MY MELODIC BEST 161〜180

目標まで、あと一息です。

LOVEMEN "CHILDREN EAT A NIGHTMARE"

LOVEMEN日本を代表するエモーショナル・メロディックバンドの名作とされている2ndアルバム(1998年リリース)。最初の1曲目"Drive Back"では傑作を予想させる挨拶代わりのジャブ的なパンチを繰り出し、次の2曲目"Line"以降、更に本気を出してきております。UKメロディックを彷彿させる哀愁があって、高音域で展開するボーカルにスピーカーから放たれる、よく歌って泣くギターの洪水が被さって心地良いミックス具合であります。5曲目"Scenety Of Town"なんかはJAWBREAKERなんかを連想させる号泣ソングであります。世界に誇れるSNUFFY SMILEからのリリースであります。

WEEZER "PINKERTON"

WEEZER私が紹介している中では、極めて有名なバンドの2ndアルバム(1996年リリース)。どうやらWEEZERとしては暗すぎたためか評判が悪くてアメリカでは売れなかったアルバムらしいけど、私にとってはこれが初めて買ったアルバムで、かつ気に入っていたので他のアルバムを聴いたときに逆にポップで明るすぎて違和感を感じてしまいました。"Across The Sea"など陰鬱な雰囲気が漂う、美しくて感情を込めたいい曲が満載ではありますが、曲というよりアルバム全体で聴かせる傑作だと思います。本アルバムの音と調和していると思えるジャケットもいいしね。

DAG NASTY "CAN I SAY"

DAG NASTYそろそろメロディック・ハードコアの古典を紹介しないといけないということで。これが1986年リリースの1stアルバム。ハードコア出身ながらの激しさを持ちながらメロディックに歌い上げる奇跡的な音です。DYS(どこかいいのかさっぱり分からん)、ALL、DOWN BY LAW(頑張っているけど、煮え切らん。)と長く活動しているDave Smalley様ですが、このときが一番と断言。それとMINOR THREATのBraian Bakerが在籍していたってことも書いておかないと。というかリーダーか。ちなみにVoが違う2nd"WIG OUT AT DENKOS"も傑作だと思います。"Safe"なんかメチャ格好いいと思います。何にせよ、歴史的価値からみると、BEST10的なアルバムでありまして、好きとか嫌いかに関係なく所有しておくべき古典的名盤であります。

THE CAPITALIST KIDS "TOO BIG TO FAIL"

CAPITALIST KIDSジャケットにはRAMONESやSCREECHING WEASELが出てきておりますが、なぜか私の第一印象は、初期の頃のGREEN DAYが浮かんでまいりました。ポップでちょっぴり切ない11曲を16分程度にぶち込んでくる潔さが格好良すぎであります。こんな風に書くと、金太郎飴的な曲ばかりかと思われるかもしれませんが、曲作りの才能がかなりのもので、飽きさせません。上手いこと作ってますわ。THE FAKE BOYSやTHE ERGS好きなんかにもお薦めのテキサス産の1stアルバム(2010年リリース)。

POISON IDEA "FEEL THE DARKNESS"

POISON IDEA1990年リリースの3rdアルバム。以前は番外編のハードコア編に入れていましたが、この格好良さを知って欲しいのでこちらに編入。初期のようなもろハードコアではなくてメロディックな要素もあるしね...。今作はメタルな感じも加わってますが、気合いは衰えず、アルバムトータルとして優れております。音も体格と同様、圧倒的な迫力で、かつ単調でないのが高得点。また平均体重世界一(?)の称号を持っているうえに演奏がめちゃうまい。火を吹くJerry A、みたかったなー。わめきたくなったときの最高のアルバム。イントロからやたらかっこいい。Pig Championよ、安らかに。

ANDREW JACKSON JIHAD "CAN'T MAINTAIN"

ANDREW JACKSON JIHAD 皆さんは何となくお気づきのことでしょうが、私はそれほどPLAN-IT-Xなフォークなパンクに興味がないのです。しかしながら私にとってこれは別格で好物であります。ちなみにAsian Man Recordsからのリリースです。"Self Esteem"をはじめとして牧歌的ではありますが、土埃とバーボンの臭いが漂う泥臭ささより物悲しいキャッチーなメロディーが際立っており、日々の煩わしさに疲れまくりの我が心にじわ〜っと染みるのです。人の良さが滲み出た何とも言えないボーカルが実にナイス。アリゾナ産の3rdアルバム(2009年リリース)。

MR. ORANGE UNDERCOVER "GO PUNK YOURSELF"

MR. ORANGE UNDERCOVER2000年リリースのハワイ産。90年代のメロコアな雰囲気とB級ポップパンクなノリの絶妙なミックス具合にハワイで録音したとは思えないサッドなメロディーが個人的には非常に安らぎを感じてしまいます。これを人は中途半端と捉えるかも知れませんが、アルバム内のどの曲も水準以上で、爽やかなハワイのそよ風が顔を撫でていきます(行ったことないけど...)。中古レコード屋で床に落ちていたら、拾って買ってあげてください。2曲目"Next Week Thursday"や7曲目"Wasting My Time"なんかは軽快かつ泣ける名曲ですよ〜。

BRANDTSON "FALLEN STAR COLLECTION"

BRANDTSON最初から無理矢理泣かそうとしているなあ〜と腹黒い私は思ってしまうほど、まさに青春なテイストで、切なくてたまらないメロディーがあちこちで大発生する快作。クリーブランド産の1999年作の2nd。CHRISTIE FRONT DRIVEやPROMISE RING好きなら多分オッケーでしょう。というか、もっとGET UP KIDS好き等、万人向けな分かりやすい作品なのかも。三角座り(体育座り)しながら暗い部屋で爆音で聴くと、胸が張り裂けるて涙がポロリと頬を通り過ぎていくんじゃないでしょうか…。1stの"LETTERBOX"とは各曲のクオリティーが段違いだと思います。

THE MUFFS "THE MUFFS"

muffsKim嬢を擁する偉大なポップ・パンクバンド。久しぶりに引っ張り出して聴いてみたら、やっぱり良かった。女性ボーカルとしては、私にとっては理想的なハスキーな声質です。ドスを効かしてシャウトしつつ、なぜか切なく悲しくも思わせるってかなりの力量だと思います。9曲目"Big Mouth"なんか涙ちょちょぎれの彼女らの魅力が詰まった名曲。OFF WITH THEIR HEADSもカバーしてますね。3rdアルバムの"HAPPY BIRTHDAY TO ME"の方が評価が高いようですが、私はこちらの1993年リリースの1stの方に思い入れがあります。ワオ〜。安らかに

FLAMINGO 50 "MY REASON"

FLAMINGO 50元気がないと思っていたイギリスにもこんなバンドが出てくるから、やっぱりアンテナを張っておかんとあかんですね。この2004年リリースの1stアルバムの肝は伸びやかでありつつ、えげつないエネルギッシュな女性ボーカルと爆音系のギターサウンドとのなんとも素晴らしいコンビネーションであります。メロディーもしっかりしていて、だれること無しで、あっという間に最後までたどり着きます。1曲目"What I Said"なんか秀逸。で、これを書いている最中に(購入してから4ヶ月後)、エンハンスド使用であることが判明し、ビデオ映像にて、3ピースでボーカル&ギターであることが発覚(実のところ、CDジャケも取り出して見てませんでした)。ということで、このフロントウーマンであるLouise姉ちゃんが最高なわけね。

PELOTAN "LUCKY OLD SUN"

PELOTANジャケットどおりのサーフパンクバンドの3rdアルバム。2013年リリース。SONIC SURF CITY、PARASITES、TRAVOLTASなんかが思い浮かばせる、爽やかで、ちょっぴり切ない曲が、連射してきます。キャッチーな曲ばかりで捨て曲がないという恐ろしいアルバム。特に、3曲目の女性がボーカルメインとなる3曲目"Abracadabra"、恐ろしいくらい超名曲であります。名盤間違いなしですが、もう一曲だけでいいから女性ボーカル曲をぶち込んでいたら、個人的にはえらいことになっていたと思います。ま〜彼らにとってはおまけみたいな曲なのかも知れないけど...。で、2023年11月3日大阪でライブを初めて観せていただきました。最高っす。

HOLLYWOOD BLONDES "15 MINUTES OF LAME"

hollywood blondesラモーンなことSCREECHING WEASELの如く、また泣き泣きで切ないメロディー満載のことVACANT LOTの如し。あと、SICKOも。すなわち最高なポップ・パンク傑作ミニアルバム。6曲だけなので、全く捨て曲なし。"Shyra's Not Shy"をはじめ小気味よいギターの音に歌心のあるボーカルが被さってメロディーを奏でる具合がスリリング。誰も相手にしていないようですが、個人的にかなりいけていると思っています。2006年リリース。個性があるとかないとか無視して、ずっと手元に置いておきたい隠れた一品。デモ曲ですが、リンクを貼ったので一度聴いてみてください。

CHALLENGED "LOADED LANGUAGE"

CHALLENGED2010年に出た2ndアルバム。蓄音機からサイが出ていますが、意味分かりません。曲ごとにキャッチーな盛り上げポイントを的確に配置し、捨て曲なしの恐るべきアルバム。例えば、3曲目"Soapskum"で青さが際立つ豊かなメロディに浸って、5曲目"Quiet Zone"で疾走感を楽しみ、7曲目"The Morning After Pill"では歌心ある哀愁に涙するわけです。実のところリリース当時はあまり印象が薄かったのですが、自分の所有アルバム総点検作業の一環で久しぶりに聴くと、この熱くて泣き泣き具合に驚きおののいた次第です。皆さんもストリーミング配信ばかり聴いているだけではなくて、自分の所有レコードを聴き直してみてはどうでしょうか。ちなみに2007年リリースの1stアルバムも内容は最高です。

GLEAM GARDEN "SINGLES 2006 - 2013"

GLEAM GARDEN基本アルバムを紹介する本サイトでは、本来彼らのミニアルバムやファーストの方を紹介すべきなのでしょうが、そっち側はSAD PUNKよりでどちらもざらざらとした緊迫感があまり感じられず、印象が薄いのです。私としては無理矢理細かくカテゴライズするとSAD MELODIC HARDCORE PUNKが好みなので、どうしてもこちらのシングルコンピを取りあげざるを得ません。多分、本サイトの掲示板で私にお薦めしてくれていたバンドだったと思うのですが(バカなことに過去の掲示板のデータを謝って消去してしまった)、そりゃ〜私に薦めたくなるバーニングな楽曲の数々。ダミ声ボイスで、ノイジーで哀愁があって、ハードで駆け抜けていくって。盛り上がりまくるツボの押さえ方が見事!"Everything, One More TIme"なんか目茶苦茶格好いいじゃないですか。

PANELLET "ALOHA"

PANELLET優良ポップパンク輸出大国スペインのバンドの1stアルバム。2016年産とのことです。スペイン語は全く分からないものの、スペイン語の響きだけで哀愁度が1割アップするんだし、ちょっとセコいね。それにしてもいきなり1曲目から哀愁ポップ汁が垂れ流し状態でありまして、特に5曲目”New York”なんか、切なくてポロッと泣ける名曲であります。全曲クオリティーが高いのでアルバムとしてもかなりの傑作。まあ、伝統的なスペインポップパンクなんで斬新さはありませんが...。なお、Bandcampでフリーで入手できますが、フィジカルは2曲のボーナストラック(しかも名曲)がありますよ。

SMOKING POPES "BORN TO QUIT"

SMOKING POPES かつて昔、SNUFFは"ハードコア版THE JAM"と呼ばれていました。そしてこいつらは、間違いなく"メロディック版THE SMITH"であります。1stアルバムの"GET FIRED"も悪くないですが、よりTHE SMITH的というかモリッシーな雰囲気が醸し出されていて、"Rubella"などメロディーも洗練されている2ndの方が断然良いです。NAVELの1stのジャケットと対極にある最悪なジャケットも幸いし、格安で入手できると思います。ちょっと捻くれている、かすかに明るい音は気持ちの良いカフェで美味しいコーヒーを飲んだときのように、ほっとさせてくれます。1995年リリース。話が変わりますが、MY PAL TRIGGERが、アルバムの中でTHE SMITHの名曲"Cemetery Gates"をカバーしているのを聴いたときは嬉しかったです。オリジナルの方が100倍いいけど...。

JUNCTION 18 "THIS VICIOUS CYCLE"

JUNCTION 18 軽く聴くと単なるメロコアな感じがするものの、これが意外と切なくていけるんです。聴かないなんて勿体ないような気が...。とりあえず、1曲目を悪くないと思った人は3曲目"June And The Ocean"で涙をちょろっと流し、5曲目"Turnabout"でオシッコをちょろっとちびり、その後、捨て曲に気付くことなく最後まで辿り着くことと思います。CRAIG'S BROTHERとかALKALINE TRIOかが好きな人なら、多分イケます。イケるはず。それに多分、中古で数百円ぐらいだと思うので、軽い気持ちで、是非騙されてみてください。2000年リリースの1stアルバム。

THE GET UP KIDS "SOMETHING TO WRITE HOME ABOUT"

THE GET UP KIDS検索したら、結構引っかかってくる日本人好みのエモなバンドの2ndアルバム(1999年リリース)。これが一番、評価高いのかな。確かに疾走感もあるうえに、珠玉の息を呑む美しいメロディーが矢継ぎ早に奏でられてきて、納得。日本人のハートを鷲づかみする抒情感溢れる曲にうっとりさせられました。1曲目"Holiday"から彼らの魅力が全開で非凡な才能を感じざるを得ません。とりあえず、エモって言葉が嫌いで敬遠している人も勉強のために聴いてみてはいかがでしょうか。私もリリース当初はヘビーローテーションでえちゃくちゃ聴いておりました。

JEJUNE "THIS AFTERNOONS MALADY"

JEJUNE本Webサイトの掲示板にて私にお薦めってことで、紹介があったバンドのアルバム。本当にありがとうございます。で、本作品。コマーシャルな仰々しいメロディーがあるわけではないですが、最初の1曲"Morale Is Low"から最後の"Same To You"まで聴くことでじわりじわりと盛り上がってくる作品であります。一つ一つの曲自体に派手さはないものの、男女のボーカルを巧みに使い分けた美しいメロディーが散りばめられており、ちょっと眠れない夜にウイスキーをお供にしながら静かに聴きたいときなどに最適なのかもしれません。1998年作のエモというよりかインディーロックな2nd。

GAMEFACE "THREE TO GET READY"

GAMEFACE以前は2000年リリースの"ALWAYS ON"を紹介しておりましたが、最近、GAMEFACEを聴き直すと、2ndアルバム(1995年リリース)の"THREE TO GET READY"の方が今の私の好みに合致するのでこちらに変更します。"ALWAYS ON"は切なさ満載の4曲目"Angels On The Wing"など、よりエモーショナルな楽曲が聴ける魅力があるのですが、後半が少しだれることがマイナスポイント。比較して、"THREE TO GET READY"のエモーショナルでありながら、よりパンキッシュなノリ(勿論、メロディック!)と最後まで飽きさせない構成がプラスポイントかと。ジャケットもこちらの方がいいし...。正直、その時の気分でどっちでもいいです。どちらにしても意外とびっくり影響力大なこのバンドを無視しては如何かと思います。で、2018年2月13日の京都GATTACAでのライブ、当然ながら名曲揃いで良かったす。


BEST200までなんとかやり切るつもりです。


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