ワインに目覚めて14年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
こちらまで最新の記録はこちら
評価の一応の目安は、 12月31日
Chateau Haut Lafitte 2004/Pessac Leognan(シャトー・オ・ラフィット/ペサック・レオニャン)
今年(と来年)は年末年始関係なく仕事に追われていて大晦日も出勤。でもさすがに日が暮れると飲んでしまいました。
というわけで、今年もみなさまお世話になりました。よい年をお迎えください!
12月29日
Chateau Haut Maginet 2010/Bordeaux(シャトー・オ・マジネ/ボルドー)
ただのACボルドーだけど、秀逸。ACブルゴーニュだと特級の片鱗がわかるような気になる場合もあるけれど、これにはグランヴァンのような雰囲気は全くなく、ライト〜ミディアムボディでさらさらした感じ。むしろ私がACボルドーによく感じる鉄や血の味がはっきりとある。だけど、料理と合わせて飲むとそうした特徴がなぜかおいしく感じられる、というか、ワイン単体なら決してわざわざ味わって飲むほどのものではないけれど、ほどほどの個性をもちながら料理に寄り添って食卓を楽しくする。それがこの銘柄の個性のような気がする。ワインだけのむと、苦み、渋み、酸味を感じるのに、食べながら飲めば甘みを感じるのかもしれない。77点。京橋ワインでボルドー6本セット6906円。単品価格は1239円。ちなみにエノテカだと1995円。
12月26日
本日は家で、おそらく今年最後の忘年会。飲む人4人で4本。だけど1人はほとんど飲めない、もう一人はボトル半分くらい。なので残りの2人で3本強くらい飲みました。今年は忘年会が例年になく多く肉体的には疲れたけれど、それぞれ個性的な会で楽しい思い出です。
Absidis Brut/Cava(アブスィディス・ブリュット/カバ)
夏に飲んで好印象だったもの。酸味の強いカバらしいカバだと思っていたら、メロンのような果実味のある、ほんのり甘い気がするタイプでした。でも高品質。76点。ヴェリタスで853円(2013/11/30)。
Chateau des Gautronnieres 2010/Muscadet Sevre&Maine/Bonnet Huteau(シャトー・デ・ゴトロニエール/ミュスカデ・セーヴル・エ・メヌ/ボノ・ユト)
牡蠣に合わせようと夏に買って今日まで冷蔵庫保存。味はかなり濃厚、でも後味あっさりのミュスカデ。ミネラルたっぷり、夏みかんの皮の苦みたっぷり。オイリーで滋味あふれる白ワイン。これは安い。80点。ヴェリタスで880円(2013/9/29)。
Chateau Lanessan 2003/Haut-Medoc(シャトー・ラネッサン/オ・メドック)
基本大地系の香りがとてもいいワイン。獣脂、トリュフ、クローブのような薬草系の香りも。味ははじめ酸が強く、ボルドーにしては酸っぱいワインだったけれど、タンニンのよく溶けたとても落ち着いた味わいになってきた。鹿肉のステーキに合わせたが、ワインも料理も共に素敵になり、予想よりかなりよく熟成してくれた。77点。リカーワールドで1984円(2012/2/25)。
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2010/Gros Frere&Soeur(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/グロ・グレール・エ・スール)
若いブルゴーニュなので香りは酸っぱい系なのはデフォルトとして、ミントやイグサのようなハーブ(?)が加わるので立体的で、香りだけでも結構楽しめる。味は果実味たっぷりで、これまた酸味中心ながら甘みと苦みがしっかりある。格としてはACブルゴーニュに近いけれど、ヴェクトルは上級ワインに向いているのは優良年のありがたさ。はじけるようなピチピチの果実を楽しめるワイン。75点。MASHIMOで2079円(2013/9/29)。
12月24日
Paul Bara Brut Reserve/Bouzy/Champagne(ポール・バラ・ブリュット・レゼルヴ/ブズィ/シャンパーニュ)
クリスマスイヴなのでワイン好きの日本人ならシャンパーニュということで。NVだけど特級畑もの。やや酸味が強めの青りんご味。気のせいか、普段飲む2000円クラスのものとくらべると、凝縮感があり、焦点があっており、軽やかなのにしっかりと重みがある。液体の表面もよく磨かれていて滑らか。強い個性はないけれど、なんとなく育ちのよさを感じさせ、いざとなるとしっかりとした主張をする人のようなワイン。ちなみに夏に飲もうと思って普通の冷蔵庫に7月末から保存していたけれど、傷んだり香りが変になったりはしてない模様。ただ、良い子のみなさんはそういうことをしないほうがいいですよ ((C)光弘さん)。81点。ヴェリタスで3486円(2013/7/28)。
12月20日
Principe de Viana 2009/Navara/Crianza(プリンシペ・デ・ビアナ/ナバーラ/クリアンサ)
いつもながら、おいしいワインを飲んだあとに何を飲むかで悩んだけれど、とりあえず濃いめのスペインなら口の中のおいしいワインの記憶がシャッフルされるかなと思ってこれをあけてみた。予想通り濃いワインだったけれど、ヴァニラの香りにチェリーの果実味がたっぷりで重過ぎないから、Grange des Peresを思い出させるいいワイン。ざらざらしているし、角も尖っているので洗練度が全く違うけれど、値段も全く違うことを考えれば、かなり質が高い。といいつつ、1人で1本飲み干す場合、やや平面的で濃いので最後の方には辟易するかもしれないけれど、リピートしたくなるワイン。76点。うきうきワインの玉手箱で 1047円(2013/9/28)。
12月18日
本日は職場の忘年会。幹事の特権を生かし、好きなワインを買っていろいろ飲みました。
Grande Reserve Brut Premier Cru/ Vilmart&C /Rilly la Montagne/Champagne(グランド・レゼルヴ・ブリュット・プルミエ・クリュ/ヴィルマール・エ・セ/リリ・ラ・モンターニュ/シャンパーニュ)
もう一人の幹事さんから「乾杯はドンペリにする?」と提案されたけど、泡ものは5000円以下に押さえ、その分を他のワイン代に上乗せすることにしました。緑色系で青りんごや洋梨の香り。やや重めで濃いめの果実味がたっぷり。どちらかというとスロースターターなので、乾杯用というより、じっくり味わって飲めればもっとよかった。83点。三吉屋ワインで3990円。(2013/12/13)。
Brunello di Montalcino 2007/Pieve Santa Restituta/Gaja(ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ/ピエヴェ・サンタ・レスティトゥータ/ガヤ)
ガヤにこういう銘柄があることは知らなかったけど、堅い産地でほどよい値段なので購入。砂糖入りコーヒーやカカオの香り。少し収斂性があるがよく熟していて、プルーンやブラックベリーを煮詰めたジャム系。甘苦く、私好みの味。85点。京橋ワインで6825円。(2013/12/11)。
Gewurztraminer "Goldert" 2008/Zind Humbrecht(ゲヴュルツトラミネール・ゴルデール/ツィント・ウンブレヒト)
これも知らない銘柄だけど、定評ある作り手のゲヴュルツ特級畑なので購入。抜栓したとたんに白百合のような香りがもわっとでてくる。濃いめの黄金色で、みるからにトロトロしていそう。バラの香りの中から干しぶどうや糖蜜の甘酸っぱさがでてきて口いっぱいに広がる。もっと辛口と思っていたのでほとんど甘口なのは意外だけど、後味はさっぱり。あたりまえだけど、普段飲むゲヴュルツずっと凝縮感がありゴージャス。さすがグランクリュ。86点。京橋ワインで5250円。(2013/12/11)。
Domaine de la Grange des Peres 2008/ l’Herault(グランジ・デ・ペール/レロ)
去年のワイン会でヴィンテージ違いを飲み、これならはずれないだろうし、ワインを飲み慣れない方にもウケるのではないかということで購入。これまた抜栓したとたんに、スミレや香水の香りが吹き出し、空気の色が変わるほど。フルーツ爆弾系だけど、オーストラリアのそれとくらべると、香りは強烈だけど重さはない、でもかなりの凝縮感でインパクトがある。苦みがしっかりありながら、それ以上の果実の酸味と甘みがあり、後味がさわやか。これも好みの味です。88点。ワインセラー脇田で5750円。(2013/12/3)。
Vosne Romanee 1er Cru "Clos des Reas" 2007 /Michel Gros(ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・レア/ミシェル・グロ)
Gevrey Chambertin en Champs 2006/Philippe Leclerc(ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・レア/ミシェル・グロ)
ブルゴーニュはお味見程度にグラス0.5杯くらいずつ。上のはブルゴーニュらしいけれど、やや大味で閉じ気味。ポテンシャルは感じられるもののまだ若くて、青臭い感じでした。75点。もう一人の幹事の先生が入手したもの。
Chateau Pontet Canet 94/Pauillac(シャトー・ポンテ・カネ/ポイヤック)
これは7年前に飲み、いまでも印象に残っているワイン。飲み頃で、あれから随分時間がたってしまったのでもう峠は過ぎているだろうな、と思いつつ、ほどほどの値段で見つけたので夢よもう一度の思いで購入。スロースターターながら、リコリス、トリュフ、タバコ、こがした樽など、香りでうっとりしてしまう。味は少し峠を過ぎたような気もするけれど、遅めの飲み頃。ブラックカラントやプルーンなどの果実に鉄分を加えたような深い味。90点。スターリカーズで9780円。(2013/12/14)。
Chateau Cos d’Estournel 94/Saint-Estephe(シャトー・コス・デストゥルネル/サンテステフ)
これはブショネでした。硫黄や雑巾のような香り。飲めないほどではなく、結局1本空になっていたけれど、古くて飲めなくなっちゃったみたいな薄いワイン。たまたまだろうけど、取引したことのないお店で古酒を買うのはリスクですね。60点。シャトー・トーキョーで14490円。(2013/12/14)。
Chatea Suduiraut 98/Sauternes(シャトー・スュデュイロ/ソーテルヌ)
これは期待とおり。おなじみのパイナップルや桃のシロップ。酸がしっかりしていて、トロトロした感じはあまりなく、後味さっぱり。82点。スターリカーズで5980円。(2013/12/14)。
参加者26人で18本用意したけれど、飲まない人もいるし、他のお酒もある立食形式だったためか、4本余りました。
12月15日
本日は安ワイン道場師範にお招きいただいて、道場での合同稽古。道場というだけあって、築200年くらいの日本家屋、だと思っていたら、屋上からは富士山と東京スカイツリーを眺めることができるピカピカでモダンな現代住宅。メンバーは師範ご一家、光弘さん、とびさんご夫妻、磯子さんと私です。
Dubl Brut 2006/Feudi di San Gregorio(ドゥブル・ブリュット/フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ)
乾杯は師範から。わざわざシャンパーニュじゃない泡を用意してくれたので何か理由があるだろうと思ったら、ジャック・セロスものということです。スプマンテとのことだけど、見たことのないほど濃い黄色。泡はほどよい勢いでよくたちあがり、いい雰囲気です。味は個性的で柑橘系果物の皮のような苦みが強く、少々饐えた香りがありました。検索すると3000円以下では買えず、N.V.が6000円、2004年産が7000円なんてお店もある高級スプマンテ(師範は2000円以下で購入とのこと。さすが!)。自分じゃ決して買わないタイプのワインを飲ませていただき、ありがたやです。75点。
Meursault-Goutte-d’Or Premier Cru 2005/Coche-Bizouard(ムルソー・グット・ドール・プルミエ・クリュ/コシュ・ビズアール)
2本目も師範から。かなり濃厚なバターとナッツの香り。ラベルを見て飲んでるので典型的なムルソー香だとわかるけれど、ブランドだとどうたったか。なんていいながら飲みました。味もしっかりしており、ヴォリュームたっぷり。ここまでインパクトのある白ワインは久々。師範代特製の、バランスよく、味のしっかりしたラザニアによく合い、おいしさの相乗効果が見られる至福のひとときでした。84点。
Chambolle Musigny 2011/Roblot Marchand et Fils(シャンボール・ミュジニー/ロブロ・マルシャン・エ・フィス)
とびさんからは、将来有望という作り手のブルゴーニュ。2011年産だけあって、青紫がかった見るからに若い色。力強く、様々な要素がたくさん詰まっているのはわかるけれど、それらがくっついていて、やや立体感が損なわれていたのが残念。数年後に飲めば、また別の顔が見られそう。78点。
Morey St.Denis 2000/Dujac(モレ・サン・ドゥニ/デュジャック)
磯子さんからは、泣く子も黙るデュジャックの本拠地の村名ワイン。上のワインとは対照的に、落ち着いた大人のワイン。構造がしっかりしていながら優美さをもっている。といって古びていることはなく、押し付けがましくない力強さもある。ある意味横綱相撲的なワイン。88点。
Gevrey Chambertin "Mes cinq terrois" 2004/Denis Mortet(ジュヴレ・シャンベルタン・メ・サンク・テロワール/ドゥニ・モルテ)
これは数年前に師範とカンテサンスに行った時にソムリエに薦められたけれど、高すぎて注文できなかった銘柄。1年後に安く売っているのをみつけ、いつか師範と飲みたいなぁと思いつつ時間がたち、あまり良いヴィンテージではないのでそろそろ飲まねばということで今回の会を企画してもらいました。開けてみると早めの飲み頃にはいったところ。はじめは味が定まっていなかったけれど、スパイシーで、赤や黒系の果実や土の香りが次々に出てくる。味的には上の2本のいいところを2で割ったような、若さと年を経た安定性を兼ね備えているタイプ。ブルゴーニュ3本目ながら、どれも個性的で楽しめました。90点。かわばた酒店で7329円(2009/6/8)。
Chateau Lafon Rochet 96/St-Estephe(シャトー・ラフォン・ロシェ/サンテステフ)
赤の締めは光弘さんからのボルドー。こじんまりとまとまっているけれど、ボルドーグランヴァンのメリットをしっかり体現しており、味も構造も輪郭がはっきりしているワイン。タンニンの角はまるく、ミディアムボディーでよく熟成され、いま飲み頃。80点。
Il Cervo 2009/Corbinelli/Toscana(イル・チェルヴォ/コルビネッリ/トスカーナ)
ここから先はあまりよく覚えていません。デザートワインにはまだ早いでしょうと磯子さんがもう1本だしてくれたイタリアワイン。ラフォン・ロシェのあとだからか若さを感じました。77点?
Chateau Grand Puy Ducasse 2003/Pauillac(シャトー・グラン・ピュイ・デュカス/ポイヤック)
師範も、じゃあもう1本と出してくれたのがこれまたグランヴァン。しっかり飲み頃で、さすがボルドーと思いつつ、おいしくいただきました。2003年産のボルドー・グランクリュも、もう飲み頃なんですねぇ。と、あの時は確かに満足して飲んだけれど、本当はもっと酔っていない時にじっくり味わわなきゃもったいないなぁと今は思います(写真撮り忘れ)。81点?
Chateau Rabaud Promis 2003/Sauternes(シャトー・ラボ・プロミ/ソーテルヌ)
ここで光弘さんが前もって用意してくださっていたデザートワインに移ったけれど、かなり酔っていて写真を撮り忘れました。蜂蜜やコンポートの香りたっぷりな飲み頃ソーテルヌで、デザートをいただきながら飲めば、満足感がぐんと増すなぁと思ったことを覚えています。82点?
Chateau Dauphine Rondillon 2003/Loupiac(シャトー・ドフィネ・ロンディロン/ルーピアック)
最後に師範がまたまたもう1本(ハーフの)デザートワインを提供してくれました。ソーテルヌと同じくらいおいしいなぁと思って飲んだのだけど、もしかするとこれ飲んでなくて、ソーテルヌだったのかも。写真は撮ったけれど、ハーフだったことは師範のサイトを見て初めて(?)知りました。82点?
ということで、いつも以上の大声で放言、失言のパレードで大迷惑をおかけしてすみません。さすがに今回はやりすぎたなぁと反省しています。ですので、来年もどうぞよろしくお願いします<みなさま
12月10日
Abrau Diurso Victor Dravigny 2009/Extra Brut(アブラウ・デュルソ・ヴィクトル・ドラヴィニ)
1870年に作られたロシアのスパークリングワイン会社の手になるもの。クラスノダール州アブラウ・デュルソ村。セパージュはピノ・ブラン、リースリング、ピノ・ノワール。ロシアワインにしては高めだがヴィンテージもの、エクストラ・ブリュットの表示のあるものを今回はじめてみたのでお試しに。ヴィクトル・ドラヴィニとは、1905-1919に皇帝御用達スパークリングを作っていた責任者の名前。さわやかな緑系で、比較的細かい泡が立ち上がる。重めで、以前にピエール・ジモネで味わったような杏仁豆腐のような香り。国際市場では割高だけど、繊細さに配慮して作られたことがわかる質の高いワインでした。75点。グム(モスクワ)内のガストロノームNo.1で939ルーブル=2535円(2012/12/8)。
Morey-Saint-Denis 1er Cru Les Monts Luisants 89/Pernin Rossin(モレ・サン・ドゥニ・プルミエ・クリュ・レ・モン・リュイザン/ペルナン・ロサン)
まだ生きているか怖々開けてみると、しっかり現役で一安心。全体的に赤茶けた色で、滴はオレンジ。酸がかなりあり、酸っぱさと赤い実の甘さが印象的。果実香の奥から丁字、ナツメグなどのスパイシーさが伝わってくる。時がたつと酸が退いて角がとれ飲みやすくなる。エキスはたっぷりだけど、ワインそのものは脂が落ちたかのように比較的さらさら。飲み頃は10年前くらいが頂点だったかも。80点。エノテカで7800円(2001/9/15)。
12月8日
Montes Alpha Cabernet Sauvignon 2010/Colchagua Valley(モンテス・アルファ・カベルネ・ソーヴィニョン/コルチャグア・ヴァリ)
少し渋くてほろ苦い、いかにもカベルネらしいワイン。重さはほどほど。重過ぎず軽過ぎずないミディアムで飲みやすい。ボトルにパーカーポイント91点のシールが張ってある。それは点をあげすぎにしても、好感をもてる。値段相応のアメリカワインだなぁと思って、ラベルをよくみると、チリワインでした。そう思って飲むと、苦み、渋みが強くなってきたような気もする。時間のせいか、先入観のせいか。それはともかく、いいワインです。79点。京橋ワインで1869円。(2013/11/16)。
12月7日
本年ももうすぐ終わり。ということで即席忘年会。いつものように、レオーニに持込ませてもらいました。
Champagne Baron de Rothschild/Reims(シャンパーニュ・バロン・ドゥ・ロートシルト/ランス)
なんで?と思うほど、とにかく重い。よくも悪くも重い。抜栓してしばらくの感想はそれだけ。後で気づいたけれど、はじめは閉じていたので余計に重く感じた。開くとガラっと雰囲気が変わり、華やかかつきらびやか。リンゴや洋梨、アプリコット、お花畑系、そしてキャラメルの香りがキラキラと出てくる。前に飲んだ時と同じく、重いシャンパーニュを飲むならドンペリよりこちらをお薦め。ドンペリにはドンペリの良さ(バランスとか)があるけれど、味も値段もバロンの方が好みです。85点。ヴェリタスで5000円(2013/9/2)。
Chateau Giscours 78/Margaux(シャトー・ジスクール/マルゴー)
古酒をレストランに持込むのはリスキーだけど、今回は大当たり。70年代では良年の78年産でパーカーさんも好評価(90点)、とはいえマルゴー村の3級なのでもう終了状態かもと思いつつ開けてびっくり。ソムリエの渡辺さんも「保存状態がよく、いま最高の飲み頃ですね」とニッコリ。はじめはやや黄色い酸味があり、軽くうん○の香り。中堅どころなので、味の深さは「まあ、こんなもんでしょう」というミディアムボディ。でもいい古酒は時間と共に七変化するという「法則」通りに開いてくると、なめし革、トリュフ、西洋杉といった渋いに加えて、いちごなど熟々の果物の香りがたっぷり。とても35年前の液体とは思えないけれど、円熟の若さ、飲み頃の頂点の最終段階といったところ。88点。ファインワインクラブで9240円(2011/4/7)。
12月4日
Condado de Haza 2008/Ribera del Duero(コンダド・デ・アサ/リベラ・デル・ドゥエロ)
というわけで、普段飲みの鉄板ワインがないかゴソゴソ漁ってたら、これをみつけました。構造がしっかり、はっきりしていて、煮詰めた黒いベリーやぶどうの味が感じられるいつもの味。ボルドーよりボルドーらしいかも(メルロ系の)。2008年産ということでちょうどいいかなと思ったが、きつくはないけど収斂性が感じられ、インクやピーマンのような青臭い香りがあるのが難点。でもこの地域独特の過剰な濃さはないし、味は好みだしということで、やはり鉄板ワインでした。78点。お手軽ワイン館で2180円(2013/10/14)。
11月30日
Chateau Marges 2010/Graves(シャトー・マルジュ/グラーヴ)
最近おいしいワインを飲んでいないので、ボルドーセットの中から村名を選べばOKだろうと、これを選ぶ。意外にもチェリーやラズベリーなどのフルーティーで香りたくなる匂い。中味は残念ながら楽しくない味。よく言えば素朴で生真面目だし、しっかりと目の詰まった生地。だけど、おいしさや、明るさや色気が皆無。その意味でビールや焼酎みたい。料理や会話のアテにどうぞというワイン。62点。京橋ワインで6本セット 6906円。単品価格は1554円(2013/11/6)。
11月27日
CH. De L’Auche Brut/Janvry/Champagne(シュ・ドゥ・ロシュ・ブリュット/ジャンヴリ/シャンパーニュ)
ブラン・ドゥ・ノワールのバランスいいシャンパーニュ。協同組合もの。販売店のサイトによれば、青りんご、レモン、シナモンアップル、ジンジャーなどの風味が・・なんて書いてあるけれど、よくわかりません。どちらかというと個性が薄い感じ。普通においしいシャンパーニュ。75点。
ちなみになんでもない日にシャンパーニュなのは、カキを買ったから。岡山日生の生食用で、800グラム1500円。粒の大きいものだけあつめた円盤は500グラムで同じ値段。生、フライ、鍋と3食楽しみました。うきうきワインの玉手箱で 2394円(2013/9/28)。
11月26日
Chateau Haut Guillebot 2010/Bordeaux(シャトー・オ・ギルボ/ボルドー)
最近、スペインワインセットやローヌばかりなので、濃いワインに少々食傷気味。ここは初心に帰り、味で勝負のボルドーに戻ってみようとセットを買ってみた。ACボルドーはつまらないものが多いので避けてきたけれど、2010年は超優良年なので期待しつつ。そのはじめの一本。ラベルは装飾的な文字で、シャトーの絵(!?)も描かれていて配色もよく、地味ながらなんとなく品がいい。アルコール13.5%という表示に驚きながら飲んでみると、、、うーん、残念ながら、のワインでした。素朴というか、変わっていないというか。ワインを楽しむというより、完全に食事のお供に、というワイン。値段が値段なので期待する方が悪いんだけど、普通のアルコール飲料。ボルドーの土や農作業の風景が目に浮かぶワイン、ということにします。62点。京橋ワインで6本セット 6906円。単品価格は不明(2013/11/6)。
11月23日
Le Rouvre 2009/Crozes Hermitage/Jann Chave(ル・ルーヴル/クローズ・エルミタージュ/ヤン・シャーヴ)
2009年産のローヌは以前なら若すぎるので遠慮したが、濃いスペインワインで鍛えた後のいまなら普通に感じるかもと思ってあけてみた。アルコールは13.5%だけど、予想とおり濃さは並。ローヌの特徴といわれるスパイシーさやぶどうの種の中味をすりつぶしたような苦さや、黒いベリーのジャムのような苦さがはっきり感じられ、濃さに惑わされなかったのは稽古の成果かも。ただ、タンニンの角はまるいけれど、このワインを飲むにはまだ早く、魅力はまだ内にこもっていたのが残念。71点。ヴェリタスで1880円(2013/9/28)。
11月20日
Primitivo Puglia 2011/Affreschi(プリミティーヴォ・プーリア/アフレッシ)
珍しくイタリアワイン。これを買えば送料無料になるという消極的な理由で買ったもの。下のワインと同じくスパイシーでよく熟したぶどうの味がして、ローヌを思わせる。アルコールは13.5%。と同時に構造がしっかりしていて、飲み終わった感じではボルドーに近い。というか、正真正銘のイタリアワインです。75点。お手軽ワイン館で999円(2013/10/14)。
11月17日
Lagar de Robla 2008/Castilla y Leon(ラガー・デ・ロブラ/カスティーヤ・イ・レオン)
濃く若いスペインワインが続いたので、2008年産ならこなれていていいかなと思い開けてみた。飲んでみると見込み通りで、ローヌくらいの濃さはあるけれど飲みやすく、一歩引いたような落ち着いたぶどうの旨味を感じられるワイン。特別の特徴があるわけではなく、記憶にはまず残らないけれど、普段飲みとしてはこれくらいがありがたい。73点。京橋ワインで6本セット 7329円。単品価格は不明(2013/9/22)。
11月15日
Martivey Brut/Chassenay d’Arce/Champagne(マルティヴェイ・ブリュット/シャスネ・ダルス/シャンパーニュ)
ヴェリタスさん定番の「激安」シャンパーニュ。何回も飲んでいるけれど、セールでさらに安くなっていたので当然購入。シャンパーニュという特別感はないが、普通においしい。穏やかなブリュットで、りんごっぽい味が感じられる。1000円台後半の白ワインとして考えれば、酒躯はしっかり、凝集力があり、バランスがいい。75点。ヴェリタスで1680円(2013/9/28)。
11月12日
La Chapelle de Meyney 2004/Saint-Estephe(ラ・シャペル・ドゥ・メイネイ/サンテステフ)
なぜか若いブルゴーニュのような酸っぱさがあるけれど、確かにボルドーのいいところのセカンドワイン。なめし革の香りと、ビロードのような滑らかさのある舌触り。若さからくる力や凝縮感はなく、かといって熟成感を味わうというほど年を経ていないので、飲み頃としては微妙。やや下り坂にはいったかなというタイミングでした。74点。須賀先生から3年ほど前にいただいたフランス土産です。
11月10日
Valdivieso Brut(バルディビエソ・ブリュット)
チリのスパークリング。白い花の香りがするほんのりと甘いワイン。夏に飲もうと冷蔵庫にずっといれていたもの。今まで何回か試したことがあるが、いつもは大粒で粗い泡がボコボコと出る。だけど今回購入したばかりのバカラのシャンパーニュグラス(ドン・ペリニョン)にいれてみたら、なんと細かく繊細な泡がきらきらと立ち昇る。まるでシャンパーニュみたい。グラスによってこうも変わるかという経験を久しぶりにしました。71点。京橋ワインでスパークリング6本セット4410円(2013/6/16)。単品価格は1134円。
11月8日
Bruno Paillard Premiere Cuvee/Reims/Champagne(ブルーノ・パイヤール・プルミエール・キュヴェ/ランス/シャンパーニュ)
ヴーヴ・クリコのキャンペーン期間なのか※、アペリティフではクリコのマグナムがいっぱいはいったシャリオが押されてきたが、グラスでシャンパーニュを頼むと後で高くなるので、前半はボトルシャンパーニュ、メインに赤ワインとおもってリストを眺める。料理は白トリュフ尽くしなので、料理を邪魔せずに引き立ててくれるようなものを狙ってロブション定番のこれを選んだ。構造がしっかりしている、というか固く、酸味も強くフルボディー。軽やかでキラキラしたシャンパーニュが好きなんだけど、その反対をいくようなワイン。仕事はきっちりするけれど表情はむっつりという感じで、面白いことにサーヴィスしてくれたソムリエールさんと同じタイプ。だけどこれを選んで結果的にはよかった。料理が重めで香りを楽しむものなので、食事を好サポートしてくれたし、時間と共に開いてきて柔らかくなり、最後には青りんごの爽やかな酸味と香りを味わわせてくれた。78点。ジョエル・ロブションで15120円。
Mas de Daumas Gassac 2010/Vin de Pays de l’Herault(マ・ドゥ・ドマ・ガサック/ヴァン・ドゥ・ペイ・ドゥ・レロ)
メインが運ばれる段階でまだシャンパーニュは残っていたけれど、赤も飲みたいと思っていたところ、いいタイミングで感じのいいソムリエさんが「赤はいかがですか?」と囁いてくれた。さすがロブション。で、グラスワインのリストをみると赤白ともに7種類くらいずつ。1800円〜4800円で平均すれば3500円くらい(+12%)。さすがロブション。羊なのでHaut-Medocにしたいところだけど4800円なので問題外、カベルネの入っているこれを選んだ。若い割にはとげとげしておらず、中味が詰まっているのはわかる。けれど開いているわけでもなくて、表情があまりなく素朴な地方ワインという感じ。料理をサポートするという意味では飲んでよかった。74点。ジョエル・ロブションで2800円(グラス)。
11月7日
Pharos 2005/Rioja Reserva(ファロス/リオハ・レセルバ)
最近飲んだスペインワインとは全く違い、品よくミディアム。自己を主張するより、料理を引き立てることに徹している。その意味で、ゆっくり味わうタイプのワインではなく、素朴。だけど存在感は確かにあるという、不思議なワイン。しみじみとした気分にさせてくれる。75点。和泉屋で1890円(2013/3/24)。
11月3日
Les Allees de Cantemerle 2009/Haut Medoc(レ・ザレ・ドゥ・カントメルル/オ・メドック)
色は見るからにいかにも若くて健康的。深めのルビー色。そしてほんのりと革の香り。ざらざらしたところがなく、シルクまではいかないけれど、とても滑らかで、表面には適度な緊張感がある。そしてケーキに入っているようなブランデーの余韻が残る。どんぴしゃの飲み頃。軽めのミディアムボディーで、それも好感。普段飲みのボルドーはこういうタイプが理想的です。79点。お手軽ワイン館で1260円(2013/10/14)。
11月1日
Tesoro de Bullas 2009/Monastrell(テソロ・デ・ブーリャス/モナストレル)
またまたスペインワインでアルコールは14%。はい、しっかりと濃いワインです。でも濃さは過剰ではなく、味を楽しめるレヴェルで落ちついている。藁、スパイスといった感じはローヌみたい。澱がたっぷりなのはいかにもだけど、その澱ですら、口の中で溶けるところが、ここ数日飲んだ過剰な濃さのワインとの違い。飲み頃だし、普通に楽しめるワインです。73点。京橋ワインで1029円(2013/6/30)。
10月26日
Cono Sur Reserva Especial 2012/Gewurztraminer(コノ・スル・レセルバ・エスペシアル/ゲビュルツトラミネール)
Chateau Sainte-Colombe 2003/Cotes de Castillon(シャトー・サント・コロンブ/コート・ドゥ・カスティヨン)
松山出張。夜の宴会用に持参したワインです。もう1本、いただいた半甘口のスプマンテももっていきましたが、予想とおり女子学生受けはよく完売。結局私は一口も飲まず。
台風も去り、最高気温20度快晴という天候のもと、帰りは松山城に登ったり、坂出でうどんを食べたりして帰ってきました。
10月23日
Cuvee Remy 2007/Priorat(キュベ・レミ/プリオラート)
パーカーさん「高得点」のスペインワインセットを買ったら、「濃い得点」のセットだった模様。辟易したので、少しでも柔らかなのをと思ってあけたのがコレ。2007年産なのでこなれてるかなという予想は大ハズレ。これもまた特大級のドロドロさ。デキャンタを使うと洗うのが大変なので、残りは1週間後に飲むことにしました。京橋ワインで6本セット 7329円。単品価格は2079円(2013/9/22)。
というわけで、1週間後に飲みました。濃さはそのままだけど、ドロドロという感じではなくなり、どんどん湧き上がってくるようなアルコールは落ち着いてかなり飲みやすくなった。1週間おいてもこれだけパワフルということに(肯定的な意味で)驚いた。点数的には73点。
10月20日
Sancho Baron 2009/Rioja(サンチョ・バロン/リオハ)
久々に飲む、ぎしぎしガチガチのワイン。単に濃いだけでなく、口のなかが痛くなるレヴェル。ちなみにアルコールは14%で、他にもこれくらいのものはあるからアルコールだけが原因ではない。というか、酸っぱくはないのに酸がつよく、果実の強烈な凝縮感があるので、ボディーはさほど重く感じない。味は一昔前の典型的リオハで、しょうゆ味。デキャンタージュをしてみたけれど、トゲトゲが少し柔らかくなる程度。口腔内の痛さは和らいだけれど、喉がいたくなるという具合。過剰な濃さはそのままでした。ポテンシャルは相当なものだけど、いま飲むなら67点。京橋ワインで 1239円(2013/9/22)。
10月19日
Cote de Nuits Villages 99/Bertrand De La Ronseray(コート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュ/ベルトラン・ドゥ・ラ・ロンスレ)
ブルゴーニュにとって優良年である99年産のヴィラージュが2000円以下なので飛びついて買った。食べるものはデパ地下で買った(半額)寿司。お寿司にはシャンパーニュか白が定番だけど、寒くなってきたので(一週間で気温は30度→13度)赤がいい。それならピノノワールということで、これを選ぶ。開けてみるとオレンジがかった茶色でいかにも古びている。香りは現役でスモーキーかつフルーティー。味は古びていながら飲み頃。とはいえさすがに最終段階か。甘さはほとんどなく、苦みと酸味が半分ずつという感じ。でもいかにもブルゴーニュという味。3000円代で20年もの、30年ものの村名ブルゴーニュが時々出回るけれど、それと同系統。生きている分こっちの方が上。しかも2000円以下なのでお買い得だと思う。74点。ヴェリタスで1880円(2013/9/28)。
10月17日
Puelles 2009/Rioja Crianza(プエジェス/リオハ・クリアンサ)
ボルドーのような生真面目さがありながらも厚みがあり、果実の甘さを感じる、リオハでは最近よくあるタイプのワイン。なめらかで力強く、アルコールは13.8%。というわけでおいしく飲んでいたんだけど、終わりの方にかけて酸っぱさが強くなり、しかも痩せた感じになってきた。はじめはよかったのに、終わりの印象が悪いので、点数的にはともかく、残念なワインとして記憶に残りそう。74点。京橋ワインで6本セット 7329円。単品価格は不明(2013/9/22)。
10月13日
Chateau Lanessan 2009/Haut Medoc(シャトー・ラネッサン/オ・メドック)
いままで飲んだラネッサンは、若い時にはインクとピーマン臭さがあるものばかりだったので、半ば期待せず、在庫整理として開けてみた。だけど造りを変えたのか、さすが2009年というべきか。トナーのような粉っぽさはあるけれど、タンニンは丸く、酒躯は優美で弾力性があるのにストイック。樽とかなめし革とかの貴族系ボルドーではなく、ミネラルとか血とかタバコ系のブルジョワタイプ。ということで、偉そうに言えば、土壌や醸造技術といった身の丈にあった方向性で作るようになって、かえって品質が向上したのかも。78点。ヴェリタスで2079円(2012/8/31)。
10月12日
資金の限られたワイン飲みにとって、極上のワインを飲んだ次の日に何を飲むかは重要なことだけど、幸い学会の懇親会があり(@明治大学)、悩むことなくリセットできました。
Orvieto Classico 2011/Settere(オルヴィエト・クラッシコ/セッテレ)
ホテルの宴会場より豪華で、御茶の水が一望できるドーム付きの会場。料理は場所に負けることなく、例年より質が高く、「毎年ここでやってください」と主催者にお願いしたほどです。こういう場では万人に無難なものが選ばれるものだけど、ワインもひとひねりして(?)イタリアもの。しかもヴィンテージいりでHJ氏の本ではイタリック表示。味そのものはどうこういう代物ではないにしろ、辛口で、饐えた香りがして、禁欲的。学会にでるものとしては個性的で、記憶に残るかも。69点。
Terre de’Priori 2011/Chianti(テッレ・デプリオリ/キアンティ)
白に比べるとオーソドックス。レンガっぽい雰囲気で田舎くさいキアンティ。といいつつ、かなりたくさん飲んで酔っぱらいました。65点。
10月11日
恒例のワイン会。参加者は幹事の光弘さん、師範、磯子さん、がぶさん、とびさん、そして私。 Richard-Fliniaux "Carte Perle" Cuvee Speciale Brut/Ay/Champagne(リシャール・フリニ・カルト・ペルル・キュヴェ・スペシアル・ブリュット/アイ/シャンパーニュ)
1本目はお店から。今回は15分ほど遅刻してしまい、また日中の気温が30度ということもあって、汗をかきかき到着。それでも1口でごくりと飲むにはもったいないと思える、光るものがあるシャンパーニュ。上品かつエキゾチック。華やかというより、儚さを感じさせるような、ゆっくり落ち着いて飲む大人の味。81点。
安心院/Sauvignon Blanc(安心院/ソーヴィニョン・ブラン)
2本目はいつものようにがぶさんから、日本の白ワイン。今回は熊本のもので、2年前にTsushimiでスパークリングのシャルドネを飲んだことがあります。がぶさんもシャルドネには感心しなかったとのことで、ソーヴィニョン・ブランをお持ちくださいました。香りがとてもよく、砂糖を焦がしたようなものをベースにした感じ。味もそれにともなっていて、いかにも和食に合いそうな感じ。アルコールが10.5%とは思えないほどしっかりボディー。日本の白ワインでフランス料理に合わせられるレヴェルのものをはじめて飲んだ気分でした。75点。
Sonnenberg Riesling 2008/Trocken(ゾンネンベルク・リースリング/トロッケン)
3本目はとびさんからドイツの白。上のワインとくらべるとやはりずっと豊か。ドイツワインは辛口といっても甘みの感じられるものが多いけれど、これは重油っぽさの中に苦みがある、正統的辛口ワイン。アルコールは12.3%とのことだけど、かなり厚みもありました。78点。
Mazi Chambertin 2004/Harmand Jeoffroy(マジ・シャンベルタン/アルマン・ジョフロワ)
4本目は師範から。ブルゴーニュ特級のお手本のような余韻の残るいいワイン。色はよく澄んだ深いルビーで若々しい。そして香り、舌ざわり、味と、どれも文句なし。ボディーはミディアムなのに、力強く、それなのにタンニンは滑らか。味見の時点でうっとりするような香りがテーブルいっぱいに広がり、師範は自信満々。じっくり味わうと苦みと酸味が底の方にしっかりとあり、この先まだ熟成しそうだけど、今なら力強さも感じられるので、今以降なら、おそらくいつ開けても楽しめるワイン。90点。
Sassicaia 94/Bolgheri Sassicaia(サッシカイア/ボルゲリ・サッシカイア)
5本目は磯子さんから、いつもながらイタリアの赤。それも憧れのサッシカイア。ほぼ20年もので、いかにも古そうで、エッヂはオレンジかかった色になっています。香りは古漬けのようで、その後からチョコレート。さすがに頂点はもう過ぎて、枯れてしまったのか、干しぶどうのような素朴な味がはじめにきて少々残念に思ったのもつかの間、ゆっくりと開いてきて、気がつくと複雑な要素がいっぱいで、カラフルな細密画を見ているような気分になってくる。さすがサッシカイアと思った次第です。85点。
Chateauneuf-du Pape "La Crau" 2005/Vieux Telegraph(シャトーヌフ・デュ・パプ・ラ・クロ/ヴュー・テレグラフ)
6本目は私が持参したもの。長熟そうな銘柄なので、開き具合に不安があったけれど、それが見事に的中。若すぎて味も香りは開いておらず、お団子のように固まっている。中味がいっぱい詰まっているのはわかるけれど、今飲むと、1000円代でパーカー90点代をとるようなスペインみたい。73点。ワイン&地酒TODAで6258円(2009/3/8)。
Chateau Pichon-Longueville 90/Pauillac(シャトー・ピション・ロングヴィル/ポイヤック)
最後は光弘さんから。泣く子も黙る90年産のポイヤック2級。モノも保存もとてもよかったみたいで、「うまく熟成された」という言葉はこのワインのためにあるかのよう。ブルゴーニュとくらべるとかなり寡黙なのに、存在感はこの上ない。粒子のとがった部分はすべてそぎ落とされ、そのうえ磨きこまれている。ここまでくると、ラトゥールだろうが、ラスカーズだろうがマルゴーだろうが関係なく、私には「熟成された極上のボルドー」という評価しかできません。94点。
というわけで、今年もおいしいワインと楽しいお話、ありがとうございました<みなさま。
10月6日
Gotin del Risc Mencia 2008/Bierzo(ゴティン・デル・リスク・メンシア/ビエルゾ)
フルボディーの「らしい」スペインワイン。力で押しまくりながら、単調ではなく立体的で、チェリーの味、香水のような香り。アルコールは13%。紫がかったきれいな若いルビー色。ボトルの前半は面白みはないけれどうまく作られたワインだなぁと思っていたけれど、後半は少々飽きました。73点。京橋ワインで6本セット 7329円。単品価格は1239円(2013/9/22)。
10月4日
Chateau Lesparre 94/Bordeaux Superieur(シャトー・レスパール/ボルドー・スュペリウ)
19年もののボルドー。だけど値段は1000円ちょいだったと思う。ゲテモノ覚悟であけてみたら、これがなんと、とてもきれいに熟成されていたのでびっくり。それもなぜか豊かな果実味中心で、後味に梅っぽさが残る印象深いもの。タンニンもまだ少し残っていて、力強さこそないけれど、エッヂはオレンジ色で多分いまが熟成の頂点。鉄やレンガや赤い血の味が当時よく飲んだ安ボルドーを思い出させる。夏休み前に買ったものの筈だけど、残念ながら購入記録を紛失。75点。
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
2013年
2013年12月のワイン
2013年11月のワイン
2013年10月のワイン
知名度的には中堅どころだけど、中味は本物のグランヴァン。樽、たばこ、コーヒー、革や獣脂の香りの中から、厚みのある、酸のぎっしりつまった、少しも甘くない果実の塊のような凝縮された味がでてくる。抜栓直後でもタンニンは丸いけれど、全体として厚くて重くて、やや尖っていて「ゆっくり飲めよ」と言われているような早めの飲み頃。もちろんゆっくりと開いてきたが、意外に酸味が内にたくさんこもっているので超熟タイプかもしれない。81点。リカーワールドで4200円(2008/8/18)。
下のは続けて飲んだからか、全く別のタイプ。木の茎とか樽とかタバコとかの野性味あふれるワイン。ただ、こちらも閉じ気味。ブルゴーニュ対決、どちらもビミョーでした。78点。スターリカーズで5480円。(2013/12/14)。
※パイヤールとの契約期間が終わり、ハウスシャンパーニュがヴーヴ・クリコに変わったとのことでした。
上のワインはこういうシチュエーションに決まってもっていく鉄板ワイン。独仏国境付近の歴史を専門にしている同僚に何も言わずに出したら「アルザスっぽいワインですね」と的確なコメント。温泉に入る前後にちびちび飲んで残りをテーブルに置いておいたら、学生がこれとジュースを混ぜてカクテルにして飲んでました。78点。和泉屋で1050円(2013/10/21)。
下のワインも定評があるものだけど、少々年を取り過ぎたのか、保存環境がよくなかったのか、酸味と鉄分が強調されてバランスを欠いていました。でも痛んでいるというほどではなく、またタンニンがよくとけマイルドになっていたので、辛口ワイン好きには好評。なんか在庫整理的になってしまったけれど、TPO的にはいいワインを持っていったと思います。71点。うきうきワインの玉手箱で 1029円(2013/4/22)。
場所は日本橋高島屋の隣にあるメルヴェイユで、4年ぶりの利用。食べたものはこちらです。
原則として1年に1度しか会わない関係だけど、昨年の会があたかも昨日終わったばかりみたいで、すぐその続きに入れるありがたいお仲間です。ただ、ずいぶん年寄りくさい話題もふえてきました。
レストランみてあるき
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