星みどりフォーマルハウト・ダイアリー

発行人の日記です。私がうお座なので、連想から命名しました。
(フォーマルハウト:みなみのうお座アルファ星。秋の夜空で唯一の一等星。)
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おさかなライン

 

9月30日(火) 今日も体調悪かったです…。きんもくせいの香りで、体のすみずみまでオレンジに染まりそうな、いちばん好きな季節だというのに。もう日の入りがすっかり早くなって、娘を迎えに行く時間は夕方というより夜の気配。今日は三日月がきれいでした。道端の白いタマスダレの花も、もうこの時間だと花を閉じてます。

 今日は娘の8歳の誕生日。私からは、『きょうはなんのひ?』(林明子、福音館書店)という絵本をプレゼント。私も大好きな1冊。女の子が出がけにお母さんに手紙のありかを教えるんだけど、それを読むと「つぎは○○よ」と次の手紙の場所のヒントが書いてあって、とどんどん手紙をたどっていくと最後には…という、ちょっとした宝探し&暗号仕立てのとてもよくできた楽しいお話。絵も柔らかくて、あったかな感じでいいんだよねえ、このひと。うちには他にも林さんの絵本が何冊かあります。娘は読み終わるや、「ママにもやってあげる!」とさっそく自分でも手紙を書いてあちこちに隠しておりました。もちろんちゃんと全部見つけましたよ。


9月29日(月) 爽やかな秋の夜気の中、ほのかにきんもくせいの甘い香りが。天空には、まだびかびかの火星。

 ガーン!!土曜日にポケミスの復刊、入荷してたのか!!私が土日と休みだったので、品出しできなかったのだ(涙)。ううっ、土日に売りたかったよう。お客様、ごめんなさい。今日、レジの真ん前の平台という絶好のロケーションに全15点、どかーんと積みましたのでどうかお許しを。皆様、人気商品はお早めにお求め下さいませ。すぐ品切れになりますよん。

 星新一ショートショートセレクションの12巻め『盗賊会社』(理論社)が入荷。岩崎書店のジュブナイルSF復刊は、ちょっと延びてて10月なかばになるそうです。

 くらくらするのは貧血のせいなのかな。だるくて、依然として本が読めない状態です。ごろごろしながら漫画読むのがせいいっぱい。最近、またコンビニコミックの「三丁目の夕日」にハマってます。今日はTONOも買ってきたのだ。そうそう、ハヤカワ復刊アンケートもそろそろ出さねば。締め切りまであと10日ちょっと!


9月28日(日) 娘の誕生祝に(ホントはあさって)、「ぱーっとやりたい」という希望で、クラスメイトの女の子を連れてカラオケ。母は「ギャラクシーエンジェル」の「エンジェル★うっきー」と「ヒカルの碁」の「ヒトミノチカラ」が歌えたので超満足、って自分が楽しんでどうする(笑)。「成恵の世界」の「アイスクリイム」が入ってなくて残念>濃すぎ?


9月27日(土) 娘の運動会で朝から場所取りのためにうちを出る。よく晴れて、絶好の運動会日和だったのだけど、日向は暑かった!今年は1日じゅう、思いっきり日差しかんかんの場所で見物だったので、かなりしんどかったっす。体力消耗したよ。娘の小学校は、なぜか赤・青・黄色の3チームで競うのですよ。娘は今年は黄色。120人の鉄腕アトムのダンスはなかなか壮観でした(笑)。黒いビニール袋を、アトムの頭の形に切り抜いて、それを水泳帽に貼り付けてかぶっていたのでした。ブーツはピンクのビニール袋に足をつっこんで、輪ゴムかなんかで留めただけ。手には金のポンポン。

 今年の50メートル走は3位でした。そうだ、応援歌が面白かったよ。NOVAの「いっぱい聞けて♪いっぱいしゃべれる♪」の替え歌で、「黄色組♪全力尽くそうぜ♪」というフレーズをあのウサギのポーズで腰振りながら8回歌う、というものでした。もう1曲は「燃焼系、燃焼系、アーミノ式〜♪」の替え歌で「優勝系、優勝系、き〜いろ組〜♪」。誰が考えるんだろう、こういうの。先生?

 結局、黄色は準優勝に終わりました。赤が強かった。母もリレーの時は声が枯れるくらい応援したのだが。


9月26日(金) ううっ、しんどい。つらい。今、かなりダメダメ状態。何もできん。あ、食事は一人前とれてます。たぶん。食べ始めるとすぐおなかいっぱいになっちゃって、あまりたくさんは食べられないんだけど。

 釧路の地震、朝のネット巡回で知りました。家具が倒れるのってこわいなあ。本棚なんか、殺人マシーンに変貌よ。窓ガラスもこわい。

 『YUKIKAZE』1巻(多田由美、早川書房)が入荷。雪風のコミック。『ポンコツタイムマシン騒動記』(石川英輔、講談社青い鳥文庫f)は、イラストがあさりよしとお。あ、グインサーガの画集も出てた。

 TONOの新刊を買い忘れた。『ラビット・ハンティング』1巻(新書館)。

 大好きで全巻持ってた『ママはぽよぽよザウルス』(青沼貴子)、なんとその後のお子様ふたりの話が、11月にぜんにちから出るそうな。あの小さかった子供たちが、もう大学生だって!月日のたつのは早いものよ。

 青山ブックセンター本店で、11月9日(日)16:00〜17:00に 小松左京のサイン会があるそうです。くわしくはこちら。「日本沈没」DVDはわかるけど、「小松左京アイテム」ってのが気になるんですけど(笑)。何??

 ローカルな話題ですが、新津田沼駅にイオンが10月4日にオープンとか。専門店は朝9時から夜11時まで、食料品はなんと24時間営業だそうだ。すげー。働くひとは大変だなあ。


9月24日(水) うう、結局昨夜は『ピンポン』イッキ読みしちゃいました。今さら言うまでもないことですが、松本大洋ってやっぱ天才ね。このコマ割りのセンス!躍動感!

 病院が混んでて、予約してたにもかかわらず1時間半も待たされる。おかげで『サトラレ』5巻を読了、『キッドナップ・ツアー』(角田光代、新潮文庫)がもうすぐ読み終わるとこ。あー、そういえば貧血気味って言われちゃってショック。また鉄分鉄分鉄分ですよ(泣)。もうレバーはいやああああ!!(前の娘のときにさんざん食べた)

 新刊速報、更新。


9月23日(火) 今、テレビでやってた映画「ピンポン」を見終わったところ。すっっっごくよかった!!(涙)ううっ、今すぐ原作全巻再読してえ!!原作のほうが100倍よいけど、非常にうまく映画化してたと思う。原作に愛のあるひとでも、満足の出来でしょう。ホント、この配役は素晴らしいわ。全員、漫画そのまんま。最初の30分を見逃したのが超残念なりー。

 さっき、チョコレートケーキを食べてみたけれど全然味がわからない。おいしくない。ちょっとショック。でも、少しずつつわりはおさまってきてるような気もします。相変わらず眠くて眠くて仕方ないけど。本読みたいのにー。『引越しと、いぬ つれづれノート12』(銀色夏生、角川文庫)は先日やっと読了。ちびちび読んでたので。

 ダンナが『封印サイトは詩的私的手記』(森博嗣、幻冬舎文庫)をたいそう面白がって読んでいる。よりによって、これが森博嗣初読(笑)。「いやあ、人の日記って面白いなあ!」だからー、あたしが毎日ネットで見てるのは、まさにそれなんだって。あたしがハマってるわけがやっとわかったか!


9月21日(月) 駅のコンコースに、枯葉がくるくると舞っていました。突然の秋。ひんやりとした空気の中、夕暮れの紺と淡い橙の空を見ていると、なぜかむしょうに家に帰りたくなります。坂の上から見える、遠くの家の灯りが恋しい季節になりました。

 ハヤカワのHOT HIT 100のフェアが入荷。ペパーミントグリーンの帯がとてもきれい。今回の小冊子はなんかハヤカワとは思えないくらいセンスがいいぞ(笑)。西島さんのイラストのせいか?ポップで明るい感じ。このプレゼントのTシャツ、ほしいー!!今回は「ゆっくりを楽しむ。」というタイトルで、音楽に合わせた本の紹介、という一味変わった切り口になってます。

 先日放映されたドラマ「失われた約束」をビデオにとっといたのを昨夜見ました。主人公は黒木瞳。阪神大震災で行方不明になった夫(トヨエツ)を、もう死んだと思ってほかの人と再婚したら、ばったりその彼に遭遇。でも彼は記憶喪失で、すでに奥さん(ヒロスエ)がいて…という、まあいってみればめちゃめちゃベタな話なんですが、けっこうよかったです。ちょっと泣けました。役者がよかったのかな。

 国書刊行会の『ラピスラズリ』(山尾悠子)は、ちょっと遅れて月末ぎりぎりになりそうですよ。


9月19日(金) うう、今日も具合悪いんだけど少しだけ。『あなたの人生の物語』(テッド・チャン、ハヤカワ文庫SF)が入荷。『さくらインテリーズ』(戸梶圭太、早川書房)はハヤカワとは思えない(笑)ポップな装丁にびっくり。光文社ノベルスの鯨統一郎みたいな写真の表紙。これ出るのを知らなかったのだけど、『稲生モノノケ大全 陰之巻』(東雅夫、毎日新聞社)が入荷。5250円。大きくてかなり分厚い本です。読みごたえありそう。さまざまな妖怪文学を集めたもの、でいいのかな?あと、これは配本少ないかもしれないけど、『PINCH SHOGUN』(ユガワラアタミ、白泉社)はちょっと笑えます。どこかで見かけたらぱらぱら見てみてください。しかしこの著者は何者?

 理論社の営業の方がご来店。10月下旬に、上橋菜穂子の新刊が出るそうです。今度は大人向けの本だそうで、かなり気合入ってるそうなのでぜひ文芸書コーナーで積んでほしいそうです。ていうか文芸書担当の方は、この著者の名前をほとんど知らないらしい。児童書畑の人だからね。これで一般の方に、もっと広まってくれるといいなあ。『狐笛のかなた』というタイトルです。「日本のにおいを感じるせつなく美しいファンタジー」だそう。ゲラを下さるそうなので、今からとても楽しみ!

 IEがおかしい原因がわかりました。ここんとこずっと、tmproxy.exeというのがいつもトラブって強制終了しちゃうんだけど、ぐぐってみたら判明。ぐーぐるさん、いつもありがとう。原因はこれらしい。ウイルスバスターくんが犯人だったとは。

 10月の谷山浩子のコンサートチケットが取れたよ!うれしい!8月発売だからもうとっくに完売だとあきらめていたのに。10月5日(日)の分。やっぱりアルバムで聴くだけより、コンサートで聞いたほうが100倍くらい沁みるんだよねえ。ライブってすごい。耳だけでなく、目や空気や皮膚などまさに五感すべてで感受するからだろうか。まさに体のすみずみまで、音楽が沁みわたる。


9月17日(水) 大変長らくお待たせいたしました。皆様から書き込みを募った、「ハヤカワ文庫復刊希望アンケート」の結果をアップしました。ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました!

 銀河通信オンライン推奨としては、以下の10作品が選ばれました。

SF
『ヴァーミリオン・サンズ』J・G・バラード
『シティ5からの脱出』バリントン・J・ベイリー
『蝉の女王』ブルース・スターリング
『異次元を覗く家』ウィリアム・ホープ・ホジスン
『レ・コスミコミケ』イタロ・カルヴィーノ

FT
『アヌビスの門(上下)』ティム・パワーズ
『悪魔の機械』K・W・ジーター
『ウィンターズ・テイル(上下)』マーク・ヘルプリン

JA
『マインド・イーター』水見稜
『光の塔』今日泊亜蘭

  「星間宇宙船」で募集した書き込み、「ださこん7」企画で挙げられた30作品、「早川書房編集部のお勧め本20作」「早川書房営業部のお勧め本20作」前回の復刊フェア時に銀河通信オンライン上で募集したアンケート結果等を参考にして、10点に絞ったものです。ちなみに締切は、2003年10月10日当日消印有効です。すでに出された方も多いようですが、くれぐれも貴重な一票を無駄にしないよう、出し忘れにご注意下さいませ〜。

 うむむ、自分はどれに投票しようかなあ。悩むなあ。カルヴィーノか、アヌビスかなあやっぱ。

 本日発売の、谷山浩子のニューアルバム買いました!「宇宙の子供」、ってええタイトルですなあ。


9月16日(火) やっと少し涼しくなりました。生き返る〜。心穏やかな、うれしい1日でした。

 娘の学年(小2)が運動会で、鉄腕アトムのオープニング(もちろん今のですよ!「そ〜ら〜をこ〜えて〜」じゃなくて)にあわせて踊るのですが、なんとコスプレもするらしい。ママはとても楽しみにしています(笑)。120人の鉄腕アトムですよ!

 そういえばご自分でも書いてらっしゃいますが、グレさんの『ダブ(エ)ストン街道』が、10月15日に講談社文庫から出ますね。よかったよかった。

 未読王が日記をお休みするという話をガラクタ風雲経由で知る。しかし何より驚いたのは、未読王が日記を書く際に心がけていること、という4点。いわく、「身辺雑記は極力書かない」「読んだ本の感想は書かない」「最低、何か一つはネタを入れる」「買った古本の値段を記す」だそう。うひゃー、私と見事に正反対だあ。私なんて、身辺雑記と本の感想しか書いてないもんなあ。

 『自虐の詩(上、下)』(業田良家、竹書房文庫)読了。どうしようもないダメ男に惚れてて尽くしまくる女の話。上巻は同じことの繰り返しで飽きるが、下巻の彼女の昔話から話が俄然盛り上がる。というか壮絶。親友の熊本さんがまたすごい。ラストはしみじみ泣けた。とにかく壮絶な漫画だったよ…。『ぼくんち』くらいの衝撃。

 新刊速報、更新。


9月15日(月) 今日は、体調少しマシ。

 遅番だったので、朝、ケーヨーホームセンターに寄って、秋植え球根をいっぱい買ってきました。チオノドクサ、ブルーベル、ハナニラ、チューリップ。10月になって涼しくなったら、あちこちに植える予定。もう頭の中は春の庭の計画&準備でいっぱい。どこに何を植えようかなとか、咲いたらこんな感じかな、などなど夢はふくらむばかり。ちょうどこの球根たちの花が咲く頃に、子供も生まれることだし。や、でも生まれちゃったらてんてこまいで、庭を見る余裕なんてないかも。

 そういえば今週、大きな地震があるかも、って話があるんですって?最近、やたらお客様に「防災の本ありませんか?」って聞かれるんで、いったい何だろうなあ、なんかテレビで言ったのかなあと思っていたのですが。無事にすめばいいんですけどね。

 阪神優勝だそうで。書店への経済効果はどのくらいかな。


9月14日(日) うう、今日はキモチワルイのでパスします〜。『ラスト・ワルツ』(島田虎之助、青林工藝舎)読みました。チェルノブイリや、ブラジル移民や、ガガーリンなどなどずいぶんいろんなネタが入ってて、驚きました。うむ、確かにこのひとはストーリーテラーだわ。


9月13日(土) 怒涛のお祝い書き込み&メール、ありがとうございます>皆様。深く深く感謝。私にできるせめてものことといえば、無事に産むことだけ。気をつけます。

 しかし毎日残暑が続きますね。早く涼しくならないかなあ。

 書きたいことがいっぱいあるので、ざざっと。本の雑誌10月号の永江朗さんのコラムに大きくうなずいたり(本好きにとっては、本棚が売ってないというのはとっくに自明の理だけどな)。そうだねえ、もう最初から文庫の形で出すようにしてもいいのかもしれないね。ハードカバーは確かに日本の住宅事情では保存が大変。「ハリーポッターの文庫ないの?」と新刊発売1ヶ月でお客様に聞かれるような状況ですし。たった半年でノベルスや文庫にしちゃうような本は、もうハードカバーで出す必要ないんじゃないかと思う。国産ミステリとか。むしろなぜハードカバーを作りたがるのか、その意味を聞いてみたい。造本の美しさそのものを追及するような本は別として。おんなじ本を何度も何度も判形や出版社変えて出すのは、もうやめようよー。

 u-ki総統や森山さんが書いてた、電子書籍への疑問も同感。なぜそんなに電子書籍を作りたがるのだろう、技術屋さんは。そんなの欲しくないって。それより映画「ジュブナイル」でやってたみたいに、早く新聞を電子ペーパー化してほしい。これは便利だし、広まると思うんだけど。新聞って、後始末が本当に面倒なのよね。現にまめにネットのニュースサイト見てる人は、紙の新聞なんてもう読んでないのでは?

 古い話だけど、本の雑誌の発行人、浜本さんが雑誌「編集会議」10月号にばばんと大きく紹介されてて、おお!と思いました。同じ雑誌の『グロテスク』(桐野夏生、文芸春秋)のインタビューも大変面白かった。この本はちょっと読んでみたい。本といえば、前に目黒さんに「読んだ?」と聞かれて以来ずっと気になってた『スパイク』(松尾由美、光文社)読みました。すごく面白かった!!とても私好みの話だった。ほろ苦く切ない、恋愛SFだったよ。佐藤正午の『Y』とか好きな方にはオススメ。出版社はもっとこの本の面白さをアピールして、うまく売りなされ。もったいない。文庫で仕掛けて売るとよさそうかも。読みやすいし。ロマンティストは必読だ!でもあの中年作家の存在がいまだに謎。思うに、松尾由美を「ミステリ」と称して売るのは間違いな気がする。このひとはゼッタイSF魂の人でしょう。まあ境界線にいるのは確かだから、どっちでもいいといえばいいのだが。でも『ブラック・エンジェル』にしても、やっぱミステリというよりはSFというほうがしっくりくるような気がするなあ。

 『世界の中心で、愛を叫ぶ』(片山恭一、小学館)をようやっと読了。ずうっと、いろんな出版社の営業の方々に「これ読みました?」って聞かれてて、「まだ」って答えるのがうざったくて、ついに手をつけました。や、読んだ時間は早かったよ。今日の昼休みだけで読めちゃった。感想。うーん、お姉さんはもうすっかり汚れちゃってて、こんなにピュアというかきれいな話を読んでるとちょっと恥ずかしいというかごめんなさいというか。でも恋愛の、本当にスタンダードな形だね。基本その1、ってカンジ。ああ、確かにこういう気持ちはわかるわかる、というところもあった。でもやっぱ綺麗すぎるかなあ。破綻してるところが全然なくて、彼も彼女も優等生過ぎてなんかこそばゆい。何も知らない10代の頃に読んだらすごく感動するかもしれないな。蛇足だけど、「タイトルわかんないけど、同級生が死んじゃう話」と店でお客様に聞かれて、即座にこの本を渡したダイジマンはとてもエライと思った(笑)。あたしは読むまで、そういう話だとは全然知らなかったよ。なんとなく、市川たくじのほうが胸に響くものがあるような予感。今度はこちらを読んでみよう。

 ああ、ファウストの話も書きたいが今日はここまで。舞城と、漫画だけ読みました。やっぱこれは若い人の本だわね。立ち上るオーラが私の知る世界と全然違う。舞城は、身勝手な感想を言わせていただくと、恩田陸にならないでー!というカンジが最近する。私は、物語の最後はやっぱりきっちり締めて欲しいと思うタイプの読者なのです。そっちの世界にいっちゃって、そのまま終わりというのはどうもすっきりしないのよ。途中までは非常に面白いのだが。

 わかりあえない人って、本当に永遠の平行線だ。決して考え方が交わることがない。私にはそれがわかってるのだが、相手はなんとかして私を服従させようとする。だから不可能なんだってば。


9月11日(木) おお、ちはら嬢、ノープロブレムです!「自分の売りたい本は小説じゃない」そんなあなたのために、本屋大賞には「大賞」以外に「発掘部門」というのがあるんです。こちらはノンジャンル、どんな本でもいいのです。2003年に出た本でなくてもオッケー。もちろん、コミックでも(終わってなくても)いいんですよ〜。ぜひこちらにご応募を!(ちなみに私はこっちにハチクロを入れたい〜)

 たった1日休んだだけで、怒涛の新刊が!『まひるの月を追いかけて』(恩田陸、文芸春秋)、『三日月少年の秘密』(長野まゆみ、河出書房新社)、『異国伝』(佐藤哲也、河出書房新社)、『ミステリーズ!vol.2』(東京創元社)、『フランケンシュタインの方程式』(梶尾真治、ハヤカワ文庫JA)、これはちょっと前だけど『異形コレクション 教室』(光文社文庫)、『古書店アゼリアの死体』(若竹七海、光文社文庫)、それと本の雑誌10月号!あ、創元推理文庫の復刊フェアも届いてました。

 えと、実はワタクシ、二人目ができまして。現在、7週か8週目。ただいま、つわりの真っ最中なんです。なので体調があまりよくなくて。とにかく眠くて、夜は12時が限界。なので、ネットもあまり長々とできないのです。本も全然読めません〜。うう〜。

 前の娘の時は、まったくといっていいほどつわりがなかったのですが、さすがに今回はちょっとキモチワルイです。年だな(笑)。チョコが食べられないというか全然食べたくないのですよ、この私が!せっかく秋の新商品がずらりとコンビニに並んでるというのに!ゼリーや果物や小梅キャンディばかり食べてます。あ、普通の食事はだいたい取れてます。脂っこいものはパスだけど、まあそれはもともとだし。とにかく4月末まで頑張らねば!>予定日

 あ、娘が「女の子なら”よつば”って名前にしよう!」って言うんですけど…それはどうよ?

 新刊速報、ちょびっと更新。

 関係ないけど、最近すぐにIEがトラブル起こして終了しちゃうんですけど…何が悪いんだろう?


9月10日(水) 8月20日の日記に書いてた、ヒミツの会合がついに明らかになる日がやってまいりました!

 えー、書店員の方で、ここをご覧になってらっしゃる皆様にお願いがあります。本日、WEB本の雑誌にてついに公開されたプロジェクト、「本屋大賞」にぜひぜひご協力いただきたいのです。

 正確なタイトルは「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本 2004年本屋大賞」。要するに、全国書店員の投票で、「オレはこの本を売りたいんじゃあー!!」という本を1冊決めちゃおうよ、というお祭りなのです。詳しくはサイトを見ていただくのが一番なんですが、とにかく書店員であればバイトだろうとオンライン書店だろうと資格あり。本日から11月30日までにサイト経由でエントリーして(ファックス応募もオッケーだけどなるべくウェブ経由にしてねとのこと)、12月中に1次投票、来年1月ごろにノミネート作品10作を読んでまた3作品選んで2次投票、これでめでたく本屋大賞の1冊が決定!という流れになってます。1次投票だけでもかまいません。ぜひぜひあなたの売りたい本を教えて下さい!!

 これはまったくのお祭りであって、どこからお金が出てるというわけでもありません。つまり、すべて、WEB本の雑誌や書店員たちの手弁当による、自腹覚悟の手作り賞なのです。本当にクチコミだけが頼りなのです。現在、目標300票ということで頑張ってるそうなので、なにとぞぜひぜひあなたの清き一票をお願いします。興味のある方、ご賛同いただける方、まずはエントリーして下さい!お願いします!私もさっそくエントリーしましたよん。

 サイト持ちの方は、バナーもありますのでぜひ。2004年本屋大賞とにかくガンガン宣伝して、広めちゃって下さい。よろしくお願いします。

 ああ、また新刊速報がアップできなかった…すみません。


9月9日(火) 今夜は月と火星のランデブー。本当の満月(中秋の名月)は明後日らしいですね。

 体調の悪い日々が続いてます。うう〜。でも今日はいいことがあったので浮上。

 皆様、今日は『鼻兎』の日ですよ!新刊(3巻)発売日〜!「広告批評」の特集がおりしもラーメンズだったので、ちょろっと読みました。小林さんて、すごく賢い方だなあという印象を受けました。彼らの芸は見たことないんだけど、ぜひいっぺん見てみたいなあ。

 e-NOVELSにて本日アップされた、北野勇作「あの穴」のコメントを書かせていただきました(じかにリンクを張れないようなんで、「識者による書評」のところをクリックしてください)。あまりにも当たり前のことしか書いてなくて、ものすごく恥ずかしい…。それにしてもヒラマドさんの書いてる、伝説の「火星読書会」に参加してみたかったことよ。あうう。


9月7日(日) あ〜、なんかだるだるの1日。ごろごろして過ごす。寝転がったまま、手近にあった『輝夜姫』22巻(清水玲子、白泉社花とゆめコミックス)を読む。だいぶ書き換えてあるっぽい。やっぱり碧のシーンでは泣いてしまう。

 なにもする気になれず、そのままの姿勢で手に取れた『村上ラヂオ』(村上春樹、新潮文庫)も読了してしまう。脳が思考停止しているので、ずっしりしたものより、こういう軽いものが読みたくて。

 エッセイってのは、ストーリーがない分、著者の思考&嗜好がダイレクトに出ますね。私にとって、村上春樹と江國香織はよく似てる。肌触りが淡白でさらっとしてて、読んでて心地よいのだけど、自分と全然違うひと、という印象が。共感するところもあるんだけど、こう、なにか、血が決定的に違うというか。たとえば嶽本野ばらや恩田陸や舞城王太郎には、どっかしら自分と同じ血を感じるのですよ。なんか濃いひとたちばかりですが(笑)。こう、考え方の根っこが近いっていうかね。

 で、『村上ラヂオ』ですが、どの話もとってもよかったです。ご存知かと思いますけど、アンアンに連載されてたエッセイをまとめたもの。彼らしい妙なこだわりを書いたものが多いんだけど、どれも粋な短編小説のようでした。私にとっての最高傑作は、「あ、いけない!」。まさに、これぞ人生!といった好エッセイでした。「ポケット・トランジスタ」も好き。「音楽っていいですね。そこには常に理屈や論理を超えた物語があり、その物語と結びついた深く優しい個人的情景がある。」ああ、まさに!

 今日だけでウイルスメールが5件も来た。むー。


9月5日(金) 夕方娘を迎えに行く時間が、ちょうど今は夕焼け雲のいちばんきれいな時間。秋のオレンジ。涼しい風。

 通常の3倍の眠気と戦闘中です。今朝は寝坊しちゃった。娘よ、すまん。

 「ファウスト」をどっかんと積んで、川上弘美の新刊『光ってみえるもの、あれは』(中央公論社)をばばんと出す。ふう、これぞ書店員の醍醐味〜。『せちやん』(川端裕人、講談社)は帯と表紙だけで買いたくなります。プラネタリウム。『ロボコン』(小学館)は、そういう映画が上映されるなんて全然知りませんでした。よく森山さんとこで見る、あのロボコンだよね?

 川上弘美ファンは、明日発売の「文学界」も要チェック。インタビューあり。野ばらファンは、明日発売の「新潮」を買うように!「ロリヰタ」200枚くらい掲載!明日はダ・ヴィンチもだな。山岸涼子の漫画の続きが気になる〜。

 「ナニワ金融道」の青木雄二さんが死去。まだお若いのに。合掌。

 今夜は「ファウスト」の舞城を読みたいが、ううむ、体力との勝負だ!


9月4日(木) 今日は涙のヒカ碁最終巻の発売日でした。店の皆が、私の顔を見るたびに「ヒカ碁出ましたね!」というので、私はそのたびに涙をぬぐわねばなりませんでした。ううっ。

 これで終わりだと思うと、読んでてどうしても涙が出ちゃいますよ。おまけページのスケッチブックのラフ画がとてもうれしかった。えーん、皆、大好きだったよお!

 講談社ノベルスの新刊が入荷。『四季 春』(森博嗣)は買いでしょう!!あの真賀田四季の5歳の時の話ですよ!しっかし5歳の台詞じゃないってばよ、これ(笑)。いくら天才といえども。そしていよいよ明日は「ファウスト」発売だ!皆様、太田編集長のために買ってあげて〜。舞城も載ってるし〜。ああっ、早く読みたい!!

 ユリイカの9月臨時増刊号、川上弘美読本も買ってきました。愛する穂村さんとの対談があるのだ。ふふふ。タイトルは「恋人に期待なんてしない」ですよ。

 さっきゴミを出しにいったら、夜空にびっかびかの火星!白い半月もぽっかり。


9月3日(水) 昼間は地獄の暑さでしたが、そのあとの雷雨にはびっくり。買い物行ってたら、洗濯物やられたよ〜(泣)。

 ひとの情けが身に沁みる1日でありました。ありがとうございます。

 新刊速報、更新。


9月2日(火) と思ったらまた蒸し暑い。でもきっと、こんな晩もあと少し。

 うう、今日はダウンだ…。あ、トーキングヘッズ叢書の19巻「ドール」が入荷。出版社はアトリエサード。


9月1日(月) はっきりと空気が変わった。このすこうし切なくなるようなひんやりとした肌触りは、間違いなく秋。

 『回転ドアは、順番に』(穂村弘+東直子、ぜんにち)読了。短歌のやりとりで、男女の恋愛のはじまりから終わりまでが綴られてゆきます。青い文字の部分が穂村さん(男性側)、赤い文字が東さん(女性側)。出来事がはっきりと書いてない分、あれこれ想像を働かせる余裕があって、実にスリリングでロマンティックです。ロマンティスト必読だと思いますよ、鈴木力さんとか!(といきなり名指ししてみたり^^)穂村さんのあとがきがまたいいのだ。

 あああ、新刊速報とかやんなきゃいかんのだが。ううう。ごめんなさい。自分の非力さ無力さよ。

 

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