ワインに目覚めて13年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
こちらまで最新の記録はこちら
評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
12月31日
Santenay 1er cru “Clos Tavannes” 2002/Pousse d’Or(サントネ・プルミエ・クリュ・クロ・タヴァンヌ/プス・ドール)
まだまだ若いけど、熟成感も感じられる。若いブルゴーニュをおいしく飲みたい場合には絶好のタイミングだったかも。期待とおり。ほんのりと甘みがあり、果実味全開。酸味、甘みの他に、柑橘類の皮のような苦みがしっかりあるので輪郭がくっきり。一年を締めるにふさわしいワイン。83点。ウメムラで3255円(2010/12/1)。
ということで、今年もよく飲みました。みなさま来年もよろしくお願いいたします。良いお年を!
12月28日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2009/Fribourg(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/フリブール)
若いブルゴーニュらしく酸がいっぱい。酒躯は果実味ではちきれんばかりでパンパン。健康で力強いことは確か。直球勝負で球は速い。でも方向が違うという感じで、打ったとしてもよくてファール。チリと同じような作りでブルゴーニュの値段というのはいかがなものか。いや、チリの方が飲みやすいワインをつくっています。68点。京橋ワインで6本セット5229円(2010/11/26)。単品だと1974円。
12月25日
Ernest Rapeneau Selection/Epernay/Champagne(エルネスト・ラプノ・セレクシオン/エペルネ/シャンパーニュ)
急に寒くなって、クリスマスイヴはさすがにシャンパーニュを飲む気になれず。で、本日はとうとう小雪がちらついていた。とはいて年末年始用にと思って泡もの在庫がだぶつき気味なので、恒例ということで。バランスよく、さっぱりさわやか、かつ華やかなシャンパーニュ。泡がとても細かくきらきら光るようにいつまでも立ち上っていた。78点。京橋ワインでシャンパーニュ2本セット送料込み5250円(2010/11/26)。単品価格は3129円。
Chateau Clos de Salles 2005/Pomerol(シャトー・クロ・ドゥ・サル/ポムロール)
"Grand vin de Bordeaux”とはよくみる表記だが、このワインについては素直に「その通り」と思う。2005年産のほとんどのグラン・ヴァンはまだ飲み頃にきていないと思う。このワインもまだ若く、タンニンの収斂性が少しあるが、空気に触れるとだんだん気にならなくなってきた。そろそろ飲み頃にさしかかってきていると思う。酸味がしっかりありながら苦みの方が印象的。落ち着いていて大きな構え。それでいて一言で形容するとキャラメル系の味。身軽かつ軽快なので、優良年の若いワインというより、いまいちなヴィンテージのラフィット一族という感じ。80点。川端酒店で3465円(2009/6/8)。
12月22日
Larinum Chardonnay 2008/Terre di Chieti(ラリヌム・シャルドネ/テッレ・ディ・キエーティ)
職場の忘年会で出された飲み放題ワインの一つ。個性はあまりなく、紙のような固さのあるドライなシャルドネ。70点。レオーニで。(生産者名記録ミスのため、これだけだとワインを特定できません)
Brunello di Montalcino 2004 /Camigliano(ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ/カミリアーノ)
革や樽の香りに、キャラメルやモカっぽい味。味にふくらみがあり、味は繊細、体躯は大柄なワイン。メドックの格付きワインレヴェル。1杯だけ残っていたものをいただきました。80点。レオーニで。
Monteriva Rosso 2008/Falesco/Umbria(モンテリヴァ・ロッソ/ファレスコ/ウンブリア)
上のワインがよかったので、これは霞んでしまいました。イタリアらしい陽気な味。はじめは固めだったけれど、すぐに開いてきて、軽く薄く飲みやすいワイン。66点。レオーニで飲み放題。
12月20日
Fossi Rosso/Vino da Tavola Rosso(フォッシ・ロッソ/ヴィノ・ダ・ターヴォラ・ロッソ)
NVのテーブルワインなのにおいしい。ボルドーのようなしっかりした骨格とブランデーのようなプチ高級な香り。調べてみると、キアンティのうち数量規制上そう名乗れないワインとのこと。と思ってチーズと一緒に飲むと、ヴォリュームの軽さがめだってしまった。それでも優良ワインだと思う。73点。 京橋ワインでいろいろ6本セット5229円(2010/11/26)。単品価格は他店だと1000円くらい。
12月18日
Givry 2002/Remoissenet Pere&Fils(ジヴリ/ルモワスネ・ペール・エ・フィス)
2002年はブルゴーニュの優良年として名高く、実際ハズレなくおいしいワインを飲んできたけれど、村名はもうピークを過ぎて落ちているという話も聞きます。しかもジヴリというボーヌのマイナーなアペラシオン。注いでみるととても薄く、少々濁ったようなぼやけた色。見るからに古酒。しかも30年以上前のワインみたい。ところが飲んでみると、これが実にいい。年月の経過を感じさせるゆったりとした時間が流れ、しかもタイムマシンに乗って過去に遡り、はっと気づくと現在に戻ってるかのような気にさせてくれる。ってワインの味について何も語ってないけれど、そういう不思議な気分にさせてくれるワインでした。76点。 みちのく岩手のワイン屋竹澤で2499円(2010/11/28)。
12月15日
Val Conde 2005/Utiel-Requena(バル・コンデ/ウティエル・レクエナ)
スペインはバレンシア地方の赤。50%テンプラで、50%はこの地方が原産地の品種であるボバルというぶどう。明るく外向的なワイン。飲みやすいし、そこそこ力もある。この個性はこの銘柄独自のものなのか、2005年というヴィンテージのおかげなのか。たぶん両方なのでしょう。安スペインもよいヴィンテージだと結構いけますよ←やっぱりヴィンテージのおかげと思ってます。70点。 京橋ワインでいろいろ6本セット5229円(2010/11/26)。単品価格819円。
12月12日
Chateau La Sauvegarde 2008/Bordeaux(シャトー・ラ・ソヴガルド/ボルドー)
普通のACボルドー。「ボルドー2009」コンクールで金賞ながら、中味も味もただのACボルドー。若く果実味も少々あるしっかりしたワインであることは確かで、料理のアテにはいい。けれども味を楽しむためのワインではない。66点。京橋ワインでいろいろ6本セット5229円(2010/11/26)。単品価格不明。
12月10日
Chateau du Tertre 89/Margaux(シャトー・デュ・テルトル/マルゴー)
しっかりかつ豊かな酸が感じられまだまだ現役。よい意味で大柄で酒躯の張りも十分。だけどおいしいかどうかというと別。少々かび臭く、保存状態の問題は△だったと思う。育ちのいいワインはさすがに違う。けれどももっと若くてピチピチとしていた時に飲んでみたかった。75点。リカーワールドで6987円(2008/5/11)。
12月9日
Chimeres 2007/Chateau Saint-Roch/Cotes du Roussillon Villages(シメール/コート・デュ・ルション・ヴィラージュ)
「暑」の今年、真夏にいかにも濃そうなワインを買ったけれど飲む気にならずしまっておいたもの。飲んでみると濃いというより構造がしっかりどっしりしたワイン。チョコレートやコーヒーっぽさがあるのに、ヴォリュームたっぷりのためか味が霞んでしまうという変わりもの。というわけで味そのものは積極的においしいとはいえないけれど、興味深いワインでした。72点。京橋ワインで2079円(2010/8/11)。
12月7日
Gewurztraminer Reserva 2009/Cono Sur(ゲヴュルツトラミネール・レセルバ/コノ・スル)
ゲヴュルツだからかアルザスっぽい細長いボトル。白い花の香りとライチっぽさのあるワインでそれは教科書とおりなのだけど、素晴らしいプラスαがある。ソーテルヌや凍らせたヴォトカのようなとろり感、ほんのりと上品な甘さは和菓子に合いそうな高級ワインみたい。焦点のあった凝縮感がありながら、とても若いのにゆったりしたやわらかさで全体がまとまっている。味の変化は少ないながら立体的な構成なので平板に感じられないのかも。79点。河野酒店で1155円(2010/10/16)
12月5日
Chateau du Mourre du Tendre 2004/Cotes du Rhone(シャトー・デュ・ムル・デュ・タンドル/コート・デュ・ローヌ)
久々の軽いブショネ。かすかにいちごっぽい果実味がありローヌでもこのクラスの2004年は軽いのかなと考えたりしたので、一応普通に飲める。でもグミっぽさが消しゴムのカスやゴムっぽさにかわってきて、雑巾臭もでてきて、やはりブショネ。62点。京橋ワインで1554円(2010/11/23)。
12月2日
Les Roses d’Assinie 2009/Bordeaux(レ・ローズ・ダシニ/ボルドー)
ただのAOCボルドー。でも評判のいい2009年産なので少々期待しつつ。ある意味予想とおり。AOCボルドーらしい血や鉄や荒っぽさはある。でもそれらがほんのりと甘い煮詰めた黒いベリーのキャラメルにくるまれているようで滑らかかつ柔らか。普段飲みにはいけるし、2009年が優良年であることもわかった。安ワイン飲みには記憶すべきヴィンテージになりそうです。70点。京橋ワインでいろいろ6本セット5229円(2010/11/23)。
11月30日
Shiraz 2008/Hardys(シラーズ/ハーディーズ)
Varietal Range(品種限定ワイン)というシリーズのシラーズ。甘みがたっぷりある黒ベリー系で弾力性のある味わい。トルブレックのウッドカッターズ・シラーズとよく似ている。ただこちらはチリの品種限定ワインと似て、その品種の味を蒸留して原色で表現することを目指しているかのごとくで、味や口あたりはいいけれど、のっぺりしてて平面的なのは否めない。オーストラリアのシラーズという品種の勉強にはぴったり。67点。京橋ワインでいろいろ6本セット5229円(2010/11/23)。
11月27日
Chateau Cantemerle 2007/Haut Medoc(シャトー・カントメルル/オ・メドック)
開けるのはまだ早いと知りつつ、格付きボルドーを若飲みするとどんな感じなのか知りたくて。グランヴァンらしく優美かつ貫禄ある香りがもわっと立ち上がる。口に含んでみるとやはり優美でビロードのような滑らかさ。ただ、意外に軽く、骨格はあいまい。黒ベリー系の果実味と砂や草などの雑多なざらざらしたものと共存しているような味わい。飲み頃まで我慢すれば確実においしくなると思うけれど、今はやはり開け時ではなかった。もったいないことをしてしまいました。72点。リカーワールドで2205円(2009/10/3)。
11月24日
Marsannay “Mogottes” 2008/Michel Magnien(マルサネ・モゴット/ミシェル・マニャン)
AOCは村名だけど、モノポールとあり畑名(?)つきのワイン。色は暗く濃いルビー。ワインの粒子は果実味がパンパンに張っているタイプ。フルボディーで構造もしっかり。味本体はいわゆる若いブルゴーニュ的だが、苦みが強めなのか酸っぱさはめだたず、大きな構え。ただ細かいニュアンスはなく、表情は乏しい。でも2000円を切る値段でこうした立派なブルゴーニュを楽しめるのはとてもありがたいこと。75点。ワイン&地酒TODAで1974円(2010/11/3)。
11月22日
Vina Alarba Reserva 2004/Calatayud/Garnacha Vinas Viejas(ビーニャ・アラルバ・レセルバ/カラタユド/ガルナチャ・ビーニャス・ビエハス)
骨格がしっかりしたミディアムボディーのスペインワイン。チョコレートやブランデーの香りがあり、真面目な感じがボルドーっぽい。素朴でいて洗練されたぶどうの味がする。複雑さや変化はないけれど、週の半ばに安くてちゃんとしたワインを飲みたい時にこういうワインはうれしい。コストパフォーマンスもいい。73点。ワイン&地酒TODAで1197円(2010/11/3)。
11月20日
Bourgogne Aligote 2008/Jayer-Gilles(ブルゴーニュ・アリゴテ/ジャイエ・ジル)
和食なのでたまには白をということで。ただのアリゴテにしては全体の押し出しがかなり強い。特に酸味。とても酸っぱい。それから苦み。背後にやや控えめにミネラル。ただ全体の味がまとまっておらず、焦点もぼけぼけ。いろんな要素が勝手に主張している。2000円足らずのワインとしてはとても個性的で、一杯だけ飲むなら面白かったかも。さすがジャイエジル。73点。ウメムラで1764円(2010/8/18)。
11月17日
Saint Joseph 2005/Andre Perret(サン・ジョセフ/アンドレ・ペレ)
ローヌの赤。ブルゴーニュのような優しさがある素敵なワイン。明るさや華やかさはなく、どちらかというと「暗い」つくり。果実味が還元されつつあるなか、赤い実の甘酸っぱいニュアンスがまだまだたっぷり。味の実質とヴォリュームがつりあっていて、薄さや過剰な重さ・濃さがないところも好印象。ヴィンテージも作り手もいいのでしょう。普段飲みとしてありがたいタイプです。75点。ワイン&地酒TODAで2047円(2010/11/3)。
11月15日
Woodcutter’s Shiraz 2008/Barossa Valley/Torbreck(ウッドカッターズ・シラーズ/バロッサ・ヴァリ/トルブレック)
印象深いワインを飲んだあとに何を選ぶかは難しいところ。中途半端にいいワインを飲んでも霞むし、かといって、おいしくなさそうなのは飲みたくない。で、このワインがあるのを思い出した。味は予想とおりでいつもの味。黒いベリー系の味がベースでかなり甘みが強い。パワーもヴォリュームもあり、飲みごたえ十分。ただ一昔前のチリワインよろしく濃さが過剰で、力で押す一方なので変化も乏しい。とはいえ、舌をシャッフルするという当初の目的にはぴったり。最近は2000円以下でも手にいれられるので、またリピートするでしょう。75点。お手軽ワイン館で2289円(2009/12/1)
11月13日
恒例のワイン会。参加者は幹事の光弘さんとマダーム、安ワイン道場師範、磯子さん、とびさん、がぶさんというおなじみのメンバーに加え、今回からリアルワインガイドやYOMIURI ONLINEの話飲徒然草でご活躍のShuzさんに加わっていただけることになりました。会場は広尾のレヴェランス。飲んだワインは以下の通りです。
Vilmart "Grande Resere" Brut Premier Cru/Champagne(ヴィルマール・グランド・レゼルヴ・ブリュット・プルミエ・クリュ/シャンパーニュ)
久々にしみじみとおいしいなぁと思えたシャンパーニュ。苦み、酸味がとてもバランスよく、それが核となりその廻りにぶどうの雫のエッセンスがきらきら光る金ぱくのようにくっついているみたい。構造はしっかりしていながら軽やかで華やか。シャンパーニュに期待する要素すべて備わっているかのよう。86点。レヴェランスで。
城戸 Private Reserve Pinot Gris 2009(城戸 プライヴェート・リザーヴ・ピノ・グリ)
で、さっそく白から。長野のピノグリ。おいしいシャンパーニュを飲んだあとでも味のインパクトが感じられた。すーっと飲み込める喉越しよいものと違い、ところどころに節がある木の枝が想像される味。それが味の個性。もちろん褒め言葉。ただ、ムルソーと飲みくらべると、味が微かになってしまう。75点。がぶさんから。
Meursault "Tillets" 2008/Verget(ムルソー・ティレ/ヴェルジェ)
白ワイン対決2本目は王道直球のヴェルジェ。バターとか鑞などの柔らかい固体系オイリーさが表面を覆っている典型的ムルソー。味もオーソドックスで、ナッツとかバターなどの中に、少し苦みがまざっている。ムルソーど真ん中。これならハズれることはないでしょうという高い期待のなか、それに応えてくれるのはやはりすごい。バタークリームのケーキを食べたようなしっかりとした飲み口。82点。とびさんから。
Ruchottes Chambertin 2004/Georges Mugneret(リュショット・シャンベルタン/ジョルジュ・ミュヌレ)
いきなり本命登場。一口含むと攻めというより控えめな感じというイメージだったが、じわじわと魅力を開花させていく。大物は黙っていてもいるだけで存在感があるものだけど、まさにそれ。味そのものを形容すれば鰹節とか梅とか和のテイスト。味が味蕾に染み込んでくると、細かいことはどうでもよくなってくる。王道のブルゴーニュ。2004年の特級でも飲み頃にはいってきてます。93点。Shuzさんから。
Nuits St.Georges 1er Cru 99/Prieure Roch(ニュイ・サンジョルジュ・プルミエ・クリュ/プリュレ・ロック)
かなり個性的で香りの強いブルゴーニュ。シチューの下ごしらえとして野菜を炒めるときにでるような香りに酸味をかなり効かせた感じ。味も酸味が主体で、うめを発酵させたようなで、特徴がはっきり。この作り手の個性だそうです。まだまだ若いのでもっと熟成した後にまた飲んでみたいけれど、値段はかなり高そうです。78点。磯子さんから。
Trevallon 99/Vdp des Bouches du Rhone(トレヴァロン/ヴァン・ドゥ・ペイ・デ・ブシュ・デュ・ローヌ)
ブルゴーニュとは(あたりまえだけど)タイプが全く異なる。若く元気でぴちぴちなのに、お育ちがいいからかスマートでしなやか。野菜っぽい何かに似ている味だなぁと思いつつ飲んでいたら、わかりました。トマトジュース!なぜかみんなも納得。ワインとしての味わいは時間とともにどんどん深くなっていき、最後は梅でフィニッシュ。師範がもってきただけあって、変化を楽しめるワイン。84点。
Chateau Haut-Bailly 90/Pessac Leognan(シャトー・オーバイイ/ペサック・レオニャン)
ボルドー対決では下のワインに関心が集まるなか影が薄いかと密かに思っていたが、それは大はずれ。みなさんにとっては11年前にお飲みになったことのある既知の銘柄だそうだけど、私ははじめて。当時私はモスクワ在住で、彼の地から師範のサイトを見て羨ましいなぁと思ってました。で、これは本日の大当たりワイン。エレガントで優美で紳士でパワフル。革や樽やチョコレートなどのニュアンスがあり、いかにも羊に合いそうなボルドー。メイン料理はヤマウズラだったけれど、料理の影を薄くするほどのインパクト。20年でちょうといま飲み頃の頂点。ヒュー・ジョンソンでも4つ星ついているし、もともと凄いワインなんですね。90点。光弘さんから。
Chateau Lafite Rothschild 86/Pauillac(シャトー・ラフィット・ロトシルト/ポイヤック)
こちらは5年前に飲んだことあります。ラフィットらしく、とても穏やか。苦くないビターチョコのような香りがあり、骨格、構造はさすがにしっかり。リュショットと同じく、出しゃばらなく静かなのに存在感があるタイプ。終わりの方はクミンっぽい香りに。だけど期待が高い分損したかも。富士山の頂上まで行くはずが、日本アルプスで終わってしまったような。もしかしたら、飲み頃はまだ先なのかもしれない。84点。光弘さんから。
Pico Madama 2005/Jumilla(ピコ・マダマ/フミーヤ)
今年は思いっきり変化球ということでスペインのワイン。飲みやすいフルーツ爆弾系でトロピカルな雰囲気。なので単体で飲むとおいしいけれど、ラフィットとくらべるとどうなるのか。はっきり言って格も育ちも違いすぎ。ここまではっきり差がでるとは思わなかった。大柄で粗くて面白みがない。細かいところまで緻密に作ったワインと比べちゃだめですね。80点。セラー専科で2980円(2009/9/23)。
Clos Vougeot 2002/Philippe Charlopin-Parizot(クロ・ヴージョ/フィリップ・シャルロパン・パリゾ)
Shuzさんが予備用にとお持ち下さったものを開けてくれました。これがまたすごい。いつもだと最後には酔っぱらってて味がわからなくなるのに、グランクリュのフルーティーさをしっかり楽しめたし、今も思い出します。テロワール、作り手、ヴィンテージ、飲み頃のすべて揃っている。前に師範と飲んだとき、ブルゴーニュはしっかりした作り手による飲み頃の村名もので十分なんて2人で言っていたけれど、やっぱりグランクリュには適いません。94点。
というわけで、いつもに増して、貴重なワインで得難い経験をさせていただきました。来年がますます楽しみになってきました>皆様。
11月10日
Coteaux de L’Ardeche 2008/Chapoutier(コート・ドゥ・ラルデッシュ/シャプティエ)
昨日おいしいシャルドネを飲んだので、今日はヴィオニエ。杏や白桃の雰囲気で期待とおり。あまり濃すぎることもなかったので料理ともほどほどに合う感じ。とはいえやはりローヌでしっかり系。リスト上では一番安い方で、選んで正解。74点。赤坂のピエール・ガニェールで9240円。
Vinsobres La Cadene 2000/Arnaud(ヴァンソーブル・ラ・カデーヌ/アルノ)
メインが鴨なのでピノをすすめられたけれど、ブルゴーニュ高いしと思ってリストを眺めるとこれをリストに見つけたので。2000年産のローヌも10年たつとそろそろ飲み頃。はじめはまだタンニンが軽く暴れていたけれど直に落ち着き、凝縮した赤い果実の味に。味の変化はさほどないけれど、舌触りをふくめて優美なローヌ。76点。赤坂のピエール・ガニェールで11550円。
11月9日
Cremant d’Alsace 2008/Riefle(クレマン・ダルザス/リフレ)
すっきりタイプのクレマン。どうって特徴はない乾杯用のワイン。と思って飲み進めると、酸味を凝縮したようなコクが出てきた。と思ったらもうおしまい。一人一杯だけでした。70点。レストランオギノで6699円。
Vire Clesse 2008/Pascal Bonhomme(ヴィレ・クレッセ/パスカル・ボンノム)
初めて飲むAOCの村名ブルゴーニュ白。かなり濃い色。味もそれにみあっており、藁やバターを焦がした香りのなかにナッツやグミなどの味がオイリーにくるまれている。前菜はひぐまのテリーヌ、魚料理は穴子でくるんだ牛頬肉という濃い料理と合わせたがちゃんと個性を発揮していたい。75点。レストランオギノで5649円。
Shiraz 2006/Mariginiup/Paul Conti(シラーズ/マリジニアプ/ポール・コンティ)
ほどよく熟成したシラーズ。よく熟した赤い実の味たっぷりで、ずーっと嗅いでいたい香りよさ。オーストラリアにしては過剰さがなく、フルーツ爆弾というほどの爆発力がないのがいい。77点。レストランオギノで6699円。
11月7日
Sangiovese 2008/Farnese(サンジョヴェーゼ/ファルネーゼ)
飲みやすいイタリア産ワイン。少し甘さがあり、繊細さとは逆のやぼったさがある。仲間とワイワイ騒ぎながら飲むというシチュエーションにはいいだろうが、家で一人で飲むと、少々飽きる。だから一部鹿肉ステーキ用のソースに使った。この品質ならもっと安い値段で手にいれられると思う。66点。河野酒店で1155円(2010/10/16)
11月5日
Chateau Sainte-Colombe 2002/Cotes de Castillon(シャトー・サント・コロンブ/コート・ドゥ・カスティヨン)
最近質の高いワインを多数産出している地域の中堅どころのシャトー。口に含むときめ細かくなめらかな舌ざわり。黒いベリーベースで果実味と苦みがうまく溶け合っていて、ほんのりと革の香りも。格付けシャトーとはやはり質的に1枚2枚壁があるが、普段飲みにはむしろこのワインの存在の方が嬉しい。79点。河野酒店で1470円(2010/10/16)
11月3日
Cotes du Rhone 2005/Guigal(コート・デュ・ローヌ/ギガル)
ギガルで気軽に買える銘柄。2005年産ということでジャムっぽさを期待したがそれはないものねだり。ローヌらしいといえばらしいのだけど、青臭い草っぽさが全面にでていたので、面白くなかった。同じギガルでも、ジゴンダスやヌフデュパプを気楽に買えるようになりたいです。68点。
お手軽ワイン館で999円(2010/4/26)
11月1日
Pinot Noir Reserva 2009/Cono sur/Casablanca Valley(ピノ・ノワール・レセルバ/コノ・スル/カラブランカ・ヴァリ)
おなじみの銘柄。一番安いものよりワンランク上のレセルバ。チリのピノノワールは独立したジャンルを確立しており、チェリーベースで赤い果実がぎっしり詰まっているような味。2009年産と若いが青臭くなく、それなりにどっしり感があるし、過剰な濃さもない点に好感がもてる。安いしおすすめ。
74点.河野酒店で1155円(2010/10/16)
10月30日
Condado de Haza 2005/Ribera del Duero/Alejandro Fernandez(コンダド・デ・アザ/リベラ・デル・ドゥエロ/アレハンドロ・フェルナンデス)
いつもながらボルドーワインのお手本のような味。ビロードのような滑らかさがあり、なめし革の香りが全体的の底にある。そして黒いベリー系の果実味があまり自己主張することなく穏やかに味の中心となっている。ミディアムボディで紳士的。でもスペインワインです。80点。ワイン&地酒TODAで1984円(2010/6/1)。
10月26日
Real Compania de Vinos 2009(レアル・コムパニア・デ・ビニョス)
スペインはカスティリアのカベルネ・ソヴィニョン。いかにも若いという感じの明るい赤紫。飲みやすく、イタリアワインみたいにほんのりと甘みを感じる。スペインのカベソがどういう具合か興味あったが、このワインの場合は品種より作りが味を左右するという感じ。69点。河野酒店で787円(2010/10/16)
10月20日
Valdivieso Brut(バルディビエソ)
チリのスパークリング。色は薄いけれど、味はしっかり。濃すぎることはないし、薄くもない。グルシアやハンガリーの白にあるような饐えた感じで、ぶどうのちょっと苦い味をおいしく飲める。泡は粗く少ないが、値段を考えれば満足できるレヴェル。71点。京橋ワインで1134円(2010/8/11)。
10月18日
Louis Roederer Brut Premier/Reims/Champagne(ルイ・ロデレール/ランス/シャンパーニュ)
いつもながら、ブロンドというかジンジャエールのような濃い色。バランスはいつもながらだけどバッチリと決まっている。酸味苦み果実味そして甘み、そのいずれかが突出することなく、落ち着いた味にしっかりと着地している。安定感を求めるなら大手メゾンの中でも一番かも。モスクワのマルゴーからのプレゼント。80点。
Les Fiefs de Lagrange 2005/St-Julien(レ・フィエフ・ドゥ・ラグランジュ/サンジュリアン)
約1年前に購入。その直後にレストランでオンリストされているのをみて「早すぎるのでは?」と思いつつ頼むと思いの他きれいに飲めて感激。で、1年後の今日、家のものを開ける。やっぱりね、という感じのやや荒々しい力強さ。時間がたつと、力強さはそのまま、荒々しさがとれて優美な感触に変わってきた。ヴォリュームはミディアム。ボルドーの場合、若くても果実味より石とか血とか地なんかの大地を感じさせることが経験的に多いが、これもそのタイプ。あと2〜3年置くともっとおいしくなっていそうなので、見つけたらまた買います。80点。きまぐれワイン蔵の閉店セール50%引で2090円(2009/10/29)。
Chateau Doisy-Vedrines 2007/Sauternes(シャトー・ドワジ・ヴェドリヌ/ソーテルヌ)
〆はヴァンダンジュ・タルディーヴ、アイスワインと迷った末、やはりソーテルヌ。できがよかった2007年とはいえ、若すぎかなと思いつつ。でもちゃんとソーテルヌ(バルザック村だけど)していて、まるで桃、パイナップル、あんずのコンポート。若くても、控えめながらとろとろ感もあります。普通においしいソーテルヌだけど、教科書的。プラスαが欲しかった。79点。ワイン&地酒TODAでハーフボトル2089円(2010/6/10)。
10月15日
Sancerre “La Moussiere”2001/Alphonse Mellot(サンセール・ラ・ムスィエール/アルフォンス・メロ)
メインがサーモン。お店がアルザス系なのでピノ・グリにしようと思ってリストを眺めているとこれを発見。赤ながら値段がお手頃、ヴィンテージ的には峠を越していそうだが、尋ねるといい具合に熟成しており、柔らかいので赤1本でもいけるとのこと。飲んでみると厚さはそこそこながら意外にパワーがある。少し時間がたつと鰹節系のピノ・ノワールの味になってきたので魚料理にもばっちり。ラベルをみなければブルゴーニュ。特別においしいところまではいかないながら、満足な1本でした。74点。オーベルジュ・ド・リル・東京で7700円。
10月14日
Chablis 2008/J.Moreau(シャブリ/モロ)
やや暗めの空間だったこともあり、色はよくわからなかったがほぼ透明。香りは酸味と苦みをあわせたようなでそこそこあり、少し焦がした砂糖のような香りもした。味はしっかりとしたコクがあり力強く、オイリー。酸味や藁っぽさは全体のバランスの中に隠れていた。73点。ピエール・ガニェールで5280円(ハーフ)。
Cotes de Roussillon Villages “Ego”2005/Cazes(コート・ドゥ・ルーション・ヴィラージュ/カーズ)
メインが羊なのでポイヤックといきたいところだけど、力強くかつお手頃値段でヴィンテージもよいこの銘柄をみつけた。開けたては荒々しく、しかも意外ヴォリューム感が弱い。ところが徐々に、とても滑らかで上質なシルクの酒質に変わっていった。若いのに花っぽい果実味よりむしろ、茎とか黒スグリとか渋めの果実味。かなりヴォリュームのある食事だったため、時間をかけてゆっくり飲んだのがよかった。76点。六本木のピエール・ガニェールで9240円。
10月13日
Clipea 2009/Mornag(クリピ/モルナグ)
チュニジアの白でシャルドネ。元フランスの植民地だけあって、ヴィンテージもAOCもあり。あまり個性はなく、普通のシャルドネ、というか普通の白ワイン。酸味もあっさり。68点。原宿のチュニジア料理店「ハンニバル」で4000円くらい。
Magon 2006/Mornag(マゴン/モルナグ)
シラーとメルロ。それぞれの品種の特徴がプラスに出ているワイン。スパイシーかつ濃厚で、しかも滑らかさと落ち着き、しっかりした構造がある。平板で変化こそないけど、アフリカ料理にはいいかも。72点。原宿のチュニジア料理店「ハンニバル」で4000円くらい。
10月12日
Picpoul de Pinet Prestige 2009/Cabrol/Coteaux du Languedoc 2006(ピクプル・ドゥ・ピネ・プレスティージュ/カブロル/コート・デュ・ラングドック)
AOC名がぶどうの品種となっている。白い花の香りがきわだち、まずは香りで楽しめる。はじめは甘口?なんて思うほど酸がやさしく、苦みも突出しない。2009年産ながら、外向的でよくまとまっていて、ちょうど飲み頃。73点。恵比寿のレストラン・ヒロミチで5280円。
Bourgogne Chardonnay 2005/Guy Bocard (ブルゴーニュ・シャルドネ/ギィ・ボカール)
まったりとしたシャルドネ。生産者の本拠地がムルソーだからかナッツの風味を感じる。グミのようなゼラチンぽさも。74点。恵比寿のレストラン・ヒロミチでおまかせワインコース。4杯で3300円のうちの1杯。
Edelzwicker (2008)/Albert Boxler/Alsace (エーデルツヴィッカー/アルベール・ボクスレ/アルザス)
AOCアルザスのブレンドワインで、これはピノ・ブランとリースリング。青リンゴっぽさの中に砂利のニュアンス。押し出しはさほど強くないけれど、ワインの表面はぴちぴちに膨らんだような張ったようなオイリーさがある。ヴィンテージは名乗れないが、実質2008年のぶどうだけで作られているそうです。ブーダンに合わせて出されました。75点。恵比寿のレストラン・ヒロミチでおまかせワインコース。4杯で3300円のうちの1杯。
Volnay-Santenots 1er cru 1987/Hubert Rougeot(ヴォルネイ・サントノ・プルミエ・クリュ/アルベール・ボクスレ/ユベール・ルジョ)
ブルゴーニュの87。古酒、だけど不良年なので逝っちゃってること覚悟じゃないと頼めないワイン。それを格安ワインコースで出してくれるセンスのよさ!しかしもう「使えない」からこうした形で出すのではなく、積極的に魚料理と合うとの判断があってのこと。果実味はほとんどない。でも酒質としては枯れているのではなく、むしろ凝縮感を感じる。味はかつおぶしのような酸味に枯れた感じをミックスした細いもの。頂点はとっくに過ぎているけれど、まだ現役。71点。恵比寿のレストラン・ヒロミチでおまかせワインコース。4杯で3300円のうちの1杯。
Cotes du Rhone Villages “La Combe Dieu”1987/Rasteau(コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ラ・コンブ・デュ/ラスト)
さらに87年産をもう一杯。こちらはローヌだけあって、堂々と現役。表面はとてもよく磨かれていて、舌触りがいい。果実味がとけ込んでいるローヌを飲むのははじめてかも。これくらい時間をかけないと飲み頃にならないのかと驚いた。75点。恵比寿のレストラン・ヒロミチでおまかせワインコース。4杯で3300円のうちの1杯。
10月5日
Le Haut-Medoc de Giscours 2006/Haut-Medoc(ル・オ・メドック・ドゥ・ジスクール/オ・メドック)
定評あるワイン。よく磨かれていて安定した味わいを楽しめる。とびきりおいしいわけではないけれど、老舗の隠し味があるみたいな底光りするものを感じる。75点。ワイン&地酒TODAでザマン・デュ・モンペラとのセットで3727円(2010/8/26)。
10月2日
Baronia 2005/Valencia(バロニア/バレンシア)
テンプラニーヨとメルロ。セパージュの割合がいいのか、テンプラのヤニやしょうゆっぽさがワインに重みを与えつつ、メルロから果実味がたっぷり出ている。夏に廊下保存していたのに吹くこともなく、たっぷりと熟した感じ。 ヴィンテージもよく飲み頃。72点。悟空で1575円のところ680円
リカーワールドで2215円(2008/8/20)。
レストランみてあるき
管理人プロファイル