ワインに目覚めて16年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
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評価の一応の目安は、
3月30日
Chateau Rolland-Maillet 2009/St-Emilion Grand Cru(シャトー・ロラン・マイエ/サンテミリオン・グラン・クリュ)
というわけでアルヒーポヴァ先生のお宅に一泊し、翌日の昼食時に。前日グルジアワインに満足したけれど、さすが飲み頃のボルドーはさらに一枚上。メルローベースだからか(滑らかな果実)ミシェル・ロランのワイン(ほどよい濃さ)だからか傾向は似ている。でも粒子の細かさや香りの繊細さは1枚も2枚もこちらが上。でもお値段はきっと3枚も4枚も上でしょう。79点。魚介のサラダや鴨のローストなどと共に。アルヒーポヴァ先生のお宅で。
Chateau Mukhrani 2009/Saperavi(シャトー・ムフラーニ/ラペラヴィ)
グルジアの赤。ソ連時代にグルジアのワインは日常消費+αでは一定の質を保ち、クレムリンの宴席でも出されるほどのしっかりしたものだった。ソ連が崩壊後、グルジアの混乱は激しく、外国の資本が投下されるも以前の威光によりかかり、質は下がり値段は上がるという世界市場的にはとても受入れられないものになっていた。ロシアとも関係が悪化し輸入が1年ほど前まで禁止状態。ということで久々に飲むグルジアワイン。ラベルも洗練され一皮むけた模様。ただ名前は聞いたことのないもの。「シャトー」なんてのがついているし、以前あった高級銘柄「ムクザーニ」だと思ってよくみると「ムフラーニ」。グルジア語だとこうなるのかな?それはともかく、中身にはとても満足。ザクロっぽい果実がよく熟し、なめらかでしかもほどよく濃い。ゆっくり飲めばもっと開くかも。ごちそうになったので値段はわからないけれど、またみかけたら買いたい。アルヒーポワ先生宅で。80点。
3月26日
Delamotte Brut/Le Mesnil sur Oger/Champagne(ドゥラモット/ル・メニル・スュル・オジェ/シャンパーニュ)
本日からロシア出張で、機内で飲んだワイン。久々だからか、最近廉価版シャンパーニュしか飲んでいないからか、とにかく重いという印象。開いていないさほど泡立ちはよくないように見えるのに、口のなかで泡がシュワシュワとクリーミーにはじける。フィニッシュにある甘みが上品さを感じさせていた記憶があるけれど、今回はバランスがよすぎて酸味、甘み、苦みが渾然一体のりんご味でした。76点。JAL成田―モスクワ間で。
Chateau Guibeau 2008/Puisseguin Saint Emilion(シャトー・ギボ/ピュイスガン・サンテミリオン)
メルローベースのボルドーのよさがでているワイン。タンニンがほどよく残っていて苦みがベースだけどなめらか。そして果実の甘みが苦みのなかから感じられる。このシャトーの格がどういうものか知らないけれど、生産年から5年ちょいで、まだ早めの飲み頃という感じ。飲んでいて心地よかったです。77点。JAL成田―モスクワ間で。
Salentein Reserve Pinot Noir 2012/Mendoza (サレンタイン・リザーヴ・ピノ・ノワール/メンドーサ)
場所が場所なので、CAさんはさくさん注いでくれて、うえの2銘柄でほぼボトル1本分は飲んでしまい、食事も終わったのでこれでやめようと思っていました。が、食後一眠りしてバーコーナーに行ったらワインとつまみがあり、日本時間だとちょうど夕刻ということでもう一杯。というか二杯。アルゼンチンのピノです。これもいい選択。とにかく果実味たっぷりで甘酸っぱいワイン。フィニッシュにヴァニラの香りがあり、それもよかった。78点。JAL成田―モスクワ間で。 3月24日
Terre Forti 2012/Romagna/Trebbiano(テッレ・フォルティ/ロマーニャ/トレッビアーノ)
Terre Forti 2012/Montepulciano D’Abruzzo(テッレ・フォルティ/モンテプルチアーノ・ダブルッツォ)
本日は卒業生とお別れ飲み会。場所はイタリア風居酒屋で、飲み放題つき3980円のコース。白は薄めだけどサラダや生ハムとほどよい相性。赤はやぼったいけれど少し厚みがあるタイプ。それでも何杯かは飲んでみようと思える味なのでOKです。翌日は卒業式かつ私は夕方から海外出張なので長居しちゃダメなシチュエーション。その意味でちょうどいいワインだったかも。ピッツェリア・アンド・バール・カルロッタで白65点、赤69点。
3月23日
Le Cirque 2011/Vin de Pays des Cotes Catalanes(ル・シルク/ヴァン・ドゥ・ペイ・デ・コート・カタラーヌ)
これは典型的な私好みの味のワイン。プルーンを濃縮したような苦甘で、果実味たっぷり。苦甘といっても8:2くらいで苦さが勝り、甘さの1.5倍くらい渋さがある。苦渋さのなかでほんのりとフィニッシュに果実(プルーン=ぶどう系)の甘さがあるのがいい。セパージュはグルナッシュ、カリニャン、ムールヴェドル、シラーでいかにも濃そうだけど、切れ味がよく、余韻は残るのにベタベタと残らないし、重すぎない。しかも値段は税込みで800円代。これは超おすすめです。80点。酒宝庫MASHIMOで871円(2014/3/2)。
3月20日
Jacques Busin Brut Tradition/Verzenay/Champagne(ジャック・ビュサン・ブリュット・トラディシオン/ヴェルズネ/シャンパーニュ)
グランクリュのシャンパーニュお手軽価格で手にはいるワイン。さすがに重め。味は基本青りんごで、すっきりとした酸味がおいしい。が、後味にぐっと苦みがくる。りんごはりんごでも青ではなく赤。重いので飲んだぞという満腹感があるが、立体感があまり感じられない。でも3000円のシャンパーニュとして考えたCPは十分に満足。80点。京橋ワインで3129円(2013/11/16)。
3月18日
Art ‘N’Soul 2011/Peter Lehmann(アート・エヌ・ソウル/ピーター・レーマン)
最近、オーストラリアの赤ワインを飲みたい気分。だけど2000円超は出したくない。その条件のなかネットでいろいろ探して買ってみたのがコレ。グルナッシュとシラーズなので、期待通り熟々の果実がざらざらした液体の中で甘酸っぱく浮き上がってくる。時間がたつと苦みも出てきて、なかなか複雑。でもなんとなく控えめというか、薄い感じで、その点でオーストラリアっぽくない。安めなので仕方ないなぁと思う。一方で一口飲んで思ったのは「居酒屋の飲み放題コースでこういうのがでれば嬉しいな」。そう考えると原価が高すぎでまず無理。わがままな消費者でごめんなさい。70点。酒宝庫MASHIMOで1575円(2014/3/2)。
3月16日
Gevrey Chambertin Vieilles Vignes 2006/Denis Mortet(ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ/ドゥニ・モルテ)
ミディアムボディながらものすごく存在感のあるワイン。ドライフルーツ系の香りがとても心地よく、いつまでも嗅いでいたいタイプ。凝縮しているというより集中力がある感じで、落ち着いたブルゴーニュ。とても好きな味なので更に上を求めてしまうが、さすがにグランクリュと比べると立体感に欠ける。88点。いただきもの。
3月14日
Chateau Cantenac Brown 2004/Margaux(シャトー・カントナック・ブラウン/マルゴー)
金色のラベルが印象的なマルゴー村3級のワイン。シャトーはカントナック村にあり、19世紀初頭イギリスのブラウンさんが購入したのでこの名前となったということです(シャトーのHPより)。さすがに厚みと重みがあり、全体的にボルドーグランヴァン特有のなめし革の雰囲気が感じられる。十分飲みやすくなっているけれど、まだ熟成余力を残しているからか少し苦い固まりが芯のように残っているような気もする。80点。いただきもの。
3月12日
Cabernet Sauvignon 2012/Jean Balmont/Pay D’Oc(カベルネ・ソヴィニョン/ジャン・バルモン/ペイドック)
アメリカ産ワインのようなみかけだけど、中身はラングドック。カベルネらしい渋みや苦みがありながら、なんとなくローヌっぽい濃さも兼ね備えている。それがいいのかというと、どちらかといえば中途半端。おいしいのか、そうでないのか、よくわからない。けれどまた飲んでみたいと思わせる魅力もある。不思議ちゃんでした。72点。
3月9日
Jose Michel Brut Tradition/Moussy/Champagne(ジョゼ・ミシェル・ブリュット・トラディシオン/ムスィ/シャンパーニュ)
本日のメインは下のワインだけど、コース料理の前半用にハーフのシャンパーニュ。選択肢は3種類で、他の2つはマム、シャルル・プジョワーズ。どれも安定したおいしさを期待できるので、一番安そうなこれを選ぶ。勢いよく、でも上品に泡が立ち上がり、とてもクリーミー。レストランで飲むものは入手経路の違いか保存の違いか、はたまたシチュエーションの良さからか、同じ銘柄でも家で飲むより格段においしい。酸がしっかりあるけれど控えめ、とはいえ果実味が強くはないのでりんごや梨などの雰囲気もなくて、純粋音楽的な純粋泡飲みもの。やや薄めで、やや軽め。でも十分満足。80点。レオーニで3800円(ハーフボトル)。
Conteisa 97/Gaja(コンテイサ/ガヤ)
このサイトをみるとそろそろ飲み頃にはいっているのではということで開けてみる。場所は岡山が誇るイタリア料理店レオーニ。抜栓後テイスティングをしてみると、保存状態は良好ながら、味の要素がバラバラ。正直期待ハズレだったが、時間と共に開くことを祈りつつゆっくり飲む。30分くらいするとまとまってきたけれど、殻の中にギュっと閉じこもったような感じになり、1時間くらいでさらにまったく別物に変わる。ソムリエの渡辺さんはそれを見越してか、かなり早めに抜栓してくれた。さすがにプロ。ありがたやです。で、ワインはまるでボルドーの右岸という感じで、メルローベースのグランヴァン(本当はネッビオーロです)。骨格がしっかりしており、構造は緻密、厚みも重みもしっかりありながら、舌触りはとてもなめらかなので飲みやすい。果実味はほとんど落ちているというか、ワイン全体によく溶けていて、洗練された味わい。これ以上さらに何を望もうかというレヴェル。とはいえまだ力強さが残っているので、頂点は5〜10年先かもしれない。それにしてもガヤ恐るべしです。91点。やまや池袋東店で9980円(2001/10/27)。
3月8日
Chateau Grand Mazerolles 2010/Blaye Cotes de Bordeaux(シャトー・グラン・マゼロル/ブライ・コート・ドゥ・ボルドー)
2010年産の下位ボルドーはかくあるべしというようなワイン。このクラスなので底が深いとまでは言えないけど、ヴィンテージと土地のポテンシャルのおかげで、うまみと弾力性のある、しっかりしたワインに仕上がっている。普段飲みとして、質的にも値段的にも理想的。74点。京橋ワインで6本セット6906円(2013/11/6)。単品価格は1239円。
3月6日
Fujiya1935でいつものようにワインのコース。泡、白2種類、赤1種類、リキュールで3000円(+サ)。三つ星レストランとしては異例の低価格で料理を好サポートするワインを楽しめる。
Sans Soufre 2013/タケダワイナリー(サン・スフル)
一杯めは日本産のスパークリング。山梨県産デラウェア100%。微発泡のうえ濁り酒なので泡を視角で楽しむことは目的としていないみたい。味には凝縮感がありアルコール度数が高そうな雰囲気なのでゆっくりと飲める。ただ、やはり日本のワインだけあって(←私の偏見です)「ぶどう」から脱しておらず、田舎くさい。それが日本のワインの特徴(いい意味でも悪い意味でも)の一つかも。71点。
Cavalchina 2012/Custoza(カヴァルチナ/クストーザ)
イタリアはヴェネト州の白ワイン。ガルガーネガ40%、フェルナンダ30%、トレッビアーノ15%、トレッビアネッロ15%とナンナンダ?とはじめて聞く品種だけど、飲んでみるとトレビアン。酸味がやわらかく洗練されていて、透明感があり、上品に香る。ボディーはライト〜ミディアムなのにとても存在感があるし、ゆっくり味わって飲みたくなるワイン。ネットで調べてみると1500円前後。こういうワインに出会えることもFujiya1935の楽しみの一つ。82点。
Sclavus Blanc/Sclavos(スクラヴス・ブラン/スクラヴォス)
NVのギリシアはケファロニア地方の白ワイン。Vin de Tableと書いてあり、これといった特徴のない、普通のワイン。ちなみに品種はロディティス、ツァウシ、ヴォスティリディ、ロボラ、モスクァテラ。だけど、料理と合わせると輝いてくるから不思議。輝くといっても恒星ではなく惑星で、あくまで料理の黒子としての役割。こういうのをマリアージュというのだなと思いました。72点。
Campo di Mezzo 2012/Sangiovese di Romagna/Tre Monti(カンポ・ディ・メッツォ/サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ/トレ・モンティ)
メインにはイタリアの赤。サンジョヴェーゼは太陽をたっぷりあびてよく熟したぶどうのほんのりとした甘さのある陽気なワインという印象があるけれど、これは禁欲的。下位クラスのボルドーのできのよいヴィンテージみたいで、しっかりした構造をもつクラシカルなワイン。ミネラルや血のような鉄分がおいしいワイン。74点。
〆は「おかあさん」特製果物のリキュールで、他にりんごや干し柿もあったけれど、今回はライムを選びました。
3月2日
Del Sur Carmenere 2012/Maule Valley(デル・スル・カルメネール/マウレ・ヴァリ)
チリのカルメネールということで、規範的に木の茎のようなほんのりとした苦み、それに甘さが少々。タンニンは丸いけれど硬派というか、愛想がないというか、真面目そうなというか怖そうな顔をしている雰囲気で、楽しくはない。けれども500円以下でこの味を実現していることには敬服する。コノスルの一番下のクラスより安いけれど、質は明らかにこちらのほうが上。料理用に使って残りを飲むというやり方がいいのかも。71点。ワインセラー脇田で409円(2014/1/12)。
3月1日
Jacquart Brut Mosaique /Reims/Champagne(ジャカール・ブリュット・モザイク/ランス/シャンパーニュ)
突出したところはないけれど、シャンパーニュの資格を十分に満たしているワイン。泡はキラキラというほどではないけれど、スパークリングとは一線を画す細かさでほどほどクリーミー。味には特別のインパクトはないけれどバランスよく、いちごや焦がした砂糖のような後味のあるのが特徴。ということで、「〜ではないけれど、・・・」な普段飲みに適当なシャンパーニュ。いただきもの。80点。
2月28日
Cuvee Constance 2010/Thunevin-Calvet/Cotes du Roussillon Villages(キュヴェ・コンスタンス/テュヌヴァン・カルヴェ/コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ)
いろいろな意味でびっくりさせられたワイン。はじめに飲んだ時、2010年産と若いのに穏やかかつ飲み頃で、しかも構造がしっかりしているバランスの良さにびっくり。とにかく整っているワイン。ところが、翌日に残りを飲んでみると、食事(寿司)との相性のとびきりの悪さにびっくり。光り物に南仏の赤ワインが合わないのはよくあること、というかほとんどあたりまえで合わせる方が悪いと思うけれど、いつもならほどほどの相性になるはずの赤身のネタでも全然ダメ。食べるものによってここまで味が変わるワインははじめて。もちろんワインが悪いのではないけれど。それからボトルが意外に重いことにびっくり。シャンパーニュボトルと同じくらい。さらにはアルコール度数。15%という表示は珍しい(ような気がするけれど、最近はこういうのもあるのかな?)。ワイン単体で飲めば80点。ヴェリタスで1344円(2014/1/28)。
2月26日
Cookoothama Pinot Noir 2008/King Valley(クックタマ・ピノ・ノワール/キング・ヴァリ)
最近オーストラリアのワインを飲みたい気分で、とはいえ2000円を超えるワインを買う余裕はないので、とりあえずという感じで買ったもの。本当はシラーズ希望だったけれど、知らずにピノノワールをクリックしていたようです。クックタマとはアボリジニーの言葉で「肥沃な土地」という意味とのことです。アルコールは14.5%と気合いの入った数字。でもエキス分が少ないからか、ヴォリュームはそれほどでもなく、チリピノを少し薄くして、果実味とスパイシーさを加えたような味。品種は違ってもシラーズっぽさがあるのがオーストラリア産赤ワインの特徴のような気がします。71点。ヴェリタスで898円(2014/1/28)。
2月22日
講演に招かれて雪の残る仙台で2泊3日。初日は高校時代の友達と天ぷら(水谷)を食べ、お酒はビールと日本酒。2泊めは当地の大学に勤める友人+αで17時半から0時まで馬鹿話の夕べ。ごちそうさまでした。
藍茜 2012/シャトー・メルシャン
まずはビールで乾杯。ジョッキで3杯飲んだところでワインがあることに気づき、高い方を選択。日本の赤ワインは、ぶどうから脱皮できず、何となく濁った味の苦くないぶどうジュースというイメージがあるけれど、まさにそのもの。輸入赤ワイン(と一括りにするのは乱暴だけど)は発酵の結果ぶどうと別世界の飲み物になっていたり、最高級のものはそこからもう一度ぶどうに戻ったりするけれど、日本のもの(と一括りにするのはこれまた暴論だけど)は皮が中途半端に残り濁って焦点がボケているような気がする。お店価格2800円なのでごちょごちょ言うのは憚られるけれど、TPP時代に生き残れるのかと心配になります。66点。周平で。
Gentimont/Pays d’Herault(ジャンティモン/ペイ・デロ)
軽めの飲み口ながら味にはしっかり筋が通っている。果実味もあるし、この産地のものならではの濃いエキスを楽しめる。71点。周平でボトル1800円を2本(か3本?)。
Mas y Mas/Cava/Brut Reserva(マス・イ・マス/カバ/ブリュット・レセルバ)
飲む方も食べる方も十分いただいたけれど、2軒目をご用意してくださっていたので甘えさせていただきました。場所は仙台駅前にあるセンスのよいタパスレストラン。客層は30代前半までの女性グループがほとんど。長居したくなるお店だけど、この時点では飲めてせいぜい1本。なので2500円均一の欄からスパークリングを選びました。これが正解。透き通るような青ぶどうの酸味が中心で、こまかい泡がたくさんたちのぼり、クリーミー。メートルがあがっており、たくさんは飲めなかったのが残念。再訪したいお店です。75点。Rigolettoで。
2月16日
Aurego Albarino 2010/Rias Baixas(アウレゴ・アルバリーニョ/リアス・バイシャス)
トロピカルフルーツ系の果実感がたっぷりとある好白ワイン。とても濃く、はっきりした味。チリのコノスル・レセルバに酒躯のタイプは似ているけれど、味は押し付けがましくなく、レモンの酸味が青りんごやパイナップルの甘さやオイルでコーティングされているような、とにかく果実味たっぷりの白ワイン。お試しあれ。京橋ワインで1659円(2014/1/18)。
2月16日
Cabernet Shiraz Merlo Bin 121/Barokes(カベルネ・シラーズ・メルロ/バロークス)
オーストラリアのシラーズを飲みたいなぁと思って冷蔵庫を開けたら、2年前にもらったこの缶入りワインがはいっていた。今まで何回か飲んだことがあるけれど、さすが缶詰だけあっていつも同じ味(肯定的意味)。オーストラリアのよく熟したぶどうの甘苦さが薄いけれどたしかにあり、角がとれていて飲みやすい。250ミリリットルで400円ほどということはフルボディーだと1200円。正直のところ中味の評価額は800円くらいだけど、今日のようなシチュエーションには使い勝手がいいことも確かなので損した気にはならない。69点。トレンドで。
2月14日
Bourgogne 2009/Philippe Charlopin(ブルゴーニュ/フィリップ・シャルロパン)
2009年産シャルロパンのブルゴーニュが安売りしていたので、すぐに飛びついて購入。飲んでみると期待とおり。しっかりした果実味とはっきりとした酸味。濃くACブルゴーニュとしては濃く、ヴィンテージを反映している。とはいえ村名クラスの複雑さを期待してもそれは無理で、ACブルだけど、ヴィンテージを反映してとてもおいしいなぁというところ。76点。ヴェリタスで1460円(2014/1/28)。
2月12日
Montelvini bianco/Venegazzu(モンテルヴィニ・ビアンコ/ヴェネガッツ)
Montelvini rosso/Venegazzu(モンテルヴィニ・ロッソ/ヴェネガッツ)
イタリア風居酒屋で学部生の卒論の打ち上げ。飲んだのはイタリア産樽ワインの白と赤。雰囲気はフランジアだけど、白はキリっとしててどことなくふくらみもあり、結構イケる。赤は平板だけど、こういう場では飲み飽きない。料理というより話のアテとしてのワインが重要。飲み放題、料理7品3500円はリーズナブル。白70点。赤67点。フィッシュマンで。
2月8日
Casajus 2010/Vendimia seleccionada/Ribera del Duero(カサフス/ベンデミア・セレッショナーダ/リベラ・デル・ドゥエロ)
リベラ・デル・ドゥエロはウニコの産地だけど、最近は安価で良質なワインも日本にたくさん紹介されている。だけどそれらはチリとは違った過剰な濃さがあり、強すぎる方にバランスが偏っているという印象をもっている。そうした先入観からするとこれはミディアムボディーで中味とみあっており、しかもこの産地の長所であるビロードのような艶のある滑らかさを堪能でき、舌触りを楽しめるワイン。パーカー94点というのは飲んでる時に忘れていたけど、そこまで中味がいいかな?と正直疑問に思う。2000円の価値あるワインかどうかも微妙。その意味でもう一度飲んでみたい。75点。京橋ワインで2079円(2014/1/18)。
2月5日
Nostre Pais 2011/Michel Gassier/Costieres de Nimes(ノストレ・パイス/ミシェル・ガシエ/コスティエール・ドゥ・ニム)
一口飲むと素朴で、コスティエールだし控えめなワインかなと思って口の中でころがすと、奥の方から滑らかでジャムのような果実味たっぷりの世界が広がる。といっても入り口は同じように素朴なので、口に含むごとにそのギャップが面白い。75点。京橋ワインで1764円(2013/12/28)。
2月3日
Chateau Taffard de Blaignan 2010/Medoc(シャトー・タファール・ドゥ・ブレニャン/メドック)
メドックらしいワイン。香りを嗅いでシャトー・ラネッサンを思い出した。厚みがあり、重みもあるけど地味で堅実。普段飲みにはいいけれど、敢えてこれを飲みたいという気にはならない。真面目すぎるのに実はたいしたことのない人みたい。71点。京橋ワインで6本セット 6906円。単品価格は不明(2013/11/6)。
2月2日
Gris de Koshu 2012/Grace(グリ・ドゥ・甲州/グレイス)
本日は牡蠣フライなので、白ワインをあける。飲んだのはTsushimiのおせちにオマケでついていたもの。色は日本の白ワインらしく、限りなく透明。味は思いの他しっかりしており、ミネラルと酸のバランスもいい。↓のムルソーはかなりコッテリしっかりしたワインで、舌にその記憶が残っているうちに飲んだが、さすがに濃さでは負けるけれど、十分な重さがあり、バランスという意味では勝っている。単品価格はわからないながら、これなら質的にヨーロッパの白ワインと競える。76点。
1月31日
Meursault 2010/Pierre Ponnelle(ムルソー/ピエール・ポネル)
ご近所さんから肉厚の鯛をいただいたので、珍しく白をあける。バターとナッツの濃厚な香りが部屋一杯に広がる。べっこう飴をこがした甘い香りも少々。これこそはブラインドでも当てられそう。香りだけだと脂べったりのかなりヘヴィーな飲み物が想像される。飲んでみると脂べったりなわけはないけれど、ミネラルと酸がかなり高い数値を示しそうなくらいたっぷり。それをオイルでコーティングしてなめらかにした感じで、白ワインとしては重量級。たっぷりのバターでポワレした鯛にはぴったりのワインでした。80点。いただきもの。 1月30日
Moulin de Gassac "Terrasses de Guilhem" 2012/Pays D’Herault(ムーラン・ドゥ・ガサック・テラス・ドゥ・ギレム/ペイ・デロ)
少し粉っぽく、少し果実味があり、若いのにでしゃばることなく、なんとなく落ち着くワイン。正直やぼったく、洗練からは程遠いのに、なぜか懐かしい二級酒のような、愛すべきワイン。ラベルにもun vin comme autrefois(意訳すれば「なんとなく懐かしいワイン」)と書いてあり、なるほどと思った。71点。ワインセラー脇田で840円(2014/1/12)。
1月25日
Abrau Diurso Brut(アブラウ・デュルソ・ブリュット)
このサイトでは時々でてくるロシアのスパークリング。草の香りが特徴。ロシアでスパークリングといえば甘口や半甘口が多いので、ブリュットと表示されていて本当に辛口だということだけで嬉しいというのが正直なところ。味はしっかりしているけれど田舎くささは否めない。だけどそれが逆に懐かしく、思わず微笑んでしまう。つまり、ロシア国内市場向けなのにそれなりに需要があるところがこのワインの最大の特徴かも。私はもちろんまた買います。73点。モスクワ市ドヴァートラ通りの小売店で415ルーブル(1245円)。(2013/9/7)。 1月24日
Chateau Tour St.Bonnet 2010/Medoc(シャトー・トゥール・サン・ボネ/メドック)
1月半ば締切の仕事が終わったあとも本務で忙しくてこのままじゃもたないなあとと思ってたら、やっぱり風邪をひきました。といってもかきいれどきなので仕事を休むこともできず、昼寝をしたりだましだましなんとか過ごして1週間ぶりに飲んだのがコレ。厚みがあり、渋みもちょうどいいくらい。だけど無愛想で寡黙。ある意味ACメドックらしい「大人の」ワイン。食事のお供にという意味でグラスに手が伸びるけれど、華とか魅力とかに欠けているので積極的に飲みたいとは思わない。ヴィンテージがいいのにこれじゃだめじゃんと思うけれど、飲み頃になればまた別の魅力があるのかも。さすがにいいヴィンテージなので、今後それなりに熟成すると思う。71点。ヴェリタスで1669円(2013/11/30)。
1月17日
Puligny Montrachet 1er Cru Clavoillon 2007/Leflaive(ピュリニ・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・クラヴォワヨン/ルフレーヴ)
ルフレーヴを飲むのは多分はじめて。特級じゃないし、そろそろ飲めるかなと思ったけど、固い白ワインでした。少しオイリーで、澱粉質がいっぱい。弾力性があるとてもしっかりした芯が核にあり、そのまわりを白い花やトロピカルフルーツなどすごい数の香りが覆っている。でもそれらが内に籠っていて、中々ひらいてこない。カキ/えび/タイラギ貝フライと一緒に飲んだけれど、相性はとても悪く、単独で飲めば感じられる長所がことごとく消えてしまったのが残念。78点。リカーワールドで8165円(2009/9/28)。
1月14日
Senorio de Baldios Crianza 2009/Ribera del Duero(セニョリオ・デ・バルディオス・クリアンサ/リベラ・デル・ドゥエロ)
今年は1月中旬まで忙しく、大晦日も元旦も仕事だし、仕事初め後もワインも抜いてノルマをこなす毎日。ようやく一仕事を終えて、久々の一杯。リベラ・デル・ドゥエロらしく、パワフルかつなめらかで黒ベリーやプルーンの苦甘みがいっぱい。抜栓直後は荒々しくてあららという感じだったけれど、落ち着いてくると値段+αの価値がある。飲み頃の初期。79点。京橋ワインで1869円(2013/12/28)。
1月4日
本日は恒例の学生(&卒業生&同僚)を呼んで家で新年会。本年の参加者は16人でワインは8本あけました。ただ年末年始から月半ばまで宿題の山で、大晦日も元旦も仕事。その憂さ晴らしでグイグイ飲んだので、記憶に残っていないものもあります。
Artelatino Rose Brut/Cava (アルテラティーノ・ロゼ・ブリュット/カバ)
乾杯にこれを選んだけど、あけたとたんに1/3くらい吹きこぼれてしまいました。何でかな?中味はきわめて健全。ロゼらしく赤い実の香りの中からほんのりした甘さを感じさせるブリュット。廉価版のロゼ・シャンパーニュレヴェルの品質です。80点。京橋ワインで1554円(2013/12/28)。
Montebello Brut/Spumante/Saint-Estephe(モンテベッロ/スプマンテ)
1本ずつしかないので、他の人にはこれを注ぐ。これもなかなかイケてるスパークリング。マスカットっぽい香り。リピート買いしてもいいと思った。74点。記録紛失だけど、1000円くらい。
Cono Sur Reserva Especial 2012/Viognier(コノ・スル・レセルバ・エスペシアル/ヴィオニエ)
ハズさない鉄板ワイン。いつも同じ味なのに、これは飽きがこない。しっかりとバラやライチの香りがあり、オイリーで厚みのある酒質を飲むと、白い花が目に浮かぶワイン。80点。酒宝庫MASHIMOで976円(2012/9/29)。安く買いました。
Haut Planton 2010/Bordeaux(オ・プラントン/ボルドー)
いわゆるACボルドーで、いつもながら鉄と血とミネラルのあわさったワイン。ちゃんとしたワインだけど、特においしいということもない。2010ヴィンテージでも同じ。71点。京橋ワインで6本セット6906円(2013/11/6)。単品価格不明。
Duluc de Branaire Ducru 2007/Saint-Julien(デュリュック・ドゥ・ブラネール・デュクリュ/サンジュリアン)
これは卒業生の能見くんからのお土産。ちゃんと村名がついているブラネールのセカンドかサード。随分がんばったものを持ってきてくれたと感激しつつ、ヴィンテージが不安。開けてみると予感的中で、なんとも気の抜けた、薄いワイン。残念ながら飲み頃は随分前に終わってしまった感じ。でも気持ちはとても嬉しかったです。66点。
Besllum 2008/Mont Sant(ベスリュム・モンサン)
これはパーカーさんが93点をつけたとかで以前買ってみたが、期待にたがわぬおいしさだったのでリピート。ソーテルヌのようなはちみつっぽい香りが前面にあるのが特徴。中味はよく熟した果実味たっぷりで、苦さの中に甘みがある。これは安いしおいしい。おすすめ。鉄板認定します。80点。京橋ワインで1239円(2013/12/28)。
Domaine Grand Nicolet 2011/Cotes du Rhone(ドメーヌ・グラン・ニコレ/コート・デュ・ローヌ)
なるべく違う産地のものを飲もうということで、ローヌの出番。でもあまり記憶に残っていない。生真面目で寡黙な感じ。あまりに素朴なので、コスティエール・ドゥ・ニムかと思った。
Bourgogne 2011/Bertrand Ambroise(ブルゴーニュ/ベルトラン・アンブロワーズ)
1月2日
Chateau Cos D’Estournel 2000/Saint-Estephe(シャトー・コスデストゥルネル/サンテステフ)
ボルドーにとってグレートヴィンテージの2000年産。でもコスデストゥルネルは評論家の評価がさほど高くないということで、そろそろ飲めるかなとあけてみた。結果的には、若いワインが好きなら開けてもOK。味も香りもさすがにそんじょそこらのワインとは違って、複雑で厚みがある。香りはリコリス、カシス、トリュフ系で、意外に煙や土っぽくない。味はどちらかというと右岸ぽくて、黒いベリー系果物を煮つめた感じが核となっていて、まわりにチョコレートや茎のような苦みがある。複雑さはある程度ヴェールを剥がしてきているけれど、まだまだその先があるみたい。いま飲んでも楽しめるけれど、あと5年くらい待ったらもっと開いていると思う。84点。松澤屋で10000円(2009/5/25)。
1月1日
Jacques Selosse "Initial"/Avize/Champagne(ジャック・セロス・イニシアル/アヴィズ/シャンパーニュ)
2014年の最初の1本はセロスのシャンパーニュ。実に8年ぶり。年月の経つのは早いものです。何度か飲んだことがあるので、このワインに対するイメージをもっているつもりだったけれど、注いでみてびっくり!色が濃い!!しかもオロナミンCみたいな黄色。先日セロスがプロデュースしているスプマンテを飲んで、色は下品だし、味も全然ちがうなんて思っていたけれど、完全に私の記憶違い。あれはかなりセロスの雰囲気を出すことに成功しているということになります。本家のシャンパーニュはさすがに下品なほどの人工色ではなく、色の濃さはエキスを十分に抽出しているからだろうと想像させる品のよさがあったけれど、色そのものは同系統。香りは独特で、りんご、べっこう飴、ミント、少しアンモニア、そしてお香のような煙たさもある。味はシャンパーニュというより少し熟成した白ワインみたい。味は甘酸っぱさがたまらなくおいしいアップルパイ。好みは分かれるだろうけれど、味も香りも濃く個性的なので、多少高い値段だとしても変に納得してしまいそう。82点。2012年のパリ土産。10000円くらい。
ちなみに食べたものはTsushimiのおせち。猪、鹿、山兎、うずら、鴨、雉、牡蠣、オマール、鯛、鮑・・と、お正月からこんなにもたくさん食材を食べられて幸せ。一つひとつ、これでもかというほど手がかけられていて35000円は超お得です。
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
2014年
2014年3月のワイン
2014年2月のワイン
2014年1月のワイン
今の大学に勤めて3月末で丸18年が過ぎることになるけれど、今までで一番印象に残る学生たちでした。みなさんには、それぞれの分野でほどほどに活躍し、さらに楽しい大人の人生を送ってもらいたいと思います。
最後はブルゴーニュ(本当はソーテルヌも用意していたけれど)。若くて酸っぱめな中に果実味を感じる。いかにも若いブルゴーニュ。酔ったシチュエーションにしてはもったいなかった。1500円までのピノでも違いがわからなかったと思う。70点。
ヴェリタスで2184円(2013/11/30)。
レストランみてあるき
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