LYNYRD'S INNARDS "UNTITLED NO.3"
2002年にMorphius
Recordsなどからリリースされた、シカゴ産メロディックバンド、LYNYRD’S
INNARDSによる3rdにしてラストとなるアルバムです。勢いと、混沌としたエネルギーが詰まった一枚で、ポップさとメロディックが絶妙にぶつかり合い、混ざり合いながら、なんともクセになる音を生み出しています。聴いていると、「どこかで似たような音に出会った気がする…」という既視感に襲われるのですが、もう少しのところで思い出せない。強いて例えるなら、THE
SCARIESやWALKERに勢いを加えて、そこからセンスをほんの少しだけ差し引いて3で割った感じ、といったところでしょうか(笑)。3曲目"You
Need a Heart to Live"や8曲目"The Guts of a Man Who’s
Fired"あたりの焦燥感に満ちたボーカルは、遣る瀬無さの中に一筋の光のような前向きさも感じさせてくれる、パワフルでキャッチーな名曲です。派手じゃないけど、愛すべき作品。
BANNER PILOT "COLLAPSER"
ミネアポリス産のBANNER PILOTによる2009年リリースの2ndアルバム。今回からFat
Wreck Chordsからのリリース。激渋なボーカルと疾走感がAMERICAN STEELやDILLINGER FOURそしてOFF WITH
THEIR
HEADSなんかを思い浮かばせます。熱くて、畳みかける哀愁の激渋メロディが盛られています。以前は2006年リリースのミニアルバムな"PASS
THE POISON"を紹介しておりましたが、軽く凌駕しております(但しミニアルバム3曲目"Sunbelt
Scars."なんかは、格好いいとしか言いようのない超名曲だと思います。ちなみに分かっていらっしゃるとは思いますが、最後の曲はBUZZCOCKSの"Ever
Fallen In
Love?"のカバーです。オリジナルも勉強のため、聴いておきましょう!)。なお、1st"RESIGNATION
DAY"もクオリティーは2nd同様、高いです。意地悪な見方をするとどっちでもほぼ同じ感じではありますが、比較的聴きやすさと曲のメリハリがあると感じた2ndをとりあえず選んでみました。
PRETTYBOY THORSON & THE FALLING ANGELS "AIN'T IT FUNNY..."
ミネアポリス産のPRETTYBOY THORSON & THE FALLING
ANGELSによる本作は、私が多くご紹介しているUKメロディックとは少し距離のある、アメリカ的で牧歌的な空気感を持った作品です。いわゆるカントリーやフォークのテイストが漂っており、普段ならスルーしてしまいそうなジャンルなのですが、気がつけば10曲・23分間、すっかりこの音に心を掴まれていました。全体的に荒削りなサウンドで、録音メーターが振り切れてしまったかのように少しダミったボーカルがたまらなく味わい深く、男の哀愁と諦観、でもどこか温もりも感じさせる歌声が、じわじわと染み込んできます。すべての曲が無骨で格好良い傑作です。OFF
WITH THEIR
HEADSのメンバーも参加しているとのこと。まさに、夜更けにひとりで飲むウイスキーに合うアルバム。2006年にリリースされた1stアルバムで、オリジナルはCDオンリー。
BRAVER "STAY BUSY!"
ざらついた質感の中に熱量と哀愁がギュッと凝縮された、ミネアポリス産のBRAVERの2012年リリースの1stアルバム。全12曲、いずれも1〜2分台のコンパクトな構成ながら、短さを一切感じさせないメロディで、気がつけば一気に聴き終えてしまいます。曲展開の妙と情感の乗せ方が実に巧みで、どの曲にも一瞬で心を持っていかれるような魅力があります。鼻に抜けるような、どこかGREEN
DAYを思わせるボーカルの軽やかさと個性が耳に心地よく、エネルギッシュながらもどこか遣る瀬無い、そんなポップパンクとメロディックのいいとこ取りをしたような作品に仕上がっています。個人的には、1曲目の"Yea"をぜひ試していただきたいです。挨拶代わりには最高の一曲です。UNWELCOME
GUESTSやALKALINE
TRIOあたりを好まれる方には、気に入ってもらえるのではないでしょうか。オリジナルCDはSP
Recordsからのリリース。
ANN BERETTA "NOBODY'S HEROES"
リッチモンド産のANN
BERETTAとしては、以前は1stアルバムを紹介していましたが、やっぱり冗長なので1997年自主リリースの5曲入りの1stシングルCDに変更します。名曲"Shovel"が入っており中身が濃いので作品のクオリティは断然こちらだと確信。以下はアルバム紹介時のコメント。『何年も、もしかして10年ぐらいアップしようと思いながら踏み出せなかったアルバム。19曲で1時間超でちょっとアルバムとしては散漫で聴き疲れるってところがその原因なのかも。やっぱり演者としては苦労して制作した作品は収録したくなるのでしょうが、それを勇気を持って削ることが名作アルバムにするためには必要ですね。とはいえ、1曲目"Forever
Family"とか11曲目"Shovel"とか名曲があるので紹介しないのも如何なものかと思った次第。内容は、熱いラフメロディックといってもいいのでしょうか。とはいえOFF
WITH THEIR
HEADSなんかよりポップ寄りだと思います。あと、なんとなくCLASHからの影響も感じたりします。1997年リリースのバージニア州リッチモンド産の1stアルバム。』
DUGONG "THE EASTMOOR RULES"
UKメロディック好きの方にはおなじみ、CHOPPER直系の匂いを感じさせる名シングル"…I’m
Not Leaving"でデビューを飾ったDUGONG。本作は、2001年にBombed Out
Recordsからリリースされた彼らの1stアルバムとなります。ちなみに、前述のシングルは"日本でよく売れた"とレーベルの公式サイトに記されていたりします。さて本作、UKメロディックの骨格をしっかり残しつつ、ほんのりとエモの香りをまとったアレンジが特徴です。そしてなにより曲作りのセンスの良さと、胸を打つメロディの美しさです。哀愁が炸裂しながらも、前向きさを内包したサウンドは、聴いていてなんともいえない多幸感を残してくれます。特にアルバムの幕開けを飾る"Decide
To
Fall"は、小気味よいリズム展開と感傷的なメロディが絡み合い、一瞬で心を鷲掴みにする名曲であります。
THE SLOW DEATH "BORN UGLY GOT WORSE"
PRETTY BOY
THORSON & THE FALLING ANGELのメンバーによるオハイオ産のTHE SLOW
DEATHの1stアルバム(2011年にKiss Of Death Recordsからリリース)。幕開けを飾る"Ticks of the
Clock"の出だしから女性ボーカル(SOVIETTESのAnnie
Sparrows)が始まりますが、ゲストである彼女の声はその曲のみ。その他の曲は、DEAD LANDLORDやOFF
WITH THEIR
HEADSなんかが思い浮かぶ骨太な男性ボーカルによる、男臭くも温かみのあるラフ・パンクロックが続いていきます。ただその周辺バンドによく見受けられるむさ苦しさと勢いだけで最後の曲まで強引に持っていこうというわけではなく、単調にならず、1曲1曲のクオリティーが高いものとなっております。ちょっぴりカントリーな味付けが懐かしさを増幅させるアメリカンなラフ・パンクロック作品であります。
TILT "'TIL IT KILLS"
CRIMPSHRINEのベースであったPete
Rypinsが在籍したカリフォルニア産のTILT。彼の在籍時にLookout!
Recordsからリリースされた1stアルバム"PLAY CELL"では"Fool To
Blame"でPeteが唯一メインボーカルをしているのですが、もろCRIMPSHRINEって感じの感激・感涙の名曲で、他の曲が霞んでしまう結果となっております。ということで、最も完成度が高く、アルバムとしての真価を発揮したのは、Peteが脱退した後のこの2ndアルバム(1995年にFat
Wreck Chordsからのリリース)なのではと思います。多少聴き飽きたところは否めませんが、Cinder
Block姉御の声がとにかくクールで格好良い。女性ボーカルものの中ではかなり上位の作品かもしれません。メロディ、疾走感が完璧で元気もりもりであります。ちなみに、「ここでもかっ!」のKevin
Armyプロデュースであります。
QUEST FOR RESCUE "TURNIP"
人類は地球上の他の生物よりどうやら知能が高いらしいので武器を作り、軍隊を組織し、いまだに同じ生物同士で殺し合っています。そんな馬鹿なことをやめてみんな仲良くなったらいいのでしょうが、人類はまだまだ生物として逆に未熟な存在なんだなって思います。で、駄文で字数が稼いでから、本題。RISE、SAMIAM、GAMEFACE、POLITICAL
ASYLUM(実はこれらのバンドよりもっとこの雰囲気を感じさせるバンドがあるはずで思いだそうとしたのですが挫折)など、速さに頼らないながらも疾走感を感じさせるのが好きなのであれば、ドイツ産のQUEST
FOR RESCUEによる1998年にBlurr
Recordsからリリースされた2ndアルバムはどうでしょうか。ちなみ先ほど紹介したバンドに比べ、もうちょっと穏やかでほっこりする感じです。決定的なグレートソングはないのかも知れませんが、このアルバムの中には"Seasons"など、透き通った美しい曲が盛り沢山なので、彼らの才能を感じながら是非このアルバムを楽しんでもらえたらと思います。なお、LPにはジャケットと同じ絵柄のA2サイズのでっかいポスターが封入されてます。
BODYJAR "HOW IT WORKS"
FACE TO
FACEの初来日公演(1995年)での対バン相手として登場したのがBODYJAR。当時、会場で初めて彼らの音を聞いて、その勢いとメロディの良さに感激し、会場で1stアルバム"TAKE
A LOOK
INSIDE"を購入したのを今でもよく覚えています。そんな彼らが、オーストラリア・メロディックシーンの大御所的存在へと成長し、2000年にリリースしたのがこの4th(なんと天下のEMIリリース)。日本盤CDも発売され、オーストラリアの主要チャートでは19位まで上がったとのこと。ジャケットのセンスは全く駄目で、初期作品より若干駆け抜けるような疾走感は減りましたが、名曲である1曲目"Not
The
Same"など爽やかでキャッチーでかつ泣きのメロディが全快で実に気持ちよい。曲作りのコツを会得したのか、個性を発揮し、ツボを押さえた曲構成となっております。彼らがこれまでに培ってきた能力が最大限発揮された力作だと思います。
ALLI WITH AN I "I LEARNED IT BY WATCHING YOU"
2003年にLaw Of
Inertiaからリリースされたノースキャロライナ産のALLI WITH AN
Iによる2ndアルバム。疾走感とグッドメロディがあるのになぜ私のWebサイトにアップされていないのだろうって思っていた人がいらっしゃるかもしれませんが、確かにずっと前から候補として考えておりました。ただこちらにするか2001年リリースの1st"LONG
STORY
SHORT"にするか悩んでおりました。結局、曲の練り上げ具合がやはり2ndの方が優れていると思ったのでこちらを紹介。海外のWebサイト上でも音的にはSCARIESやATARISとの類似性をあげられておりますが、キャッチーな展開、疾走感からしても私もそのとおりだと思います。2曲目"For
Future
Reference"なんかはフックが効いた名曲でありまして比較したバンドが好きであるのならば、次の購入候補の一つに挙げられてはと思います。
THE 'TONE "HERE'S ANOTHER REASON..."
日本ではSnuffy
SmileからもリリースされたTHE 'TONEによる唯一のオリジナル・アルバム(2001年にRugger Bugger
Discsなどからリリース)。冒頭1曲目の"Queen Of The
Shoplifters"から、スカ・テイストがじわっと立ち上がってきて、ありきたりなUKメロディックとは一線を画すスタイルが印象的。とはいえ、それは1990年代に多く見られたOPERATION
IVYフォロワー的なスカ・コアとはまったく違っていて、あのCLASHがロンドンの夜に持ち込んだような、粋で哀愁のあるスカの匂いが漂います。ちょっぴり横揺れするリズムとセンチメンタルなメロディの組み合わせは、“UKメロディック・スカ”という新しいジャンル名を与えたくなるほどユニークで、それでいて心にすっと入り込んでくる優しさがあります。ジャケットどおりに夜中に聴きたい哀愁漂う一作となっておりますので、SCARPER!ともどもちょっと自分の所有レコードに独自のアクセントを付けたい人は是非入手してみてください。
LEFTY LOOSIE "100 MILES AN HOUR!"
我らがPEAR OF
THE WESTとのスプリットEP(ペアオブに至ってはあの珠玉の名曲"The Songs Of My
Tune"収録)で知った方もいるかもしれませんが、LEFTY LOOSIEが2007年にCDはFast Crowd
Records、LPはRepulsion
Recordsからリリースした本作は、彼らの1stアルバムにして、その等身大の魅力がぎゅっと詰まった作品となっています。女性ボーカルは、決して力強いわけではありませんが、そのかすれ具合ややや不安定なトーンが、妙に胸に迫ってくるような情感を帯びており、軽やかに走るギターと絡みながら、心のせめぎ合いを表現しているかのようです。全体的に疾走感を持ちながらも、どこか人懐っこくて、手作り感のある温かさが特徴。特に7曲目の"Tired"は、ローファイな質感に哀愁のスパイスをふわりとまぶしたような名曲で、ふとした瞬間に涙腺を刺激するようなほろ苦さがあります。DISCOUNT好きな人は試してみてはどうでしょう。
PSYCHOTIC YOUTH "BAMBOOZLE!"
スウェーデン産の青春パワーポップ職人、PSYCHOTIC
YOUTHによる本作は、1993年の"JUICE"と1994年の"POP"から珠玉のナンバーを厳選収録した編集盤です。オリジナルは1994年にリリースされており、私が持っているのは再発盤(ジャケットはそちらのもの)ですが、バンドの存在を初めて知ったのは、かつて栄森さんがテイチク時代に紹介していた頃。実際に手に取って耳にしたのはだいぶ後になってからでしたが、なんでもっと早く聴いていなかったんだと思わず悔やんでしまうほどの名曲揃い。冒頭の"Japanese
Boy"(1980年代ポップスのカバー!)はさておき、2曲目の"Summer is
on"で一気にエンジン全開。まさに陽射しの中を自転車で駆け抜けていくような、眩しすぎるパワーポップ・パンクが広がります。BUMやVACANT
LOT級に匹敵するような青臭い青春サーフポップパンクになっております。
W.O.R.M. "VERTICALLY UNCHALLENGED BABY"
UK産のW.O.R.M.はFIXING A
HOLE
RECORDSからリリースされた4thアルバムでその存在を知り、そこから遡るようにして辿り着いたのが本作。2000年にS.I.D.
Recordsからリリースされた3rdアルバムです。つまり後追いなのですが、出会えて良かったと心から思える一枚です。いわゆるUKメロディックのメインストリームとは少し距離がある立ち位置で、言うなればWACTやSKIMMERのようなタイプのバンド。明るすぎず、暗すぎず、渋すぎず、甘すぎず、聴く者の胸をきゅ〜んと締めつけるようなメロディがぽんっと顔を出してきます。収録曲のなかでも、アルバムタイトル曲は哀切極まりなくてお気に入り。地味めながらも芯の通ったメロディラインにじわじわと心を持っていかれます。ちなみに、スピード感や疾走感を重視される方には、より軽快な2nd"MULLET
IN THE HEAD"がおすすめです。
THE GUTS "SOMETIMES YOU JUST CAN'T WIN"
ウィスコンシン産のTHE
GUTSが過去の作品を集めて2006年にCheapskate
Recordsからリリースした編集盤CDで33曲の盛り沢山であります。こういった場合、お腹一杯になってしまいそうですが、"Change"や"Mary
Jane"などのあまりのキャッチーなポップ・パンクの連射に心が揺さぶられ続けてしまいます。ボーカルのGeoff
Palmerによる伸びやかでほんのり甘い声は、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる不思議な魅力を放っています。Webサイトを見回しても、どうもあまり注目されていないようですが、無視するにはもったいない曲の良さ。Discogs情報によると、QUEERSやLEFTOVERSのメンバーがいる模様。なんや大御所バンドやん。THE
ZATOPEKSやQUEERS、JETTY
BOYSとかが好きな方なら、きっと胸がキューンと締めつけられるような感覚を味わっていただけるはずです。
MILLOY "CREATING PROBLEMS WHILE PRACTISING SOLUTIONS"
MILLOYの1stアルバム"MORE
THAN A
MACHINE"は、正直なところ私には少し単調に感じられ、あまり印象に残らなかったのですが、2008年にBoss
Tuneageからリリースされた2ndである本作は、驚くほどの成長を見せてくれました。これこそ、私の好みにぴったりな硬派なUKメロディックの傑作です。前作がどちらかと言えばHOT
WATER
MUSICの影響を感じさせるスタイルだったのに対し、今回はLEATHERFACEを彷彿とさせるような、もっとグッと引き締まったサウンドに仕上がっています。もちろん、完全にそれに当てはまるわけではなく、むしろTHE
GREAT
ST.LOUISのような同世代バンドに近いかもしれません。音楽の作り方に格段の進化が感じられ、バンドとしての成長が明確に現れています。そして、特筆すべきは、我らがFrankie
Stubbs師匠のゲスト参加であります。
65 FILM SHOW "BREATHING WILL BE ASSISTED"
バージニア産の65 FILM
SHOWによる2000年作の唯一のアルバム。Waterslideさんのレビューに惹かれてCDを購入したものの、なぜか既に同じCDを持っていたという思い入れのある(?)作品。ジャンル的にはエモに一歩踏み入れているかも知れませんが、難しさや重たさはなく、耳馴染みがよいので私自身としてはメロディックパンクな作品扱いとしております。言ってみれば、GARDEN
VARIETYなぐらいの聴きやすさであります。2曲目"When The Canvas Turns
Black"など、スケール豊かなメロディが盛り込まれていてどれも水準以上の良い曲を揃えておりますが、水準をぶっ飛ばした極上曲を1曲だけでも入れられなかったのが、世間的に地味な扱いとなってしまっている結果なのかも。ちなみにSCARIESやALLI
WITH AN IをリリースしていたLaw Of Inertiaからです。
NO FUN AT ALL "THE BIG KNOCKOVER"
NO FUN AT
ALLが1997年にBurning Heart
Recordsからリリースした3rdアルバム。全体に流れるスピード感と、まさにスウェーデンらしいメロディが感じられ、聴くたびに懐かしさが込み上げてきます。1990年代中期、スウェーデン王国から数多くの素晴らしい作品が生まれていましたが、当時そのノリが本当に気持ち良くて、私は何度も繰り返し聴いていました。特に"When
The Time
Comes"は何度聴いても気持ち良すぎて、心が踊るような感覚を覚えます。正直に言うと、最近は聴くことが少なくなってしまったので、Best200圏外にしていますが、もし聴いた累積ランキングをつけたら、RANDYと並んでTop20に入るくらいには聴いていたかと思います。今風ではないので万人向けというわけではないかもしれませんが、気分をスカッとさせたい時にはぴったりの一枚だと思います。
SONIC SURF CITY "TUNE IN TURN ON WIPE OUT"
本来はオリジナルアルバムを紹介すべきでしょうが、SONIC SURF
CITYの魅力を手っ取り早く分かる1989年から1993年までに残したシングルを集めた編集盤(2008年にCeilidh
Productionsからリリース)をアップします。はい、バンド名、ジャケット、曲名を見たら、鈍感なあなたでも一発で分かりますね。3曲目"Summer
Is
Fun"をはじめとして、あけてもくれてもがっつりサーフです。真っ青な空に、きらめく海、爽やかな風をイメージさせつつも、それらに縁遠い寒い国(スウェーデン)の人が作っているのが、なんとなく分かるのが特色であります。劇渋、号泣とは対極にある人畜無害なクリアーで切ないメロディが良し。6曲目"Sugarkisses"なんか曲名通りに激甘でほろ苦い名曲であります。で、解散前のライブ(2023年11月3日大阪)で生SSCを見ることができ、幸せなひとときを過ごすことができました。
【MY BEST 281〜300に進む】
【MY BEST 241〜260に戻る】
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