MY MELODIC BEST 141〜160

辛けりゃ、やめればいいんだけど...。作っちゃいました。誰も望んでいないかも知れませんが、200位までは期待してもいいようです。

PALE “ANOTHER SMART MOVE”

PALEこれは分類上エモということになるのでしょうか。WATERSLIDEさんがおっしゃるとおり、曲によっては歌いっぷりがSTARMARKETにかなり似ております。またPROMISE RINGやGET UP KIDSにも通じる疾走感があって、暗めの雰囲気の中に珠玉のメロディーが輝いております。2曲目"Some Scenes May Last"から3曲目"Six Shinig Minutes At The Airport"の流れなんか目茶苦茶最高であります。鬱陶しいこの世界に生きていくのには、少しだけ前向きになれそうなこのような音が私には必要。1999年リリースのドイツ産ですがあまりドイツっぽさは感じないかと。やっぱり、スウェーデンとドイツはアンテナを張っていないといけないですね〜。3rdアルバム。

GUNMOLL "ANGER MANAGEMENT IN FOUR CHORDS OR LESS"

GUNMOLLNO IDEAのバンドの1stアルバム(2001年リリース)。私好みのダミ声というかしわがれ声が哀愁全快で熱く歌いまくっております。初期JAWBREAKERを早くした感じかなーとかLEATHERFACEやHOT WATER MUSICに似ているかなーと思いましたが、とにかく期待を裏切らない名作。とくにおしっこがちびる程の名曲"Say Goodbye"など、アルバム前半部分の流れは最高であります!痺れながらの大疾走!蛇足ですが、GUNMOLLって、京都MOJOに来てたのね。知らんかった。自宅から徒歩5分のところでやっていたのに....。実に勿体ないことをしました。

DYNAMITE BOY "SOMEWHERE IN AMERICA"

DYNAMITE BOYテキサス産の2001年作の3rdアルバム。ノリの良い楽曲が盛り沢山で楽しくなれるキャッチーなポップパンクの佳作。スピードだけでいくと1stの方があるのですが、それが初期衝動的な勢いだけの感があるのに対し、この3rd、アルバムを単調にしないように各曲をよく練って、全体としてもかなり完成されております。音的に違えども疾走感とキャッチーさはFACE TO FACEやGREEN DAYを思い起こさせるものがあります。女性ゲストボーカルを入れた3曲目”No Way Out”はかなりの名曲であります。ちなみに4thはちょっと大人になっちゃってますが、曲のクオリティは高いのでこれまたFACE TO FACEの3rdが好きな人ならお薦めです。

GREY AREA "GREY AREA"

GREY AREAJUNCTION 18同様、一回聴くだけでは、メロコアって言われそうな感じなのですが、やはりこのバンドは、メロディック・ハードコアと紹介したい。メロコアと省略したくないですね。前歴がWARZONEなどのNY HARDCOREなので、浮ついた感じがしません。FACE TO FACEとかのフックの効いた疾走系を求める人には、かなりよろしいじゃないんでしょうか。1曲目"Right Now!"からハイトーンの伸びやかな声が気持ちよい。多分、叩き売られ系なので、数百円あればゲットできそうな気がしますので是非。1998年リリースの1stアルバム。ちなみに2nd"FANBELT ALGEBRA"はボーカルが変わっておりますが、結構いけますよ。

OSKER "IDLE WILL KILL"

OSKER2001年リリースの2ndアルバム。エプタフでのリリースですがそれっぽさというのはあまり無く、好きな言葉ではないですがメロコアな感じではないです。歌い上げるメロディー重視なボーカルによる巧みな旋律が全体を引っ張っていって見事に涙を誘ってきます。アコギ一本でも完結できるぐらいの見事な歌声。4曲目の"Contention"なんかを聴いていただけると涙腺大解放かと。ちなみに1st”TREATMENT 5”は、もう少しスピード感はあるものの、2ndほどキャッチーな曲はなく、個人的には若気の至りな惜しい作品となっております(でも才能を感じさせる良い曲もあるので手に入れて損はないと思います)。どちらにしろ、おそらくCDは中古でクソ安い値段で放出されていると思うので是非手に取って頂ければと思うのであります。

HÜSKER DÜ "NEW DAY RISING"

HUSKER DUDAG NASTYとともに、好き嫌いに関わらず、メロディック・ハードコア史において教科書的存在なので誰もが入手する必要ありです。私にとってHÜSKER DÜのベストソングはミニアルバム"METAL CIRCUS"に収録の恐ろしいぐらいの超名曲"Real World"ではありますが(あのLIFETIMEがカバーした"It's Not Funny Anymore"も収録されているので、後で入手してください。)、アルバムのできとしては、この3rd。大好きな"Books About UFOs"等、激しさと美しさが見事に同期したバラエティーに富んだ素晴らしい曲ばかり。これが1985年のリリースと想像できない。メロディック・ハードコアの元祖の一つである彼らの才能が溢れています。

PEGBOY "STRONG REACTION"

PEGBOYメンバーには言わずもがなメロディックなハードコアのオリジネーターの一つである元NAKED RAYGUN出身者もいて、おっさんの哀愁がぷんぷんと漂う偉大なバンドのいぶし銀的傑作1stアルバム(1992年リリース)。CDにはボーナストラック(EP"THREE-CHORD MONTE")もあり、"Strong Reaction" "Field Of Darkness" "My Youth"など、涙なしでは聴けない名作ぞろい。とにかく曲が良くて渋いので、90年代前半の哀愁メロディックが好きな人にはどんぴしゃだと思います。教科書的存在なので好きでも嫌いでも入手しておきたい珠玉の名作であります。

KIDSNACK "FIRST STEPS"

KIDSNACK青くてハイトーンな声に、WALKERに比肩するようなヘタレかつ甘く切ないメロディーを連発でぶち込んできます。まさにモテなそうなそして悶々とした鬱屈した日常生活を過ごしていそうな若者から出てくる音を聴くことができます。そしてたまにSAMIAMなんかが思い浮かばせるような感傷的なフレーズも出てくるんだから堪らない。それでいて実際以上に疾走感が感じられるのがこのバンドの色なんでしょうか。"Just For A Day"、"Goodwill"などキャッチーで良い曲が散りばめられているかなりの良作。テネシー産の2001年作のファースト。

YAWNERS "DUPLO"

YAWNERS2022年リリースのスパニッシュ・ギターポップな2ndアルバムでありまして、その透明感がある伸びやかな彼女の声は心臓に突き刺さっている諸々の棘を抜き去ってくれるかのよう。切なさを備えた音を聴いていると彼女をぎゅっと抱きしめたくなるような気持ちになりますが次第に逆に抱きしめてもらっている感覚に変わっていきます。1st"JUST CALM DOWN"の方がバンド・サウンドっぽくて本来そういった方が私の好みのはずですが、このYAWNERSについては別みたいでこのソロ作品みたいなこの2ndの方がより素晴らしいと思ってしまいます。確かにこのアルバムには120点の超名曲はないかもしれませんが、全ての曲が85点以上な美しい名曲揃いです。だからこそ心拍数が上下することもなく穏やかな大河の流れのように心地よい終着点に向かうことができます。これは永遠の愛聴番になりそう。ちなみに3曲目は"Rivers Cuomo"ですよ。最高じゃん

WRONG LIFE "EARLY WORKINGS OF AN IDEA"

WRONG LIFE2020年と2021年にリリースされたシングル曲と未発表曲2曲を加えた2022年リリースの編集盤。pre-MURDERBURGERSのボーカルギターがフロントマンなので当然というかMURDERBURGERSの後期作品と似ている感があります。三回目に聴いたときは曲の展開なんかでMEGA CITY FOURに似ているなと気付いたのですが既にWaterslideさんのレビューでそのように記載されていました(多分、先に読んでいたのが脳味噌の片隅に残っていただけかも…)。一曲一曲丁寧に作られていて、身に迫ってきそうなうら悲しいUKならではの名状しがたい不安を抱えながらも一歩一歩前を向いて行こうと思わせてくれる希望に満ちた音であります。その後2023年にリリースされた1stアルバムも良作なので目にした方を手に入れていただけたらと思います。

DOUGHBOYS "HOME AGAIN"

doughboys切ないメロディーが胸を打つカナダのバンドの傑作として名高い2ndアルバム(1989年リリース)。メロディックパンクの教科書的な本が仮に出たとして、これが載っていなければ、レジに行く必要がないでょう。後にALL SYSTEMS GO!などでも活躍したJohn Kastnerが在籍した、ふっと涙が出てくるような珠玉の感動作。ちなみにALLのメンバーがプロデュースしてます。ボーカルの声質が若干個性的で、馴染めない人がいるかもしれませんが、メロディー、爽快感、ポップ度、どれをとっても一級品です。2曲目"No Way"や3曲目"I Won't Write You a Letter"なんかが好みであります。

PETROGRAD "ASSORTED LULLABIES"

petrogradSP Recordsさんから2009年にリリースされたルクセンブルクのポリティカル・メロディック・バンドの編集盤。反戦、動物実験反対ということや曲の構成、雰囲気などから、私は我が愛するハードコアバンド"CONFLICT"が頭に浮かんできました。勿論、破壊力が原爆と爆竹ぐらいの差がありますが、多少意識しているのではないでしょうか?で、このWebサイトを訪問してくれていて、CONFLICTを聴いてくれている人はほとんどいないとは思いますが、ひりひりする皮膚感覚を堪能していただけたら。結構格好いいので、是非。

UNWELCOME GUESTS "WAVERING"

UNWELCOME GUESTS切れの良い単純に格好良いアルバム。しゃがれ声となんとなくフォーキーな情緒がじわ〜っと五臓六腑に染みてきます。イントロの作り方が非常に巧みで、そのおかげで各曲が独立して際立っております。なので、超名曲があるわけではないのですが、駄曲は無く、各々の曲はアルバム収録曲としての必然性が高いのでアルバムとしての完成度はかなりのものがあります。切ないながらも、顔を上げて前向きになれる作品。我が愛するウイスキーとの親和性が高いと思います。アメリカ、バッファロー産の2011年作の2nd。

DRAPES "SILENT WAR..."

DRAPESオレゴン産1997年作の2ndアルバム。まさにWaterslideさんがおっしゃるとおり、全速力で疾走していくというより前のめりで突っ込んでいくドラムにボーカルとギターが仕方なく付き合っているような感じですが、スピード感の割にはメロコアな感じは少ない気がします。単なる高速なメロディックと片付けては勿体ない魅力的なサビ作りのテクニックを駆使した粋なメロディーが魅力的な隠れた佳作であります。5曲目"Blame"なんか大好物。パッヘルベルのカノンのインスト曲を入れたりアルバムの構成としても飽きさせない工夫がされていると思います。LAGWAGONなどから始まるものからの影響があるのは当然ですが、なんとなくNAVELにも似ていいるような気が…。あっ違いましたね。ちなみに"Taken By Surprise"は同郷のPOISON IDEA("FEEL THE DARKNESS"に収録)のカバーであります(ジャケットの曲順のクレジット表記間違っているよね?)。

MENSAKA "LAS CANCIONES QUE NO QUERÍAS ESCUCHAR"

MENSAKAスペインのポップパンクは大好きですが、意地悪く記載するとどれも同じ感じなのでもうアップするのはいつもやめようと思っているのですが、これはスペインじゃなくアルゼンチン産ということじゃないですか。だったら良いことにしましょう。ま〜鈍感な私にはスペインとアルゼンチンの違いなんかは分かるはずもありません。さらっと聴いただけでは単純なようですが、各曲がそれぞれ掴みのサビを巧みに効かして最初から最後まで飽きさせない、アルバムトータルとしてあまりに優れた作品なので紹介しないのは勿体ない。やるせない感じが堪らないです。2016年作品。

CORN FLAKES "CHILDISH"

cornflakes売り込み広告では、スペインの伝説的なメロディック・バンドの名盤2ndアルバム(1992年リリース)とのことですが、私はノーマークでありました。このバンドの音をどう表現したらいいのでしょう。メロディーはDOUGHBOYSを思わせ、FACE TO FACEの疾走感とひねくれたALLのエッセンスを混ぜて、水で薄めたような気が...。とはいえ、このスピードで、哀愁をこんなに盛り込むとはかなりのいいセンスしており、最後まで一気に聴けます。ちなみに英語のためかスペインのポップパンクのあの感じは見受けられません。90年代初期っぽくて今どき感はないですが、格好よくて痛快であります。なお、DOLL No.88の「メロディック狂必聴ディスク」の紹介アルバムです。

FIFTH HOUR HERO "NOT REVENGE... JUST A VICIOUS CRUSH"

FIFTH HOUR HEROカナダはケベックのメロディックバンドによる2006年リリースの傑作2ndアルバム。男女によるツインボーカルが相乗効果で哀愁を醸し出しておりまして、掛け合いしているときなんて目茶苦茶、格好良くて、どの曲もキャッチーで劇渋です。TILTなんか好きだったらはまると思います(ちょっと違うか...)。で、来日ライブ(2006年11月28日京都)行きましたが、一見ごく普通の容姿のGenevieve嬢がギターを弾きながら歌っている様子に胸キュンでした。ちなみにおっさんの方のギターには、JAWBREAKER、BROADWAYS、FIFTEENなんかのステッカーが貼ってありました。なるほどです。CDのみに収録されている隠しトラックの13曲目"Wrong Hit / Wrong Answer"のあまりの超名曲ぶりに感涙しちゃいます(なお、NAVELのTomiさん情報によるとCDに誤って収録してしまったとのことです)。

PARKWAY WRETCH "HOMESICK"

PARKWAY WRETCH通販での危険なキーワード"CRIMPSHRINE、FIFTEEN直系"という言葉に、毎回、騙されてきた私。大抵、そういったブツは、FIFTEENではなく、Aaronの係わったSHOTWELLやBLANK FIGHTのような感じのものばかり...。CRIMPSHRINEはともかく"FIFTEEN直系"って言葉を使われると必ず買わないといけないので、販売される方には、安易に使って欲しくありません。で、2006年リリースの本作。"CRIMPSHRINE、FIFTEEN直系"認定マーク付きです。曲のできは、師匠に遠く及びません。しかし、あの雰囲気を醸し出しているバンドは、なかなかいません。"Superhero"等、かなり心が震えるカッコ良さです。ちなみにAGE OF DISTRESSさんで紹介されていました。これまたナイスです。

ARMCHAIR MARTIAN "MONSTERS ALWAYS SCREAM"

TUESDAY若干かすれ気味な声や哀愁のメロディーがJAWBREAKERやHÜSKER DÜを感じさせるけど、ちょっと土臭いカントリーテイストも出してきたりして、なかなか個性的な作品に仕上がっております。とにかく曲がいいので、一度味見をしてみてはどうでしょう。特に2曲目"Crestfallen"なんか、おしっこちびり級の大名曲であります。以前は2001年リリースの再発CD(14曲入り)を聴いておりましたが、10インチのレコードを入手しました。ジャケットが異なる他、4曲のボーナス曲が無くなって密度が濃くなって更に好印象になっております。ちなみに元ALLのChad Priceがベースプレイヤーとして4曲クレジットされてます。1998年リリース。

JETTY BOYS "JETTY BOYS"

jettyboysご機嫌な曲"The Way It Goes"から始まり、そのままイノシシかサイの如く、前のめりに突っ走っていくウィスコンシン産の1stアルバム(2008年リリース)。曲が実に巧く練られている、パワーポップパンク・ロックです。メンバーの足の入れ墨としてMINOR THREATが記載されているのが見えますが、音的にはまったく関係はなく、とことんキャッチーであります。DEVIL DOGSをもっとポップにして、哀愁スパイスをちょっと振りかけた感じで、いい塩梅です。ちなみに再発版のジャケットは、バンドのマークだけになっていますね。


疲れた〜。ブログで頻繁にディスクレビューしている人ってとっても偉いです。


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