、この一族の血を終わらせようとする。
その時アポロンが現れ、エレクトラはオレステスの友人の妻に、オレステスはヘレネ達の娘と結婚すると上手く行くという。ヘレネはアポロンの元に・・・

復讐の女神っていうのは、良心なんだろうね、 予言ってなんなんだろうと考えてしまった場面でしたね。 誰かが吐いた恨み言。これが全部予言なり、呪いなりって処理されてしまったら、 とんでもないと思うのだが・・・
オレステスはかなり繊細な心の持ち主なのだろう。エレクトラは母親似ね(笑)。ここもなんか持ち味が ぴったりとはまっていたような気がする。でも、やるからにゃ覚悟決めて おいてねって・・・。殺したのは娘を殺されたから・・とりっぱに言い切った母親を 見習いなさいって(笑)。
アポロンのせいにして、ヘレネを逆恨みしたときにゃおぃおぃですわ。
そして、いきなりのアポロン登場で・・唖然(゚O゚;)。そして、勝手にひととひとをくっつけて ヘレネつれて去っていった・・・ヾ(・・;)ォィォィ。ええんかよぉ〜と(笑)。
ヘレネもだんなにむかって、笑顔でバイバイって^^;。白いお衣装ひらひらさせて 踊り出した時にゃ、ずっこけました。どーやら人間界にはびこる狂気とは 反対に、神々の性質は・・ノー天気なんか・・・。

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舞台は変わって、トロイアの王女アンドロマケは、アキレウスの息子ネオストペオス の奴隷になって、男の子を産んでいたが。妻のヘルミオネの嫉妬に悩まされ、 息子の命の危機にあった。

よくわからないことがあったのだが。。なんでアキレウスに息子が存在するのだ?。アキレウスは婚約の直後に 死んでいるんじゃないのか・・・
ここは人間関係がいりくんでくる。アポロンによってオレステスの妻となっているはずのヘルミオネが なぜかアンドロマケと、対立してるし、父親であるヘレネの旦那もでてきて・・・^^;。 そーいやオレステスのもうひとりの姉も出没していたぞ^_^;うーん
周りのバタバタを横目に、マイペースのアンドロマケ。 とにかくまくしたてるヘルミオネ(この人前のブロックと性格変ったような・・・(・・;))にしゃらぁ〜っと 応戦してる。大人だねぇ・・・
女は弱いけれど、子供を作ることができる・・・それはなにものにも変えがたく、 力強い・・・改めて自分の力に気がついた彼女の自信が輝いてみえて、かっこよかった。 だいぶとグチのいいあいに嫌気がさいてた私には、 ここが一番すっと気持ちの中に入ってきた気がして救われた(人間関係は別)。

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生贄になって死んだと思われていたイピゲネイアは、実は生きていた。生きて神につかえる巫女として、 皮肉なことに、生贄をささげて生きてる。そこに、オレステスとその友人が捕らえられてやってくる。 同郷だという2人のうちの独りを逃がすから、手紙を渡してホシイと・・。
そこで兄弟の再会。そして、オレステスは「アルテミス」の像を盗んで持って帰るってことで、 救済されたようだ(というか再会することに意義があるのだろう)・・・←これもアポロンの命令^^;

いきなり「覚えてますかぁ・・」とご登場の彼女。 17年前にゃものすごく可愛らしかった彼女だが、たくましくなっちまってた(笑)。しかし、 それではアガネムノンの苦悩は・・クリュタイムネストラの怒りは・・そして、エレクトラの 復讐劇は・・いったいどーなっちまうんだい^^;。
人間界とはムダなことの繰返しなのかもしれないなぁ・・・
兄弟が呪いから解き放たれたあと、なんか神が出没して終結に向っていたが、 私の集中力がこの辺りで限界だったのか、単に入りこめなかったのか・・・ わからないが、あまりに記憶が途切れてしまった((((((^_^;)。

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話が本筋に入ると、登場人物が限定され名前は覚えられなかったが、思ったよりも混乱せずに みていられた。白石さん、平さんの向ってくる迫力、渡辺さん、麻実さんの押しころしたような 存在感。後者の方が私は好きだが、どちらも素晴らしかった。あと、 寺島さんと中嶋さんの狂気も・・・
コロスとして舞台に上がってらした方々は・・ほとんど出ずっぱりで・・ 体力的にものすごいものがあったんじゃないかしら・・・
感覚的には、ついて行けないところが多かったなぁ・・何かあると神のせいにするところがどーもね。 んでもってその神もまたノー天気だし・・(笑)。
もっと含みを持たせてあるところもあるのだろうが、とりあえず一番感じたのは 人間というのは今も昔もあほな部分は変わらないなぁ(ーー;) って。(笑)。
神様も神の世界でおんなじやぁっていうのにゃちょいと笑ってしまったけどね。
のろいとか、予言とかってものに対する 考え方の差は歴然としてるけど(それでも場所によったらねぇ)・・・女はしいたげられていて弱いが、実はしたたかで強い。 男は、強そうにいばっているが、惚れた女にはメロメロで・・・女によって破滅する。
愛するものの死はどんな形であれ悲しいものだが、 子供の死をみなければならない母親の図は、その中でも最も悲しい図。私が母という立場であったなら もっと共感できたのであろうか・・・
時間の経過を示すように振られる振り子・・独特の色彩の中の10時間余り・・ 。終わった時には会場自体にごくろうさーんって空気 が流れていたよな気がするのは私だけだけかしら。

10月13日「サンピエールの生命」
サンピエール島が舞台。流れ者のニールが殺人を起こし死刑がいいわたされる。だが、当時その島には ギロチンも執行人もなく、本国からギロチンが届くのを待つ間、ニールは、軍隊長ジャンの 管轄下となった。ジャンには美しいポリーヌという妻がいて、ポリーヌはとても 慈悲深い人間だった。ポリーヌはニールに雑用を頼みたいとジャンに提案する。
人は何度でもやりなおせるもの・・ポリーヌは信じていたのだ。ニールは献身的に働き、 いつしか島の人気者になっていた。同時に彼の死刑に対する疑問もわきあがるのだった。

ポリーヌをめぐっての三角関係。どろどろとした 愛憎劇ではなく、それぞれの基準での「愛」をもって接している。
ちらしの文面によれば、新しい愛の形だそうです。 ポリーヌは夫を愛し、ニールに対しては親切心からいつしか肉親に対する愛情をそそぐ、 という感じなのだろうが、彼をはじめてみた時のポリーヌのあわてたような様子(私は昔の 知り合いとか恋人だった・・を想像してしまった)や、 未亡人だった女性と密かに結婚式をあげる時の涙はなんだったのだろうか・・・ あと一歩ずれれば、ふたりは愛し合っても仕方がないような雰囲気をずっとただよわせながら、 そのままいってしまう。
そんなふたりを見守るジャン。 ポリーヌを愛しとても大切にしている。これを「許す愛」というのだそうだ。 しかし、このジャンという男は・・本当に心の広い理想の男性なのだろうか・・・もしかしたら ただの馬鹿正直なやつなのかもしれない(笑)。 ふたりのことが街のうわさになり、中庭の温室で楽しそうに作業をしていふたりを どのような気持ちでながめていたのだろうか・・嫉妬心がないわけではない。 自分の立場がわからないではないだろうに・・・
ニールはずっとうつむき加減で、何を考えているのかわかりにくい。ポリーヌのことは 好きなようだ、しかし、違う女と結婚してしまうんだよなぁ(笑) 三者三様だが、感情移入のしにくい映画だった(ーー;)。

10月12日「シャフト」
NYのバーの前で、黒人男性が頭をポールで割られて死亡するという殺人事件。 シャフトは、ウェイトレスの女性の目の合図から店にいた男を逮捕する、 男は、正当防衛を主張。 証言を求めようとすると、女性を探すが姿は消えていた。男は資産家の息子で、あっさりと保釈金を払って国外に逃亡してしまう。 それから2年、男がもどってきた。
シャフトは空港で男を逮捕し、裁判になる。逃亡の恐れがあると主張もむなしく、また保釈が 認められてしまう。法の裁きにあいそをつかしたシャフトは 自分でケリをつける・・と行動しはじめる。

とりあえずかっこいいよぉ〜って、何度も何度も繰返していた 司会のお姉さん・・・そのとおりです。ほんとかっこいいんです、サミュエル・L・ジャクソンが。 とにかく正義感が強くて、腕っ節も強い。頭も切れて(違う意味でもキレてましたが(笑))、 ユーモアもある。完全なるヒーローです。
すかっとしますねぇ・・・やはりこういう映画は。正直細かいところをいえば、 なにがなんだぁ〜ってよく分からない部分も多かったし、いくら警官とはいえ、あっちこっちで 人殺して、車ぶつけて、渋滞起こして・・・ええんかぁ〜〜??ですわ(笑) 。警察をやめてんだか、休職しているのだか、今どこに所属しているのか私の頭の中 ぐちゃぐちゃですもの・・・(笑)、まあ、これは私の人の顔を覚える能力が ちとばかし低いっていうのに原因あるともいえますがね。
でも、かっこよく、気持ちよく、楽しかった。こんな映画もたまにはいいですね。 ラストは、意外な人の意外な行動で事件の最後を迎えます。あっけにとられながらも、 なんでかちょっとほろぉ〜〜ときちまいました。(あんまりあそこでくる人いないかもしれないケド^^;・・・)
ひげが芸術的な方が一杯でてくる映画・・でもあるなぁ(笑)

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