ワインに目覚めて14年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
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評価の一応の目安は、 9月28日
Casa de la Ermita Crianza 2008/Jumilla(カーサ・デ・ラ・エルミタ・クリアンサ/フミーヤ)
最近の高品質のスペインワインのパイオニア的存在。相変わらずどっしりと重いワイン。ボトルも重い(655g)。味は他のヴィンテージと変わらずで、このワインの個性といえるもの。メルローベースのボルドーという印象だけど、セパージュはモナストレル、プティ・ヴェルドとカベルネ。これはこれで飲み頃だけど、まだ開いていないボルドーの高品質ワインという感じもする。後者の場合、いつまでも開かないボルドーワインかもしれないけれど。いま飲んでどうかといえば、いつもながらの黒系ベリーのジャム味で、それなりにおいしい。75点。川端酒店で1449円(2013/1/18)。
9月26日
Chablis 2011/Gaston Andre Pere&Fils(シャブリ/ガストン・アンドレ・ペール・エ・フィス)
酸味、ミネラルがはっきりとしたワイン。シャブリとしての個性はどこにあるかわからなかったけれど、すっきりとした酸味、それを支え、きわだたせる苦みを味わいたい時にはしっかりと応えてくれる。味は一本調子だけど、ワインとしては立体感があり、そこがチリワインとの違いかも。手巻き寿司に合わせて正解。73点。ヴェリタスで926円(2013/6/2)。
9月24日
Linard Gontier/Coteaux de Bethon/Champagne(リナール・コンティエ/コート・ドゥ・ベトン/シャンパーニュ)
何回もリピートしている廉価版シャンパーニュ。安いけれど、シャンパーニュとしての質はしっかり保っており、泡のしゅわしゅあ感、イースト香、酸味を中心とした、重みのあるどっしりと落ち着いた味。敢えていえば、少し荒削りのところがあり、軽やか・なめらかという感じではないところ。でも、2000円以下で味わえれば安いもの。77点。ヴェリタスで1881円(2013/6/2)。
9月21日
Montelvini frizzante bianco/Venegazzu(モンテルヴィニ・フリザンテ・ビアンコ/ヴェネガッツ)
Montelvini rosso/Venegazzu(モンテルヴィニ・ロッソ/ヴェネガッツ)
Montelvini frizzante rosso/Venegazzu(モンテルヴィニ・フリザンテ・ロッソ/ヴェネガッツ)
既に卒業した教え子が集まっての飲み会。みなさんそれぞれ自分の道を歩み初めて、立派に育ったなぁと一人感慨にふけっていました。場所はイタリア料理店で、料理7品に飲み放題付きで3800円。どんなワインが出るのかなと思ったら、意外にどれもとてもよかった。聞くと樽で仕入れて、そのままサーバーに入れて注いでいるとのこと。飲んだのは泡白、泡赤、赤の3種類。味は泡白がダントツ。ブリュットで、酸と苦みのバランスがとてもいい。値段を考えると信じられないくらいの質の高さ。泡赤はなんちゃってワインという感じで、変に甘いだけ。赤はちょっと果物が熟れすぎて少し酸っぱくなった甘さがあるもの。でもこれはワインとして十分にありうる範囲ないなので、お代わりもしました。泡白72点、泡赤58点、赤65点。フィッシュマンで。
近くのお店であった2次会ではフランジア赤をカラフェで。945円だったか。味はほとんど覚えていませんが、ちゃんとした赤ワインでした。
9月18日
Chateau Beaumont 2010/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)
2010年産、まだ早いかな?と思いつつ、好奇心が勝って開けてしまいました。はじめに感じたのは、よく熟した果実からくるキャラメルのような甘さ。2010年というヴィンテージの個性からくる甘さなのか、あるいはイメチェンしたのか、とても若いのに外向的でタンニンの角は丸くなっているなぁなどと考えながら飲み進むと、この銘柄でいつも感じるタバコ、ブラックチョコなど煙たい苦みがでてきて、なんとなく安心。もう少し落ち着いてから飲めば、また違った印象になるかもしれないけれど、とりあえず初期の飲み頃にはいっていたのでおいしく飲めました。75点。ヴェリタスで1850円(2013/9/4)。
9月14日
Chardonnay Novellum 2011/Lafage/Pays d’Oc(シャルドネ・ノヴェラム/ラファージュ/ペイ・ドック)
抜栓するとトロピカルフルーツの香りが部屋に広がる。そして白い花やハチミツ、セメンダイン。スカっと酸味というシャルドネではなく、フルーティーなのに癖のある、じっくり味わいたくなるタイプで、ミネラルとオイリーさの中から最後に苦みじわりとでてくる。80点。リピートしたいけど、現在のところ品切れ。京橋ワインで 1239円(2013/6/16)。
9月12日
Fontodi 2008/Chianti Classico(フォントディ/キアンティ・クラシコ)
定期的に飲んでいる銘柄。安定しておいしいけれど、今回のは特によかった。ボルドー的な端正さがありつつ、よく熟した赤い実の果実味、そして梅の酸味。構造がしっかりしていながらとても外向的で、さらに成熟するのかもしれないけれど、いま飲んでおいしい。79点。うきうきワインの玉手箱で2184円(2013/2/26)。
9月11日
Louis Nouvelot Brut/Charly sur Marne/Champagne(ルイ・ヌヴェロ・ブリュット/シャルリ・スュル・マルヌ/シャルドネ)
帰国したあと月、火と休肝日。久々に家で飲むのはもちろんシャンパーニュ。といっても何回か飲んでいる激安廉価版。全体的には軽やかでもあるけれど、軽く薄い。泡は大きめ。それでもやっぱりシャンパーニュ。酸味中心ながらあまり強くないので、するする、クイクイと飲める。それでいて、飲みおわると、それなりの充実感を感じる。個性的ではなく味は覚えられないし思い出せないような、いかにも廉価版なんだけど、それでも質の高さは保証されているのがシャンパーニュですなぁ。77点。ヴェリタスで100円クーポンを使って1680円(2013/7/6)。
9月8日
Hahn Winery 2011/Chardonnay/Nicky Hahn(ハーン・ワイナリー/シャルドネ/ニキー・ハーン)
前述のようにモスクワではバカらしいくらいワインが高いので、帰りの飛行機でシャンパーニュを飲むことを励みに、滞在中のアルコールはヴォトカにしていました。だけどリストには掲載されているシャンパーニュを積んでいないと言うではありませんか。めちゃくちゃがっかり。その代わりに勧められたのがこれ。ペリエと一緒に飲めばシャンパーニュ気分を味わえるなんてCAさんは言っていたけど、全然フォローになっていないでしょ。JALはそこまで落ちぶれちゃったのかな?
Henri Ehrhart Reserve Particuliere 2011/Riesling/Alsace(アンリ・エルアール・レゼルヴ・パルティキュリエール/リースリング/アルザス)
この2杯目はよかったです。白い花と軽やかな果実香が広がる。とてもオイリーなのはアルザス・リースリングの特徴なのかも。ヴォリューム的にはどちらかというと軽めだけど、表情豊かで立体的。さすがおフランスです。73点。JALモスクワ-成田便で。
Novas Gran Reserva 2011/Pinot Noir/Emiliana/Casablanca Valley(ノバス・グラン・レセルバ/ピノ・ノワール/エメリアナ/カサブランカ・ヴァリ)
次にリストに載っているボルドーを頼んだら、それも在庫切れとのこと。で、飲んだのはチリの赤。とてもわかりやすいピノ・ノワール。チェリーや熟したいちごを中心とした果実味。ピノとしておいしいなあとお代わりを頼んだら、身体に重さがたまってきたからか、チリワインらしい濃さが強調されてきた。とはいっても、力で押すタイプではないので、2杯くらいでやめておけば満足できるワイン。71点。JALモスクワ-成田便で。
8月31日
アルヒーポヴァ先生の別荘に招かれて、お泊まりの週末でした。
Cape Elephant /Chenin Blanc/Cape Diamond(ケープ・エレファント/シュナン・ブラン/ケープ・ダイアモンド)
別荘に行く途中にある「OK」というハイパーマーケットでいろいろ買い物。ワインの選択は任せられたけど、モスクワのワイン市場は一昔前の日本みたいにめちゃ高いから悩む。お得意のコノスル・レセルバは2200円くらい。ザリガニに合わせるワインとして、とりあえず濃くてインパクトのあるものでということで南アフリカ産の白を選ぶ。中味は予想とおり濃く、シュナン・ブランだからエキゾチック。単独で飲むのにはいいけれど、料理に合わせるのは難しいかも。だけど狙いとおり、ザリガニにはよかった。ザリガニの濃厚さを洗い流してくれ、しかも果実分を補給してくれる感じ。72点。
Chegem 2011/Abkhazia(チェゲム/アブハジア)
赤は国産のものを。ソ連時代にはそれなりに有名だったそうだけど、私ははじめて。ロシア文学の世界では、イスカンデルの『チェゲムのサンドラおじさん』で知られている。ワインはグルジアのものに似ている。ある意味ぶどうジュース。素朴で平板だけど凝縮されていて、甘くないぶどうのぐみを食べてるような感じ。70点。
8月30日
Joseph Perrier Cuvee Royal 2011/Chalons-en-Champagne/Champagne(ジョセフ・ペリエ・キュヴェ・ロワイヤル/シャロン・ザン・シャンパーニュ/シャンパーニュ)
ボトル差があるのか、飲む度に違う表情をみせる。1本め(200mlボトル)を飲んだ時、泡はたたず、立体感もないのでシャンパーニュとしては残念だけど、酸から苦みを通って果実味に到達する味のグラデーションがきれいで白ワインとしてはいいなぁと感じた。でも2本目はシュワシュワでイースト香がふわりと広がり、立体感と繊細さと華のある立派なシャンパーニュ。75点。JAL成田-モスクワ便で。 8月29日
Coteaux Bourguinons 2011/Louis Jadot(コート・ブルギニョン/ルイ・ジャド)
いちごの甘酸っぱさがおいしい、とても飲みやすいワイン。ボジョレをやや厚く、やや重くした感じで、ボジョレよりは飲みごたえがある。深みはないので、立体感はクリュ・ボジョレの方が上。だけど果実味たっぷりで、かといって甘みはさほどないから料理に合わせて飲むにはとてもいい。ブルゴーニュの感じはしっかりあるので、グラスワインとしてとてもいい選択だと思います。73点。シエル・エ・テールでグラス750円。
8月25日
Charles Haussmann Brut Cuvee Prestige/Verzenay/Champagne(シャルル・オスマン・ブリュット・キュヴェ・プレスティージュ/ヴェルズネ/シャンパーニュ)
細かい泡がシュワシュワでて、とてもクリーミー。味そのものは堅実で、特徴はないけれど、このシュワシュワがとても柔らかく、品がいいので、それだけでシャンパーニュは違うなぁと勝手に思ってしまいます。味が堅実でしっかりしているからこその泡の魅力なんでしょうけれど。75点。川端酒店で2415円(2013/8/14)。
8月23日
Chateau Cantemerle 2006/Haut-Medoc(シャトー・カントメルル/オ・メドック)
たまにはグランヴァンを飲んでみようということで。といってもお値段は2000円強のもの。第一印象は、思ったより重みがないなぁというもの。でもこういうワインはゆっくり飲むもの。タンニンはよく溶けていて飲みやすい。時間とともに、チョコレートやタバコっぽい苦みがまろやかにでてくる。そこに黒い実の果実味が加わり、酒躯は磨かれていて弾力的。グランヴァンとしては控えめだけど、食事のお供としては却っていいかも。78点。リカーワールドで2341円(2009/7/14)。
8月18日
Emendis brut/Cava(エメンディス・ブリュット/カバ)
シンプルでほどよい酸味一本道的。でも、複雑性がないとか、平板というのとは違って「こういう味にしたい」という方向性がはっきりしていると言った方がいい。後味に少し赤い実の果実があるのがいい意味でアクセントとなっている。暑い日にグイっと飲むと気持ちいいカバでした。73点。ヴェリタスで1000円(2013/7/28)。
8月16日
Chateau Saint-Martin 2003/Listrac-Medoc(シャトー・サン・マルタン/リストラック・メドック)
2003年という優良年のボルドーだけど、このクラスはさすがにもう枯れているだろうと、こわいもの見たさで購入。グラスに注ぐと全体的にオレンジ色系で、いかにもご老体という感じ。だけど中味は健在!というより、魅力的なワイン。なぜか熟した果実味が中心で、それに鉄分やタバコの煙が混ざった独特な味。痩せていると思ったら結構ふくよかで、よくみるとアルコール分13%。リピート買いはないけれど、少し得した気分。74点。京橋ワインで 1449円(2013/1/16)。
8月11日
Woodcutter’s Shiraz 2011/Torbreck/Barossa Valley(ウッドカッターズ・シラーズ/トルブレック/バロッサ・ヴァリ)
おなじみの銘柄。真夏に飲むようなものじゃないけれど、なぜか飲みたくなって。で、予想とおりの深く濃いワイン。喉が痛くなるくらい。以前には熟した果実のドライな甘さが特徴だったけれど、今回はチリ的なこれでもかというような濃さばかり感じられた。夏のせいかも。だけど、それがいやかというと、そうでもなく、意外にするすると飲める。不思議な感じでした。74点。うきうきワインの玉手箱で2205円(2013/2/2)。
8月8日
6日間のバレエセミナーを終え、自宅でアルヒーポワ先生と。
Champagne Brut Nature de Vve Fourny&Fils /Blanc de Blancs Premier Cru/Vertus(シャンパーニュ・ブリュット・ナチュール・ドゥ・ヴーヴ・フルニ・エ・フィス/ブラン・ドゥ・ブラン・プルミエ・クリュ/ヴェルチュ)
まずは乾杯にシャンパーニュ。普段は飲まない質の高いものを選んだのが悪かったのか、どうも泡は上がらず、味は固く、平板。おかしいなぁと思って次のワインに進んだ。翌日残りを飲むと、味は軽やかで華があり、泡は華麗にたち昇る。前日は、開いていなかっただけみたい。めちゃくちゃいいシャンパーニュというわけではないけれど、ここまでスロースターターのシャンパーニュは初めて。デキャンタすればよかったのだろうか?78点。 ウメムラで3696円(2013/4/6)。
Cote de Nuits Villages 99 /Jayer-Gilles(コート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュ/ジャイエ・ジル)
これはボンダレンコ先生を偲びつつ。先生と一緒に最後に飲んだワインと同じ銘柄、同じヴィンテージ。その時飲んだワインがどんな感じだったかは忘れてしまったが、今回飲んだこれはさすがジャイエジルという大きなブルゴーニュ。さすがに14年たっているので力で押すというタイプではないけれど、樽の香りは健在。果実味がよく溶け込み、大地や土壌がいかに繊細な要素から成り立っているかを教えてくれるワイン。83点。ウメムラで4315円(2010/12/1)。
Chateau Rieussec 2004 /Sauternes(シャトー・リューセック/ソーテルヌ)
締めはデザートワイン。桃、アンズ、パイナップルなどのコンポートの味が次々にでてくる、典型的な良質ソーテルヌ。厚みがあり、とろっとした感じがしつこすぎないぎりぎりの層からできていることがよくわかり、味というより、磨き抜かれた酒躯にラフィットの作りの丁寧さがわかる。85点。リカーワールドで5019円(2008/9/15)。
8月7日
KWV Rose
ホテルの近くのデパートに、パーティー用のロゼのスパークリングを買いにいったら、唯一あったのがこれ。時間もないし、ま、いいかと買ったものながら、一応の期待には応えてくれる内容。チリのスパークリングに似ていて、平板だけど、中味はしっかりタイプ。一畑デパートの地下で1050円。69点。 8月6日
Vallfolmosa Clasic Brut 2009/Cava(バルフォルモサ・クラシック・ブリュット/カバ)
優良カバの一つ。泡は大粒ながら、味はたしか。ライチや白いゆり、洋梨の香り。きりりと締まった辛口で、ふくらみもある。76点。松江の料亭「蓬莱荘」で。星野先生ごちそうさまでした。
8月4日
Miramonte 2011/Chili(白)(ミラモンテ/チリ)
Miramonte 2011/Chili(赤)(ミラモンテ/チリ)
チリのワイン。白はソーヴィニョン・ブランとセミヨン。赤はカベルネとメルロー。赤白ともに、しっかりしたワイン。共に冷やしすぎだったので香りが立つことはなかったけれど、白はミネラルと酸味、赤はまろやかになった渋みと苦みがしっかりあり、それなりに味わえる。バイキングに飲み放題で3600円ということを考えると、十分に満足できる。☆をつけるほどではないけれど。小さいグラスしか用意せず、冷やし過ぎにしておくというのも作戦の一つなのかもだけど、いいワインを選択していると思いました。松江東急イン内のレストラン「シャングリラ」で。ともに68点。
このあと松江の花火大会に行きましたが、昼に雨が降っていたせいか涼しめで、風もあり、とても気持ちよい気候のなか花火見物ができました。
8月2日
VoloRosso 2011/Chianti(ヴォロロッソ/キアンティ)
恒例行事でアルヒーポワ先生と松江に来ています。とりあえずと言うことで駅前のイタリア料理店へ。はじめにコースについていた白ワインを飲んでます。で、次に頼んだのがコレだけど、可もなく不可もなしというワイン。普通にキアンティ。アルコール13%とのことだけど、それすら普通の感じ。65点。松江のカプリチョーザで1300円くらい(ハーフ)。
8月1日
Louis Nouvelot Brut/Champagne(ルイ・ヌヴェロ・ブリュット/シャンパーニュ)
2000円以下のシャンパーニュ。今後この値段で飲めなくなるんだろうけれど、今はこの価格で割と容易に手に入るので、ありがたみが少なくなっている。同じくらいの質のカバが1000円くらいで手に入るので尚更。なんてことを書いたけれど、やっぱり密度が凝縮しているし、泡はクリーミーなところは、並のスパークリングとは一線を画している。でも、「シャンパーニュ」として飲んだら華やかさや個性に欠ける。ぜいたくな悩みです。74点。ヴェリタスで4本セット7880円。単品価格は1980円(2013/2/10)。
7月28日
Cote de Nuits Villages “Vieilles Vignes" 2007/Desertaux Ferrand(コート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ/デセルト・フェラン)
いまちょうど飲み頃。このAOCの教科書のような、典型的ブルゴーニュ。ヴィンテージを反映しているのか、力強さよりは柔らかさと穏やかさのワイン。果実はよく熟していて、甘さと酸味が渾然一体。凝縮した果実味ではあるけれど、あまり立体的ではない。ニュイーのワインなのに、なんとかくボーヌっぽい暗さがある。74点。5月に来日したミシェルからのパリ土産。
7月27日
Mas Pere/Cava/Brut Seleccion(マス・ペーレ/カバ/ブリュット・セレッション)
後味に少し甘みと白い花の香りがするカバ。飲み進めると気にならなくなるブリュット。カバは最近質の高いものがたくさんあるので、以前ならこれは十分に満足できるレヴェルだったけれど、このごろ飲んでいるものと比べると、普通より少し落ちるかも。でも暑い夏に値段を気にせず飲めるワインとしては十分以上。71点ん。京橋ワインでスパークリング6本セット送料込 4410円(2013/6/16)。
7月26日
Chateau Mont-Perat 2010/Cotes de Bordeaux(シャトー・モン・ペラ/コート・ドゥ・ボルドー)
若飲みでの感想。底は深くないながら、ボルドー・グラン・ヴァンと名乗ってもおかしくない。やや粗いところもあるけれど、基本ビロードの舌触り。スモーキーでタバコやチョコレート、そして少し皮革の香りも。2010年産ボルドーでここまでしっかりしていることはよくわかるけれど、よく開いていてもう飲み頃になっているところがありがたい。頂点にはまだ早いとは思うけれど、熟成させて深くなるような気もしない。とまれ、この値段でこの内容なら文句無し。
ヴェリタスで1790円(2012/9/29)。
7月23日
Castell de la Comanda/Cava Brut(カステル・デ・ラ・コマンダ/カバ・ブリュット)
これも質の高いカバ。バランスのよさと後味でグレープ、プレープフルーツ、みかんなどの果実香が気持ちよく上がってくるところがメリット。もちろん切れ味のよいブリュット。普段飲み+αのシチュエーションにつかえる。しかも驚きの低価格。76点。ヴェリタスで898円(2013/7/2)。
7月20日
大阪出張の帰りにFujiya1935でワインのコース。4杯3240円(税・サ込)という驚きの低価格なのに、スペインワイン中心に質の高い掘り出しものワイン続きでした。さすが三つ星、ソムリエさんもレヴェルが高いです。
Delapierre/Cava(デラピエーレ/カバ)
前回と同じもの。最近家で安くて質の高いカバを飲んでいるので驚きはないけれど、食前酒や料理に合わせてのむ泡ものとしてなら、わざわざシャンパーニュにしなくてこれで十分というレヴェルのもの。すっきりとした酸味、さわやかな酸味、きれのよい喉越しと後味、それらすべて兼ね備えている。75点。
Agerre 2012/Getriako Txakolina(アゲーレ/ゲトリアコ・トハコリナ)
バスクの白ワイン。洋梨の雰囲気がたっぷりとある、とてもフルーティーなワイン。後味にセメンダインのようなツンのした香りがある。アルコールが11%とやや弱く、ぼやけたような、しまりのないようなとらえどころのなさがあり、色がほぼ透明なので、飲んでいてそもそもこれはワイン?というハテナつきだけど、それを補ってあまりある果実分。74点。
Louro Do Bolo 2011/Valdeorras/Rafael Palacios(ロウロ・ド・ボロ/バルデオラス/ラファエル・パラシオス)
スペイン北西部、ガリシア地方の白ワイン。これは一口飲んで高級ワインだと思った。色はゴールド。ブルゴーニュの村名〜畑名クラス。アルコールは13.5%とたっぷり、だからじゃないけれど、とても大きなワイン。凝縮されていて、弾力性があり、しかもピチピチ。オレンジの皮の香りという説明とおり柑橘系ながら、上品で酸がオイルで丸く優しくしっかりとくるまれている感じ。82点。おいしいのでお代わりしました。(グラス950円)。
Beau paysage 2011/Hosaka Yamanashi(ボーペイサージュ/ホサカ・ヤマナシ)
メインの熟成された赤身牛に合わせて供されたもの。ぶどうの味が残っていて、いかがわしく妖艶な雰囲気。淡白で柾目の趣きのある牛をいたぶって生き返らせることをイメージしているのかもしれない。ワイン本体は正直あまり好みでなかった。68点。
7月18日
Losares Crianza 2008/Almansa(ロサレス/アルマンサ)
日頃から敬愛する師範のサイトで知り、買おうと思ったワイン。典型的なテンプラニーヨのしょうゆっぽい味。かなり濃厚で力強い。ラベルを見るとアルコール度数13.5%。納得。最近の(!?)スペイン人、真面目に働きすぎですというくらい正攻法。正直夏の暑い日には勘弁してよっていう程のどっしりしたタイプ。ということで中一日あけて残りを飲んだら、渋さがひいて角が丸くなり、優美さを感じるほど。少々荒削りなところはあるけれど、値段を考えたら全くマイナスポイントにはならない。さすが安ワイン道場師範が強く推薦するだけのことはありました。78点。ヴェリタスで740円(2013/7/2)。
7月17日
Chambolle Musigny 2009/Geantet Pansiot(シャンボール・ミュジニ/ジャンテ・パンシオ)
良年の若い村名ブルゴーニュ。重みがあり、間違いなくよいワインだけど、もわもわっとしてまだ中味がよく見えない。77点。
Clos du Marquis 2007/Saint-Julien(クロ・デュ・マルキ/サンジュリアン)
ここ最近ではよくないとされるヴィンテージ。だからこそ、飲み頃になっていることを期待しつつ。抜栓直後は予想以上に固くて、苦くはないけれど、靄で霞んでいるなか、不安をかかえながら仕方なく手探りで先へ進んで行く感じ。ところが15分くらいたつと霧がサーッと晴れ、とても優美かつ力強い酒躯があらわれてきた。さすが。このワインはもっとじっくり飲みたかった。85点。
Nuits Saint Georges “Les Grandes Vignes” 2006/Daniel Rion(ニュイ・サンジョルジュ・レ・グランド・ヴィーニュ/ダニエル・リオン)
7年前のワインだけあって、酸もタンニンもこなれ、落ち着いている。骨格がしっかりしていて、控えめながら果実味がたっぷりで楽しめる。82点。
Sociando Mallet 2007/Haut-Medoc(ソシアンド・マレ/オ・メドック)
これはクロ・デュ・マルキ以上に閉じていて、タンニン、酸、果実味どれもぼんやりとしていて見通しがきかない。でも一回り小さなワインだからか閉じ方は深くない。薄い靄が厚く覆っている感じ。なので20分ほどたって晴れて、中堅どころのしっかりしたボルドーの姿がくっきりでてきた。79点。
Vosne Romanee 2010/Mongeard Mugneret(ヴォーヌ・ロマネ/モンジャール・ミュニュレ)
これは意外によく開いていました。果実味満開。といってもこなれて柔らかいというのではなく、果実の外皮が感じられるような、固いのに無理矢理若い力でそれを破ってはちきれた感じ。77点。
この他にもバローロやアルザスのリースリングも飲みましたが記録なし。どれもレヴェルの高いいいワイン。幹事さんナイスでした。
7月13日
Monmousseau/Cremant de Loire(モンムソ/クレマン・ドゥ・ロワール)
しっかりと作りこまれたスパークリング。クリームソーダのみたいに口の中がシュワシュワになる。もちろん肯定的な意味で、口腔内への刺激はまさにクリーミー。とても心地よい。ワインとしても酸味と苦みのバランスがとてもよく、ほどほどの重みがあり、じっくり味わって楽しめる。泡のない白ワインとしてもしっかり飲める。75点。うきうきワインの玉手箱でスパークリング6本セット5229円。単品価格は1365円(2013/6/2)。
7月10日
Les Fiefs de Lagrange 2009/Saint Julien(レ・フィエフ・ドゥ・ラグランジュ/サン・ジュリアン)
優美で滑らかで上品。なめし皮の香りが全面にあり、煮詰めたプルーンやブラックカラントのような、ほんのりと苦い果実味がたっぷり。とても凝縮され力や勢いがあるのに過剰過ぎず、柔らかいので、じっくりと楽しめる。ヴェリタスで2499円(2013/3/3)。
7月9日
Pinot Chardonnay/Vino Spumante Brut/Morando(ピノ・シャルドネ/ヴィノ・スプマンテ・ブリュット/モランド)
白い花、青りんごや桃の香りがあるので、ブリュットなのに、ほんのりと甘い感じがする。値段相応の普通のスプマンテ。だけど、このボトル、コルクが廻りませんでした。自慢じゃないけど握力は70キロあるので、こんな経験は初めて。で、どう対処したらわからないので、とりあえずソムリエナイフをさしてまわしてみたら、ボトル上部がバリっと割れました。圧力差のあるところに空気穴を作ったのにもかかわらず、割れてもコルクは飛び出すことなく、留まったまま。ということは、密閉度が相当高いかコルクがボトルに癒着していたということで、どんなに上手に廻しても抜けなかったかも←という理解でいいのかどうかはよくわかりませんが、指はガラスで怪我するし、ワインをグラスに注ぐときにはガラスが混入しないよう濾さなければならかったし、散々なめにあいました。何よりも暑いなか家に着き、ようやく飲めると思いながら格闘すること10分間のお預けは、このワイン(というかこのボトル)に対し最大級の嫌悪感をもつのに十分。だから久々のドクロマーク。30点。京橋ワインでスパークリング6本セット送料込 4410円(2013/6/16)。
コルクが廻らないスパークリングへのいい対処法は何かあるのでしょうか? 7月6日
Moet &Chandon Brut Rose Imperial/Epernay/Champagne(モエ・エ・シャンドン・ブルット・ロゼ・アンペリアル/エペルネ/シャンパーニュ)
琥珀色がかったオレンジのきれいなロゼ。大手のシャンパーニュだけあって、味のバランスはばっちり。酸味も苦みも果実味もそれぞれしっかりあるのに、どれも突出することがない。また、ヴォリュームはどちらかというと重めでがっしりとしている。泡はそれほどたくさんでないけれど、口の中でシュワッとクリーミー。敢えて難点をいえば、個性で勝負というより、減点がないように作られているというところかな。81点。娘から誕生日祝いでもらったもの。
7月4日
Montepulciano D’Abruzzo 2011/Farnese(モンテプルチアーノ・ダブルッツォ/ファルネーゼ)
久々にイタリアの赤。太陽をたっぷり浴びてよく熟した果実が口いっぱいに広がる。その甘さが強すぎて苦くなって、ついにはキャラメルの粘っこさにまで変身。その意味でとてもキラキラしている。よく作られているワインだけど、梅雨の蒸し暑い夜には少々過剰。72点うきうきワインの玉手箱で1260円(2012/12/31)。 7月2日
De Bortoli(デ・ボルトリ)
オーストラリアのスパークリング。酸味が気持ちよく効いていてレモンジュースのように爽やかなワイン。よく味わえばヴォリュームは重めながら、味の基本がすっきりかつミネラル分がたっぷりだからか、すっきりと飲み干せる。好感度高い。74点。京橋ワインでスパークリング6本セット送料込 4410円(2013/6/16)。単品価格は1029円。
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
2013年
確かに重めの白ワイン。バターやナッツぽさがあり、後からミントが香ってくる。苦みがしっかりあるからか、重めというより厚い感じ。ムルソーを思い出さないではないけれど、なんだかべったりバターを塗ったパンみたい。これでもかというくらい平板なので、お代わりを勧められたけど1杯でやめました。70点。JALモスクワ-成田便で。
去年も行きと帰りで同じシャンパーニュを飲んだのに、別物みたいな感想を書いてます。こちらとこちら。
2011年にできた新しいAOC。フランス語表記だとCoteauxとなり、tよりあとが長いからか日本語表記ではそれに合わせて「コトー・ブルギニョン」と書かれるみたいだけど、発音的には"eaux"の4文字で「オ」なので「コート」がより近いと思います。
これはShuzさんのサイトで知った銘柄。といってもあちらは"brut nature"といって、さらにドライなもののようです。
職場のビール大会とのことで手ぶらで大学生協に行ったら(なので写真はなし)、そそるワインが数本。立食ながら4000〜5000円のボルドーやブルゴーニュの同じレヴェルのワインを比較しながら飲めるというめったにない機会。
レストランみてあるき
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