ワインに目覚めて19年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
2016年
2016年1月のワイン
3月30日
Bourgogne Hates Cotes de Nuits 2008/Jayer-Jilles(オート・コート・ドゥ・ニュイ/ジャイエ・ジル)
定点観測のワイン。7年たっているのに意外なほど豊かな果実味でびっくり。といっても若いブルゴーニュにありがちな酸っぱさはなく、いい意味で落ち着いている。いつもあるような爆発的な強さやキラキラした明るさはなく、どちらかといえばボーヌっぽい暗さがある。でもそれはいやな感じではなく、ほどほどに厚みがあり豊かでブルゴーニュらしい。普通のHCNとは一線を画しているけど、値段もそれなりにする。3000円くらいなら嬉しい。77点。ウメムラで3738円(2010/8/18)。
3月27日
Little James’ Basket Press 2014/Saint Cosme(リトル・ジェームズ・バスケット・プレス/サン・コム)
サンコムの廉価版ワイン。グルナッシュ100%。だけど、スクリューキャップで英語のラベルなので抜栓時はオーストラリア産と思い込んでました。エキス分は薄めながらヴォリュームたっぷりで、黒ベリー系果実味がはっきりではないながら確かにあることがわかる味。シラーズならもっとザクロのような甘さや赤ベリーのニュアンスがあるはずなのにおかしいな?と思って裏ラベルを見てはじめてフランス産と気づく。積極的に人に薦めたくなるワインではないにしろ、1000円台前半で飲みやすく軽く果実味を感じられるワインとしてはいいんじゃないですか、という感じのワイン。73点。京橋ワインで1339円(2016/3/13)。
3月24日
Les Piliers 2014/Michel Gassier(レ・ピリエ/ミシェル・ガスィエ)
ヴィオニエの白ワイン。AOC規格ではなく、販売店サイトによればコスティエール・ドゥ・ニムの生産者とのこと。抜栓すると、トロピカルフルーツやシトラスの香りで部屋がみたされる。弾力性のある酒躯でオイリー。押し出しも強くチリのヴィオニエに似ているけれど、なんと表現していいかわからないながら味の細やかさがあり、襞のある感じ。1本を一人で飲みきると少し飽きるかもしれないけれど、間違いなく高品質。77点。京橋ワインで1814円(2016/3/13)。
3月21日
La Duna 2012/Ribera del Jucar/Vega Moragona(ラ・ドゥナ/リベラ・デル・フカル/ベガ・モラゴナ)
本日は休肝日だけど、ストレスのたまる(些細な)トラブルがあったので、それを解消するために飲みます(ってこれはアル中への道!?)。テンプラニーヨ。リベラ・デル・ドゥエロ風で軽めの重量級。アルコールは14%。黒ベリー系のジャムの雰囲気だけど、〆の苦みが少し砂のようにザラザラしているところが小さな欠点。パーカーポイント91点らしく、いかにもという押し出しの強さ。75点。値段を考えると十分以上に高品質。京橋ワインで1382円(2016/2/27)。
3月19日
Duc de Varsignac Brut/Champagne(デュック・ドゥ・ヴァルスィニャック/シャンパーニュ)
何回かリピートしている好きなシャンパーニュ。飲むのは半年ぶり。黒ぶどうの比率が高いのか、いつもながらの濃い色。典型的なりんご味。口のなかで品よく泡がはじけ、心地よいクリーミーさ。このシャンパーニュの最大の特徴はビールを思わせる苦み。シャンパーニュなので苦みといってもマイルドで、あえていえば「牙を抜いた苦み」という感じだけど、なぜか麦芽由来のものに似ている。80点。ドラジェで送料無料の特典がついて2970円(2015/11/23)。
3月18日
Champ de Fleuret 2011/Bordeaux superieur(シャン・ドゥ・フルレ/ボルドー・スュペリウ)
お正月に飲んで好印象だったワイン。だからリピートしたのではなく、もともと間違って2本買っていたもの。今回飲んでもおいしいので(間違って)買って正解。血の味みたいな鉄分やミネラルがいっぱい。花やヴァニラの香りもほのかに。味や香りの複雑さ、ヴォリュームなど、分析的に飲めば値段なりにだけど、1000円くらいの普段飲みワインと考えると十分おいしい。74点。ドラジェで1220円(2015/12/3)。
3月16日
Vina Real 2007/Rioja Gran Reserva/Cune(ビーニャ・レアル/リオハ・グラン・レセルバ/クネ)
じわじわと良さがわかってくる静かで落ち着いたワイン。はじめは味の要素がバラバラ。特に酸味と苦みが混ざることなくそれぞれ勝手に主張していて、イカれた感じ。で、半分くらい残して翌日に飲むと、ビロードの舌触りに黒ベリー系で厚みのある上質な味に変化。味の要素もまとまっている。地味で積極的に語ってくれないけれど、問いかけると想像以上の答えが返ってくるタイプ。HJによれば生産者名は「クーニー」と発音するらしい。81点。ドラジェで4849円(2015/12/3)。
3月13日
Reserve Vieilles Vignes 2012/Cotes du Rhone/Les Clefs de L’Enclaire(レゼルヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ/コート・デュ・ローヌ/レ・クレ・ドゥ・ランクレール)
ローヌらしい味。青臭い葉っぱの香りのなかからジャムのような果実味。少し収斂性があるが外向的でよく開いている。押し出しの強い味。でも平板だし、表情は乏しいし、田舎臭い。もっとも、値段を考えるとぜいたくは言えない。71点。京橋ワインで6本セット6458円(2016/2/27)。単品価格は不明。
3月11日
Reserve Asconi 2006/Cabernet Sauvignon(リザーヴ・アスコーニ/カベルネ・ソヴィニョン)
モルドヴァ第三弾。いままで試したものと全体としてよく似た印象。ただこれはくっきりはっきりで押し出しが強い。香水のような人工的な花の香りが強く、それを嗅ぎながら砂糖漬けのビターコーヒー味を飲むのは結構辛く、頭が痛くなりそう。果実由来の甘さがかなりあり、とても10年前のぶどうとは思えない。翌日には味がまとまってきて、底力とヴォリュームのあるワインという印象に変わったが、香水香の他に、バナナやメロンの南国果実の香りが加わり、甘さ攻撃香りと味のダブルとなる。ということで個性のはっきりしたワインで、値段以上の質だけど、残念ながらかなり苦手なタイプ。63点。ヴェリタスでモルドヴァ5本セット4299円(2016/1/26)。単品価格は1180円。
3月9日
Portrait 2013/Peter Lehmann 2013/Barossa(ポートレイト/ピーター・レーマン/バロッサ)
オーストラリアはやっぱりシラーズ。いちご、ざくろなんかの赤い果実味に苦みがうまくブレンドされている。味や香りの変化こそないけれど、ほどよい重さ、大柄ながら焦点のあった味づくりなど十分に満足できる。鳥取の学会の際にいただいたもの。74点。
3月5日
Chateau d’Armailhac 2007/Pauillac(シャトー・ダルマイヤック/ポイヤック)
ここのところ更新がずっと遅れ気味。体調はずっとヘロヘロながら今年は風邪をひくこともなくここまできてますが、ロシア出張のすぐあとに学会報告がはいったりして落ち着かない毎日。たまにはグランヴァンをということで鳥取の大川水産での一次会のあとコレを飲みました。抜栓直後からモワーんとした土と苔の混ざったような香りが部屋中に広がる。よく嗅ぐと、なめし革やトリュフ、リコリス、西洋杉、そしてタバコ。果実味や苦みはきれいに溶け込んでいて、後味にはチョコレート。ハズレ年なので水っぽさがあっても仕方ないかなと思っていたが、そんな心配は無用。立派な骨格に凝縮した液体の名実ともにグランヴァン。もう少しエロさがあれば金賞もの。ベストな飲み頃でした。85点。リカーワールドで3360円(2009/12/22)。 3月4日
Aruga Blanca Clareza/勝沼醸造(アルガブランカ・クラレーザ)
甲州ぶどうを使った白。日本ワインの経験が少ないのでなんとも言えないけれど、ミネラル感があり、酸味もまずまず。輪郭がはっきりしているのがメリット。インパクトが弱いのは、儚い味の和食に合わせるワインとしてわざとそういう造りにしているのか?68点。
TSUSHIMIのお節についていたオマケ。
3月2日
Bollinger Special Cuvee/Ay/Champagne(ボランジェ・スペシアル・キュヴェ/アイ/シャンパーニュ)
帰りの飛行機のワインリストは往路と同じ。まずボランジェをたくさんいただき、最後に一杯スペインの赤。ボランジェはハニーで重さをもつ。酸もしっかりでクリーミーというお約束の味。80点。アエロフロート、モスクワー成田間で。
2月27日
Бурджа/Шанпанское/Полусухое Белое (ブルジャ/シャンパンスコエ/パルスホエ・ベーロエ)
ロシア滞在中は大抵ヴォトカかビール。土日はホテルの朝食にスパークリングがつくのでおためし。パルスホエというのはドゥミ・セックという意味なのでほんのり甘い。抜栓してもらったばかりということもあり、泡がゴボッ、ゴボッと出るのでいかにもロシアのスパークリングという感じ。泡ものを朝から飲めるだけで十分なのでした。68点。モスクワのБлюз Отельで。
Чегем(チェゲム)
La Vendimia 2014/Rioja(ラ・ベンディミア/リオハ)
リオハはメルローみたいにまったりなめらか。若いワインとは思えないような落ち着きぶりというか控えめというか。食事をサポートするワイン。72点。アエロフロート、モスクワー成田間で。食べたのものはこちら。