●過去のDiary
- 5月25日「姿月あさとシンフォニックコンサート」
- 宝塚OGのお芝居はよく見るのですが、個人のコンサートはさすがによっぽどでなければいけません。 今回のこのずんちゃんの(姿月)のコンサートは、オーケストラをバックにクラシカルな演目っていうのは聞いていたので、多少の 興味はあったんです。そこにチケットいりませんかぁの声。ふたつ返事でありがたく行ってきました。
会場前にはダフ屋のおじさんがいて怖かった(笑)。客層は、宝塚ファンとクラッシックファンがまざってて(笑) ちょっと妙な感じかも・・・。舞台にオーケストラの人の椅子がセットしてあって、 うわぁって(笑)なんだかちょっと感動でした。ここで歌うのねぇって
構成はいたってシンプルだけどミュージカルの曲、そしてこのために歌詞をつけたというクラッシックの曲とかなり豪華な内容。 ずんちゃんの曲紹介でどんどんとうたっていく・・・ 全部で何曲歌ったのかな。オーケストラをバックに歌うずんちゃん。そりゃ気持ちよかろぉぉぉ〜〜。 センターまでの道のりが長そうで、たどたどしく歩く姿はご愛嬌か(笑)。
いい声してる・・・ほんとそう思った。よく通るよく伸びる声。 まっすぐの姿勢で手を前に組んで歌う姿にちょっと違和感を感じたけど・・あの体制って声が出やすいのだろな。
でも、歌っている彼女をみてるとなぜか音符が目に浮かぶの・・・(笑)。なんでだろ。 2幕目では園岡新太郎さんが登場してのデュエットもあった。これは聞き答えあったなぁ〜。ただ、せっかく二人で歌っているんだが、 もうちっと相手を意識しながら歌っておくれと思った。どうやら陶酔型らしい・・・
個人的には「祈り」と「タンホイザー」が好きだった。パーンと張った良く伸びる声・・ファンの人はきっとこれが好きなんだろなぁ〜〜 なんて思ったりして・・。私はどっちかっていうと語りかけるように歌っている時の声の方が好きなんですけど・・・(結構 張り上げて歌うんですよねぇ・・)
ラスト、もう一度「祈り」をピアノ伴奏のみでうたってくれた。 オケの前もよかったけれど、声を聴くっていうのにはこっちの方がいいかも。
ミュージカルの曲なんかを聞いていて、ずんちゃんの歌は歌手の歌だなぁ・・・そう感じたコンサートでした。場の雰囲気をなごやかーにしてくれた指揮者のコンスタンチンさんがよかったよぉ・・(笑)サービス精神おおせいで面白かった。 あと、昔やっていたからどうしても目が言ってしまうのだけど、第1ホルン(あの場所はたぶん第1だと思うのだが)の 女性の奏者が、やらとつば抜きばかりしているのが気になった(笑)
- 5月20日「ハンニバル」
- 話題の(ちょっと遅いか^^;)「ハンニバル」見てきました。「羊たちの沈黙」の続編だそうで・・・。公開が始まる前にビデオで見ておこうと思いつつ忘れてました。
非常に気色悪いと聞いていたので、ちょっとひとりではと友人と一緒に・・・
しかし、そんなにえぐいシーンはなかったです。別にそれが見たいわけじゃないんでいいのですが、騒ぎすぎなのが気に入らなかったりして(笑)。10年前レクター博士の手助けで名を売ったFBIの捜査官クラリス。手腕を発揮してはいるが、どうも、上部との折り合い世間の評判はよくなくなっていた。
古都フェレンツェでは、刑事バッツィはフェル博士がレクターと同一人物ではないかと疑問を抱く。 そして、レクターにかけられた懸賞金目当てに追跡。その頃、クラリスに 1通の手紙が届いていた。その手紙につけられた香水からレクターがフェレンツェにいることを 突き止める。
レクターを追いかけるバッツィとクラリス。そして、レクターの被害者である大富豪メイスン(ものすごい・・豪邸なんだよなぁ。。^^;)がレクターに残虐な復讐を企てて、 レクターを狩ろうとしていた。見終わってからの友人との話を集約すると、この話は「愛と美学の物語」になってしまった^^;。 この映画で見る限りのレクターは、すばらしい敏捷性と知識をもった変人(笑)(必殺仕事人のようだったよ)。狂人には違いないだろうが、かなりのこだわりを持ちそれを貫いていると・・吸い寄せられるような雰囲気があった。人の心を見透かしたような会話が怖い・・
とても奥深いところで、クラリスと通じていて大切にしているのがわかるから・・・嫌悪感が少なかった。前作が頭に入っていて、レクターのイメージが凶暴であるならば、いつ登場するか、いつ 彼が動き出すのか・・それを待っているような物語の進み具合にもっとドキドキしたような気がする。
えぐいっていえばえぐいシーンもあるんですけどねぇ・・私は「15ミニッツ」の時の方が、 強烈で気持ち悪かった(ーー;)。 ラスト近くの晩餐のシーンは絵のよう。薬に酔わされたようなゆがんだ空気と 無音で走るパトカー・・・その二つの絵が終幕に向かっている緊張感がものすごい。 とても綺麗なシーンだったように感じた(こう言うと、こいつの美的感覚はどうなってるんだと思う人もいると思うが(ーー;))。 このシーンのためにこの映画を作ったのではないかなーっていうのは 大げさかなぁ〜- 5月18日「マレーナ」
- 第2次世界大戦中のイタリアが舞台。シチリア島の小さな町の12歳のレナートは、マレーナという女性に出会う。 町中の男たちが彼女をながめ、女性は嫉妬する。そんななかを一人前を向いて歩くマレーナは、とても美しかった。
少年から大人になろうとしていたレナートは、あこがれ、彼女をずっとみつづけた。マレーナの夫は結婚してすぐに戦地に 行ってしまっていたが、ある日戦死の知らせがくる。未亡人となったマレーナに男たちは言い寄り、 ますます孤立していく。少年は町の人の悪意にみちたうわさを聞き心を痛める。
少年の目を通した大人の世界。そして、ひとつの恋心に整理をつけるとき少年は大人になる。有名な「ニューシネマパラダイス」私が大好きだった映画「海の上のピアニスト」の監督ということで、かなり期待していきました。 ノスタルジックな雰囲気と、流れる音楽(これはね、とぉってもよかった)は抜群だったのですが、 少年の思いがあまりにもストレートに描かれていて・・・なんとも^^;。前半はどうとっていいのか^^;ちょっといごこち悪かった(笑)。 多かれ少なかれ男の子ってこういうものなのかなぁ・・と。
マレーナの女優さんは、びっくりするほどのスタイルでとってもきれいだった。ほとんど台詞はなく、直接彼女の口から 彼女の気持ちの過程は語られないのだけれど、その存在感はすごかった。1940年代の街中に現代の女性が いるみたいな。。。。
かなり悲惨な立場になってしまうマレーナ。戦争中ドイツ兵の娼婦になりその町にいられなくなる。女性の目からみればね、 仕方がないなぁと思わずにはいられない。そりゃちょっと怖かったんですけどね。あの容姿で、にこりともせず、 派手なかっこしてあるけばねぇ・・・浮くわな。
「ボンジュール」この一言の大きさを実感してしまった・・・(そんなこと描いてる映画ではないでしょうね^^;)- 5月9日「15ミニッツ」
- ニューヨークで起こった残虐な火災事件。そこにかけつけた有名刑事のエディと放火調査官(こういう職業があることをはじめて知りました)のジョーディ。ふたりはこの事件を追いかけることになる。メディアを利用して仕事をする敏腕刑事と、メディア嫌いのなんだかそっけないふたりの会話はおもしろかった。
一方、犯人はTVで、精神異常を訴えて無罪になった男が自伝を出すというニュースに目をやる。 ふたりは自分たちの犯行をすべて映画にとっていた。そして有名になるためにさらに計画を立てる。司会者の方が、「普通のロバート・デニーロが見れます」って(笑)。そう、やりすぎなす演技のデニーロでしたねぇ。でも、彼のドアップから始まってびっくりした^^;。ハードな刑事の部分と、 まさに今恋人にプロポーズしようとする男という対照的な部分が描かれているのがおもしろかった。
「デニーロは途中で死にます」ネタばれだろぉとおもいつつ聞いていたはずのこの言葉・・・ 実際にその場面になるまで忘れてました(笑)(私だけかぁ?)。そのぐらいなんだか先のことも考えず、 一生懸命に見ちゃう映画でした。
しかし、あんまり気分のよい映画ではありませんっ^^;。 怖かったです(>_<)、決してホラー映画ではないのだけれど、ホラー映画じゃない分現実味があって、生々しい。こっちのほうがよっぽど怖いです(笑)。
そして、目に見える人に通じる異常な神経もですが、正論のように述べることで通常なら異常と思われる行為も普通、もしくはかっこよくなってしまう・・・。真実を報道するという言葉のあまりにも 広すぎる意味の怖さと人のモラルを考えちゃいますね。
一度はみておいて悪くない映画だと思います(2回は・・・いいかも(笑))- 5月4日「結婚」
- 「cheek to cheek」の曲が頭から離れません。 麻美れい、浅野温子なんだか派手な取り合わせの舞台でした(笑)。
ある小さな教会のホール。真ん中におっきなウエディングケーキがおいてあって、小学生のお楽しみ会とかで飾ったような、 色紙の飾り付けがしてある。
明日が結婚式というアニーのリハーサルが行なわれるはずだった。しかし、相手側はなかなかこない・・。 そこにその相手側のひとりに雇われたという歌手ディクシーがやってくる。そして、アニーの姉のアンディ、母親のルース、叔母のヘレン、なんだかこの結婚に賛成でない雰囲気が漂い、そのうち、過去の出来事をほじくりかえしての告白大会のように・・面白かったです。話の筋はなんだかわかったようなわからないような(ーー;)。言葉じりが難しくてとんちのようなところもありましたし(笑)、それにこんなに自分の思いをストレートに告げられる人たちならば、ここまで話はこじれなかったんではないかと(かなり 鬱積されていたものがでてきた用でした)も思ってしまうほど、傷つけあう。
家族の揉め事の中に入り込んでしまったディクシーは、仕事を探しているだけだったのに、いつの間にか仕切り役に・・・ んで、最後にはみんなから大金の小切手を切ってもらっていて・・・。一番最初に電話で、「残りのお金は後の人たちからもらってくれ」って言われていたんですけどね、いったいあの電話の相手はだれだったのでしょうか。 この人はもしかしたらみんなそれぞれに雇われていたのかなぁと・・謎が残ります。
アニーは完全なマリッジブルー、姉のアンディはかなりひねくれてて皮肉屋、母親は信仰心厚い上流階級の方って感じかな。ちょっとプライドは高そう。おばさんのヘレンは、実は昔大恋愛をしたとか・・。そしてディクシーは、いろんな修羅場をみてきた大物・・それぞれの個性が際立ってて、こじゃれた台詞の応酬に笑ってしまいました。
かなり極端でしたが、いろいろな結婚観、人生観が語られていましたねぇ・・勉強になったかといわれると・・あんまりですわ(笑) ラストは、それぞれ気持ちの整理をして、この場所を出て行きます。なんとなくみている方も、いい気分になるような 終わり方で(ディクシーの疑問は別にして)好きでした。