MARGINAL MAN "DOUBLE IMAGE"
この日本的なジャケ(オリジナルではないけど...)と題名を見ると、なぜか、つげ義春の漫画"ゲンセンカン主人"を思い浮かべてしまうのは私だけ?海外WEBサイトでは、DC HARDCORE CLASSICとか難しいこと書いてありますが、そんな大げさに考える必要なし。MINOR THREATではなくDAG NASTYを想像していただければいいです。ちなみにBrian Bakerプロデュース。今となっては確かに古くさい感じはしますが、とても1985年リリースとは思えないメロディックな展開。2曲目"Friend"なんかDAG NASTYとDESCENDENTSを合わせた感じで格好良すぎです。
MAN DINGO "IFIVE"
1994年リリースの忘れられた作品。最近、中古屋に行きませんが、仮に売っていたとしたら、買う気をなくすジャケとの相乗効果でたぶん数百円でしょう。しかし、FACE TO FACEやSCHLEPROCK等のグッド・バンドが在籍していた90年代前半のDr.Strange Recordsからリリースされているので、そのあたりのバンドが好きなら、期待していいです。安ければ買っておきましょう!厚みはありませんが、"Blue 60"など適度な疾走感と泣きがあって、曲自体がいいです。
MEAL! "MEAL!"
兎にも角にも格好いいという言葉しか私の薄っぺらい語彙力では、思い浮かべることができないほど男前に激走していく日本のメロディック・ハードコアバンドの痛快作。ハードコアなテイストを好まない、劇甘ポップパンクだけが好きな人はスルーした方がいいでしょう。LEATHERFACEをよりハードコアにしたI EXCUSEなんかのバンドが思い浮かびますが、勿論、物まねではなく完全な個性というのが、確立されております。前半部分(特に1曲目"Assation And Dispair")は、ぞくぞくっと震えます。ホントえげつないほどの格好良さ満開であります。というかこの1曲で満足。2009年リリースの1stアルバム。
THE MEDIA WHORES "MASTER OF POP HITS"
オハイオ産の2002年作。初期UKパンクの勢いも感じられる熱めのパワーポップです。多少、アイデア盛り沢山で散漫に感じられるところはなくはないですが、クッキリしたロッキンギターが魅力的でありまして、しかも各曲のクオリティーは高い。特に2曲目”Today is Mine”など、前半部分の甘酸っぱさ満開の曲の流れは非常に気持ち良いものです。多分、こういう音を出すバンドはライブが楽しいに違いない。
THE MIXELPRICKS "BITTER?"
情けない感じがてんこ盛りな、切なくも青い1stアルバム。1997年リリース。とにもかくにも、名曲である1曲目"Marcia Yockey"で決まり。この曲が気に入らなければ、2曲目以降は聴く必要はないでしょう。ま〜、1曲目よりいい曲はないですが...。単音のギターアクセントが実に良く、笑って泣けます。重厚感はまったくないので、SKIMMERなんかのがしょぼいもの好きならいけるかも。
THE MR.T EXPERIENCE "MILK MILK LEMONADE"
懐かしいバンドの紹介。LOOKOUT!を代表するイーストベイ・ポップパンクバンドの1992年リリースの4thアルバム。1曲目の名曲"Book of Revelation"のキャンディ キャンディなイントロから良作であることを予想できる展開で、甘酸っぱいポップの傑作と言っても過言ではないでしょう(まあ1曲目のインパクトが凄すぎて後の曲の印象が薄くなってしまうのは否めませんが...)。ちなみに今作後、Jon VonがガレージパンクバンドTHE RIP OFFSを結成するために、AaronとAlexがSAMIAM加入のためへと出て行ったというのは吃驚でした(特に前者)。
NEW FOUND GLORY "STICKS AND STONES"
こんなのを紹介するとコアなパンクファンは別のサイトにすぐに飛んで行かれそうですが、"My Friends Over You"なんかを聴くと実に爽やかで疾走感もあるし、珠玉のメロディーも満載で悪くないと思います。曲作りの面で才能ある連中であることは間違いない。全米チャートを賑わすような取っつきやすいメジャーな音ですが、偏見がない人は一度聴いてみては。私はもちろんオッケーです。2002年リリースの3rdアルバム。
NO TRUTH LIES "NO TRUTH LIES"
2006年リリースのフロリダ産。男汁満開の渋いボーカルに、哀愁メロディーと適度なスピードが絡み合っています。本来、好きでたまらん展開なのに、それほど悪くないというが第一印象。珠玉の1曲があればはまると思うのですが...。ちなみに種々のWebサイトを見てみると、DILLINGER FOUR、JAWBREAKER、SAMIAMなんかが類似バンドとして紹介されているので、もうちょっと聴き込んでみます。
ONE HIT WONDER "OUTFALL"
「一発屋」というバンド名による1996年リリース作品。NITROから出てます。一発屋にも成らなかったこのバンド、私も興味なく、おそらく10年は聴いてなかったと思うのですが、iTunesでランダム選曲で聴いていたら、7曲目"Splitsville"の格好良さに、「何というバンドだったけ?」となった次第。渋いボーカルに、疾走感溢れる展開で、結構いけるのではと思うですが、気のせいかもしれません。なんとなくDIGGERやEVERREADYなんかに近いような気がします。これまで、私も含めた世間が評価していなかったと思われるので、おそらくブックオフで250円で叩き売られているはず。救済してあげましょう。
ORGANIC "THE LIFE AND TIMES OF SAL SAGEV"
ラスベガスのバンドなのに、もろEAST BAYな音に影響を受けているというのが滲みでていて、ここまでくれば、あっぱれで親しみが湧いてきます。"Nocturns"など良い曲はありますが全体の各々の曲の平均点は大したことはないかもしれません。しかしながら演奏が熱い感情とエナジーに追いついていないところやドラマチックなしゃがれた声がまさしくFIFTEEN及びCRIMPSHRINE並びに初期JAWBREAKERっぽいか。ま〜かなり褒めすぎの感がありますが、ラスベガス万歳!25曲入りお腹一杯になる編集盤。2001年リリース。
THE PHOENIX FOUNDATION "THESE DAYS"
2003年リリースのフィンランド産の1stアルバム。LEATHERFACE直系の熱くて男っぽく激しく無骨で哀愁が漂うという展開なのでまさしく私好みの1枚と言いたいところでありますが、ただ、感動の嵐を呼び、聴衆を感泣させる師匠の域に達するにはもう少し曲作りの面での修行が必要かなと。もう少し各々にメリハリがあると良いと思うのですが...。同郷のMANIFESTO JUKEBOXもこれまた直系ですのでこれも後で買ってあげてくださいな。
THE PILLOWFIGHTS "ROUND 1"
枕投げ!11分程度で10曲!まるでDISCHARGE等のハードコアパンクかと思わすような曲の短さですが、れっきとしたメロディック・ポップ・パンクであります。10曲の中でも1曲目"Buzz Buzz"及び続く2曲目"Afternoon"への展開が白眉でございましょう。というかあとはどうでもいいです。まず、1曲目、切なさを持ち合わせた女性ボーカルと疾走する青臭いグッドメロディーとの取り合わせに感動させておいて、2曲目で男性ボーカルに交代、そして男女のハーモニー。こんな胸を張り裂けさせるような禁じ手使われて、あえなく昇天してしまいます。2009年リリースの1stアルバム。
THE PYONGYANG METRO "TOWER OF WHITE TIGERS"
名前勝ちでしょう。平壌地下鉄。ちなみにWikipediaによると2路線あるそうで、核シェルターを兼ねているので地下100メートルにあるそうです。どうでもいいか。実のところ、この音をなんて表現しようかと悩んでこんな前文をつけたのが正直なところ。とにかくBANNER PILOTのメンバーが在籍しているんだから間違いないということで...。BANNER PILOTより荒くてチープで肩肘張っていなくて、淡々と13曲を16分余りで片付けているところが素晴らしい。2007年リリースの1stアルバム。
RADON "METRIC BUTTLOADS OF ROCK!"
フロリダのゲインズヴィルの伝説的バンドらしいですが、唯一のオリジナルアルバムであった"28"も後追いで好きな曲は"Grandma's Cootie"ぐらいで個人的にはそれほどなのであります。当時は、HOT WATER MUSICともつながりあったのかしらん....。今回紹介したいのは再結成後のフルレングス・アルバム。確かにバンド結成すぐの作品ではないのは感覚的にすぐ分かります。つまり、なんとも渋い!1曲目からウキウキにさせて、アコギから始まる3曲目"Rehab Barbie"で涙。おっさんにしか作れない切ない哀愁メロディックパンクであります。2006年リリース。
RINGERS "DETENTION HALLS"
INSURGENTのメンバーが在籍っていうのが、このバンドの枕詞のようですが、INSURGENTほど難しくなくて、大人の哀愁感を併せ持ったポップパンクであるます。WITCHES WITH DICKSとERGSを足して割った感じかな〜。相変わらず分析が下手くそな私。"Nothing To Show"など渋さと疾走感のバランスが私の琴線に絶妙にマッチして、涙と笑顔が同期してしまいそう。1stアルバム"CURSES"も良いですが、この2007年リリースの2ndの方が曲に磨きがかかっており、個人的にはお好みです。
RISE AGAINST "REVOLUTIONS PER MINUTE"
Fat Wreck Chordsから2003年にリリースされた2ndアルバム。音的にはANTI-FLAGやSTRIKE ANYWHERE等を連想させる硬派なメロディック・パンクでありまして、曲がよく練られていてアルバムとして優れています。感情がこんもりこもったボーカルがドラマチックに歌い上げるのとスピード感あふれるバックの演奏と相まって、FAT作品の中ではお気に入りとなってます。
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