"Old"ナルドの香油

冬の前の厄介者


冬の前の厄介者
2013年11月20日
 あんなに暑かった夏も今は懐かしい様な、寒い季節がやって来ようとしている。ここ宍粟市に来るまで、冬は寒い季節風(六甲おろし)が吹き、連日の乾燥注意報が当たり前だったのに、ここでは毎日天気の変わりやすい、時雨の季節となる。

 一昨日、昨日と宍粟市の北部では雪が降ったと聞いた。そんな寒い冬の前、晩秋に厄介な訪問者が訪れる。"カメムシ"の襲来である。暖かい窓ガラスに這い上がるカメムシ。車に乗り込むと異様な悪臭で存在感を示すカメムシ。お客様のチケットの中からカメムシ。燃料を給油しようとして給油口を開けるとカメムシ。
 お客様の車にくっついて来店するカメムシが落ちていないか確かめながらフィールドを歩く。

 夜、寝ようと電気を消すと、突然、ブーンと飛び始める。あーあと思って電気を付けるとたいてい照明器具に寄って来るので、"こんなところに来たのがいけないんですよ。"とカメムシに言いながら、ビニールの小袋で手で触れない様にカメムシを取り、袋の口をキュッと縛ってゴミ箱に捨てる。

 もう、初めて見た時の様に驚いたりはしないが、先日、着替えていたら肌着から彼が現れたのには、ショック!現れた後には、彼の香が残されていてダブルショック!無礼者の香がしばらく私にまとわりついていた。

 その厄介者の姿もやや減って来た様な・・・なんとか暖かい寝ぐらを見つけたカメムシは、そのままそこで冬を越し、残念ながら闘いに敗れたカメムシは外で命尽きるのであろう。カメムシが多いと雪が多いと言う人がいるけれど、その真偽はさておき、毎年、この季節になると人々の悩みの種となる。