10月31日(金) 今朝、娘が目を覚ますなり「今日はハロウィンだね!」と言ったのにはびっくり。「あんた、ハロウィンって何するか知ってるの?」と聞くと、「うん!子供がよそのうちに行って、”お菓子くれないと、おそっちゃうぞ!”って言うんでしょ」…娘よ、それじゃ強盗だ…。

 よしださん(10月30日の日記)も買っている、コンビニ食玩「J’sポップスの巨人たち」はイイ!ミニCDが入ってるんですけど、ラインナップが激ツボ。さだまさしの「線香花火」ですよ!うおお、懐かしい〜!今日は久保田早紀「異邦人」をゲット。デビューアルバム「夢がたり」は、100回以上聞いたよたぶん。200回かも。一発屋のイメージの彼女ですが、他の曲も異国情緒というか物語性があって、素晴らしいのですよ。マイベストは、セカンドアルバム「天界」の「葡萄樹の娘」。悪魔的美少女に、婚約者を取られちゃう女の子の曲。葡萄が実る頃には結婚するはずだったのに、という。今でも、秋になると口ずさむ曲です。

 以下、項目が多いので箇条書きで。

・岩崎書店「冒険ファンタジー名作選」、やっと入荷。へー、これかあー。イラストがホントに漫画っぽいんだなあ。

・昨日、講談社ミステリーランド、第2弾入荷。はやみねかおるの配本が少ねえ!もっと売れるだろう、このひとなら!有栖川はむしろこんなに売れないような気が。恩田陸『クレオパトラの夢』(双葉社)も入荷。今日は『マトリックス完全分析』(扶桑社)入荷。ソウヤーの文章を内田昌之さんが、ジェイムズ・ガンという方の文章を堺三保さんが訳してます。

・ちょっと前だけど、新潮文庫の今月の新刊入荷。プルマンの『黄金の羅針盤(上、下)』は、表紙に金が使われてて、店頭で痛みやすいと思われるので、お買い上げの方はお早めに。うう、よしもとばななのエッセイ3冊セットはどうしよう〜(悩)。

・ふくやまけいこの新刊『ナノトリノ』1巻(ワニブックス)が出てたなんて知らなかったよ!!ダンナが買ってきてくれたんだが。ふくやまさんの新刊が読めるなんて、う、うれしい〜!!

・なるたる、最終回読みました。う〜〜〜わ〜〜〜〜。

・「エースをねらえ!」、来年1月より実写ドラマ化。上戸彩がひろみ役だそう。そ、それよりお蝶夫人は!?宗方コーチは!?

・明日から神田で古書まつり。ハヤカワのブースは、いろいろとサイン本が出るらしいです。早起きさんには福があるかも。そういや今日何気なくトーハン週報を見てたら、10月22日調べのべストで、神田の東京堂書店の1位が『ラピスラズリ』になっていたのにはウケました。さもありなんというか。

 とか書いてると、本が読めない〜〜(泣)。


10月30日(木) ものすごくがっくりくることがあった。確かに半分は自分が悪いんだけど。それにしても、ここまで腐ってるとは思わなかったよ…。

 猛然と『マルドゥック・スクランブル』を読んでます。さきほど、2巻め読了。めっちゃ面白いです。すごくカッコイイのね。文章に無駄がない。必要なことが、必要なだけ書いてある。英語の使い方もセンスがいいし。シャープでスタイリッシュ。うまいです。


10月29日(水) 河出の奇想コレクション、第4弾は『フェッセンデンの宇宙』エドモンド・ハミルトンらしいです。中村融訳。

 新刊速報、更新。


10月27日(月) ちょっと今個人的にせっぱつまってます。私はなんと遅読なんだろう(泣)。読書がなかなか進まないよう。『アマチャ・ズルチャ』は「飛び小母さん」まで読みました。そして今ごろ『マルドゥック・スクランブル』など読み始めております。新刊速報は水曜までお待ちくださいませ。


10月24日(金) ハーゲンダッツのカスタードプティング、発見!カラメルソースがおいしいです〜。

 『星海の楽園(上、下)』(ディヴィッド・ブリン、ハヤカワ文庫SF)入荷。『星の綿毛』(藤田雅矢、早川書房)も。装丁がソフトな感じでいいですね。

 アンドリューNDR114、よかったです。テレビ、うっかり全部見ちゃったよ。泣けたー。

 昨夜、『狐笛のかなた』(上橋菜穂子、理論社より発売予定)読了。☆4つ半。素晴らしい。読み始めるなり物語に引き込まれてしまって、トリップ状態。本の世界に自分がすっぽり入ってしまって、読後、ここが21世紀でパソコンたたいてるのが不思議に感じられたほど。さっきまで、なだらかな山の線が遠くに見える、緑広がる昔懐かしい日本の風景の中にいたのですから。素朴な着物姿で。

 舞台はぼかしてありますが、まあだいたい戦国時代あたりの日本かな。殿様がいて、血族どうしでの権力争いにあけくれる世の中。殿様を守るために、呪術師のような人間がいて、彼らは「妖狐」という狐をあやつり、敵を殺す道具として使っていた。ふとしたことで、その妖狐と、小夜という女の子が出会うところから、物語は始まります…。

 森絵都さんや梨木香歩さんなどを読んでも思うのですが、児童書畑のひとは、筆致がとても丁寧で好感が持てますね。文章が荒くなくて、こう、目の粗いザルじゃなくて、ガーゼで漉したプリンの液みたいな、きめの細やかな優しい感触。

 それでいて、物語の構成はとてもしっかりとしていて、やわやわしてない。とにかく細部までものすごく綿密に世界が構築されていて、武家屋敷の中や、市場のにぎわい、森の暗い夜道、梅の林などがもう目に見えるように鮮やかに感じられるのですよ。いや、目に見えるというより、自分がその世界に入りこんでしまっているといったほうがいいくらい。不思議ですね、そんな時代を体験したことのない私に、どうしてこんなにもはっきりとその風景が見えるのでしょう。やっぱり、血の中に何かが残ってるんでしょうか。なんだか、とても懐かしく、心が落ち着くのです。 

 ファンタジーファンなら文句なしのオススメですね。太鼓判。とても上質の、和製ファンタジーだと思います。純愛ものでもあるんですが、どっちかというとその要素は抑えめひかえめで、それよりはこの物語世界そのものに浸る、といった感じでした。海外ファンタジーがお好きな方はもちろんのこと(うちの文芸コーナーで言うと、ハリポタの横に並べてもいいと思うくらい)、いしいしんじあたりがお好きな方、かつくら読者層あたりにはツボでしょう。ルビは多めにふってあるので、もちろん子供でも。いやあ、とにかくよかったです〜〜〜〜。はあ〜(満足のため息)。上橋さんの本は初めて読みましたが、いずれ他のも読んでみよう。


10月23日(木) お腹の子供のせいか、なんだか砂糖の入ったお菓子はあまり欲しくなくて、最近はもっぱら果物をよく食べてます。柿、りんご、みかん、バナナ。近所のスーパーで売ってる、焼き芋も甘くてとってもおいしい。ニムさんの日記を読んで、焼きりんごが猛烈に食べたくなりましたよ。どっかで紅玉が売ってたら作ってみよう。

 あ、お菓子はパスって言ってもアイスクリームは別(笑)。ハーゲンダッツのクッキー&チョコレートはめちゃうまい。カスタードプリンを食べ逃したのが痛恨。あまりに好評で、製造中止だそうで。くすん。

 今日も中学生の女の子が職場に社会見学。その子の友達は、親がアニメおたくで、子供の名前が亜美ちゃん(セーラーマーキュリー)にラムちゃんだそう。亜美ちゃんは許すけど、ラムはすごい…どういう字なんだろうか。

 『ムントゥリャサ通りで』(M・エリアーデ、法政大学出版局)入荷。『笑撃☆ポトラッチ大戦』(かんべむさし、講談社青い鳥文庫f)も、気がついたら入荷していた。

 昨夜から『狐笛のかなた』(上橋菜穂子、理論社より発売予定)のゲラを読んでます。うう、もう仕事ほっぽりだして読みたい!とても丁寧に書かれてる話です。ちょっと懐かしさを感じさせる時代ものファンタジー、とでもいいますか。昨夜、半分まで読んだので、これから続きを読みます!


10月22日(水) 『アマチャ・ズルチャ』(深堀骨、早川書房)読み始めました。お、面白い!funnyのほうね。落語か漫才みたいですよ、最初の「バフ熱」なんか。ものすごく、ヘン!笑える!このヘンテコさは、どう表現したらよいものか。


10月21日(火) ああ、もう寝なきゃ。

 『不思議じゃない国のアリス』(沙藤一樹、講談社)読了。短編集。奇妙系?ただ、乙一とは全然違う方向。彼はもうなんていうか、乙一でしか書き得ない、はっきりとカラーの浮き出てる「奇妙」さで、そのズレ方はどれを読んでも「ああ、やっぱり彼らしい捻じ曲がり方だあー」という印象なんですが、沙藤氏の捻じ曲がり方はどう言ったらいいのかよくわからない…。読者が想像する結末とは絶対に違う方向に行って終わるのは確かなんですが、そのはずし方がなんていうか…。「えっ?なんで?」なんのためにこういう結末にしたのかがよくわからないのよ。乙一のはズレてるのはズレてるなりにすごく納得がいくんだけど、この人のは意図がよくわからない。シチュエーションとしてはすごくおいしい話がいっぱいあるのに、なんか生かしきれてないというか、えっそんな終わり方でいいの?みたいな。面白いには面白いんだけど、ちょっとだけ肩透かし的。表題作とか、「青い月」とか、「飛行熱」とか、妙にもったいない。

 「空中庭園」と「銃器のアマリリ」は非常によかった。特に「空中庭園」は傑作。FFみたいなネットゲームの話。「虚構の中では本当のことが言えて、現実の中では本当のことが言えない」というセリフに、うんうんとうなずいたり。こういう、常識にとらわれない文体で書くほうが、この方は面白いのでは?

 頑張って本読むぞー!!ていうか読まねば!!ああ、家のことやってくれるお手伝いさんが欲しい…と、NHK「てるてる家族」を見るたび思う今日この頃であります。朝の連ドラ、今回はひさびさのヒットでは。


10月20日(月) うう、またお腹こわした…(泣)。

 遅ればせながら、ハヤカワのクリスティー文庫、見ましたよ。表紙がカッコイイ写真になってて、扶桑社海外文庫みたい。なかなかオシャレではないですか。中身は「うわっ、字、でかっ!」と思わず声をあげてしまうほどデカイ。思わず棚にささってた旧クリスティ文庫と比べると、気持ち的に倍くらいの大きさ。小冊子も作ったんですね、ハヤカワさん。確かにポアロとかに出てくるお料理って、おいしそうだよねえ。

 たむらしげるの新刊『ランスロットとパブロくん』(偕成社)という絵本を児童書売り場で発見。「ロボットのランスロット1」と書いてあるから、シリーズなのかな?

 昨日の日経新聞書評コーナーに、「論創ミステリ叢書」(論創社)の刊行が始まった、という記事が載ってました。大正末から昭和の始めにかけての探偵作家をとりあげる叢書らしい。第1巻は『平林初之輔探偵小説選1』。以下、甲賀三郎、徳富蘆花、黒岩涙香らの作家をとりあげるとか。1巻はもう出てるのね。当店は未入荷だわ、注文してみよう。

 新刊速報、更新。


10月19日(日) うう、地獄のやうに眠い。2時間も昼寝したのになぜ?

 天気がよいので、庭仕事に精を出す。球根をたくさん植えて、もうおしまいの夏の草花を抜いて。立派なナメクジに、たくさん遭遇したのにはちょっと閉口(汗)。カブトムシの幼虫のミニサイズみたいなのも出てくるし。土の中には、いろんな生き物がもぞもぞ生きているんだなあ。見た目はわからないけどね。

 大森さんの最新日記で、河出の〈奇想コレクション〉の告知を知る。11月がダン・シモンズで『夜更けのエントロピー』河出サイトでは「夜更け」、bk1では「夜明け」)、12月がシオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』(大森望訳)、来年1月がテリー・ビッスン『熊が火を発見する(仮)』の模様。


10月18日(土) 昨夜、ウォレスとグルミットの来年のカレンダーってどっかに売ってないかなあと思ってネットであちこち検索してたところ、まだ見てないDVDをアマゾンで発見。初めてアマゾンを使って購入しちゃいましたよ。「ウォレスとグルミットのおすすめ生活」。やっぱアマゾンって便利だなあ。なにをいまさらだけど。ところで肝心のカレンダーは?来年のは作ってないんだろうか、ひょっとして?

 徳間書店からファックス。矢崎存美『ぶたぶた』(徳間デュアル文庫)から「ストレンジ ガーデン」がNHKFMポップスライブラリーに登場!だそう。10月27〜31日、24:20〜25:00。ってこれはラジオドラマでいいのでしょうか?語りは わくさわりか、選曲は小倉エージだそうです。当店はいまだに徳間デュアル文庫の3点はばっちり積んでありますですよ!ポップ書かなきゃ!

 今日は店がめちゃ混み。お客様をかきわけかきわけ、仕事してたってカンジ。棚詰めしてると、いっぺんに3人くらいのお客様からお問い合わせを受けたりとか。レジも2時間半くらい立ってたので、しゃべりどおしで喉痛し。そういや最近レジが新しくなって、自動釣銭機になったんですが、これがなかなか楽しい。小銭が足らなくなるとピーピー鳴くんですよ。しかもけっこうひんぱんに。「あー、またカネゴンがおなかすかしてるよ」と言って10円の束を割って「はい、ごはんだよ〜」って与えるのはけっこう面白いです。カネゴンはあまり連続でキーを打つと頭が混乱するらしく、「あーもー、そんなにいっぺんにできないヨ!たまにはニンゲンがお釣り出して!」って釣銭金額だけ表示して仕事放棄したりもするんですよ(笑)。なかなかかわいいヤツでしょ?

 やっぱ私の決断は間違ってなかったかもなあ、と思った1日でした。現実社会は容赦ない。


10月17日(金) 新刊速報、更新。


10月16日(木) 本日より、リニューアルグランドオープン。朝10時の開店のときには、入り口で楽団がラッパを吹いてました。

 娘は昨夜39度も熱が出て、かなりつらそうな様子。お腹もくだしてばかりだし。こりゃやばいと思って、朝、医者に連れて行く。お腹をこわすつらさは、母はよく知っているよ(涙)。

 11月下旬に、晶文社からジェラルド・カーシュが出ます。『廃墟の歌声(仮)』、予価2200円。これも短編集みたいです。

 今日は『天然コケッコー』4、5巻(くらもちふさこ、集英社文庫)を買ってきました。今日は疲れてるから、明日ゆっくり読もう。夜中に何度も起こされて、母も昨夜はあまりよく寝てないのだ。全然関係ないけど、こないだ、朝方に布団の中で夢うつつにぼーっとしてたら、突然、中学の時に持ってた銀河鉄道999のカンペンケースが浮かんできて自分で驚いた。濃紺の宇宙に、メーテルのイラスト(もちろん松本零士の原画)がついてるやつ。すごくお気に入りで、傷をつけないように大切に大切に使ってたんだ。記憶って不思議。どうして今まで忘れてたんだろう。どうして突然思い出したんだろう。突然ぴょこっと、なんかの拍子に昔の思い出の引き出しがあいたのかな。何かその晩に、懐かしい夢を見てたんだろうか。覚えてないけど。


10月15日(水) 気がつけば、きんもくせいの香りも消え、一番好きな季節はあっという間にいってしまった。早くもサザンカが咲き始めてます。庭の花壇もそろそろ植え替えどきかな。インパチェンスはまだ元気。つるバラがぽつぽつ咲いてます。

 娘が発熱。お腹の風邪らしい。「ここにいて」というので添い寝。本を読もうと思ってたのに、睡魔に負ける。相変わらず眠いのに変わりはないけど、なんとなく、つわりは終わったような気がする。体中についてたおもりが、いつのまにか取れてたような。

 昨夜読んだ『のだめ』、すげー面白かったー!読みながら何度もぐふふ笑い。ああ、1冊じゃ全然読み足りないよう!

 もう情報解禁になったのね。『アヒルと鴨のコインロッカー』(伊坂幸太郎、東京創元社)は11月末頃に発売予定。実は既にゲラを読んでたりするのであった。すごくいいですよ。切なさ炸裂。『重力ピエロ』がお気に召した方なら、まず間違いなく気に入ってもらえるかと。創元の「私の1冊フェア」、林あまりさんがディックを薦めてたりとなかなか面白いですね。カジシンが『500年のトンネル』とかはすごくよくわかる(笑)。個人的には、若竹七海さんのオススメ『この町の誰かが』を読んでみたいな。

 おっ、本屋大賞エントリー、都道府県別に状況がわかるのね。千葉は「多い」になってるぞ。わーい。まだエントリーしてない書店員様はぜひぜひ。締め切りは11月30日ですよ!


10月14日(火) 東武友の会会員限定セール中だけど、なんか出版社の営業の方も普通に入館できちゃうみたいっす。謎だよ東武…。

 雨で娘の遠足は延期。

 『バクスター危機いっぱつ』(新書館)入荷。わー、こりゃおもしれえ。「父は若干フケに悩まされているようだった」みたいなコメントがあって、男性の肩や膝にてんこもりの雪のような山ができてるイラストが、とか。シュールでくすっと笑える大人の絵本ですね。

 『まひるの月を追いかけて』(恩田陸、文芸春秋)読了。う〜む、こりゃ確かに『蛇行する川のほとり』にシチュエーションやキャラが似すぎ。あれのちょっと年上&奈良バージョンか、ってくらいに酷似。恩田陸がニクいのは、道のそこここに道しるべかエサみたいに、ぽつんぽつんと謎を落としていくこと。次から次へとそんなうまそうなエサをまかれちゃ、こっちはついていくしかないでしょう。先が気になって気になって、一気読み。結末はちょっと意外。想像もしてなかった。

 次は何読もう。出たばかりの新刊『不思議じゃない国のアリス』(沙藤一樹、講談社)を読むかも。だって帯に「乙一絶賛!」って書いてあるんだもん〜。新感覚ホラーミステリーだそう。

 あと、今から『のだめカンタービレ』7巻を読みます!ううっ、楽しみだぜ!


10月13日(月) 祝日で荷物がないので、半日レジ業務。疲れたー。立ちっぱなしだからなあ。ちなみに今日からあさって15日まで、当店は東武友の会会員限定セールなので、出版社の営業の方も入館できない模様。

 娘に「ママの会社、今日から制服変わるんだよ」と言ったら、「えっ!?ママ、会社を征服するの!?」…明らかにアニメの見過ぎだ…。

 ジュブナイルSFを紹介してらっしゃるサイト「空想少年」の大橋さんから書き込みが。彼が自作したという、岩崎書店「冒険ファンタジー名作選」紹介ページはこちらです。うーん、素晴らしい!書影も全部見られます。

  昨夜、『グロテスク』(桐野夏生、文芸春秋)読了。和恵の手記は鬼気迫るものがありました。ひとが堕ちてゆく、その壮絶さ。しかし最後のエピソードは余計だったのでは。とにかく読み応えある1冊でした。ふう〜。☆4つか4つ半。

 『まひるの月を追いかけて』(恩田陸、文芸春秋)読み始めました。


10月12日(日) ローダンの新刊、表紙の帯をはずしてみてください。ちょっと笑えます。

 昨夜から本読みまくり。『コッペリア』(加納朋子、講談社)読了。うわ〜、なんか加納朋子とは思えない、やなやつばっかり出てくるよ。人形に魅せられて歪んでしまった人たち。と思ったら、やっぱりこの著者は性善説の人なんだな。最後の最後で、本性である人のよさが出てしまったのには思わずにっこり微笑んでしまった。ミステリとしては、ありがちなネタかな。

 今日は朝からずっとただひたすら『グロテスク』(桐野夏生、文芸春秋)を読んでます。あとちょっとで読了なんで、日記書いてる場合じゃないんだが。いやあ、すっごいですわ。無理やり悪意を書いてるみたいにどこかぎこちなさが漂う『コッペリア』に比べ、この桐野夏生のなんという生き生きした悪意の描写(笑)。もう、心底、意地悪を書くのが楽しくて楽しくて、って感じですよ。緻密で、ねちねちしてて、ドロドロしてて、ここまで書くか!ってくらい。真っ黒な毒にぐいぐいひきこまれて、ページをめくる手が止まらない。同じ女として、わかるなあ、これ。私は女子高育ちじゃないけど、なんかわかる。

 東電OL殺人事件がモデルと聞いてたんだけど、思ってたのとちょっと違ったな。確かにその事件をモデルにしたと思しき女性も出てくるんだけど、むしろそれとは別のキャラである、美しすぎる妹と、そんな妹を持つゆえの姉(彼女がこの小説の狂言回し)の葛藤のほうに力点をおいてて、こちらのほうがずっと面白い。これも『コッペリア』同様、登場人物全員歪みまくりなんだけど、すごくリアルなんだよねえ。オウム事件のネタまで入れたのは、ちょっと欲張りすぎかも。私はこの姉妹の話だけでじゅうぶんにおなかいっぱいですよ。あ、犯人らしき男性の過去は、重くてずしりときました。いろいろ考えさせられる話でしたよ。

 桐野夏生って初めて読んだけど(『OUT』は挫折)、このねちっこさは山本文緒なんかと似てますね。

 佐野眞一の『東電OL殺人事件』(新潮文庫)もぱらぱら読んでみたけど、どうにも覗き趣味みたいな気がしちゃって、やめました。なんで男性が、この事件にこんなに惹かれるのかがさっぱり理解できないなあ。


10月10日(金) 朝晩はだいぶ寒くなりました。来週あたり、球根を植えようかな。まだ早いかな?去年咲かせっぱなしでほっといた小菊が、巨大化してものすごくたくさん蕾をつけてます。咲くのが楽しみ。

 本の雑誌11月号で山岸さんが書いてるけど、ついに東京創元から『SF雑誌の歴史』が年内刊行予定とのこと。やったね、ダイジマン!そういや創元は、『アトスのイーサン』が12月に延びたかわりに、サンリオから出てたフリッツ・ライバーを11月に復刊するとか。タイトル失念。訳もそのままとかいう話。『妻という名の魔女たち』だったかな?違ったらごめんなさい。

 同じく本の雑誌11月号、kashibaさん@猟奇の鉄人の、書き込み本のネタには思わずにんまり。私も一度、ものすごいアンダーラインと書き込みだらけの古本を読んだことがありますわ。「へー、この人はここが気になったのか」とか思うとなかなかに面白いですよね。大森さんの「永遠の夏休み小説・心のベストテン」もよかった。ふつうのベストテンなんかよりは、こういう思いっきり偏愛に満ちたベストテンのほうが、見ててずっと面白いやね。私も『鉄塔 武蔵野線』は大好き。マジ復刊希望。『エンジン・サマー』もだっ!!アーサー・ランサムって読んだことないんだよね。子供の頃、図書館でいつも背表紙は見てたんだけど。しかし何よりびっくりしたのは、「今月の1冊」コラムに取り上げられてたのが『タイムトラベル・ロマンス』(梶尾真治、平凡社)だったことだ!

 前にここで書いた、11月刊行予定の上橋菜穂子さんの新刊『狐笛のかなた』の情報が、理論社のサイトにアップされました。こちら。序章も読めます。

 新刊速報、更新。


10月9日(木) 妊娠4ヶ月、12週目に突入しました。しかし、前に妊娠してたときのことを見事に覚えてないなあ。どうしてたんだろう、あの頃。ひたすら眠かったことしか覚えてないよ。あと、夏がつらかったこと(生まれる寸前で、お腹が大きかったので)。とにかく眠るのが一番のようです。

 中学生の女の子2名が、社会見学と称して書店の仕事体験に来ました。一緒に文芸書の仕事をしながら「どうして書店に?」と聞くと、「班で、どこに行きたいか、第一〜第三希望まで考えて、それぞれの店に電話するんです」とのこと。ほお。「他の班はどんなところに?」と聞くと、「牧場とかケーキ屋とか…」おお!いいなあ牧場!私もいっぺん体験してみたいぞよ。楽しそうだなあ。

 ハヤカワの復刊アンケートハガキ、私も今朝出しました!しかし「一番好きなハヤカワ文庫1冊」という設問には悩みましたよ。ヒラマドさんの日記を読んで、『レ・コスミコミケ』がとても読みたくなっちゃったよー。『柔らかい月』も買ったけどまだ未読。


10月8日(水) 娘と髪を切りに行きました。切ってるあいだじゅう、娘は『怪物くん』、母は『眼前の敵』(いしいひさいち、河出書房新社)を読みふけっておりましたよ。

 さて、もう寝ます。今はこれがせいいっぱい。


10月7日(火) うわーん、今書いた日記、パーになっちゃった〜!(泣)とりあえず、ハヤカワ文庫復刊希望アンケートは10月10日(金)締め切りです!ご注意!!

 とにかく身も心もしんどくて死にそうな今日この頃です。はい。いろんなことに疲れてる。自分のダメさを責めてばかり。こんなこと無意味だとわかってるのに。


10月5日(日) はうう、木曜からの日記を今日まとめて書こうと思ってたのに時間がない〜(涙)。とりあえずおとといは、鮎川哲也賞の授賞式にお呼ばれしてきました。『千年の黙 異本源氏物語』(森谷明子、東京創元社)をいただきました。ありがとうございます。平安時代ものにして日常の謎ミステリ、って面白そうじゃないですか。会場ではいろんな書店員友達や、ネットのお知り合い、出版社の方、作家の方などにお会いでき、うれしゅうございました。さらには、以前に同じ職場で働いてて、今は画家として活躍中の西山クニ子さん(創元推理文庫の表紙絵などでおなじみ)のご紹介で、ひらいたかこさんにお会いできたのがうれしかった〜。「ひらいさんのイギリス本見て、ここだ!と思って新婚旅行行ったんですよ!」と言ったら「それは奇特な方だ」と言われちゃいました(笑)。ああ、またヨーロッパ行きたいよう。この日はもうひとつ、うれしい偶然もあったのでした。

 アニメ「鋼の錬金術師」は予想通り、非常にいい出来。30分、こんなに集中して見たアニメは久しぶり。「プラネテス」はまだビデオ見てないけど、まったく違う話になってるっぽい。実写版セーラームーンは…予想通りというべきか。ツッコミどころ満載だよお。

 で、今日は、新宿のスペース・ゼロにて行われた、谷山浩子コンサート「猫森集会2003」に行ってきました。Bプログラムの2日目。会場に入る前に、某書店の前でのむのむさんご一行にばったりお会いして、「今からコンサートなの」と言ったら「僕も」と言われてさらにびっくり。会場では会えなかったけど、どのへんの席だったのかな?私はちょうど浩子さんの横顔とピアノを弾く手元がばっちり見える席でした。

 今日の選曲は、浩子さんがひそかに私の好きな曲をあらかじめリサーチしてたのか!?と思うくらい、私的オールタイムベストに入る曲ばっか歌ってくれて、超うれしかったです(涙)。いきなり「鳥籠姫」だもん!涙出ちゃったよ!しみじみ系の曲が多かったかな。ゲストは、イメハという(イメージ・オブ・ハワイの略だそう)3人組の男性ギタリスト。ハワイのインストゥルメンタルを主にやってらっしゃるグループだそう。アコースティックギターは、昔、さだまさしファンの頃にいっぱい聞いたので、とても馴染み深くて懐かしかったです。なんていうんだろう、あの音と音の間に入る「キシュッ」っていう音が好きなのよ。スラッキー・ギターという名前のギターがあるわけじゃなくて、そういうチューニングの仕方なんだっていうのも興味深かったです。曲をラクに弾くために(コードを押さえるのとかを簡単にするために)チューニングをゆるめに変えるんだって。気楽に、気楽に、といういかにもハワイらしい話じゃないですか。ハワイの話も聞いてたら、行きたくなっちゃったよー。軽井沢みたいなところがあるんだって。山の上のほうとか。そういや、有名な天文台もあるもんね。4000メートルもの高さとは。富士山より高いじゃん。

 曲目は、まずは「不審な人物が待っている」という縛りで(笑)

1、鳥籠姫
2、森へおいで
3、エルフィン

ここでイメハが登場して

4、ただ、風のために
5、風を忘れて

自分勝手な人(タイトルをつなげると)という縛りで

6、あそびに行こうよ!
7、ひとりでお帰り
8、おやすみ

同じ感情を女性バージョンと男性バージョンで

9、SORAMIMI
10、きみはたんぽぽ

照明さんにやさしい曲、ということで

11、ブルーブルーブルー
12、青色帽子ツアー

○の○○、というタイトル縛りで

13、時の回廊
14、銀の記憶
15、夢の逆流
16、海の時間

アンコールは

17、DOOR

でした。「エルフィン」、「風を忘れて」、「ブルーブルーブルー」、「青色帽子ツアー」あたりは懐かしかったなあ。「風を忘れて」は、たまたま昨日、仕事中に脳内で歌ってた曲だったのでそのシンクロぶりにびっくり。ちなみにマイベストに入るほど好きなのは「鳥籠姫」、「おやすみ」、「SORAMIMI」、「海の時間」でした。しかし、去年の狂った曲ばかりという選曲(Bプログラム)も素晴らしかったなあ〜。今年のパンフに、去年やった曲一覧が載ってるのよ。

 あと、パンフレットの最初のページの「鏡の中の、もうひとりのわたしへ」という浩子さんの文章がすごくよかった。涙出そうになりましたよ。インタビューも沁みましたです。


10月1日(水) うちのきんもくせいは、もう今年は花がつかないのかと思ってたら、今日、ほんのわずかだけれど小さな花がついてるのを発見。やった!8月に切り戻したインパチェンスも、やっとまた花が咲き始めました。

 新刊速報、更新。10月の文庫情報、やっと全部入れ終わりました。遅くなっちゃってすみません。

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