ワインに目覚めて14年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
こちらまで最新の記録はこちら
評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
3月28日
Monthelie 2006/Bouchard Pere&Fils(モンテリ/ブシャール・ペール・エ・フィス)
べったりと全面に果実味があるミディアムボディーのワイン。少々皮が固めの赤い実や暗くマイルドな渋みをもつ黒すぐりのニュアンス。ブルゴーニュらしといえば言えるが割と四角四面で変化に乏しく教科書的。質はいいけれど、面白みに欠ける。71点。うきうきワインの玉手箱で2079円(2011/3/1)。
3月25日
Dainero 2006/Castiglion del Bosco/Toscana(ダイネロ/カスティリオン・デル・ボスコ/トスカーナ)
私がトスカーナワインにもっているイメージを具現したようなワイン。ボルドーっぽく縦の線がぴっちり決まっていて、少々鉛筆っぽさがある。それでいて殻を破るかのように底からの明るさがある。穏やかに落ち着いており、とても飲みやすい。いま飲み頃。澱がいっぱい。74点。エノテカで3本セット3675円。単品価格は1995円(2011/3/1)。
3月23日
Norton Barbera 2009/Mendoza(ノートン・バルベーラ/メンドーザ)
アルゼンチンの赤。イタリアっぽい明るさとべったりとした押出しの強さだなぁと思ったら、バルベラ種はイタリアの品種だそうです。2009年産としてはよくこなれ、舌触りはおだやか。アルゼンチンとしては、濃さはあるけれど過剰ではなく、親しみやすい。だけど正直、紙パックのワインのちょい上級ラベルという感じ。しこたま飲んで酔っぱらってるけどもう1本飲みたい、というシチュエーションにはいいワイン(決して悪口じゃありません)。68点。エノテカで3本セット3675円。単品価格は1260円(2011/3/1)。
3月20日
Chateau La Fleur-Petrus 99/Pomerol(シャトー・ラ・フルール・ペトリュス/ポムロール)
久々に飲むボルドーのグランヴァン。やっぱり違う。はじめはまだまだ若く、静かなマグマのように内からグツグツと沸き立つようなものを感じ、血みたいな味。まだ早すぎかな?と思った。でも若すぎ→若いが力強さがおいしい→早めの飲み頃と三段階に開いていって、最後は柾目かつ優美なポムロール。色はグラスの向こうがみえないほど濃いザクロ色。少しオレンジがかっている。味はヴィンテージのせいか抜栓直後はやや薄め。でも気づくとしっかりフルボディー。甘草のような少し甘めの香りから革べースでラムっぽさもある紳士的ボルドーに変わるし、味は煮詰めたプルーンから甘みをとり除き、樽や小石や枯れ葉、土を感じさせる立体的でほどよく凝縮したものに。味、香り、濃さ、重さ、構造のどれをとっても複雑かつまとまっている。88点。Liquor Worldで8877円(2008/10/21)。
3月19日
Imperio de Sentidos 2007/Mendoza(インペリオ・デ・センティドス/メンドーザ)
アルゼンチンのカベソ。想像とおり。とても濃縮された果実がさらに凝縮されて舌がひりひりしそうなほど渋くなっている。タンニンの収斂性もあるが、それは意外にまろやか。まだ飲み頃じゃないの?と言われれば、こういう味がアルゼンチンワインの飲み頃なのかもしれない。2007年産だし。でも好んで飲もうとは思わない。ただ、値段を考えると質は高い。69点。ヴェリタスで6本セット4780円(2011/1/31)。単品価格は777円。
3月17日
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune 2006/Jayer-Gilles(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ボーヌ/ジャイエ・ジル)
早めの飲み頃。下のワインの利点をすべてもちつつ、さらに深さとふくよかさと力強さを備えている。ぶどうベースの上品な香水とニスの香り。少々暗く濃い酸がボーヌの個性と若さを感じさせるが、いま飲んでも十分に楽しめる。樽の効きはかつてほどではないが、ガッツのジャイエ・ジル健在。78点。ワイン&地酒TODAで3139円(2009/8/26)。
3月14日
Cote de Nuits Villages 2005/Gille(コート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュ/ジル)
11日の地震の際には渋谷付近で仕事中、例に漏れず帰宅難民になり、同僚9人とそば屋に食事に行き、仕事場に宿泊しました。危機になると酒を飲まずにはいられないとばかりたくさん飲む人、逆に飲む気がしない人にわかれ、意外にも私は後者のようです。生中2杯飲んだのみ。通りは大晦日のように人がぞろぞろ歩いていて、車道は渋滞。22時半頃渋谷駅に用事があって出たら、JRや地下鉄はシャッターの多くが閉められ、再開したばかりの井の頭線は入場制限をしてました。それなりに揺れたけれど、道を全部止めるほどなのかなぁというのがその時の感想でした。翌日は横浜の両親宅で2003年産ACボルドーの赤を飲んだけれど、1杯のみ。見た目は濁った感じで痛んでいるのかと思ったけれど、よいヴィンテージだけあってほどよく熟成しておいしくいただきました。
で、久々にちゃんと飲んだのがこれ。これも期待とおりで、さすが2005年産ブルゴーニュ。若さからくる力で押す感じがやや一段落したところで、果実味たっぷり。少し固い感じがあったけれど、コストパフォーマンスは抜群。76点。ヴェリタスで1800円(2011/1/31)。
3月10日
La Novia/Sant Sadurni d’Anoia(ラ・ノビア/サン・サドゥルニ ダノイア)
六本木ヒルズ内にあるスペイン風鉄板焼店。昨年5月にも来ました。前回と同じく、カバで乾杯。バランスよく、引き締まった辛口。この品質のスパークリングを安い飲み放題料金で出せるのは驚き。73点。六本木ヒルズの「テッパン イダルゴ」で。コース料理+飲み放題で5000円。
Montepulciano d’Abruzzo 2009/Villa Cerrina(モンテプルチアーノ・ダブルッツォ/ヴィッラ・チェリナ)
これもきっと安いのだろうけど、質のしっかりしたワイン。明るく、若く、力もある。果実味とかより力で押すタイプではあるが、これはこれで十分に楽しめる。72点。「テッパン イダルゴ」で。コース料理+飲み放題で5000円。
Gewurtztraminer 2008/Cono sur Reserva (ゲヴュルツトラミネール/コノ・スル・レセルバ)
二次会は前日と同じお店。とりあえずは評判がよかったこれ。酔っぱらった後に飲んでも感想は変わらず。いいワインです。点数も値段も同じ。渋谷のBee ハウスで3349円。
Vieilles Vignes “La Passion”2008/Vin de pays des Cotes Catalanes(ヴィエイユ・ヴィーニュ・ラ・パシオン/ヴァン・ドゥ・ペイ・デ・コート・カタランヌ)
前日は実は少し遅れて参加。私が行った時にはみなさんこのワインを既にお飲みで羨ましかったのでリヴェンジ。煮詰めたジャム系果実味たっぷりというグルナッシュの良いところが凝縮されたようなワイン。74点。Beeハウスで3696円。
3月9日
Chianti 2009/Bellini(キアンティ/ベリーニ)
開きはじめのキアンティ。果実味が缶詰にされているけれどまだ少し固く、どちらかというと味は暗め。小さくまとまっている赤い果実のワイン。70点。渋谷のBee Houseで3696円。71点。
Talus Lodi 2009/Cabernet Sauvignon/California (タラス・ロディ/カベルネ・ソヴィニョン/カリフォルニア)
カリフォルニアっぽく、明るく甘く、香水の香り。だけど人工的に味の水準を保っているような気もする。70点。Bee Houseで2887円。
Gewurtztraminer 2008/Cono sur Reserva (ゲヴュルツトラミネール/コノ・スル・レセルバ)
赤の後で今度は白ワインを飲みたいということになり、安くかつインパクトあるものを選んだ。正解。みなさんゲヴュルツは未経験だったみたいで、ライチっぽい香りと白ぶどうを凝縮したとろりとした味が好評。77点。Bee Houseで3349円。
Talus Lodi 2009/Chardonnay(タラス・ロディ/シャルドネ/カリフォルニア)
ゲヴュルツをもう1本ということも考えたけれど飽きるかもしれないのでそこそこのインパクトが期待されるアメリカのシャルドネを選ぶ。さすがにコノスルの後では見劣りして普通の白ワインではあったけれど、はちみつやバターの香りが微かにあり、安いワインとしては満足。Bee Houseで2625円。72点。
3月8日
今年度部活の最終回。場所は、駒場のTSUSHIMI。
Cremant d’Alsace/Lucien Albrecht/Brut Rose(クレマン・ダルザス/リュシアン・アルブレヒト/ブリュット・ロゼ)
ワインリストはコース料理に合わせて設定されるためか、その日ごとに変わる簡潔なもの。想定していたより随分高かったので、あと440円だせばシャンパーニュを頼めたが、後のことを考えてクレマン。これがかなり質の高いものなので選択は正解。泡はソフトでクリーミー、赤い実の味がほんのり香るロゼの長所が発揮されていた。もちろん中味は引き締まったブリュット。76点。駒場のTSUSHIMIで8690円。
Wachauer Gruner Veltliner Smaragd 2005/Trocken/Polz(ヴァッハウアー・グリュナー・フェルトリナー・スマラクト/トロッケン/ポルツ)
白は質の高いワインを作ることで知られたヴァッハウの辛口。かすかに緑色がかった、いかにもオーストリアのワインという感じ。オイリーでとてもなめらか。それでいて切れ味がよく、期待とおり。白はフランスの華やかさもいいけれど、オーストリアの洗練されたこれもいい。77点。TSUSHIMIで7920円。
Codice 2008/Vino de la Tierra de Castilla/Dominio de Eguren(コディセ/ビノ・デ・ラ・ティエラ・デ・カスティーリャ/ドミニオ・デ・エグーレン)
メインは鹿なので、繊細ふくよかなものより、はっきりした味のものということでこれを。しかも安いし。予定とおりというか、料理に合わせて飲むお酒。かなりシンプル。ぶどうのエッセンスが凝縮された感じで、果実のかたまり系。変化は乏しいけれど、鹿にはばっちりでした。71点。TSUSHIMIで5940円。
お疲れさまでした。6時半から11時過ぎまであっという間でしたね。これからは東京に限らず、関西も含めた臨時部活でお会いしましょう<みなさん
3月6日
Chanter Y A “Ch”2009/ダイヤモンド酒造/山梨県勝沼(シャンテ・イグレック・ア)
このサイトでは通常年に1回飲むかどうかという日本の白。パイナップルジュースのような濃いめで少々濁ったつや消しゴールド。香りはべっこう飴とソーテルヌを合わせたような感じ。味はパイナップルとは全然違っていて、ぶどう、特に皮を蒸らして、発酵してつくったお酒という雰囲気。酸味や甘さはまったくなく素朴、でも雑味のない純な「葡萄酒」。71点。珍しいものを味わうことができました。中岡さんからのいただきもの。
3月4日
Chateau Beaumont 2006/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)
お気に入りのシャトー。まだ早いかなと思ってあけると、予想通りなのかヴィンテージが悪いのか、不発という感じ。特有の砂糖入り濃いコーヒーやチョコレートのニュアンスは健在ながら幻灯のようで掴みがたく、むしろピーマンのような若さからくる酸味が強い。痩せている印象だけど、飲み頃になればそれなりになりそう。70点。うきうきワインの玉手箱で1869円(2011/1/8)。
3月2日
Le Fouleur 2009/Bourgogne/Dufleur Freres(ル・フルール/ブルゴーニュ/デュフルール・フレール)
表ラベルだとブルゴーニュのピノ.ノワールということはわかるが、AOCがわからない。ブルゴーニュとしては色が濃い。木いちご系の果実味もはっきりしっかりしており、若く元気のいいブルゴーニュの特徴がしっかりあるが、むしろチリのピノノワールに近く、作り手の個性より品種の特徴をはっきりさせているみたい。で、裏ラベルを見るとACブルゴーニュと書いてあり、作り手の本拠地はニュイ。ということがわかっても味が変わるわけでなく、本家本元のピノにしてははっきりした、ある意味四角四面な味だなぁという印象をもって飲了。2009年のブルゴーニュは下位ランクでもおいしいので、”買い”のヴィンテージだと思います。70点。ヴェリタスで6本セット4780円(2011/1/31)。単品価格は1344円。
2月28日
Valdehermoso 2009/Ribera del Duero/Valderiz(バルデエルモソ/リベラ・デル・ドゥエロ/バルデリス)
べったりねっとり、とても濃いスペインワイン。高級ワインを産出する産地だけあって質は高く、お値段は3桁ながらささくれだったり、とげとげしたところはない。ただ若いためか作りのせいか、お団子のように味が塊になっていて、その意味では大味。71点。ヴェリタスで6本セット4780円(2011/1/31)。単品価格は777円。
2月26日
Chateau des Mille Anges “Petit Santal” 2004/Premiers Cotes de Bordeaux(シャトー・デ・ミル・アンジュ・プティ・サンタル/プルミエール・コート・ドゥ・ボルドー)
続けて2004年産のボルドー。酒質がなめらかできめ細かい。苦さや渋さは少しもなく、とても穏やか。それでいてしっかりした存在感がある。このクラス、ちょうど今こなれていて、飲み頃。単品価格もびっくりするほど安い。74点。ヴェリタスで6本セット4780円(2011/1/31)。単品価格は898円。
2月24日
Chateau Lartigue a Valeyrac 2004/Medoc(シャトー・ラルティグ・ア・ヴァレラック/メドック)
クリュ・ブルジョワとの表記があるメドック。名前に偽りなくなめし皮の香りが全面にあり、茎の苦さとあいまってシブいワイン。収斂性が少しあるが飲み頃で、果実を熟した感じ、黒コショウ、ナツメグなどのスパイシーさもある。さすがメドック!と思っていま調べたら単品価格は3桁。お買い得です。77点。ヴェリタスで6本セット4780円(2011/1/31)。単品価格は898円。
2月23日
Domaine d’Andezon 2009/Cotes du Rhone(ドメーヌ・ダンデゾン/コート・デュ・ローヌ)
激忙期+風邪+休肝日が重なり更新滞り気味です。で、久々飲んだのがコレ。 2月18日
Croix de Marsan 2009/Bordeaux(クロワ・ドゥ・マルサン/ボルドー)
若いボルドーとしては珍しく果実味たっぷりの外向的なワイン。底にはACボルドーっぽい鉄や血のような金属的なものが感じられるけれど、表面が輝いているので気にならない。ヴィンテージに恵まれた好ワイン。71点。ヴェリタスで815円(2011/1/31)。
2月15日
恵比寿の品のいい和食店「京都まろまろ」でスパークリング、白ワイン、赤ワインを飲む。白はまずまずだったけれど、スパークリングは久々に飲む甘さで質をごまかしている系のもの。赤は赤煉瓦系。いずれも記録にとってません。ただ会費5000円で和食のコース+飲み放題なので良心的なお店でした。
Bodegas Cubos(ボデガス・クボス)
二次会は渋谷のスペインバルでハウスワイン(テンプラニーヨとガルナッチャ)を飲む。ミディアムボディーで飲みやすいけれど、特においしいということもなかった。紙パック。65点。「マドリード」で1リットル3500円。
2月14日
Pol Roger Brut Reserve/Epernay/Champagne(ポール・ロジェ・ブリュット・レゼルヴ/エペルネ/シャンパーニュ)
リストにある一番安いシャンパーニュ。とてもクリーミーでバランスよく、酸味がしっかりありつつ主張しすぎず。後味にほんのりと青リンゴの甘さが感じられた。シャンパーニュは個性的なものもいいが値段が高い。一番安いものがバランスよく期待に応えてくれる率も高いと思う。81点。麹町のレストラン「エメ・ヴィベール」で10395円。
Pinot Gris Reserve 2007/Gerard Schueller et Fils(ピノ・グリ・レゼルヴ/ジェラール・シュレール)
前菜から魚料理にかけての白。アルザスのピノグリなら辛口でほんのり甘さも感じられるから何にでも合うだろうということで。期待通り。蜂蜜やソーテルヌのような品のよい良いアプリコットや桃の香り。そしてシェリー酒のような果実味度の高い辛口。とろりとした感じもあります。81点。「エメ・ヴィベール」で8085円。
Cotes du Roussillon Villages 2002/Vieilles Vignes/Gauby(コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ/ヴィエイユ・ヴィーニュ/ゴビー)
とても深いガーネット。南仏のワインでグルナッシュやカリニャンという品種が使われるけれど、とてもエレガントで繊細で緻密。高級ボルドーっぽさを感じた。タンニンは細かく丸く、絹のように気持ちのよい舌触り。良い作り手のワインが揃えられているレストランです。83点。「エメ・ヴィベール」で8778円。
Legado Carmenere Reserva 2006/Maipo Valley/de Martino(レガド・カルメネーレ・レセルバ/マイポ/デ・マルティーノ)
コース料理にチーズも付いているのでワインが進みます。でも予算もあるし酔って味がわからないかもしれない。こういう時にチリワインがオンリストされているととても嬉しくなります。青い草の香りと濃くやや苦いフルーツのニュアンス。すごいパワーでヴォリュームもたっぷり。変化のない平板さも含めチリの王道。最後に飲むワインとしてはとてもよかった。71点。「エメ・ヴィベール」で5775円。
2月10日
Salice Salentino Reserva “La Carta” 2005/Candido(サリーチェ・サレンティノ・レゼルヴァ・ラ・カルタ/カンディード)
ラベルに”Reserva”とあるからリオハ・レセルバなのかなと思って飲むと意外にいい。ボルドーっぽく引き締まってるし、構造がしっかり。ヴィンテージがいいのかと思ってよくみるとイタリアの赤。ネグロアマーロ95%、マルヴァジーア5%という聞いたことのない品種。香りはおがくずとかザクロといった素朴なものに少しリキュールを加えた感じ。果実の熟した感じがおいしいワイン。74点。うきうきワインの玉手箱で1239円(2011/1/8)
2月7日
Goat-Roti 2008/Goats do roam(ゴート・ロティ/ゴウツ・ドゥ・ロウム)
南アフリカのワイン。シラーとヴィオニエという組合せ。一口飲むと上品なボルドー!?と思ってしまうほど落ち着いたワイン。次第にシラーが本領を発揮し、スパイシーさと完熟果実の味が前にでてくる。それでいて青臭くなく、しつこ過ぎないのはヴィオニエの塩梅のおかげなのか?トルブレックでもこのセパージュが使われているので、南半球に適しているのか、単なる偶然か。名前も駄洒落っぽくて好印象。79点。紀村さんからのいただきもの。
2月4日
Casillero del Diablo 2009/Viognier/Concha y Toro(カッシェロ・デル・ディアブロ/ヴィオニエ/コンチャ・イ・トロ)
例によっていいワインを飲んだ次に選んだのは、高くなく、インパクトがある定評のあるワイン。その意味でコンチャイトロのこのシリーズハズレなし。品種の個性となるエキスが前面にあり、構造や骨格ははっきりどっしり。ヴォリュームもしっかりで表面はオイルで磨かれつやつやしているし、果実で張力がぴんと張っている。さらにふくよかさやふくらみがあれば言うことなし。74点。うきうきワインの玉手箱で1239円(2011/1/8)
2月2日
昼は一人でランチ。
Sancerre “Jadis” 2007/Henri Bourgeois(サンセール・ジャディス/アンリ・ブルジョワ)
ワインコースの白。きりりと引き締まったバランスのよいソーヴィニョンブラン。酸が強いということもなく、形がとてもきれい。後味にフルーツ味がどわっとくる。75点。レフェルヴェソンスで3杯3500円のコースの1杯。グラスだと1680円。ボトルだと9800円。
Renaissance 2008/Sebastien Brunet/Vouvray(ルネサンス/セバスティヤン・ブリュネ/ヴーヴレ)
かぶの料理に合わせてだされたほんのり甘口の白。品のよいシュナンブラン。これも形がきれいで洗練されており、甘さはほのかで酸があるから辛口?と思ってしまう。74点。レフェルヴェソンスで3杯3500円のうちの1杯。グラスだと1360円。ボトルだと9600円。
Chateau de Saint Cosme 2005/Gigondas (シャトー・ドゥ・サンコム/ジゴンダス)
サンコムの2005年ということで熟した果実味を期待したけれど、眠ってるのか痩せているのか予想と違った。収斂性もあり、飲み頃じゃないのかも。果実というより茎の味。それでも値段的には満足できる内容。72点。レフェルヴェソンスで3杯のうちの3500円の1杯。といいつつ、お代わりもいただきました。グラスだと1360円。
夜は師範、とびさんとA nuで中年男3人ディナー。飲んだものは以下のとおり。
Henri Giraud/Ay/Champagne(アンリ・ジロー/アイ/シャンパーニュ)
ワイン・デギュスタシオンの1杯めとして出していただいたもの。スタイリッシュで洗練された木村ガラスのフルートグラスにシャンパンゴールドが映える。骨格がしっかりとしたどっしり濃密な味なのに、きらびやか。グランクリュの貫禄をたっぷり味わえた。最後にグラスに少し残していたのを下げられて少しがっかり。83点。ア・ニュ(A nu)で5種6杯5500円のうちの1杯。
Riesling 2009/Leon Beyer/Alsace(リースリング/レオン・ベイエ/アルザス)
かなり存在感のある白。厚いオイリーさとたっぷりのミネラル分が同居している。どっしりかつフレッシュ。74点。ア・ニュ(A nu)で6杯5500円のうちの1杯。
Macon-Chaintre 2006/Valette(マコン・シャントレ/ヴァレット)
次はシャルドネ。マコンとは思えない個性のはっきりとした白。バターとナッツの香りがたっぷり。ブラインドで飲んだらムルソーと答えたと思います。76点。ア・ニュ(A nu)で6杯5500円のうちの1杯。
Saint-Joseph “Lyseras”2003/Yves Cuilleron(サンジョセフ・リゼラ/イヴ・キュイエロン)
インパクトの強いワインを続けて飲んだあと、さらにいいワインがあるということで支配人の中村さん大推薦のワイン。これは驚いた。かなり濃い色で、2003年のよく熟したぶどうを使っていることがよくわかる。べっこう飴のような焦げた香りが印象的。味も香りもヴォリュームもまるでグランクリュ。メインの肉料理に合わせてもいけるという存在感。これがサンジョセフっていうのだから、ヴィンテージや熟成感がいいのはもちろんだけど、作り手の力量が抜群であることが感じられた。83点。ア・ニュ(A nu)で6杯5500円のうちの1杯。というか、お代わりもいただいた。
Gevrey Chambertin “Les Cazetier” 2000 /Philippe Leclerc(ジュヴレ・シャンベルタン・レ・カズティエ/フィリップ・ルクレール)
ブルゴーニュ赤は7000円くらいからあり、15000円くらいの予算だとかなり選択肢がある。そのなかで鹿にいけるものということで選んだもの。樽をきかせた若いワインで著名なルクレールのものが10年熟成するとどうなるかという興味もあって。とてもきれいなルビー。アプリコットの香りが甘く広がり、樽香バンバンという姿はどこにもない優美なブルゴーニュ。ただ収斂性が少しあり、時間がたつとどんどん固くなってくるようで不思議だった。静かな力があるので鹿との相性もよかったと思う。82点。ア・ニュ(A nu)で16500円。
Crozes Hermitage 2006/Domaine de Thalabert/Paul Jaboulet Aine(クローズ・エルミタージュ/ドメーヌ・ドゥ・タラベール/ポール・ジャブレ・エネ)
チーズに合わせてだしていただいたもの。これはべったりシラーという感じで平板。インパクトのあるワインをたっぷり飲んだ酔っぱらいには、かえってこういうものの方がいいのかも。71点。ア・ニュ(A nu)で6杯5500円のうちの1杯。
というわけで、おいしく楽しくあっという間の4時間半。よく飲みました。またよろしくです<師範、とびさん。
1月30日
Chateau Lanessan 2003/Haut-Medoc(シャトー・ラネッサン/オ・メドック)
熟成期を過ぎ開き始めたところ。若いこのシャトーによくあるピーマンやインクっぽさはなく、層の厚いぶどうジャムのような落ち着いた感じ。抜栓直後は収斂性が残っており、しばらくざらざらしていたが、20分ほどで消える。力はまだ十分にあり、もう少し置いた方がよかったと思うが、現在でも楽しめる。73点。Liquor Worldで2467円(2008/7/12)。
1月28日
Paul Berthelot Brut Reserve/Dizy/Champagne(ポール・ベルトロ・ブリュット・レゼルヴ/ディズィ/シャンパーニュ)
グレープフルーツの香り高いフレッシュなシャンパーニュ。"レゼルヴ"という言葉が伊達じゃなく、エキス&エッセンスたっぷり。それでいて重くなく軽やかで華やか。乾杯用というより、ゆっくり味わって楽しむワイン。好きなタイプです。82点。駒場のTsushimiでお店からのサーヴィス。
Bastide de Garille 2009/Cuvee Fruitee/Vdp d’Oc(バスティード・ドゥ・ガリル/キュヴェ・フリュイテ/ヴァン・ドゥ・ペイ・ドック)
白い花の香りのするヴィオニエ。押し出しは強くなく、味はぼやけ気味のあっさりタイプ。でもそれがウリなのかもしれない。料理と合わせて飲むと、料理を引き立てるということもないのだけど、邪魔もしない。そういう意味で料理のお供にいいワイン。70点。駒場のTsushimiで800円。
Wimmer Czerny 2009/Gruner Veltliner Hefeabstich/Wagram(ヴィマー・ツェルニ/グリュナー・フェルトリナー・ヘフェアブスティッヒ/ヴグラム)
緑ワイン。アルコール分が高いという意味ではないが、ヴォトカのようなつーんと澄ましたような香り。酸味とオイリーさのコンビネーションが洗練されていて、これがオーストリアの特徴なのかな。73点。駒場のTsushimiで1000円。
甲斐ノワール 2009/旭洋酒有限会社
山梨のワイン。甲斐ノワールという独自の品種80%、メルロー20%とのこと。ぶどうジュースのような鮮やかな原色。皮だけでなく茎もはいっているような野生味があり、タナをやさしくした感じ。猪料理にはぴったりかもしれない。日本のワインにも当然ながら品質の高いものがある。でもそういうものは高いので敬遠してしまうが、機会があればまた飲みたい味。74点。駒場のTsushimiでお店からのサーヴィス。
Cotes du Luberon 2007/Albert Bichot(コート・デュ・リュベロン/アルベール・ビショ)
堅実なローヌ。飲みやすく、しっかり。青い草やインクのような若さと、赤煉瓦のような古さとが同居。71点。日本工業倶楽部での新年会で。
1月27日
Echezeaux 85/Remoissenet Pere&Fils(エシェゾー/ルモワスネ・ペール・エ・フィス)
きれいに熟成したエシェゾー。とても元気でもちろん現役。エッヂがオレンジがかっていることに気づかなければ21世紀のワインといっても通じそう。抜栓直後は酸味が強く、味はとじ気味。その時点では銅賞。ゆっくりゆっくり飲むと酒躯の優美さ、味のまろやかさが現れ、繊細で控えめな味なのに存在感があるという、品のよさにほれぼれしながら飲み干しました。81点。ウメムラで17430円(2010/8/18)。
1月24日
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune 2007/Faiveley(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ボーヌ/フェヴレ)
瑞々しく若々しいブルゴーニュ。ほんのり酸味があって、まあるくはちきれんばかりの果実味があって。この価格のブルゴーニュに望むものがほとんど満たされているワインでした。75点。みちのく岩手のワイン屋竹澤で2079円(2010/11/28)。
1月22日
Bereche et Fils Brut Reserve/Craon de Ludes/Champagne(ベレシュ・エ・フィス・ブリュット・レゼルヴ/クラオン・ドゥ・リュド/シャンパーニュ)
シャンパーニュの選択肢が数多く迷うなか、ドラピエとかジョセフ・ペリエなど飲んだことのあるものを除外し、推薦してもらったのがこれ。若い作り手で発展途上とのことだけど、将来性があるとの説明。飲んでみてなるほどと思う。かなり酸味が強い。正直とても酸っぱい。その奥にはフレッシュなシャンパーニュの要素があるのがわかるが、コレはバランス悪すぎ。74点。Hajimeで9900円。
Chateau des Jacques 2005/Moulin a Vent/Louis Jadot(シャトー・デ・ジャック/ムーラン・ナヴァン/ルイ・ジャド)
ワインリストは分厚いが、ハーフの選択肢はわずか。そのなかでサヴィニ・レ・ボーヌ2005とか有名な作り手(名前失念)のシャサーニュ2004が4000円台なのでいいかなと思ったのだが、料理には軽すぎるとして難色を示され、グラスワインのフォジェールとかグリュオ・ラローズとかを勧められる。が、それは1杯2000円以上するのでいやだなと思って粘った後、次に勧められたのがコレ。ボジョレといってもムーラン・ナヴァン、しかも2005なのでさすがにしっかりしたワイン。色は濃く、青さや酸っぱさは微塵もなく、苦みや樽っぽさをウリにしているかのような立派なブルゴーニュ。75点。Hajimeで3412円(ハーフ)。
1月21日
Tsinandali 2005/Tamada(ツィナンダーリ/タマダ)
ライオンで飲み過ぎたので4日間お酒を抜いて、週末は吉祥寺のカフェ・ロシアでロシア料理&グルジアワインの夕べ。この銘柄はソ連時代のモスクワでしばしば飲んだもの。以前は不純物がはいっているような土臭さがあり、それが特徴で魅力だった。ソ連崩壊後さまざまなワイン会社が作られ工場の近代化がはかられたらしが、そのおかげか、かなり洗練された感じ。それとともに特徴も失ってしまい、つやつや&なめらかなんだけど物足りない感じ。70点。カフェ・ロシアで3000円。
Mukuzani 2005/Kakheti(ムクザーニ/カヘチ)
これは洗練されたのが吉と出たワイン。以前は暗く重く閉じこもり気味という印象のワインだったのが、明るく外向的。南国の太陽をたくさん浴びて熟したぶどうの果実味がおいしい。軽いのでビールのようにたくさん飲める。73点。カフェ・ロシアで3600円。
この後〆にヴォトカ。スタリチナヤ1杯と、アルコール96%のポーランド産ヴォトカを少々。飲んで食べて一人5000円強という感じのいいレストランです。
1月16日
お祭り後の慰労会。渋谷はマークシティーの「ブラッスリー銀座ライオン」で。
Intium 2008/Quaderna Via/Navarra(インティウム/カデルナ・ビア/ナバーラ)
一通りビールを飲んだあとで。まずはスペインワイン。テンプラがメイン。ワイン全体はそれなりに粒子が詰まっている。ややうすくち醤油の味でスペインワイン入門編といったところ。68点。「ライオン」で2900円。
120 Cabernet Sauvignon 2008/Santa Rita (シェント・ベインテ・カベルネ・ソヴィニョン/サンタ・リタ)
優良安ワインが揃ったリストです。というわけで2本目はチリ。さすがにしっかりした作り。ただしっかりしすぎて平板。ビールよりは表情豊かです。カベソといっても、最近はまろやかに飲みやすく作られています。69点。「ライオン」で3200円。
Yellow Tail Shiraz 2009(イエロー・テイル・シラーズ)
最後はオーストラリア。果実味中心でバランスのよいオーストラリア赤ということがはっきりわかる味。でも格下だからかかなり酔っていたからか、なんか露骨にエキス分が薄く地味。もう少し瑞々しさがあればよかったのに。66点。「ライオン」で2900円。
1月14日
昼はジョエル・ロブションで新年会。
Irouleguy 2009/Herri Mina(イルルギィ/エリ・ミナ)
ワインリストを見ると15000円以上、その中でも20000円以上のものばかり。どうしようと思いつつ辛抱強く読み続けると、最後の方の南西地方欄に、6000円とか7000円(除サーヴィス料12%)の逃げ道コーナーがあった。その中からソムリエ氏に選んでもらったのがこれ。すっきり軽いとの説明だったが意外に味も香りもはっきりしている。ミネラル、酸共にしっかりしており、べっこう飴の香りもある。結構複雑で、いろいろな要素が渾然一体となったなかから香ばしい焦げた香りもでてくるなどして楽しめるワインだった。75点。ジョエル・ロブションで6720円。
Chateau Viella 2008/Pacherenc du Vic-Bilh /Sec(シャトー・ヴィエラ/パチェラン・デュ・ヴィック・ビ/セック)
白の2本目。同じくらいの価格帯でのおすすめ。同じ地方のものなので味も似た傾向であるが、色がさらに濃く、色も香りもべっこう飴。辛口ながら、ヴァニラの香りがしたり、ほんのりとした甘みがあったりする。77点。ジョエル・ロブションで6720円。
Chateau Paradis 2007/Terre des Anges(シャトー・パラディ/レール・デ・ザンジュ)
メインは全員鴨なので、それに合いそうなワインということでリストを見ると、シャトー・ドゥ・サル2004が11200円。ただせっかくなのでレストランならではのものをソムリエ氏に尋ねるとプロヴァンスの赤を紹介された。シラーとグルナッシュ。まだ若くデキャンタージュしても収斂性が残る。味は濃いということはなくおだやか。ゆったりまったり飲める雰囲気をもっている。正直味そのものは取り付く島もない感じながら、料理を側面から好サポート。73点。ジョエル・ロブションで11200円。
夜は久々のお店で一人自主トレ。お店の前が大きな駐車場に変わっててびっくり。岡部さんがいらしたので一人ながら楽しくいただけました。
Agrapart&Fils/Avize/Champagne(アグラパール・エ・フィス/アヴィズ/シャンパーニュ)
グランクリュのシャンパーニュ。重みがありかつ軽やか。ふくらみと力強さが同居。酸と苦みが5部5部くらいなので味の押し出しが強い。後味にりんごっぽさが感じられる。81点。オーグードゥジュールでお店からのサーヴィス。
Viognier 2008/Montagne Noir/Vdp d’Oc(ヴィオニエ/モンターニュ・ノワール/ヴァン・ドゥ・ペイ・ドック)
ロゼっぽい褐色。果実味はっきりで力強いが、一本調子で平板なのは否めない。ヴィオニエ好きにはいいワイン。安いし。70点。オーグードゥジュールで840円(グラス)。
Vosne Romanee 2006/Yves Chevallier(ヴォーヌ・ロマネ/イヴ・シュヴァリエ)
メインは赤座海老。だけど赤を飲みたいといったらやはり優しいこれでしょということで勧められたグラスワイン。ほの暗いルビー。樽や漬け物っぽいアルコールの香りが前面にあり、果実味は底に沈んだ感じ。初期飲み頃が閉じる前なのか、少々固くむっつり系。かき氷のイチゴシロップから甘みを除いた感じ。73点。オーグードゥジュールで1470円-α(グラス)。
このあとさらにとてもおいしい食後酒、Porto Niepoort 10 years old Tawnyをいただきました。
1月12日
Chateau Sainte Colombe 2004/Cotes de Castillon(シャトー・サント・コロンブ/コート・ドゥ・カスティオン)
時々飲む銘柄。堅実な作りで、特別の魅力はないが、ブルジョワ級レヴェル。バランスがよく、構造は小さいながらしっかりしており、普段飲みには十分に満足。いま飲み頃。74点。うきうきワインの玉手箱で1047円(2011/1/8)。安く買いました。
1月10日
Chateau La Louviere 2003/Pessac Leognan (シャトー・ラ・ルヴィエール/ペサック・レオニャン)
大きな構えでタニック、だけど中味は薄めという微妙なワイン。飲み頃にはまだ早いけれど、タンニンが落ち着く頃には痩せているんじゃないかと想像してしまう。2003年ブルゴーニュにたまにある、焦げた雰囲気のボルドー版かも。端正なワインであることは確か。73点。みちのく岩手のワイン屋竹澤で2583円(2010/11/28)。
1月7日
Bourgogne 2007/Bertrand Ambroise (ブルゴーニュ/ベルトラン・アンブロワーズ)
キャップシールが厚くソムリエナイフで切れないなぁと思ってよくみるとスクリューキャップでした。色はACブルにしては濃い。味は若いので当然ながら酸がめだつ。苦みが中に包まれ、フィニッシュに少し甘さを感じるというある意味典型的ACブルゴーニュ(赤
)。味は色と同じく濃く、それが作り手の個性でありメリットかな?70点。みちのく岩手のワイン屋竹澤で1638円(2010/11/28)。
1月5日
Cono Sur Reserva 2008/Cabernet Sauvignon Maipo Valley(コノ・スル・レセルバ/カベルネ・ソヴィニョン/マイポ・ヴァリ)
コノスルでもヴァラエタルシリーズと数百円の差ながら、パフォーマンスははるかにいいレセルバのカベソ版。品種が品種だからさすがに若い。それでも凝縮された甘みのない果実味と苦みがとキャラメルっぽい香りに包まれ滑らか。かつ構造しっかりボディーたっぷりで好印象。1000円少々のワインとは思えない。ただまだ若すぎで、潜在力があることはわかるが今飲むと素直においしいと言えるほどでもない。といっても熟成するまでセラーで保管っていうタイプでもないところが悩ましいところ。75点。京橋ワインで1239円(2010/11/23)。
1月3日
Christian Senez Brut/Fontette/Champagne(クリスチアン・セネ・ブリュット/フォンテット/シャンパーニュ)
奥野さんご夫妻をお招きして自宅で新年会。まずはシルバーラヴェルから。8ヶ月も普通の冷蔵庫保存だったのに全く変質しておらず、とてもきれいで細かい泡が立ち上る。バランスよく、重過ぎず軽過ぎず、乾杯シャンパーニュとしてぴったり。ブリュットながら余韻にほんのりと甘みを感じた。80点。リカーワールドで2331円(2010/4/10)。
Gevrey Chambertin “En Jouise”2002/Harmand Geoffroy(ジュヴレ・シャンベルタン・アン・ジュイス/アルマン・ジョフロワ)
2年前にレストランで飲んで金賞をつけたワイン。ブルゴーニュにしてはかなり濃い暗めのルビー色。香りは漬け物っぽく、味は少々閉じ気味。果実味は落ちて酸味が前にでてきており、痩せてきたみたい。以前のような華やかさはないけれど、ブルゴーニュの落ち着いた味を楽しめる。78点。ワイン&Wineで5229円(2009/6/4)。
Newton 2005/Napa Valley(ニュートン/ナパ・ヴァリ)
香りが凄い。でもまるで香水。安っぽい香りではなくシャネルとか高級ブランドの香水っぽいのだけれど、正直苦手。ノンフィルターのメルローを売り物にしているようだけど、味は単一均質でしつこい。外向的なので近づきやすいがエキスを濃縮したみたいで多くは飲めない。何十年か熟成させて枯れてきた時が飲み頃なのかも。アルヒーポヴァ先生からのお土産。70点。
残りを翌日に飲むと、基本的には香りの強さと味共に前日と同じながら、慣れたの力強いワインを早く開けてしまっただけなのかもと思えるようなドリンカブルな印象をもった。アメリカ産高級ワインであることは確か。+6点で76点。評価も変更。→
Gewurztraminer 2000/Vendanges Tardives/Jean-Remy Haeffelin(ゲヴュルツトラミネール/ヴァンダンジュ・タルディーヴ/ジャン・レミ・エフラン)
デザートワインとしてあけてみた。サフランのようにきれいな「黄色」ワイン。意外に切れ味がすっきり。ソーテルヌとは違ってまったりとろりというのはない。勝手に干しぶどうっぽさを想像していたが大ハズレ。甘さよりドライさが勝り、その甘さも果物由来というより木の枝をしゃぶりまくって最後に出てきそうな(ないかも)もの。いままで経験したことのない味だったかも。79点。マルゴーからのプレゼント。
1月1日
Vilmart&Cie Grande Reserve Brut Premier Cru/Rilly la Montagne/Champagne(ヴィルマール・エ・cie・グランド・レゼルヴ・プルミエ・クリュ/リリ・ラ・モンターニュ/シャンパーニュ)
本年最初は昨年秋のワイン会で印象的だったシャンパーニュから。緑系にみえつつ、黄金色できらきらと泡がたちあがる。かなり酸味が強いのに、クリーミーな泡が優しく包んでいるからか酸っぱく感じない。味にふくらみがあり、ヴォリュームもたっぷり。どっしりしている。とても上品な雰囲気で和食に合いそう。というか、お節によく合いました。81点。みちのく岩手のワイン屋竹澤で3591円(2010/11/28)。
「とにかく果実味」を優先して造られているように思えるローヌ。若いのに青臭さはなく落ち着いているし、オーストラリアのシラーズにありがちな熟しすぎた甘さもない。このAOCとしてはかなり上位にくる味と香り。後味の切れがよく、それがそっけなく感じられるかもしれない。79点。金沢マル源酒店で1533円(2011/2/1)。
レストランみてあるき
管理人プロファイル