MY MELODIC BEST 81〜100

とうとう目標到達しました。当分BEST200は期待しないでください。但し、随時、順位の入れ替え、追加・削除はしていきたいと思ってます。皆さんの感想をお待ちしております。

MARBLE “SPINNING AROUND”

MARBLEまず1曲目”Taystee's Revenge”のインストナンバーでCRUZIANであることを高らかに宣言し聴衆に安心感を与えて、加えて2曲目の出だしも安定のCRUZサウンド。ブリブリのベースにやり過ぎ感のある歯切れの良い泣きのメタリックなギター、伸びやかなボーカルが気持ち良くて最高っす。音の傾向はSPLIT仲間のPORCELAIN BOYSに近いかも。Waterslideさんがリリースした再発CDのライナーによると元々プログレが好きなようで、だからこそのテクニカルさなのかも知れません。それにしてもプログレからの影響はよく分かりませんがCRUZファンがにやけそうなキャッチーでスピード感溢れる曲の怒涛の垂れ流しに才能を感じざるを得ません。ちなみにこのアルバムにはあのCRUZお家芸の変態ソングが見当たらないのが特徴なのかも。1996年作の唯一のアルバム。なお、裏ジャケットは史上最悪なので、それを見ないためにもオリジナル盤ではなくWaterslide盤がとりあえずオススメ

SOUTHPAW "THE GOD IS SOUTHPAW"

southpawこちらはSOUTHPORTではないですよ。SOUTHPAWです。当初、3rdアルバム"TRAJECTORIES"しか持っておりませんでしたが、エモって雰囲気が私の趣味に合わず、無視していました。しかし、我らがFIXING A HOLEが2007年にリリースした初期シングル等を集めた編集盤が良いとの情報がネット上で発見。半信半疑でしたが、イチかバチかで購入。いや〜、期待を裏切らないHOOTON 3 CAR等に連なる王道UKメロディックのノリでございました。2ndEPのできは勿論のこと、8曲目"Casanova"から12曲目にかけての結局リリースされなかったEPの楽曲の驚くべき格好良さ。なぜ当時リリースされなかったのか、摩訶不思議じゃ。

COTTONTAIL "SECRET HIDING"

COTTONTAILねずみのふくろさんから購入したブツ。全ての曲が切なさと癒しのメロディーに溢れつつも、弱々しい感じではなく、何か強い信念のような熱いものを奥底にあるのを感じながら、リピートしております。フォーキーなサウンドですが、単調ではない捨て曲なしの展開と時折出てくる疾走感が私の心の隙間にピタッと埋めてくれます。どの曲が良いというのではなくアルバム全体で聴かせる、所有して良かったと思える珠玉の作品。聴いた後は、少しだけ前向きになって、人に優しくなれそう。メロコアばっかりのコレクションに変化を付けたい人も是非入手していただければ嬉しいです。2017年のフィラデルフィア産。

SAD DAYS INDEED "SAD DAYS INDEED"

sad days indeed最初の数十秒を聴くだけで誰でも分かる。こいつら、BROCCOLI、HOOTON 3 CAR、CHOPPERなどのUKメロディックの王道サウンドがめちゃくちゃ大好きなんだって。バンド名もLEATHERFACEの曲名だし...。でもフィンランド産ってところがいいね。同郷のMANIFESTO JUKEBOXやPHOENIX FOUNDATIONなどにみられるハードコアな無骨さはあまりなく、比較的、メロディ重視なところはより私の好みであります。個性のない物まねバンドと勘違いしては実に勿体ない。もっと評価しても良いのでは。特に2曲目"Last Supper"なんか完璧じゃないですか。2006年リリースの1stアルバム。

ALL "PROBLEMATIC"

ALL1曲だけの素晴しさだけなら、国宝級の超名曲"She's My Ex"が収録された2ndアルバム"ALLROY'S REVENGE"かも知れませんが、超ベテランバンドの巧みなポップセンスを堪能したいのなら、この2000年リリースの8thアルバムがよろしいかと。ま〜これをALLのベストアルバムとして挙げる人は少ないかも知れませんが...。他のアルバムにあるポップじゃない変態ソングが目立たないのも、Cruzianマニアではない私には10ポイントアップな点かも知れません。とにかくDESCENDENTSを含め多くの曲を作ってきたのにも関わらず、才能は枯渇せずに"Better Than That"など、キャッチーな曲を作り続けていくことに感心せざるを得ません。ちなみに彼らのプロデューサー活動によるポップパンク界への貢献もおもいっきり大であります。

SICKO "YOU CAN FEEL THE LOVE IN THIS ROOM"

SICKOFASTBACKSのKurt Bloch御大のプロデュース(DEVIL DOGSの超名作"SATURDAY NIGHT FEVER"でもプロデュース)による1stアルバム(1994年リリース)。このアルバム、遙か昔、DOLLのレコード紹介でも挙げられていたような気がします。NEW BOMB TURKS、DEVIL DOGS等の作品とともに、90年代を代表する大傑作ガレージポップパンクアルバムではないかと思います。ちなみに前述の2つのバンドよりガレージ度が薄くポップなので、メロコア君にも聴きやすいと思います。なおこのアルバムでなくても、彼らの全アルバムはどれももポップ度満開で疾走していくので、はずれなしでございます。チープな価格でゲットできると思うのでどれを買ってもOK!明るくて楽しくてご機嫌になれること請け合いなので機会があればどうぞ。

ZATOPEKS "DAMN FOOL MUSIC"

zatopeksいきなり1曲目"Radio Marija"からウキウキながらも涙腺を緩ますような哀愁漂うポップ・パンク・ソングを聴かせてくれるイギリスのバンドの2ndアルバム(2007年リリース)。所謂、UKメロディックの王道的なサウンドとは異なり、BEATLESやBEACH BOYS等の懐かしいバンドのエキスが入っていますが、処理の仕方がやはりイギリスの現代を感じさせます。SCREAMING WEASELやSKIMMER等の一連のRAMONESライクバンド好きのみならず、甘酸っぱいポップパンクが好きなら必ず受け入れてもらえそうな良作。これを聴くと少なくとも10分は他人に親切になれます。

TEENAGE BOTTLEROCKET "WARNING DEVICE"

teenage bottle rocket2007年リリースの3rdアルバム。ラモーン・パンクと記載する以外なんとも形容できないアルバムですよね。2nd"TOTAL"と大きな違いもないし、是非とも無人島に持って行くほどでもない。で、なんで取り上げるかと言うと、口ずさめそうな単純さがありながらもポップで甘酸っぱい展開が、私を少しの間、幸せな気分にさせてくれるからなんです。SCREECHING WEASELやQUEERS好きは間違いなくオッケーでしょう。このノリノリの雰囲気を堪能して聴いているとジャンプしまくって、階下のおっさんからおしかりを受けること必至。ライブ受けしそうなバンドですね。一度観てみたいなぁ。

HANGTIME "INVICTUS MELODIOUS"

HANGTIMEカナダ・トロント産の2017年作の2ndアルバム。この最悪のジャケットを見て(なぜメンバーの足がタコの足になっているのか?)、土臭い音を想像されるかも知れませんが、アルバム全体を覆っているのは、なぜか清涼感のあるボーカルとキャッチーで青臭くて甘酸っぱい音なんです。彼らのソングライティング技術は予想に反してかなりのものがあります。なので、日々の生活に疲れて束の間の癒しを求める人は無視しては非常に勿体ない全曲最高なメロティック・パワーポップ・パンクであります。“Tonight Tonight”なんかを聴くと、SCARIESまんまな感じもあります。本当にジャケットで損しているわ。多分、三人に一人はジャケットを見て買うのをやめたと思う(笑)

BLOCKHEAD "I'LL LEAVE THIS BEHIND"

BLOCKHEADこの駆け抜けていく感じと何となく世間を斜めから見ていて本気で歌っていないような粘着質な声が魅力的で、併せて切ないギターが涙を誘います。明日が明るいのか暗いのかは分からないけど、でもなんとか頑張ってみようかって気がするような音(?)を撒き散らし、かつ巷に溢れる熱さだけ満開って感じではなくて曲の良さで勝負しているところに好感持てます。ちなみに、MY SPACEでは、影響しているバンドとして、HWMやD4、ALKALINE TRIOが挙げられていましたが、それほど似ているという印象は受けませんでしたので、お気を付けください。2009年リリースの唯一のアルバムかな。

THE FAKE BOYS "POP PUNK IS DEAD"

fakeboysCRASSが"Punk Is Dead"と言って、それに対し、EXPLOITEDが"Punks Not Dead"と返答...。月日は流れ、今度は"Pop Punk Is Dead"だそうです。何はともあれ、TEENAGE BOTTLEROCKETが思い浮かぶような全曲泣き泣きの切ないポップ・パンクを歌いながらも、ここらのバンドでよく使われる必殺の泣きの単音ギターを武器にしていないのも逆にハードさがあって好感が持てます。"BOYS"つながりで、JETTY BOYSなんかがお好きなら、オッケーな気がします。でも本人らは、JAWBREAKERがお好きなよう...。2008年リリースの2ndアルバム。

DADE COUNTY RESISTANCE "EVERY LAST CHANCE"

dade county resistanceTHE GET UP KIDSやSCARIESが思い浮かぶようなキャッチーで美しい曲が備わった2002年リリースの1stアルバム作品。破壊力はさほどありませんが、効果的なサビの挿入にキレと疾走感があるので、いい感じで流れて終わっていきます。このまま解散しなかったら、メジャーに行ったかもしれなさそうな危険な薫りがする音なのですが、1stアルバムのためか、私のばっちし許容範囲です。悲しみに堪えながら歌っているような感じが素敵です。一人、寂しい夜にウイスキーを手にしながら聴きたい一品。

DEAD RINGER "ENJOY THE RIDE"

DEAD RINGER 当webサイトではアルバムをメインに紹介しておりますが、たまにこういった4曲入りシングルを紹介したくなる衝動に駆られます。音的には癒し系ポップパンクと言って良いのか悪いのか、兎に角、全曲かなり良いですよ。女性ボーカルものでキャピキャピでもなくしゃがれているわけでもなく、ある意味、よくある普通な声なのかもしれません。しかし、その少し愁いを帯びた声と懐かしいメロディーに私の心は癒されて、明日の午前10時ぐらいまではつらいけど頑張ってみようという気にさせてくれます。ま〜、よく分からないと思いますがそんな音ですわ。2011年リリース。

PORCELAIN BOYS "AWAY AWHILE..."

PORCELAIN BOYS LOOKOUT! RECORDSの有名なコンピ"CAN OF PORK"での1曲でしか知らなかったバンドPORCELAIN BOYS。それを天下のSPさんが1stアルバム(1997年リリース)を再発されました。苦労なしで癒されたいと思うおじさんにはこういった再発ものが手っ取り早い。で、予想通り、ザ・90年代な音で安心して聴けます。第一印象としてはALLをメインにSAMIAMやDOUGHBOYS風味を振りかけた感じだと受け取りました。あっ、間違ってますか?まあCRUZIAN POP PUNK好きには間違いないでしょう。ジャケットは大いにハテナですが、3曲目"Icewarm"など、巧みな展開と盛り上がって泣きまくりな歌声とパンクにしてはソロが多めのギターがよろしおす。

TIN SOLDIERS "BOYS LOVE SONGS"

TIN SOLDIERS八王子産だそうです。八王子って行ったことないので、なんとも言えませんが...。なんか肩肘をはらないで、力を抜いた感じの声、そして歌い方が魅力的だと思います。そして、その声の周りを、切なく、キラキラしながらも決して柔じゃない哀愁ギターサウンドが覆い被さって...。実に、こういうの大好物であります。全6曲とも水準以上で、4曲目"The Hate"なんか、笑顔で泣いちゃいますよ。激渋アルバムとして、なかなかの傑作となっています。2009年リリース。

BALLOON FLIGHTS "TALES FROM THE BASEMENT"

BALLOON FLIGHTSこれを聴いて、スペインのバンドだと分かる人はどのくらいいるのでしょう。SP RECORDSさんがおっしゃるとおり、展開とかメロディーはどちらかというと、日本っぽい感じであります。SKIMMERやLOS REACTIVOS、PEAR OF THE WESTの男性ボーカルのところの展開等が好きな人には美味しくいただけるのではないでしょうか。ポップさと哀愁の絶妙な塩梅を楽しめる2011年リリースの1stアルバムであります。Webでも無視されているようですが、情けない感じのメロディック好きには、かなり心を奪われるのではないでしょうか。名曲確定である4曲目"Never surrender"なんか切なすぎであります。あっ、それと彼らからX(旧twitter)でフォローしてくれた時は嬉しかったです。ハイ。

LAWN DARTS "VOLUME Ⅱ"

LAWN DARTSこのバンドの存在を知ったのは、某ブログで紹介されていたことにはじまります。そこでこのアルバムの1曲目”Love Song”をBandcampで聴いてあまりのキャッチー具合にぶっ飛んだ次第。早くWebサイトで紹介したいと思っていたのですが、物理的に所有しているものしか紹介しないという自分勝手なポリシーのせいで紹介できず困っておりました。Discogsでの取引履歴もなく入手を諦めておりましたが、苦節数年MusicStackにて発見しゲット(UKからの送付で送料込みで1248円)。ようやく日の目を見ることなりました。そもそもLAWNDARTSなのかLAWN DARTSなのかが分からない。ジャケットではLawnDartsと”L”と”D”が大文字ながらも半角スペースが空いていないのに対し、Bandcampでは”Lawn Darts”となっております。まぁそんなことは傍においてBandcampに訪問していただいて切なさ満載の究極のスウィートパワーポップパンク曲”Love Song”と“Misery”を聴いてみてくださいませ。ニュージャージー産の2ndで1999年リリース作品であります。

PASTWALKER "REFLECTIONS"

PASTWALKER2021年リリースの1stアルバム。1回目はさほど印象が残らなかったのですが、2回目、3回目と叙情的なメロディーが脳みそに記憶されてからは聴く度にとても気持ち良くなっていきます。スピーカーから流れる音に合わせて口笛が吹きたくなるような切ない日本的な優しいメロディーラインにほっとさせられますし、心に引っかかるサッドなメロディーを大事にされていることに好感が持てます。まさにこれぞUKメロディックに影響を受けたJPメロディック(個人的に日本でメロディックバンドを称しながらも、どうやったら音に合わせて口笛が吹けるのか不明なメロディックとは言えないバンドが多いと思います。単にパンクバンドと名乗って欲しい)。Bandcampで1曲、1回だけ聴いて判断するのは勿体ない。ちなみにこの"Reflection"も良いですが、7曲目"Second Tune"なんかも大好き。極端に明るくもなく暗くもない自然で良い塩梅です。私、お薦めします!そして2022年1月9日の京都ライブ、本当にメンバーの人の良さが滲み出た(実際は知りませんが...)演奏でとても楽しめました。

CLETUS "HORSEPLAY LEADS TO TRAGEDY"

cletusキャッチーなメロディーがとっても魅力的な南カルフォルニアのバンドによる1999年リリースのラスト3rdアルバム。ハイトーンの甘酸っぱいボーカルに荒んだ心を掻きむしってもらいましょう。あまりあてにはなりませんが、個人的にはTHE COPYRIGHTSなんかが思い浮かびました。単純ながらも巧みに仕込まれた楽曲の数々に最初から最後まで心地良いスピードで退屈させず聴き通させます。あまりというか全然目立っておりませんが、ポップパンクの隠れた名作として認定してもよろしいんじゃないですか?ちなみに2022年(?)に初レコード化されましたね。

GOOBER PATROL "DUTCH OVENS"

goober patrol地味ながらも、音的にも時代的にもSNUFFの弟分としてそれなりに活躍し、なぜかFATにも進出したバンドの1992年リリースの2ndアルバム。SNUFFにくりそつな存在として、当時から知られたバンドでした。SNUFFより別に疾走感があるわけでも華やかさもないですが、少なくともしょぼさと情け無さと哀愁度では、兄の上をいっているかもしれません。こんなことを書いていますが、決して退屈な駄作なんかではなく、"I Can Hear"など名曲が散りばめられ、なんとも愛おしい珠玉のUKメロディック名品となってます。傑作なんで聴かず嫌いはダメですよ。実に勿体ない。なお、CDとLPは別ジャケットで今回表示しているのはCDの方です。


なんとか完成。自分の作ったBEST100を見返してみて忘れているのもあるので完成とはいえないかな。ていうか、パンク聴きおっさんを続けている限り完成はないのかな。若い頃に聴いていたのが、どうしても思い入れがあって上位にいきがちだけど、思考停止はボケの始まりなのでどんどん新しい作品も上位に食い込ませられるよう、頭を柔軟にします。お付き合いありがとうございます!


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