THE GLORY HOLES "THE GLORY HOLES"
うわー、吃驚しました。このバンド、海外も含めて検索しても引っかかってこない。完全に無視されている(EMPTYから出ている同名バンドもあるみたいです)。グーグル検索で引っかかるのは大人のおもちゃばっかしやし。こういったことを避けるためにもバンド名と同じタイトルのアルバムは出さない方がよいかと...。CA出身で1994年リリースということぐらいで何も書けない。誰か教えて。急に愛おしくなってきました。確かに派手さがないけど、メロディックでかなりいい曲書いています。レーベルメイトにONE HIT WONDERやFIELD DAYなんかがいて音の傾向はそれなりに似ている気がしますがアルバムの完成度はこちらが上。そんなに捨て曲ないと思うんだけどなー。中古で数百円で売られていたら、是非とも買ってやってください。4曲目"Circus Sideshow"や8曲目"Roseland"なんかは、切なくて涙うるうるの大名曲だと思います。
DEAD MECHANICAL "MEDIUM NOISE"
ボルティモアのバンドの1stアルバム。大好きなCHARLIE BROWN GETS A VALENTINEのフロントマンLucasがやっております。2007年のリリース。前述のバンドよりかなり硬質なテイストで、ざらついた感じのだみ声ボーカルと熱いメロディーのために、スピードを増したJAWBREAKERと例えられるかも知れません。3曲目の"Messy Apartment"なんか、ブチキレた感じの展開がとっても格好良いです。トランペットを交えたアコースティックな曲やドラムがボーカルをとる曲(これがまた良い!)もあり、1曲1曲が際だって、飽きさせません。ちなみに2nd"ADDICT RHYTHMS"もクオリティー落ちてませんよ。
SONIC SURF CITY "TUNE IN TURN ON WIPE OUT"
本来はオリジナルアルバムを紹介すべきでしょうが、彼らの魅力を手っ取り早く分かる1989年から1993年までに残したシングルを集めた編集盤(2008年リリース)をば。はい、バンド名、ジャケット、曲名を見たら、鈍感なあなたでも一発で分かりますね。3曲目"Summer Is Fun"をはじめとして、あけてもくれてもがっつりサーフです。真っ青な空に、きらめく海、爽やかな風をイメージさせつつも、それらに縁遠い寒い国(スウェーデン)の人が作っているのが、なんとなく分かるのが味噌であります。劇渋、号泣とは対極にある人畜無害なクリアーな切ないメロディーが良し。6曲目"Sugarkisses"なんか曲名通りに激甘で切ない名曲であります。で、解散前のライブ(2023年11月3日大阪)で生SSCを見ることができ、幸せなひとときを過ごすことができました。
MUCH THE SAME "QUITTERS NEVER WIN"
あえて細かくジャンル分けすると、高速メロコアと言われるような類の作品であります。この系統は、どちらかと言うと私はあまりのめり込めていないのですが、その中でもシリアスで哀愁が漂ってくるのでかなり好きな作品。あちらの世界では大傑作ということになっているようです。2003年シカゴ産の1stアルバム。このジャンル、どれも同じ曲に聞こえるバンドが多い中で、彼らは感情の起伏をメロディーに乗せて各曲にそれぞれの色を持たせているのが、私にとってプラスポイントなんだと思います。
PAINTED THIN "STILL THEY DIE OF HEARTBREAK"
カナダ産の1997年リリースの2ndアルバム。音的にはUKメロディックやBONADUCES(同郷)、SCARIESなんかが思い浮かぶような哀愁エモーショナル&ポップパンク。音程が怪しめの頼りないハイトーンボイスが底知れぬ哀感を深めてくれます。1st"SMALL ACTS OF LOVE AND REBELLION"より曲が練られており、曲の盛り上がりへの展開や曲の美しさとも断然こっちの方が勝っております。特に5曲目のThe WeakerthansのJohn K. Samson作の"Story You Have Heard Before"でわたしゃ泣けますよ。
LOCAL BOYS "WHATTHECLOCKMAN"
ここいらでギターポップ・パンクの傑作を紹介。2005年の1stアルバム。パンクと言うにはあまりにも甘すぎる!乙女のハートを一撃してしまいそうな、この危険かつ甘すぎるボーカルのために感涙にむせぶこと必至です。バンド名と同名曲"Local Boys"など、巧みで練られた美しいメロディーはスウェーデンの伝統技法なのでしょうか。但し、あまりに甘すぎて、美しすぎて、ポップすぎて嫌になってしまう危険性も大いにあり。でも、煩わしい日常に苦しんでいる今は大好き!ハードコアなしがらみばかりの生活に疲れた人は是非どうぞ。
THE ARRIVALS "GOODBYE NEW WORLD"
2000年リリースのシカゴ産。1stアルバム。Webサイトでは、シカゴということでPEGBOY等の影響なんかを書かれていますが、あと、DILLINGER FOURなどの激渋メロディック・パンクバンドや昔のOiパンクの哀愁漂う香りを思い浮かべることができます。特に前半部分はグッドメロディー満載の素晴らしいできで、隠れた傑作になりうる作品だと思っております。3曲目"Bottle Song"、4曲目"Last Lulaby"、5曲目"Chinese New Year"の流れはかなり完璧で泣けます。最後の曲までこの調子でやってくれていたらBEST20位入りなぐらい完璧なんですが、6曲目以降から個人的にはちょっとテンションが下がっていくのが惜しいです。
EVERREADY "FAIR PLAY"
とっても久しぶりに聴いたんですが、なぜか結構はまりました。珠玉の1曲があるわけではありませんが、平均点以上の曲が散りばめられて流れが心地よく、こんなに良かったかなーという印象を受けちゃいました。音域の幅がなさそうなボーカルに味があります。楽曲自体はJON COUGAR CONCENTRATION CAMPをもっとキャッチーにポップにした感じで、侮れません。"Change"や"Fairplay"など良い曲を書いてます。1992年録音となっていますが、全く古くないです。否、やっぱり昔っぽいや。完全無視されているようなので、ちょっとひねくれた人はどうぞお試しください。
SCREECHING WEASEL "MY BRAIN HURTS"
ラモーンなポップ・パンクの古典的傑作とされている3rdアルバム(1991年リリース)。私は名作とされている4th"WIGGLE"より、個人的にはポップ好きという視点からみると、こちらの方が完成されていると思うので、こちらの3rdの方がより好みです。一気に流れるように最後の大名曲のタイトル曲まで辿りつきます。フロントマンBen Weaselは、我が愛するCRIMPSHRINEに少し関わっているようで、LOOKOUT!のCRIMPSHIRINEのページのバイオグラフィーをBENが書いており、「イーストベイの魂で最高のバンド」と賛辞をおくっております。これだけでも最高! で、なぜ再発のジャケットは気色悪い擬人的な昆虫ジャケットになったのか?大人の事情か?
CHINESE TELEPHONES "CHINESE TELEPHONES"
某Webサイト等で絶賛されているバンドの1stアルバム。ミルウォーキー産の2007年リリース作品。全曲、飛ばしに飛ばしながらもポップにそしてちらっと泣かせるフレーズが出てくるので、こういうのを世間では、傑作と言うのでしょう。QUEERS、TEENAGE BOTTLEROCKET等のポップパンクファンからD4、OFF THEIR WITH HEADS等のメロディックコアファンまでを包含できる許容度の広い強力なアルバムだと思います。ちなみに壁に掲げたくなる素敵なジャケットもお気に入り。
TURTLEHEAD "BACK SLAPPING PRAISE FROM BACK STABBING MEN"
1996年リリース。最近まで、なぜかてっきりアメリカのバンドと思っていましたが、スコットランド産でした。スピーカーから流れる音は、1996年にスウェーデンのレーベルから出ているだけあって、スウェーデンっぽいメロディとスピード感があり、曲の構成もよく考えて実によくできてます。よく分かりませんが、今となっては忘れられて中古屋で安く売られそうな感じな音なので、是非手に入れてみてください。最悪のバンド名とは異なり、9曲目"Home"をはじめ、意外と美メロディーで個性豊かであります。
ANTI-FLAG "THE TERROR STATE"
2003年リリースの5thアルバム。一見メジャー風なメロコアな音ではありますが、とはいえ私のスピーカーからたまに流れてくるのは他のメロコアなバンドとは違い、シリアスな麺があるからではないでしょうか。そこからにじみ出る格好良さは例えば、7曲目"You Can Kill The Protester, But You Can`t Kill The Protest"なんかに出てくるのではないでしょうか。音的にはDILLINGER 4を少しポップにした感じといえばあながち間違っていないのではと思います。ポリティカルな姿勢もまじめな印象を受けます。
CARBONA "TAITO NÃO ENGOLE FICHAS"
SCREECHING WEASELが好きだと想像されるラモーンなパンク。まぁSCREECHING WEASELを聴いとけばいいじゃんという御仁もいらっしゃるとは思いますが、ポルトガル語の響きを楽しむのも一興であるとして紹介。やっぱり言葉の感覚が似ているからか、スペインの素晴らしいラーモンパンク達のイメージとさほど変わりませんが、"Meu Primeiro All-star"をはじめ切ない感じが滲み出てくる曲がマシンガンのようにアルバム中にちりばめられており、好印象。普通の人が聴くと各々のバンドの違いが分からない危険性はありますが、私はたまに無性に聴きたくなる時があります。2003年リリースのブラジル産6thアルバム。
THE CONNIE DUNGS "E.B.L.C."
解散済みのバンドの4thアルバム。2000年リリース。4曲目"Fearful Symmetry"なんかを聴くと、もともと根は1st"THE CONNIE DUNGS"で聴けるようなSCREECHING WEASELやBEATNIK TERMITESのようなチープなラモーンなポップパンクだったのに、一生懸命JAWBREAKERのような作品を作りたいと思って制作したらようやくできた感じの作品なのかもしれません(私の勝手な憶測ですが...)。こんな記載の仕方だと中途半端な印象を受けるかもしれませんが、ありそうでない技を使っているので逆に個性が出ています。可愛い感じな声でありながらも哀愁のある良い曲が散りばめられております。
THE MEASURE(SA) "HISTORICAL FICTION"
ニュージャージー産の1stアルバム。2005年リリース。ラフでメロディックな曲はまさにアメリカっぽい音です。それぞれの曲は水準以上のクオリティーでそれぞれにメリハリがあって巧みに作りあげられているけど、決めの極上の1曲が見当たらないためBest200圏外としてしまいました。しかしながら6曲目"Autonomously"、12曲目"It's Me Or The Marlboro Man"なんかはとても胸に迫るとても良い曲なので、個人的には、全曲、女性ボーカルをメインにした方が良かったのではないかと思っています。
HDQ "SOUL FINDER"
DickieとLaineyがLEATHERFACEと掛け持ちをしていたバンドの4thアルバム(1990年リリース)。UKのDAG NASTY的なバンドと紹介されることが多いですが、確かに1曲目"Wise Up"からそのとおりな音です。この4thは当時DOLLで別宮さんが絶賛レヴューをしていたので、買った記憶がありますが(後にUK MELODIC狂必聴ディスクでも紹介されていましたね)、再発されているので皆さんも手に入れやすくなったことと思います。UKメロディックとしては歴史的にも重要なバンドですが、キッズは先に師匠筋であるDAG NASTYを先に聴いて予習しておきましょう。
WALTER ELF "DIE ANGST DES TORMANNS BEIM ELFMETER "
後々KICK JONESESとなるバンドの2ndアルバム。KICK JONESESには名曲"If There Was A God"がありましたが、アルバムとして最後まで聴くのはしんどいということで、KICK JONESESより断然、このWALTER ELFの方がお気に入りです。前身の当バンドの方がホーン等を使った展開もあるため、バラエティーに富んでおり、最後の曲まで一気に聴けます。1988年リリースということで、これがUKバンドならかなり古臭さを感じると思いますが、ドイツのWALTER ELF、あまり古い感じがありません。ドイツってことでNOISE ANNOYS好きな人なんかこの作品はどうでしょう。
THE MANIX "NIGHBORHOOD WILDLIFE"
OFF WITH THEIR HEADS、BANNAER PILOTやDEAR LANDROADなんかが好きな、燃えて燃えて燃え尽きたい輩がこれを嫌いになる理由がない...はず。とはいえ、各曲に強烈な個性がさほどあるわけではないので、結果的にとんでもない大名曲はありません。しかしながら逆に駄作と言えるような曲もなく勢いにまかせて突っ走って、気持ち良く最後まで辿り着かさせてくれます。なるほどねのミネアポリス産。この2ndアルバム(2011年リリース)を聴いて白い灰になってください。サッドな私には7曲目"Red Truck"なんかが好物であります。
SUBURBAN NOISE "EL SONIDO DEL SUBURBIO"
SP RECORDSさんリリースの本作。CD帯には「エモと括るには激し過ぎるスピード感、ハードコアと詠うには美しすぎるメロディーライン!メロディーと攻撃性の奇跡的なまでの融合感」と。"奇跡的" かどうかはともかく、これ以上、簡潔かつ的確にこのバンドを表現できるでしょうか。私の出る幕、全くなし。同じイタリア産のEVERSORやSTOLEN BIKES RIDE FASTERなんかにハマった人には、美味しくいただけるのではないでしょうか?バタバタしながらも醸し出される切なさがたまりませんわ。1995年から2000年にかけて活動したバンドの編集盤。2009年リリース。
FORMER CELL MATE "WHO'S DEAD AND WHAT'S TO PAY"
2008年にリリースされた2ndアルバム。1st"HUSTLE"が印象が薄かったのに比べ、曲が練られてアルバムとして聴きごたえあるものになっております。我がLEATHERFACEでも後期にベーシストとして参加しておりますが、それほど疾走感があるわけではないです。派手さはないものの決して単調な訳ではなく、地味にじわじわと味が出てくるタイプでありますので、良さがなかなか分からない可能性がありますが、ええもんであります。土臭い曲もありますが、紛れもないUKメロディックであります。で、4曲目の"Come January"のギターはもろLEATHERFACEな感じっていうかフランキー弾いてるの?
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