パンクへの道!PART3

第4話 とうとうSEX PISTOLSへ(高3-1988〜1989年)

初めてSEX PISTOLSという偉大なパンクバンドのアルバムを聴いたのは、多分高校2年のときで、これまた岩見氏からアルバムを録音したカセットテープを借りたのが、初体験であった。但し、このときは、T.REX命ブームが続いていたので、T.REXのツアーに同行したDAMNEDが一端を担っているパンクムーブメントの代表的バンドのアルバムという何とも回りくどい理解でしかなかった。

高校3年になるとさすがにT.REX以外にのめり込むものが欲しくなり物色していたが、どうも60年代のロックにのめり込めそうなものもなく、ちょっと時代を新しい方向にということで以前に借りたテープを聴くと単調でうるさいだけと思っていたアルバムが、1曲1曲が個性があってポップでワイルドであることがわかり、あっという間に恋におちた。

アルバムには最初に聴いたとき、「ガツン」とやられてしまうときと、何度か聴いて突然良くなる場合があるが(それ以外に勿論ゴミ・アルバムもあるが…)、今回は後者であり、私の場合、後者の方が愛聴盤になることが多い。多分、前者の方が分かりやすくて取っつきやすい面がある反面、飽きも早いようである。

当然、PISTOLSは基本的に1枚だけのアルバムなので、それだけに飽きたらずCLASHの1st、BUZZCOCKSのシングル集、SLAUGHTER&DOGSADVERTSEATERの1st等手当たり次第、手に入れた。上記のバンド等はどれもパンクという範疇で括られるが、どれ一つとして同じようなバンドはなく、感動しっぱなしであった。そのためか、大学合格の通知はこなかった。

第5話 NEWWAVEへも突入(予備校生〜大1-1989〜1991年)

当然、パンクのアルバムも購入し続けていたが、ONLY ONESGANG OF FOURKILLING JOKEPOP GROUP等ポストパンクなバンドにも興味が湧き、1977〜1981年ぐらいにかけてイギリスでリリースされていたアルバムを買って興奮していた。あと、MONOCHROME SETとかも良かったなー。ホンマにこのイギリスにおける4年間というのは、楽器の演奏力を飛び越え、個性が際だったバンドがまさしく竹の子のように出てきた奇跡のような時代であり、多分リアルタイムでレコードを購入しまくっていた人はロック史上一番刺激的な体験をしたんだと思う。


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