ワインに目覚めて13年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
9月28日
Vindemio 2007/Cotes du ventoux (ヴァンデミオ/コート・デュ・ヴァントゥ)
アルコール15%。味の要素がみんな固まっていて、何がなんだかわからない。直球の南ローヌ。ヘヴィーでストロング。普段飲みとしては結構な値段なんだけど・・・。もっと寝かせるはずだったのに、帰国直後で頭がぼーっとしていて開けてしまった。早すぎでした。66点。京橋ワインで3339円(2010/5/23)。
9月27日
Delamotte/Le Mesnil sur Oger/Champagne (ドゥラモット/ル・メニル・スュル・オジェ/シャンパーニュ)
往路と同じワインを飲むことになったが違った味わいで面白かった。これは開けたてで、とてもフレッシュ。酸味、苦みにほんのり甘みが加わって、それぞれの味がはっきりしていると同時に全体がクリーミーさで包まれていてまとまっている。終わりに近づくにつれて苦みが強まったが、ふくらみは最後まで残っていた。81点。JALモスクワー成田間のビジネスクラスで。
Poupille 2004/Cotes de Castillon(プピーユ/コート・ドゥ・カスティヨン)
スイカのような果実味にピーマンっぽい香りを加えた感じ。味は濃いけれど、変化はなく大味。フルーツっぽさとボルドーの大柄なワインによくありがちな要素が共存している。74点。JALモスクワー成田間のビジネスクラスで。
9月25日
Simonsig Brut 2007/Kaapse Vonkel(スィモンスィッヒ/カープセ・フォンケル)
南アフリカのスパークリング。とても濃いブロンズ色。ハーフにしようかと思ったが試しにグラスで頼んでみたら、リーデルのグラスになみなみと注いでくれた。3杯頼んでそれで500ミリくらいあったのでは?骨格がしっかりしているブリュット。切れ味がよく、カバによく似たタイプ。そのうえとても細かい泡が長く上がり続け、その点ではシャンパーニュみたい。77点。モスクワの「レ・メニュ」でグラス450ルーブル(1233円)。レストランはピエール・ガニェールが今年7月に開いたもので、彼のフェアをやっていたので誘われて行ってみたけれどガラガラ。
9月24日
Protos Crianza 2006/Ribera del Duero(プロトス・クリアンサ/リベラ・デル・ドゥエロ)
スペインの赤。この地域のワインはとても濃く、まったりした味ながら力強さもあって好きなタイプ。ただ味の幅が太いのでなかなか中まで辿りつけないことが多いけれど、これは飲み頃。とてもよく開いていて黒スグリやぶどうジャムぽさを堪能した。お店のおすすめで。カーメルゲル小道のレストラン「ミステル・シャシリク」で2000ルーブル。アルヒーポヴァご夫妻にごちそうになりました。
9月23日
Bellenda/Prosecco superiore/Conegliano Valdobbiadene (ベレンダ/プロセッコ・スペリオーレ/コネリアーノ・ヴァルドッビアデーネ)
色はほぼ透明。空港のラウンジのものなのでコンディションが悪く、弱い。酸と苦みと少々の固さ。よく冷えてたのが救い。68点。
Delamotte/Le Mesnil sur Oger/Champagne (ドゥラモット/ル・メニル・スュル・オジェ/シャンパーニュ)
ほんのり緑色がかっていて見るからにおいしそう。綿菓子のように口のなかでホグホグとしたふくらみを感じる。開けたばかりのボトルのはずなのに香りがあまりなく、泡もたたなかったのは状態がやや悪かったのか。でも飲んで心地よい。75点。JAL成田―モスクワ間のビジネスクラスで。
Poupille 2004/Cotes de Castillon(プピーユ/コート・ドゥ・カスティヨン)
よい品質のボルドーとして定評がある銘柄だが、これはヴィンテージのせいかやぼったい。エキス分がたっぷりあるのは感じるけれど、重さがないのでアンバランス。もしかしたらまだ開き切っていないのかも。JAL成田―モスクワ間のビジネスクラスで。
Piper-Heidsieck/Reims/Champagne(ピペ・エドシック/ランス/シャンパーニュ)
2回目の食事の際に125ミリリットルボトルでいただいた。苦みが前面にでて、だんだん酸味に味の中心が変わっていく。味が濃く、重ため。とてもはっきりした味をもつシャンパーニュ。80点。JAL成田―モスクワ間のビジネスクラスで。
9月20日
Ernest Rapeneau Brut Selection/Epernay/Champagne (エルネスト・ラプノ・ブリュット・セレクシオン/エペルネ/シャンパーニュ)
泡はとても細かく繊細だが力が弱い。でも長く続く。味は全体的に青リンゴ系。大手の手になるもの?と思ってしまうほど、バランスがよく、安定している。でもそれだけに特徴を言い表しづらい。酸と苦みががっちりと支えているので構造もしっかり。78点。 京橋ワインでシャンパーニュ3本セット8400円(2010/8/10)。単品だと3129円。
9月18日
Les Amants du Chateau Mont-Perat 2008 /Premieres Cotes de Bordeaux(レ・ザマン・デュ・シャトー・モンペラ/プルミエール・コート・ドゥ・ボルドー)
モンペラのセカンド、じゃなくてモンペラの特別区画から作られたちょい上クラスのワイン。メルローベースでキャラメルっぽく、全体的な濃さはローヌっぽい。2008年産と思えないほど、よく熟していてなめらかで飲み頃。75点。ワイン&地酒TODAでオ・メドック・ジスクール2006とのセットで3727円(2010/8/26)。
9月16日
Chevalier du Levant/S.A./Vdt (シュヴァリエ・デュ・ルヴァン/ヴァン・ドゥ・ターブル)
今月の職場の宴会会場はディズニーショップを曲がったパルコ近くの地下室。イタリア料理とのことだったが、行ってみると個室カラオケ。プレミアムモルツで乾杯して、そのあとに上記のワインを赤白両方試す。テーブルワインながら本物のフランス産で、白はミネラル、赤はローヌっぽさがあり、共に薄さを全く感じさせない。地元の人はあれこれ言わずにこういうのを日常的に飲んでるんでしょうね。68点。渋谷のパセラ・リゾーツ・グランデで料理、フリードリンク、カラオケ込みで5000円。
9月14日
Cotes du Rhone “Les Laurelles” 2009(コート・デュ・ローヌ・レ・ローレル)
安い白をレストランで頼むと色も味も微かなことがあるので、リスク軽減のためにローヌを頼むことが多い。今回もいろいろ迷ってローヌにして正解。といってもはじめはあまりローヌっぽくなく、酸味中心でシャルドネかなと一瞬シャルドネかなと思ってしまった。後半はえぐみや苦みがでてきて、料理(ブーダン)をひきたててくれた。白金のシェ・トモで5800円。70点。
Sancerre “Le Grand Fricambault Silex” 2007/Andre Neveu(サンセール・ル・グラン・フリカムロ・スィレクス/アンドレ・ヌヴ)
口に含むとゴールデンでデリシャスなリンゴのいい香りと味。ルイ・ロデレールを思い出した。飲みすすむとなぜかとげっぽさが出てきてそれがスパイスとなってこれまたいい味を出していた。でもふと気づくとなぜかローヌっぽい。サンセールなのに味のコクがしっかりしているので驚いた。74点。白金のシェ・トモで7000円。70点。
Poupille 2006/Cotes de Castillon(プピーユ/コート・ドゥ・カスティヨン)
メインはみんな魚系だったが、少し赤もということでハーフを。いまやこのAOCは格付けシャトーとなんら遜色ない立派なボルドーを産出する。これも例外でなく、力強いがどちらかというと優美でなめらかなタイプ。ニューウエイヴ系でヴァニラやプルーンジャムの香りでいっぱい。77点。白金のシェ・トモで4500円(ハーフ)。
9月13日
Duhart Milon Rothschild 2002/Pauillac(デュアル・ミロン・ロトシルト/ポイヤック)
ワインを飲まない方からのいただきもの。常温保存で夏を三回越し、いただいた日も35度の猛暑日。状態は××なのですぐにあける。案の定少々吹いたあとがあり。でも作りがいいのか育ちがいいのか、逆境にもめげず、香りが少し弱いのと、余韻が少々少ない意外は問題なし。弾力性のある厚みのある酒質、西洋杉や黒コショウ、黒いベリーの香り、味はポイヤックにありがちな力強さより優美さがまさる。暑さで熟成がすすんでよかったのかもしれない。中岡さんありがとう。81点。
9月10日
Bourgogne “La Chapelle Notre-Dame” 2008/Dubreuil-Fontaine Pere&Fils(ブルゴーニュ・ラ・シャペル・ノートル・ダム/デュブルイユ・フォンテヌ・ペール・エ・フィス)
送料のための本数合わせ用に買ったACブルゴーニュ赤。理想的な若いブルゴーニュ。酸味はそれなりにあるが出過ぎない。果実味はほどよく、張りと弾力性のあるテクスチャーが嬉しい。上のクラスのものも試してみたいが、高いし飲み頃が難しいし、普段飲みにはこうしたACブルゴーニュで満足です。ワイン&地酒TODAで1879円(2010/8/26)。
9月8日
Bauser/Les Richeys/Champagne(ボセ/レ・リシェ/シャンパーニュ)
レコルタン・マニピュランのシャンパーニュ。少し不純物の混ざっていそうな蜂蜜の香りが印象的。バナナっぽさもある。といってもちゃんとブリュットで酸と苦みがしっかりしたバランスのいい味。存在感のあるいいシャンパーニュ。81点。京橋ワインでシャンパーニュ3本セット8400円(2010/8/10)。単品価格不明。
9月7日
Chateau Chatain 2003/Lalande de Pomerol (シャトー・シャタン/ラランド・ドゥ・ポムロール)
ハーフのシャンパーニュはクリュッグしかないので赤1本で通すことにする。リストをみると、メルキュレイ2003とトロワ・クロワ2005あたりがお手頃価格。どうでしょう?とソムリエに相談すると、前者は軽く、後者はまだ強すぎるとのことで、このワインを勧められた。力強さより優美さの勝るボルドーらしい飲み口。樽やタバコっぽい苦さはなく、なめし革やキャラメルのニュアンス。さすがに格付けワインのもつ複雑さはないけれど、いま飲み頃。78点。札幌のバエレンタルで8580円。
8月30日
中澤さん、北さん、中岡さんと「作戦会議」。
Cremant d’Alsace/Rene Mure (クレマン・ダルザス/ルネ・ミュレ)
スパークリングは4000円くらいから。尋ねるとこれがシャンパーニュっぽいふくらみがあると勧められ選択。泡は粗く大粒だけれど、クリーミーで酸と苦みのバランスがよい。重みもあるので暑さに負けてがぶ飲みすることもなくおわり、結局はお得な1本でした。74点。渋谷のブノワ東京で6200円。
Bourgogne Chardonnay 2007/Nicolas Potel (ブルゴーニュ・シャルドネ/ニコラ・ポテル)
出来のよいスパークリングの後に、お手頃価格の白ワインを選ぶのは難しい。よく冷えてると味も香りも出てこないし。で、オーソドックスなこれにしてみて正解。砂糖を焦がしたような苦みとミネラル感がはっきりしており、ちゃんと味を楽しめ、スパークリングの後でも存在感を示していた。74点。渋谷のブノワ東京で4000円。
Morey St.Denis 2006/George Lignier(モレ・サン・ドゥニ/ジョルジュ・リニエ)
メインも上のワインがもちそうだったけれど、もう1本ということで。村名ブルゴーニュが安く出ていたのでこれは即決。期待とおり赤い実の果実味が中心だが、はじける若さの段階を過ぎて落ち着いた味わい。75点。渋谷のブノワ東京で6000円。
8月27日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2007/Gros Frere et Soeur(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/グロ・フレール・エ・スール)
いつもながら、色は薄め。でも味はしっかり。押し出しは強過ぎず、でも果実味たっぷり。いま飲み頃。普段のみのブルゴーニュとしては言う事なし。75点。リカーワールドで1627円(2010/4/14)。
8月25日
Cono Sur 2008/Cabernet Sauvignon(コノ・スル/カベルネ・ソヴィニョン)
10ヶ月押し入れ保存。そのおかげか(?)うまく熟成されよく開いて丸くなっている。といってもチリワインだけあって濃い。カベソというよりタナ種みたいに原色っぽい荒削りな味。チェリーやブラックベリーがうまく溶け合って、ではなくそれぞれ地のまま直撃という感じ。でもこの値段でこの内容はお買い得。単調なので飲み過ぎることもないし。70点。ワインダールで630円(2009/10/25)。
8月23日
Chateau Carbonnieux 98/Pessac-Leognan(シャトー・カルボニュ/ペサック・レオニャン)
開けてしばらくは元気ありすぎ、タンニン暴れまくり。この銘柄このヴィンテージでまだ飲み頃が先というのは困るなぁと思いつつ、ゆっくり少量ずつ口に含んでいたら、40分くらいたってビロードの肌触りに大変身。気がつくと、香りもブランデーとか熟した黒い果実とか、落ち着いた上品なものでいっぱい。このクラスのワインを飲み頃に飲むということなしですな。81点。リカーワールドで3370円(2010/4/17)。
8月20日
Brissonnet/Blanc de Blancs/Hebrard(ブリソネ/ブラン・ドゥ・ブラン/エブラール)
仙台から友達が遊びに来たので一緒に焼き鳥を食べに行き、ひと通り(ビールを)飲んで食べたあと拙宅であけたのがこれ。既に酔っていたので正直なところよく覚えていないが、キリリとしたすきっとした味わいで、バランスもよかった。というわけで、2人で一気に飲み干してしまった。ボルドーのネゴシアンもので、ロワール地方のぶどうを使用とのこと。72点。京橋ワインでスパークリング3本セット3129円(2010/7/19)。単品だと1239円。
8月19日
Chateau Hanteillan 2005/Haut-Medoc(シャトー・アンテイヤン/オ・メドック)
2005年産オ・メドックのブルジョワ級。勢いがあり、前に押し出してくる力が感じられる。それでいてタンニン柔らかめなので飲み頃。でも味わいはただのAOCボルドーに近く、さらさらで青臭さや血のような鉄分を感じる。このボトルはヴィンテージの恩恵を受けているので全体としては満足できるけれど、平年作でもアンテイヤンというわけにはいかなそうな気がする。73点。京橋ワインで1869円(2010/8/10)。
8月17日
Fontenelles 2007/Coteaux du Tricastin/Mallard-Gaulin(フォントネル/コト・デュ・トリカスタン/マラール・ゴラン)
とても滑らかで草っぽい味とインクっぽさのあるワイン。軽めなのにしっかりした後味が残ると思ってラベルをよくみるとローヌのワイン。なるほどと納得。夏のローヌはこういう感じの方がいいかもと思った次第。しかも安い。71点。京橋ワインで924円(2010/5/23)。
8月15日
E minor 2006/Barossa Valley/BVE(ホ短調/バロッサ・ヴァリ/BVE)
オーストラリアのシラーズ。味はバロッサ渓谷お約束のディープなチェリー一色。一歩引いた奥ゆかしさがあるけれど、中味はフルーツが凝縮されびっしりと詰まっている感じ。トルブレックよりやや甘さ控えめ。表面もよく磨きぬかれて、すべすべ。CP高いです。76点。京橋ワインで1029円(2010/7/19)。
8月12日
Montebello Brut/Bellenda/Veneto(モンテベッロ・ブリュット/ベレンダ/ヴェネト)
久々にスプマンテ。はじめはシュワッと気持ちよく泡が立ち上がるが、それが終わると平板な白ワイン。味はやや凝縮型。開けてすぐの勢いがいいうちにビールのようにゴクゴウ飲めば、それなりの満足感が得られそう。68点。京橋ワインでスパークリング3本セット3129円(2010/7/19)。単品価格不明。
8月9日
Chateau Lanessan 2006/Haut-Medoc(シャトー・ラネッサン/オ・メドック)
購入後夏に至るまでずっと廊下保存だったので少々心配しながらあける。やはり少し熱にやられたのか少々焦げた感じの匂いがした(気がする)。味はきわめて健全。熱でいかれることはないが、熟成が進んでいるわけでもない。いつもながらの緑ピーマンの香りと青インクにアルコールをいれた雰囲気。真面目な作り。ヴィンテージによってはグランヴァンの仲間にもなる銘柄だが、これは普通の優良ワイン。72点。リカーワールドで1638円(2010/4/14)。
8月8日
Le Haut-Medoc de Giscours 2006/Haut-Medoc(ル・オ・メドック・ドゥ・ジスクール/オ・メドック)
バレエセミナーが終わった夜、1月に伺ったイタリア料理店を再訪。飲む人2人なのでせいぜいボトル1本。スパークリングと赤で迷ったが、ボンダレンコ先生と最後の夏に飲んだこの銘柄を見つけ、注文。オ・メドックらしい、タバコの煙のような深い苦みやなめし革、西洋杉などが渾然一体となって現れる。はじめは一昔前のボルドーのように苦堅かったが、直に少し開いてきた。それでもタンニンの角は丸いがエネルギーが強いタイプ。ヴォリュームはそれほどないので、ワイン本体と骨格のアンバランスを感じるけれど、このクラスでは好ワイン。77点。久留米のイタリア料理店リストランテ サーヤで6500円。
8月6日
Cordon Negro/Freixenet/Cava(コルドン・ネグロ/フレシネ/カバ)
今週は月曜日からバレエのお仕事で久留米に滞在中。暑いので、こちらではビールを飲む毎日。今日は馴染みのお寿司屋さんに持込みで久々にワインを。コルドン・ネグロを飲むのは随分久しぶり。色はほとんど透明。ホテルの冷蔵庫で冷やしておいたけれど、徒歩15分で運ぶ間にぬるくなってしまった。泡はシュワーとあがるが、カバはやっぱり冷えてないと魅力が半減。といいつつ、ビール代わりにごくごく飲んだので、味の印象は薄め。他に生ビールを2杯。夏のお寿司にはビールの泡の方がいいかなと思った。68点。久留米の西鉄ストアで1030円(ハーフ)。
7月31日
Drappier Carte Blanche/Reims/Champagne( ドラピエ/カルト・ブランシュ/シャンパーニュ)
力強く、かつ、優しいシャンパーニュ。青リンゴ系だけど、かみしめると苦みも結構あり、全体的にはバランスがいいという感じ。花火をみながら空豆や枝豆をおつまみに、という「貧乏な贅沢飲み」をしました。80点。リカーワールドで2782円(2010/3/9)。
7月27日
LZ 2008/Rioja/Rodriguez(エレセッタ/リオハ/ロドリゲス)
安めのリオハは、悪くはないけれど、どうも粗さがあって飲んで楽しくないものが多い。でもこれは洗練されたスタイル。タンニンはよく磨かれていて、若い力強さをもちつつ酒質がとても柔らかい。味を例えればやはり「しょうゆ」ぽいなぁということになるが、手作りしょうゆという感じ。これが1000円台前半ならもっと嬉しい。74点。ワイン&地酒TODAで1520円(2009/6/1)。
7月24日
Eco Balance 2008/Emiliana/Valle de Casablanca( エコ・バランス/エミリアナ/バレ・デ・カサブランカ)
ボトルの形がブルゴーニュなチリのピノ・ノワール。ユリの香りやチェリーの味が前面に出ているチリらしいピノだが、色は薄めのルビーだし、ヴォリュームもミディアムで、そういう面ではブルゴーニュっぽい。いい意味でさらさらなので、夏の暑い日でも杯が進む。味の変化や立体感が感じられるようになればもっと「本家」に近づくでしょう。73点。京橋ワインで1029円(2010/7/19)。
7月22日
Canals Nadal/Cava Brut Natural(カナルス・ナダル/カバ・ブリュット・ナチュラル)
グラスに注ぐとシュワーッと大粒の泡でいっぱいになるがすぐに消える。口に含むとそれなりに泡々感はあるけれど、どちらかというと白ワインのよう。泡ものは泡の刺激のおかげで味が多少弱くても飲めちゃうことがあるが、これは逆に泡はたいしたことないけれど、白ワインとして飲んでも酸味とミネラル感のバランスがよく、いける口。ドサージュなしとのことで、切れ味よく、後に残らない。73点。京橋ワインで西仏伊泡もの3本セットで3129円(2010/7/19)。単品だと2079円。
7月20日
Le Haut-Medoc de Giscours 2005/Haut-Medoc(オ・メドック・ドゥ・ジスクール/オ・メドック)
若さからくる荒削りな力強さが直球で感じられ、茎やコーヒーのような苦さたっぷり。その意味で一昔前のボルドーみたい。でも飲むのが辛いかというとそういうことはなく、ほどよいミディアムなヴォリュームなので、夏の暑い盛りでも楽しめる。2005年産オ・メドックなので悪かろうはずがないが、+αがある。でもジスクールの名前で期待しすぎると品のよさや味の起伏があまりないのでもの足りないかも。でもそれは高望みして期待する方が悪い。おいしく飲める力強いボルドーという意味で貴重。77点。おまけで銀賞。ワイン&地酒TODAで1782円(2009/6/1)。
7月17日
Castillo de la Bereda 2009(カスティーヨ・デ・ラ・ベラダ)
スペインのシャルドネ。ヴィンテージはついているけれど、産地は不明。購入理由はラベル破れで半額だから。飲んでびっくり。チリワインの濃さとオーストラリアワインの果実味たっぷり感を合わせたような飲み口。オイリーで酸味とえぐみのバランスがいい。元の値段でも納得。72点。悟空で398円(2010/7/8)。
7月15日
Bruno Paillard /Champagne (ブルーノ・パイヤール/シャンパーニュ)
ロブションお気に入りのシャンパーニュとのこと。グミっぽさが気持ちいい。ふくらみもあるしバランスもいい。でもさらに+αは?ときかれたらふーむと腕を組んでしまう。いや、もちろんおいしいですよ。75点。ジョエル・ロブションでサーヴィス。
Gigondas 2003/Les Goubert(ジゴンダス/レ・グベール)
はじめは赤白ともにグラスでと思っていたが、リストでこれをみつけた。たずねると赤1本で通せるほどの優しいジゴンダスとのことで。香ばしさが第一の特徴。果実味が過剰な場合もあるAOCだし、2003年産なのでそうに違いないと思っていたが、いい意味で予想を裏切られた。もちろん果実味がしっかりとありながら、べっこう飴のような焦がした甘みの影にかくれ、しかも味本体はたおやかで繊細。押し出しが強くなることは一度もなく、しかも存在感がしっかりある。なるほど魚料理からチーズまでこれ1本で通せたし、こういう赤はあまりない。77点。ジョエル・ロブションで11200円。
7月14日
Delamotte /Le Mesnil sur Oger/Champagne (ドゥラモット/ル・メニル・スュル・オジェ/シャンパーニュ)
とりあえずシャンパーニュということでハーフはこの銘柄。綿菓子のようなふくらみがあり、立体的にはじけ、口の中で花火が打ち上がるみたいなので華やかな雰囲気を味わえる。ピノノワールの苦みや渋みが効果的。80点。恵比寿のヒロミチで5720円(ハーフ)。
Vieux Pineau des Charentes /Rose/Jean Fillioux(ヴュ・ピノ・デ・シャラント/ロゼ/ジャン・フィリウ)
シャンパーニュのあと、赤1本頼むかワインデギュスタシオンを頼むか迷う。リストは一見するとやや高めの値付けにみえるが、よく見るとお買い得ワインが埋まっている。たとえば前々日に飲んだブルゴーニュの2005が8200円。ソム氏と相談するとデギュスタシオンに自信ありとのことなのでお願いする。まずはフォアグラに合わせて甘口ロゼ。コニャックとのブレンドだそうです。甘いけれど甘さが軽い。ロゼだけど色は赤ワイン。ブランデーのアルコールとチェリーっぽい甘酸っぱさが印象的。酒の種類から仕方がないが平板。66点。フォアグラとは普通の相性。恵比寿のヒロミチで2750円(グラス3杯のコース)。
Chateau d’Epire 2004 /Savennieres/Le Hu Boyau(シャトー・デピレ/サヴニエール/ル・ユ・ボヨ)
フォアグラ用の辛口白ワイン。「好みが分かれますが」との留保つきでいただく。ブランデー入りのものを飲んだ後だからとりわけなのかもしれないが味のついたぬるい水という感じで、これは口に合わなかった。エキゾチックな硫黄っぽい味。口の中の水分が奪われる感触。60点。恵比寿のヒロミチでサーヴィス。
La Cabotte 2009 /Cotes du Rhone/Colline(ラ・カボット/コート・デュ・ローヌ/コリーヌ)
グルナッシュから作られた白。魚料理に合わせてとのことだけど、鮎のフリットのみそにぴったり。グルナッシュの赤だと濃厚すぎるだろうが、若く力強いけれど白なので濃いめの味の魚料理にジャストフィット。ソムリエ氏の慧眼に頭がさがる1本。78点。恵比寿のヒロミチで2750円(グラス3杯のコース)。
Chateau Moulin de Canhaut 2004/Medoc(シャトー・ムーラン・ドゥ・カノ/メドック)
羊料理にはローヌ、ブルゴーニュの87とこれが提示されたが、やはりボルドーでしょということで。(ただの)メドック2004年産の中には弱くなってしまっているものもあるだろうけれど、これは現役ばりばり。飲み頃の頂点でなめらか、かつ、ミディアムなヴォリューム。カベソとメルローが半々とのことです。なるほど。これも料理にぴったり。レストランならではのデザートというのがあるけれど、ここはレストランならではのワインの飲めるお店。1杯が900円という条件でここまで料理に合わせられるワインを提示してくれるソムリエさんはめったにいない。78点。恵比寿のヒロミチで2750円(グラス3杯のコース)。
7月12日
Cremant de Bourgogne/Jean-Louis Moissenel Bonnard(クレマン・ドゥ・ブルゴーニュ/ジャン・ルイ・モワスネル・ボナール)
ブルゴーニュのクレマンでピノノワール100%。厚紙のようなかたさがあり、泡があるのに口の中でホグホグという感じではなく、カミカミという感じ。と、なんじゃこりゃな感想です。作り方を変えればそのままブルゴーニュの赤ワインになるのに、色も味も香りも全く違うのが変な感じでした。珍しさは十分だけど、味はあまりでてこない感じです。70点。駒場のミラヴィルで5800円。
Marsannay 2006/Joseph Roty(マルサネ/ジョセフ・ロティ)
これは理想的なブルゴーニュ。軽やかで華やかで、飲んでいると重みも感じられてくる。きらきらと輝くような、綿菓子のような口当たり。とても上品に熟した果実味。湿った木や土やトリュフなど香りは森の雰囲気。とても柔らかいのに力強さもある。三善さんのおすすめに間違いなし。83点。ミラヴィルで7500円。
7月9日
Spatburgunder 2007/Spatlese Rotwein Trocken/Rheinhessen(シュペートブルグンダー/シュペートレーゼ・ロートヴァイン・トロッケン/ラインヘッセン)
まったりした味のするドイツの辛口赤ワイン。少々作りが古い感じがするけれど、それが魅力。樽が効いているわけじゃないけれど、樽っぽさがあり、おがくずやニスのニュアンス。74点。中岡さんからのいただきもの。
7月7日
Basa 2008/Telmo Rodriguez/Rueda(バサ/テルモ・ロドリゲス/ルエダ)
コクがしっかりあるフルーティーな白ワイン。オーストラリアのものかなと思いラベルをよくみると北スペインのワイン。酸味が前面に出てくることなく、小石の雰囲気。味はあまり馴染みのあるタイプではなく、ベルデホという品種が85%、ビウラ10%、ソーヴィニョンブラン5%とのことです。味の変化はあまり望めないけれど、飲み飽きることもない良質のワイン。75点。ワイン&地酒TODAで1259円(2009/6/1)。
7月6日
Gevrey Chambertin 1er cru “Les Cazetiers”2003/Michel Magnien(ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・カズティエール/ミシェル・マニャン)
蕩けるような柔らかさ。ブルゴーニュなのでもちろん樽香もほどよくあり、赤煉瓦的かび臭さやトリュフなど湿った土気などもあり全体的には男性的。鮪で例えればトロではなく正統的な赤み。だけど身体に確かな足跡をつけつつ染み渡るさまを形容すれば、蕩けるという言葉がぴったり。果実味、酸味、苦み共にいま黄金のバランス。おみごと。88点。松澤屋で7389円(2010/1/26)。
7月3日
Georges 2007/Cotes du Roussillon/Georges Puig(ジョルジュ/コート・デュ・ルーション/ジョルジュ・ピュイグ)
あふれんばかりの果実味はルーションというよりローヌのようであり、しっかりとした骨格はボルドーっぽい。そして濃さはチリも顔負け。厚紙のような固さがあるがそれは若い証拠だろうから、もう1〜2年して飲むとこのワインのポテンシャルがよりはっきりとわかると思う。いま飲めば76点。でも将来化ける可能性あり。京橋ワインで1764円(2010/5/23)。
7月1日
Chianti Classico 2006/Castello dei Rampolla(キアンティ・クラシコ/カステッロ・デイ・ラムポーラ)
骨格がしっかりしている少しチョコレートのニュアンスのあるワイン。力強さがまだ残っており、でも角が丸くなりつつある壮年期。一種ボルドーに通じるところがある真面目系。今飲んでおいしいです。78点。ワイン&地酒TODAで2000円くらい。
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セパージュ訂正しました。上原様ご教示ありがとうございます。