MY MELODIC BEST 181〜200

とうとうここまで来ました。

THE PROMISE RING "VERY EMERGENCY"

PROMISE RINGこの1999年リリースの3rdアルバムは我がWebサイトにてっきり紹介したつもりでいた作品(もしかしたらミスで大昔に消してしまったのかも…)でありまして、この度やっと載せることができました。これまでの作品に比べスピードを抑えるとともに洗練されたメロディーに磨きがかかり万人受けする親しみやすさが強化されてます。これまでの混沌とした荒削りなエモ具合が好きなコアなエモファンはともかく、エモに疎い私にはこの3rdが最も分かりやすくてお気に入り。パンクっぽさは抑え気味でパワーポップさが感じられるような軽快で爽やかな仕上がりになってます。甘酸っぱくて泣ける9曲目"Arms and Danger"など各曲に意味を持たせるために一生懸命印象に残るフレーズを織り込んだ傑作となっております。それにしても8曲目"Skips a Beat (Over You)"から前述の9曲目、10曲目"All of My Everythings"に至るまでの曲展開の流れは神懸かってますね。

SERVO "EVERYTHING'S DIFFICULT"

SERVOおっさん臭いブツばかり紹介し過ぎなので、癒し系をばそろそろ紹介。HOOTON 3 CAR等の王道UKメロディック・フォーマットに乗っかった哀愁漂いながらもポップな演奏をバックにして、きらきらした目茶苦茶キュートな声で女の子が歌う1stアルバム(1999年リリース)。この声だけで惚れてしまってしまっても、私は君達を責めません。なにせ同志ですから。ガールズ・ポップ好きにもUKメロディック好きにも完全マルチ対応。ちなみに知っているとは思いますが、ギターはGANのAndy師匠です。悪かろうはずありません。コンプリートが発売されたので、普通人はそちらを入手してください。

THE DOPAMINES "THE DOPAMINES"

the dopaminesジャケットでの全くモテなそうな感じのメンバー写真からいって、期待できそうな2008年リリースの1stアルバム。ルックスがこうだと悲しくて切ない感じを予想するかも知れませんが、ところがどっこい、こちらの予想どおりのERGS!とかCOPYRIGHTSとかを思い浮かばせるような青臭さを吐き出すポップパンクであります。この心をがっちり掴むキャッチーなメロディーを嫌うようなポップパンク好きはいないのではないでしょうか。インパクトは先ほど記載したバンドにはかないませんが、熱い部分もあるし、いいところ取りな良バンドで、良盤です。

DIGGER "POWERBAIT"

DIGGERペンシルベニアのバンド。1996年リリースの1stアルバムですが、数百円で中古で売っているようだったら買っておきましょう!WESTONの元メンバーが在籍していただけあって、とにかく、"Bigwheel"をはじめとして矢継ぎ早にキャッチーで心地よいスピードの曲を繰り出してきて最後のMadonnaの"True Blue"のカバー(これまた良し)まで駆け抜けていきます。ちょっと切なくてフックの効いた90年代メロディックが好きな方はどうぞ。ショボさはありますが曲自体のクオリティは高いので結構いけると思いますよ。ちなみに2nd"THE PROMISE OF AN UNCERTAIN FUTURE"も期待を裏切らないできです。

PEEPLE WATCHIN' "SOMETHIN' TO TELL YA"

PEEPLE WATCHIN THE CREDENTIALSのメンバーによる1stアルバム(2013年リリース)。THE CREDENTIALSも勢いや雰囲気は好きだったのですが、如何せん曲自体のメリハリがさほどなく、グッとくる決めの曲がなかったので、このwebサイトで紹介せず仕舞いでした。しかしながらこのアルバムは自信を持って紹介できます。THE CREDENTIALS時代で感じられた、「どの曲も一緒」状態ではなく、個性ある各曲がそれぞれに泣きに至る盛り上げポイントを設定するとともに、臨場感溢れる録音がダイレクトに脳みそに衝撃を与えてくれます。実に見事な隠れたラフ・メロディックの傑作であります。

DENOMI "IT’S NEVER TOO LATE,GO FORWARD"

DENOMI2019年リリースの1stアルバム。ダミ声の男性ボーカルと心が洗われる伸びやかな女性ボーカルを組み合わせることによって曲にメリハリが生まれるとともに、気持ちの良いエッジの効いたギターの音などが加わってどの曲も水準以上で気に入っております。中でも女性ボーカルがメインな"Move onや"Cream Soda"は盛り上がざるを得ないキャッチーなハート掴みまくりの名曲でして、そして男女ボーカルが絡みあう”In The Future”もPEAR OF THE WESTやFIFTH HOUR HEROが思い浮かんでくるような、これまた良い曲であります。そして2019年6月22日のライブ(京都西院ネガポジ)に行きましたが、とっても良かったすよ。

WESTON "GOT BEAT UP"

weston 大好きな曲は3rdアルバム"MATINEE"の収録曲"Record Shop"ですが、アルバムとしては、この1996年リリースの2ndではないでしょうか。最悪なジャケットはともかく、HOME GROWNやGLORY HOLES等の懐かしい90年代の薫りが漂うポップなメロディック大傑作。いまどき感は皆無なのでしょうが、5曲目"Heather Lewis"、10曲目"Clumsy Shy"等々、攻撃性のない、切なさが溢れた良い曲が目白押しでございます。アルバムの完成度としては、かなり完璧な部類だと思います。

STOKOE "THE EXPERIMENT HAS BEEN A COMPLETE AND UTTER FAILURE!"

stokoeFrankieとともに全盛期LEATHERFACEを支えた一人Dickie Hammondがフロントマンを務めたバンド。この2006年リリースのアルバムを私は猛烈に過大評価して大傑作って思っていますが、世間的には無視されているようで、Dickieの部屋には沢山の売れ残りがあるそう。LEATHERFACE以外で彼が関わるバンドはHDQやDr.BISON等、ありますが、個人的にはこれが断然一番かなと思います。くっきりとしたギターやメインの女性ボーカルとDickieのアルコールで強化された渋いボーカルの掛け合いもいい具合。ふと、FIFTH HOUR HEROを思い浮かべちゃいました。彼の能力にも改めて感心した次第。あの傑作"MUSH"は、Frankieだけでなく、やっぱりあの4人だからこそできたのね。Dickie、安らかに〜。ありがとう!

THE REVELING "TRIBUTARIES"

THE REVELINGこのブルックリン産の1stアルバム(2011年リリース)を聴いていると、SHADES APART、SAMIAM、ALKALINE TRIOなんかの90年代頃に活躍したメロディーの良さが持ち味のバンド連中が私の脳みそに思い浮かんできます。ということで、懐かしさに溢れるばかりで、彼らならではの個性というか新しい感じはあまりしませんが、エモーショナルでツボを押さえた曲の展開がこのアルバムを無視できないものとしております。3曲目"Chasing My Tail"や4曲目"Left At Forkright"等、じわじわ盛り上がって、熱くなっていく曲なんかは、かなりの名曲だと思います。

THE LEFTOVERS "ON THE MOVE"

leftovers2007年リリース。THE STEINWAYSやTEENAGE BOTTLEROCKETをよりパワーポップに比重を傾けた感じといっていいのかな。ただただ、2曲目"Dance with me"や5曲目"Camel"など、自分が英語が喋れないにも関わらず口ずさめられるのではと錯覚するほど、親しみやすくて甘酸っぱいポップ・パンクがアルバム中に散りばめられています。ちなみにBen Weasel師匠が制作に関わっているそうです。LPで現物所有しがいがあるかわいいジャケットもかなりの高評価であります。

TEAM STRAY "GENDER STUDIES"

TEAM STRAY買う気を削ぐジャケットからは想像できない意外と見事なポップ・パンクの佳作。ERGS!やCOPYRIGHTSの様な神がかったポップ度最高、スピード感最高ってもんではございませんが、ときおり耳を通り過ぎる切なさと心が洗われる爽やかなメロディーは悪くないでころか良いです。どの曲も水準以上ですが、3曲目のアルバムタイトル曲なんかは彼らの魅力が詰まった曲といえそう。絶対必聴というアルバムではないかもしれませんが、無視するにはもったいない!2008年リリースの2ndアルバム。

WITCHES WITH DICKS "MANUAL"

witches with dicks京都市の姉妹都市・ボストン出身のひどいバンド名の1stアルバム(2007年リリース)。仮に馬鹿売れしてもこんなバンド名でメジャーに行けるのでしょうか(そういえば、DICKSっていうハードコア・バンドもいましたねー)。この1stを聴いてまず思い浮かぶのはDILLINGER FOURでした。激しいギターに、しわがれた声。まさにイースト・ベイな影響を感じさせます。好きなだな〜こういうの。熱くて哀愁があって、曲もいいし、10曲で20分以内なので、スカッ〜と小気味よいテンポで一気に聴けます。

TUESDAY "FREEWHEELIN"

TUESDAYスカコアバンドのSLAPSTICKのメンバーがスカを捨てて結成したエモーショナルなメロディック・バンド。じんわりとくる名作"Another Disco Party?"をはじめ音的には速度も抑え気味で、中途半端な感じが否めないかもしれませんが、メロディーは素晴らしいし、気だるさも感じる結構ボーカルの声が好きです。結局、ボーカル・ベースがALKALINE TRIOにも加入してそっちが忙しくなったのであっけなく解散したもよう。一度きりの人生なんで人生の選択としては間違いないと思いますが...。1997年リリースの唯一のアルバム。

HOME GROWN "KINGS OF POP"

HOME GROWNこれをジャケット買いする人が絶対いないと断言できるほどひどいジャケットのセンスですが、ところがどっこい、大胆なタイトルに負けないぐらいポップセンスが溢れまくった傑作3rdアルバム。2002年リリース。"You're Not Alone"など、どの曲もくちずさめそうなポップでキャッチーさが満載しております。意気消沈しているときに聴くと、ちょっと頑張ってみようって思えるので、リポビタンDな元気付けアルバムとして優れています。こいつら結構、フックの効いた曲作りの才能あるんじゃないでしょうか。1st"THAT'S BUSINESS"もいいですが、今作の方が格段に進歩していてお薦めであります。WESTON好きなんかもどうぞ。

DINOSAUR Jr. "WHERE YOU BEEN"

DINOSAUR Jr.当初DINOSAUR Jr.は傑作とされる4thアルバム"GREEN MIND"しか持っていなかったと思いますが、本Webサイトの掲示板にて"WHERE YOU BEEN"が良いとの情報提供をいただき入手した次第。本当にありがたいことです。個人的には、"GREEN MIND"に比べ、圧倒的に格好良すぎで美しいと思っております。DINOSAUR Jr.を形容する際に使われる"ノイジーでポップなギターサウンドと気だるいヴォーカル"が見事に形容された作品となっております。"What Else Is New"なんか最初の数秒イントロで勝ち決定でしょ。フロントマンであるJ・マスシスの才能が爆発しているこの作品は、このWebサイトを訪問していただいているメロディックパンク好きな人ならかなりの確率でイケると思います。1993年リリースの5thアルバム。

THE LAWRENCE ARMS "APATHY AND EXHAUSTION"

lawrence arms元THE BROADWAYSのメンバーからなるバンドの3rdアルバム。2002年リリース。まずTHE BROADWAYSを聴く方が先ということは間違いないのですが、4曲目"Your Gravest Words"など良い曲も書いているので、もしたたき売られていたら是非。全曲を通して、かなりJAWBREAKERの影響があるような感じです。ちなみにだみ声ときれい声のツインボーカルですが、もっと絡み合った方がもっと良い作品になったのではないかと思います。てなことを書きましたが、血湧き肉躍る格好良い音ですよ。

THE MURDERBURGERS "HOW TO RUIN YOUR LIFE"

THE MURDERBURGERSスコットランド産の2012年リリースの3rdアルバム。本作には、超名曲っていうような曲はないかもしれませんが、アルバム全体のクオリティーは高く、だれる感じはなく最後まで一気に終わります。スコットランド産ということでUKメロディックという趣を期待されるかもしれませんが、どちらかというとSCREECHING WEASELやTEENAGE BOTTLEROCKET、SICKOなどのアメリカンな感じに、皆さんがコメントされているとおりスペインポップパンクをスパイスとして振りかけた感じ。つまり、スピード感溢れるキャッチーなポップパンクで、ほんのちょっとだけ青春の酸っぱさをアクセント代わりに振りかけられております。ずっと聴きづけられる傑作。4thもいいですが、とりあえずこっちかな。ちなみに12インチ(オリジナルのUK盤)は45回転なのでお間違いなく。

THE MSGS "GHOST"

THE MSGS2020年リリースの九州産の2ndアルバム。TEENAGE BOLOCKHEADなご機嫌ポップパンクもあれば、爽やかで切なさもあって優しい気持ちになれるメロディックパンクも出てきてます。もっと言えば親しみがあるメロディー重視なのでパワーポップファンまでも楽しめるはずであります。アルバムとして完成させるために一曲一曲を丁寧に曲作りあげて構成してきているな〜というのが第一印象。それぞれの曲に印象的な哀調を帯びたパワーフレーズを織り込んで明日への活力を生み出す力が秘められております。個人的にはメロディックおじさんなのでオープニング曲"September Sky"やラスト曲"Ray Gun"を愛して止みません。破壊的な衝動を求める人には向かないとは思いますが、多くの音楽ファンに受け入れられそうな間口の広い作品であります。ちなみに英語の発音がネイティブなので歌声に引っ掛かりがなく自然に流れていくので聴きやすさもあります。要は皆さん聴いてみてはどうですかってことなんです。

GREEN DAY "INSOMNIAC"

GREEN DAYGREEN DAY、おそらく私のWebサイトで紹介されている中で最も売れたバンドでしょう。ギルマンのローカルバンドから世界中に知れ渡る存在になっていく過程は私にとっても痛快でありました。で、好きなアルバムとしてメジャー2作目でバンドとしては4thアルバム(1995年リリース)となる本作を紹介します。別にひねったり、通ぶっているわけではありません。"Stuck With Me"や"Stuart and the Ave."などからなるこの作品が純粋に好きで、実のところLOOKOUT作品も含め、他の作品はあまりピーンとこないのが実感なのであります。私の勝手な想像ですが、おそらくメジャー1作目の"DOOKIE"が彼らの想像以上にとんでもなく売れてしまい、不安に推し潰れそうになりながら制作されたと想像されます。これが若干の暗さを生むとともに優しいメロディーが心を引きつける作品となっております。そういった意味では、WEEZERの2nd"PINKERTON"を思い浮かばせる作品なのかも。

BROWN LOBSTER TANK "TOOTH SMOKE"

BROWN LOBSTER TANKオレンジ・カウンティ産の2ndアルバム。Dr.Strangeからのリリース(1995年)ですが、レーベル臭としてはGAMEFACEを少し感じました。しかしながら、どちらかと言えば、BIG DRILL CAR、G-WHIZ等のCRUZ周辺なサウンドに近いのでしょうか。とはいえ風変わりな曲は少なめで、CRUZな要素の中からメロディックな部分に特化して抽出した感じであります。特に"Buzzer"や"Sunshine"なんかはジャケットから想像できない特に爽やかで前向きなメロディーが際だっております。ちなみにその後のバンドTHE TANKも悪くないです。


疲れた。あとは、最強BEST200にすべく、たまに更新します。


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