THE ABS "MENTALENEMA"
初期UKメロディックの有名バンドの1stアルバム。1989年リリース。テイチクから国内盤が発売されているというのは、奇跡というか無謀というか。8曲ということもあるけど、まさしく最後まで駆け抜けていきます。スピード感満載なサウンドかつ力強く見事に歌い上げるボーカルの絶妙なタッグが秀逸で、5曲目"Diamonds"がお気に入り。但し、ジャケはあまりにもダサすぎます。ちなみに栄森さんのレビューによると「アブス」と読むらしいです。なお、コンプリートCD"A WOP BOP A LOO BOP..."がリリースされていますので、普通の人はそちらをゲット願います。
ALL SYSTEMS GO! "ALL SYSTEMS GO!"
カナダのメロディックバンドの1stアルバム。1999年リリース。元DOUGHBOYSとBIG DRILL CARというスーパー・メンバーからなる、ミディアムテンポの良質ポップメロディーが心地よいです。実に甘酸っぱくて、ノリノリです。決めの曲はなく、一番良い曲がカバー曲"California Bummer"というのは残念ですが、さすがに職人、クオリティーは高く、甘美な声が良く染みて、実によろしおす。
APPLEORCHARD "TACET"
BROCCOLIのScootが在籍していたとされているバンドの1996年リリースの唯一のアルバム。で、加えてFrankieがプロデュースなので、私にとんでもない期待を抱かせたブツです。湿り気の帯びた哀愁漂うUKならではの音自体は、まさしくBROCCOLIが頭をよぎりましたが、構成は若干エモな方向で、私の過剰な期待には応えられませんでした。しかし、"Injecting"など曲は良く、じっくり聴き込んでじわ〜っと感じていただきたい良作であることは間違いないようです。
ARMS ALOFT "COMFORT AT ANY COST"
シングルですが、4曲入りですので、紹介します。2008年リリース。DILLINGER FOUR、GUNMOLL、BANNER PILOT、GRABASS CHARLESTONSなどに見られる渋さがありながら疾走していく感じの良バンドの1stシングル。例えたバンドが偉大すぎて、実際、聴かれると期待外れだと思う人がいるかもしれませんが、悪くないですよ。ちなみにどうでもいい話ですが私が初めて購入したダウンロードコード付きシングルでありました。
BANGERS "DUDE TRIP"
初期作品の編集盤。2010年リリースのUKメロディック。プンプンと男臭さ満載なゴリゴリ感があるものの時折キラッと光るメロディーを挟んでくるところで、同郷のUKで言えば何かFOUR LETTR WORDを新しくしたっぽいし、USで言えばOFF WITH THEIR HEADSなんかが思い浮かびましたが、いつもの的外れかもしれません。6曲目の"The Hard Way"や8曲目"Little Lives"なんかがお気に入りであります。
BASEBALL ANNIE "MARRIED"
スウェーデンものを1作。この1996年リリースのアルバム、世間から完全に無視されてます。とはいえMILLENCOLIN、NO FAN AT ALLのメンバーからなるバンド。おちゃらけで創ったアルバムかも知れませんが、才能のある連中が創ったんだから悪いはずありません。"X-Mas Song"をはじめ、フックがビシバシと効いていてリリース当初はこればっかり聴いておりました。ちなみにバンド名は「野球のおっかけギャル」のことのようです。上記バンドが好きで、500円以下で売られていたら挑戦してみてください。
BETTY’S LOVE CHILD "ANGELFISH"
スピード感は結構あるものの、メロコアのそれではなくて、バタバタとした感じ。FIFTEENな感じを疾走させたっぽいとかG-WHIZな感じというか。勿論、曲のクオリティーは個人的に思い入れのあるFIFTEENには遠く及びませんが、"Harumi"など各々の曲はそれなり練られていて、かなりレベルの高いアルバムとして聴けます。派手さはないものの青くて切ない名品で聴き応えあります。1996年作。ちなみに裏ジャケではベースがJAWBREAKERのTシャツを着ています。
BLANK FIGHT "HOUSE BAND FEUD"
ジャケットみたまんまのイーストベイ・サウンド。いや、イーストベイの生きる伝説Aaron Cometbus様が参加しているので、Aaronサウンドと言った方がいいのかもしれません。皆さんのご想像通り、ラフで、チープで、牧歌的で、ポップで、明るくなくて、好きだな〜。2003年リリース。ハーモニカが加わった3曲目"Song For K8Q"等、いい曲書いてます。
THE BOMB "INDECISION"
シカゴの伝説NAKED RAYGUNを採り上げていないのに、なぜTHE BOMBなのって人もいることでしょうが、とりあえず先にこちらを紹介。メロディック・ハードコアの黎明期から生きているベテランならでは味のある曲の数々におっさん連中は暗涙にむせぶことでしょう。"Hardly Shed A Tear"など「おっぺけぺー」ならぬ「オヘッオーホー」の掛け声が次から次へと出てくるのは、なんとも懐かしく微笑ましい。あのJ. Robbinsプロデュースによる2005年リリースの1stアルバム。
BULLETS TO BROADWAY "DRINK POSITIVE"
2005年リリースの8曲入り1stアルバム。とにかく1曲目の大傑作"Happily Ever After"を聴かないと何も始まりません。FIFTH HOUR HEROのように、ダミ声の男性ボーカルと伸びやかな女性ボーカルがドラマチックに疾走しながら絡み合うグレードソング。まさしく泣かずにはいれないサッドメロディックな大名曲。他の曲も水準以上なのに、この最初の1曲が飛び抜けすぎているためにアルバム全体としての印象が薄くなってしまっているというのが実のところです。もうちょっと頑張って欲しかった。実に惜しい。
THE CARRIE NATIONS "...BE STILL"
こんなジャケで想像つくと思いますが、もろイーストベイ影響大なアルバム。イメージでいうと、FIFTEENをのろくして、才能を抜いた感じ(ちょっと可哀相か)。2003年リリースの唯一のアルバム。2005年には解散しているみたいです。チープで、スピードや明るさはないものの、"Farming Communities"などで聴かれるようにポップな心を持っております。声を張りあげる二人のボーカルによる掛け合いが特徴的です。天才ではないのに1曲ごとに個性を待たせようとして、展開やメロディーを工夫しようとしているのも健気でよろしい。悪くはないよ。
THE CATERAN "BITE DEEPER"
今から二十数年前、テイチクのフリーペーパー"Shakin' Street"のUKメロディックバンド特集(なぜ捨てた!もう一度読みたい!)で、栄森さんが絶賛していたときから、関心があったバンド。まさしくメロコアって言葉が無かった1988年のスコットランド産らしい男臭い無骨な音です。2ndアルバム。とにかく、1曲目"Don't Like What I Do"が格好いい(というか正直、これさえあれば...)。是非、CD化して欲しい。ちなみにNIRVANAのUKツアーのサポートをしたそうな。
CROCODILE GOD "THE COMPLETE RECORDINGS 1994 - 1999"
リリース元のCRACKLE!のサイトでは、"BUZZCOCKS meets GREEN DAY"と紹介されているUKメロディックバンドの45曲入りコンプリート。"BUZZCOCKS meets GREEN DAY"ってちょっと言い過ぎでしょう。45曲入りというだけあって、どうでもいい曲もあって、一気に最後まで聴くにはお腹一杯となり、アルバム自体の評価としては難しいところもあるのですが、"Two Days""Wurlitzer"等、王道UKメロディックではない、小気味よいUKポップ・パンクを聴かしてくれます。2007年リリース。
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