ワインに目覚めて14年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
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評価の一応の目安は、 12月31日
Hermitage 2003/Guigal(エルミタージュ/ギガル)
一見普通のワインなんだけど、どこかが違うと思って飲み続けると、繊細さ。普段飲む安いシラーとは本質的に違う毛並みの良さを感じる。まだ早めの飲み頃なのか、収斂性が少しあるが、果実味が一度完全に溶けて別物として蘇ってきている。青い草やスパイスの香りも溶け込んでまた香るようになっている。自己主張より穏やかタイプ。静かななかにすごみを感じる。81点。ファインワインクラブで3990円(2011/4/7)
というわけで、今年もいろいろありながら、お酒を楽しく飲める一年を過ごすことができました。みなさま来年もまたよろしくお願いいたします。
12月30日
Classique 2009/Rupert&Rothschild vignerons(クラシック/リュペール・エ・ロトシルト・ヴィニュロン)
Baron Benjamin de RothschildとAnthonij Rupertが南アフリカはケープタウンのフランス・ユグノーの農地に1690年に作ったドメーヌのワイン。こうした能書きを知らずに飲むと、ボルドーだと思ってしまう。グランヴァンまでいかなくても、ブルジョワ級レヴェルの味と香り。焦がした樽あるいはタバコやハーブの、そして少しキャラメルの香り。フルボディーで少々タンニンがざらざらしているけれど、角は丸く飲みやすい。ちなみにカベソとメルローです。74点。紀村さんからのいただきもの。
12月25日
Bernard Pertois/Mesnil sur Oger/Champagne(ベルナール・ペルトワ/メニル・スュル・オジェ/シャンパーニュ)
グランクリュのブラン・ドゥ・ブラン。味には癖があって、糊のような濃縮した粘っこさがある。それ以外は正真正銘のシャンパーニュだけあって、イースト香がはっきりと感じられ、輝かしくわき上がる泡もしっかり楽しめる。でも私には少々苦手なタイプ。72点。Liquor Worldで2872円(2011/9/27)。
12月22日
Clos de L’Ecu 2009/Beaune 1er cru /Faiveley (クロ・ドゥ・レキュ/ボーヌ・プルミエ・クリュ/フェヴレ)
若いブルゴーニュ。色はやや濃いルビー。当日自転車で持込みだったのに、ざらざらしたところがなく、流麗になめらか。口に含むと軽やかで、飲みやすい。よく味わうと奥深く、それなりのヴォリュームがあり、さすが09年産。もっと酸っぱいかと思ったが酸味はあまり感じられず、バランスがいい。果実味も感じられず、むしろ少し熟成感があり、いま飲んで楽しめる。特別の個性はないが、品のいいブルゴーニュ。もう1本買っておけばよかった。80点。Liquor Worldで2992円(2011/10/19)。
12月19日
Alto Los Pumas 2010/Cabernet Sauvignon/Quintay(アルト・ロス・プーマ/カベルネ・ソヴィニョン/キンタイ)
チリの若いカベルネ。予想とおり喉が痛くなりそうなほどの
強さがあるが、意外にバランスよく、しかも果実味まで感じられる。今でもそれなりに楽しめるが、長く熟成するかは別として、もう少し落ち着いた時にまた飲んでみたいと思わせる魅力がある。これが500円以下!1000円近い価格帯かと思った。うきうきワインの玉手箱で491円(2011/12/2)。
12月14日
Chateau de Maligny 2008/Chablis Premier Cru “Vau de Vey”/Jean Durup pere&fils(シャトー・ドゥ・マリニ/シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴォ・ドゥ・ヴェ/ジャン・デュリュプ・ペール・エ・フィス)
日本海産の蟹をいただいたので、在庫のなかから数少ない白をあける。自分で買う2000円くらいのシャブリとは大違い。べっこう飴、藁、ナッツ、鑞などの香りがバンバンでてくる。味のインパクトは香り以上で、ミネラルと酸がどちらも主張強く、両者をゼラチンのようなグミっぽさが仲立ちしている。赤ワインのタンニンのように酸味がとげとげするほど若さあふれるシャブリで、正直酸っぱいが、ここまで主張する白ワインは立派。79点。マルゴーからのいただきもの。
12月10日
Gevrey Chambertin 1er Cru les Cazetiers 2002/Philippe Leclerc(ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・カズティエール/フィリップ・ルクレール)
やわらかく落ち着いてきれいに熟成したブルゴーニュ。果実味は後景に退いて、木や草や土の要素が渾然一体となった自然の賜物。ほんのりバナナの香りがするのが面白い。開いてくると酸味とタンニンの収斂性がはっきりしてきて飲みにくくなったので、熟成の頂点ではないのか、うまく熟成しなかったのかもしれない。ってなんか冒頭に記したことと矛盾するけれど、そういう風に変化したと感じたのは事実。それでも十分に楽しめるワイン。81点。エノテカで7350円(2011/3/1)
12月8日
Chablis Premier Cru Beauroy 2008/Alain Geoffroy(シャブリ・プルミエ・クリュ・ボロワ/アラン・ジョフロワ)
体調は相変わらず微妙だけど、食欲も飲欲も人並みくらいはある。ということで帰国後の1本は1級シャブリ。でも2000円以下なのでナンチャッテかなと思いつつ。あけてびっくり(という程じゃないけど)、藁やナッツ、アーモンド、べっこう飴のような焦がした香りがバンバン出てきて、味はミネラルや小石のような鉱石感をただよわせ、おだやかな酸がしっかり全体をまとめている。牡蠣に合わせて飲もうと買ったけれど、キュッとしめるようなきつい酸のタイプではない。牡蠣を食べる気分じゃないので普通の和食に合わせて正解。おだやか、なめらかな若いシャブリでした。75点。うきうきワインの玉手箱で1869円(2011/12/2)。
12月5日
Delamotte/Le Mesnil sur oger/Champagne(ドゥラモット/ル・メニル・スュル・オジェ/シャンパーニュ)
帰りは体調がだいぶマシになったのでしっかり3種類飲みました。まずはシャンパーニュ。穏やかで上品なタイプ。力強さはないが、口の中でイースト香りやゴールデンデリシャスのような甘酸っぱい酸味が広がる。2杯目は酸味がかなり強くなってきた。78点。JALモスクワー成田間で。
Vire Clesse 2010/Chanson pere &fils(ヴィレ・クレッセ/シャンソン・ペール・エ・フィス)
緑色系の白ワイン。ロシアでよく嗅ぐ香水(西洋杉?)みたいに香り、エキゾティック。シャンパーニュのあとだからか、弱く、薄く感じたが、時間と共に開いてきたのか酸がたってきて、ふくよかさもでてきた。73点。JALモスクワー成田間で。
Sirius 2009/Bordeaux(シリウス/ボルドー)
AOCボルドーながら、グランヴァンのような樽とか森とかを感じさせる深い香り。ワイン自体はミディアムボディで、タンニンの渋みが心地よく口に残る。果実味はないが、カベルネの力強さとメルローの滑らかさがバランスよく感じられる。75点。JALモスクワー成田間で。
12月3日
Novello 2011/Fabiano/Veneto(ノヴェッロ/ファビアーノ/ヴェネト)
というわけで、ホテル代込みの朝食にスパークリングワインがあっても見向きもせず、身体が動く範囲で仕事に没頭。この日は夕方からバレエのアルヒーポワ先生と会食。というかごちそうになった。場所はストレシュニコフ通りのヴェネツィアというイタリアレストラン。先生が飲め飲めというので、リストを見るとノヴェッロがある。もっとちゃんとしたワインにしたらと勧められるが、今日は軽めの方がいいと言ってこれに決定。意外にしっかりしたワインで、ボジョレとはだいぶ違う。あれ?と今メモを見て気づいたが、ヴィンテージは2010かも。なんか落ち着きのある果実味がおいしいワインでした。73点。
12月1日
Pommery/Champagne (ポメリ/シャンパーニュ)
本日よりモスクワ出張ながら、1週間来の風邪が治らず、微熱をもちながらの出発。食欲もなく、アルコールなんてもっての他と考えていた。が、タダ酒を勧められるとやはり断れず、お代わりまでして結局ハーフボトル分を飲んでしまった。でも味はよくわからず、フレッシュで酸味が勝るタイプというメモがあるのみ。さすがに2食目はアルコールを断りました。78点。JAL成田-モスクワ間での機内サーヴィス。
11月29日
Domaine d’Andezon 2010/Cotes du Rhone/Natale Verga (ネロ・ダヴォラ/シチリア/ナタレ・ヴェルガ)
スパイシーで濃くて、それでいて果実味もたっぷりあってというシラーの直球勝負。たしかに濃いけれどタンニンは丸く飲みやすい。2010年産のローヌでも作り方によっては若く飲めることがわかった。ボトルの底の方を飲んでいるとなぜか柔らかい粘土のようなものが口に残る。何かなと思ったら澱。ざらざらしていないのでグラスに残らず液体と一緒に流れて来る。ノン・フィルターだということと関係かるのかな?73点。マル源で1533円(2011/11/2)。
11月25日
Nero d’Avola 2010/Sicilia/Natale Verga (ネロ・ダヴォラ/シチリア/ナタレ・ヴェルガ)
素直においしいシチリアの赤。果実味、骨格、飲みやすさ、コストパフォーマンスなど、いろんな意味でほどほどのワイン。もちろん、ほめ言葉。ワインを純粋に楽しむという意味ではリピートはないけれど、普段飲みで何か欲しいなぁと思った時にこの値段でこの内容は納得。71点。マル源で6本セット送料込4800円(2011/11/9)。単品価格は約900円。
11月23日
Shiraz Five Climates 2008/Boland Cellar (シラーズ・ファイヴ・クライマツ/ボランド・セラー)
南アフリカのシラーズ。モワっと樽の香りがあがってきて、プチ高級感を感じる。明るい性格で骨格がしっかりの好印象。シパイシーさや草の青臭さがなく端正なつくりなので、シラーズというよりカベルネみたい。とにかく整っている。整いすぎて変化がないのが欠点かも。74点。悟空で1150円。
11月21日
Hemisferio Cabernet Sauvignon Reserve 2009/Miguel Torres(エミスフェリオ・カベルネ・ソヴィニョン・リザーヴ/ミゲル・トレス)
スペインのトレスが1979年にチリに作ったワイナリー。チリ特有の過剰な濃さはなく、でも力強い造り。カベルネながらかなりスパイシーでシラーみたいだが、味のバランスはいい。大手の規格品ということで隙がなく、飲みやすいワイン。72点。マル源で6本セット送料込4800円(2011/11/9)。単品価格は不明。
11月18日
よく働き、よく遊んだ1日。朝から一仕事して、ランチは駒場のTsushimi。
安心院/Chardonnay/大分(あじむ)
日本の食材で正統派フランス料理を提供するきわめてユニークなTsushimi。ワインリストはアルバム形状で、左ページにシェフの絵、右ページに産地別日本のワインがずらりと並ぶ。スパークリングは10種類以上あり、ボトルで4800円から。大分産というのが珍しく尋ねてみると、グラスで出してくださるということで。泡の勢いがすごく、大粒ではあるが豪華でいつまでも小さな花火大会模様。きれがよく、グルジア産の白のようにくすんだ香り。味はゆっくりとでてきて、最後にようやくシャルドネっぽくなりました。71点。Tsushimiでグラス1365円。
Tomoe/小公子/ワイナリー(トモエ)
山葡萄を改良した小公子という品種から作られた極めてレアものの赤。三次ワイナリーのみで生産されてるとのこと。とても深い味で、果実感がじわりと身体全体にしみわたる。とても凝縮していながら攻撃的なところがないので、チリワインにあるような過剰な濃さは感じられない。表面は柔らかいのに味が固まっていて、ぶどう原産の上品な羊羹といった趣き。ワイン単体で飲むとまた別の感想になるかもしれないが、猪との相性はよかった。74点。Tsushimiでグラス945円。
ランチの後また一仕事して、夜は恒例のワイン会。参加者は幹事の光弘さん、師範、shuzさん、がぶさん、磯子さん、とびさんと私の7人。 Dom Perignon 2000/Epernay/Champagne(ドン・ペリニョン/エペルネ/シャンパーニュ)
細かくキラキラ輝く泡のなかから焦がしバターっぽい香ばしさがわき上がってくる。どっしり重く、しかも軽やかで華やかな味わい。11年も前のスパークリングなのに、とてもフレッシュ。素直においしい。ドンペリをボトルで買うと、普通のシャンパーニュの2倍、3倍の値段なので期待値が高くおいしくてあたりまえと思ってしまう。しかも若いものを飲むから「まぁ、別に」という感想になりがち。でもこれは仕入れも状態もいいのでしょう。働き盛りの熟年期といった感じで飲み頃。さすがドンペリでした。82点。コース代金に込みの値段。
Riesling “Cuvee Frederic Emile”2004/Trimbach/Alsace(リースリング・キュヴェ・フレデリック・エミル/トランバック/アルザス)
私が持参したもの。アルザスではClos Ste.Huneが最高峰として知られているけれど、さすがに高い。これはその次のランクになるが、味はあまり変わりないとヒュー・ジョンソンには書いてある。前者はアルザスのロマコンと言われるので、これはラ・ターシュ、なんちゃってだけど、ノーベル賞受賞晩餐会で供されたこともあるとのこと。それなりの期待をしたからか、一日中揺らして歩いていたからか、残念ながら普通の白ワイン。灯油や白ワインの皮を煎じたような香り。味はさすがに厚いが、フレッシュ感、熟成感どちらもなく中途半端。「値段のヒミツは名前にあり」でした。78点。京橋ワインで5964円(2011/2/20)。
Domaine Sogga "La Vin Naturel”Chardonnay 2007(ドメーヌ・ソガ・ラ・ヴァン・ナチュレル・シャルドネ)
がぶさんご持参の日本の白。色も香りもしっかりあるシャルドネ。特に香りはフルーティーで後になるとべっこう飴ぽさも出てくるなどかなりいい。味も表面こそ薄いけれど、底の方にコクがあって中々のもの。だた、料理と一緒に飲むと霞んでしまうのが残念。76点。
Calera Vin Gris of Pinot Noir 2010 (カレラ・ヴァン・グリ・オヴ・ピノ・ノワール)
お次のワインは師範から。カリフォルニアのロゼというのでどんなものだろうと思ったら、作り手は有名どころのカレラ。"gris"というのはフランス語では灰色のことで、ロゼの中でも白に近い色のはずだけど、注ぐとドギツイ赤っぽい色のジュースをやや薄めたような明るいルビー。見るからに若そうで、まるでボジョレヌーヴォー。ロゼというより赤ワインに近い。味も香りもイチゴぽさがあるのに、酸味や甘みは後景に退いて、ドライでしっかりしたタイプ。ワイン会ならではの、ひと味違うロゼワインでした。76点。
Clos Rougeard 2005/Saumur Champigny /Foucault(クロ・ルジャール/ソミュール・シャンピニ/フコ)
ロワールのカベルネ・フランのワインをしばしば選ばれるトビさん。今年のものはかなり当たり。香りはまるでボルドーで、格付けレヴェルの深いもの。だんだん獣っぽさもでてくる。味も深く、本格派。酸や苦みがしっかりあるが、飲み頃じゃないのかザラザラしていて、ややバランスが悪い。このバランスの悪さがチャーミングでいい味を出しているのが不思議で楽しかった。81点。
Chaos 2001/Le Terrazze /Marche(カオス/レ・テラッツェ/マルケ)
イタリアワインのスペシャリスト磯子さんご持参のもの。カオスという名前とは裏腹にとてもしっかりと安定し、まとまりよく焦点がぴたりと合ったワイン。モンテプルチアーノ50%、メルロとシラーがそれぞれ25%とのことです。ウオッシュチーズや漬け物っぽい発酵した香りと黒ベリーの苦甘いフルーツ香が同居しながら香りもバランスよく、生まれも育ちもかなりいい、記憶に残るワインでした。88点。
Charmes Chambertin 99/Geantet Pansiot(シャルム・シャンベルタン/ジャンテ・パンスィオ)
いよいよ真打ち登場で、ここからブルゴーニュとボルドー対決。まずはshuzさんご持参のブルゴーニュから。なんと超優良年である99年産の特級。ありがたいことです。第一印象は柔らかく甘い。そして酸味がしっかりしているのにびっくり。もちろん熟成感はあるけれど、数年後に飲んだらさらに優美になるのではという感じ。時とともに酸が退いて、甘さが出てきていたけれど、おいしくて割りと早く飲み干してしまったのが残念。85点。
Angelus 90/Saint Emilion Grand Cru(アンジェリュス/サンテミリオン・グランクリュ)
ボルドーは光弘さんから。10年前のこの会にお持ちになったものと同じもの。10年たってどう変化するかを味わえ、かつ、嘗て一緒に飲んだ同じメンバーで語り合えるというなんとも贅沢な試み。で、ワインが言葉を失うほど凄い。10年まえに既に飲み頃だったけれど、昇り調子で、若さからくる力みもあったような気がする。その後さらに夾雑物をながし落とし、洗練し磨きあげたものが今回いただいたもの。メモにはブラックチョコレートなんて書いてあるけれど、角のとれた苦みが印象的だった。果物から作られたとかはもうどうでもいいレヴェルで、バランスのよい構築物が実はさまざまな微調整で成り立っている生き物のような面があることに気づかされる経験を思いだした。93点。
Griotte Chambertin 2004/Chezeaux(グリオット・シャンベルタン/シェゾ)
これでおしまいと思ったところにshuzさんがさらに予備でお持ちになったワインを提供してくれたのがこれ。またまた特級で、実質的作り手はポンソであるドメーヌ。はじめはかなり酸が強くてまだ若すぎなのかなぁと思いつつ飲み続けると、果実味がじわじわとわきあがってきた。そして頂点には名前とおりサクランボみたいな優しい甘さが支配的になっている天国的ワイン。アンジェリュスの後にこれだけ印象を残すとはさすがで、ワインの世界、職人の技術の世界はどこまでも深いなぁとしみじみ感じさせられました。90点。
この後にお店から食後酒としてMarc de Bourgogne 91/Gros Frere et Soeur(マール・ドゥ・ブルゴーニュ/グロ・フレール・エ・スール)をいただきました。ウィスキーとブランデーの最高のものを合わせてさらに極上の樽香を加えたような感じで、いつまでも香っていたいものでした。
というわけで、みなさまおつかれさま&ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。
11月16日
La Croisade 2009/Reserve Pinot Noir/Pays d’Oc(ラ・クロワザード/レセルヴ・ピノ・ノワール/ペイ・ドック)
2009円産のピノノワール。南仏ものだけあって厚みがあり、獣のような香りが特徴。若さからくる荒々しさはなく、とはいえ弾力的で、飲みやすく、好感がもてる。72点。マル源で6本セット送料込4800円(2011/11/9)。単品価格は約1000円。
11月14日
Gewurztraminer 2010/Cono Sur Reserva/Casablanca Valley(ゲヴュルツトラミネール/コノ・スル・レセルバ/カサブランカ・ヴァリ)
定評あるコノスルのレセルバシリーズのゲヴュルツ。相変わらず高いレヴェル。ぶどうの凝縮感がほどよく、上品さがある。とろり感がないのはヴィンテージが若いせいかもしれないが、若いのに落ち着いたしっとり感がある。77点。悟空で1150円(2011/10/15)。
11月11日
Falernia Carmenere 2007/Elqui Valley(ファレルニア/カルメネール・レセルバ/エルクイ・ヴァリ)
刺すような苦い果実の凝縮感。アルコールもボディーも過剰なまでのパフォーマンスでさすがチリのカルメネールだけあるなぁと思いつつなぜか飲みやすさがある。何だろうと考えながらゆっくり飲むと、濃さ、重さ、高アルコール度を保ちつつ、味がまろやかに変わってきて、気づくとまるでオーストラリア。濃縮チェリーのフルーツ爆弾になってました。というわけで、あっと言う間に、というほどではないけれど、チリワインにしては速いペースで飲み終わってしまう飲みやすさのある、そして味の変化も楽しめるワインでした。ちなみにアルコールは15%。75点。マル源で1344円(2011/11/9)。
11月9日
The Pavillion 2008/Shiraz Viognier/Boschendal(ザ・パヴィリオン/シラーズ・カベルネ/ボシェンダル)
南アフリカの赤。味の感じはオーストラリアやニュージーランドによく似ている。アメリカンチェリーのような、少し影のある甘苦い酸味が中心。落ち着いていてバランスよく、濃過ぎず、薄すぎず、飲みやすい。70点。マル源で赤ワイン6本セット送料込4800円(2011/11/9)。単品では売っていないけれど、楽天他店の相場は1100円くらい。
11月6日
Penguin’s Kiss 2008/Red Hill Estate(ペンギンズ・キス/レッド・ヒル・イステイト)
オーストラリアのシラーズ。バランスよく飲み頃だが、オーストラリア赤にしてはおとなしめ。フルーツ爆弾のつぼみという感じ。過剰じゃなく、人工的な感じもしないので、週のはじめの普段飲み食事のお供というシチュエーションにいい。70点。悟空で895円(2011/11/6)。
11月5日
Chateau Potensac 2004/Medoc(シャトー・ポタンサック/メドック)
2003年のクリュブルジョワ・エクセプシオネル。ボーモンやラネッサンの延長線上にあるワインだけど、ベースの質は明らかに上のグレード。落ち着いたボルドーで、5級格付けといっても全く違和感なし。ただこのワインは香りこそさすがのものだけど、ヴィンテージのせいか少々薄めで、少々アンバランス。2000円台前半なら文句はないけれど、頂点は過ぎ、今後の熟成は微妙だと思う。75点。Liquor Worldで2205円(2010/3/28)。
11月3日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2009/Gros Frere&Soeur(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/グロ・フレール・エ・スール)
この前飲んで好印象なので追加購入。当たり前ながら前回と同じ印象。この銘柄にしてはかなり色が濃いのはヴィンテージゆえのことでしょう。オーストラリアとかニュージーランドのフルーツ爆弾系に味が似ている。甘みはかなりありそうだけど、それ以上に丸いタンニンの苦みがたっぷりなので、甘酸っぱ苦い。全体としてチューイーで重みのある仕上がり。81点。Liquor Worldで1584円(2011/10/14)。
11月1日
Absidis/Cava(アブスィディス/カバ)
夏の終わりに買ったスパークリングの残り。繊細な泡が印象的。味は標準的でバランスがいい。3桁の値段で薄さを感じさせないのは立派。普段飲みには十分なスパークリングです。ラベルはシンプルで品がいい。味は☆をつけるほどではないけれど、コストパフォーマンスはかなりいいのでリピートあり(自分への備忘録)。72点。ヴェリタスでスパークリング3本セット2980円(2011/9/8)。単品だと898円。
10月29日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2008/Michel Gros(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/ミシェル・グロ)
ブルゴーニュは最近では2009年が超優良年だけど、普段飲みには2008年産も結構いいのでは。と、乏しい経験から思いこんでますが、このワインはよくも悪くも予想とおり。色は濃くも薄くもなく、淵が少々ぼやけた澄んだ小豆色。果実味がしっかりだけど、酸味もかなり強い。平年作なら後者が強調されてすっぱい若いブルゴーニュで終わるところだけど、焦げた感じが微妙にあって、それがいい意味で味に複雑味を与えてるみたい。2000円もしたら高いと思うけれど、1500円弱でブルゴーニュの雰囲気をしっかり味わえるのだからいいワイン。でもやっぱり酸っぱいな。72点。Liquor Worldで1417円(2011/9/27)。
10月26日
Pouilly Fume 2008/de Lancoucette(プイィ フュメ/ドゥ・ランドゥセット)
夜に講演があるのでガス入りミネラルで済ますつもりだったけれど、我慢できずランチのお供に少々ということになってワインリストをお願いする。フルボトルだと質のよいスパークリングがあるし、ボルドーで5500円、スペインで6500円からある。でも2人でハーフ1本ということに決めリストを眺めると、シャンパーニュが最安でもハーフで8000円。やはりハーフは割高。えいやとこのワインを選ぶ。あっさり、スッキリなのにコクがしっかりあり、白い花、セメンダイン、樽っぽい感じと香りも楽しめる。ヴォリュームも意外にあって、ゴクゴク飲むこともなく、じっくりゆっくりメイン料理が終わるまで楽しめた。74点。タテル・ヨシノ銀座で5000円(ハーフ)。ロシア人の友人、イーゴリ・フリストフォロフと。
10月24日
Campo Ceni 2008/Toscana/Barone Ricasoli(カンポ・チェニ/トスカーナ/バローネ・リカーゾリ)
週末は学会の懇親会(於青学)/二次会でワインを白、赤、赤と飲んだけれど、記録なし。居酒屋でボトル2000円のテーブルワイン(フランス産)でも、ちゃんと飲めて頭も痛くならないものがあるんですねぇ。
さて、今日のワインはイタリアではずれなしのリカーゾリ。サンジョヴェーセに少しメルロを加えたものだそうです。人当たりのよい陽気な青年。でも軽いだけということはなく、苦みや渋みもあって、味わって楽しむワイン。トロピカルフルーツやオーストラリアのフルーツ爆弾的な香りがあるから、味はキャラメルっぽさがあるかなと思うとさにあらず。メルロー主体のボルドーを明るくしたような感じです。73点。Liquor Worldで1669円(2011/9/27)。
10月19日
Ashton Kelder 2009/Robertson Valley(アシュトン・ケルダー/ロバートソン・ヴァリ)
カベルネ・ソヴィニョンがこんなに甘いなんて!ほめ言葉です。しっかりと苦みがある。だから確かにカベソ。でも全体的にオーストラリアのシラー的雰囲気。造りなのか、気候なのか、土壌なのか。面白いものです。一度は試してみても損しませんよ。72点。悟空で768円(2011/10/16)。 10月16日
Moulin de Gassac 2010/Pays d’Herault/Guibert(ムラン・ドゥ・ガサック/ペイ・デロ/ギベール)
地理的表示保護(IGP=Indication Geographique Protegee)規格。中味がしっかりしてながら飲みやすい若いワイン。南フランス産といわれると確かにそうで、熟した果実がほんのり甘いけれど、決してしつこくならない。変な言い方だけど、チリ的なワインをフランス的に洗練させたみたい。するすると飲めるのに飲みごたえがあり、しかもしっかりひらいている。普段飲みとしては最高の部類。74点。悟空で680円(2011/10/15)。
10月15日
Bianchi 2009/Montepulciano d’Abruzzo/Umani Ronchi(ビアンキ/モンテプルチアーノ・ダブルッツォ/ウマニ・ロンキ)
ビアンキという名前だけど、赤ワインです。よく開いていて既に飲み頃。イタリアの明るさだけでなく、暗い影もあるのがいい。くせがなくて飲みやすいというのはこういうワインのことを言うんでしょうな。終わりの方に梅干しっぽい酸味がでてきて、変化も味わえる。しかも値段は3桁。ウマニロンキのワインはうまいにぃ。73点。Liquor Worldで976円(2011/9/27)。
10月12日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2009/Gros Frere et Soeur(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/グロ・フレール・エ・スール)
オート・コートのスタンダード蔵。ブルゴーニュのヴィンテージを占えるし(といってもACブルより上のランクは滅多に飲みませんが)、よく売ってるので新しいヴィンテージがでると購入しています。ということで最新の2009年産。下馬評高いヴィンテージで、まさにその通り。味は期待以上。色は濃いめで香りはそこそこ。赤や黒い果実を濃縮してぎゅっと絞り出したような果実味。甘さ控えめ、プルーンのようななめらかな苦みがなぜか若々しく、酸味は隠し味として全体をまとめている。通常年の村名クラスに近い。さっそくもう一本買いました。81点。Liquor Worldで1628円(2011/9/27)。
10月9日
Chateau Beaumont 2005/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)
抜栓直後は力が少々あふれ、とげとげしたところがあったが、すぐに落ち着く。若い力が気持ちいい。いつもながら砂糖多めのブラックコーヒーの味。2003年産が頂点だった時のような高級感はなく、想定内。シャトーの造りがよく、飲み頃なので、あたりまえにおいしい。「普段飲み高級ボルドー」のラネッサン、ボーモンともに2003年産は峠を過ぎたようなので、今後は2005年産に移ります。78点。うきうきワインの玉手箱で2184円(2008/10/26)。
10月7日
Poggio Capponi 2009/Chiante(ポッジョ・カッポーニ/キアンティ)
軽い普通のキアンティ。気軽に飲める安ワインにしては暗い感じで、変にミディアムボディーだからか(ライトボディーじゃないので)するするとは飲めない。残念ながら、今どきは半額以下でもっとおいしいワインがいっぱいある。65点。Liquor Worldで1354円(2011/9/30)。
10月5日
Del sur 2010/Carpintero/Maule Valley(デル・スル/カルピンテロ/マウレ・ヴァリ)
当年6月に飲んだことのあるチリの激安カベルネ・ソヴィニョン。知らないうちにリピート買いしてましたが、正解。涼しくなって飲むと、メルローのような黒ベリーのなめらかさやタナ種にある刺すような形でぶどうを味わえるインパクトみたいなものがある。全体としては粗いのは否めないけれど、味わって飲むと意外に深い。酔った時にもう1本というシチュエーションでも使える。CP高いです。71点。うきうきワインの玉手箱で500円(2011/4/2)。
10月3日
Chateau Lanessan 2003/Haut-Medoc(シャトー・ラネッサン/オ・メドック)
ボーモン2003、シャス・スプリーン2007と比較する意味であける。一貫して質の高いワイン。2003年産だが、ボーモンと同じく頂点はすぎ、落ち着いてきた。それでもなめし皮やブランデー、西洋杉のような香り高さ、ビロードのようななめらかさは健在。俺が俺がと自我を主張するのではなく、後ろから暖かく見守っている渋い紳士になっていく過程にあるみたい。2000円くらいで購入できるなら、買いです。80点。うきうきワインの玉手箱で2079円(2011/4/4)。
10月1日
Chasse Spleen 2007/Moulis(シャス・スプリーン/ムリス)
定評あるシャトー。今回も期待に十分答えてくれた。抜栓直後は、たしかにボルドーグランヴァンらしい味だけどバランスが悪いなぁ、飲み頃間違えたかなと思ったが、少し時間がたつとまとまってきた。ぴったりと焦点が合うと、うっとり。タバコ、なめし革、煮詰めたベリー、スパイスなど香りがとにかくいい。ミディアムボディーで表面はビロード、細かいワインエキス粒子がぎっしり詰まっている。ヴィンテージのせいか押し出しの強い方ではなく、おっとり系。だからこそ若いのにおいしく飲める。秋のはじめにふさわしい1本でした。81点。Liquor Worldで2467円(2009/12/22)。
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
2011年
場所は三田のminobi。会費はシャンパーニュ、コース料理(アミューズ、前菜、魚料理、肉料理、チーズ、デザート)で1万円。
飲んだワインは以下のとおり。
レストランみてあるき
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