ワインに目覚めて13年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
こちらまで最新の記録はこちら
評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
6月30日
Viognier 2008/Casillero del Diablo/Concha y Toro(ヴィオニエ/カッシェロ・デル・ディアブロ/コンチャ・イ・トロ)
定評あるシリーズのヴィオニエ。今まで何回か飲んだことがあるが、いつも期待に応えてくれる。柑橘系果実の苦みとトロピカルな酸味というヴィオニエ独特の味がはっきりわかり、かつ教科書的なレヴェルにとどまらず、ふくらみやオイリーさなどプラスαが微妙なさじ加減で調合されており、ワインとして楽しめる。濃さや重さはミディアム上という感じで、しつこすぎないところも好印象。77点。うきうきワインの玉手箱で1239円(2009/6/15)。
6月27日
Bourgogne “Les Bons Batons” 2007/Philippe Leclerc (ブルゴーニュ・レ・ボン・バトン/フィリップ・ルクレール)
これはまさに飲み頃。果実味より苦みがまさるブルゴーニュ。たばこやコーヒーのような苦み満載。それでいてタンニンは丸く、口の中が痛くならない。香りは焦がした樽やダークベリーにほんの少しだけレモンの酸味。味の薄さや底の浅さをみじんも感じさせず、ACブルゴーニュとしては出色の出来。80点。リカーワールドで1815円(2010/5/10)。
6月25日
Chablis 2008/Antoine Chatelet(シャブリ/アントワーヌ・シャトレ)
若いのにコクがあり(若さとコクは関係ないのかな?)、ほどほどの酸味があるが、ミネラル系ではない。シャブリの特徴はつかめなかったけれど、普段飲みシャルドネワインとして十分に楽しめる。気楽に飲める値段だし。71点。お手軽ワイン館で9周年記念の大特売999円(2010/4/26)。
6月23日
Sacred Hill 2009/De Bortoli/Semillon Chardonnay(セイクリッド・ヒル/デ・ボルトリ/セミヨン・シャルドネ)
酸味がないのでややボケた味わい。それがいい。饐えた甘みや果実味が内にありつつ、表面的には全く甘くない。とはいえそこそこヴォリュームがあるのでどこのワインかと尋ねてみたらオーストラリア。なるほど。75点。下北沢のベトナム料理店Com Phoで飲み放題食べ放題5000円。
Sacred Hill 2008/De Bortoli/Cabernet Shiraz(セイクリッド・ヒル/デ・ボルトリ/カベルネ・シラーズ)
オーストラリア赤お得意のフルーツ爆弾。若いがよく熟しており、飲み下す前に味蕾にタンニンと果実味が心地よくひっかかってくる。それがおいしい。飲み放題でこのワインを用意しているとはワインに力を入れている証拠。チリのカッシェロ・ディアブロもリストにあったし。76点。下北沢のベトナム料理店Com Phoで飲み放題食べ放題5000円。
6月22日
Chateau de la Ragotiere 2008/Muscadet Sevres t Maine sur Lie/Les Freres Couillaud(シャトー・ドゥ・ラ・ラゴティエール/ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・スュル・リ/レ・フレール・クイヨ)
重みのあるミュスカデ。梅雨時にはありがたい「すっきり+苦み」タイプ。ふくらみや味の変化がどうこうというワインではなく、しっかり感のあるところが重要と思えるワイン。サラマンジェグラス800円。74点。
Les Hauts de Peyruse 2008/Cotes du Ventous (レ・ゾー・ドゥ・ペイリューズ/コート・デュ・ヴァントゥ)
華やかさはないが、やわらかな苦みがおいしいワイン。重さも十分。72点。サラマンジェでグラス600円。
Chateau Lamanieu 2006/Graves (シャトー・ラマニュ/グラーヴ)
グラーヴの村名ワイン。重さはミディアムだがその分味わいの幅の広さが秀逸。カベルネらしい木の芽のような苦み、酸と苦みのハーモニーが口腔に心地よい。いま飲み頃。77点。サラマンジェグラス1200円。
6月19日
Vieilles Vignes “La Passion”2006/Vin de pays des Cotes Catalanes(ヴィエイユ・ヴィーニュ・ラ・パシオン/ヴァン・ドゥ・ペイ・デ・コート・カタランヌ)
グルナッシュ100%。まさに飲み頃。とげとげは全然なく、果実がぐっすりと詰まっており、それでいて過剰過ぎない洗練度。アルコールは15%と書いてあるけれど、アルコールだけが鼻にくるということもないし。作り手のまとめかたのうまさを感じさせるワイン。78点。京橋ワインで1659円(2010/5/23)。
6月17日
Barossa Virgin Chardonnay 2008/Trevor Jones(バロッサ・ヴァージン・シャルドネ/トレヴァー・ジョーンズ)
オーストラリアの白。ほどよい濃さ。チリほどゴテゴテじゃなく、オーストラリア赤ほどフルーツ爆弾でなく、ローヌより肉付きがいい。オイリーでなめらか。きめこまかい舌触り。ふくらみはあまりないけれど、弾力性は十分。ボトルはとても重い。74点。ワイン&地酒TODAで1249円(2010/6/1)。
6月15日
Brolio 2007/Chianti Classico/Ricasoli(ブローリオ/キアンティ・クラシコ/リカーゾリ)
まるでボルドーのオ・メドック。樽香が底にあり、チョコレートやコーヒーの風味がある。苦甘系で、はじめ少々収斂性があるけど、空気に触れるとざらざらした感じはすーっと消えていく。味わいの層は厚く、しっかりした料理にも合いそう。敢えていえば明るく外向的なところがイタリア的。79点。リカーワールドで1995円(2010/5/16)。
6月11日
Cabernet Sauvignon 2008/Vin de Pays d’Oc/Jean Balmont(カベルネ・ソヴィニョン/ヴァン・ドゥ・ペイ・ドック/ジャン・バルモン)
ほっそりと長いボトルで、瓶だけみるとオーストラリアかアメリカか、あるいはイタリア?と思うが、オック地方のVdpのカベソ。味としてはチリに近いかも。少々苦めで、余分なコクや濃さなどはいい意味でなく、カベソの特徴がストレートに表れている感じ。72点。 京橋ワインで1029円(2010/5/23)
6月9日
Coteaux du Tricastin “Fontenelles” 2008/Mallard-Gaulin(コト・デュ・トリカスタン・フォントネル/マラール・ゴラン)
ローヌ中部のAOC。作り手の本拠地はアロース・コルトン。30度くらいまで気温が上がったので、普通の冷蔵庫に保存しておいたこれを開ける。ローヌにしては薄いけれど、ブルゴーニュにしては濃い。酸は弱く、苦みがめだたないように底にあり、ミネラル感はたっぷり。重すぎず軽すぎず、初夏の日の普段飲みにはいい。71点。京橋ワインで924円(2010/5/23)。3桁ワインとしては優秀です。
6月6日
Chateau Destieux 2006/St-Emilion Grand Cru Classe(シャトー・デスティユ/サンテミリオン・グランクリュクラッセ)
ただのグランクリュではなくグランクリュクラッセだけあって、メドックの格付けワインレヴェル。舌触りはシルクやビロードまではいかないけれど十分に滑らかで幅広く深さがある。気にならない程だけど少々収斂性があるが、これはある程度の熟成を見込んで作られているからあたりまえ。普段飲みとしては少々贅沢なワイン。77点。3000円〜4000円なら買う価値ありです。リカーワールドで2782円(2010/5/10)。
6月4日
Mas de Monistrol/Cava(マス・デ・モニストロル/カバ)
値段が上がるにつれ、値段の差ほど質があがらないものだけど、1000円のカバと比べたら値段は1.5倍だけど、満足感は2倍くらいある。シャンパーニュのようなふくらみやクリーミーさはないけれど、酒質の張りの強さがあり、酸味ベースで味はバランスよく複雑でよい作り。79点。リカーワールドで1449円(2010/5/16)。
6月3日
Prosecco cuvee dell’erede/Spumante(プロセッコ・キュヴェ・デレルデ/スプマンテ)
今月の職場の懇親会は渋谷駅近くのダイニングバー「ローディ」。会費は安い(5000円)のに食事つきワイン飲み放題です。幹事さんまたまたナイスです。注いだあとに一人遅れ気味であることが判明して、お預け状態約5分。スプマンテだけあって基本的に酸味中心でバランスよく締まりがいい感じだろうけど、ちょっとこの間に少々緩くなってしまいました。このスプマンテは乾杯用ということで一杯だけだけど、乾杯にスプマンテを用意してくれるだけでお店のセンスのよさに乾杯したくなります。71点。ローディで。
Montelvini/Venegazzu(モンテルヴィーニ/ヴェネガッツ)
イタリアはヴェネト州の白。特に特徴はないけれど、ミネラル感のあるそれなりにしっかりとしたワイン。グラスが空になると、こちらから頼まないでもちゃんと追加を注いでくれました。マグナムボトルです。69点。ローディで。
Spinelli 2007/Montepulciano d’Abruzzo(スピネッリ/モンテプルチアーノ・ダブルッツォ)
赤はイタリアのDOC。明るく快活な青年風のワイン。値段はそう高いものではないだろうけれど、飲み放題なのに軽いとか薄いとか思わせないイタリアものを出してくるのは立派。マグナムボトルです。71点。ローディで。
6月2日
Kritt Pinot Blanc “Les Charmes” 2007 /Marc Kreydenweiss/Alsace(クリット・ピノ・ブラン・レ・シャルム/マルク・クライデンヴァイス)
ここ3年ほど続いている師範との「同い歳オッサン二人フレンチ」の日。今回の選んだのは五反田と大崎の真ん中にあるミシュラン1つ星店おはらス。暑くなりかけた日なのでシャンパーニュか白で始めようと思いリストを見ると、スタンダードのシャンパーニュは大手ものばかりで9000円〜。師範の提案でアルザスの白。ピノ・ブランだし若いし、値段もリスト上では一番安いくらいなのに、ミネラルと酸味の塩梅がとてもいい感じ。時間と共にコクもでてきて、熟成赤を飲んでいるような気分にもなる優れもの。料理とも相性がよかったです。80点。おはらスで5650円。
Vosne Romanee “Bossieres” 2006 /Jean Grivot(ヴォーヌ・ロマネ・ボシエール/ジャン・グリヴォ)
赤はブルゴーニュが7000円〜、ボルドーが10000円〜という感じで別の地域を見ると白ワインと同じ作り手がラングドックで作っているAnsataというワインが目にはいる。6000円くらいだしセパージュ(メルロー、グルナッシュ、シラー)も面白いけれど、どうも料理との相性はよくなさそう。とのことでやはりブルゴーニュ。若めのものからいくつか候補を挙げてソムリエさんと相談して決めたのがこれ。少し暗さを帯びたきれいなルビー色。抜栓直後からとても香しい。カラメルとか深い森の奥の木々や土の少し湿っぽい香り。口に含むと少々イガイガするけれど、タンニンの帯は浅く許容範囲。その後に広がる味わいは、このワインがあれば十分と思わせるもの。もちろんもっとインパクトが強かったり味や香りの変化を楽しめたりする上級ワインがあるのは知っているけれど、中身と値段のつりあいという意味ではこれで十分というのが師範との共通意見。2005年産のブルゴーニュが飲み頃になってくると、これくらいの価格帯で質の高いワインが多種でてくるだろうから、それが楽しみ。85点。おはらスで13190円。
5月30日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2007/Gros Frere et Soeur(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/グロ・グレール・エ・スール)
おなじみの銘柄。2007年産ブルゴーニュは評判があまりよくないようだけど、なんで?と思うほど立派な質。色はお汁粉を少し薄くしたような感じで決して薄すぎず、味はこの銘柄としては濃く、酸味も果実味も共に味を主張しており、結果的にはバランスもいい。
ヴォリュームもあり、普段飲みには十分以上。常温保存だったため熟成が進み、味もはっきりしていたのかも。74点。リカーワールドで1732円(2010/4/14)。
5月26日
Chateau Potensac 2004/Medoc(シャトー・ポタンサック/メドック)
裏に小さく「2003年版格付けでクリュ・ブルジョワ・エクセプシオネル」とある。その格付けに納得。ヴィンテージのせいかおとなしめながら、絹のような舌触り、なめし革やブランデーのような大人の香り、たっぷりと余韻の残る落ち着いた味。ミディアムボディーでまとめて全体のバランスもよし。メドック5級と遜色なし。79点。リカーワールドで2100円(2009/10/30)。
5月24日
Bourgogne 2007/Champy(ブルゴーニュ/シャンピ)
ACブルゴーニュとしてはやや濃い色。香りは華やかではなく、真面目系。でも味と酒の弾力性がとてもいい。果実味たっぷり。それに少し影を加えるような感じで苦みがほんの少し。酒質がぴちぴちで噛みここちがいい。おまけで銀賞。80点。中岡さんからのいただきもの。
5月19日
La Novia/Sant Sadurni J’Anoia(ラ・ノビア/サン・サドゥルニ ダノイア)
スペインのカバ。いわゆるシャルマ製法(瓶内2次発酵)。濃すぎず薄すぎず、薄紙のような固さが少しある。酸味もほどほどですっきり。宴会の乾杯に最適。でもなんとこれが飲み放題なので、何本か頼んで飲んだ。73点。六本木ヒルズの「テッパン イダルゴ」で。
Borgo Sanleo 2008/Cabernet/Delle Venezie(ボルゴ・サンレオ/カベルネ/デッレ・ヴェネツィエ)
カバをたくさん飲んだので、白をとばして赤。飲み放題リストにある赤は、骨格のしっかりとしたイタリアのカベルネでITG。チョコレートのニュアンスが少しあり、少々固め。コクは濃くなく、イタリアの明るさは感じられないが、カベルネといわれれば、なるほどと思える。こんなの飲み放題で出していいの?安過ぎ。75点。六本木ヒルズの「テッパン イダルゴ」で。飲み放題食事込み価格5500円
Le Anfore/Anfora Bianca(レ・アンフォーレ/アンフォラ・ブランカ)
カバも赤も、とってもおいしいから(というのは本当だけど、やはり飲み放題だから)ろれつが回らなくなるまでたくさん飲んで、気づくと目の前に白ワインが廻ってきたので一口。味は全然覚えていません。さすがにこれはテーブルワインだったけれど、薄いとか水とか感じなかったからいいワインなのでは?というより、このお店安過ぎ。見つけた幹事さん(の妻さん)は偉大。「テッパン イダルゴ」で。
お店のホームページを見ると、コース料理にプラス2500円で飲み放題なるとのことです。それでも一番安いコース料理と合わせると7000円になる。なんで5500円だったんだろう?
5月18日
Nicolas Maillart Premier cru “Platine”/Ecueil/Champagne(ニコラ・マイヤール・プルミエ・クリュ・プラティヌ/エキュエイユ/シャンパーニュ)
新しくできたレストランとしては、びっくりするくらいワインの値付けが安い。一番安いシャンパーニュが税サ抜きだと7000円なのでそれを頼もうとしたら、ソムリエ氏が「値段があまり変わらないのでハウスシャンパーニュのこれを強く推薦する」とのことでこれを選択。とてもしっかりとした、鉄骨のように頑丈な骨格と、夏みかんのようにとてつもなく酸っぱい酸味。酸っぱさを苦さに置き換えたらリリース直後のグランヴァンみたい。泡は細かくきらきらと立ち上がるし、毛並みの良さが抜群なのはわかるけれど、時間がたっても酸味はあまり変わらず。シャンパーニュは個性的なものよりバランスばっちりな方が好みです。74点。とびさんと南青山のフロリレージュで9240円。
Les Laurentides 2007/Cotes du Rhones Villages/Gramenon(レ・ロランティッド/コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ/グラムノン)
ローヌの2007年産でグルナッシュ100%といえばそざかし強い味だろうと思ったが、メインの鴨料理には強めのワインがよいとのことで。タンニンがまるくとてもなめらか。いま十分に飲み頃。ぶどう完熟で果実味がじんわりとひろがり、ボディーはミディアム。氏も育ちもよいワインでした。80点。南青山のフロリレージュで9240円。
5月17日
Domaine du Tariquet “Les 4 Cepages” 2006/Gascogne(ドメーヌ・ドゥ・タリケ レ・キャトル・セパージュ/ガスコーニュ)
名前とおり、4つの品種からできたワイン。多い順にグロマンサン、シャルドネ、ソヴィニョンブラン、セミヨン。結構しっかりとしたコクがあり、ミネラル分がたっぷり。しかもふくらみも感じられる。料理と合わせても、ワインそのものでも味わいを十分に楽しめるヴァン・ドゥ・ペイをリストに掲載しているソムリエのセンスのよさを感じた。75点。恵比寿のモナリザで6050円。
Grand Ardeche 2007/Louis Latour/Coteaux de l’Ardeche(グラン・ダルデッシュ/ルイ・ラトゥール/コト・ドゥ・ラルデッシュ)
ブルゴーニュの有名な酒商ルイ・ラトゥールがローヌで手がけるワイン。1本目がかなりインパクトあるワインだったので霞まないか心配だったけれど、こちらはこちらでいいワイン。押し出しの強さでは負けるけど、ミネラル感やコクに加えてまったりとした滑らかさを備えている。値段的には上のワインを2本頼んだ方が得は得だが、いろいろ飲んでみたかったので。74点。モナリザで7854円。
El Vinclo 2005/Alejandro Fernandez/Ribera del Duero(エル・ビンクロ/アレハンドロ・フェルナンデス/リベラ・デル・ドゥエロ)
赤はボルドーのトロワ・クロワ2007と迷ったけれど、ヴィンテージもいいし、まずは外さない生産者なので〆はスペインワイン。リベラ・デル・ドゥエロは滑らかなのにどろりとした濃さのあるのが特徴だけど、これは口に含んだ瞬間ずいぶん軽く感じられた。しっかり系の白が続いたからか。ただ完熟ぶどうから甘さを除いたような果実味たっぷりさは健在で、ワイン単体でもおいしく飲めた。若くピチピチな乙女系。76点。モナリザで8662円。
5月16日
Chateau Sainte-Colombe 2002/Cotes de Castillon(シャトー・サント・コロンブ/コート・ドゥ・カスティオン)
久々に飲むシャトー。エティケットは鳩の絵とハートの絵をダブらせており、ダジャレのセンス抜群。って日本語知らないだろうが。肝心の中身はボルドーの中堅どころとしてしっかり務めを果たしている感じ。ちょいブランデー、ちょい血の香りがして小石系の落ち着いた味。しっかりした料理にはもの足りないかもしれないけれど、家での普段飲みには十分満足できる。74点。お手軽ワイン館で9周年記念の大特売999円(2010/4/26)。
5月14日
Chateau Perrou 2000/Cotes de Bergerac(シャトー・ペル/コート・ドゥ・ベルジュラック)
体調不良でワインを1週間お休みした後のリハビリワイン。無名シャトーながら2000年産ボルドー。グラスに注ぐと妙に熟成しすぎたような赤茶けた色で少々不安になったけれど、ワイン自体は健康でした。肝心の中身だけど、骨格はしっかり、でも中身はやや痩せ気味という感じ。少しタンニンの収斂性を感じる。ラベルを見ながら飲んでいるから思うのかもだけど、ヴィンテージの恵みとシャトーの実力が両方表れているみたい。それにしても10年経ってまだ現役というのはたいしたもの。しかも滅茶安かったし。71点。お手軽ワイン館で9周年記念の大特売99円(2010/4/26)。
5月4日
Drappier “Carte Blanche”/Reims/Champagne(ドラピエ・カルト・ブランシュ/ランス/シャンパーニュ)
今年のゴールデンウィークは結局どこにも出かけず。ということで、せめてもの楽しみとして陽の暮れないうちからシャンパーニュをあける。抜群のバランスのよさ。いくつかのフランス料理店でハウスシャンパーニュにしているが、納得。酸味、苦み、果実味、ハニー香、焼きたてのパンがテーブル上にあるのではと考えちゃうほどのイースト香、そして泡のふくらみのクリーミーさ。ただ、チーズと合わせると急に色あせてしまうのが不思議。アペリティフには最適。81点。リカーワールドで3039円(2010/1/18)。
5月2日
Pesquera 2005/Alejandro Fernandez/Ribera del Duero(ペスケラ/アレハンドロ・フェルナンデス/リベラ・デル・ドゥエロ)
ウニコは滅多に飲めないけれど、ペスケラでリベラ・デル・ドゥエロの雰囲気を味わえる。これはTintoで一番安いランクだけど、いつもハズレなし。どろりとしたたっぷりのヴォリュームは若さからくるものか。プルーンなど黒いベリー系の苦甘い香りはメルローっぽく、少々煙たいニスの香りや土くささはメドックっぽい。それでいてビロードの酒躯。まだタンニンが暴れているけれど、いま飲んでも十分に美味しい。81点。きまぐれワイン蔵の半額セールで2037円(2009/10/29)。
5月1日
Chateau La Dominique 94/St-Emilion Grand Cru Classe(シャトー・ラ・ドミニク/サンテミリオン・グラン・クリュ・クラッセ)
このワインではなく、このボトルの評価。これ以上はないという典型的なブショネかつ熱劣化。コルクが少々あがっていたけれど、液漏れの形跡はなし。
グラスに注いだ時点で色を見ておかしいと思った。94年産にしては古びすぎているような枯れに枯れきった褐色。消しゴムとか雑巾の臭い。口に含むと余韻はまったくなく、というか飲み下すのに勇気のいる味。一般的なブショネなら飲んでしまうけど、これは2杯目をつげなかった。これほど痛んだワインははじめて。10000円を超えるワインだと恨みもでるけれど、このお店ではいつも安く買わせていただいているから、たまにはこういうこともあるかと思えたのが不幸中の幸い。0点。リカーワールドで3360円(2010/3/8)。
Chateau La Mirand 2005/Graves de Vayres(シャトー・ラ・ミラン/グラーヴ・ドゥ・ヴァイル)
というわけで、もう一本開ける。珍しいAOCの若いボルドー。ヒュージョンソンによれば地元消費用の若のみだそうで、実際2005年産といっても飲み頃の峠を過ぎたばかりという感じ。若さの青臭さはいい具合に抜けていて、かといってさすがに熟成の雰囲気はなく、ほどほどに濃く、味の押し出しは強くなく、料理の名脇役をつとめるワイン。70点。お手軽ワイン館で送料込み1480円(2010/4/26)。
4月30日
Chateau Beaumont 2007/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)
安くて本格派のワイン、シャトー・ボーモンの最新ヴィンテージ。超特売で入手したのでさっそく開ける。うん、この味!若いながら、このシャトー特有の、砂糖がいっぱいはいっていながら全く甘くなく苦いコーヒーのニュアンスがしっかりとある。ややさらさら系で、まだ味がまとまっていないかもしれないけれど、いま飲んでも、ボルドーの本格派の特徴を楽しめる得難いワイン。2〜3年たってからまた試してみたい。77点。お手軽ワイン館で990円(2010/4/26)。 4月25日
Senorio de los Llanos 2002/Valpenas/Gran Reserva(セニョリオ・デ・ロス・リャノス/バルペニャス/グラン・レセルバ)
セラーをごそごそあさってて見つけたボトル。10年ほどまえのスペインのグランレセルバって、「格」の割に値段は安いのでついつい買ってしまうが、味はがっかりというものが多く「やっぱり値段は正直だなぁ」という感想でおわりがち。なので期待せずに開けたらびっくり!なめらかで絹の舌触り。お香のような上品な香りに、甘みがミディアムに熟したぶどうの味。それでいてドライ。力強さこそないし、飲後感にしょうゆっぽさが感じられるのはやっぱりテンプラニーヨだなぁと思う。ボトルはやや重め。おっとりと熟成したスペインワイン。かなりおすすめだけれども、購入記録を失ってしまいました。たぶんセットものとしての購入で、単品だと2000円前後だと思います。81点。
4月22日
Condado de Haza 2006/Ribera del Duero(コンダド・デ・アザ/リベラ・デル・ドゥエロ)
リベラ・デル・ドゥエロはウニコで知られる産地だけあって、どれも味の幅が厚く、煮詰めたぶどうのようなたっぷりとした味わいを楽しめる。このワインも例外ではなく、若さからくる表面の固さはあるけれど、一皮むくと熟したぶどうの雰囲気を味わえる。骨格がしっかりしていて、味、香り、ヴォリュームのバランスのよさが感じられるワイン。80点。去年手にいれたばかりだけど、購入記録を喪失。2000円強だったと思います。
4月21日
Kaara 2008/Sauvignon Blanc/Central Valley(カーラ/ソヴィニョン・ブラン/セントラル・ヴァリ)
ギリシア料理店だったので、当地のワインを頼むべきだろうけど、白にはとりあえず味もヴォリュームもしっかりしているチリワインを注文。期待とおりで、酒躯の張りが違う。味の細かい点についてはどうこういうことはないがちゃんとミネラル感があったのでとりあえず満足。66点。渋谷のギリシア料理店「エーゲ海」で3500円。レストランでチリワインを用意しているのは大歓迎。しかしこのワイン、小売り価格が400円弱。元値が安いので利幅は少ないとはいえ、レストラン価格としては一般に小売りの3倍ほどでしょう。ただ、フランス料理店ではワイン持込み料3000円というのが普通なので、そう考えれば許容範囲ではあるけれど。
Achais 2007/Muscat-Roditis(アカイス/ミュスカ-ロディティス)
白ワインには他に、RETSINAという松脂を加えたギリシアの白ワインがあり、試飲させてもらったとても個性的で今まで飲んだことのないタイプという意味では興味深かったけれど、1本だと飲み飽きるだろうし、口に合わない人もいることを考え、ミュスカ種のこれにする。しっかりドライながら印象的甘みもあり、マスカットをいい意味でうまくワインに作り直したと思えた。69点。「エーゲ海」で3700円。
Hercules 2008(ヘルクレス)
ギリシアの赤は8種類の選択肢があったが、名前で選んだ。アギオルギティコという品種。ペロポネソス半島付けねのネメア地方のワイン。他にはオテロなんていうワインもあった。これは先入観かもしれないけれど、タナ種的な古いタイプの品種ないし製法という印象。グルジアのサペラヴィなんかにも似てるかも。ある程度の厚紙的な固さと平面さがあり、赤煉瓦にかびがはえたようなしっかりさがある。70点。エーゲ海」で3900円。
料理には無関係の日本好きなギリシアのおっちゃんが、日本大好きで、日本で生活するためにギリシア料理店を開いたような感じのお店。いわゆるプロの技術を必要としない家庭料理。飲み代込みとはいえ、デザートなしで会費8100円は高いという声が多数でした。ワインだけみると、ギリシアワインがボトル4000円弱でそれなり。でも率直に言って、料理と値段は釣り合ってない。前日行ったサラマンジェは超良心的な店だと思った。
4月20日
Louis Roederer Brut Premier/Champagne(ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエ/シャンパーニュ)
寒い雨の日だったけれど、6杯取りでグラス1200円という誘惑に負けて注文。でも安い安いという先入観をもつとダメ。グラスワインの性質上仕方ないけれど、ボトルの底の方だったせいか、泡立ちはともかくフレッシュ感がゼロ。コクはあるけどシャンパーニュらしいふくらみも感じられなく、量も多い気はしなかった(120cc.って意外に少ない)。1番目の客で、シェフもスタッフもずっと無言で仕事してる中、アミューズのオリーヴをつまみながらというというシチュエーション。というわけでないない尽くしで印象最悪な一杯。70点。サラマンジェでグラス1200円。
Cuvee Augustin 2008/Coteaux du Lyonnais (キュヴェ・オギュスタン/コト・デュ・リオネ)
シャンパーニュにプラスボトル1本も飲む気はない。とはいえハーフもない。で、相談するとリヨンのビストロの度量衡なのか460ミリリットルでハウスワインを飲めるとのことで。だけどこれもボトルを頼まない場合の悲しさで、2本を継ぎ足して460ccにしていた。というのを目の当たりにしたからか、これまた新鮮さがなく、少し古くなってダラりとなった鰆みたいな感じ。熟成に耐えるムーラン・ナヴァンならともかく、これはヌヴォーに近いタイプのガメイワインなので、酸味や果実味たっぷりでフレッシュさがないと飲むのが辛い。といっても全部飲んでしっかり酔ったけれど。68点。サラマンジェで460 cc.2400円。
絶対額は安いのに、お得感が全然感じられない、でも再訪したいなと思わせるビストロ。ボトルワインはかなり安い。ルヴィエール2000が8000円とか、魅力的なものがいっぱい。でもビストロとしてはブノワの方が料理、サーヴィス、値段ともに完勝。
4月19日
Montsarra/Penedez/Cava (モンサラ/ペネデス/カバ)
リストには、シャンパーニュ以外にスパークリングが3種類。秋に銀座店で飲んだクレマンがあったのでそれを選ぼうとしたら、ソムリエの伊奈さんがもっと安いこれを薦めてくれた。シュワーっと泡がたち、スミレのような春っぽい香り。それでいてミネラル、酸味もある良質なカバ。乾杯には味、値段共に満足のいくもの。73点。タテルヨシノ汐留で4950円。
Mage Blanc 2009/Vdp des cotes de Gascogne(マージュ・ブラン/ヴァン・ドゥ・ペイ・デ・ドート・ドゥ・ガスコーニュ)
価格の安いワインもたくさん載っているワインリスト。安めのシャブリを選ぼうと思ったら、多く飲むメンバーがいることを見越して伊奈さんがもっと安いこれを薦めてくれた。安いけれどしっかりした味。酸味がベースで、少し苦めのハーブを加えた感じ。味の変化はないけれど、料理を邪魔せず、それでいて個性的。72点。タテルヨシノ汐留で4620円。
Chateau Saint-Esteve d’Uchaux 2006/Cotes du Rhone (シャトー・サンテステーヴ・デュショ/コート・デュ・ローヌ)
赤も思いっきり安いワインを選ぼうとしたら品切れで、代わりにリスト外のこれを薦めてもらった。80%グルナッシュ、20%シラー。芯の強い、ぶどうの種を煮詰めた味がベースのローヌらしいワイン。3年ちょいの熟成で若い力強さはそのままで、表面の荒々しさは消えたちょうど飲み頃ワイン。74点。タテルヨシノ汐留で6930円。
4月16日
Chateau Lanessan 2006/Haut-Medoc (シャトー・ラネッサン/オ・メドック)
開けた時がベスト。それもかなり出来がいい。セパージュはカベルネが8、メルロが2位の割合だったと思うが、味としてはメルローが勝っている感じで、煮詰めた黒いベリー系ジャム。若さからくる力もあったりして、これが2000円しないのはワイン飲みにとってとてもありがたい。レストランで頼むには面白くない銘柄と思っていたけれど、小売り値3倍ならぜひ注文すべきワイン。と思って飲み進めると、だんだんカベルネっぽさがでてきて、収斂性は感じるし、最後は血とミネラル。その割に結構さらさら。それでも総合的に考える(CPとか)といいワイン。80点。リカーワールドで1575円(2010/2/21)。
4月13日
Chateau Caillou d’Arthus 2003/St.-Emilion Grand Cru(シャトー・カイユ・ダルタス/サンテミリオン・グランクリュ)
火花が飛び散るような、きらきらした香りがたくさんでてくるワイン。火薬とかミントとかタバコとか。味はメルロらしく、なめらかで、落ち着いたぶどうジャム。サンテミリオンの王道。切れ味がよいのにまったり感があるのは超優良ヴィンテージのおかげかも。ばっちりのみごろ。高見さんからのフランス土産。80点。
4月10日
Christian Senez/Champagne(クリスチヤン・セネ/シャンパーニュ)
桜の季節なのでシャンパーニュをあける。いま満開。今年は咲き始めると同時に寒くなり、満開まで1週間、そのあと雨が降ったりしつつもなんとか持ちこたえて結局2週間以上桜を楽しめました(備忘録)。
4月7日
Scamandre 2005/Costieres de Nimes/Renouard(スキャマンドル/コスティエール・ドゥ・ニム/ルヌアール)
格付けボルドー級の重厚な香りとどっしりしたヴォリューム。どういう素性かわからぬまま購入したけれど、いわくつきのワインだそうで、ルヌアールさんは国際インプラント学会の会長だそうです。いわくつきかどうかはともかく、かなり立派な骨格をもった大物で、インパクトの強い凝縮感はローヌの高級ワインみたい。シラー50%、カリニャン、ムールヴェドル、グルナッシュがそれぞれ10%。ただそれだけに2005年産は若すぎで、一昔前のボルドー高級ワインみたいにガシガシで飲みにくい。熟成したらさぞかし素晴らしいワインになると思う。80点。リカーワールドで1900円(2010/3/30)。
4月5日
Selection de Alain Ducasse/Lanson/Champagne(セレクシオン・ドゥ・アラン・デュカス/ランソン/シャンパーニュ)
とってもバランスのいいシャンパーニュ。表面の味はりんご系。酸味と苦みは中にとけ込んでいて前面にはでてこないけれど、そのおかげで安定感があるのでしょう。カード会社の特典でアペリティフ無料だったが、まさかシャンパーニュとは。太っ腹のお店です。79点。表参道のブノワで。
El Nino Loco 2006/Cotes du Luberon/G.Gros(エル・ニーニョ・ロコ/コート・デュ・リュベロン/グロ)
飲みやすく、それでいてしっかりしたワインという印象のあるローヌ南部のAOC。ワインリストにある一番安いものには軽くて薄いものが多いが、これは別。ヴィンテージもよさそうだし、さっそく頼む。若めのローヌは濃すぎる可能性があるけれど、核となるような凝縮感がありつつ、よくこなれていて飲み頃。ビストロにぴったりの銘柄。こういうものをリストに載せてるソムリエのセンスのよさを感じる。73点。表参道のブノワで2900円。
4月1日
Fixin 2005/Michel Noellat et Fils(フィサン/ミシェル・ノエラ・エ・フィス)
フィサンはもしかしたらはじめて。リュリーやマルサネと同じく軽いワインかと思ったら、どっしりしているので驚いた。2005年産だからというのではなく、ジュヴレ・シャンベルタンに似ているといわれるしっかりしたワインなんですね。ただその分まだ固めで、表面は尖っていないけれど、その下に分厚い皮があるみたいで、芯に到達できない感じ。表面の果実味と男性的な構えがあり、その意味では立派。78点。リカーワールドで2100円。
さて、飲んだものについて。今回のロットは泡もたち、バランスもよく、まろやかで立体的に味わえるという意味でやはりシャンパーニュじゃなければ味わえない泡もの。とはいえシャンパーニュの中でとりたててどこか際立った特徴があるわけでもなかった。安く買ったので十二分に満足だけど。80点。
リカーワールドで2614円(2010/3/27)。
レストランみてあるき