ワインに目覚めて16年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
2014年
2014年6月のワイン
6月27日
Bourgogne 2011/Nicolas Rossignol(ブルゴーニュ/ニコラ・ロスィニョール)
ほんのりと熟した甘さを醸し出している赤い果実味がおいしい。若いけれど、酸がたっていないからかどちらかというと落ち着いた感じに思える。というか、かなりしっかりした果実由来の甘みがあるのに、それを上回る酸がその廻りを巻いて、結果としてバランスよく、品のいい酸っぱ甘さとなっている。例えてみると、よく熟して甘さを誇っている夏みかんみたい。77点。ヴェリタスで1954円(2014/6/22)。
6月25日
Arte Latino Brut/Jaume Serra/Cava(アルテ・ラティノ・ブリュット/ハウメ・セラ/カバ)
これは特におすすめのカバ。色はジャック・セロスを思わせるほど濃く、でもオロナミンCまでいかずに品のいい黄金色。泡は細かくたくさん立ち昇る。味もしっかりはっきり。苦みと酸味が拮抗して、喉ごしさわやか。何回も飲んだことのある銘柄なのに、暑かったからか、輸入元(ヴィノスやまざき)がよかったのか、質が高いように思えた。78点。京橋ワインで1382円(2014/5/11)。
6月22日
Chateau de Saint Cosme 2011/Cotes du Rhone(シャトー・ドゥ・サン・コム/コート・デュ・ローヌ)
この銘柄もここ数年は毎年試している。ラトゥールを引き合いにだすのは大げさかもしれないけれど、ヴィンテージに左右されず、毎年高いレヴェルで質の安定したワインを作り出す。当然このワインもその流れをくみ、どっしりとした構造のなかに落ち着いた、熟した果実味。若飲みしてもよく開いていて、早く飲み頃をむかえる。78点。うきうきワインの玉手箱で1837円(2013/9/29)。
6月20日
Chateau Beaumont 2011/Haut Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)
ほぼ毎ヴィンテージを飲んでいる銘柄なので、前に飲んだものとの比較になってしまうけれど、これはやや弱めで薄め。砂糖漬けのビターコーヒー的な味はいつもながらだけど、水で薄めているみたいだし、がっしりした構造感もなくて小柄な印象。だけど素性のよさは相変わらずなので、このクラスのオ・メドックワインとしては、いつもながらコストパフォーマンスがいい。74点。ヴェリタスで1669円(2013/11/30)。
6月18日
Chateau Les Mondons 2010/Bordeaux(シャトー・レ・モンドン/ボルドー)
血やミネラルが感じられる、普通のACボルドー。だけどヴィンテージがいいせいかささくれだったところはないし、味とボディーの重みのバランスもいい。どうってことのないワインだけど、普段の夕食を好サポート。フランス人も普段はこんなのを(もっと安い値段で手にいれて)飲んでいるのではと想像させるワイン。69点。フィッチで送料込1452円(2014/6/4)。
6月15日
The Pavillion 2011/Boschendal(ザ・パヴィリオン/ボシェンダル)
苦みが先にくるので驚いた。オーストラリア産の赤でシラーズとヴィオニエなので、完熟果実が主体、辛口の甘さを予想していたので。だけど全体としてはやせているとは言わないまでも、エキスの濃さと対象にボディーは軽い。その軽さを補うために苦みを効かせたのかなと思う。その後お約束のイガイガしたドライな甘さが出てきたので、オーストラリア・シラーズ入門としてそれなりに楽しめる。71点。 かわばた酒店で993円(2014/5/19)。
6月14日
Chateau Croix Figeac 2010/Saint Emilion Grand Cru(シャトー・クロワ・フィジャック/サンテミリオン・グラン・クリュ)
本日は餃子の日なのでシャンパーニュを飲もうと思ったけれど、それほど暑くなかったのでちぴっといいワインをあける。といっても2000円台なかば。「フィジャック」とか「グランクリュ」とか書いてあるのでいいワインの雰囲気を味わえる。セパージュはメルロ52%、カベソ48%。これまた先入観ながら、メルロが多めということでとてもなめらかでまったり。黒いベリーのジャム。2010年産なのでこのクラスだと飲み頃になっていて、若さからくる凝縮した力のようなものが感じられる。77点。かわばた酒店で2570円(2014/3/21)。
6月12日
Nostrada Reserva 2004/Silver Label/Campo de Borja(ノストラーダ・レセルバ/シルバー・ラベル/カンポ・デ・ボルハ)
スペインワイン。聞いたことのない地方のものながら、だからかしょうゆ味。と思って販売店のサイトをみるとグルナッシュ70%カベソ30%とのこと。先入観は怖いなぁと思うと同時に、ほんとうにグルナッシュ7割?という疑問がわくほど、軽いし、果実はほとんど感じられず、やっぱりしょうゆ味(←しつこい)。もともとはグルナッシュ味だったのかもしれないけれど、3桁の値段で2004年産(10年もの)となると、実となる部分はもうそげ落ちたんでしょう。逆にいえば、900円代でかえる10年前のワインがこのまで骨格を残していることはすごい。70点。葡萄畑ココスで994円(2014/5/26)。
6月5日
本日は飲み会で、場所はバルバゴ。会費は3500円と普通レヴェルなのに飲み放題リストには楽天で売っているような1000円強のワインもあり、ワインに力を入れていることがわかる。ただ、飲み過ぎたわけでもチャンポンしたわけでもなく、10時過ぎにはお開きにしたのに翌日頭が痛くなったのはなんだったのか。やっぱり飲み過ぎ?
Tamaya Reserve 2012/Limari Valley (タマヤ・リザーヴ/リマリ・ヴァリ)
普通の白ワイン。可もなく不可もなし。65点。
Essay 2013(エッセー)
南アフリカのワイン。シュナンブランが95%ヴィオニエ5%というエキゾチック感たっぷりのセパージュだけど、上のより薄めで、しかも冷え過ぎのため味がよくわからず。64点。
Marquis de Beau Rond 2012/Pays d'Oc (マルキ・ドゥ・ボ・ロン/ペイ・ドック)
南フランスのカベルネ。ぶどうの種や皮のようなエグみが少々ありながら、重すぎずということで、まぁ普通のカベルネ。66点。
Eco Balance 2012/Valle del Bio/Emiliana (エコ・バランス/バレ・デル・ビオ)
チリのピノ・ノワール。なので、お約束の重さとチェリーの味はしっかりと。果実のピチピチ感も味わえるし、居酒屋で飲むワインとしてはかなりいい。68点。
6月4日
Chateau Subilaux 2011/Bordeaux(シャトー・スュビロ/ボルドー)
ACボルドーでアキテーヌ・ボルドーコンクール金賞というと、経験的になんともおいしそうじゃない感じ。アルコールが13.5%というのが「いつも」と違うだけかな、なんて思いながら開けたら、これが結構イケてました。ボルドーによくあるほどよい苦みがタバコやビターコーヒーを思わせる味とマッチしていて、アルコール度高めなこともあり薄っぺらさを感じさせない。食事のお供に日常的に飲むワインというカテゴリーでは良質です。1500円くらいでもおかしくなく、おいしいACボルドーを飲みたいなという時に思い出したいワイン。74点。京橋ワインで1058円(2014/5/11)。
6月1日
Absidis Brut/Cava(アブシディス・ブリュット/カバ)
おなじみになりつつあるカバ。とても酸苦甘のバランスがよく、味の濃さも黄金の中庸。ほどよく軽やかで、泡も十分。シャンパーニュと比べればにはふくらみで負けるだろうけれど、これはこれで物足りなさを全く感じさせない。CPでいえばむしろ勝つくらい。おすすめのカバです。76点。ヴェリタスで924円(2014/4/23)。
5月31日
銀座のシェ・トモで久々の「部活」。メンバーは北さんと、長井さん。注文したワインが品切れだったため、グラスワインのコースにしました。3733円(税・サ込)でリストにあるグラスワイン(単品だと600円〜800円くらい)から5杯選べるもので、選択肢はたくさんあったけれど知らないワインばかりだったのでサーヴィスの方に選んでもらいました。
Saint-Meyland Brut/Bailly Lapierre(サン・メイラン/バイィ・ラピエール)
小売り価格1000円くらいのものだろうけれど、泡のよくたちのぼるブリュット。コクや味がどうたらいうほどの個性はなかったけれど、乾杯用としてはOKです。71点。
Domaines Schlumberger/Terre d’Alsace(ドメーヌ・シュランベルガー/テール・ダルザス)
アルザスの白(リースリング?)。少しオイリーながら味が薄く、料理に完敗。65点。
Prince des Gravieres Sauvignon 2012/Vin de Pays du Comte Tolosan(プランス・デ・グラヴィエール・ソヴィニョン/ヴァン・ドゥ・ペイ・デュ・コント・トロサン)
フランス生活6年の友人も産地がわからなかった珍しい(!?)ワイン。ラングドックのものだそうです。これも味が薄く、一昔前のボルドーの白みたいでした。65点。
Syrah 2010/Cave de Tain l’Hermitage/Vin de Pays des Collines Rhodaniennes(シラー/カーヴ・ドゥ・タン・レルミタージュ/ヴァン・ドゥ・ペイ・デ・コリーヌ・ロダニエンヌ)
これも聞いたことのない地方名だけど、エルミタージュという言葉がはいっているのでローヌのシラーだと思います。優美で果実が滑らか。ワインがようやく料理に追いつきました。とはいえ、単調さは否めません。73点。
Domaine Capmartin 2011/Pacherenc du Vic Bilh Doux(ドメーヌ・カプマルタン/パシュラン・デュ・ヴィック・ビル・ドゥ)
最後はデザートワイン。だけどこれも味が薄くて、残念ながらトロトロ感など期待する以前。65点。
と、辛口になってしまったけれど、銀座のフランス料理店でワインのコースが4000円弱というのはかなり良心的だと思う。リストから自分で選べばもっと楽しめたかもしれない。
5月30日
Cono Sur Reserva Especial 2012/Gewurtztaminer(コノ・スル・レセルバ・エスペシアル/ゲヴュルツトラミネール)
Cono Sur Reserva Especial 2010/Merlot (コノ・スル・レセルバ・エスペシアル/メルロ)
ホテルおかだで恒例の箱根合宿。今回は人数が6人と少なかったので、私が一人でワインなど宴会セットを調達。ソムリエナイフを持っていくのが面倒なのでスクリューキャップかつ高品質のこの銘柄に自然に決まる。でもメルローはコルクものでした(備忘録)。ゲヴュルツはライチやバラの香りにシェリー酒のような味。メルローはまったり。ヴィンテージにかかわりなくいつもの味。「うん、この味!」が嬉しいし、なぜか飽きない。ともに75点。葡萄畑ココスで各1112円(2014/5/26)。
5月29日
Divoto Reserva 2006/Copertino /Apollonio(ディヴォート・レセルヴァ/コペルティノ/アポッロニオ)
イタリアの長靴のかかとあたりを産地とするワイン。2006年産とは思えないほどとても若くて勢いがある。いかにも太陽をたくさん浴びましたという感じで甘みがでるくらいぶどうは熟しています。果汁たっぷりでとても素直な味。アルコール14%はそのまま鼻を直撃。飲みやすい。でも飲み飽きやすいかも。2000円くらいかなと思いながら飲み干したけれど、いま確認すると税込み3000円近い。コルクが親指ほどの長さだったのは10年以上の熟成をみこんでのことだったのか?でも、だったらもう少し複雑さが欲しかった。74点。京橋ワインで2786円(2014/5/11)。
5月25日
Chateau Pesquie "Quintessence" 2010 /Ventoux(シャトー・ペスキエ・カンテサンス/ヴァントゥ)
ローヌでアルコール14.5%ときたら、スパイシーで濃いor流麗で美しいワインというイメージ。これは幸運にも後者のワイン。味はひきしまっているけれど弾力性があり、ほどよい重さ。若いのに既に飲み頃。このようにスペックは高いし、口当たりもいいのになぜか印象に残らない。能力が抜群に高く性格もいいのに個性に欠けて誰がだれかわからないという意味で、まるで宇宙飛行士みたい。ピアニストに例えればランランやヴォロドスのようなもので、私としてはホロヴィッツやカツァリスの方が好きです。でも、2000円以下のワインにこうしたたとえをする私もどうかと思うけれど。75点。うきうきワインの玉手箱で1869円(2013/5/9)。
5月23日
Clos de Fontedit 2005/Coteaux du Languedoc(クロ・ドゥ・フォントディ/コト・デュ・ラングドック)
南フランスのワインが続きますが、これはシラー・グルナッシュといった王道の品種。このワインの特徴は、このクラスのワインとしてはヴィンテージがやや古 めなことと、ボトルの重さ。895グラムもあります(ちなみに下のワインは570グラム)。ナンバリングもしてあり、これは2625/5000。モレル・ ヴド(Maurel Vedeau)というネゴシアンものながら、大切に作ったものということがわかります。抜栓直後は不快なほどではないけれどはっきりとした収斂性があり、 飲み頃はまだ先なのかと思いましたが、それにしては軽め。空気に触れれば開いてもっとおいしくなるはず、と思いつつゆっくり飲みすすんだけれど、結局ソレ は出て来ずに終わりました。地味めの古いレンガのような味で、あっさりとしたワイン。見かけ倒し?可もなく不可もなし。でも、レストランのワインリストに あれば、9年前のヴィンテージを安く飲めることを期待して選んでしまうかも。71点。かわばた酒店で1706円(2014/5/19)。
5月21日
Vinus "Pinot Noir" 2011/Pays D’Oc(ヴィニュス・ピノ・ノワール/ペイ・ドック)
南フランス産のピノ・ノワール。これはよかった。味はピノというかブルゴーニュそのもので、色はブルゴーニュの村名クラス。深さや複雑さはHCNレヴェル。酸っぱさはあまりなく、赤い実のピンと張りつめたような果実味。で、値段は税抜きだと3ケタ。ワインの粒子が、薄いけどしっかりした皮につつまれているような感じで、そのためか余韻がドライ。ピノノワールの味がしっかりありながら、新世界ほどしつこくなく、重すぎないのも好印象。76点。京橋ワインで1058円(2014/5/11)。
5月18日
Cote de Nuits Villages 2010/Chauvenet Chopin(コート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュ/ショーヴネ・ショパン)
色は薄めだけど、一応ヴィラージュものなので味は普段飲むブルゴーニュより複雑。なんだけど、閉じ気味のまま飲み終わったので、どう複雑なのかわからず終い。プロの方ならともかく、私には終わりの方でスパイシーな香りがでてきて、ミントやシナモン、胡椒が感じられた程度。ニュイなのに、なぜかボーヌの暗さを感じさせるワイン。でも、ACブルゴーニュノ値段で0.5ランク上の世界を見せてもらえたので満足。74点。ヴェリタスで2289円(2014/1/28)。
5月16日
Neblina(ネブリナ)
去年の夏にセットで買ったものの最後の1本で、よくぞ今まで冷蔵庫の中で残ってました。色はほとんど透明に近いけれど、マスカットのようなほんのりと甘い香りが漂う。味は色とは違ってしっかりしていたけれど、特筆すべき特質はなし。暑い夏にゴクゴク飲むには十分なブリュット。カバかなと思っていましたが、よくみるとチリ産でした。69点。京橋ワインでスパークリング6本セット送料込 4410円(2013/6/16)。
5月15日
Monte Hiniesta 2009/Toro(モンテ・イニエスタ/トロ)
2年前に一度飲んだことがあり、そこそこの印象だったのでリピート買いしたもの。ということで多少の期待とともに開けてみたけれど、なんとなく粗いつくりで、味も焦点が決まってなく、薄い印象。おかしいなと思いながら、ゆっくり飲んだけれど、最後まで変わらず。前日のCap de Faugeresの残りを飲み終わってすぐにこれをあけたから、自然と比較してしまい、薄く弱いワインという印象になってしまった。絶対評価で点数をつけているつもりだけど、知らないうちに前後に飲んだワインとの相対評価になっているというあたりまえのことに気づきました。スペインワインの品質向上は著しいし好きでよく飲んでいるけれど、テンプラニーヨは実は苦手かもしれません。73点。京橋ワインで6本セット7329円。単品価格は1134円(2013/9/22)。
5月14日
Chateau Cap de Faugeres 2009/Castillon Cotes de Bordeaux(シャトー・カプ・ドゥ・フォジェール/カスティヨン・コート・ドゥ・ボルドー)
以前のような「野生的だがやや粗雑」という枠からは完全にはずれ、一口飲んだだけで、1000円代のボルドーとは緻密さ、フォルムの美しさが段違いであることがわかる(2000円を超えているからあたりまえではあるが)。派手さはないが、とてもきめ細かくつくられており、舌触りがとてもなめらか。果実をぎゅっと凝縮しているにもかかわらず、重すぎずミディアムボディーなのも嬉しい。メルローベースの好きなタイプのワインです。ヴィンテージにも恵まれているのかもしれない。アルコールは14%。80点。ヴェリタスで2289円(2014/4/28)。
5月10日
Bourgogne Passetoutgrains 2009/Alain Hudelot Noellat(ブルゴーニュ・パストゥグラン/アラン・ユドロ・ノエラ)
というわけで、いかにも高級品という趣のラベルのワインをあける。パストゥグランは酸っぱいという先入観が個人的にあるけれど、2009年産なので少々期待も。で、飲んだ結果は、ヴィンテージの恩恵を確かにうけているけれど、グレードの枠は越えられないというあたりまえの結論。木いちご的な甘酸っぱさ、特に甘さと香りを楽しめる。でも余韻はなく、時とともにだんだん酸っぱくなってくる。これが2000円超えるとブーイングだけど、この値段ならまずまず。71点。ヴェリタスで1695円(2014/4/28)。
5月8日
Happy Dragon 2012/Pinotage Shiraz(ハッピー・ドラゴン/ピノタージュ・シラーズ)
久々に南アフリカのワイン。ピノタージュとシラーズで、ジャムのような熟した果実を期待したけれど、素朴すぎ。やぼったすぎ。飲み干すのが苦痛なくらい。値段が値段なので期待しすぎた自分が悪い。それでもがっかり。ラベルを見て気づくべきでした。60点。ヴェリタスで699円(2014/4/28)。
5月6日
本日はリードさんご夫妻を招いてのランチ。珍しく白ばかり3本飲みました。
Jaume Serra/Cava(ハウメ・セラ・ブリュット/カバ)
まずはリードさんからのお土産のカバ。バランスよく、泡もほどよくわきあがり、昼酒として他に何を求めようというほど満足のいくもの。他方で、こうした質のよいカバは悪くいえば無個性で、どれを飲んでも同じという気もする。これにふくらみが加われば廉価版シャンパーニュになる。74点。
Aurego Albarino 2011/Rias Baixas(アウレゴ・アルバリーニョ/リアス・バイシャス)
とても個性的なスペインの白ワインで、りんごの味がこんなにはっきりと感じられるワインはないのでは?と思うほど。それを補助するようにほのかな酸味のあるシトラスの香り。とにかく味が濃く、時間がたつと苦みも出てくる。鱸をバターで焼いたものがメインなのでこれを選んだけれど、むしろ肉料理に合うワインかもしれない。77点。ヴェリタスで1659円(2014/3/13)。
Kreuznacher Kauzenburg 2007/Riesling Beerenauslese/Bad Kreuznach Bruckes(クロイツナヒャー・カウツェンブルク/リースリング・ベーレンアウスレーゼ/バート・クロイツナッハ・ブリュッケス)
最後はドイツの甘口の白。ラインヘッセンとモーゼルの間のハーエという地方のものだそうです。ソーテルヌならよく熟成してトロトロ感を味わえそうなくらい色はとても濃いけれど、中身はまあ、そこそこ。甘さと酸味が拮抗して甘酸っぱいけれど、後味はあっさり。73点。いただきもの。
5月3日
本日は航空管制官の八谷さん父娘を招いて、いろいろ教えていただく夕べ。
Cave Extreme/Metodo Tradicional/Mendoza(カーヴ・エクストレーム/メトード・トラディシオナル/メンドーサ)
どういう経緯で買う気になったかは忘れたけれど、アルコール13%の気合いがはいったスパークリング。フランス語っぽい「名前」にスペイン語っぽい「副題」がついたこのボトルはよくみるとアルゼンチン産でした。と、こういった「知識」を知らずに飲んだ感想は「高品質のカバ」。アルコール度数の高さはほとんど感じられず、味は酸味中心でやや単調ながらバランスよく、酒躯はよく引き締まっている。値段も安いし、また好スパークリング。リピート買いのアイテムが増えました。75点。ヴェリタスで924円(2014/4/28)。
Cono Sur Reserva Especial 2013/Viognier(コノ・スル・レセルバ・エスペシアル/ヴィオニエ)
おなじみの鉄板ワイン。2013ヴィンテージは初めてかもだけど、いつもの味。ヴィンテージ違いを同時に飲んでくらべれば多少の違いはあるだろうけれど、普通の人の舌の記憶レヴェルではいつも同じ味になるように作れるのはある意味すごい技術。同じ味でしかも飽きさせないのだから、尚さら。裏ラベルをみると、「合う料理」として中華料理、海鮮サラダなどと並んで、ヒラメの昆布〆が挙げられている。なるほど。アルコールは13.5%。79点。酒宝庫 MASHIMOで970円(2014/2/28)。
Besllum 2008/Mont Sant(ベスリュム/モン・サン)
これもリピートもの。ココやココで飲んでます。今回もおいしく飲めたけれど、峠を過ぎたのかいつものプラスαの魅力は感じられず、やぼったさや荒削りなところがよくみえた。。とはいえ、6年もたっている1000円少々のワインでこのおいしさなら十分に満足。もう一度くらい飲んでみた。ちなみにアルコールは14.5%。75点。京橋ワインで1239円(2013/12/28)。
Carmes de Riessec 2009/Sauternes(カルム・ドゥ・リューセック/ソーテルヌ)
デザートワインも飲んでます。リューセックのセカンド。お約束の黄桃やアンズのコンポートっぽい甘酸っぱさはあるけれど、若すぎなのでとろとろした感じはまったくなく、あっさり。ソーテルヌはやっぱり熟成させないともったいないですな。アルコールは13.5%。74点。ヴェリタスで1869円(2013/7/28)。
というわけで、今回は「28日」に購入したアルコール度数の高いワインの夕べでした。
5月1日
Chateau Caronne Ste Gemme 2010/Haut-Medoc(シャトー・カロンヌ・サント・ジェム/オ・メドック)
無名ながらポケット・ワイン・ブックにも掲載されている中堅どころのシャトー。はじめて飲んだのは12年前で、その後94ヴィンテージをココやココやココで飲んでます。久々に飲む今回は新しいヴィンテージ。骨格のしっかりしたクラシックで厚みのある構造。なめし革や樽に加えて、キ少しャラメルっぽさがあるのが若さを感じさせます。一口飲んだだけだとメドック格付けワイン上位と区別がつかないほど立派。そして西洋杉やベリー、コーヒーやビターチョコの香りが次々と。ただ、パワーが少々空回りする感じがあり、空気に触れて開いてくると中身は第一印象ほどではないことがだんだんわかってしまう。もう少し熟成して落ち着いてから飲んだ方が真価も進化も楽しめそう。若くしっかりしたボルドーを飲みたい時にはよい選択肢だと思う。78点。京橋ワインで2457円(2014/3/23)。
4月30日
Vosne Romanee 2007/Pierre Ponnelle(ヴォーヌ・ロマネ/ピエール・ポネル)
ブルゴーニュの村名はさすがにお育ちが違う。普段飲むただのACブルゴーニュやHCN/HCBより緻密さ、味の輪郭のくっきりさが数段上。ヴィンテージ的には弱い年ながら、飲み頃で、若さからくる赤い実の果実と、熟成してタンニンや酸味が溶けこんでできる苦渋さがバランスよく味わえる。あえて欠点をいえば、凝縮感がある割にヴォリュームが軽めで、後味があっさり。聞いたことのない作り手だけど、これなら4000円くらいはするでしょうなと思わせるレヴェル。いただきもの。78点。 4月29日
Zelige Caravent 2009/Pic Saint-Loup Langeudoc 2009(ゼーリゲ・カラヴァン/ピク・サン・ル・ラングドック)
大阪に新しくできたレストラン。東京のコート・ドールの料理を再現している料理を三田の半額以下でいただける。ワインリストは5000円〜10000円と安価。赤1本でコースを通すことにして、ブルゴーニュ、ローヌとこれを候補にしてシェフに聞くと、品種の違いを説明してくれ、これはシラーとグルナッシュとのことで果実味に期待して選ぶ。抜栓直後は収斂性が結構あり飲みにくかったが、15分くらいできれいに消えて、期待とおり果実味が前面にでてくる。南フランスなのでヴォリュームの割にインパクトは強く、トマトジュースのような赤い酸味と果実の実の種のような凝縮した苦みがおいしい。75点。大阪の「ラ・ボンヌ・ターシュ」で6600円。
4月25日
Hazana Tradicion 2011/Rioja(アサーニャ・トラディシオン/リオハ)
これはリオハでもしょうゆ味一辺倒ではなく、熟したぶどうが発酵して溶けて再び果実に戻ることを追体験させてくれるような味わい。ストイックな果実味が魅力。どうしてかなと思って裏ラベルを見ると、テンプラニーヨ(85%)にグラシアノ(グルナッシュ?)(15%)加えられているとのことです。ピノノワールなら単一品種の良さがでることはブルゴーニュで証明済みだけど、私の今までの経験だとテンプラ100%はちょっときついなぁと思います。73点。京橋ワインで1554円(2014/3/13)。
4月23日
職場の親和会総会で、昨年の忘年会の残りのワインを少し飲みました。
Grande Reserve Brut Premier Cru/ Vilmart&C /Rilly la Montagne/Champagne(グランド・レゼルヴ・ブリュット・プルミエ・クリュ/ヴィルマール・エ・セ/リリ・ラ・モンターニュ/シャンパーニュ)
フルートグラスではなくソーサー型のシャンパーニュグラスだったので、泡が立ち昇るところはほとんど見えず。だけど口の中ではとてもクリーミーなので、泡のたつ潜在力はしっかりあったと思います。味はいつもながらの緑色系シャンパーニュのそれで、青りんごや洋梨。重みのあるいいシャンパーニュです。81点。三吉屋ワインで3990円。
Chateau Pichon-Longueville Comtesse de Lalande 94/Pauillac (シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ドゥ・ラランド/ポイヤック)
メインのワイン。なめし革、トリュフや樽など渋い香りがいろいろでてくるが、割とあっさりと消えていく。飲み口は重いがタンニンはさすがにこなれていて、口当たりは滑らか。さすがピション・ラランドと思いつつ、味の変化を期待してゆっくり飲むと、すぐに酸味が強くなり、さらには全体的に苦みがきつく、かつ底の浅いワインに変化。結局抜栓直後がベストでどんどん落ちていくワインでした。酒屋に届くまでの保存状態がよくなかったのだと思う。古酒の購入はこれがあるから難しいわけですが、正直がっかり。72点(抜栓直後84点、後半60点)。シャトー・トーキョーで15540円。(2013/12/14)。
Club des 50 2008/Sauternes(クリュブ・デ・サンカント/ソーテルヌ)
〆はソーテルヌ。2008年産なのでそこそこ熟成していることを期待しつつ開けてもらったけれど、甘さもとろみも余りなく、むしろ切れがいい。若いロワールとかルーピアックの甘口ワインみたいでした。72点。同僚が地元のワイン店で購入したもの。
他にDomaine de la Grange 2008もあったのだけど、先を越されて飲めませんでした。間に合ったワイン好きの同僚によれば、とてもジューシーでおいしかったとのことです。
4月22日
Chateau Mont-Perat 2011/Cotes de Bordeaux(シャトー・モン・ペラ/コート・ドゥ・ボルドー)
これまた何回か飲んだことのある銘柄。最近そんなのばかりで、ワイン選びが保守化しています。それはともかく、リピート買いするだけあって、新ヴィンテージも好感がもてます。コーヒーやたばこ、チョコレートの風味が中心で、タンニンは丸く今でもおいしく飲め、フィニッシュにキャラメルの香りが残ります。ちなみにボトルはやや重め。75点。ヴェリタスで1880円(2012/9/29)。
4月20日
Arte Latino/Cava Brut(アルテ・ラティーノ/カバ・ブリュット)
これはリピート買いしているカバで、前回はロゼをココで飲んでます。今回のは白のブリュット。とてもバランスよく、爽やか。泡もよく昇り、普段飲みの泡ものとしてはこれで十分。シャンパーニュとの違いはふくよかさかな。フィニッシュにはかなりはっきりとグレープフルーツの甘苦い香りが口に残り、それも心地よい。銀賞まではいかないけれど、冷蔵庫に常備したい銘柄です。78点。京橋ワインで1344円(2014/1/18)。
4月16日
Brolio 2011/Chianti Classico/Barone Ricasoli(ブローリオ/キアンティ・クラシコ/バローネ・リカーゾリ)
これはリピート買いしているイタリアのワインで、前回はココで飲んでます。つまり2年前に2年前のヴィンテージなので同じようなシチュエーション。若くても荒さはなくなめらか。しかも力があり、骨格もしっかりした陽気なワイン。果実の甘さだけでなく、苦さがほどよくあるのがいいのかもしれない。ただ明るいだけではなく、ほんのりとトリュフや革の香りがするなど高級感もある。今回もおいしく飲めたので鉄板認定いたします。80点。閉店してしまったワインセラー脇田で1764円(2014/1/11)。
4月13日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2011/Dufouleur Freres(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/デュフルール)
典型的な若いブルゴーニュ。果実味はあるけれど酸味が強くて影に隠れてしまい、全体的には酸っぱいワイン。HCNなので過剰な期待は禁物で、色は薄く、骨格も薄い。飲めないほどじゃないけれど、これなら1500円以下のスペインワインやチリワインの方がいい。といいつつ、「ブルゴーニュ」という名前につられて(しかも2000円以下なので)これからもこれと同じようなワインを購入すると思います。69点。ヴェリタスで1600円(2013/11/30)。
4月10日
Cepas Antiguas Seleccion Pravada 2010/Rioja/Martinez(セパス・アンティグアス・セレッション・プラバダ/リオハ/マルティネス)
R.パーカー90点というシールがラベルの下に堂々と貼ってある。裏ラベルによれば野生ベリー、チェリー、スミレのアロマということだけど、私的には典型的なリオハのしょうゆ味。スペインワインとしては過剰に押し出しの強くないところは好感がもてるし、2010年産としては十分に飲み頃。だけど印象薄く、食事のアテとしていいかなというところ。73点。京橋ワインで1869円(2014/3/13)。
4月7日
Bourgogne "Songes de Bacchus" 2010/Louis Jadot(ブルゴーニュ・ソンジュ・ドゥ・バッカス/ルイ・ジャド)
というわけで、ロシアから帰ってきました。基本的にあちらでは「団子より花」な生活で、コンサートやバレエに行くと、晩ご飯は軽め。朝がディナー(豪勢に食べました)で昼はランチという感じです。ワインも一人では高いし飲めないので、夜はシャウルマにビールまたはヴォトカが基本的食生活。
4月6日
Delamotte Brut/Le Mesnil sur Oger/Champagne(ドゥラモット/ル・メニル・スュル・オジェ/シャンパーニュ)
Chateau Guibeau 2008/Puisseguin Saint Emilion(シャトー・ギボ/ピュイスガン・サンテミリオン)
Salentein Reserve Pinot Noir 2012/Mendoza (サレンタイン・リザーヴ・ピノ・ノワール/メンドーサ)
往路と同じ銘柄、同じ感想。ドゥラモットは重いシャンパーニュで、シュワシュワとした泡が口いっぱいに広がり、後味にはちみつ香が残って上品な感じ。ボルドーもピノ・ノワールも飲みごたえ十分。帰りの便は20時頃に食べはじめ、1:30にはもう朝ご飯(日本時間だと6:30)なのでゆっくり飲めないのが残念。JALモスクワー東京便で。
4月5日
Abrau Diurso 2008/Victor Dravigny(アブラウ・デュルソ/ヴィクトル・ドラヴィニ)
帝政期からあるロシアの代表的なスパークリングワイン。ソチの近く、クラスノダール地方産。お土産で買って日本で飲むのと違い、現地で飲むと泡がクリーミーでフレッシュ。ここちよい重みもあり、納得のブリュット。お店で買うと、レートの関係もありボトル3000円近い値段で、そこまでの価値があるかは疑問ながら、チョウザメのサンドイッチ(750円)と合わせてバレエの幕間に飲むと確実に贅沢な気分になれる。75点。帰国前日のボリショイ劇場でグラス400ルーブル(1200円)。
4月4日
Masciarelli 2012/Rosato Colline Teatine(マシアレッリ/ロザート・コリーネ・テアティネ)
日頃から尊敬しているロシアの友人フリストフォロフに招待されて軽く飲みました。場所は地下鉄ベラルスカヤから裏通りを歩いて3分ほどのところにある「ラグー」。パリにでもありそうなとても洒落た作りのビストロ。サーヴィス陣も垢抜けていて、フランス料理&現代的ロシア料理をおいしくいただける。前菜にサラダと肉系のアソートメントを選び、メインは魚料理。デザートはビーツのアイス。ということでワイン選びは難しく、間をとってイタリアのロゼ。これが意外にしっかりしていて、しかも後味はすっきり。果実味もミネラルも酸味も楽しめる。赤ワインと白ワインの良さを兼ね備えているというとても珍しいロゼでした。75点。ごちそうさま。ragoutで。
ワインな生活の復活1本目は王道のルイ・ジャド。ACブルゴーニュとしては色が濃く、熟した果実をたっぷりと味わえる。甘みが濃縮して苦みと一体化し、酸とうまくバランスをとっていて口当たりがとてもよい。ACブルゴーニュのお手本のようなワイン。といっても村名やプルミエクリュのぶどうを結構使っているそうです。78点。かわばた酒店で2430円(2014/3/21)。
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