ワインに目覚めて14年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
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評価の一応の目安は、 3月29日
Henriot Brut Souverain/Reims/Champagne(アンリオ・ブリュット・スヴェラン/ランス/シャンパーニュ)
ここのところ激安シャンパーニュ(税込2000円くらい)を飲み続けてきたので、違いがわかるかな?と飲んでみた。やはり有名どころはバランスが抜群で安定感がある。泡は勢いが派手なだけでなく、立昇り方まで華麗で優雅に見える(気のせい?)。色は緑色系で、エレガント。味はバランスがいいだけに、逆に個性がないかも。これぞシャンパーニュな味←全然説明になっていない。満足感はもちろん高いです。80点。いただきもの。
Mouton Rothschild 81/Pauillac(ムートン・ロトシルト/ポイヤック)
32年もののムートン。状態が心配だったが、きわめて健全。派手さはないが、ゆっくり飲むとやはり期待に応えてくれる。抜栓直後は軽い収斂性があり、いかにも元気だったが、すぐに落ち着き、味も香りも何回も変わる。古いレンガ、獣や樽の香りではじまり、たばこ、モカ、ウォッシュチーズ、なめし革、マリネにした赤いフルーツ、西洋杉と飲む度に違う香りになる。味はさらさらなミネラルっぽさから始まったが、タンニンは丸く、落ち着いたポイヤック。だんだん古漬けっぽくなり、最後は酸っぱく終わる。じわじわとインパクトが浸透してくるような、力づくではないのに力のあるワイン。87点。Liquor Worldで18480円(2009/4/26)。
3月28日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2006/Jayer Gilles(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/ジャイエ・ジル)
このAOCとしては相変わらずとてもレヴェルの高い作り。とにかく香りがすごい。いつもながら樽香がよく効き、カシス、ソルダム、木いちごなどの甘い果実香が続き、たばこっぽさも少々。飲めばヴォリュームたっぷりで、弾力性もあり、ほとんどフルボディー。だけど今回は飲み頃をはずしてしまった。飲み始めは少し収斂性がありながらも、すぐに開いて満開。でも何か内にこもるものがあるなぁと思いつつ半分残して様子をみることにしたが、翌日はかなり酸っぱいワインに変身。保存に問題があったのかなぁ?潜在力はまちがいなくあるのでもったいないことをしてしまった。71点。ワイン&地酒TODAで3139円(2010/8/26)。
3月26日
本日は職場の送別会。イタリア料理店レオーニにワイン持込みで。
Chateau de L’Auche "Cuvee Selection" /Januvry/Champagne(シャトー・ドゥ・ロシュ・キュヴェ・セレクシオン/ジャニュヴリ/シャンパーニュ)
クリーミーで膨らみがあり、泡もきらきら立昇る。焦がしたトーストの香りのなかからドライな果実味、酸味や苦み、いろいろでてけれど、それらがまとまっていないのが難点。75点。うきうきワインの玉手箱で2079円(2013/2/26)。
Chablis premier cru "Beauroy" 2009/Alain Geoffroy(シャブリ・プルミエ・クリュ・ボロワ/アラン・ジョフロワ)
すっきりした酸味を期待していたら、ずいぶんと厚みのあるオイリーさが基調で少々びっくり。販売店のコピー通り白い花とトロピカルフルーツ系の香りで、ミネラルと酸味がオイルのオブラートにくるまれているという感じです。どちらかというと鈍いタイプながら、しっかりしたワインでした。74点。うきうきワインの玉手箱で1764円(2013/2/26)。
Fontodi 2008/Chianti Classico(フォントディ/キアンティ・クラシコ)
イタリア料理店なのでメインの赤はこれを選んだ。いつも安定しておいしいワイン。今回は赤い実の果実がよく熟して開いていて、じっくり味わうとプルーンのような苦甘系の味やバルサミコのようなおいしい酸っぱさも感じられる。76点。うきうきワインの玉手箱で2184円(2013/2/26)。
Chateau de Saint Cosme"Les Deux Albion" 2010/Cotes du Rhone(シャトー・ドゥ・サン・コム・レ・ドゥー・ザルビオン/コート・デュ・ローヌ)
これも鉄板ワイン。上のワインと並べてみると、とてもよく似ていて色では見分けがつかない。開き具合が違うからか、よりどっしりしている感じ。ローヌのスパイシーな複雑さは確かにあるけれど、内にこもっていた。でも〆にはよかったかも。75点。うきうきワインの玉手箱で1837円(2013/2/26)。
持込み料1000円なのに、グラスをすべて替えてくれ、絶妙のタイミングで注いでくれるなど、とても気持ちのよいサーヴィスでした。ちなみに11人で7本飲みました。
3月22日
Corpus del Muni 2011/Vino de la Tierra de Castilla(コルプス・デル・ムニ/ビノ・デ・ラ・ティエッラ・デ・カスティーヤ)
間違って2本買ってしまったもの。料理に急遽ワインが必要になったのでこれを開けて、残りを空けた。熟したぶどうを甘酸っぱく仕上げたしっかりしたワイン。2月にも飲み、味はいいけれど平板であきるタイプという印象をもったが、まさしくその通りのワインです。68点。川端酒店で924円(2013/1/18)。
3月18日
Domaine de Montrabech 2011/Viognier/Pays d’Oc(ドメーヌ・ドゥ・モントラベック/ヴィオニエ/ペイ・ドック)
ホテルのパーティーの飲み放題プランの白。白は好みの品種であるヴォオニエ。白い花やトロピカルフルーツの香りのなかから柑橘系果物の皮の苦さとミネラルが感じられ、ペイ・ドックながら品種の個性がしっかりと表れていておいしい。平板で一本調子なんだけど、シチュエーション的にそんなことは全く気にならず、何杯も飲んでしまった。72点。岡山ロイヤルホテルでの永田諒一先生退職記念食事会で。
Domaine de Montrabech 2010/Pays d’Oc(ドメーヌ・ドゥ・モントラベック/ペイ・ドック)
赤も同じドメーヌ。固めで寡黙気味。でもヴィンテージがいいので果実の熟れた感じがあり、白ほど個性的ではないにしろ、これまた楽しめた。70点。岡山ロイヤルホテルでの永田諒一先生退職記念食事会で。
3月16日
Martivey/Ville sur Arce/Champagne(マルティヴェイ/ヴィル・スュル・アルス/シャンパーニュ)
控えめながら、しっかりとシャンパーニュしている。酸味、苦みをまろやかにまとめるというより、ストレートに酸っぱいし、苦い柑橘系。だから繊細か粗いかというと後者になるし、ふくよかさにも欠ける。また、泡は数は少ないし勢いもない。でもカバのようにドッカンシュワシュワとでるのではなく、少ないながら細かくキラキラ輝きたち昇る。値段などを含めて総合的に考えると、こういうシャンパーニュの存在はありがたい。が、アメノミクスとやらで2000円以下でシャンパーニュを買えるのは今のうちなんでしょうねぇ。75点。ヴェリタスでシャンパーニュ4本セットで7880円(2013/2/10)。単品価格は税込み1890円。
Mouton Rothschild 93/Pauillac(ムートン・ロトシルト/ポイヤック)
なめし革、クローブ、ダージリン、リコリス、そして微かに腐葉土の香りが次々に。アタックはあくまでも優しく柔らかく、まさに絹の舌ざわり。稠密できめ細かく、粒子のつなぎ目がわからないくらい。口に含んだ感じはとてもたっぷりとしており、正真正銘のフルボディ。味は酸に偏っているかなと思いながら飲んでいると、ちゃんと味が変わって黄金の中庸な位置にバランスよく落ち着く。と思うと、また酸がたってきたが、今度はとてもよく練り上げられており、とても心地よく感じられる。こうした味の変化はグランヴァンならでの醍醐味。とはいえ、やや集中力に欠けるのと、飲み頃を少し過ぎたような気がする(ムートンは20年熟成しないとムートンにならないというので待ったのに・・・)ので、今飲むと銀賞。88点。エノテカで14800円(2001/3/16)。
3月14日
Beaune 1er Cru "Les Marconnets" 2008/Courtiers selections(ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・マルコネ/クルティエ・セレクシオン)
ボーヌの1級ながらお手頃価格なので購入。飲み頃にはいってきたところ。ミディアムボディーでこのAOCなりの複雑さがあり、控えめにきらきらと輝くような若さがある。果実味が落ち着きはじめ、角は丸くなり、レモンをギュっと絞ったような酸味とからみあっているけれど、少し収斂性が残っていて、ボーヌだからか全体的にやっぱり根暗。お手軽にブルゴーニュを楽しむにはいいワインだと思う。76点。うきうきワインの玉手箱で2079円(2013/2/3)。
3月12日
Chateau Bolaire 2007/Bordeaux superieur(シャトー・ボレール/ボルドー・スュペリウ)
どんなコピーを読んでこのワインを買う気になったのか忘れたが、買ってよかった。ブラインドで飲んだら格付けワイン(メドック5級程度!?)とかシャス・スプリーンレヴェルと答えると思う。いずれにせよ、このワインのAOCとしてはきわめて質の高い例外的ワイン。プティ・ヴェルド39%、メルロー34%、カベルネ27&とのことです。ビロードの舌触り、なめし革、甘草、西洋杉など「高級ワイン」特有の香りが次々に出てくる。2007年産なのでいま飲み頃。あえて言えば少し集中力に欠ける点がなくもないけど、優良年ではないのだからあたりまえ。値段も安いし、おすすめ。80点。ワイン&WINEで1764円(2012/11/30)。
3月10日
Leinard-Gontier/Coteaux de Bethon/Champagne(レナール・ゴンティエ/コト・ドゥ・ベトン/シャンパーニュ)
岳父が死んだり(3/2)、フランス文学系のシンポジウム(3/9)におつきあいして夜は和食店で懇親会(飲んだのはビールと日本酒。ワインのワの字も話題にでませんでした。フランス人の先生もいらしたのに・・)に出たりとワインから遠ざかっております。3月は送別会やらなんやらお付き合いの季節ですが、今年は特に多く、ますますワインから遠ざかりそうです。
3月3日
Koonunga Hill 2010/Shiraz Cabernet /Penfols(クヌンガ・ヒル/シラーズ・カベルネ/ペンフォールズ)
飲んですぐ、うん、この味!と納得。オーストラリアのシラーズらしい赤色系の完熟果実たっぷりで、今回はみかんのような甘酸っぱさが感じられた。チリワインのコノ・スルにたとえると、これはスタンダードのヴァラエタル、トルブレックのウッドカッターズがレセルバというのが私の位置づけ。だけど、オーストラリアはスタンダードタイプでもかなり満足感が高い。値段もその分高いけど。75点。京橋ワインで1764円(2013/1/16)。
2月28日
Bourgogne Pinot Noir 2010/Frederic Magnien(ブルゴーニュ・ピノ・ノワール/フレデリック・マニャン)
原稿が仕上がったので、少し早めに家に帰り、ハズさないワインをと思ってあける。で、選んだのは裾ものながら2010年産ブルゴーニュ。期待通り抜栓すると部屋に白い花の香りが広がり、味は果実味たっぷり。よくこなれていて、酸味もしっかりあるけれど甘さで包まれている。色は裾ものとは思えないほどしっかりとルビー。いまさら私が言うことじゃないけれど、2010年産のブルゴーニュは買いです。78点。ヴェリタスで1980円(2013/2/21)。
2月23日
Canta Perdices 2010/Ribera del Duero(カンタ・ペルディセス/リベラ・デル・ドゥエロ)
この地方のワインらしい、重い瓶、濃厚な味。千円ちょいとはとても思えない。だけどまだこなれていなくて、黒い果実を煮詰めてどろどろにして、しかもドライに仕上げたような感じ。とにかく重くてお腹いっぱいになるしよくできたワインだけど、今飲むとおいしいというタイプではない。とはいえ、飲み頃を見極めるのも難しそう。75点。京橋ワインで1134円(2012/11/14)。
2月22日
Corpus del Muni 2011/Vino de la Tierra de Castilla(コルプス・デル・ムニ/ビノ・デ・ラ・ティエッラ・デ・カスティーヤ)
テンプラでアルコール13.5%。となると、しょうゆとヤニくささいっぱいのワインが想像される。まさにその通りで、喉にくるし、飲みごたえ十分。香水のような甘い香りがなぜか合う。ワイン会とかでたくさん飲んだ後、飲み足りなくてさらにもう一本(アルコールならなんでもいいや的シチュエーション)には期待される役割をしっかり果たしてくれると思う。68点。川端酒店で924円(2013/1/18)。
2月16日
Louis Cesar Beaufort Cuvee Hannalice/Premier Cru a Bouzy/Champagne(ルイ・セザール・ボフォール・キュヴェ・アナリス/プルミエ・クリュ・ア・ブズィ/シャンパーニュ)
リピート買いしているシャンパーニュ。相変わらずいい味をだしている。泡は穏やかだが十分にきらびやか。口当たりがソフトでバランスよく、後味にほんのりとした甘さがあることで上品さが醸し出されている。しかも新年特価で税抜きだと2000円以下。まさに「売っていたら買うべし」です。82点。うきうきワインの玉手箱で2079円(2013/1/3)。
Chateau de Valandraud 94/St-Emilion Grand Cru(シャトー・ドゥ・ヴァランドロー/サンテミリオン・グランクリュ)
ガレージワインとして一時値段が吊り上がり「ヴァニラの香る超凝縮したワインだが、カリフォルニアでもこのような味は作れる」とヒュー・ジョンソンに揶揄された銘柄。20年近く前のワインだけど抜栓直後はタンニンの膜が結構厚く、飲み頃はまだ先かなとおもわせるくらいでとても若々しい。デキャンタージュした方がいいかどうか迷っているうちに、霧が晴れたかのように透明で澄んだワインに変わる。なめし革ベースで、ヴァニラ、煮詰めたプルーン、丁字、クローブ、西洋杉など香りが次々にでてきて、メドック1級レヴェルの貫禄。フルボディーで飲みごたえ十分。これは金賞ワインだなぁとゆっくり味わいながら飲むと、最後の方でまた味が変わり、酸味が強く、しかも枯れたように痩せてきた。何だったんだろう?でもここまで味が変化するワインは久しぶり。89点。リカーワールドで16905円(2009/2/11)。
Clos Haut-Peyraguey 99/Sauternes(クロ・オ・ペラゲイ/ソーテルヌ)
締めにデザートワイン。ポテンシャルはあまりない銘柄なのかもしれないが、しっかりと熟成し、とろとろで、お約束のアンズ、パイナップル、モモのネクタールを感じさせてもらいました。うきうきワインの玉手箱で2079円(2013/1/31)
2月15日
Chateau du Grand Moueys 2005/Premieres Cotes de Bordeaux(シャトー・デュ・グラン・ムエ/プルミエール・コート・ドゥ・ボルドー)
2005年産にひかれて購入。予想/期待とおりのワイン。ヴィンテージを生かした力強さ、それが飲み頃になった弾力性、そしてボルドーらしい苦みと渋み。丸みや甘さ、酸はほとんどなく、味が偏っているのでワインそのものをじっくり味わうタイプではないが、料理をサポートするものとして秀逸。75点。京橋ワインで1344円(2013/1/16)。
2月11日
Veuve Eleonore Cuvee Symphonie d’Automme /Oger/Champagne(ヴーヴ・エレオノール・キュヴェ・サンフォニ・ドトム/オジェ/シャンパーニュ)
2000円代ながらグランクリュのブラン・ドゥ・ブラン。だからか(私が肩書きに弱いだけかもしれないが)、ふくよかでとても立体的。肌理が細かく、ブリュットなのに、後味にほんのりとした甘さが残るところに育ちの良さを感じる。昨年末に飲んだプレステージシャンパーニュほどの個性はないけれど、これはこれで十分。おすすめです。卒論・修論審査+定期試験の採点というストレスフルな毎日なので、何でもない日だけれどシャンパーニュをあけてよかった。82点。川端酒店で2730円(2013/1/18)。
2月9日
Alliance Shiraz 2009/McLaren Vale(アライアンス・シラーズ/マクラーレン・ヴェイル)
良くも悪しくも典型的なオーストラリアのシラーズ。苺のような甘みとトゲトゲがあり、煮詰めたチェリーの甘苦さ。アルコール分が高いからかブランデーのコクも感じられる。よく開いていて飲みやすいし余韻もたっぷりだけど、教科書的な構成で味の変化はなく平板。74点。川端酒店で1659円(2013/1/18)。
2月3日
Le Haut-Medoc de Giscours 2009/Haut Medoc(ル・オ・メドック・ドゥ・ジスクール/オ・メドック)
いつも期待に応えてくれるワイン。ボルドーらしく苦み中心で、若さからくる力があるので一見とっつきにくいけれど、タンニンが丸くて飲みやすくなっているし、なぜか果実味がはっきりと感じられる。と思うと、だんだんキャラメルのような甘い香りに変化。今が一番の飲み頃なのかもしれない。74点。ヴェリタスで1974円(2012/8/31)。
2月1日
Marques de Marialva 2009/Bairrada(マルケス・デ.マリアルバ/アイラーダ)
ポルトガルの緑色系のスパークリング。しっかり引き締まっているが、色も味もとても線が細い。ほんのり酵母っぽい香りがしていること、泡は確かに立ち上がるが大粒なことなど、やはりカバと似ている。わざわざ味わって飲むタイプのものではないけれど、中味は本物。大勢が集う会での乾杯ワインとして十分に使える3桁ワイン。72点。ヴェリタスで898円(2012/10/23)。
1月27日
Muscadet Sevre et Maine sur Lie "La Grenouille" 2010/Grenaudiere(ミュスカデ・セーヴル・エ・メヌ・スュル・リ・ラ・グルヌイユ/グルノディエール)
食事のお供にということで、軽いミュスカデをグラスで頼んだ。酸もミネラルもほどほどで、まずは予想とおりの味。だけど、弾力性のある酸で、喉を通る頃にはミントの味に昇華している。じっくり味わうほどのワインではないにしても、狙いとおり料理を好サポート。味は軽いのに存在感ある1杯でした。エチケットには名前にちなんで蛙の絵。産地周辺にカエルが多いのかもとのことです。72点。六本木のレストラン「リューズ」でグラス1320円。
Monthelie 1er Cru les Duresses 2009/Bouchard Pere &Fils(モンテリ・プルミエ・クリュ・レ・デュレス/ブシャール・ペール・エ・フィス)
1月26日
La Bichette 2009/Cotes du Luberon/Albert Bichot(ラ・ビシェット/コート・デュ・リュベロン/アルベール・ビショ)
大手ネゴシアンであるビショ社が作る旨安ワインの定番。シラー・グルナッシュを使った南ローヌのワイン。何度か飲んだことがあるけれど、ヴィンテージによるブレがなく、いつもほどほどのおいしさが保証されている。品種のよさを生かして、よく熟した赤い果実の甘みと苦み、それにすこしのイガイガさ。ローヌにしてはしつこくなく、インパクトい欠けるけれど、立食パーティーにはちょうどいい。71点。日本工業倶楽部での堀桂子・準一先生を囲む新年会で。今年は岡野俊一郎さんが病気でご欠席だったのが残念だったけれど、例年とおり宮田亮平先生や山本純ノ介さんたちと楽しくお話できて充実した一夜でした。
1月25日
Descendant 2003/Torbreck(ディセンダント/トルブレック)
トルブレックらしく、フルーツ爆弾。普段飲むウッドカッターズよりずっと濃く深い。だからか、あるいはヴィンテージのせいか、濃すぎて焦げすぎて、苦みがでている。率直に言って、ウッドカッターズの方が飲みやすい。黒色果実の甘みは確かにたっぷりあるんだけれど、苦みが強くて重たくて煙たく、タンニンの苦さとはまた正直な話、飲み頃はまだ先なのか、いつまでも来ないのか。少なくとも今は閉じ気味。ワインの構えがデカく、構造しっかり系なので、もう少しチューイーか、果実味が直接響くような作りならよかったのに。80点。お手軽ワイン館で8400円(2007/2/2)。
1月21日
Beaujolais-Villages 2012/Jean Francois Patissiek(ボジョレ・ヴィラージュ/ジャン・フランソワ・パティシエク)
季節はずれのボジョレ。一つ格上のヴィラージュ。とても面白いワイン。味はバナナ。そんなバナナ!?と思って何回も飲んでみたけれど、やっぱりバナナ。重みは意外にありミディアムボディながら、立体感はなく、糸鋸ではきれない程度の厚さの薄めの板という感じ。というわけで、「いちごの香り、ライトボディーでするする飲める」ボジョレヌヴォーとはずいぶん違う印象のワインでした。バナナ味のワインを試してみたい方に。70点。うきうきワインの玉手箱で年末特価837円(2012/12/31)。いまお店のサイトをみたら2257円に戻っています。
1月19日
Roggio del Filare 2004/Rosso piceno superiore(ロッジョ・デル・フィラーレ/ロッソ・ピチェーノ・スペリオーレ)
一口飲むとボルドーテイスト。なめし革、鉄、血の味タイプで、ミディアムボディーながら重みもある。なのにとても外向的。丸いタンニンと煮詰めたプルーンが口腔内に広がる。果実味たっぷりというのではないが、粒子がとても細かく、なめらかで味蕾に心地よくしみいることがこのワインの最大のメリット。飲み頃といえば飲み頃だけど、まだ収斂性がある。81点。ウメムラでいろいろ4本セット11340円。単品価格は3654円(2008/8/26)。
1月18日
Dom Perignon Rose 2000/Epernay/Champagne(ドン・ペリニョン・ロゼ/エペルネ/シャンパーニュ)
超有名だけど、ワイン愛好家なら、まず自腹では買わないという珍しい銘柄。なので、今回飲む機会を得られてとてもラッキーです。色はオレンジ系で、泡がグラス内のあらゆるところから同時にわき上がるので、キラキラと輝きとてもきれい。ドンペリらしく、とてもどっしりしたフルボディー。ほんのりと、でもはっきり赤い果実の甘さが感じられるのがロゼらしいけれど、それはこの銘柄独自のメリットではない。もちろん優良ワインでそれなりの満足感はあるけれど、中味は年末に飲んだロゼシャンパーニュや普通のドンペリと変わらない。値段高止まり理由は「ピンドン」といってもてはやす某業界の需要のせいでしょう。78点。いただきもなのに生意気言ってすみません。
1月15日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2010/Gros Frere et Soeur(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/グロ・フレール・エ・スール)
定点観測ワイン。こういう「裾もの」を飲んだだけでヴィンテージは判断できないけれど、評判とおり2010年も良年のようです。果実のエキスをギュっと凝縮した感じが第一印象。だけど2009年にくらべると内向的なのか、味も香りも内にこもっていて、表面は黒果実の苦みでむっつりとした感じ。よく味わうと中にかなり元気のいい酸が貯蔵されている。今までの経験だと、この作り手のこの銘柄は、若く飲んでも外向的で華やかさがあるのだけれど、これはもう少し先に飲んだ方がいいみたい。74点。うきうきワインの玉手箱で2079円(2012/10/30)。
1月7日
HRB/D641 2007/McLaren Vale&Clare Valley/Paul Lapsley(マクラレン・ヴェイル&クレア・ヴァリ/ポール・ラプスリ)
オーストラリアのシラーズ。シラーズだけど、その昔Hardyという人が異なる地域のぶどうをブレンドすることにより深みのある味わいをだすことに成功したことを受け、その伝統を受継いでいるワインがHRB(Heritage Blend Bin)の意味だそうです。"Bin"はもともと貯蔵庫意味するので、ここではワインを熟成させる蔵ということでしょう。そのあとにアルファベット+数字をつけてワインの名前としているようです。で、このワインだけど、飲んでみたら確かにオーストラリアのシラーズということはわかるけれど、細かい味の違いや伝統のことは私にはさっぱりわかりません。トルブレックのウッドカッターズの流れにある、紫っぽい甘酸っぱい果実味を生かした優良ワインの一つです。76点。いただきもの。
1月5日
Abrau-Diurso Briut/Novorossiisk/Krasnodar(アブラウ・デュルソ・ブリュット/ノヴォラッシースク/クラスノダール)
1870年創立のスパークリングメーカー。トルストイの小説にも名前がでてきます。といっても当時の味は現在とはだいぶ違うだろうけれど。中味はなかなかしっかりしたワイン。カバと比べても全く遜色無い。ピノ・ブラン、リースリング、ピノ・ノワールを使っているらしいけれど、なんとなくロシア的憂愁の雰囲気がただよっているのがまたいい。この値段なら国際市場でも十分通用する。76点。グム(モスクワ)のガストロノームNo.1で445ルーブル(1160円)。2011年12月4日に購入したもの。 Cono Sur Reserva 2011/Gewurztraminer(コノ・スル・レセルバ/ゲヴュルツトラミネール)
おなじみのワイン、おなじみの品種。いつものようにシェリーっぽく、ほんのりとした上品な甘さがある。味はいつも同じなので、「平板」という印象を受けてもおかしくないのに、なぜかこのワインは飲み飽きない。味は同じでも複雑で、立体的だからだと思う。ただ、今回はとろりとした感じがなく、後味があっさり。78点。フェリシティーで976円(2012/11/28)。
Chablis Premier Cru "Vaillons" 2010/Antoine Chatelet(シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴァイヨン/アントワーヌ・シャトレ)
白の2本目は王道でシャブリ1級。といっても安いものだけど。ただ値段の割りにしっかりとシャブリしていて、きっちりと辛口。苦みや藁っぽさもあり、いかにもフランスの白ワインという雰囲気を味わえる複雑味系でよかった。75点。うきうきワインの玉手箱で1344円(2012/10/30)。
Piluna 2010/Primitivo Salento/Castello Monaci(ピルーナ/プリミティーヴォ・サレント/カステッロ・モナチ)
赤の1本目。スミレのような花の香りとチェリーの甘苦い果実味。だけどいかにも安イタリアワインという感じで、表面は取り繕っているけれど、中味が伴っていないので、飲むのが苦痛。65点。京橋ワインで1449円(2012/11/14)。
Chateau de Saint Cosme "Les deux Albion" 2009/Cotes du Rhone(シャトー・ドゥ・サン・コム・レ・ドゥ・ザルビオン/コート・デュ・ローヌ)
赤の2本目はスペインワインの予定だったけれど、上のがハズレだったので、いきなり本命を開ける。これもおなじみのワインで、安定度抜群、鉄板のようにハズさない。若いローヌは表面的な青臭さやバランスの悪いスパイシーさがあったりするけれど、これはそういったものとは無縁。なぜか熟成感があり、ヴォリュームたっぷりで、味が深く構造もしっかり。今回も楽しませていただきました。79点。うきうきワインの玉手箱で1837円(2012/12/3)。
Chateau Beaumont 2008/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)
続いてボルドーの鉄板ワインを開ける。保存状態のせいか、酔ってきたからか、飲む順番が悪かったからか、どうもざらざらしていて、表面にある血の味がめだっていて、あまり感心しなかった。残りがあるので、また試してみます。お手軽ワイン館で1100円(2012/4/26)。
Sauternes "Cuvee D’exception" 2004/Dourthe(ソーテルヌ・キュヴェ・デクセプシオン/ドゥルト)
某有名シャトーが名前を出さずにディストリビュートしているというもの。桃やあんず、パイナップルのコンポートや蜂蜜、しっかりした果実の酸味に支えられた甘みといったソーテルヌの特徴をしっかり感じられる。適度な熟成期間があるのに、とろりとしたところがなく、後味すっきりめだったのが少々残念。73点。うきうきワインの玉手箱で3129円(2011/12/26)。
1月2日
Fujiclair/Fujicco Winery/Yamanashi(フジクレール/フジッコ・ワイナリー/山梨)
濁りスパークリングワイン。Tsushimiのお節についていたもの。バナナの炭酸入りジュースみたいで、ほんのりと甘い。だけどレモンっぽさがあるからか、後味はすっきり。ビールのような苦さもある。 お節に合わせるとそれなりに飲めるけれど、単体で飲んでおいしいかといえば、正直ハテナ。66点。
お節そのものはレヴェルの高い具が30種類も入っており、間違いなくお買い得。おかげさまで食生活という面で毎年とてもよいスタートをきることができます。 1月1日
Le Mesnil Blanc de Blancs/Le Mesnil sur Oger/Champagne(ル・メニル・ブラン・ドゥ・ブラン/ル・メニル・スュル・オジェ/シャンパーニュ)
グランクリュのシャンパーニュが税抜き3000円以下というのをウリとして販売しているもの。村の協同組合が生産者。中味は正真正銘の特級。ブラン・ドゥ・ブランだからおいしいと思ったことはいままでなかったけれど、これはシャルドネのすっきり感をうまく生かしており、軽やかかつ華やか。酸味もヴォリュームもミディアムなのが心地いい。クリーミーで、泡もきれいにたち昇る。重いものを飲みたい時や熟成感を楽しみたい時以外なら、これで十分。83点。京橋ワインで3129円(2011/11/14)。
Pichon-Longueville 99/Pauillac(ピション・ロングヴィル/ポイヤック)
ちょうどいい具合に熟成したボルドー。森の湿った空気、木々、土壌などのようなモワっとした香りが全体的にある。久々にグラスの向こうが見えない黒く見えるほどの濃い色。煙たさがあるが、コーヒーというよりタバコ。そして全体を支配しているのは革の香り。少し行き過ぎているのか、抜栓後しばらくは酸味がたっていたが、やがて収まる。たっぷりとした懐の広いワイン。でもヴィンテージを反映してかヴォリュームはミディアム。さすがメドック2級という感じで総合的にとても満足できるワイン。87点。Wassy’sで3980円(2003/2/25)。
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
2013年
2013年3月のワイン
2013年2月のワイン
2013年1月のワイン
で、久々に飲んだのコレ。ヴェリタスさんが力をいれて(?)販売している激安シャンパーニュです。「ボランジェみたい!?」が宣伝文句のようですが、その当否はともかく、しっかり感とドッシリ感が特徴で、重みが感じられる赤リンゴ味系の泡もの。味もよく開いていて、酸味と苦みがかなりハッキリ前に出てくるし、イースト香りもしっかり。荒削りといえばいえるし、華やかさや楽しさは積極的にないけれど、シャンパーニュを飲んだ満足感は確かにある。75点。ヴェリタスで1980円(2012/12/2)。
ちなみに日本のフランス文学者の特徴は、部屋の中でもマフラーをしていることだそうです。(沼野充義氏談)
グラス赤の選択肢はボルドー、ローヌとコレ。メインは羊。普通なら当然前2者が候補になるけれど、09年のブルゴーニュを飲んでみたくなりモンテリを選択。これまた予想とおり、というか、こういうワインを飲んでみたかったなぁという味。ピチピチ果実だけど、ボーヌらしく少しほの暗い感じで、ストレートには訴えてこない。酸はしっかりあるのにブラートに包まれたかのように優しい。モカや焦がした砂糖の甘い香りだけでも楽しめる。77点。六本木のレストラン「リューズ」でグラス1760円。
院生、学生と自宅で恒例の新年会。ちなみに今年の参加者は10人。飲んで食べて、トランプや百人一首、ビンゴゲームをして昼の1時から夜の10時まであっという間の9時間でした。飲んだワインは以下のとおり。
ちなみに2012年に訪ロした際には種類が増えていて、ヴィンテージ入りの「プレミアム」という上級ワインを購入しました。
レストランみてあるき
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