2000’11.5〜11.27
- 11月27日「コヨーテ・アグリー」
- すかっとかっこがよい青春映画?NYを舞台にしたちいさなシンデレラ・ストーリーです。 ソングライターになりたくてNYに出てきたヴァイオレットは、ひょんなことから 「コヨーテ・アグリー」というバーで働くことになる。人前で歌うのが怖く、 エージェントに曲を送りながらも、いまひとつ前に踏み出せないでいた・・・
ストーリー自体はかなり大雑把で(笑)。つっこみたいコトはいっぱいあるけど、 なんせ登場する人かすかっとするんだわぁ〜あこがれる。主人公のヴァイオレットはけっこグチグチ 悩んではいますが、1点をのぞけば、やるならやったれぇ〜〜と(笑)突き進んで行く。
アメリカンドリームとよくいうが、こういう何か一つのきっかけでものごとが大きく変わって行く そんなことに夢をみるにはNYっていう街はぴったりなのかもしれないと痛感。 枠がないんですよねぇ・・・たぶん。コヨーテ・アグリーのシーンは壮観です。 ダンス・パフォーマンスは、今流行りのスタイリッシュダンスなんぞ バーのカウンターで、踊ってくれるし、セクシーだし・・・あこがれますねぇ。 いろんな意味で。このバーの支配人?の女性がまた男前(笑)(顔じゃなく性格がね)。 あんなところで働くなんてとんでもないけど(5分といられないだろ)、こんな上司がいたら ついてきますぅ・・・って言っちゃうわぁ〜〜(笑)。けとばされそっだけとね
- 11月26日「THE STAR DUST−和製アメリカ音楽誕生物語」
- 終戦直後、米軍基地で耳にしたジャズ。その音楽に魅入られて日本の音楽文化を 変え様と夢見た男のお話。そのまま戦後の日本の音楽の歴史物語です。
劇団スーパーエキセントリックシアター。三宅裕司さんと小倉久寛さんの 劇団として有名なんですが、今までみたことなかったでてす。今回、 チケットを頂いてみてみたのですが、想像していたのとはちがいとても、 真面目なミュージカルでした^^;。もうしわけないが、もっと、くどい笑い系のお話なのかなと・・ 。どーもちらしにおふたりのお顔がバーンとでてると、引いちゃってまして・・(笑)。
もちろんふたりの掛け合いや間、間に笑いは入るのですが、ほんま 爆笑しちゃって・・・上手いんだもの乗せ方が・・。お腹かかえてわらっちゃいました。 その分量がちょうどよくって・・・。
ミュージカルといっても、歌手の人が歌うシーンで歌っている形でしたが、 その歌が・・とびきり上手くて・・・びっくり。
黒人歌手の歌を聞いてこの歌に近づけるような音楽が 日本でできるようにと頑張るっていう設定で、何十年か後に日本人歌手と 黒人歌手の競演するのですが、負けてないぞぉ〜〜って(∩-∩)。 ニコールというゴスペルシンガーの方を招いてでしたが、 日本人歌手役の劇団員の方の歌もすばらしかったです。アメリカの音楽をそのまま、ではなく、 和製ポップスとして世に送り、テレビの 目覚しい普及を察知して音楽業界にのぼっていく姿。 現実にもきっとこんな男が今の日本を 作り出してきたのだろうとちょっと考えちゃいましたね。 そして、最後には世代交替・・これからの音楽はまたこういう熱い人物に よって作られるのかもしれないなぁ。
聴きごたえ、笑いごたえ、見ごたえのある舞台でちょっと気に入ってしまいました。- 11月25日「壁抜け男/ダイナソー」
- 気がつけば四季の舞台をみるのはほんと久しぶりになっていた。 フランスのこじゃれたミュージカルってことで、いってみよかぁと見てきました。
「壁抜け男」題名そのまんまやねん(笑)。全編歌でつづられる軽い明るいミュージカル。 地味で花を愛する男が、ある日壁を通り抜けるという、 超非人間的な行為ができるようになる。びっくりして医者に行くと「〇×〇×」 という病名をつげられ(聞ききとれん(笑))、 薬とともに女におぼれると壁からでられなくなると注意される。
しかし、彼は近所に住むイザベラに恋をして、彼女に自分のことをしってもらおうと わざと警察につかまってしまう・・そして、彼は一躍有名に・・彼女も彼にあこがれるが・・・おしゃれというか・・・かわいいってかんじかなぁ・・・セットもリカちゃんハウスのように 折り畳まれた部屋とかがかわいいの。壁を抜けるっていうトリック?は、 笑えるのもあったけれど、照明をつかったものなんかは幻想的だった。
ただね、ストーリー性がかなり乏しいの^^;。 楽しい曲や歌詞が多くておもしろいのだが1 幕は話が進まなくてちょっとたいくつかも。 2幕の裁判のシーンは気に入ったけどねぇ・・。
こういう歌ばかりので、歌詞がどの人もちゃんと伝わってくるのはありがたい。 (あたりまえっていえばあたりまえなんだけど・・^^;)。ただ、特に女性なんだけれど、 歌うといつも発声練習しているような口の動かし方にみえるのが不自然で 気になった。
石丸さんは、いままでみたどの役よりも 意外にもこの役が一番はまっているような気がした(笑)。妙なスーツも似合ってたし(笑)。 井料さんのイザベラは、 とらわれの人妻^^;。人形ぽくって・・・アンコールの時が一番綺麗にみえたのは 気のせいかなぁ〜〜
彼をとりまくキャラクター性たっぷりの街の住人達が楽しそうなのが 一番の魅力のような気がする。一人何役もやってお疲れ様だよ(∩-∩)。 「人生は素晴らしい」ってテーマなんだそうだが・・話の内容よりもその笑顔から 伝わってくる。アンコールでの大合唱はびっくりしたが、覚えやすい歌詞とメロディー一緒に 歌っていると、なんだか幸せかなァなんて思えてくるから不思議だ(笑)。 頭の中まわっとります^^;「ダイナソー」はCGを駆使したというディズニーの恐竜映画。巨大な隕石が 落ちてきて、それまで暮していた場所が住めなくなり、゛生命の大地゛といわれる場所まで、 集団移動するってお話。こちらもかなり単純明快なストーリーでした。
大小いろいろいな恐竜達が集団で移動するのに、リーダーのクローンは、弱い者はほっていくと、 姿勢をくずさない。途中合流したアラダーは、小さな恐竜や年取った恐竜たちも みんなで一緒に行こうとする。クローンの妹はそんなアラダーに惹かれていく。
ディズニー特有のというか・・・悪役はあくまでも悪役で・・ヒーローはとにかく優しく賢い。 そして、必ずヒーローが勝つのだ(笑)。わかっちゃいるけれど、 様々な困難を力を合わせて乗越えて行く姿はなんか、いいなぁとおもっちゃう。 ラストはちょっとライオンキングを思いおこさせるような生命の誕生シーンで 締めくくられてるのも後味よかったりする。ちょっと子供向けかなって感じですが、 なかなか楽しめました。
映像はものすごい精巧で繊細。顔の皺や筋肉で表情がかわる様子がすばらしい。 背景は、実写なのに全然違和感がない。大阪ドームという巨大な会場での試写会だったのですが、 会場の大きさに負けない迫力とスケールでした。- 11月21日「ホワットライズビニース」
- 見た方が口をそろえていう・・こわかったよぉ〜〜と。ほんまに怖かった(^_^;)。 何にって・・・それはずばり音!!音響効果にやられました``r(^^;)ポリポリ
あと、ものを鏡や水面など、ワンクッション置いて映し出すことで、不安定さが強調される カメラアングルも・・・効果バツグンだったのではないでしょうかね。
クレアは夫とともに湖畔にある館に住んでいた。娘が大学生活を送るため寮に入ってしまい、 淋しさは隠せない。そんな時期に、誰もいない家の中で人の囁くような声を聞き、 女性の顔の幻覚をみるようになる。
神経が参っているのではないかと、カウンセリングを受けるように薦める夫・・・ 幽霊と交信し、真相をつきとめようとするクレアは・・ひとつの失踪事件をみつけた。前半は、クレアのおびえた表情と、不可解な行動をするお隣サンに意識をとられる。 そして、次々にてでくる真実は、ちょつと意外な方向だった。
これでもかぁ・・・と、おどかされて(笑)、 ラスト近くはもういいでぇ〜〜と食傷気味になってしまうものの、 ハラハラする展開はなかなか楽しめた。
クレアはミシェル・ファイファ−、夫はハリソンフォード。前半だけみてるとね、 なんでハリソンなんだろぉ〜〜とおもってしまうが、後半は大活躍。 でも、なんかイメージ違うなぁ〜〜と・・・。ジーパン姿が似合わないぞぉ(笑)。
スリルをお楽しみください・・・って映画でしたっ- 11月16日「天使からの招待状」
- 篠原ともえちゃんが舞台やるってのは知っていたが、ドラマシティでやるとはしらなかったの・・ でも、招待状をいただいたので、喜んでみてきましたぁ〜〜。
まず、客層がいつもとちがってておもしろかった。ただねぇ、 けっこ客席淋しかったにもかかわらず、途中入場する人の多いこと。 なんでぇって。こんなに後からくる人が多い舞台はじめてです。 7時はじまりだから、普段の舞台よりは余裕あると思うんですけど・・謎(>_<)「世紀末、29代最後のクリスマス(だっけ年末だっけ)を一緒に過ごしましょう」 というメッセージを受取った3人の29歳の女性と、付き添いの21歳の 女性がある別荘にやってくるが、 招待主は、いなくて自由にお使い下さいというメッセジのみ。
最初はだまされたって怒っていた彼女達だったが、 そのうちにいろいろと自分のこと話し出す。それぞれ30歳を目の前になんだか不安になっている ようだ。
実は、シノハラが扮する新米天使が元気つけようと集めたというのだ。
平安時代、江戸時代、明治時代(かな?)の女性の生き方を振りかえり。 最終的には、今までの自分を認めて好きになって、前を向いて明るく元気にって・・ そんな舞台でした。
いやぁ・・笑いましたねェ。かなり頭イタイ?って(笑)。でも、 後味がすごくよく、楽しいミュージカル(なんだろなっ一応^^;)でした。
出演者の方々の、ふっきれたよな演技が楽しかったな。それだけに、初舞台という シノハラはもちろんというか(舞台用に声つくってないよね彼女は)、 みんななんか声が通るような通らないような・・で、聞いていて ちょっと苦しかったのが残念だった。
歌もね、あれは生歌だったのかテープだったのか・・とちょっと疑問に思っちゃったし。
この作品はもう少し小さいキャバのところの方が楽しめるんじゃないかなァと思います (東京の博品館はどのぐらいの大きさなのかな)。 ノリも小劇団のものに近いしネ・・
初めてみるシノハラは、かわいかったよぉ・・テレビのまんまでしたが(笑) いやいやほんま子供のまんまって感じで。天使というよりも、 2001年の子供・・そんな設定がぴったりでした。- 11月15日「ガラスの麒麟」
- 加納朋子さんの第2弾(私的にね)。6月頃に文庫化された時に店頭でながめて、 短編集だしなぁと・・なんども手から離れた本です^^;。いざ探すと今度は 全然みあたらなかったりして・・・(笑)会いたい人に会えた気分で読み始めた。
17歳の女子高校生死・・・美人で人気者、まわりにはうらやましく映っていた彼女の、 心の中・・・それを感じる保健室の先生と、その先生のもとにあつまってくる生徒達・・
6編の小説が、それぞれ微妙にリンクして、彼女の死の謎にじわりじわりとせまっていく。高校生の突然の犯罪が氾濫してるという今の時節。めぐまれてはいるが心の中にぽっかりと 空洞をもっている人が多いのかもしれない。それを、そのまま出せる子供はいいが・・・ 中に抱え込んでしまった時、バランスを壊してしまうのかもしれない・・・
そんなことも考えてしまいましたね。
言葉にするのが難しい、この本にながれる静かな雰囲気に妙に惹きつけられていきます。 別に私が淋しいってわけじゃないんですが、そういう空洞に対する恐怖を どこか頭の中にもっているのかもしれませんねぇ・・・
しかし、「私が殺したようなもの・・」なんて台詞がこんなにでてくるなんてぇ・・・^^;。 怖すぎます。でも、直接ではなく何かの拍子に起こった事故が、 思いこみが・・・人の人生を変えてしまうこともある・・他人事じゃないですね。 ただ、空っぽだったらそこには今からなんでも入れられる・・・そんなことを 本の中で話しています。こんな前向きな考えかたがちょくちょくでてくるのがとても嬉し1冊です。
- 11月10日「リプレイスメント」
- わくわくするような映画でした。こういう熱いスポーツを題材にした 話は、無条件で興奮しますねぇ・・・
フットボールの正選手が、ストライキを起こした、その間の代理として、 集められた選手は、走ることだけがとりえだったり、よくルールを理解してなかったり (赤いのみたら牛みたく衝突していくんだもの)、サッカー選手だったり・・・ キアヌが演じるヒーローは、そのチームをまとめるポジション(クオォーターバックって 言ってたっけなぁ^^;)。彼は、将来を有望視されていた選手だったが、 いざというときに強気になれず、引退していた。
よせ集めの無茶苦茶なチームだが、試合を重ねて行くうちに、それぞれの力を 出し切って、チームワークで勝つようになる。そして、これに勝てばチームとしては 7年ぶりにプレーオフに進出と言う試合直前。ストライキをしていた選手がもどってきた・・この前の「ekiden」といい、個性的なメンバーというのはとても、おもしろい。 ここの監督も激しくて(笑)、このメンバーをどんどん好きになっていっているのがよく分かる。 実力的にはよくわからないけど、実力以上のものを出す雰囲気とか、心とかっていうのは 確かにあるんだろう。まっ映画でなければ、ここまでうまいことはいかないでしょうが。
型破りな試合は、めずらしくエキサイトする。それにのせられちゃうんだよねぇ・・(笑)。 いつもこの手の映画で思うのは、むこうの解説の人のおもしいこと。 おいおいそんなこという??ってかんじでかなり毒舌だったりするのが笑えるよなぁ。
あとね、すごい日本人が出てた(笑)、ほんまに日本人かどうかはよく分からないんだが・・・ すごいデブ^^;で、ゴール決めるとシコ踏んだようなダンスを踊る。この監督の 日本のイメージはすもうらしい・・しかなりめちゃくちゃだなぁ〜〜。 いやいや、アメリカ映画に出演するには、このぐらいの個性が必要なんだろうと妙な 納得してしまった。動くキアヌを見たのは、まだリバーフェニックスが生きていたときだから・・^^;ずいぶん前でして・・・ この人もう少し老けて、渋くなってきたらもっとかっこよくなるんじゃないかなぁ って思った。ナイーブな部分と熱いハートの部分のバランスがとてもよいヒーローでした。
ストレス解消にはすごくおすすめですっ(∩.∩)- 11月9日「十五才−学校W−」
- ここ半年学校に行けない少年・・別に何が理由というはっきりした理由はないが、朝になると お腹が痛くなり、いけないんだそうだ。そんな彼が、樹齢7千年という縄文杉に出会いたいと 独り旅に出かけた・・・
ヒッチハイクをしながら出会う大人達・・それぞれのかかえている日常に 触れながら少年は少し大人になっていったようだった。ひとりの少年の旅なんだけど、それをみながら現代の日本を見たような気がした。 ゛登校拒否゛゛ひきこもり゛゛老い゛゛倒産・失業゛・・・
そして、いろんな世代の人達と触れ合うってすごく大切なことだと・・・
自分の親が自分に対してどう思っているかの真実は見えにくいよね。 言うことを、素直に聞いてばっかりもいられない。でも、ちょっと外から 人の家庭をみると、親っていうのはそんなものなのかなぁって理解はできる。 まあ、あんまり理解しちゃっても動けなくなるけど^_^;。
この旅で少年がコレを学んだってそれこそ、言葉にすることは難しいけれど (あっ「自分のはやさで歩く・・」だっけかな)、知らない生活を見て、 自分のものさしでしかみれなかった視野が広がったんではないかと思う。
私は彼のいうところの大人なんだけど・・やはり一人前になりそこねてるような 気がして、がんばらなぁと・漠然と思った。でてくる縄文杉を私も見てみたくなった。漠然とした情報は耳にしたことあるけれど、あんなに 険しい山をのぼらなあかんのかぁ・・と最初はびっくりしたが、 あの達成感っていうのは気持がよさそうだと。縄文杉がどうとかではなく、 大木に行きついて、見上げた時の顔が羨ましかったなぁ。
- 11月7日「ekiden」
- みている方がはずかしくなるぐらい一生懸命な映画でした。 でも、やはり一生懸命な姿は、人に元気と感動を感じさせてくれますね。
岬壮介と、早川義彦は、大会何連覇をなしどける大学の駅伝チーム (というよりは陸上部なんだろなたぶん)の仲間。その2人が卒業した。 早川クンは有名な実業団に入り将来有望なランナーとして世間の注目を集める。 壮介は、幼い頃からの夢だった(おもわせぶりな根津さんにあこがれてたんかぁ(笑)) 会社に入り駅伝をしようとするが、不況のため駅伝部は廃止、 それでも復活を目指して、素人のランナーを集めて駅伝部を作る。
話は壮介がの作った駅伝部が軸になって進んで行く。 この壮介のキャラクターがもうね、なんともいえないんだ(笑)。 見方を代えるとものすごい大物なんじゃないだろうか・・ 「いっしょに走りませんか」とかかれたビラを、爽やかな?笑顔で配り、本人はひたすら走る…もぉとにかく楽しんだァ〜〜とムダなことはなにもなくひたすら走ってる…。
反対に早川くんは、ひたすらエリートの道を・・ただ、 その前には挫折も待っていて、対称的にすることで、 人にとって走るということ、そして仲間の意味を考えさせられるようにもなっている。
特別な映画じゃなく、マラソンの中継をラストの部分だけをみても 何故か感動するように、人のがんばる姿に感動する肩肘はらない映画でした。壮介役の浜本正機クンはあんまり知らないのだけれど、 あの「にぱぁ〜」って表現したくなるよな笑顔がすんばらしいわ(笑) (友人は気持悪いと^_^;)。ええ足してましたっ(どこみてんだか(^^ゞ)
早川義彦の中村俊介クンはもぉ・・かっこよいんだぁ〜〜。 この顔ええわぁ・・と画面見て惚れ惚れ。口数のあんまりない、 エリート。思いつめた表情がたまらんぞぉ〜〜
ふたりのマドンナはさゆりは、田中麗奈ちゃん。 マドンナって表現がぴったりの役でしたね。 ふたりともさゆりのことが好きなのは一目瞭然でもね、さゆりは、 岬壮介は呼び捨てで、 早川義彦の方は早川くん・・って、好きは好きでも違うのよって、 なんだかはっきりしてますわ(笑)。
ゲキ飛ばしたり、 はげましたりしてる姿は、やっぱり女性っておかーちゃんになる 要素を持っているものなんだなとつくづく感じちゃいました。強いっ!!(笑) ふたりともかなり背も高くでっかいんですけど、 そんな見掛けじゃなくちっちゃなこの子に包みこまれていたからねぇ・・
このコみてるとね、 こんな女の子(女の子じゃないかな)になりたかったなぁと思ってしまう私デス。- 11月5日「いちばん初めにあった海」
- また、いいなぁって思える作家さんに出会えたような感触の加納朋子さんの1冊でした。 時折、ミステリーの世界を覗かせてくれつつ、とても優しく繊細な口調で話かけてく るという印象です。
今回は、本の題名にもなっている 「いちばん初めにあった海」と「化石の樹」の2作品ですが、微妙にリンクしているのが 面白い。
「いちばん・・・」は、哀しみから逃れるために、話すことをやめてしまった女性が、 1冊の絵本とよき友人をかてに自分をとりもどすってお話。
起承転結がまっすぐでないので、最初はよく理解できないままに読んでいく。 どーやら子の女性は一人暮らし・・どーも自閉症気味だ・・仕事はしてない・・・etcと・・。 そして、引越しをしたいと父親にfaxで連絡する。Faxで連絡というところには 何の疑問も持たないのだが、あとで、話せないから連絡はすべてFaxであるということが 分かる・・・。
でも、それがなんなんだぁ・・・というのではなく、情緒不安定気味の主人公に惹きつけられていく。 掃除をしながらみつける「いちばんはじめに会った海」という絵本、その中にはさまれた、 YUKI1通の手紙・・・。YUKIとは誰??
それを読みつづけながら、現実の自分と、過去の自分のつじつまがあっていないことを 感じていく・・
ラストはやられたぁ〜〜って感じ。すぅっと涙でましたね。新しい命・その尊さ・・ でも、それよりも「かんにんなぁ・・」「ええねん」に・・・「化石の樹」は、白い花を咲かせる金木犀の大樹・・その中に入れられた1冊のノートを 手渡された青年の独白みたいな形を取っている・・話している相手は・・・少女。
ノートの中身は何年も前の保育園に訪れた母娘のことをつづった保母の手記。
手記の内容は、なんかとても悲しい出来事がつづられている。ある意味日常の 出来事なのだが・・不思議に冷たいものを感じてしまう。
なのに、優しいのだ・・・「いちばん」もそうだが・・・すごく辛い現実、 でも、その中にある「いとおしい」もの・・がすべてを優しくつつみこんでいるような気がする。
すごい抽象的ですが、読み終わった後味がものすごくいい本でした。
- ●過去のDiary
- ☆97’10.23〜12.30
/ ☆98’1.3〜3.30 /☆98' 4.5〜5.30- ☆98' 6.7〜7.28 /☆98’7.29〜8.30 /☆98’9.1〜10.30
- ☆98’11.1〜11.29 /☆98’12.4〜12.31 /☆99’1.4〜1.30
- ☆99’2.3〜2.26 /☆99’3.3〜3.29 /☆99’4.7〜4.27
- ☆99’5.2〜5.31 /☆99’6.5〜6.25 /☆99’7.4〜7.30
- ☆99’8.1〜8.24 /☆99’9.4〜9.29 /☆99’10.2〜10.29
- ☆99’11.5〜11.27 /☆99’12.2〜12.31 /☆2000.1.1〜1.31
- ☆2000’2.1〜2.29 /☆2000.3.4〜3.31 /☆2000.4.1〜4.30
- ☆2000’5.1〜5.30 /☆2000.6.5〜6.30 /☆2000.7.4〜7.31
- ☆2000’8.2〜8.28 /☆2000’9.4〜9.25 /☆2000’10.12〜10.31