"Old"ナルドの香油

　世界との競争を強いられる日本がいつまでも鎖国の様な状態であってはならない。競争力を養わなければ生き残ってはいけない。この考えの一つとして日本にも誕生したのが、ガソリンスタンドのセルフ化である。

　日本はアメリカなどと違って、建物が密集しているので、ガソリンなどの危険物を取り扱うガソリンスタンドは有人でなければならない。これがガソリンスタンドをセルフに出来ない大きな理由の一つであったと思う。

　しかし、がんじがらめになっていた規制をとくやいなや、今やかなりの比率でセルフ化されている。

　セルフスタンドとは皆さんもご存知のとおり、車の持ち主が自ら給油するスタンドである。計量機の脇に車を止め、給油口を開けてから車を降り、計量機に現金を入れたりカードを入れたりして油種を選びリッターを決めてノズルを握れば誰に手伝って貰わなくても自分で簡単に給油出来ている。と誰も思っておられるだろう。

　ところが，諸外国の事はよくわからないが、この日本のセルフスタンドはあなた一人で給油しているのではない。側には誰もいないかも知れないが、あなたが誤って給油しないかどうかじっと監視されているのである。正しい手順で、正しく操作していれば、監視モニターを見ているスタンドマンが安全装置を解除してノズルから油が出てくる仕組みになっている。

　もし、監視しないで給油出来るスタンドがあれば、それは違法スタンドである。また、携行缶に自分でガソリンを入れることの出来るスタンドも違法スタンドである。携行缶に給油出来るのはスタンドマンだけと決められている。

　あなたの利用しておられる、ガソリンスタンドはどうですか？こういう訳で、ガソリンスタンドのセルフスタンドはマイセルフスタンドではなく、ユワセルフスタンドなのである。