LAGWAGON "DUH"
Fat Wreck Chordsのベテランバンドによる1stアルバム(1992年リリース)。大昔、DOLLで別宮さんがレビューしていたので購入した記憶あり。まずは4曲目"Angry Days"の素晴らしさを堪能して欲しい。私のベスト・メロディック・ソング10にランク入り間違いなしの哀愁ビックバンの超々名曲であります。これを聴いて泣かずにいられるでしょうか?異常にB面の曲数が多いシングルやと思って買っても決して悔いはないはずですが、他の曲も疾走感がありながらも多彩なメロディー満載なのでアルバムとしての完成度も1stとは思えないぐらい優れているので安心の一枚。CCRのカバー"Bad Moon Rising"も最高。
TEENAGE GLUESNIFFERS "NERVOUS BREAKDOWN"
これは、ポップな感じとメロディックな感じのちょうど良いとこどりの傑作であります。軽くもなく、重くもなく、かと言って中途半端でもない。私のような弱小Webサイトを覗いてくれている人で、このバンドを生理的に受け付けない人はいないような気がします。無人島にまで持って行くかは別にして、一家に一枚のイタリア産であります。2009年リリースの1stアルバム。とここまで書いて、myspaceで影響を受けた音楽欄をみてみるとRamones & 90's Lookout Soundだと。そうなのか。7曲目"Brainwash"の「ブレインウォッシュ!トゥルル〜」の響きが脳内に対流して心地よいです。
DONFISHER "SETTING NEW STANDARDS IN APATHY"
沈滞した1996年にひとつ天から落ちてきた珠玉の1枚。残念ながら、DONFISHERにはこれ以外の作品はないとのことでです。惜しい、実に惜しい。何なら今からでもいいので録音して、奇跡の音源発掘とかにして、嘘つきリリースでもOKです。まず1曲目"Obvious"の静から動の奇跡的な展開。UKメロディック界の屈指のギタリストAndyから放たれる歌心あふれるギターサウンドに、痺れまくりで、エアーギターしまくっているキッズも多いのでは。あと蛇足ですが、フランキー師匠のプロデュースです。念のため。4曲入りのシングルですが、紹介せずにはいられません。
THE FASTBACKS "VERY,VERY POWERFUL MOTOR"
Kim姉さんによるワイルドで可愛さも併せ持ったボーカルに、表から裏までガレージポップパンクを支えたKurt Bloch師匠の歌いまくるギターが絶妙に被さってくる、おしまれつつ解散した偉大なバンドによる1990年リリースの2ndアルバム。1曲目から痛快に進んで、4曲目"Better Than Before"でのKurtの激情なギターソロで撃沈確実であります。冗長なギターソロが嫌いなパンクス君もこの感情剥き出しのこのギターソロを繰り返し聴きたいと思ってくれるばずです。極上のポップかつハードなとてもカッコ良いアルバムであります
THE 20 BELOWS "HEADACHES AND MOODSWINGS"
私は北欧系にとっても弱い。このデンマーク王国産の3コード・ポップ・パンクにもやられちゃいました。Webサイトでは、連想するバンドとしてSCREECHING WEAZELやQUEERSなんかが挙げられていますが、どうも私はちょっと違うような気がします。勿論、彼らにとっても大好きなバンドで大いに影響を受けているのでしょうが、脳天気なカラッとしたポップさではなく、なんとなく曇りがちで物憂げなポップさは逃れられない土着というか風土から滲み出ているような気がします。そこが良し!の2007年リリースの1stアルバム。
THE GREAT ST.LOUIS "IN YOUR OWN TIME"
これまで、1stアルバム"FOREVER NOW"を紹介しておりまして、「熱いボーカルと疾走感、メロディーとも、全くもって私好み。どれもいい曲なのですが、あまりに期待大なので、もっと超名曲を求めちゃいます。」と記載しておりましたが、この2010年リリースの2nd、ガラパゴス諸島もびっくりの大進化を遂げてくれました。どの曲も磨きに磨かれ、前作にあった中途半端な感じが一掃され、LEATHERFACEやNO IDEA系バンドとの比較もしなくて済む、彼らならではの個性をやっと確立してくれました。うちの子はやればできるんです!傑作。
SLUDGEWORTH "LOSERS OF THE YEAR"
1992年リリースのアルバム等からセレクトされたディスコグラフィー。しかもLOOKOUTからのリリース。趣味の悪いジャケットのオリジナルアルバムより断然こっちの方がいいです。SCREECHING WEASELやTHE METHADONESのDan Schafer先生が率いたバンドですが、本家SCREECHING WEASELより、メロディックでタイトでもっと切なく哀愁に満ちた感じが美味しゅうございます。巷のWebサイトではシカゴということでNAKED RAYGAN、PEGBOY、音的にJAWBREAKERやSAMIAM等が比較されておりますが、個人的にはそんなに似てるかな〜って感じがします。ともあれ2曲目の22世紀の人にも伝えたい大名曲"Someday"で泣いちゃってください。それにしてもPOLITICAL ASYLUMの"Someday"といい、"Someday"には名曲が多いな〜。
ST.FALL APART "SOMOS EXTREMOS"
全てが1〜2分台の13曲入りの2010年リリースのアルバム。速くしたWHISKEY SUNDAYな感じだとか親しみやすくしたDEAR LANDLORDな感じと言ったらよいのでしょうか。どっちにしろ、とってもナイスなできであります。小気味よく、重い感じがないところが好感をもてます。聴きながら、一緒にコーラスに加わってジャンプしたい衝動をかき立てられ、階下の住民に怒られること請け合い。捨て曲なしの27分間の幸せな時間を是非、過ごしてください。AGE OF DISTRESSさんにて購入。さすがです。
MONIKERS "WAKE UP"
ミニアルバム”EAT YOUR YOUNG"も良い感じであったものの決め手に欠け、垢抜けないところがありましたが、この2008年リリースのフルレングス1stアルバムはずるりと一皮も二皮も剥けたようです。実に立派に成長されました。とはいえ、JAWBREAKERやLEATHERFACEといった形容を脱するところまでの独自スタイルの確立といった領域までいっていないのですが、なぜか懐かしい、じわっと染み入るキャッチーな曲の連続に難しいことはどうでもいい気がしてきます。サーティーズ向け、するめメロディックといったところでしょうか?BROADWAYS好きは手に入れてみてはいかがでしょうか。
BUTTON UP! "BUTTON UP"
これはいいですよ。これこそ掘り出し物ですよね。2010年リリースの1stアルバム。ポップパンクというには、青臭くて胸が張り裂けそうなメロディーが垂れ流されすぎます。特に6曲目の"Today We Will Be Measuring In Barleycorns"なんかはまさにFIFTEENを意識したような展開に笑けるとともに、泣ける。全体的にチープな感じではありますが、駄曲がなく、最後まで飽きさせません。記載時点ではBandcampにてフリーでダウンロードできます。ちなみにBest300で紹介しているアルバムは現物を所有していることを原則としているため、CD-Rを購入したのですが、ま〜これ以上ないぐらいチープな作りでありました。本作については、普通の人は、現物所有する必要はあまりないようです。
THE UNLOVABLES "CRUSH BOYFRIEND HEARTBREAK"
男らしいだみ声は格好良くて確かにいいでしょう。とはいえ、たまにはかわいい声で癒されたい時もあるんじゃないでしょうか。じゃ〜、こんなんどうでしょう。きゅ〜んと胸が締めしつけられそうなとってもキュートな声が、キャッチーでポップで疾走感溢れるメロディーの中で響きまくっています。ただの女性ボーカルバンドでないのは、尋常ではないツボを押さえた曲のできの良さ。コーラスの声もジャケットもかわいいし、こういう作品としてはかなりの完成度で何も言うことないです。2005年リリースの1stアルバム。2022年にレコードで再発されましたね。これは価値あるよね。
HEADCHECKS "CATCHY,DUMB TUNES"
個人的にはとっても信頼している、ヒット作を連発してくれる広島の奇跡FIXING A HOLEさんより出たアルバム。こんなバンド知らなかったな〜。しかし、SKIMMERやWACT、FUNBUGなどのショボイ系UKメロディック有名バンド(?)と遜色ない、全面に渡って青臭い切ないメロディーが駆け抜けていきます。ここいらのバンドが好きなら無視はいけないようです。録音レベルが振り切れているためか、ギター等の音が生々しくて歪んでいてかなり気に入っております。"Someone Else"など、バタバタして洗練されていない感じが最高であります!
NAVEL "UNEASY"
私はとってもご承知のとおりSKIMMERが好きであります。そして高音ボーカルと甘酸っぱさ垂れ流しの激良メロディックっていう共通点があるこのNAVELも好き。この1998年リリースの1stアルバムは、"Smile"、"Postcard"、"Idling"なんかの青臭くて素晴らしい超名曲があると思えば、時折ハードコアな曲も混ぜて、実にアルバムの構成としてもいい感じです。加えてジャケットだけで5ランクアップなのでなんならアナログ化もいいんじゃないでしょうか。2008年4月6日(京都)をはじめ何度か聴かせてもらっているライブでの鼓膜破れそうな爆音具合と全力すぎて最後まで辿り着けるのかという緊張感も好き。あ〜切ない。2nd"DEPEND"も実に良品でございます。
HORACE GOES SKIING "YEAH RIGHT SURE"
重要VA"THE BEST PUNK ROCK IN ENGLAND,SON"収録バンドの唯一のフルレングス。1998年録音なのになぜか2002年リリース。全曲最高というわけにはいきませんが、UKメロディックの不毛な時期にこのような胸が張り裂けるような感涙の作品を世に生み出してくれた功績は率直に認めてあげましょう。2曲目"You Cheeky So And So"をはじめとして、いかにもUKなグッド・メロディーでかつ、弾けきれないポップさが絡みあった名曲がぽつぽつと出てくる意外と侮れないアルバムであります。
NO USE FOR A NAME "HARD ROCK BOTTOM"
ベテラン大御所バンド。Chris Dodgeが過去に加入していたってのも若い衆には関係ない話なのかもしれません(2ndアルバムぐらいまでかな?)。7thアルバムで最高傑作をもってくるというのはかなり珍しいというか単純にすごすぎであります。初期に比べ、ハードコア臭さが抜け、よりメロディックになって、クオリティーも上がり泣けるアルバムになっております。メジャー級な音作りで結構売れたんだと思います。正直、若い皆さんにわざわざ紹介する必要のない、皆さんが知っていて、大好きなアルバムです。キャッチーって言葉は本当に彼らのためにあるような言葉でしょう。2002年リリース。
WE THE DROWNED "WHEN I CAN, I WILL"
本作品は、某京都のディストロさんでその存在を知り、その際購入出来なかったので、長らく候補に挙がっていながらも紹介できなかったのですが、無事、困ったときのDiscogsで安価で入手できたのでやっとアップ。音源自体はBandcampで入手できますので、皆さんはとりあえずはそちらでどうぞ。で、本題。まさにUKメロディックな6曲入りのミニアルバム。DRIVEWAY SPEEDINGとかBITTER PILLS、STRAINなんかが連想される、華やかさがないながらも心を掻きむしるツボを押さえた素晴らしいメロディーが連続発射されてきます。聴けば分かる、心から明るくなれない、このWebサイトに相応しい感じの音です。2011年作。
SHOWER WITH GOATS "REFLECTION"
これまではSP RECORDSさんからリリースされた編集版"GETTING LUCKY"を紹介していましたが、再結成後のフルレングス(2009年リリース)に変更したいと思います。なにせ"GETTING LUCKY"が35曲入りで、最後まで一気に聴き通すのはしんどいかと。再結成後の作品なんかに大したものはないのが通例ですが、SPさんのコメントどおり、かっこよいです。私のツボにはまりまくりであります。9曲目"Endless Days"最高です。で、相も変わらずジャケがダサいところが凄い。つげ義春先生の夢関係の漫画作品が思い浮かびます。
ちなみに以下は"GETTING LUCKY"を紹介していたときの文章です。
「見ての通り、ジャケのダサさならBEST10級なアルバムです。SP-RECORDSさんがリリースするまでこんなバンド知りませんでした。1994年から2000年にかけて活動したバンドだそうです。1000円だし、SPさんだし、影響を受けたFIFTEENっぽい曲もあるということで購入。正直、全く期待していなかったのが功を奏したのか、意外というか結構いけていて得した気分。確かにFIFTEENを一生懸命真似たような曲があり、嬉しくなっちゃいます。35曲入りと言うことで、お腹いっぱいですが、中でも"Me Vs.Myself"は、珠玉の一曲であります。」
DOES IT FLOAT "EVERY WORDS IN YOUR PS"
1曲目の"Yellow Car"からエモーショナルな要素もありながらも、繊細かつダイナミックに駆け抜けていく傑作。声を聴けばすぐ分かりますが、日本産であります。私のかすかすの脳の中では、SCARIESやHER SPCTACLESなんかがじわ〜んと浮かんできました。彼らと同じように、なんとなく悲しさが滲んでくる数々のグッドメロディー。少なくとも、この私のような弱小Webサイトに辿り着いた奇特な方で、この音が苦手って人はあまりいないのでは。2009年リリースの1stアルバム。
RED FORTY "DISCOGRAPHY"
Webサイトで見回しても、あまり載っていなくて、数少ない情報を総括すると、90年代中期のバンドで、LUCEROのボーカルが在籍していて、JAWBREKERよりの感じって書いてあるくらいで、ほぼ無視されている感じ。こうなりゃ、一人でこの名作を盛り上げて野垂れ死にましょう。JAWBREAKERライクと思って失望されるかも知れないので、SHOREBIRDSにLATTERMAN臭さをちょっと抜いた感じとでも言っておきましょう。どうせ、あまり当たってないと思いますが...。歌心のある切ないボーカルが心に染みます。個人的には結構いけていると思います。1997年リリース。ちなみに2年後に別デザインで再発されていますのでご注意。
HAMK "THE STORY OF A FLOWERFIELD"
エモって言葉に若干懐疑的な私でも、このアルバムがエモというならば、私もエモって認めざるを得ません。だって、いきなり1曲目の"Don't Leave Me"から熱いし、感情から生み落とされたと思われるような切ないメロディーが心に突き刺ささっていきます。なんかきゅ〜んとするような、そして泣けるような、まさにエモーショナルなんです。3曲目"The Rain"みたいにスピードを抑えた曲であっても奥から込み上げる熱い気持ちを感じてドキドキさせてくれる希有な存在。2005年製のメイド・イン・ジャパン。
反応ありませんが、頑張りました。なんとかもうちょっとだけやろうかと思ってます。
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