MY BEST 番外編 PART2

とりあえず初期パンクとしてBEST20を作成しましたが、厳密には初期パンクバンドは言えないバンドがあったり、DAMNEDがない、GENERATION Xがない、UNDERTONESがない等、不備だらけになってしまいました。ただ、巷で、初期パンクの紹介本の入手は容易なので、こんなもんでいいでしょう。とりあえず、メロディック・パンク好きの観点からピックアップしてみました。

■初期Punk & Oi! PUNK BEST20編

STIFF LITTLE FINGERS "INFLAMMABLE MATERIAL"

STIFF LITTLE FINGERS1979年リリースの1stアルバム。厳密には初期パンクではないかもしれませんが、21世紀の今なら初期パンクの範疇に入れてもいいでしょう。今でも、懐かしいという印象を受けずにすんなり聴けるという珍しいパンク・アルバムであります。とにかく、あのイントロのバリバリギターが気に入らないパンク小僧はいないはず。イントロ10秒タイトルマッチがあれば、絶対世界チャンピオンであります。とにかく、この1stアルバム、熱くて哀愁もあって名曲揃いです。涙、涙。私にとってのパンク・サウンドの理想の形であります。で、2nd"NOBODY'S HEROES"もその次のライブ盤"HANX!"もいとよろしです。ちなみにそのライブ盤、私の所有している全てのライブアルバムの中でも最もお気に入りであります。本当に皆さんに聴いて欲しい。

BUZZCOCKS "SINGLES GOING STEADY"

BUZZCOCKSメロディックなパンクのゴットファーザーと認定しても異論がないであろう偉大なバンド。最初に購入する1枚目は1stアルバム"ANOTHER MUSIC IN A DIFFERENT KITCHEN"より絶対こっちでしょう。初期のシングル集(1979年リリース)ですが、1枚のアルバムとして実に見事に完成されてます。珠玉のメロディーに空知らぬ雨が流れてくること必至。メロディック好きを自称していて本作を無視するわけにはいかないでしょう。とんでもない名曲の連発に度肝抜かれます。

X-RAY SPEX "GERM FREE ADOLESCENTS"

XRAY SPEX1978年リリースの1stアルバム。初期パンクの中で、女性ボーカルと言えば、このバンドとなるでしょう。ルックスはともかく、時折叫ぶポーリンの声は格好良い。女前であります。そして、このバンドの特色の一つであるサックスのおかずが、妙に心地よい。さすがに初期パンクを代表するバンドの一つだけあって、"Identity"など、激しさと切なさが同期した名曲盛りだくさん。で、すごいのが、当時ティーンエイジャーのポーリン自身が曲を全て作っているところ。時代が産み出した傑作。

THE JAM  "SNAP!"

jamとっても大好きなバンドなのに、紹介するのを完全に失念しておりました。ポール・ウェラーという一人の天才により、パンクという枠組みを超え、最後には、国民的バンドになってしまったバンド。あのモッズなパンクアルバムの1st"IN THE CITY"とソウルなラスト6th"THE GIFT"(全英1位!)とでは、別バンドと言っていいような感じでありますが、流石、天才。全て良しであります。但し、前述のとおり、1枚のオリジナル・アルバムだけでは、ジャムの魅力を理解することが難しく、誤解を生む可能性が大なので、この有名なベスト盤(1983年リリース)でまず、逝っちゃってから掘り下げてください。

THE CLASH "LONDON CALLING"

clash1979年リリースの3rdアルバム。私は以前、どちらかと言えばCLASH派であると記載しましたが、そのCLASHも、1stアルバムのみ命の森脇派とそれ以外も認める大貫派に分けられるのかも知れません。私は、4th以降は、聴き通すのがつらいので、中間派となってしまいます。ただ、この傑作3rdを認めないで、1stだけを認めるっていうのは、CLASHというバンドを全く認めていないのと同じ意味となるような気がするのですが、ま〜、そんなこと、どうでもいいですね。多様な音楽性を詰め込みながらも、パンクという大黒柱がど〜んと立っているのは、格好いいじゃないですか。ジャケットのできも世界最高レベル!また、2枚組なのに1枚分の値段でリリースしたというのも格好いい。

THE ADVERTS "CROSSING THE RED SEA WITH THE ADVERTS"

The Adverts初期パンクの1stアルバム(1978年リリース)。実際、聴く機会は減りましたが私は大好きで、実のところSEX PISTOLSより聴いた回数が多いと思います。全体的に陰りのある暗めな感じですが、"One Chord Wonders"、"Great British Mistake"等、ドラマティックで緊迫感のある展開に身震いする曲があるなど、知的で才能に溢れている名盤です。やはり初期パンクでアルバムがリリースできたバンドは、パンクと一括りできないほど、皆さん個性的でありますね。ちなみに、ベーシストが女性ということでも有名です。

EATER "THE ALBUM"

EATERパンク本では、大抵、平均16歳のガキ・パンクだが、意外とイケているといったような表記が多いですが、私はもっと評価していておりまして、年齢抜きに純粋に格好いい初期パンクだと思っております。ガレージっぽい感じで荒々しく全16曲が疾走していくのは、実に痛快です。そして、このアリのジャケットが好きで、学生の時、オリジナルLPを結構な価格で買いました(なぜかEDISONから出た再発CDも若干入手困難であったし...)。中のインナースリーブもアリで、洒落ています。ちなみにSEX PISTOLSの初期のプロデューサーでもあったDave Goodmanのプロデュースによる1977年リリースの唯一のアルバム。ちなみに邦題は「パンクでぶっ飛ばせ」であります。

THE BUSINESS  "SUBURBAN REBELS"

business私がこのビジネスを知ったのは、勿論、リアルタイムではなく、この1stアルバム(1983年リリース)と実際は1stとして世に出る予定であった"SMASH THE DISCO'S"のカップリングCDでありました。なんと、またもやテイチクから出ておりました。ホントに、90年初期のテイチクは、MIDWAY STILLにABS等、目茶苦茶なリリースでしたね。で、このアルバム、Oiパンクの名作と言われるだけあって、まさしく格好いいです。分かりやすく、親しめるメロディーに、熱いながらも心優しいのではないかと想像される声が実によろしいのです。好き嫌いに関係なく、これ基本なので、是非、挑戦をば。

SHAM69 "ADVENTURES OF HERSHAM BOYS"

sham69昔、よく聴いていたな〜SHAM69。実のところ、SHAM69は、"Borstal Breakout"、"Angels With Dirty Faces"や"If The Kids Are United"等、キャッチーなシングル作品がとっても良いので、初めて買う場合はシングル・コンピが、一番無難でお薦めであります。ちなみに名作1stアルバム"TELL US THE TRUTH"と3rdの本作(1979年リリース)では、全く、熱さ、勢い等が違いますので、どちらか1枚だけ買ってしまって、SHAM69は最悪だと思ってしまう可能性があります。私は1stから4thまで全てオッケーでありますが...。ともかく、シングル・コンピをゲットしてください。

THE SAINTS "ETERNALLY YOURS"

THE SAINTS巷ではRADIO BIRDMANの次に紹介される偉大なオージィバンド。1stアルバム"(I`M) STRANDED"の方がパンク度は高いですが、私には、Cris Baileyらの才能が開花した2nd(1978年リリース)の方が大好き。いきなりホーンが鳴る"Know Your Product"や感動的な"No,Your Product"等、単純ではないなんとも凝った曲が格好良いんです。個性的かつ充分パンクなのでもっと評価すべきでは。さらに衝撃度は減りますが、2ndが気に入ったのなら3rd"PREHISTORIC SOUNDS"にも挑戦しましょう。

THE BOYS "THE BOYS"

boys私が初めてTHE BOYSを聴いた頃は、B級バンド扱いでしたが、今や立派な準A級バンド。ビートが効いたポップなパンクだけど、決して柔な感じはないのが良い。さすが、1977年リリースの1stアルバム。そして、ピアノがアクセントに入っているのも、初期パンクとしては、結構珍しいと思います。パンクの攻撃性を求める人は別として、万人にお勧めできる聴き飽きしない名盤。皆が大好き"Sick on You"をはじめ名曲満載。ちなみ2nd"ALTERNATIVE CHARTBUSTERS"は勢いが薄れるかもしれませんが、これまた最高であります。

COCK SPARRER "SHOCK TROOPS"

COCK SPARRERCOCK SPARRERと聴いて、Oiバンドという知識のみが災いして、なんとなくゴリゴリの音で聴きづらいのではないかと思っている人が多いのではないでしょうか。ところがどっこい、ものすごくキャッチーなフレーズが溢れる傑作作品なので是非聴いてみて欲しい。あなたの心を広く開いて、意外となんの予備知識もなく聴けば、極上の良質ポップ・パンクとして聴けますよ。1983年リリースの2ndアルバム。

ANTI-NOWHERE LEAGUE "WE ARE THE LEAGUE"

ANTI NOWHERE LEAGUE1982年リリースなので、厳密には、初期パンクではないけど、今となっては、同じようなもの。だって1977パンクからちっとも進歩してないし...。だって、ボーカルの名前がAnimalでっせ。しかもジャケットをみてのとおり、実に汗臭くてダサい。DISCHARGEの嵐が吹き荒れている中、血迷ったかのように、泥臭く、疾走していきますが、口ずさめるようなポップで盛り上がり満載なところが、まっこと奇跡的であります。1stアルバム。

BLITZ "VOICE OF A GENERATION"

BLITZボーカルは男臭いが、キャッチーでメロディックなのでOiっぽいバンドの中では、かなり聴きやすい部類に入るのではないでしょうか。UKメロディック好きは、これを聴いてもそんなに違和感を感じず、逆にはまってしまう可能性さえあるかも知れません。全ての曲が3分未満で、その中でポップさとハードさを併せ持った曲を作り上げるセンスは結構いけてると思います。ちなみに1982年リリースの1stアルバムであります。これ以降なぜかニューウェーブに変更するらしいので、とりあえず脇目も振らず、本作をゲットしてください。

SLAUGHTER & THE DOGS "DO IT DOG STYLE"

SLAUGHTER & THE DOGS1978年リリースの1stアルバム。BUZZCOCKSと同じマンチェスター産であります。このアルバムは、このバンド名、このジャケットから想像できるとおり、"洗練"という言葉にほど遠い、ワイルドかつダーティーさがなんとも魅力で、ハイティーンの頃、よく聴いておりました。そして、初期パンクだけあって、個性的かつぶち切れて疾走していく名曲が集まったアルバムであります。一聴しただけでは、普通のB級バンドだと勘違いする人がいるかもしれませんが、どっこい超B級トップバンドであります。

THE LURKERS  "LIVE AND LOUD"

LURKERS初期パンク。とはいえ1stアルバム"FULLHAM FALLOUT"じゃない、そしてオリジナルのボーカルでもないライブアルバム(1989年リリース)を紹介します。曲の途中で客から「はよ、"Shadow"を演奏せえ(勿論英語で)!」と言われているなんとも情けない作品。でも日本盤(解説は関口さん)もリリースされました。なぜ本作を紹介したいか。このバンド、どのスタジオアルバムもなぜか音が軽いんですが、このライブアルバムは熱いんです。もともとの曲のできが良いので、パンク度が高いこちらの方が感動的であります。

JOHNNY THUNDERS & THE HEARTBREKERS "L.A.M.F."

JOHNNY THUNDERS初期パンクはイギリス派の私ですが、聖なる1977年リリースのアメリカものを一つ紹介。下品なタイトルで有名なこのアルバム。私が高校生の頃、オリジナルはあまりに高価で手に入らず、ジョニサンがミックスをやり直して曲順も変えた"L.A.M.F. REVISITED"を聴いておりました。なお、現在、オリジナルもCD化されてます。さすが、元NEW YORK DOLLS、気持ちよくロックンロールしてはります。"Born to Lose"、"Chinese Rocks"など名曲揃い。個人的には、"Get off The Phone"なんかも好物。ロンドン・パンクの味とは異なりますが、パンクを聴いていると自称するならば、好き嫌い関係なく、一度は聴いておいて、損はないと思います。

THE BLOOD "FALSE GESTURES FOR A DEVIOUS PUBLIC"

BLOODOiパンクの1983年リリースの1stアルバムで、90年代には、あのテイチクからも例のごとく無茶な国内盤が出たことでも有名なバンドであります。この強烈なだみ声と、泣きのギターがはいった哀愁のある曲を聴くと、なぜかLEATHERFACEが私には思い浮かぶのです。勿論、音的には全く異なるので、「LEATHERFACE好きにはお薦め!」ってことは、記載できないのですが、THE BLOODのようなバンドがあって、90年前後のUKメロディックがあるような気がするのです。気のせいかも知れないけど....。

SEX PISTOLS "NEVER MIND THE BOLLOCKS"

SEX PISTOLS1977年の唯一のアルバム。どちらかというと私はCLASH派でありますが...。とはいえ、結局、FIFTEENだのLEATHERFACEだの言っておりますが、このSEX PISTOLSがなければ、これらのバンド達は、生まれてこなかったはずだし、私も全く違った音楽を聴いていたことでしょう。マルコムの操り人形だの、メジャーだの、オーバープロデュースだの、未だにそんなこと言っている人、これらを否定すれば、結局、21世紀の極東の日本で、あなたはパンクなんか聴いていないはずだよ。絶対。

COCKNEY REJECTS "GREATEST HITS VOL.1"

COCKNEY REJECTS1980年リリース。SHAM69のDNAを引き継いだ結構いけてるガキ・バンド。よくイーストエンドのワーキングクラス・ヒーロー扱いされていますが、メンバー写真を見ると、どうしようもないガキな感じのオーラが漂ってます。とはいえ、作品自体はそんなことを感じさせない格好良さ。なお、後々、ハードロックなバンドになってしまうらしいです。一応、書いておきますが、アルバムタイトルで、ベスト盤と勘違いするかも知れませんが、単なる1stアルバムです。ジミー・パーシー兄貴が制作に関わっているだけに、熱いながらも、キャッチーな展開を楽しめます。


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