MY MELODIC BEST 61〜80

BEST80突入しちゃいました。ここまで来ると、BEST100まで頑張れそうな気がちょっとします。

ROCKET FROM THE CRYPT "CIRCA NOW"

ROCKET FROM THE CRYPT以前はメロディックとはいえないと思い番外編で紹介しておりましたがあまりの完成具合に勿体ないのでこちらの本体に編入させました。私的にはメロディックなので...。遙か昔、確か「DOLL」で別宮さんが激賞していたので買った記憶がありますが、初っ端の"Short Lip Fuser"からどのように表現していいのか分からないほど、とにかく個性を凝縮していて格好良い。こういうのを本来、ウルトラ傑作オブ傑作というべきなのでしょう。そしてこの作品、バンドの他のアルバムともちょっと毛色が違っており(他の作品はもっとロックンロールしています)、ミディアムテンポながらも圧倒的な迫力と説得力を楽しめます。エフェクトのかかったボーカルが堪まりません。2ndアルバム(1992年リリース)。

DATELESS "EVERYTHING COULD TURN OUT RIGHT THIS TIME"

datelessERGSや昔ならSICKO級と個人的に過大評価してしまいそうな男女ボーカルのシアトル産。こういった口ずさめそうなしっかりとしたノリの良いメロディー、そして切なさと哀愁を持ち合わせたPOP PUNKをたまに聴きたくなるんですよね。数曲で聴ける女性ボーカルの曲の可憐さに目頭が熱くなりますし、伸びやかな女性ボーカルが挿入されることによって曲が単調にならず、いい具合に終盤まで進んでいきます。世間の評価としては全く無視されているようですが、名曲揃いで隠れた傑作ではと内心思ってます。陰ながら断固支持しております。2006年リリース。

DELAY "PLAIN LANGUAGE"

DELAY DELAY、これまでそれほど評価しておりませんでしたが、噂通り、今作は一皮さらに二皮剥けきってます。この2009年リリースの6thアルバムは、1曲、1曲にメリハリが効いていてアルバムトータルとしてとても優れています。よくぞ6thアルバムで最高の作品を生み出したものですよね。とにかく、彼らの個性というのをしっかり持っているのは、何よりもまして素晴らしいことであります。いつもどおりのガチャガチャした感じを一見感じさせながらも、味のあるやるせないフレーズがあちこちに地雷のように、もぐり込まされております。TULSA好きなんかの人もバッチリだと思います。

DDT "VIAJE ALUCINANTE"

DDTもうスペイン・ポップパンクって、なんでこんなに楽しく、明るく、悲しく、切ないのでしょうか。単なるラーモンパンクにはない味付けの妙をスペイン人は伝統的に知っているみたいですね。スペイン語の発音による影響が大きいのでしょうか。そして、Waterslideさんで紹介されていた5曲目"El Bebe De Rosemaryz"での「ロロロ〜」コーラス、本当にすごいです。「ラララ〜」じゃないんです。なんで誰もこの技に気付かなかったのでしょうか?21世紀の大発明ですね。もしやスペインではありふれたものなのかも知れませんが...。こうなりゃ一度、赤塚不二夫先生も吃驚の「レレレ〜」コーラスにも挑戦して欲しいものです。ジャケットは最悪ですが、中身は問題なく最高です。2008年リリースの2ndアルバムであってます?

CHARLIE BROWN GETS A VALENTINE "DISMISSED"

charlie brown gets a valentine甘い感じのボーカルに時折だみ声が被さってくる展開が格好良い2003年リリースの2ndアルバム。曲自体はよく練られていて、切なくてサッドで青春そのものって感じです。批判を承知で細かなジャンル分けをするとエモ・ポップパンクと片付けられるような恐れがありますが、疾走感があるので私的にはオッケーです。SCARIESやJAWBREAKERなんかを無理矢理思い浮かべましたが、MYSPACEをみるとサウンドタイプとしてTEXAS IS THE REASONとの表記もありました。個人的にはちょっと違うかなって思います。まあよく分かりませんが視聴してみてください。で、そういえばリリースから20年後に初レコード化されましたね。ナイスリリース!

THE BONADUCES "THE DEMOCRACY OF SLEEP"

bonaducesこりゃええわ〜。じわっ〜と精神が癒されていきます。音的には全然違うんだけど、SUPERCHUNK、THE GET UP KIDS級の癒し度に溢れた1998年リリースの2ndアルバム。どちらかいえばPAINTED THINに似ていると思ったら同郷のカナダのウィニペグ産でした。爽やかな涼しい風が顔の周りを通り過ぎていき、心が洗われ、私でもいい人になれそうな気がするような音です...なんて書いたら、「何じゃ!それっ、意味分からん!」て突っ込まれそうですが、所詮、音を言葉で説明するなんて私の言語能力では到底無理なんです。独りで煩悶している中に一筋の光が差し込んできたかのような素晴らしい作品。中でも非凡な才能を感じさせる9曲目"Eyes as Black as Blueberries"で涙、涙で撃沈!

LEEWAY "TIN CANS CALLING HOME"

LEEWAY本人達が否定しようとも染みついてしまっている歌謡曲が根底にある日本人のロックとブルースが根底にあるアメリカ人によるロック。勿論、どちらがいいとか悪いとかはないと思います。しかし、これらが融合すると素晴らしいものとなるのは想像できますが、その見本の一つが本作。これこそ洋楽好きの日本人が求めていたメロディック。Ingrid嬢がキュンとくる裏声を挟んで淡々と歌いつつ、ここぞという時に叙情的になる5曲目"Making up New Lines"や10曲目"Pictures We keep"など、感動作が目白押しとなっており、曲の格好良さに熱涙を流すことになります。FIFTH HOUR HERO好きなんかに受け入れられるのではないでしょうか。ライブを見たかったな〜。2012年リリースの唯一の傑作アルバム。

BAD RELIGION "STRANGER THAN FICTION"

BAD RELIGIONBAD RELIGION節を堪能したいのなら、通常は歴史的重要作品とされている3rdアルバム"SUFFER"や5th"AGAINST THE GRAIN"等を紹介することになると思いますが、なぜか1994年にリリースされたメジャー作品である影の薄い本作を紹介。8thアルバム。フルアルバムは7枚程持っているにも関わらずどうものめり込めなかったBAD RELIGIONですが、LAG WAGONの"Angry Days"同様に、アルバムの中で奇跡的に現れる突然変異な超~名曲である"Hooray For Me..."に泣いちゃいました。BAD RELIGIONの金太郎飴的な音が苦手な人もその曲だけでもいいし、一度聴いてみて欲しい。ドラマチックな展開に感涙です。なおその他の曲も比較的多彩で緊張感のあるアルバムとしても楽しめます。

RIVETHEAD "THE CHEAP WINE OF YOUTH"

 RIVETHEADこの現代の重苦しい管理社会。いつ何時、"一人っ子政策"ならぬ"一人CD or LP300枚まで所有制限法"が施行されるかも知れません。そのための備えとして本Webサイトがあるわけですが(嘘)、これは是非所有しておきたい。この12インチEPの6曲入りの名作、何せ後にメンバーがBANNER PILOT、OFF WITH THEIR HEADSで活躍するんだから、どんなに格好良い作品たるか賢明な貴殿ならお分かりになることでしょう。"Sleeptight Ya' Morons"なんかポップでありながらもメラメラと燃えまくりで最高っす。この作品、その後の彼らが演るバンドのテイストを基本にしつつ、SCREECHING WEASEL風味をふりかけているところが実に味噌であります。2002年リリース。

CHINA DRUM "GOOSEFAIR"

CHINA DRUM「ボーナストラックにKate Bushのカバー"嵐が丘"を収録した1stアルバム"GOOSEFAIR"を皆さん紹介することが多いですが、若干音が綺麗すぎるので、どちらかと言えば私は若干パンク度が高くなった2ndの本作の方が好きです」と以前記載し、2nd"SELF MADE MANIAC"を紹介しておりました。しかしながらやはり"Cloud 9"や"Fall Into Place"、"Simple"の入っている1stを見捨てられず、やっぱりこっちの方がいいってことで紹介アルバムを変更。とにかく、各曲のメロディーの完成度が周辺UKメロディック・バンドのレベル一段上にあります。1st、2nd、どっちも名作なのでどっちから買っても間違いないです。ちなみにSNUFFと同じく、ドラムがリード・ボーカルをやってます。1996年リリース。

CRIM "CRIM"

CRIM 最近、歳のせいかめっきり感動力がなくなり、期待して購入してもそれほど胸を打つ作品に出会える機会が減ってきた私。そんな状況の中、久しぶりに心の琴線にビシッと触れられる作品に出会えました。つまり2014年前半の個人的ベスト作品。ジャケットはダサいけど。しわがれ声と適度な疾走感、そして哀愁爆発メロディーをぶっ込んでくる。これはまさしくLEATHERFACE直系サウンドであります。カタルーニャ語の響きも独特で新鮮。6曲目"Tarragona Dorm"をはじめ、どの曲も水準以上でダレもなく最後の曲まで緊迫したままフィニッシュ。これがポップ・パンク王国のスペインからポロッと出てくるとは。2014年リリースの1stアルバム。発掘して入荷されたHYPER ENOUGH RECORDSさんナイスです。ちなみに、2nd"BLAU SANG, VERMELL CEL"もお薦めです。

THE DISPENSED "BURY YOUR HEART"

 DISPENSED私は、大昔、阪神の選手では、オマリーよりパチョレックが好きでした。おとなしくて真面目で、一生懸命こつことと安打を重ねる、その姿が華麗で格好良かった。で、このバンド、パチョレック同様、派手さはありません。しかしながら、この2010年にリリースのアルバムには駄曲は一切なく、ただただそれぞれの曲がきらりと輝いております。最後の曲まで地道に盛り上がっていきます。重くもなく、ゴリゴリな押しがあるわけでもありません。懐かしさが漂う、明日も生きていくための泣きの一品であります。"Swing and Miss"など実に渋くて、熟成されたグットメロディーがじわ〜っと沁みてきます。

REMNANTS "TRUE PLACES NEVER ARE"

REMNANTSねずみのふくろさんから購入したレコード。ねずみのふくろさんが述べているように本気モードは2曲目からです。きらきらした感じの楽曲と爽やかでありつつ儚げな感じのボーカルの声質に心が見事に奪われます。なんとなく身にせまってくるうら悲しい感じがありつつ前に進んで行こうと気持ちが感じられ、味わい深い。類似バンドとは言えないかも知れませんが、ポップでもありメロディックでもあることを考えると、BALLOON FLIGHTS、SHOWER WITH GOATSが好きな人なんかはイケるのではないかと。2017年ニューヨーク産の1st。究極に切ないサッドな大名曲である3曲目"Lay off the Book Club"や6曲目"More Ghosts"が大好物であります!

STILETTO BOYS "A COMPANY OF WOLVES"

STILETTO BOYS最初に聴いた際には、すぐにPARASITESやUNDERTONESが思い浮かんできました(ちなみに本アルバムにはBUZZCOCKSのカバーが収録されてます)。とにかく"2曲目"Mind Control"など、感涙メロディックが最後まで見事に駆け抜けていきます。曲が良すぎることに加え、繊細で美しくて青臭いボーカルが押し寄せてきます。どうしたらいいのでしょう。地味ながら涙なしでは語れないパワーポップ・メロディック・パンクの傑作なのであります。これはまさに天才の仕事でしょう。攻撃性は全くないけど、この甘さがたまらん人は多いと思います。そぞろ涙にハンカチ必須。2000年リリースの2ndアルバム。なお、LPでのタイトルは"BUZZBOMB SOUNDS"でジャケットも異なっていますので間違いないようご注意願います。

WATER CLOSET "AGAIN & AGAIN"

WATER CLOSET CIGARETTEMANなどから続く日本の伝統的メロディックフォーマットである男女混声ボーカル・メロディックバンドの2ndアルバム(2000年リリース)。"Today is better than yesterday"など、見事というかやりすぎ感のあるグッド・メロディーに元気をもらえます。もう少し過ぎるとキンキン声となって聴き苦しくなってしまうギリギリの線を保っているあの高音の張りのある女性ボーカルが魅力的ですね。ほとんど全ての曲が水準以上でアルバムとしてとっても楽しめます。1st"Time Is Cool"より作曲能力に大幅な向上が見られます。で、話がそれますがCIGARETTEMANのコンピ盤の企画、復活しないかな〜。リリースされればBest40位以内に載せます。

STARMARKET "SUNDAY'S WORST ENEMY"

STARMARKETこれってエモなの。この1997年リリースの2ndアルバムがリリースされた当時、エモなんて言葉使ってたっけ。当時、異常に聴きまくってしまい、流石に飽きて聴くことは少なくなりましたが、スウェーデンらしくめちゃ美しい旋律にパンキッシュなスピード感、悪いはずがありません。なお、1st"STARMARKET"も若干パンク度が大人しいですが、これまた格好いいです。ちなみにRANDYとSTARMARKETには兄弟がいるらしいです。本当にスウェーデンって人口の割になんでいろんないいバンドが出てくるのか。教育がいいのか、とっても不思議。もしかして水道水にメロディック成分が混入されているかも...。で、復活の大阪でのライブ(2019年1月19日)を観に行きました。目の前で本物が演奏していただき、感無量でありました。

STRAIN "NO BUTTS OR LUGGS"

CRIM UKメロディックが好きな人なら、なぜ本作品を私がランキングに挙げてこなかったのを不思議に思っていたのではないでしょうか。実際、私は大好物でありましてアップしたかったのですが、これまでこのアルバムはダウンロード購入したものしか所持していなかったのでアップできなかったのです。意味が分からないかもしれませんが、このBest300に挙げる作品はモノとして所有しているもののみアップするというのが私のポリシーなんです。最近、eBay.ukでやっと入手。ようやくアップすることができました(なおダウンロード版はボーナストラックとしてシングル作品が収録されてます)。長文の駄文が続いたので、内容は簡潔にします。哀愁、疾走感最高!明るくにはなれないけどちょっとだけ希望があるような、まさしくUKメロディックな音であります。1999年リリースの唯一のアルバム。そして、誰か前身バンドであるSQUAREHEADのCD化をしてくれないかな〜。リリースされれば即Best入りであります。彼らが持つ珠玉の名曲"How Long"はSQUAREHEADでも歌ってます。

THE YUM YUMS "BLAME IT ON THE BOOGIE"

yum yumsノルウェーが生んだスーパー・パワーポップ・バンドの2ndアルバム(2002年リリース)。ビーチボーイズに繋がるあまりにも爽やかでキャッチーで青臭いメロディーに胸が張り裂けそうになって、売り方を工夫していたらとんでもないバンドになっていたのかもと感じさせてくれます。はっきり言ってパンク的な破壊力は全くありませんが、この甘酸っぱい音を耳にすると、「もういいや、あんたら頼むから好きなようにやっとくれ〜!」って気になってしまいます。2曲目"Your Biggest Fan"など名曲がずらりと並んでいるので心ゆくまで堪能して欲しいです。

TORINO74 "TORINO74"

TORINO74愛すべき最高傑作シングルを1枚出しただけのバンド。TORINO74。なんと未発表曲が存在し、前述のシングルを含めた全10曲入りのCDが、我らがFIXING A HOLE RECORDSさんから2011年にリリース。かなり前からリリース予定としてホームページに掲げられて楽しみにしておりましたが、待たせただけありました。シングルにも収録されていた彼らの代表曲である1曲目"When Capris Ruled The World"の出だしから、号泣必死でハンカチの用意です。ex-CHOPPER及びDONFISHERですよ。悪かろうはずありませんよね。とにかくリリースしていただいたことに感謝です!

POLLEN "PEACH TREE"

pollenPOLLENは万年Webサイトに紹介しようと思っていたバンドなのですが、躊躇していた理由はどのアルバムを紹介したら良いのかということ。アルバムは4作品あり、初めの方がCRUZ色がより強くて後期になると少しだけエモーショナル度が高くなってくるのですが、どれも曲自体のクオリティーが高いので悩んでいたわけです。とりあえず今回は3rdアルバムを選びましたが(ピーチ色LPで再発されたのも決め手かも)、どのアルバムを選んでいただいてもハズレってことはないと思います。この3rdはSAMIAMやGAMEFACEが思い浮かぶ曲もありつつ、5曲目"Denoted"などCRUZなというよりALL(ちなみにBillとStephenが制作に関わっているようです)なフレーズも聞こえてきてニンマリしてくる作品です。親しみやすいキャッチーな曲が多いので、皆さん(狭い世界ですが…)に好きになってもらうきっかけとしては最適ではないでしょうか。1997年作品。


疲れたー。☆付けではなくなぜベスト形式にしたかというと全所有アルバムを載せるのが面倒ということが一番なのですが、それと他人が作ったサイトのアルバムレビューで自分の好きなアルバムが星一つだと悲しくなっちゃうときがあるので自分のサイトでは、そういうことをしたくないと思ったわけです。ということで、駄作は無視です。


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